JPH1179055A - 自動二、三輪車のエンジン懸架装置 - Google Patents

自動二、三輪車のエンジン懸架装置

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JPH1179055A
JPH1179055A JP23751597A JP23751597A JPH1179055A JP H1179055 A JPH1179055 A JP H1179055A JP 23751597 A JP23751597 A JP 23751597A JP 23751597 A JP23751597 A JP 23751597A JP H1179055 A JPH1179055 A JP H1179055A
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JP
Japan
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engine
link
suspension
body frame
suspended
Prior art date
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JP23751597A
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English (en)
Inventor
Toshio Tanaka
十四夫 田中
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操縦安定性を確保しつつエンジン振動の車体フ
レーム側への伝達を十分に低減できる。 【解決手段】自動二、三輪車のエンジン懸架装置は、車
体フレーム2にエンジン20を懸架支持し、エンジン2
0の動力を動力伝達機構を介して後輪12に伝達させて
なる自動二、三輪車において、エンジン20を、複数個
所にて剛的懸架支持部A,Bにより懸架支持すると共
に、少なくとも1個所以上はリンクを介して懸架支持
し、このリンク40の車体フレーム側連結部に2つの連
結点O2,O3を形成し、この連結点O2,O3の内の
少なくとも一方に弾性部材46を介在させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二、三輪車
のエンジン懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動二輪車においては、車体フ
レームにエンジンの複数箇所を懸架支持させているが、
この種のエンジン懸架装置として、従来からエンジン振
動が車体フレーム側に伝わることを防止するために、前
記した複数箇所の懸架支持部の内の一部に弾性部材を介
在させた、すなわち、エンジンと車体フレームとの間に
剛的支持と弾性支持が混在するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した弾
性支持は、エンジン振動が車体フレーム側に伝わること
を低減するのに効果的である反面、蛇行運転時などエン
ジンが移動し易くなり、また、特にエンジンの動力を後
輪に伝達する動力伝達装置としてチェーン等の巻き掛け
伝動帯を採用した場合、加減速時に巻き掛け伝動帯の張
力によりエンジンが前後方向に移動し易くなる。このた
め、従来の自動二輪車のエンジン懸架装置においては、
操縦安定性を確保しつつ、エンジン振動の車体フレーム
への伝達を十分に低減することが困難であった。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、操縦安定性を確保しつつエンジン振動の車体フレ
ーム側への伝達を十分に低減できる自動二、三輪車のエ
ンジン懸架装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0006】請求項1記載の発明は、『車体フレームに
エンジンを懸架支持し、前記エンジンの動力を動力伝達
機構を介して後輪に伝達させてなる自動二、三輪車にお
いて、前記エンジンを、複数個所にて剛的懸架支持部に
より懸架支持すると共に、少なくとも1個所以上はリン
クを介して懸架支持し、このリンクの車体フレーム側連
結部に2つの連結点を形成し、この連結点の内の少なく
とも一方に弾性部材を介在させたことを特徴とする自動
二、三輪車のエンジン懸架装置。』である。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、エンジ
ンは、複数個所の剛的懸架支持部によって車体フレーム
にしっかりと懸架支持され、移動することが防止され
る。また、少なくとも1個所以上はリンクを介して懸架
