JPH1177404A - 刃物台装置 - Google Patents

刃物台装置

Info

Publication number
JPH1177404A
JPH1177404A JP25612297A JP25612297A JPH1177404A JP H1177404 A JPH1177404 A JP H1177404A JP 25612297 A JP25612297 A JP 25612297A JP 25612297 A JP25612297 A JP 25612297A JP H1177404 A JPH1177404 A JP H1177404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
turret
bar
cutter
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25612297A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunehiko Yamazaki
恒彦 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamazaki Mazak Corp filed Critical Yamazaki Mazak Corp
Priority to JP25612297A priority Critical patent/JPH1177404A/ja
Publication of JPH1177404A publication Critical patent/JPH1177404A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turning (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】タレットにおける旋削工具や回転工具等の装着
点数を減らさないこと。また工具やカッタの主軸やワー
クに対する干渉をなくすこと。 【解決手段】タレット刃物台30は、刃物台本体31
を、主軸5に対してX軸方向に移動駆動自在な形で有
し、刃物台本体31にタレット32を軸心CT2を中心
に回転駆動・位置決め自在に設け、タレット32の外周
部に複数の工具装着部33を形成し、これら工具装着部
33のうちの1つには、旋削工具装着面33Qとカッタ
ユニット装着部33Pが形成されており、カッタユニッ
ト装着部33Pは、旋削工具装着面33Qに対し、Z軸
方向における主軸5とは反対側に配置して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、主軸(5)と該主軸(5)に装着されたチャッ
ク(6)からなるワーク主軸部(4)がZ軸(CT1)
を中心に回転駆動自在に設けられた主軸台(3)及び、
前記ワーク主軸部(4)に対してバー材(60)を供給
自在なバー材供給手段(7)及び、刃物台装置(30)
を有したバー材加工旋盤(1)において、前記刃物台装
置(30)は、刃物台本体(31)を、前記主軸(5)
に対して前記Z軸方向に直角なX軸方向に移動駆動自在
な形で有し、前記刃物台本体(31)にタレット(3
2)を、前記Z軸方向に平行なタレット軸心(CT2)
を中心に回転駆動・位置決め自在に設け、前記タレット
(32)の外周部に複数の工具装着部(33)を形成
し、前記複数の工具装着部(33)のうちの1つには、
旋削工具装着面(33Q)とバー材切断手段装着部(3
3P)が形成されており、前記バー材切断手段装着部
(33P)は、前記旋削工具装着面(33Q)に対し、
前記Z軸方向における前記主軸(5)とは反対側に配置
して構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明による刃物台装置(30)において、前記旋削工具装
着面(33Q)に旋削工具(36A)を着脱自在に装着
して設け、前記バー材切断手段装着部(33P)にバー
材切断手段(37)を着脱自在に装着して設け、前記バ
ー材切断手段(37)は前記バー材切断手段装着部(3
3P)に着脱自在に装着された切断手段本体(37t)
を有し、前記切断手段本体(37t)に、前記Z軸方向
に平行なカッタ軸心(CT3)を中心に回転駆動自在な
形でカッタ(39)を設け、前記カッタ(39)の前記
Z軸(CT1)に最も近接した位置の刃先(39d)を
前記X軸方向に前記Z軸(CT1)の位置まで移動させ
た際に、前記旋削工具(36A)の工具刃先(36a)
と前記ワーク主軸部(4)間に前記X軸方向におけるク
リアランス(CL)が形成され得る形で前記旋削工具
(36A)の工具刃先位置(KH)を設定した。
【0007】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明による刃物台装置(30)において、前記旋削工具装
着面(33Q)に旋削工具(36A)を着脱自在に装着
して設け、前記バー材切断手段装着部(33P)にバー
材切断手段(37)を着脱自在に装着して設け、前記バ
ー材切断手段(37)は前記バー材切断手段装着部(3
3P)に着脱自在に装着された切断手段本体(37t)
を有し、前記切断手段本体(37t)に、前記Z軸方向
に平行なカッタ軸心(CT3)を中心に回転駆動自在な
形でカッタ(39)を設け、前記カッタ(39)と前記
旋削工具(36A)との間には、前記Z軸方向の全長に
亙りワーク加工空間(UIA)が形成されている。
【0008】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明による刃物台装置(30)において、前記バー材切断
手段装着部(33P)は、前記タレット軸心(CT2)
に向かって凹んだ形で形成されている。
【0009】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明による刃物台装置の
一例であるタレット刃物台が適用されたバー材加工旋盤
を示す模式平面図、図2は、図1に示すタレット刃物台
における平断面図、図3は、タレット刃物台上の工具の
配置状態を示す図、図4は、バー材を切断している様子
を示した図、図5は、図1に示すバー材加工旋盤の全体
