JPH11771A - 接合装置 - Google Patents

接合装置

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JPH11771A
JPH11771A JP16507697A JP16507697A JPH11771A JP H11771 A JPH11771 A JP H11771A JP 16507697 A JP16507697 A JP 16507697A JP 16507697 A JP16507697 A JP 16507697A JP H11771 A JPH11771 A JP H11771A
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joining
adjusting
clamp
block
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Withdrawn
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JP16507697A
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English (en)
Inventor
Masanori Tsuchiya
允紀 土屋
Takao Hiyamizu
孝夫 冷水
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Priority to EP98106407A priority patent/EP0882539A2/en
Priority to CA002234596A priority patent/CA2234596C/en
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Publication of JPH11771A publication Critical patent/JPH11771A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油井管のように接合後の長さが数キロメート
ルにもおよぶような長大寸法の配管の製造に適用できる
接合装置、とりわけ接合前に上側被接合材の位置調整が
なし得る接合装置を提供する。 【解決手段】 上方から下方に向けて被接合材Pが供給
される接合装置Aであって、前記接合装置Aが下側被接
合材P2を保持する下部ブロックLと上側被接合材P1
保持するとともにその保持している上側被接合材P1
下側被接合材P2に押圧する上部ブロックUとを備え、
前記上部ブロックUが保持している上側被接合材P1
水平面における位置を調整する水平位置調整手段13お
よび上側被接合材P1の傾斜を調整する傾斜調整手段1
4を備えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接合装置に関する。
さらに詳しくは、接合前に接合端面の位置調整が可能な
接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、接合部の品質がよいところか
ら拡散接合を用いて種々の製品が製作されている。ま
た、この拡散接合を用いて油井管を製作すれば接合部の
品質が向上した油井管が得られることが期待される。
【0003】しかしながら、この拡散接合を用いて製作
されているものは比較的形状の小さいものがほとんどで
あるため、従来の拡散接合装置を油井管のように接合後
の長さが数キロメートルにもおよぶような長大寸法の配
管の製造に適用することはできない。
【0004】そのため、油井管などの長大寸法の配管の
製造業者から長大寸法の配管の接合に適する拡散接合装
置、とりわけ接合端面を均一に当接できる拡散接合装置
の出現が熱望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、油井管のように
接合後の長さが数キロメートルにもおよぶような長大寸
法の配管の製造に適用でき接合装置、とりわけ接合前に
上側被接合材の位置調整がなし得る接合装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の接合装置は、上