支持し、このリンクの車体フレーム側連結部に2つの連
結点を形成し、この連結点の内の少なくとも一方に弾性
部材を介在させたので、エンジン振動の車体フレーム側
への伝達を低減できる。更に、エンジン側連結点のバネ
定数をなくしたり、軸受を介して回動自在とすること
で、ねじりに対する剛性を向上させることが可能であ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、『前記リンクは、
前記エンジンの前部に配設されていることを特徴とする
請求項1に記載の自動二、三輪車のエンジン懸架装
置。』である。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、リンク
がエンジンの前部に配設され、エンジンにおける振動源
であるシリンダの近傍に配置されることになり、エンジ
ン振動の車体フレーム側への伝達を低減するに効果的で
ある。
【0010】請求項3記載の発明は、『前記剛的懸架支
持部が、前記エンジンの動力を前記後輪に伝達する動力
伝達機構の上側と下側にそれぞれ配設されていることを
特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動二、三
輪車のエンジン懸架装置。』である。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、剛的懸
架支持部が、エンジンの動力を後輪に伝達する動力伝達
機構の上側と下側にそれぞれ配設されており、加減速時
にエンジンが移動するのを効果的に防止できる。
【0012】請求項4記載の発明は、『前記リンクがエ
ンジン側1点と車体フレーム側2点からなる3点式リン
クで構成され、車体フレーム側の連結点の一方に弾性部
材を介在させると共に他方を軸受を介して回動自在とし
たことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の自動
二、三輸車のエンジン懸架装置。』である。
【0013】この請求項4記載の発明によれば、車体フ
レーム側の連結点の一方に弾性部材を介在させると共に
他方を軸受を介して回動自在とし、ねじりに対する剛性
を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の自動二、三輪車
のエンジン懸架装置の実施の形態を図面に基づいて説明
する。図1はエンジンを懸架した自動二輪車の側面図、
図2はエンジンの懸架状態を示す側面図、図3はエンジ
ンの前側懸架を示す図、図4は図3のIV-IV線に沿う断
面図、図5はエンジンの後側懸架を示す図である。
【0015】自動二輪車1の車体フレーム2は、いわゆ
るダブルクレードルタイプのものであり、ヘッドパイプ
3と、左右一対のメインフレーム4、ダウンチューブ6
及びリヤアームブラケット5等から構成されている。前
記左右一対のメインフレーム4は、前端がヘッドパイプ
3に溶接接続され、このヘッドパイプ3から後方へ延び
たのち、下方へ延設されている。一方、左右一対のダウ
ンチューブ6は、前上端がヘッドパイプ3に溶接接続さ
れ、このヘッドパイプ3から斜後下方へ延びた後略水平
に後方へ延設されており、このダウンチューブ6の後部
と、前記左右一対のメインフレーム4の後端部との連結
部に、これら両者にまたがってリヤアームブラケット5
が溶接固着されている。
【0016】ヘッドパイプ3には、不図示のステアリン
グ軸を介してフロントフォーク7が回動自在に設けら
れ、このフロントフォーク7の下端には前輪8が支持さ
れ、上端にはハンドル9が設けられている。また、リヤ
アームブラケット5には、リヤアーム10の前端がピボ
ット軸11を介して上下に揺動可能に設けられ、このリ
ヤアーム10の後端に後輪12が支持されている。
【0017】車体フレーム2には、エンジン20が搭載
され、このエンジン20の出力軸18に結着された駆動
スプロケット21と、後輪軸19に結着された従動スプ
ロケット22間にはチェーン23が掛け渡されて動力伝
達機構が構成され、この動力伝達機構によりエンジン2
0の動力を後輪12に伝達するようになっている。エン
ジン20の上方には、燃料タンク24がメインフレーム
4上に載置され、燃料タンク24の後方にはシート25
が設けられている。
【0018】前記エンジン20は、並列4気筒のもので
あって、ミッションケース20bと、このミッションケ
ース20bの前上部に設けられたシリンダ20aからな
り、シリンダ20aはそのシリンダ軸線Xが若干前傾す
るように設けられている。なお、このシリンダ軸線Xに
沿って、ピストンが往復動する。
【0019】車体フレーム2には、エンジン20の前側
と後側が懸架支持されている。エンジン20の後側上部
