JPH1177306A - 自動溶接装置 - Google Patents

自動溶接装置

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Publication number
JPH1177306A
JPH1177306A JP24686297A JP24686297A JPH1177306A JP H1177306 A JPH1177306 A JP H1177306A JP 24686297 A JP24686297 A JP 24686297A JP 24686297 A JP24686297 A JP 24686297A JP H1177306 A JPH1177306 A JP H1177306A
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JP
Japan
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welding
wire
slider
guide
torch
Prior art date
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JP24686297A
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English (en)
Inventor
Takayuki Shimodaira
貴之 下平
Tsugio Udagawa
次男 宇田川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1177306A publication Critical patent/JPH1177306A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接トーチの姿勢の変化に係らず、溶接トーチ
の先端から突出する溶接ワイヤの突出し長さを一定に保
つことができる自動溶接機を提供する。 【解決手段】多関節ロボットを用いた自動溶接装置にお
いて、ロボットアームの支持部3に固定されたガイド1
1と、このガイド11に溶接ワイヤ7の送給方向に移動
可能に支持されたスライダ12と、このスライダ12に
支持され、溶接ワイヤ7を溶接部に送る溶接ワイヤ送給
装置6と、前記ガイド11と溶接トーチ8の間に配置さ
れ、溶接ワイヤ7を溶接ワイヤ送給装置6から溶接トー
チ8まで案内するコンジットチューブ9と、このコンジ
ットチューブ9に沿って配置された変位検出用ワイヤ1
0を設け、コンジットチューブ9と変位検出用ワイヤ1
0の経路の差に基づいて、前記溶接ワイヤ送給装置6の
位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多関節ロボットを
用いた自動溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多関節ロボットを用いた自動溶接装置と
して、たとえば、実開平5−28563号公報に開示さ
れたものが提案されている。この自動溶接装置は、ロボ
ットアームの支持部に溶接ワイヤ送給装置を配置し、ロ
ボットアームの先端に溶接トーチを装着するとともに、
溶接ワイヤ送給装置と溶接トーチの間をコンジットチュ
ーブで接続した自動溶接装置において、溶接ワイヤ送給
装置を溶接ワイヤの送給方向に移動可能に配置してい
る。
【0003】そして、ロボットアームの伸縮動作や溶接
トーチの旋回動作の際に、溶接ワイヤ送給装置を溶接ワ
イヤの送給方向に移動させ、コンジットチューブの撓み
による曲率の変化を緩和して溶接ワイヤの送給不良を防
止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の自動溶
接装置においては、コンジットチューブの曲率の変化を
緩和して溶接ワイヤの送給性を改善することはできる
が、溶接トーチの先端から突き出す溶接ワイヤの突出し
長さを一定に制御することは何等示唆されていない。
【0005】アーク溶接においては、溶接ワイヤと溶接
位置の間に発生するアークの長さにより溶接品質が決定
されるため、溶接ワイヤと溶接位置の間隔は一定に維持
することが望ましい。このため、自動溶接装置で行うア