方から下方に向けて被接合材が供給される接合装置であ
って、前記接合装置が下側被接合材を保持する下部ブロ
ックと上側被接合材を保持するとともにその保持してい
る上側被接合材を下側被接合材に押圧する上部ブロック
とを備え、前記上部ブロックが保持している上側被接合
材の水平面における位置を調整する水平位置調整手段を
備えてなることを特徴とする。
【0007】本発明の接合装置においては、前記上部ブ
ロックが、上側被接合材の傾斜を調整する傾斜調整手段
を備えてなるのが好ましい。
【0008】ここで、前記上部ブロックは、例えば上側
被接合材を保持する昇降自在な上部ブロック本体と、前
記上部ブロック本体を昇降させるとともにその保持して
いる上側被接合材を下側被接合材に押圧する昇降・押圧
手段とを備えてなるものとされる。また、前記上部ブロ
ック本体は、例えば外側部材と、前記外側部材の内側に
水平移動可能かつ傾斜調整可能に保持されている上側被
接合材を保持している内側部材とを備えてなるものとさ
れる。
【0009】前記昇降・押圧手段は、例えば前記上部ブ
ロック本体に同心円状に120度の間隔を設けて接合さ
れている3組の油圧シリンダを備えてなるものとされ
る。
【0010】前記水平位置調整手段は、例えば前記外側
部材に水平移動可能に保持されている内側に前記内側部
材を保持している水平移動部材と、前記外側部材に螺進
退可能に装着されている第1駆動ねじ部材と、前記第1
駆動ねじ部材と90度間隔で前記外側部材に螺進退可能
に装着されている第2駆動ねじ部材とを備え、前記第1
駆動ねじ部材および/または第2駆動ねじ部材による前
記水平移動部材の駆動量を調整して前記内側部材の水平
位置を調整し、それにより上側被接合材の水平位置を調
整する。
【0011】前記傾斜調整手段は、例えば前記水平移動
部材に回転可能に保持されている前記内側部材の外周に
設けられている鍔部材を支持している円筒部材と、前記
円筒部材と120度間隔を設けて同心円状に配設されて
いる前記内側部材の外周に設けられている鍔部材を支持
している円板カム部材と、前記円板カム部材を駆動する
駆動機構とを備え、前記駆動機構により円板カム部材の
前記鍔部材を支持している高さを調整することにより、
内側部材に保持されて上側被接合材の傾斜を調整する。
【0012】また、前記内側部材は、例えばその上部に
配設された上部クランプ手段と、その下部に配設された
下部クランプ手段とを備え、前記上部クランプ手段によ
り上側被接合材が所望の把持力により把持され、前記下
部クランプ手段により上側被接合材の接合端部の変形が
防止される。ここで、上部クランプ手段と下部クランプ
手段との距離がクランプしている上側被接合材の直径の
3倍以上とされてなるのが好ましい。そして、上部クラ
ンプ手段および下部クランプ手段は、例えば120度間
隔で配設されてなる第1爪ブロック、第2爪ブロックお
よび第3爪ブロックを有してなるものとされる。
【0013】
【作用】本発明の接合装置においては、上方から供給さ
れる被接合材の水平位置を調整する水平位置調整手段が
設けられているので、上側被接合材を下側被接合材と水
平方向のずれなく当接させることができる。つまり、上
側被接合材と下側被接合材とを段差なく当接できる。し
たがって、接合部に段差が生ずることによる強度低下は
生じない。
【0014】また、上方から供給される被接合材の傾斜
を調整する傾斜調整手段が設けられている本発明の好ま
しい形態にあっては、上側被接合材を下側被接合材に当
接する際に、上側被接合材の端面を下側被接合材の端面
に対して所望の平行度に調整できるため、両者を均一に
密着させた状態で当接できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。なお、こ
こでは本発明を拡散接合に適用する場合を例にとり説明
する。
【0016】本発明の一実施の形態の拡散接合装置を図
1に概略図で示し、この拡散接合装置は、垂直上方から
拡散接合される配管(以下、被接合材という)Pを供給
して拡散接合するようにしてなるいわゆる竪型拡散接合
装置Aであって、被接合材Pを供給する昇降自在な上部
ブロックUと、この上部ブロックUにより供給される被
接合材(上側被接合材)P1と拡散接合される被接合材