は、リヤアームブラケット5の上部に設けられたブラケ
ット90に締付ボルト30により締付固定され、エンジ
ン20の後側下部は、リヤアームブラケット5の下部に
設けられたブラケット91に締付ボルト31により締付
固定されており、エンジン20の後側上部及び下部は、
車体フレーム2に剛的に懸架支持される。なお、この後
側上部及び下部の懸架支持部A,Bはそれぞれ前記リヤ
アーム10のピボット軸11の上方及び下方に位置して
いる。また、これら後側上部及び下部の懸架支持部A,
Bは、それぞれ左右一対設けられている。
【0020】エンジン20の前側は、車体フレーム2の
ダウンチューブ6にリンク40を介して懸架支持され
る。このリンク40はエンジン20側に1点O1と、ダ
ウンチューブ6側に2点O2,O3の3点の連結点を有
している。エンジン20側1点O1は、エンジン20に
固定された支持軸41にゴムブッシュ(弾性部材)42
を介して軸支し、ダウンチューブ6側2点O2,O3の
内1点O2は、ダウンチューブ6に固定された支持軸4
3にニードルベアリング44を介して軸支し、他の1点
O3はダウンチューブ6に固定された支持軸45にゴム
ブッシュ(弾性部材)46を介して軸支されている。前
記リンク40は、板材40aに筒材40b,40c,4
0dを溶接固着して構成され、これら筒材40b,40
c,40dにそれぞれゴムブッシュ42、ニードルベア
リング(軸受)44、ゴムブッシュ46が装着される。
【0021】ゴムブッシュ42は、外筒42a及び内筒
(カラー)42bにゴム42cを焼付固着して構成さ
れ、外筒42aをリンク40の筒材40bに圧入するこ
とでリンク40に装着される。内筒42bに支持軸41
を挿通し、内筒42bが締付けられるまで支持軸(ボル
ト)41をエンジン20に螺着することでリンク40と
エンジン20が連結点O1において連結される。
【0022】ニードルベアリング(軸受)44は、アウ
タレース44a、インナーレース(カラー)44b及び
コロ44cから構成され、アウタレース44aがリンク
40の筒材40cに圧入されてリンク40に装着され
る。インナーレース44bに支持軸(ボルト)43を挿
通してインナーレース44bが締付けられるまでダウン
チューブ6に螺着することで、リンク40とダウンチュ
ーブ6が連結点O2において回動可能に連結される。
【0023】ゴムブッシュ46は、内筒(カラー)46
bにゴム46cを焼付固着して構成され、これを外筒に
相当するリンク40の筒材40dに挿入することでリン
ク40に装着される。内筒46bに支持軸(ボルト)4
5を挿通して内筒46bが締付けられるまでダウンチュ
ーブ6に螺着することで、リンク40とダウンチューブ
6が連結点O3において連結される。なお、48はダウ
ンチューブ6の外側面に溶接固着された取付座である。
【0024】以上のようなリンク40による懸架支持部
Cは左右一対設けられている。更に、リンク40の連結
点O2,O1を結ぶ線L1はシリンダ軸線Xに略垂直、
チェーン23に略平行である。
【0025】この複数個所の剛的懸架支持部A,Bとリ
ンク40による懸架支持部Cによるマウント構造は、直
交するバネ定数比を大きくできる。振動方向のバネは柔
らかく、それ以外の方向には硬くできる。即ち、図3に
おいて、主にエンジン振動となる上下方向(シリンダ軸
X方向)に対しては低いバネ定数であるKcとなり、そ
れ以外の例えばチェーン23駆動力などに対しては、水
平方向の高いバネ定数Kbとなる。
【0026】エンジン側1点O1は、エンジン側の連結
点で、内外筒ゴムブッシュを用いた。このエンジン側1
点O1は、メタルブッシュも考えられるが、フレームと
エンジン間の誤差吸収を考慮し、ゴムブッシュとしてい
る。
【0027】このようにエンジン20を、複数個所の剛
的懸架支持部A,Bにより懸架支持すると共に、1個所
はリンク40を介して懸架支持し、このリンク40の車
体フレーム側連結部に2つの連結点O2,O3を形成
し、この連結点O2,O3の内の一方の連結点O3にゴ
ムブッシュ(弾性部材)46を介在させたから、エンジ
ン20は、複数個所の剛的懸架支持部A,Bによって車
体フレーム2にしっかりと懸架支持され、移動すること
が防止され、連結点O3のゴムブッシュ(弾性部材)4
6によって、エンジン振動の車体フレーム2側への伝達
を低減できる。
【0028】また、リンク40は、エンジン20の前部
に配設され、エンジン20における振動源であるシリン
ダ20aの近傍に配置されることになり、エンジン振動
の車体フレーム側への伝達を低減するに効果的である。
【0029】さらに、剛的懸架支持部A,Bが、エンジ
ン20の動力を後輪12に伝達する動力伝達機構の上側
と下側にそれぞれ配設されており、加減速時にエンジン