を示した斜視図である。
【0011】本発明による刃物台装置の一例が適用され
たバー材加工旋盤1は、図1及び図5(但し、図5では
バー材加工旋盤1の内部機構がカバー等により覆われて
いる形で図示しており、また図1乃至図4ではバー材加
工旋盤1の内部機構が判るようにカバー等を省略した形
で図示している)に示すように機体である本体2を有し
ており、本体2上には主軸台3が、図示しない所定の移
動駆動機構を介して本体2上を水平な矢印A、B方向
(Z軸方向)に移動駆動自在に設けられている。主軸台
3には、主軸5がZ軸である軸心CT1を中心に回転駆
動自在に設けられており、主軸5の前端(矢印B側の
端)にはチャック6が設けられている。これら主軸5と
チャック6はワーク主軸部4となっている。
【0012】本体2上のうち前記主軸台3の前方(矢印
B側)には、図1に示すようにバー材供給台7が設けら
れており、バー材供給台7は固定ベース部9及び可動ベ
ース部10からなっている。固定ベース部9は、前記主
軸5の前方(即ち主軸5の矢印B側)の本体2上に固設
されており、可動ベース部10は、固定ベース部9の前
記主軸5側(矢印A側)に配置されている。そして可動
ベース部10は、固定ベース部9に対してZ軸方向に平
行な方向に接近・後退し得る形で移動自在になってい
る。固定ベース部9と可動ベース部10の間には、アク
チェータ10a等からなる駆動手段が設けられており、
この駆動手段によって可動ベース部10が固定ベース部
9に対して主軸軸心方向と平行な方向である矢印A、B
方向に移動駆動自在になっている。また、可動ベース部
10には矢印B方向、従ってZ軸方向に平行に突出した
形で2本のガイドバー9a、9aが設けられており、こ
れらガイドバー9a、9aは固定ベース部9に形成され
たガイド摺動穴9b、9bに摺動自在な形で嵌入されて
いる。
【0013】固定ベース部9及び可動ベース部10には
矢印B方向に伸延した形でバー材支持レール11が設け
られており、バー材支持レール11上にはV字型断面の
溝が矢印A、B方向に伸延して形成されている。即ち、
この溝を介してバー材支持レール11上にバー材60を
載置自在になっている。また、バー材支持レール11
は、固定ベース部9側に形成された固定部11a(即
ち、固定ベース部9の一部となっている)と、可動ベー
ス部10側に形成された可動部11b(即ち、可動ベー
ス部10の一部となっている)とからなり、固定部11
aと可動部11bの間は、可動部11bが固定部11a
に対して矢印A、B方向に接近・後退自在な形で切り離
されている。
【0014】更に、可動ベース部10には、バー材支持
レール11の可動部11bの先端側(矢印A側)に配置
された形で、バー材支持レール11に載置されたバー材
60をクランプ・アンクランプ自在なバークランプユニ
ット12が設けられており、また、可動ベース部10の
うちバークランプユニット12よりも更に矢印A側の位
置には、公知のハンドリングロボット等の反転装置13
が設けられている。反転装置13は、可動ベース部10
に対して、図の矢印A、B方向(Z軸方向)に平行な軸
心CT11を中心に矢印E、F方向に回転自在に枢着さ
れた装置本体13a及び、該装置本体13aに、軸心C
T11に垂直な軸心CT12を中心に矢印G、H方向に
回動自在に設けられたクランプ部材13bからなってい
る。
【0015】また、本体2のうち、主軸台3に対して図
1紙面右上方には、本発明による刃物台装置の一例であ
るタレット刃物台30が設けられており、タレット刃物
台30は、図示しない所定の移動駆動機構を介して図の
矢印A、B方向(Z軸方向)に対して垂直な矢印C、D
方向(X軸方向)に移動駆動自在な形で刃物台本体31
を有している。刃物台本体31には、図の矢印A、B方
向(Z軸方向)に平行な軸心CT2を中心に矢印I、J
方向に回転自在になった形でタレット32が設けられて
おり、タレット32の外周側には、図3(なお図3のう
ちタレット32の断面部分はその詳細を省略した形で示
している)に示すように、前記軸心CT2を中心に略等
角度ピッチ間隔で並んだ形で複数の工具装着部33が形
成されている。各工具装着部33には、ドリル、フライ
スカッタ等の回転工具35又はバイト等の旋削工具36
が着脱自在に装着されている。
【0016】ところで、上述した複数の工具装着部33
のうちの特定の1つの工具装着部33(以降、この特定
の工具装着部33を他の工具装着部33と区別する際に
は「工具装着部33A」と表記することにする)には、
図2(なお図2のうち回転工具35及び旋削工具36に
ついては断面でなく側面を示している)に示すように、
他の工具装着部33と比べて矢印A、B方向の幅が小さ
く、しかも図の矢印A側寄り(即ち主軸台3側)にシフ
トして配置された旋削工具装着面33Qが形成されてい
る。従って、この旋削工具装着面33Qに装着された旋
削工具36は他の工具装着部33に装着された旋削工具
36よりも小型のものとなっている。なお、旋削工具装
着面33Qには回転工具35は装着できないようになっ
ている(以降、旋削工具装着面33Qに装着された小型
の旋削工具36を他の旋削工具36と区別する際には
「旋削工具36A」と表記することにする)。
【0017】一方、前記工具装着部33Aにおいて、上
述した旋削工具装着面33Qの矢印B側(即ち主軸5と
は反対側)に隣接した位置にはカッタユニット装着部3
3Pが形成されており、このカッタユニット装着部33
Pは、タレット32の外周の位置(即ち、他の工具装着
部33が配置されている周上の位置)から軸心CT2側
に凹んだ形で形成され、しかもタレット32の図2紙面
右側(即ち主軸台3とは背向する側)の側部32dの位
置(即ち他の工具装着部33よりも軸心CT2に近い位
置)に亙って形成されている。このカッタユニット装着
部33Pには、カッタユニット37が着脱自在に装着さ
れており、カッタユニット37はケーシング38を有し
ている。ケーシング38の形状は図2で示すように断面
が略L字型になっている。即ち、ケーシング38は、カ
ッタユニット装着部33Pから、矢印B側(即ち主軸5
とは背向する側)に突出し、更にその先側が略直角に屈
曲し、前記軸心CT2からの放射方向に突出している。