ーク溶接においては、溶接トーチの先端と溶接位置の間
隔が一定になるように溶接トーチと被溶接物の相対移動
経路を設定して溶接を行っている。
【0006】被溶接物の形状によっては、ロボットアー
ムの先端に支持された溶接トーチを旋回させ、溶接トー
チの姿勢を変えながら溶接することが必要になる。溶接
トーチを旋回させた場合、溶接ワイヤ送給装置から溶接
トーチまでの溶接ワイヤの送給距離が変化するために、
溶接ワイヤを一定の速度で送給していると、溶接トーチ
先端からの溶接ワイヤの突出し長さが変化して溶接状態
が変わり、均一な溶接ビードが得られなくなったり、溶
接欠陥が発生する。
【0007】また、溶接トーチの先端から突き出した溶
接ワイヤを被溶接物に接触させることにより被溶接物の
溶接(開先)位置を検出するいわゆるタッチセンシング
を行う場合においても、溶接トーチを旋回させるたびに
溶接トーチ先端からの溶接ワイヤの突出し長さが変化
し、溶接位置を誤認識することになる。
【0008】上記の事情に鑑み、本発明の目的は、溶接
トーチの旋回に伴う溶接ワイヤの送給距離の変化を検出
して、溶接トーチからの溶接ワイヤの突出し長さを一定
に維持し、良好な溶接が行えるようにした自動溶接装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本願の第1の発明においては、ロボットアームの先
端に溶接トーチを装着した自動溶接装置において、ロボ
ットアームの支持部に固定されたガイドと、このガイド
に溶接ワイヤの送給方向に移動可能に支持されたスライ
ダと、このスライダに支持され、溶接ワイヤを溶接部に
向けて送り出す溶接ワイヤ送給装置と、前記ガイドの一
端と前記溶接トーチの間に配置され、溶接ワイヤ送給装
置から送り出された溶接ワイヤを溶接トーチまで案内す
るコンジットチューブと、このコンジットチューブに沿
って配置された変位検出用ワイヤを設け、コンジットチ
ューブと変位検出用ワイヤの経路の差によるずれ量に基
づいて、前記溶接ワイヤ送給装置の位置を補正するよう
にした。
【0010】また、本願の第2の発明においては、ロボ
ットアームの先端に溶接トーチを装着した自動溶接装置
において、ロボットアームの支持部に固定されたガイド
と、このガイドに溶接ワイヤの送給方向に移動可能に支
持されたスライダと、このスライダに支持され、溶接ワ
イヤを溶接部に向けて送り出す溶接ワイヤ送給装置と、
前記ガイドの一端と前記溶接トーチの間に配置され、溶
接ワイヤ送給装置から送り出された溶接ワイヤを溶接ト
ーチまで案内するコンジットチューブと、前記スライダ
と前記溶接トーチの間に接続された変位検出用ワイヤ
と、前記ガイドと前記溶接トーチの間に配置され、前記
変位検出用ワイヤを移動可能に案内するワイヤチューブ
とを設け、前記コンジットチューブとワイヤチューブと
を一体に固定した。
【0011】また、本願の第3の発明においては、ロボ
ットアームの先端に溶接トーチを装着した自動溶接装置
において、ロボットアームの支持部に固定されたガイド
と、ウォームギヤと噛み合うラックが形成され、前記ガ
イドに溶接ワイヤの送給方向に移動可能に支持されたス
ライダと、このスライダに支持され、溶接ワイヤを溶接
部に向けて送り出す溶接ワイヤ送給装置と、前記ガイド
の一端と前記溶接トーチの間に配置され、溶接ワイヤ送
給装置から送り出された溶接ワイヤを溶接トーチまで案
内するコンジットチューブと、前記ベースに取り付けら
れ、入力側にラックを、出力側に前記スライダに設けら
れたウォームギヤと噛み合うウォームを備えたギヤ駆動
手段と、前記ラックと前記溶接トーチの間に接続された
変位検出用ワイヤと、前記ガイドと前記溶接トーチの間
に配置され、前記変位検出用ワイヤを移動可能に案内す
るワイヤチューブとを設け、前記コンジットチューブと
ワイヤチューブとを一体に固定した。
【0012】また、本願の第4の発明においては、ロボ
ットアームの先端に溶接トーチを装着した自動溶接装置
において、ロボットアームの支持部に固定されたガイド
と、このガイドに溶接ワイヤの送給方向に移動可能に支
持されたスライダと、このスライダを駆動する駆動手段
と、前記スライダに支持され、溶接ワイヤを溶接部に向
けて送り出す溶接ワイヤ送給装置と、前記ガイドの一端
と前記溶接トーチの間に配置され、溶接ワイヤ送給装置
