JPH1175912A - 面ファスナー雌材 - Google Patents

面ファスナー雌材

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JPH1175912A
JPH1175912A JP10114547A JP11454798A JPH1175912A JP H1175912 A JPH1175912 A JP H1175912A JP 10114547 A JP10114547 A JP 10114547A JP 11454798 A JP11454798 A JP 11454798A JP H1175912 A JPH1175912 A JP H1175912A
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female
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Yasunori Ikuga
康則 生賀
Hiroyuki Nakagami
博行 中上
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な係合力をもち、圧着後のズレも生じに
くく、簡便に製造が可能であり、おむつなどの衛生用品
における係合具として好適な面ファスナー雌材を提供す
る。 【解決手段】 断面が非円形状又はクリンプを有する熱
可塑性樹脂製のスパンボンド不織布からなり、かさ密度
が0.100g/cm3 以下である面ファスナー雌材。成
形方向及び垂直方向における熱圧着部間の直線距離が6
mm以内であるように、又は熱圧着部がマトリックスを
なし、非熱圧着部がドメインをなすように部分熱圧着さ
れたスパンボンド不織布を用いた面ファスナー雌材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おむつ等の主とし
て使い捨ての用途に好適に使用される簡便で安価な面フ
ァスナー雌材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】面ファスナーは、通常一対のフック(係
合面,雄材)とループ(被係合面,雌材)から構成され
ており、両者を圧着させるだけで係合しうることから、
繰り返し着脱可能な簡易留め具として多方面で広く利用
されている。従来、このような面ファスナーにおいて、
雄材としては、編布のループ先端をカットした立毛状雄
形素子が用いられ、また雌材としては、ループを有する
編布が用いられてきたが、近年においては、安価に提供
できるという有利さから、雄材にはキノコ状の膨頭形等
からなる樹脂製のものが用いられ、また、雌材には不織
布が用いられている。
【0003】ところで、このような面ファスナーの雌材
として不織布を用いたものとしては、編布や不織布から
なる基布と熱収縮性の短繊維を積層した後、加熱処理に
より熱収縮させて表面にループや皺を形成したものが提
案されている(例えば、特開平04−105602号公
報,特開平07−313213号公報,特開平08−0
27657号公報等)。これらにおいては、係合力は強
く、繰り返し耐久性も大きい反面、厚く柔軟性に欠け、
製造工程も複雑なものであるという欠点がある。また、
厚み及び柔軟性を改良したものとして、実開平04−0
56008号公報や特開平06−033359号公報に
記載されている技術が提案されているが、これらにおい
ては、係合力は弱く実質的に満足のいく性能を備えてい
るとは言い難い。
【0004】このように従来技術を見てくると、例え
ば、使い捨ておむつのようなディスポーザブル品用に供
せられるものであって、それほど強い係合力は必要とさ
れず、かつ係合回数も数回乃至せいぜい数十回程度であ
ることから耐久性もほどほどで十分であり、しかも嵩張
らず、安価に供給しうるという利点を持った面ファスナ
ー雌材は未だ得られていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、良好な係合力をもち、圧着後のズレも生じに
くく、簡便に製造が可能であり、おむつなどの衛生用品
における係合具として好適な面ファスナー雌材を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、従来のようにループ形成加工を施さなく
ても、特定の繊維構造を有するスパンボンド不織布を用
いれば、係合力及び繰り返し耐久性において十分な性能
を持つ面ファスナー雌材が得られることを見出した。本
発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
【0007】即ち、本発明は、以下の面ファスナー雌材
を提供することを目的とするものである。 (1)断面が非円形状である熱可塑性樹脂製のスパンボ
ンド不織布からなり、かさ密度が0.100g/cm3
下である面ファスナー雌材。 (2)クリンプを有する熱可塑性樹脂製のスパンボンド