20が移動するのを効果的に防止できる。
【0030】また、リンク40がエンジン側1点O1と
車体フレーム側2点O2,O3からなる3点式リンクで
構成され、車体フレーム側の連結点O2,O3の一方に
ゴムブッシュ(弾性部材)46を介在させると共に他方
をニードルベアリング(軸受)44を介して回動自在と
することで、ねじりに対する剛性を向上させることがで
きる。
【0031】次に、リンク40を介して懸架支持する他
の実施の形態を、図6及び図7に基づいて説明する。図
6はエンジンの前側懸架を示す図、図7は図6のVII-VI
I線に沿う断面図である。
【0032】このエンジン20の前側懸架の実施の形態
では、図1乃至図5の実施の形態と同じ構成は同じ符号
を付して説明を省略する。この実施の形態では、エンジ
ン20の前側に左右一対の取付ボス部20dを形成し、
この左右一対の取付ボス部20dの内側と、左右のダウ
ンチューブ6の内側にそれぞれリンク40が支持軸7
1、支持軸(ボルト)73及び支持軸(ボルト)75に
より取り付けられている。支持軸(ボルト)73及び支
持軸(ボルト)75は、それぞれ左右のダウンチューブ
6に設けられたカラー74及びカラー76に貫通してい
る。
【0033】エンジン20側1点O1は、支持軸71に
ゴムブッシュ(弾性部材)42を介して軸支し、ダウン
チューブ6側2点O2,O3は、支持軸73,75にゴ
ムブッシュ(弾性部材)80,81を介して軸支されて
いる。
【0034】ゴムブッシュ42は、図1乃至図5の実施
の形態と同様に構成され、リンク40とエンジン20が
連結点O1において連結される。
【0035】ゴムブッシュ(弾性部材)80は、外筒8
0a及び内筒(カラー)80bにゴム80cを焼付固着
して構成され、外筒80aをリンク40の筒材40cに
圧入することでリンク40に装着される。内筒80bに
支持軸(ボルト)73を挿通して内筒80bが締付けら
れるまでダウンチューブ6に螺着することで、リンク4
0とダウンチューブ6が連結点O2において連結され
る。
【0036】ゴムブッシュ(弾性部材)81は、前述と
同様に構成されるもので、外筒81a及び内筒(カラ
ー)81bにゴム81cを焼付固着して構成され、外筒
81aをリンク40の筒材40dに圧入することでリン
ク40に装着される。内筒81bに支持軸(ボルト)7
5を挿通して内筒81bが締付けられるまでダウンチュ
ーブ6に螺着することで、リンク40とダウンチューブ
6が連結点O3において連結される。
【0037】リンク40の車体フレーム側連結部に2つ
の連結点O2,O3を形成しているが、この連結点O
2,O3にゴムブッシュ(弾性部材)80,81を介在
させたから、エンジン振動の車体フレーム2側への伝達
を低減できる。
【0038】次に、リンク40を介して懸架支持するさ
らに他の実施の形態を、図8乃至図12に基づいて説明
する。図8はエンジンの懸架を示す左側面図、図9はエ
ンジンの懸架を示す右側面図、図10は図8のX-X線に
沿う断面図、図11は図8のXI-XI線に沿う断面図、図
12は図9のXII-XII線に沿う断面図である。
【0039】このエンジン20の前側懸架の実施の形態
では、図1乃至図5の実施の形態と同じ構成は同じ符号
を付して説明を省略する。この実施の形態では、エンジ
ン20の前側に左右一対の取付ボス部20dを形成し、
この左右一対の取付ボス部20dの内側と、左右のダウ
ンチューブ6の内側にそれぞれリンク40が支持軸7
1、支持軸(ボルト)73及び支持軸(ボルト)75に
より取り付けられている。支持軸(ボルト)73及び支
持軸(ボルト)75は、それぞれ左右のダウンチューブ
6に設けられたカラー74及びカラー76に貫通してい
る。
【0040】エンジン20側1点O1は、支持軸71が
メタル軸受100を介して取付ボス部20dに軸支さ
れ、メタル軸受100の両側にシール101が設けられ
ている。支持軸71にリンク40の板材40aがナット
102により締付固定されている。
【0041】ダウンチューブ6側1点O3は、支持軸7
3にリンク40に設けられたゴムブッシュ(弾性部材)
80が軸支されている。ダウンチューブ6側1点O2
は、支持軸75にリンク40に設けた筒部がメタル軸受
111を介して軸支され、メタル軸受111の両側にシ
ール112が設けられている。
【0042】ゴムブッシュ(弾性部材)80は、外筒8
0a及び内筒(カラー)80bにゴム80cを焼付固着
して構成され、外筒80aをリンク40の筒材40cに
圧入することでリンク40に装着される。内筒80bに
支持軸(ボルト)73を挿通して内筒80bが締付けら
れるまでダウンチューブ6に螺着することで、リンク4
0とダウンチューブ6が連結点O3において連結され
る。
【0043】剛的懸架支持部Bは、図11に示すように