から送り出された溶接ワイヤを溶接トーチまで案内する
コンジットチューブと、前記スライダに支持された変位
検出装置と、この変位検出装置と前記溶接トーチの間に
配置された変位検出用ワイヤと、前記ガイドと前記溶接
トーチの間に配置され、前記変位検出用ワイヤを移動可
能に案内するワイヤチューブとを設け、前記コンジット
チューブとワイヤチューブとを一体に固定した。
【0013】また、本願の第5の発明においては、ロボ
ットアームの先端に溶接トーチを装着した自動溶接装置
において、ロボットアームの支持部に固定されたベース
と、このベースに溶接ワイヤの送給方向に移動可能に支
持されたスライダと、このスライダを駆動する駆動手段
と、前記スライダに支持され、溶接ワイヤを溶接部に向
けて送り出す溶接ワイヤ送給装置と、前記ガイドの一端
と前記溶接トーチの間に配置され、溶接ワイヤ送給装置
から送り出された溶接ワイヤを溶接トーチまで案内する
コンジットチューブと、前記ガイドに支持された変位検
出装置と、この変位検出装置と前記溶接トーチの間に配
置された変位検出用ワイヤと、前記ガイドと前記溶接ト
ーチの間に配置され、前記変位検出用ワイヤを移動可能
に案内するワイヤチューブとを設け、前記コンジットチ
ューブとワイヤチューブとを一体に固定した。
【0014】さらに、本願の第6の発明においては、前
記第1ないし第5のいずれかの発明において、前記コン
ジットチューブと前記ワイヤチューブを一体に形成し
た。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用する多関節
ロボットを用いた自動溶接機の側面図、図2は、溶接ワ
イヤの送給系を示す系統図である。
【0016】図1において、1は旋回台で、垂直軸を中
心として回転可能に支持されている。2は上腕で、旋回
台1に図1の紙面に垂直な軸心を中心として回転可能に
支持されている。3はベースで、上腕2に支持されてい
る。4はロボットアームで、ベース3の一端に支持され
ている。5は手首で、ロボットアーム4の一端に、紙面
に垂直な軸心および紙面と平行な軸心を中心としてそれ
ぞれ旋回可能に支持されている。
【0017】6は溶接ワイヤ送給装置で、ベース3上に
溶接ワイヤ7の送給方向に摺動可能に支持されている。
8は溶接トーチで、手首5に支持されている。9はコン
ジットチューブで、溶接ワイヤ送給装置6と溶接トーチ
8の間に配置され、溶接ワイヤ送給装置6から送り出さ
れた溶接ワイヤ7を溶接トーチ8に導く。
【0018】図2において、図1と同じものは同じ符号
を付けて示してある。前記コンジットチューブ9には、
溶接ワイヤ7を案内する穴9aと、変位検出用ワイヤ1
0を案内する穴9bが形成されている。
【0019】11はガイドで、ベース3に固定されてい
る。12はスライダで、ガイド11に溶接ワイヤ7の送
給方向に摺動可能に支持されている。溶接ワイヤ送給装
置6は、スライダ12に支持されている。13は多関節
ロボットの手首5に溶接トーチ8を固定するためのブラ
ケットである。
【0020】そして、前記コンジットチューブ11は、
その一端がガイド11に固定され、他端がブラケット1
3に固定されている。また、前記変位検出用ワイヤ10
は、その一端が前記スライダ12に固定され、他端がブ
ラケット13に固定されている。
【0021】このような構成であるから、たとえば、手
首5を図1の紙面に垂直な軸心を中心として(紙面と平
行な平面内で)旋回させると、溶接ワイヤ送給装置6と
ブラケット13(溶接トーチ8)の間隔が変わり、この
間隔の変化にともなって溶接ワイヤ7の送給経路が変わ
ることになる。
【0022】このとき、変位検出用ワイヤ10の経路も
溶接ワイヤ7の経路と同時に変化するため、スライダ1
2に固定された変位検出用ワイヤ10の一端は、コンジ
ットチューブ9側に移動したり、ガイド11から溶接ワ
イヤ送給装置6側に移動したりする。
【0023】この変位検出用ワイヤ10のスライダ12
側の移動により、その移動量、すなわち、溶接ワイヤ7
の送給経路の変化量だけスライダ12がガイド11に沿
って溶接ワイヤ7の送給方向に移動する。したがって、
溶接トーチ8の先端からの溶接ワイヤ7の突出し量は変
化することがなく、安定した状態で溶接を行うことがで
きる。