不織布からなり、かさ密度が0.100g/cm3 以下で
ある面ファスナー雌材。 (3)成形方向における熱圧着部間の直線距離が6mm
以内であり、かつ成形方向に垂直な方向における熱圧着
部間の直線距離が6mm以内であるように部分熱圧着さ
れたスパンボンド不織布を用いたことを特徴とする上記
(1)又は(2)に記載の面ファスナー雌材。 (4)熱圧着部がマトリックスをなし、非熱圧着部がド
メインをなしており、かつ該非熱圧着部の各々のドメイ
ンの面積が10〜400mm2 となるように部分熱圧着
されたスパンボンド不織布を用いたことを特徴とする上
記(1)又は(2)に記載の面ファスナー雌材。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。 1.熱可塑性樹脂製のスパンボンド不織布 (1)材料として用いられる熱可塑性樹脂 ポリプロピレン,ポリイミド,ポリエステル等紡糸性を
有する結晶性熱可塑性樹脂が好ましい。中でも、紡糸工
程においてクリンプによる嵩高性が得られやすく、かつ
柔軟性も良好な点からポリプロピレンがより好適に用い
られる。これらの熱可塑性樹脂は、用途に応じて2種以
上を混合して用いることもできる。
【0009】(2)スパンボンド不織布 スパンボンド不織布は、断面が非円形状であるもの又は
クリンプを有するものであることが必要である。 断面が非円形状であるスパンボンド不織布とは、不織
布作製に用いた繊維の断面が非円形であることをいい、
非円形であるならば、その形状は問わない。例えば、長
円形,三角状,菱形状等である。又は、本発明において
は、スパンボンド不織布はクリンプを有するものであっ
てもよいが、通常、繊維の断面を非円形状にすることに
より効果的にクリンプしたものを得ることができる。
【0010】繊維には、通常の単繊維の他、芯鞘型,サ
イドバイサイド型,バイメタル型等の複合繊維も含まれ
る。 スパンボンド不織布とは、公知のスパンボンド法によ
り製造された不織布をいう。メルトブロー法やフラッシ
ュ紡糸法にて製造された不織布は緻密すぎて、雄材との
係合に十分な繊維空間が得られない。但し、本発明にお
いては、スパンボンド法とメルトブロー法の複合繊維、
具体的には、スパンボンド法/メルトブロー法/スパン
ボンド法というように複合させたものや、スパンボンド
法/メルトブロー法のように複合させたものも用いるこ
とができるが、この場合には、スパンボンド不織布層が
雄材との係合面となる。
【0011】断面が非円形状であるスパンボンド不織
布の製造方法は特に制限はなく、例えば、特開平03−
241055号公報や特開平06−313256号公報
等に記載の方法を用いればよい。スパンボンド法は通
常、紡糸,延伸,開繊,捕集,ボンディングの各工程か
らなっているが、特に延伸工程において、フィラメント
のクリンプが効果的に促進されることから、非対称的に
冷風を当てる方法により冷却するのが好ましく行われ
る。
【0012】(3)前記不織布は、部分熱圧着されたもの
であり、成形方向における熱圧着部間の直線距離が6m
m以内であり、かつ成形方向に垂直な方向における熱圧
着部間の直線距離が6mm以内であることが好ましい。
面ファスナーにおいては、繰り返し使用しているうちに
糸切れが生じるが、これは、雄材と雌材を剥がす際、雌
材の繊維が雄材側に引っ張られて繊維が切れることによ
る。そして繊維が切れた後、その繊維が雄材側に付着し
て目詰まりが生じ、そのため係合力が益々低下する結果
となる。このことから不織布製造におけるボンディング
工程は、本発明においては重要なものと考えられ、該工
程においては、不織ウェブが部分熱圧着され、かつ非熱
圧着部分が特定の構造を有していることが必要である。
【0013】部分熱圧着とは、不織ウェブを熱接着等に
より接合する場合、全面を接合するのではなく、部分的
に接合させることをいう。具体的には、ドット(点)や
破線、さらには碁盤目状や格子状を凸状部として有する
エンボスロール等を用いて熱接着することである。本発
明においては、好適なスパンボンド不織布として、部分
熱圧着されたものが用いられるが、かかる不織布におい
て熱圧着されていない部分について、次の構造を有して
いることが好ましい。即ち、成形方向における熱圧着部
間の直線距離が6mm以内であり、かつ成形方向に垂直
な方向における熱圧着部間の直線距離が6mm以内であ
ることである。ここで成形方向とは、いわゆるMD方
向,縦方向又は流れ方向と呼ばれるものであり、繊維が
主として配向している方向をいう。また、成形方向に垂
直な方向とは、いわゆるCD方向とよばれるものであ
る。成形方向における熱圧着部間の直線距離は、どの部
分をとってみても、その長さが6mm以内、好ましくは
2mm〜6mmであることが必要であり、かつ成形方向
に垂直な方向における熱圧着部間の直線距離は、どの部
分をとってみても、その長さが6mm以内、好ましくは
2mm〜6mmであることが必要である。糸切れの伝播
は成形方向又は成形方向に垂直な方向に生じやすいこと