(下側被接合材)P2を保持している下部ブロックLと
を主要構成要素として備えてなるものとされる。
【0017】上部ブロックUは、上部ブロック本体10
と、この上部ブロック本体10を昇降および押圧させる
昇降・押圧機構20と、この上部ブロック本体10の上
部に配設されている第1クランプ機構(上部クランプ機
構)30と、この上部ブロック本体10の下部に配設さ
れている第2クランプ機構(下部クランプ機構)40と
を主要構成要素としてなる。
【0018】昇降・押圧機構20は、具体的には、基台
B上に長方形状に配設された4本の円柱からなるガイド
ポスト21と、このガイドポスト21の頂部に長方形状
に跨設されている4本の主梁22と、120度間隔で同
心円状に配設されている3組の油圧シリンダ23、つま
り第1油圧シリンダ23A、第2油圧シリンダ23Bお
よび第3油圧シリンダ23Cと、この各油圧シリンダ2
3A,23B,23Cを保持部材24を介して下方に向
けて保持している主梁22に適宜構成で接合されている
保持梁(明瞭には図示されていない)とを主要構成要素
としてなる。このように、3組の油圧シリンダ23を等
間隔に配置することにより、3点押圧となり、被接合材
Pの接合端面円周上に均一な押圧力を得ることができ
る。
【0019】なお、この第1油圧シリンダ23A、第2
油圧シリンダ23Bおよび第3油圧シリンダ23Cは、
例えば後述する上部ブロック本体10の内側部材に設け
られている接合部材に対応する位置に設けられている。
しかしながら、それらの配置はその位置に限定されるも
のではなく、上部ブロック本体10の適宜位置とされて
もよい。
【0020】上部ブロック本体10は、外側部材11
と、この外側部材11の内側に主要部が配設されている
内側部材12とを主要部材としてなり、そして内側部材
12の水平方向の位置を調整する水平位置調整機構13
と、同内側部材12の傾斜を調整する傾斜調整機構14
とを内蔵している。
【0021】外側部材11は、内側に前記内側部材12
を収納する空間および長辺側の一面が所定幅で切り欠か
れた直方状体とされている。そして、この直方状体の四
隅には、この外側部材11を前記ガイドポスト21に摺
動自在に装着するためのガイドポスト挿通部11aが形
成されている。また、このガイドポスト挿通部11aの
上端部11bおよび下端部11cは、外側部材11を構
成している直方状体の上面および下面より所定高さで突
出させられるとともに、外周部も直方状体の角部より円
弧状に突出させられている(図2参照)。さらに、この
外側部材11を構成している直方状体の内面は所定深さ
および所定幅で切り欠かれて、その内面に溝状の空間1
1dが形成されている。
【0022】そして、この溝状の空間11dには水平位
置調整機構13の水平移動部材13aが配設されるとと
もに、この水平移動部材13aの上面および下面と外側
部材11の溝状の空間11dの天井および底面との隙間
には、この水平移動部材13aを水平移動可能とするた
めに全周にわたって多数のベアリング用ボール13bが
充填されている。また、この隙間からベアリング用ボー
ル13bが脱落するのを防止するため、水平移動部材1
3aの上面および下面のベアリング用ボール13bが充
填される個所は適宜深さの凹部とされている。この場
合、図1に示すように外側部材11の溝状の空間11d
の天井および底面のベアリング用ボール13bが充填さ
れる個所も、水平移動部材13aの水平移動を確保した
幅の凹部とされてもよい。また、この外側部材11の上
部の凹部が形成された部分は蓋状体11eとされて分離
可能とされている。そして、外側部材11がかかる構成
とされていることにより、ベアリング用ボール13bの
充填および水平移動部材13aの取付が容易となる。
【0023】しかして、この水平移動部材13aの水平
移動は、図1〜2および図5に示すように外側部材11
の短辺側側面および長辺側側面のそれぞれ適宜位置に設
けられ、水平移動部材13aに先端部が機械的に連結さ
れた駆動用ねじ部材13c,13dによりなされる(図
5参照)。例えば、図2において短辺側側面に設けられ
ている駆動用ねじ部材(X軸方向駆動用ねじ部材)13
cのハンドル13eを所定方向に回転させて駆動用ねじ
部材13cの先端を水平移動部材13aに当接させてさ