【0024】上記の動作は、溶接ワイヤ送給装置6が溶
接ワイヤ7を送給しているときも、溶接ワイヤ7の送給
を停止しているときも同じ状態で動作するため、溶接時
だけでなく、タッチセンシング時も溶接位置を正確に検
出することができる。
【0025】なお、コンジットチューブ9の穴9a、9
bが、図2に示すように上下に配置される場合には、コ
ンジットチューブ9の長さ方向の略中央部で穴9a、9
bの上下を入れ替えるようにすると、溶接ワイヤ7の送
給経路と変位検出用ワイヤ10の経路の距離を等しくさ
せ、溶接トーチ8の先端からの溶接ワイヤ7の突出し量
の変動をなくすことができる。
【0026】図3および図4は、本発明の第2の実施の
形態を示すもので、図3は、自動溶接装置のスライダ周
辺の拡大図、図4は、スライダの駆動系統図である。
【0027】同図において、図1、図2と同じものは同
じ符号を付けて示してある。14はウォームギヤで、ス
ライダ12に固定されている。15はギヤ駆動手段で、
ガイド11に固定されている。
【0028】16はラックで、変位検出用ワイヤ10の
一端に結合されている。17a〜17dは小歯車、18
a〜18cは大歯車で、小歯車17aと大歯車18a、
小歯車17bと大歯車18b、小歯車17cと大歯車1
8cがそれぞれ同軸に固定され、ラック16と小歯車1
7a、大歯車18aと小歯車17b、大歯車18bと小
歯車17c、大歯車18cと小歯車17dが噛み合っ
て、ラック16の移動量を拡大するための増速機構を形
成している。
【0029】19は傘歯車で、小歯車17dと同軸に固
定されている。20は傘歯車で、傘歯車19と噛み合っ
ている。21はウォームで、ウォームギヤ14と噛み合
い、傘歯車20とともに軸22に固定されている。
【0030】このような構成であるから、変位検出用ワ
イヤ10によってラック16が移動させられると、ラッ
ク16の移動により小歯車17aが回転させられる。こ
の小歯車17aの回転は、大歯車18a〜18cと小歯
車17b〜17dを介して拡大され、傘歯車19、20
および軸22を介してウォーム21に伝達される。そし
て、ウォーム21の回転によりスライダ12を溶接ワイ
ヤ7の送給方向へ移動させる。
【0031】ここで、小歯車17aの半径をrとし、ウ
ォーム21のピッチPをP=2πrとすれば、小歯車1
7aの回転を拡大することなく、ラック16とウォーム
ギヤ14(スライダ12)の移動量を一致させることが
できる。また、上記のように、小歯車17aの回転量を
n倍に拡大した場合には、ウォーム21のピッチPをP
=2πr/nに設定することにより、ラック16とウォ
ームギヤ14(スライダ12)の移動量を一致させるこ
とができる。
【0032】このような構成にしても、上記の実施の形
態と同様に、溶接トーチの先端からの溶接ワイヤ7の突
出し量は変化することがなく、安定した状態で溶接を行
うことができる。また、タッチセンシング時も溶接位置
を正確に検出することができる。
【0033】図5ないし図8は、本発明の第3の実施の
形態を示すもので、図5は、自動溶接装置のスライダ周
辺の拡大図、図6は、変位検出手段の拡大図、図7は、
変位検出手段における検出器の拡大図で、(A)は正面
図、(B)は底面図、図8は、スライダの駆動回路図で
ある。
【0034】同図において、図1、図2と同じものは同
じ符号を付けて示してある。図5において、23はモー
タで、ガイド11に支持されている。24は送りねじ
で、スライダ12の設けられたナット(図示せず)に螺
合し、一端がモータ23に結合され、他端は軸受25に
回転可能に支持されている。
【0035】図6において、26は変位検出手段で、ス
ライダ12に固定されている。27はスライダで、本体
28に形成された穴に摺動可能に支持され、変位検出用
ワイヤ10の一端に結合されている。
【0036】図7において、29a、29bは検出器
で、接触子30がスライダ27に接するように本体28
に固定されている。31はベースで、スライダ12に固
定される。32はケースで、ベース31に固定されてい
る。33a、33bはそれぞれ一対の下部電極で、ケー
ス31に所定の間隔で固定されている。34はスライダ
で、ケース32の上端に形成された穴に摺動可能嵌合
し、接触子30を回転可能に支持している。35はばね