そして前記軸心CT2からの放射方向に突出したケーシ
ング38の先端付近には、該ケーシング38の矢印A側
(主軸5側)に配置された形で円盤状のカッタ39が、
図の矢印A、B方向(Z軸方向)に平行な軸心CT3を
中心に矢印K、L方向に回転自在に装着されている。
【0018】また、前記タレット32には、図2に示す
ように、図の矢印A方向に突出した形の中空のタレット
支持軸32aが設けられており、タレット支持軸32a
は前記軸心CT2を中心に矢印I、J方向に回転自在に
刃物台本体31に軸支されている。タレット支持軸32
a内には刃物台本体31に対して軸心CT2回りの回転
が拘束された形でスリーブ34が配設されており、スリ
ーブ34内にはメインシャフト42が刃物台本体31及
びスリーブ34に対して軸心CT2を中心として矢印
I、J方向に回転自在に支持される形で配置されてい
る。また、刃物台本体31には、軸心CT2に平行に伸
延した形でシリンダ部43が形成されており、タレット
支持軸32aの外周側にはピストン部32bが、前記シ
リンダ部43に図の矢印A、B方向(Z軸方向)に移動
駆動自在に嵌入配置された形で形成されている。
【0019】なお、刃物台本体31のうちタレット32
に隣接する部位には、図の矢印B方向に突出した複数の
突起からなる本体側噛合部45が円環状に形成されてお
り、タレット32のうち刃物台本体31に隣接する部位
には、図の矢印A方向に突出した複数の突起からなるタ
レット側噛合部46が円環状に形成されている。本体側
噛合部45の突起及びタレット側噛合部46の突起は、
ともに前記軸心CT2を中心として等角度ピッチで形成
されており、図2に示す状態では本体側噛合部45とタ
レット側噛合部46が互いに噛合係合されている。
【0020】一方、刃物台本体31側にはモータ40が
設けられており、図2に示すように、該モータ40に
は、刃物台本体31等に軸支された前記メインシャフト
42が、ベルトやプーリ等からなる第1伝達手段41を
介して回動駆動自在に接続されている。更に、メインシ
ャフト42には出力用ギア47が設けられている。とこ
ろで、刃物台本体31にはシャフト50が回転自在に支
持されており、シャフト50の図中左端には入力用ギア
49がシャフト50の軸心方向である矢印A、B方向に
アクチェータ54により移動駆動自在に設けられてい
る。この入力用ギア49は前記出力用ギア47に対して
噛合・噛合解除自在になっている。また、タレット支持
軸32aの外周側にはタレット駆動用ギア32cが同心
状に装着されており、このタレット駆動用ギア32cと
は上述したシャフト50が噛合している。
【0021】また、メインシャフト42の先端側(図の
矢印B側)はスリーブ42内をタレット32の内部にま
で達しており(なおタレット32内部は中空になってい
る)、該先端側には傘歯車51が設けられている。更
に、スリーブ42の先端側には刃物台本体31側に対し
て固定的に支持された形でクラッチ52が設けられてお
り(なお、図2ではクラッチ52のうち図中紙面左右2
つの部位を破断線により分けて別々に図示しており、図
中紙面左側の部位に関しては接続状態を、図中紙面右側
の部位に関しては切断状態を示している)、クラッチ5
2は、X軸方向に平行な軸心CT4を中心にスリーブ4
2に対して回転自在に支持された傘歯車55を前記傘歯
車51と噛合した形で有している。傘歯車55には、摺
動軸56が該傘歯車55と共に軸心CT4を中心に回転
自在に、かつ油圧シリンダ・ピストン及び戻しバネ等に
よる公知の断続駆動手段57により該傘歯車55に対し
て図の矢印D、C方向に所定ストロークに亙り突出後退
駆動自在に設けられており、摺動軸56の先端側(矢印
D側)には係合部56aが形成されている。
【0022】また、タレット32の各工具装着部33
(工具装着部33A以外)には、タレット32の内外を
軸心CT2を中心とする放射方向に貫通連通する形の駆
動軸設置穴20が形成されており、工具装着部33に装
着された回転工具35の駆動シャフト35aがこの駆動
軸設置穴20に挿入して配置されている。なお、各回転
工具35は、この駆動シャフト35aを回転駆動させる
ことにより、図示しない公知の動力伝達機構を介して回
転駆動自在となっている。そして、駆動シャフト35a
の先端(軸心CT2側の先端)には、上述したクラッチ
52の係合部56aと係合自在な係合部35bが形成さ
れている。
【0023】また、タレット32のカッタユニット装着
部33Pには、上述したようにカッタユニット37のケ
ーシング38が装着されており、該ケーシング38に
は、軸心CT2を中心とする放射方向に伸延した駆動シ
ャフト39aが回転自在に軸支されている。この駆動シ
ャフト39aの先端(軸心CT2側の先端)には、上述
したクラッチ52の係合部56aと係合自在な係合部3
9bが形成されている(なお、この係合部39bと、上
述した回転工具35の係合部35bは、共に軸心CT2
を中心とした円周上に配置されている)。一方、ケーシ
ング38には上述したカッタ39が取付けられた回転軸
39cが、該カッタ39と共に前記軸心CT3を中心に
矢印K、L方向に回転自在に軸支されており、駆動シャ
フト39aと回転軸39cの間には、傘歯車、シャフ
ト、ギア列等からなる駆動伝達手段37aが、駆動シャ
フト39aからの動力を回転軸39cに伝達自在に接続
されている。なお、ケーシング38と、これに設けられ
ている駆動シャフト39a、回転軸39c、駆動伝達手
段37aは切断手段本体であるカッタユニット本体37
tとなっている。
【0024】バー材加工旋盤1は以上のような構成を有
するので、該バー材加工旋盤1によって長尺のバー材6
0を加工するには、まずバー材支持レール11上にバー
材60を載置する(この時点ではバー材供給台7の可動
ベース部10は固定ベース部9に対して最も接近した図
示しない退避位置に配置されている)。載置するバー材
60は、その主軸台3側の先端60a側を、バークラン
プユニット12を通過させた形で配置する。その後、バ
ークランプユニット12によりバー材60をクランプす
る。これにより、載置されたバー材60は、主軸5の軸
心CT1に対して同心状に配置された。この際、バー材