らに駆動用ねじ部材13cを進出させると、水平移動部
材13aは図中左方向に水平移動する。その逆に、ハン
ドル13eを逆回転させて水平移動部材13aに当接し
ている駆動用ねじ部材13cを後退させると、水平移動
部材13aと連結している駆動用ねじ部材13cの先端
部も後退するので、水平移動部材13aは図中右方向に
移動する。また、図2に示す長辺側側面に設けられてい
る駆動用ねじ部材(Y方向駆動用ねじ部材)13dのハ
ンドル13fを所定方向に回転させて駆動用ねじ部材1
3dの先端を水平移動部材13aに当接させてさらに駆
動用ねじ部材13dを進出させると、前記と同様に水平
移動部材13aは図中下方向に水平移動する。その逆
に、ハンドル13fを逆回転させて水平移動部材13a
に当接している駆動用ねじ部材13dを後退させると、
前記と同様に水平移動部材13aは図中上方向に移動す
る。
【0024】なお、図2に示すように、この実施の形態
ではハンドル13fの操作性を考慮して長辺側側面に設
けられている駆動用ねじ部材(Y方向駆動用ねじ部材)
13dのハンドル13fを短辺側側面に設けられている
駆動用ねじ部材(X方向駆動用ねじ部材)13cのハン
ドル13eの近傍に設けるとともに、駆動用ねじ部材1
3dを駆動力伝達機構13gにより回転させるようにし
ている。
【0025】また、この水平移動部材13aの下部内面
には溝状の空間13hが設けられている。そして、この
溝状の空間13hの上部には内側部材12の側面に形成
された3個の鍔部材12aが溝状の空間13hの天井と
所定の隙間を設けて配設されている。この3個の鍔部材
12aはY軸方向に一致させて形成されている第1鍔部
材12a1と、この第1鍔部材12a1とそれぞれ120
度間隔を設けて形成されている第2鍔部材12a2と第
3鍔部材12a3とされる。この第1鍔部材12a1、第
2鍔部材12a2および第3鍔部材12a3のそれぞれの
下方には傾斜調整機構14の第1傾斜調整部材14
1、第2傾斜調整部材14a2および第3傾斜調整部材
14a3が鍔部材12a1,12a2,12a3の下面に当
接させて配設されている。この第1〜第3傾斜調整部材
14a1,14a2,14a3のうち、第2傾斜調整部材
14a2および第3傾斜調整部材14a3は円板カムとさ
れている。そして、この円板カムを駆動力伝達機構14
bを介して所定方向に所定量回動させることにより、内
側部材12の傾斜角の調整がなされる(図5参照)。ま
た、これらの駆動力伝達機構14bのハンドル14c
は、それらの操作性を考慮して同一の長辺側側面に設け
られている(図2参照)。
【0026】内側部材12は前記外側部材11の切欠き
に対応する個所が扇状に切り欠かれ、かつ上下面に上側
被接合材P1を挿通させるための円形の透孔12bが設
けられている中空円柱体とされ、またその側面の前記水
平移動部材13aの溝状の空間13hに対応する位置に
は前述したように第1鍔部材12a1、第2鍔部材122
および第3鍔部材12a3が形成されている。さらに、
この内側部材12の上面には前記昇降・押圧機構20の
油圧シリンダ23のピストンロッド24の先端部と接合
する接合部材12cが3個同心円状に所定間隔で設けら
れている。これらの3個の接合部材12cは、Y軸方向
に一致させて設けられている第1接合部材12c1と、
この第1接合部材12c1とそれぞれ120度の角度を
なして設けられている第2接合部材12c2および第3
接合部材12c3とされる。
【0027】さらに、この内側部材12の上部および下
部には第1クランプ機構(上部クランプ機構)30およ
び第2クランプ機構(下部クランプ機構)40がそれぞ
れ配設されている。この第1クランプ機構30は上側被
接合材P1を拡散接合において所定の把持力が得られる
ように把持するものであって、具体的にはY軸方向に一
致させて内側部材12と一体的に移動可能に設けられて
いる上側被接合材P1に対して進退自在な第1クランプ
爪31と、この第1クランプ爪31とそれぞれ120度
の角度をなして同様に内側部材12と一体的に移動可能
に設けられている上側被接合材P1に対して進退自在な
第2クランプ爪32および上側被接合材P1に対して進
退自在な第3クランプ爪33とからなる。この第1クラ
ンプ爪31、第2クランプ爪32および第3クランプ爪