で、ベース31とスライダ34の間に配置され、スライ
ダ34を押し上げている。36a、36bは上部電極
で、それぞれ下部電極33a、33bと対向するように
スライダ34の下面に固定されている。
【0037】図8において、37は電源で、検出器29
a、29bを介して、検出器29aが作動したときと、
検出器29bが作動したときとでは、その回転方向が逆
になるようにモータ23に接続されている。
【0038】このような構成であるから、図1における
多関節ロボットの手首5が旋回すると、コンジットチュ
ーブ9内の溶接ワイヤ7と変位検出用ワイヤ10の経路
の距離が変動するため、変位検出用ワイヤ10の一端
は、送給装置6側に突出し、あるいはコンジットチュー
ブ9側に引き込まれる。
【0039】すると、変位検出用ワイヤ10に結合され
たスライダ27が摺動して、検出器29aもしくは検出
器29bの接触子30を押し、スライダ34を下降させ
る。そして、検出器29a(もしくは29b)の上部電
極36a、36bがそれぞれに対向する下部電極33
a、33bと同時に接触して、電源37とモータ23の
間の回路を閉成する。
【0040】モータ23は、閉成された回路に従って作
動し、送りねじ24を回転させてスライダ12を作動し
た検出器29a(もしくは29b)の方へ移動させる。
そして、スライダ12とスライダ27の相対移動によっ
て、スライダ27が検出器29a(もしくは29b)か
ら外れると、検出器29a(もしくは検出器29b)で
は、閉成してい多回路が開放されモータ23が停止して
スライダ12の移動を停止させる。
【0041】すなわち、この実施の形態のように、溶接
トーチ8の旋回による溶接ワイヤ7の送給経路の距離の
変化を、スライダ27の変位として検出器29a、29
bで検出し、スライダ27の変位を検出している間モー
タ23を作動させてその変位を無くすようにスライダ1
2を移動させるようにしても、上記各実施の形態と同様
に、溶接トーチの先端からの溶接ワイヤ7の突出し量は
変化することがなく、安定した状態で溶接を行うことが
できる。また、タッチセンシング時も溶接位置を正確に
検出することができる。
【0042】図9ないし図11は、本発明の第4の実施
の形態を示すもので、図9は、自動溶接装置のスライダ
周辺の拡大図、図10は、変位検出手段の出力を示す特
性図、図11は、制御手段における制御方法を示すフロ
ーチャートである。
【0043】同図において、図1、図2および図5と同
じものは同じ符号を付けて示してある。図9において、
38は変位検出手段で、たとえば、差動トランスで構成
され、ガイド11に固定されている。そして、変位検出
手段38のコア(図示せず)が変位検出用ワイヤ10の
一端に結合されている。
【0044】39はモータ23を制御する制御手段で、
変位検出手段38に接続され、ガイド11に支持されて
いる。そして、変位検出手段38の検出結果に基づいて
モータ23の回転方向および回転量を制御する。
【0045】このような構成であるから、図1における
多関節ロボットの手首5が旋回すると、コンジットチュ
ーブ9内の溶接ワイヤ7と変位検出用ワイヤ10の経路
の距離が変動するため、変位検出用ワイヤ10の一端
は、送給装置6側に突出し、あるいはコンジットチュー
ブ9側に引き込まれる。
【0046】すると、変位検出用ワイヤ10の移動によ
り変位検出手段38のコアが移動し、変位検出手段38
の出力電圧Vが図10に示すように変化する。この時、
コアの変位量をLとすると、変位検出手段38の出力電
圧Vは、V=A・L(但し、Aは比例定数)で表され
る。
【0047】一方、制御手段39には、たとえば、スラ
イダ12がその移動領域の中心にあり、かつ、前記コア
が変位検出手段38の中心位置にある状態での変位検出
手段38の出力電圧Vを基準電圧「0」として設定して
おく。そして、制御手段39は、図11に示すフローチ
ャートに従ってモータ23を制御する。
【0048】常時、変位検出手段38の出力電圧Vを読
み込む(ステップS1)。読み込んだ変位検出手段38
の出力電圧Vを基準電圧と比較する(ステップS2)。
そして、出力電圧Vが基準電圧と等しい場合には、モー
タ23の停止状態を維持する(ステップS3)。
【0049】出力電圧Vが基準電圧と異なる場合には、