から、このように両方向において熱圧着部間の直線距離
を一定値内にすることにより、換言すれば、非熱圧着部
の存在最大長さを一定値内にすることにより、糸切れが
発生しても熱圧着部分がその伝播のストッパーの働きを
し、拡大を効果的に食い止めることが可能となる。
【0014】具体的には、図1に示すように非熱圧着部
分が開放された空間になっていてもよい。但し、図2に
示すように、成形方向又は成形方向に垂直な方向におけ
る熱圧着部間の直線距離が6mmを超える場合は除かれ
る。 (4)さらには、熱圧着部がマトリックスをなし、非熱圧
着部がドメインをなしており、かつ該非熱圧着部の各々
のドメインの面積が10〜400mm2 となるように部
分熱圧着されているものも好ましく用いられる。即ち、
熱圧着部は面ファスナーの全表面においてとぎれること
なく連続しており、非熱圧着部は該連続した熱圧着部に
取り囲まれている構造をもつものである。具体的には、
図3,図4,図5等に例示されるような構造になってい
るものである。
【0015】このように非熱圧着部が熱圧着部に取り囲
まれていることから、脱着を繰り返し行なった時に繊維
ぎれが発生しても、熱圧着部がその伝播を完全に遮断
し、拡大を食い止めることが可能となる。この場合、該
非熱圧着部の各々のドメインの面積は10〜400mm
2 、好ましくは10〜100mm2 、さらに好ましくは
12〜50mm2 である。10mm2 未満の場合、嵩高
性が小さく、面ファスナー雄材との係合力が不十分にな
るおそれがある。また、400mm2 を超える場合、係
合力は得られるものの、繊維切れの拡大を効果的に防止
できず、繰り返し使用性に劣ったものになるおそれがあ
る。
【0016】(5)上に述べた部分熱圧着において、熱圧
着部分の面積割合は全体の40%以下、さらには30%
以下が好ましい。40%を超えると、雄材との係合面積
が不足し、係合力が弱くなるおそれがある。 (6)前記部分熱圧着する方法については特に制限はない
が、通常、不織ウェブを1対のロール間を通すことによ
り行われる。この際に用いられる1対のロールのうち、
いずれか一方に複数の凸部又は連続した凸部を有するも
のであればよい。その場合、耐久性や温度調節の容易さ
による表面温度の安定性、ひいては該安定性に基づく接
合強度等の点から、表面に凹凸を有するロールを金属製
にすることが望ましい。またロールの表面温度は樹脂の
融点以下であることが望ましい。
【0017】エンボスロールにおいて、凸状部の高さ
は、不織布の嵩を潰さないという点から、不織布の厚み
以上のものを用いるのが望ましい。 (7)前記不織布において、その目付についても特に制限
はないが、15〜150g/m2 、好ましくは20〜8
0g/m2 である。150g/m2 を超えると、物性が
過剰であり、経済的にロスになり、15g/m2 未満で
は、係合力が低下する。厚みは、用いられる雄材の係合
子の長さに応じて適宜選択されるが、通常該雄材の係合
子の長さ以上にするのが、係合時の密着性という点から
好ましい。具体的には、ディスポーザブル用途として
は、2mm以下が好適に用いられる。また、繊度につい
ては、1〜20デニールが好ましく、2〜10デニール
がさらに好ましい。1デニール未満では繊維強度が不足
するため、係合と剥離を繰り返しているうちに毛羽立ち
が生じやすくなったり、嵩高性も低下するおそれがあ
る。20デニール超えると、シートの柔軟性が低下し
て、例えば、おむつのバックシートに装着した場合、硬
くなりすぎて着用感が低下するおそれがある。さらに、
繊維間の距離(L)については、係合する雄材における
最大部分の外径をR,最小部分の外径をrとしたとき、
LはRとrの間にあることが好ましい。rより小さい
と、雄材が前記不織布の内部にくい込んで行くことが難
しく、そのため係合性が低下するおそれがある。また、
Rより大きいと、雄材が前記不織布の内部に容易にくい
込んで行くものの、雄材の先端の引っ掛かりが不足して
係合性が低下するおそれがある。ただし、厳密にLがR
とrの間になければならないという訳ではなく、熱固定
されていない非接着部においては、繊維間ではある程度
の自由度が存在するため、係合時の圧力が大きければ、
繊維間が拡大して雄材が進入していくことが可能とな
る。
【0018】(8)前記不織布は、通常単体で用いられる
が、他のフィルムと積層したり粘着剤等を塗布してもよ
い。さらには、面ファスナー雄材との係合面は非円形で
ある繊維からなるスパンボンド不織布を用い、非係合面
はスパンボンド不織布でもよいが他の不織布を積層させ
てもよい。 2.面ファスナー雌材 本発明にかかる面ファスナー雌材は、上記スパンボンド
不織布からなるものであるが、面ファスナー雌材におけ
るかさ密度は、0.100g/cm3 以下であることが必
要である。0.100g/cm3 を超えると、雄材と係合
するのに十分な繊維空間が確保できなくなるおそれがあ
る。 3.雄材 本発明の雌材に係合する雄材については、特に制限はな