33の進退は、例えば油圧シリンダ34により駆動され
ることによりなされる(図1参照)。なお、これらの第
1クランプ爪31、第2クランプ爪32および第3クラ
ンプ爪33を油圧シリンダ駆動にした場合、各油圧シリ
ンダ34が内側部材12の外周より飛び出すときは、水
平移動部材13aのこれらの油圧シリンダ34に対応す
る個所には油圧シリンダ格納用空間13iが設けられて
いる(図1参照)。
【0028】第2クランプ機構40は上側被接合材P1
の接合端部の変形を防止するものであって、第1クラン
プ機構30と同様に、Y軸方向に一致させて内側部材と
一体的に移動可能に設けられている進退自在な第1クラ
ンプ爪と、この第1クランプ爪とそれぞれ120度の角
度をなして同様に内側部材12と一体的に移動可能に設
けられている進退自在な第2クランプ爪42および進退
自在な第3クランプ爪43とからなる。この場合、第1
クランプ爪、第2クランプ爪42および第3クランプ爪
43を駆動する各油圧シリンダ44は、外側部材11を
構成している直方状体の底面下方に位置するように第1
クランプ爪、第2クランプ爪42および第3クランプ爪
43の内側部材12への取付位置が調整されている。こ
こで、これらの第1クランプ機構30と第2クランプ機
構40との間隔は、被接合材P1の直径の3倍以上、好
ましくは5倍以上とされている。このような間隔を設け
ることにより、第1クランプ機構30の把持力の被接合
材P1の端面変形に対する影響をほとんど無い状態とす
ることができる。
【0029】ところで、前述したようにこの内側部材1
2には、扇型の切欠きが設けられているため、第1クラ
ンプ機構30および第2クランプ機構40が上側被接合
材P1をクランプしたときの反力により切欠き部の開が
大きくなるのを防止する変形防止機構50Aが切欠き部
側面の上下2個所に設けられている。この変形防止機構
50Aは、具体的には油圧シリンダ51とされ、その油
圧シリンダ51の基底部52を切欠き部の一端に旋回自
在に取付ける一方、そのピストンロッド53の先端部を
他端に係止してその引張力により第1クランプ機構30
および第2クランプ機構40によりクランプ時の内側部
材12の変形を防止するものである。
【0030】下部ブロックLは、下部ブロック本体60
と、下部ブロック本体60の上部に配設された第3クラ
ンプ機構70と、下部ブロック本体60の上方に配設さ
れた誘導加熱装置80と、下部ブロック本体60の側方
に配設された端面仕上げ加工装置90とを主要構成要素
としてなる。この端面仕上げ加工装置90は、主として
端面の仕上げ加工がなされて送給されてくる被接合材P
の端面に、搬送途中において生じた打痕などの傷を補修
するためのものである。
【0031】下部ブロック本体60は、上面中央部に被
接合材Pを挿通するための透孔62が設けられたハット
状部材61とされ、その鍔部63が下側被接合材P2
クランプしている下部クランプ装置C上に載置・固定さ
れている。また、このハット状部材61の前記上部ブロ
ック本体60の内側部材12の切欠き部に対応する個所
には同様の切欠きが形成されるとともに、第3クランプ
機構70が下側被接合材P2をクランプした際の下部ブ
ロック本体60の変形を防止する前記変形防止機構50
Aと同様に構成された変形防止機構50Bも上部に設け
られている。
【0032】第3クランプ機構70は、第1クランプ機
構30および第2クランプ機構40と同様に、Y軸方向
に一致させて下側被接合材に対して進退自在な第1クラ
ンプ爪71と、この第1クランプ爪71とそれぞれ12
0度の角度をなして下側被接合材P2に対して進退自在
な第2クランプ爪72および第3クランプ爪73とから
なる。
【0033】誘導加熱装置80は2分割体とされた誘導
加熱コイル81,82を主要構成要素とし、そして分割
体とされている誘導加熱コイル81,82は、対向配置
されて下部ブロック本体60の上面に設けられた保持部
材64により保持されている。また、この誘導加熱コイ
ル81,82は、被接合材Pに対して進退自在とされて
いる。この2分割体とされている誘導加熱コイル81,
82を有する誘導加熱装置80の具体的な構成について
は、本件出願人の先の出願(特願平9ー74582号)
に開示されているものがある。