出力電圧Vが基準電圧より大きいか小さいかを確認する
(ステップS4)。出力電圧Vが基準電圧より小さい場
合には、出力電圧Vが基準電圧と等しくなるようにスラ
イダ12を移動させるように、モータ23を正回転させ
る(ステップS5)。また、出力電圧Vが基準電圧より
大きい場合には、出力電圧Vが基準電圧と等しくなるよ
うにスライダ12を移動させるように、モータ23を逆
回転させる(ステップS6)。
【0050】この実施の形態のように、差動トランスを
用いて、溶接トーチ8の旋回による溶接ワイヤ7の送給
経路の距離の変化を、差動トランスのコアの変位として
検出し、その出力電圧Vを基準電圧と一致させるように
モータ23を作動させるようにしても、上記各実施の形
態と同様に、溶接トーチの先端からの溶接ワイヤ7の突
出し量は変化することがなく、安定した状態で溶接を行
うことができる。また、タッチセンシング時も溶接位置
を正確に検出することができる。
【0051】上記の各実施の形態からも明らかなよう
に、本発明によれば、自動溶接装置にその制御装置を含
め、大幅な改造を施すことなく、簡単な部品あるいは制
御手段の追加により容易に実施することができる。
【0052】なお、上記の各実施の形態においては、溶
接ワイヤ7と変位検出用ワイヤ10を同じコンジットチ
ューブ9内に配置するようにしたが、コンジットチュー
ブ9とは別に変位検出用ワイヤを案内するワイヤチュー
ブを設け、このワイヤチューブをコンジットチューブ9
に一体に固定するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、自
動溶接機における溶接トーチの姿勢の変化に係らず、溶
接トーチの先端から突出する溶接ワイヤの突出し長さを
一定に保つことができるので、溶接時には、アーク長が
一定に保たれ均一な溶接が可能になり、溶接品質を向上
させることができる。また、タッチセンシング時には、
溶接位置の誤認識を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する多関節ロボットを用いた自動
溶接機の側面図。
【図2】溶接ワイヤの送給系を示す系統図。
【図3】自動溶接装置のスライダ周辺の拡大図。
【図4】スライダの駆動系統図。
【図5】自動溶接装置のスライダ周辺の拡大図。
【図6】変位検出手段の拡大図。
【図7】変位検出手段における検出器の拡大図で、
(A)は正面図、(B)は底面図。
【図8】スライダの駆動回路図。
【図9】自動溶接装置のスライダ周辺の拡大図。
【図10】変位検出手段の出力を示す特性図。
【図11】制御手段における制御方法を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
4…ロボットアーム、6…溶接ワイヤ送給装置、7…溶
接ワイヤ、8…溶接トーチ、9…コンジットチューブ、
10…変位検出用ワイヤ、11…ガイド、12…スライ
ダ、14…ウォームギヤ、15…ギヤ駆動手段、16…
ラック、21…ウォーム 23…モータ、24、…送りねじ、26…変位検出手
段、27…スライダ、29a、29b…検出器、38…
変位検出手段、39…制御手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットアームの先端に溶接トーチを装着
    した自動溶接装置において、ロボットアームの支持部に
    固定されたガイドと、このガイドに溶接ワイヤの送給方
    向に移動可能に支持されたスライダと、このスライダに
    支持され、溶接ワイヤを溶接部に向けて送り出す溶接ワ
    イヤ送給装置と、前記ガイドの一端と前記溶接トーチの
    間に配置され、溶接ワイヤ送給装置から送り出された溶
    接ワイヤを溶接トーチまで案内するコンジットチューブ
    と、このコンジットチューブに沿って配置された変位検
    出用ワイヤを設け、コンジットチューブと変位検出用ワ
    イヤの経路の差によるずれ量に基づいて、前記溶接ワイ
    ヤ送給装置の位置を補正するようにしたことを特徴とす
    る自動溶接装置。
  2. 【請求項2】ロボットアームの先端に溶接トーチを装着
    した自動溶接装置において、ロボットアームの支持部に
    固定されたガイドと、このガイドに溶接ワイヤの送給方