ブラケット91にボルト120を貫通し、ナット121
を締付固定した構成になっている。
【0044】また、剛的懸架支持部Aは、図12に示す
ように一方はブラケット90にボルト130を貫通し、
他方はブラケット90にリンク140をボルト141に
より締付固定し、このリンク140にボルト130を貫
通しナット131を締付固定した構成になっている。
【0045】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、エンジンが、複数個所の剛的懸架支持部によって車
体フレームにしっかりと懸架支持され、移動することが
防止される。また、少なくとも1個所以上はリンクを介
して懸架支持し、このリンクの車体フレーム側連結部に
2つの連結点を形成し、この連結点の内の少なくとも一
方に弾性部材を介在させたので、エンジン振動の車体フ
レーム側への伝達を低減できる。更に、エンジン側連結
点のバネ定数をなくしたり、軸受を介して回動自在とす
ることで、ねじりに対する剛性を向上させることが可能
である。
【0046】請求項2記載の発明では、リンクがエンジ
ンの前部に配設され、エンジンにおける振動源であるシ
リンダの近傍に配置されることになり、エンジン振動の
車体フレーム側への伝達を低減するに効果的である。
【0047】請求項3記載の発明では、剛的懸架支持部
が、エンジンの動力を後輪に伝達する動力伝達機構の上
側と下側にそれぞれ配設されており、加減速時にエンジ
ンが移動するのを効果的に防止できる。
【0048】請求項4記載の発明では、車体フレーム側
の連結点の一方に弾性部材を介在させると共に他方を軸
受を介して回動自在とし、ねじりに対する剛性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンを懸架した自動二輪車の側面図であ
る。
【図2】エンジンの懸架状態を示す側面図である。
【図3】エンジンの前側懸架を示す図である。
【図4】図3のIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】エンジンの後側懸架を示す図である。
【図6】エンジンの前側懸架の別実施例を示す図であ
る。
【図7】図7は図6のVII-VII線に沿う断面図である。
【図8】エンジンの懸架を示す左側面図である。
【図9】エンジンの懸架を示す右側面図である。
【図10】図8のX-X線に沿う断面図である。
【図11】図8のXI-XI線に沿う断面図である。
【図12】図9のXII-XII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
2 車体フレーム 20 エンジン 30,31締付ボルト 40 リンク 41 支持軸(ボルト) 42 ゴムブッシュ 43 支持軸(ボルト) 44 ニードルベアリング 45 支持軸(ボルト) 46 ゴムブッシュ A,B 剛的懸架支持部 C リンクによる懸架支持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームにエンジンを懸架支持し、前
    記エンジンの動力を動力伝達機構を介して後輪に伝達さ
    せてなる自動二、三輪車において、前記エンジンを、複
    数個所にて剛的懸架支持部により懸架支持すると共に、
    少なくとも1個所以上はリンクを介して懸架支持し、こ
    のリンクの車体フレーム側連結部に2つの連結点を形成
    し、この連結点の内の少なくとも一方に弾性部材を介在
    させたことを特徴とする自動二、三輪車のエンジン懸架
    装置。
  2. 【請求項2】前記リンクは、前記エンジンの前部に配設
    されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二、
    三輪車のエンジン懸架装置。
  3. 【請求項3】前記剛的懸架支持部が、前記エンジンの動
    力を前記後輪に伝達する動力伝達機構の上側と下側にそ
    れぞれ配設されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の自動二、三輪車のエンジン懸架装置。
  4. 【請求項4】前記リンクがエンジン側1点と車体フレー
    ム側2点からなる3点式リンクで構成され、車体フレー
    ム側の連結点の一方に弾性部材を介在させると共に他方
    を軸受を介して回動自在としたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3に記載の自動二、三輸車のエンジン懸架
    装置。
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