【0034】端面仕上げ加工装置90は、図3および図
4に示すように、被接合材Pに向けて下部クランプ装置
C上に載置・固定されている所定長さのレール91と、
このレール91上を走行するラジアル走行台92と、こ
のラジアル走行台92に設けられてラジアル走行台92
の走行方向に対して直交して走行する横行台93と、こ
の横行台93の前部に昇降自在に設けられている昇降部
材94と、この昇降部材94から前方に突出させて設け
られている端面仕上げ加工機構95とを備えてなるもの
とされる。
【0035】端面仕上げ加工機構95は、図4に示すよ
うに、上端部および下端部に切刃97が設けられた回転
式仕上げ加工具96と、この回転式仕上げ加工具96を
回転させるモータ98と、このモータ98の回転力を回
転式仕上げ加工具96に伝達するタイミングベルトなど
からなる回転力伝達手段(明瞭には図示されていない)
とを主要構成要素としてなる。
【0036】次に、かかる構成とされている竪型拡散接
合装置Aによる拡散接合について説明する。なお、下記
の各動作は図示しない制御装置からの指令によりなされ
る。
【0037】(1)あらかじめ端面加工がなされている
下側被接合材P2の上端を所定位置に位置決めし、下部
ブロックLの第3クランプ機構70および下部クランプ
装置Cによりクランプする。
【0038】(2)図示しない被接合材供給装置により
同様にあらかじめ端面加工がなされている被接合材(上
側被接合材)P1を上部ブロック本体10に供給する。
【0039】(3)供給された上側被接合材P1の下端
が上部ブロック本体10の底部より所定長さ突出するよ
うにその位置を調整する。
【0040】(4)位置調整が終了した上側被接合材P
1を第1クランプ機構30および第2クランプ機構40
によりクランプする。
【0041】(5)昇降・押圧機構20を所定時間動作
させ、上部ブロック本体10を所定量降下させて上側被
接合材P1下端および下側被接合材P2上端の間隔を所定
量とする。
【0042】(6)目視あるいは計測器により上側被接
合材P1の端面および下側被接合材P2の端面に打痕など
の傷がないかを検査する。この検査により打痕などの傷
が端面に発見された場合、以下の手順によりその打痕な
どの傷を削除する。一方、この検査により打痕などの傷
が発見されない場合、(11)以降の手順を実行する。
【0043】(7)端面仕上げ加工装置90のラジアル
走行台92を駆動して回転式仕上げ加工具を上側被接合
材P1および下側被接合材P2の間に位置させる。
【0044】(8)昇降部材94を昇降させて回転式仕
上げ加工具96を打痕などの傷がある被接合材P端面の
近傍所定位置にセットする。
【0045】(9)ラジアル走行台92および横行台9
3を適宜作動させて回転式仕上げ加工具96により傷が
ある被接合材P端面の補修加工を行う。
【0046】(10)傷のある被接合材P端面の補修加
工が終了すると、昇降部材94を所定量昇降させるとと
もに、ラジアル走行台92を駆動して回転式仕上げ加工
具96を上側被接合材P1および下側被接合材P2の間か
ら退避させる。
【0047】(11)上側被接合材P1と下側被接合材
2の位置ずれを目視あるいは計測器により計測し、位
置ずれがあれば水平位置調整機構13を適宜操作してそ
のずれを解消させる。
【0048】(12)上側被接合材P1下端と下側被接
合材P2上端の平行度を目視あるいは計測器により計測
し、平行でなければ傾斜調整機構14を適宜操作して所
定の平行度とする。この所定の平行度は、例えば後述す
る第1油圧シリンダ23A、第2油圧シリンダ23Bお
よび第3油圧シリンダ23Cの加圧力により所望の密着
度が得られる程度とされる。
【0049】(13)下側被接合材P2に端面にフィラ
ープレート(図示省略)を装着する。
【0050】(14)昇降・押圧機構20を駆動して上
部ブロック本体10を降下させて上側被接合材P1の下
端を下側被接合材P2の上端に当接させる。
【0051】(15)第1油圧シリンダ23A、第2油
圧シリンダ23Bおよび第3油圧シリンダ23Cの加圧
力を増大させて所定の押圧力とする。この場合、上側被
接合材P1の下端と下側被接合材P2の上端との当接部に
多少の隙間がある個所があっても、第1油圧シリンダ2
3A、第2油圧シリンダ23Bおよび第3油圧シリンダ