    向に移動可能に支持されたスライダと、このスライダに
    支持され、溶接ワイヤを溶接部に向けて送り出す溶接ワ
    イヤ送給装置と、前記ガイドの一端と前記溶接トーチの
    間に配置され、溶接ワイヤ送給装置から送り出された溶
    接ワイヤを溶接トーチまで案内するコンジットチューブ
    と、前記スライダと前記溶接トーチの間に接続された変
    位検出用ワイヤと、前記ガイドと前記溶接トーチの間に
    配置され、前記変位検出用ワイヤを移動可能に案内する
    ワイヤチューブとを設け、前記コンジットチューブとワ
    イヤチューブとを一体に固定したことを特徴とする自動
    溶接装置。
  3. 【請求項3】ロボットアームの先端に溶接トーチを装着
    した自動溶接装置において、ロボットアームの支持部に
    固定されたガイドと、ウォームと噛み合うウォームギヤ
    が形成され、前記ガイドに溶接ワイヤの送給方向に移動
    可能に支持されたスライダと、このスライダに支持さ
    れ、溶接ワイヤを溶接部に向けて送り出す溶接ワイヤ送
    給装置と、前記ガイドの一端と前記溶接トーチの間に配
    置され、溶接ワイヤ送給装置から送り出された溶接ワイ
    ヤを溶接トーチまで案内するコンジットチューブと、前
    記ガイドに取り付けられ、入力側にラックを、出力側に
    前記スライダに設けられたウォームギヤと噛み合うウォ
    ームを備えたギヤ駆動手段と、前記ラックと前記溶接ト
    ーチの間に接続された変位検出用ワイヤと、前記ガイド
    と前記溶接トーチの間に配置され、前記変位検出用ワイ
    ヤを移動可能に案内するワイヤチューブとを設け、前記
    コンジットチューブとワイヤチューブとを一体に固定し
    たことを特徴とする自動溶接装置。
  4. 【請求項4】ロボットアームの先端に溶接トーチを装着
    した自動溶接装置において、ロボットアームの支持部に
    固定されたガイドと、このガイドに溶接ワイヤの送給方
    向に移動可能に支持されたスライダと、このスライダを
    駆動する駆動手段と、前記スライダに支持され、溶接ワ
    イヤを溶接部に向けて送り出す溶接ワイヤ送給装置と、
    前記ガイドの一端と前記溶接トーチの間に配置され、溶
    接ワイヤ送給装置から送り出された溶接ワイヤを溶接ト
    ーチまで案内するコンジットチューブと、前記スライダ
    に支持された変位検出装置と、この変位検出装置と前記
    溶接トーチの間に配置された変位検出用ワイヤと、前記
    ガイドと前記溶接トーチの間に配置され、前記変位検出
    用ワイヤを移動可能に案内するワイヤチューブとを設
    け、前記コンジットチューブとワイヤチューブとを一体
    に固定したことを特徴とする自動溶接装置。
  5. 【請求項5】ロボットアームの先端に溶接トーチを装着
    した自動溶接装置において、ロボットアームの支持部に
    固定されたガイドと、このガイドに溶接ワイヤの送給方
    向に移動可能に支持されたスライダと、このスライダを
    駆動する駆動手段と、前記スライダに支持され、溶接ワ
    イヤを溶接部に向けて送り出す溶接ワイヤ送給装置と、
    前記ガイドの一端と前記溶接トーチの間に配置され、溶
    接ワイヤ送給装置から送り出された溶接ワイヤを溶接ト
    ーチまで案内するコンジットチューブと、前記ベースに
    支持された変位検出装置と、この変位検出装置と前記溶
    接トーチの間に配置された変位検出用ワイヤと、前記ガ
    イドと前記溶接トーチの間に配置され、前記変位検出用
    ワイヤを移動可能に案内するワイヤチューブとを設け、
    前記コンジットチューブとワイヤチューブとを一体に固
    定したことを特徴とする自動溶接装置。
  6. 【請求項6】前記コンジットチューブと前記ワイヤチュ
    ーブを一体に形成したことを特徴とする請求項1ないし
    請求項5のいずれかに記載の自動溶接装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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