60を主軸5に対して位置決めするバー材供給台7はバ
ー材加工旋盤1の本体2に搭載される形で設けられてい
るので、極めて剛性が高く、バー材60をバー材供給台
7上に載置してもバー材60の重量により芯ずれ等をお
こす危険性がない。
【0025】次いで、バー材供給台7の可動ベース部1
0を、図1に示すように、アクチェータ10a等の駆動
手段により固定ベース部9に対して矢印A方向に所定の
搬送位置まで移動駆動させる。バー材支持レール11上
に載置されているバー材60は、その先端60a側がバ
ークランプユニット12によりクランプされているの
で、該可動ベース部10の移動に伴って矢印A方向に移
動し、タレット32の側方(矢印D側)である加工領域
KRに搬送される(図1の二点鎖線で図示)。また一方
で、主軸台3を矢印B方向に移動駆動させ、チャック6
によりバー材60の先端60a側を把持させる。ところ
で、可動ベース部10が固定ベース部9に対して移動す
る際には、固定ベース部9のガイド摺動穴9b、9bに
嵌入されているガイドバー9a、9aがZ軸方向にガイ
ドされるので、可動ベース部10においては移動時にZ
軸方向とは直角な方向等への不用意なずれが生じないよ
うになっている。つまり、可動ベース部10側と固定ベ
ース部9側とは、Z軸方向におけるアライメントを維持
し得る形で一体となっているので、可動ベース部10側
のバークランプユニット12によりクランプし、後端側
を固定ベース部9側のバー材支持レール11の固定部1
1a上に載置した状態でバー材60を移動させても、該
バー材60が主軸5の軸心CT1に対して芯ずれをおこ
すことなく好都合である。
【0026】次いでバークランプユニット12によりバ
ー材60を一旦アンクランプした後、図4に示すように
主軸台3を矢印A方向に所定位置まで移動駆動させる。
これにより主軸5のチャック6により把持されたバー材
60は、バークランプユニット12を通過して矢印A方
向に滑り出る形で、主軸5の移動に伴って矢印A方向に
移動する。この主軸台3及びバー材60の移動完了後、
バークランプユニット12によりバー材60を再びクラ
ンプする。
【0027】一方、タレット刃物台30では、タレット
32におけるのカッタユニット37の割出しを行う。即
ち、シリンダ部43においてピストン部32bを矢印B
方向に移動駆動させることにより、タレット32を刃物
台本体31に対して矢印B方向に移動させ、タレット側
噛合部46と本体側噛合部45との噛合を解除する。そ
して、アクチェータ54により入力用ギア49を矢印B
側(図2の二点鎖線で図示)に移動駆動してメインシャ
フト42の出力用ギア47に噛合させる。続いて、モー
タ40を低速で回転させ、モータ40により第1伝達手
段41を介してメインシャフト42を回動駆動させ、該
メインシャフト42からの動力を出力用ギア47及び入
力用ギア49を介してシャフト50に伝達し、該シャフ
ト50に噛合したタレット駆動ギア32cを介してタレ
ット支持軸32a及びタレット32を軸心CT2を中心
に回転駆動させる。この回転駆動により、タレット32
に装着されたカッタユニット37を所定の使用位置UP
(本実施例では軸心CT2から図2下方に突出した位
置)に割出し配置させて、タレット32の回転駆動を停
止させる。この時点で、前記入力用ギア49を矢印A側
に移動駆動してメインシャフト42の出力用ギア47に
対して噛合解除させておく。次いで、シリンダ部43に
おいてピストン部32bを矢印A方向に移動駆動させる
ことにより、タレット32を刃物台本体31に対して矢
印A方向に移動させ、タレット側噛合部46と本体側噛
合部45とを噛合係合させる。これによって、タレット
32が所定の位置に位置決めされカッタユニット37の
割出しが完了した。
【0028】その後、クラッチ52において、断続駆動
手段57を介して摺動軸56を矢印D方向に突出駆動さ
せる。これによって摺動軸56の係合部56aは、使用
位置UPに配置されているカッタユニット37の駆動シ
ャフト39aの係合部39bに係合する。続いて、モー
タ40により第1伝達手段41を介してメインシャフト
42を回動駆動させ、該メインシャフト42からの動力
を傘歯車51、55を介して、摺動軸56を軸心CT4
を中心に回転駆動させる形で伝達する。更に、摺動軸5
6からの動力は、係合部56a、39bを介して係合し
たカッタユニット37の駆動シャフト39aに伝達さ
れ、該駆動シャフト39aから駆動力伝達手段37aを
介して回転軸39cに伝達される。こうして回転軸39
cが回転駆動されることにより、該回転軸39cに設け
られたカッタ39が軸心CT3を中心に回転駆動され
る。このように本実施例で示したタレット刃物台30に
おける駆動機構によると、カッタ39の回転駆動と、上
述したタレット32の回転駆動、そしてこれらに加えて
後述する回転工具35の回転駆動が、全て1つのモータ
40をその動力源としてなされるようになっているの
で、別個にモータ等を設ける場合に比べて機械が小型
化、簡単化し都合がよい。
【0029】その後、タレット刃物台30をX軸方向で
ある矢印D方向(バー材供給台7側に向かう方向)に移
動駆動する。これにより、回転駆動されているカッタ3
9は、図4に示すようにバー材60のうち、チャック6
とバークランプユニット12の間の所定の切断位置に対
して矢印D方向(軸心CT1に対してX軸方向に接近す
る)に送られる。このようにして更にカッタ39を、バ
ー材60に対して矢印D方向に送ることによりバー材6
0を切断する。切断の方法としては、バークランプユニ
ット12のクランプ圧力を低圧に切り換えてバー材60
が回転可能な状態にし、C軸制御(若しくは定速の回転
数制御)によって主軸5及びバー材60を低速で回転さ
せつつ、カッタ39を回転駆動してバー材60を切断す
るようにしてもよい。また例えば、主軸インデックスに
よってカッタ39に対するバー材60の向きを適宜変え
て、バー材60を切断するようにしてもよい。
【0030】ところで本実施例では、図4に示すよう
に、バー材60を切断するためにカッタ39の刃先端3
9dのうち前記軸心CT1であるZ軸に最も近接した位
置(図4の紙面下端の位置)を矢印D方向、即ちX軸方
向に軸心CT1に向かう方向に、バー材60の中心軸と