23Cの押圧力のバランスにより、この隙間は自動的に
小さくなり、上側被接合材P1端面および下側被接合材
2端面が均一に密着する。
【0052】(16)誘導加熱装置80の誘導加熱コイ
ル81,82を被接合材P1,P2の当接部に向けて前進
させて一体化する。
【0053】(17)誘導加熱コイル81,82に図示
しない電源から通電して当接部を所定時間誘導加熱す
る。これにより当接部が拡散接合される。
【0054】(18)当接部の拡散接合が終了すると、
第1クランプ機構30、第2クランプ機構40、第3ク
ランプ機構70および下部クランプ装置Cによる被接合
材Pのクランプを解除して図示しない送り装置により接
合された被接合材Pを下方に送り出す。
【0055】(19)接合された上側被接合材P1の上
端が下部ブロックLの上方所定位置になると送りを停止
し、第3クランプ機構70および下部クランプ装置Cに
より被接合材Pをクランプする。
【0056】この後、前記手順が繰り返されて所定長さ
の配管が得られる。
【0057】このように、この実施の形態によれば、上
側被接合材P1と下側被接合材P2と7を均一に密着させ
た状態で拡散接合がなされるので、均一な拡散接合がな
される。またそれにより、接合部を所望強度となし得
る。
【0058】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
してきたが、本発明はかかる実施の形態のみに限定され
るものではなく、種々改変が可能である。例えば、この
実施の形態においては拡散接合を例にとり説明されてい
るが、本発明は各種の接合に適用できる。また、水平位
置調整機構および傾斜調整機構は手動操作とされている
が、モータ駆動とされてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば上
方から供給される被接合材の水平位置を調整する水平位
置調整手段が設けられているので、上側被接合材を下側
被接合材と水平方向のずれなく当接させることができ
る。したがって、接合部に段差を生ずることがないの
で、接合部に段差が生ずることによる強度低下を生じさ
せないという優れた効果が得られる。
【0060】また、傾斜調整手段が設けられている本発
明の好ましい形態にあっては、上側被接合材と下側被接
合材との当接時に、それらの端面を所望の平行度に調整
できるので、均一に密着させた状態で接合がなされると
いう優れた効果が得られる。またそれにより、接合部を
所望強度となし得るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の拡散接合装置の概略正
面図である。
【図2】図1のII-II線断面図である。
【図3】図1のIII-III線断面図である。
【図4】端面仕上げ加工装置の側面図である。
【図5】水平位置調整機構および傾斜調整機構の動作説
明図である。
【図6】内側部材における昇降・押圧手段の油圧シリン
ダとクランプ機構との位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10 上部ブロック本体 20 昇降・押圧機構 30 第1クランプ機構(上部クランプ機構) 40 第2クランプ機構(下部クランプ機構) 50 変形防止機構 60 下部ブロック本体 70 第3クランプ機構 80 誘導加熱装置 90 端面仕上げ加工装置 A 竪型拡散接合装置 P 配管(被接合材) U 上部ブロック L 下部ブロック B 基台

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方から下方に向けて被接合材が供給さ
    れる接合装置であって、前記接合装置が下側被接合材を
    保持する下部ブロックと上側被接合材を保持するととも
    にその保持している上側被接合材を下側被接合材に押圧
    する上部ブロックとを備え、 前記上部ブロックが保持している上側被接合材の水平面
    における位置を調整する水平位置調整手段を備えてなる
    ことを特徴とする接合装置。
  2. 【請求項2】 前記上部ブロックが、上側被接合材の傾
    斜を調整する傾斜調整手段を備えてなることを特徴とす
    る請求項1記載の接合装置。
  3. 【請求項3】 前記上部ブロックが、上側被接合材を保