一致する軸心CT1を越えた所定のカッタ送り位置CP
(X軸上の位置)まで送るようになっている。(なお、
このカッタ送り位置CPは軸心CT1を越えた位置か又
は軸心CT1と一致する位置であればバー材60を切断
可能となっている。従って別の例としてカッタ送り位置
CPを軸心CT1と一致したX軸上の位置であるとして
もよい。)カッタ39の刃先端39dのうち前記軸心C
T1であるZ軸に最も近接した位置がこのカッタ送り位
置CPに送られた状態では、カッタユニット37の矢印
A側(即ち主軸台3側)に位置する旋削工具36Aの刃
先36aの工具刃先位置KHが主軸5或いは該主軸5の
チャック6、従ってワーク主軸部4に対してX軸方向に
最も接近した工具接近位置KPに位置する状態となる。
しかし、この旋削工具36Aは、工具接近位置KPに位
置した状態で、図6に示すように旋削工具36Aの刃先
36aと主軸5或いはチャック6との間にX軸方向のク
リアランスCLを形成するように、前記工具刃先位置K
Hが設定されている。(従って、括弧内で上述した別の
例のように、カッタ送り位置CPを軸心CT1と一致し
たX軸上の位置であるとした場合には、ここで形成され
るクリアランスCLは更に大きく確保できる。)つま
り、バー材60の切断時等においては、例えばワーク主
軸部4がタレット刃物台30寄り(矢印B方向)に前進
しており、旋削工具36Aの先方(矢印D側)にワーク
主軸部4が存在するような場合でも、該旋削工具36A
がワーク主軸部4(即ち主軸5やチャック6)と干渉し
ないので(勿論、チャック6よりも小径なバー材60と
も干渉しない)、該バー材60の切断が支障無くスムー
ズに行える。
【0031】また上述したように、固定ベース部9、可
動ベース部10、バー材支持レール11等からなるバー
材供給台7は極めて剛性の高い本体2に一体的に設けら
れているため剛性が高い。従ってバー材支持レール11
等で支持されたバー材60が、作業時の振動等で主軸台
3やタレット刃物台30に対して振動し、切断や加工の
精度が損なわれたり、バー材供給台7の主軸5に対する
アライメントが狂ったりするような事態の発生が防止さ
れ都合がよい。
【0032】こうして、図1に示すように、長尺のバー
材60から所定の長さに切り出されたワーク62が主軸
5のチャック6に把持された状態になったところで(な
お、バー材60のうちワーク62以外の残りの部分は、
次回の切断の対象となる新たなバー材60としてバーク
ランプユニット12にクランプされている)、バー材供
給台7の可動ベース部10を固定ベース部9に対して矢
印B方向に上述した所定の退避位置まで移動駆動させ
る。これによりバー材供給台7の可動ベース部10及び
残ったバー材60等は主軸5の前方の加工領域KRから
退避した。
【0033】以降、主軸5のチャック6に把持されたワ
ーク62の加工を行う。まず、タレット32における工
具の割出しを行う。これは上述したカッタユニット37
の割出しと基本的に同様の手順で行う。即ち、タレット
32を刃物台本体31から矢印B方向に移動させて、タ
レット側噛合部46と本体側噛合部45との噛合係合を
解除し、該タレット32を軸心CT2を中心に回転駆動
する。この回転駆動により、タレット32に装着された
回転工具35又は旋削工具36のうち所望の工具を所定
の使用位置UPに割出し配置させる。その後、タレット
32を刃物台本体31に向けて矢印A方向に移動させ
て、タレット側噛合部46と本体側噛合部45とを噛合
係合させることにより、前記所望の工具を位置決めし、
タレット32における工具の割出しを完了する。
【0034】なお、使用位置UPに位置決めされた前記
所望の工具が回転工具35である場合には工具の割出し
の後に、クラッチ52において、断続駆動手段57を介
して摺動軸56を突出駆動させ、摺動軸56の係合部5
6aを、使用位置UPに配置されている回転工具35の
駆動シャフト35aの係合部35bに係合させる。これ
により、メインシャフト42からの動力が、傘歯車5
1、傘歯車55、摺動軸56を経て、回転工具35の駆
動シャフト35aに伝達され、該回転工具35の工具刃
先が回転駆動される。
【0035】その後、タレット刃物台30を矢印C、D
方向(X軸方向)に適宜移動駆動させ、主軸台3を矢印
A、B方向(Z軸方向)に適宜移動駆動させ、また主軸
5を適宜回転駆動(或いはC軸制御等)させることによ
り、前記割出された工具でワーク62を切削する。以
降、上述した工具の割出し及び割り出された工具による
切削を繰り返して、主軸5に把持されたワーク62につ
いて第一工程の加工を行う。この第一工程の加工が終了
したところで、反転装置13を軸心CT11を中心に矢
印E方向に振り込むと共に、主軸台3を矢印B方向に移
動駆動し、またバー材供給台7の可動ベース部10を矢
印A方向に移動駆動して反転装置13のクランプ部材1
3bによりワーク62を把持し、その後、チャック6を
アンクランプして主軸台3を矢印A方向に後退させると
共に、クランプ部材13bを矢印H方向に180度回転
させ、第一工程の加工が終了したワーク62を反転させ
る。次いで、一旦主軸台3を矢印B方向に移動させてチ
ャック6により反転されたワーク62を把持し、クラン
プ部材13bによるワーク62のクランプを解除して、
反転装置13を矢印B方向に可動ベース部10と共に移
動退避させる。(なお、ワーク62の加工時や、バー材
60の切断時など反転装置13を使用しない間は、反転
装置13の装置本体13aを矢印F方向に軸心CT11
を中心に回転させて図1紙面手前方向等に配置し、ワー
ク62やバー材60と干渉しないようにしておく)。
【0036】続いて、上述した手順と同様にして、工具
の割出し及び割り出された工具による切削を繰り返し
て、主軸5に把持されたワーク62について第二工程の
加工を行う。こうして、主軸5において第一工程および
第二工程の加工が終了した加工済ワーク62は、前記反
転装置13等によって主軸5のチャック6から図示しな
い搬出コンベア等に移送される。
【0037】なお、本実施例で説明したタレット刃物台
30のタレット32では、1つの工具装着部33Aに旋
削工具36Aとカッタユニット37の両方を装着してい
るため、タレット32の外周部には、カッタユニット3
7の装着の如何に拘らず、工具装着部33の数だけの旋
削工具36や回転工具35を装着できる。つまり、カッ
タユニット37の装着により、装着できる工具点数が減
らないので好都合である。更に、工具装着部33A以外
の部位にカッタユニット37の装着部を別個に設ける場
合に比べてスペースの節約ができ、タレット刃物台全体
の小型化が実現する。
【0038】加工済ワーク62が主軸5のチャック6か
ら搬出されると、上述した手順と同様にして次の作業を
進める。即ち、バークランプユニット12がバー材60
の先端を把持した状態でバー材供給台7の可動ベース部
10を矢印A方向に搬送位置HPまで移動駆動させると
共に、主軸台3を矢印B方向に移動駆動させ、主軸5の
チャック6によりバー材60の先端60a側を把持させ
た後、バークランプユニット12によるバー材60のク
ランプ状態を解除し、主軸台3を矢印A方向に移動駆動
させて、バー材60を矢印A方向に移動させる。一方、
タレット刃物台30側においてカッタユニット37を割
出し、カッタ39を回転駆動させておいて、タレット刃
物台30を矢印D方向に移動駆動することにより、カッ
タ39で前記バー材60を切断する。こうして、長尺の
バー材60から所定の長さのワーク62が切り出された
状態になったところで、バー材供給台7の可動ベース部
10をバー材60と共に矢印B方向に退避位置TPまで
退避させ、以降、主軸5のチャック6に把持されたワー
ク62の加工を、既に説明した手順と同様に第一工程、
第二工程の順で行う。これら一連の手順を繰り返すこと
により、長尺のバー材60から所定の長さのワーク62
が順次切り出され、各ワーク62の加工が順次なされ
る。
【0039】なお上述したように、カッタユニット装着
部33Pはタレット32の外周側から側部32dの位
置、即ち他の工具装着部33よりも軸心CT2に近い位
置に亙って凹んだ形で形成されており、従ってこのカッ
タユニット装着部33Pに装着されるカッタユニット3
7は軸心CT2に極力近い位置に配置されている。即
ち、カッタユニット37は軸心CT2に極力近づけて配
置されており、その分、タレット32全体の旋回半径D
1(図2で示す)が極力小さくなっている。このこと
は、バー材60の径が大きくなり、カッタ39が大型化
した場合でも、タレット32全体の旋回半径D1を小型
化することができ極めて効果的である。またこれによ
り、タレット32の回転時などにカッタユニット37の
先端のカッタ39等が機械の他の部分などに不用意に接
触することが防止され安全でもある。更に、カッタユニ
ット37のケーシング38はカッタユニット装着部33
Pから矢印B側(即ちX軸方向における主軸5とは反対
側)に突出しているので、ケーシング38の先端付近及
びカッタ39の位置が矢印B側(即ちX軸方向における
主軸5とは反対側)にシフトして配置されている。つま
り、該カッタユニット37の矢印A側(即ち主軸5側)
に配置された旋削工具36Aとカッタ39間には旋削加
工用の空間である非干渉空間UIAがZ軸方向の全長に
亙って(即ち、カッタ39はケーシング38よりも矢印
A側に取付けられているので、旋削工具36Aとカッタ
39間には障害物が無い)形成される形で配置されてい
るので、特に該旋削工具36Aでワーク62の加工を行
う際には、図2に示すように、該ワーク62(二点鎖線
で図示)とカッタ39等が干渉しなくて済み都合がよ
い。
【0040】なお上述した実施例では反転装置13がバ
ー材供給台7の可動ベース部10に設けられていたが、
別の実施例として、例えばタレット32に、工具装着部
33等を利用して装着するようにしてもよい。この場合
には、上述した実施例で回転工具35を駆動するのと同
じ要領で反転装置13のクランプ部材13b等を駆動す
ればよい。
【0041】
【発明の効果】即ち本発明のうち第1の発明は、主軸5
等の主軸と該主軸に装着されたチャック6等のチャック
からなるワーク主軸部4等のワーク主軸部が軸心CT1
等のZ軸を中心に回転駆動自在に設けられた主軸台3等
の主軸台及び、前記ワーク主軸部に対してバー材60等
のバー材を供給自在なバー材供給台7等のバー材供給手
段及び、タレット刃物台30等の刃物台装置を有したバ
ー材加工旋盤1等のバー材加工旋盤において、前記刃物
台装置は、刃物台本体31等の刃物台本体を、前記主軸
に対して前記Z軸方向に直角なX軸方向に移動駆動自在
な形で有し、前記刃物台本体にタレット32等のタレッ
トを、前記Z軸方向に平行な軸心CT2等のタレット軸
心を中心に回転駆動・位置決め自在に設け、前記タレッ
トの外周部に複数の工具装着部33等の工具装着部を形
成し、前記複数の工具装着部のうちの1つには、旋削工
具装着面33Q等の旋削工具装着面とカッタユニット装
着部33P等のバー材切断手段装着部が形成されてお
り、前記バー材切断手段装着部は、前記旋削工具装着面
に対し、前記Z軸方向における前記主軸とは反対側に配
置して構成される。従って、前記1つの工具装着部には
バー材切断手段と旋削工具の両方を装着することができ
る。つまり、タレットの外周部には、バー材切断手段の
装着の如何に拘らず、工具装着部の数だけの旋削工具や
回転工具を装着できるので、タレットにおける旋削工具
や回転工具等の装着点数を減らすことなく好都合であ
る。更に、工具装着部以外の部位にバー材切断手段の装
着部を別個に設ける場合に比べてスペースの節約がで
き、刃物台装置全体の小型化が実現する。また、バー材
切断手段装着部は旋削工具装着面に対してZ軸方向にお
ける主軸とは反対側に配置されているため、旋削工具装
着面に装着された旋削工具により、主軸に把持されたワ
ークを加工する際には、バー材切断手段装着部に装着さ
れたバー材切断手段が主軸やワーク等と干渉しにくく、
加工がスムーズに行えて便利である。
【0042】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明による刃物台装置において、前記旋削工具装着面に旋
削工具36A等の旋削工具を着脱自在に装着して設け、
前記バー材切断手段装着部にカッタユニット37等のバ
ー材切断手段を着脱自在に装着して設け、前記バー材切
断手段は前記バー材切断手段装着部に着脱自在に装着さ