    持する昇降自在な上部ブロック本体と、前記上部ブロッ
    ク本体を昇降させるとともにその保持している上側被接
    合材を下側被接合材に押圧する昇降・押圧手段とを備え
    てなることを特徴とする請求項1記載の接合装置。
  4. 【請求項4】 前記上部ブロック本体が、外側部材と、
    前記外側部材の内側に水平移動可能かつ傾斜調整可能に
    保持されている上側被接合材を保持している内側部材と
    を備えてなることを特徴とする請求項3記載の接合装
    置。
  5. 【請求項5】 前記昇降・押圧手段が、前記上部ブロッ
    ク本体に同心円状に120度の間隔を設けて接合されて
    いる3組の油圧シリンダを備えてなることを特徴とする
    請求項3記載の接合装置。
  6. 【請求項6】 前記水平位置調整手段が、前記外側部材
    に水平移動可能に保持されている内側に前記内側部材を
    保持している水平移動部材と、前記外側部材に螺進退可
    能に装着されている第1駆動ねじ部材と、前記第1駆動
    ねじ部材と90度間隔で前記外側部材に螺進退可能に装
    着されている第2駆動ねじ部材とを備え、 前記第1駆動ねじ部材および/または第2駆動ねじ部材
    による前記水平移動部材の駆動量を調整して前記内側部
    材の水平位置を調整し、それにより上側被接合材の水平
    位置を調整することを特徴とする請求項4記載の接合装
    置。
  7. 【請求項7】 前記傾斜調整手段が、前記水平移動部材
    に回転可能に保持されている前記内側部材の外周に設け
    られている鍔部材を支持している円筒部材と、前記円筒
    部材と120度間隔を設けて同心円状に配設されている
    前記内側部材の外周に設けられている鍔部材を支持して
    いる円板カム部材と、前記円板カム部材を駆動する駆動
    機構とを備え、 前記駆動機構により円板カム部材の前記鍔部材を支持し
    ている高さを調整することにより、内側部材に保持され
    ている上側被接合材の傾斜を調整することを特徴とする
    請求項4記載の接合装置。
  8. 【請求項8】 前記内側部材がその上部に配設された上
    部クランプ手段と、その下部に配設された下部クランプ
    手段とを備え、 前記上部クランプ手段により上側被接合材が所望の把持
    力により把持され、 前記下部クランプ手段により上側被接合材の接合端部の
    変形が防止されることを特徴とする請求項4記載の接合
    装置。
  9. 【請求項9】 上部クランプ手段と下部クランプ手段と
    の距離がクランプしている上側被接合材の直径の3倍以
    上とされてなることを特徴とする請求項8記載の接合装
    置。
  10. 【請求項10】 上部クランプ手段および下部クランプ
    手段が、120度間隔で配設されてなる第1爪ブロッ
    ク、第2爪ブロックおよび第3爪ブロックを有してなる
    ことを特徴とする請求項8記載の接合装置。
JP16507697A 1997-06-06 1997-06-06 接合装置 Withdrawn JPH11771A (ja)

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EP98106407A EP0882539A2 (en) 1997-06-06 1998-04-07 Diffusion bonding apparatus for pipes
CA002234596A CA2234596C (en) 1997-06-06 1998-04-09 Diffusion bonding apparatus for pipes
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101419300B1 (ko) * 2012-08-30 2014-07-17 국방과학연구소 금속-복합재 본딩장치
KR102135471B1 (ko) * 2020-05-12 2020-07-17 황영태 철근 융접합용 자동 용접 지그장치

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