れたカッタユニット本体37t等の切断手段本体を有
し、前記切断手段本体に、前記Z軸方向に平行な軸心C
T3等のカッタ軸心を中心に回転駆動自在な形でカッタ
39等のカッタを設け、前記カッタの前記Z軸に最も近
接した位置の刃先39d等の刃先を前記X軸方向に前記
Z軸の位置まで移動させた際に、前記旋削工具の刃先3
6a等の工具刃先と前記ワーク主軸部間に前記X軸方向
におけるクリアランスCL等のクリアランスが形成され
得る形で前記旋削工具の工具刃先位置KH等の工具刃先
位置を設定したので、第1の発明による効果に加えて、
バー材の切断時等において、例えばワーク主軸部が刃物
台装置寄りに前進しており、旋削工具の刃先先方に該ワ
ーク主軸部が存在するような状態でも、該旋削工具がワ
ーク主軸部と干渉しないので、バー材の切断が支障無く
スムーズに行える。
【0043】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明による刃物台装置において、前記旋削工具装着面に旋
削工具を着脱自在に装着して設け、前記バー材切断手段
装着部にバー材切断手段を着脱自在に装着して設け、前
記バー材切断手段は前記バー材切断手段装着部に着脱自
在に装着された切断手段本体を有し、前記切断手段本体
に、前記Z軸方向に平行なカッタ軸心を中心に回転駆動
自在な形でカッタを設け、前記カッタと前記旋削工具と
の間には、前記Z軸方向の全長に亙り非干渉空間UIA
等のワーク加工空間が形成されているので、前記旋削工
具でワーク主軸部に把持されたワークの加工等を行う際
にはワーク加工空間を介して行う。従って、第1の発明
による効果に加えて、加工時に該ワークの先端がカッタ
等と干渉しなくて済むので加工がスムーズに行える。
【0044】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明による刃物台装置において、前記バー材切断手段装着
部は、前記タレット軸心に向かって凹んだ形で形成され
ているので、バー材切断手段装着部に装着されるバー材
切断手段はタレット軸心に極力近く配置されている。従
ってその分、タレット全体の旋回半径が小さくなってい
るため、第1の発明による効果に加えて、例えば切断す
べきバー材の径が大きくなりカッタが大型化した場合で
も、タレット全体の旋回半径を小型化することができ効
果的である。またこれにより、タレットの回転時などに
カッタの刃先等が機械の他の部分などに不用意に接触す
ることが防止され安全でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による刃物台装置の一例である
タレット刃物台が適用されたバー材加工旋盤を示す模式
平面図である。
【図2】図2は、図1に示すタレット刃物台における平
断面図である。
【図3】図3は、タレット刃物台上の工具の配置状態を
示す図である。
【図4】図4は、バー材を切断している様子を示した図
である。
【図5】図5は、図1に示すバー材加工旋盤の全体を示
した斜視図である。
【符号の説明】
1……バー材加工旋盤 3……主軸台 4……ワーク主軸部 5……主軸 6……チャック 7……バー材供給手段(バー材供給台) 30……刃物台装置(タレット刃物台) 31……刃物台本体 32……タレット 33……工具装着部 33P……バー材切断手段装着部(カッタユニット装着
部) 33Q……旋削工具装着面 36a……工具刃先(刃先) 36A……旋削工具 37……バー材切断手段(カッタユニット) 37t……切断手段本体(カッタユニット本体) 39……カッタ 39d……刃先 60……バー材 CL……クリアランス CT1……Z軸(軸心) CT2……タレット軸心(軸心) CT3……カッタ軸心(軸心) KH……工具刃先位置 UIA……ワーク加工空間(非干渉空間)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸と該主軸に装着されたチャックからな
    るワーク主軸部がZ軸を中心に回転駆動自在に設けられ
    た主軸台及び、前記ワーク主軸部に対してバー材を供給
    自在なバー材供給手段及び、刃物台装置を有したバー材
    加工旋盤において、 前記刃物台装置は、 刃物台本体を、前記主軸に対して前記Z軸方向に直角な
    X軸方向に移動駆動自在な形で有し、 前記刃物台本体にタレットを、前記Z軸方向に平行なタ
    レット軸心を中心に回転駆動・位置決め自在に設け、 前記タレットの外周部に複数の工具装着部を形成し、 前記複数の工具装着部のうちの1つには、旋削工具装着
    面とバー材切断手段装着部が形成されており、 前記バー材切断手段装着部は、前記旋削工具装着面に対
    し、前記Z軸方向における前記主軸とは反対側に配置し
    て構成した刃物台装置。
  2. 【請求項2】前記旋削工具装着面に旋削工具を着脱自在
    に装着して設け、 前記バー材切断手段装着部にバー材切断手段を着脱自在
    に装着して設け、 前記バー材切断手段は前記バー材切断手段装着部に着脱
    自在に装着された切断手段本体を有し、 前記切断手段本体に、前記Z軸方向に平行なカッタ軸心
    を中心に回転駆動自在な形でカッタを設け、 前記カッタの前記Z軸に最も近接した位置の刃先を前記
    X軸方向に前記Z軸の位置まで移動させた際に、前記旋
    削工具の工具刃先と前記ワーク主軸部間に前記X軸方向
    におけるクリアランスが形成され得る形で前記旋削工具
    の工具刃先位置を設定したことを特徴とする請求項1記
    載の刃物台装置。
  3. 【請求項3】前記旋削工具装着面に旋削工具を着脱自在
    に装着して設け、 前記バー材切断手段装着部にバー材切断手段を着脱自在
    に装着して設け、 前記バー材切断手段は前記バー材切断手段装着部に着脱
    自在に装着された切断手段本体を有し、 前記切断手段本体に、前記Z軸方向に平行なカッタ軸心
    を中心に回転駆動自在な形でカッタを設け、 前記カッタと前記旋削工具との間には、前記Z軸方向の
    全長に亙りワーク加工空間が形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の刃物台装置。
  4. 【請求項4】前記バー材切断手段装着部は、前記タレッ
    ト軸心に向かって凹んだ形で形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の刃物台装置。 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、長尺のバー材を所
    定の長さに切断しつつ加工を行うバー材加工旋盤におい
    て用いられる刃物台装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、長尺のバー材を加工するのに使用
    する旋盤としては、特開平5−57505等に開示され
    たバー材加工旋盤などが知られている。このようなバー
    材加工旋盤では、タレット刃物台のタレットに、通常の
    旋削工具や回転工具等に加えて、バー材を切断するため
    の円盤状のカッタが回転駆動自在に設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
    な従来のバー材加工旋盤のタレット刃物台では、タレッ
    トにカッタを設けるため、その分、旋削工具や回転工具
    等の装着スペースが制約されており、タレットにカッタ
    を設けない場合に比べて旋削工具や回転工具等の装着点
    数を減らさざるを得ず、不便であった。また、バー材の
    切断時やワークの加工時等に、使用していない工具やカ
    ッタ等が主軸やワーク等に干渉しないような工夫が必要
    であった。 【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、タレット
    における旋削工具や回転工具等の装着点数を減らすこと
    なく便利であり、またバー材の切断時やワークの加工時
    等に、使用していない工具やカッタ等が主軸やワーク等
    に干渉せず好都合な刃物台装置を提供することを目的と
    する。
JP25612297A 1997-09-04 1997-09-04 刃物台装置 Pending JPH1177404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25612297A JPH1177404A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 刃物台装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25612297A JPH1177404A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 刃物台装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1177404A true JPH1177404A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17288213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25612297A Pending JPH1177404A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 刃物台装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1177404A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103203476A (zh) * 2013-05-02 2013-07-17 李先鹏 一种用于自动回转刀架功能实现的机构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103203476A (zh) * 2013-05-02 2013-07-17 李先鹏 一种用于自动回转刀架功能实现的机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWM452025U (zh) 工件把持器以及車床
JPS6056802A (ja) ターレット旋盤によるワークの加工方法と同方法を実施するncターレット旋盤
TW201945100A (zh) 差動齒輪箱的加工機
JP5968000B2 (ja) 歯車加工機械
JP4609337B2 (ja) タレット旋盤
JP4572133B2 (ja) 中空ワークの内面加工装置
JP3691570B2 (ja) レーザー複合加工装置
JP2007015020A (ja) ワーク回転装置
JP2012183601A (ja) ロボットおよびワーク加工システム
JP3406406B2 (ja) レーザ、ドリルタップ複合加工機
JPH1177404A (ja) 刃物台装置
JP4256098B2 (ja) 2主軸対向旋盤
JPH02274403A (ja) 旋盤用工具搬送摺動部材
US11123804B2 (en) Tool holder for lathe and lathe provided with the tool holder
JPH09201702A (ja) 棒材切断機能付数値制御工作機械
JPH1177403A (ja) バー材加工旋盤
JPH1015703A (ja) 多機能旋盤
JP2003311501A (ja) 2主軸対向旋盤の対向ワークの同時加工方法
JPS62181849A (ja) 回転工具用ホルダ装置
JP3231631B2 (ja) 刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台
JP2007061937A (ja) 2主軸3タレット旋盤
JP3907301B2 (ja) タレット刃物台装置
JP3798085B2 (ja) 複合加工機
JPS59156601A (ja) 多軸型旋盤
JP4027486B2 (ja) 歯切り装置を備えたnc旋盤

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060725