いが、嵩張らず、安価に製造できる点から、高密度ポリ
エチレンやポリエチレンテレフタレート,ポリプロピレ
ン等の樹脂成形タイプが好ましく用いられる。また、雌
材である不織布と係合するためには、フックを有してい
ることが望ましい。フックとは、いわゆる引っ掛かり部
分のことで、鉤型やきのこ状などその形状は特に問わな
い。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。得られた面ファスナー雌材の性状の
評価は、以下に示す方法で行った。 厚み: 加圧子の直径が40mmで荷重が10g/c
2 のデジタル式厚み計にて測定した値(mm)であ
る。
【0020】かさ密度: かさ密度(g/cm3 )=
目付量/厚みで表される。ここで、厚みとは、上記で
得られたものであるが、かさ密度の計算にあたっては、
かさ密度の単位がg/cm3 になるように目付量及び厚
みの単位を選べばよい。 剥離強度(雄材との係合強さ) 雄材として、住友スリーエム社製の樹脂成形マッシュル
ームタイプ・CS−200−2500ppsiを使用
し、JIS−L−3416に準拠して、係合荷重1kg
/cmで前記雄材と不織布製雌材を係合した。
【0021】剥離強度は、幅30mmの試験片を50m
mの長さに重ね合わせ、定速伸長引張試験機にて、引張
速度300mm/分で剥離させた時の強度である。 剪断強度 上記と同様にして雄材と不織布製雌材を係合した。有
効幅30mm,重ね合わせ長さ50mmで、引張速度3
00mm/分で分離させた時の強度である。
【0022】実用試験 住友スリーエム社製の樹脂成形マッシュルームタイプ・
CS−200−2500ppsiを用いた雄材を座席の
ヘッドレスト部背面に取り付けた>下記の実施例1及び
比較例1で得た不織布シートを300mm×300mm
に裁断し、これに前記雄材を係合させ、ヘッドレストカ
バーとして試用した。
【0023】 評価: ○:係合力は十分で、ずれもなく実用に供する。 ×:係合力が弱く、剥がれて実用性に問題があった。 繰り返し回数試験 上記と同様にして雄材と不織布製雌材を係合し、つい
で剥離させ、その後上記に記載の方法により剪断強度
を測定する。こうして係合、剥離を繰り返しその都度、
剪断強度を測定し、剪断強度が1kgを下回るまでの回
数を繰り返し回数とした。 〔実施例1〕ノズル断面形状が偏平状(長軸と短軸の比
が4.2)の紡糸口金から押出温度230℃でMIが60
g/10分のポリプロピレン樹脂を押し出した。紡出さ
れたフィラメントの片側に冷却風を当てて繊維をクリン
プさせた。続いて、エアサッカー装置に導入して速度3
000m/分で牽引して延伸し、開繊させながら網状ベ
ルトコンベア上に捕集した。捕集したウェブを取り出し
て、図6で示すような下記エンボスロールを用いて、図
3に示すように熱接着させた、嵩高なスパンボンド不織
布シートを得た。
【0024】(エンボスロールの仕様) 凸部の形状: 幅 0.6mmの碁盤目タイプ 凸部の間隔: 4.0mm 1個の非熱圧着部の面積: 16mm2 凸部の深さ: 2.0mm 圧着温度 : 140℃ 得られた結果を第1表に示す。
【0025】
【表1】
【0026】〔実施例2〕実施例1において、下記エン
ボスロールを用いて図4に示すように熱接着させた以外
は、実施例1と同様に行なった。 (エンボスロールの仕様) 凹部の形状: 径が10mmの円 凹部の間隔: 隣り合う円と円の間隔 2.0mm 1個の非熱圧着部の面積: 78.5mm2 凸部の深さ: 1.5mm 圧着温度 : 140℃ 得られた結果を第1表に示す。 〔実施例3〕実施例1において、下記エンボスロールを
用いて図5に示すように熱接着させた以外は、実施例1
と同様に行なった。
【0027】(エンボスロールの仕様) 凹部の形状: 1辺の長さ16mmの正三角形 凸部の幅 : 1.0mm 1個の非熱圧着部の面積: 110.8mm2 凸部の深さ: 2.0mm 圧着温度 : 140℃ 得られた結果を第1表に示す。 〔比較例1〕実施例1において、ノズル断面形状が円形
のものを用い、また、紡出されたフィラメントの両側に
冷却風を当てた以外は実施例1と同様に行った。
【0028】得られた結果を第1表に示す。 〔比較例2〕実施例1において、エンボスロールの仕様
として、凸部の間隔が3.0mmとした以外は実施例1と
同様に行った。この時、1個の非熱圧着部の面積は9.0
mm2 であった。 〔比較例3〕実施例2において、エンボスロールの仕様
として、凹部の形状が径が24mmの円とした以外は実
施例2と同様に行った。
【0029】
【発明の効果】本発明の面ファスナー雌材は、良好な係
合力を持ち、圧着後のズレも生じず、さらに簡便に製造
が可能であり、おむつなどの衛生用品における係合具と
して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 非熱圧着部分が開放された空間になっている
スパンボンド不織布の概略図(十字状の場合)。
【図2】 成形方向又は成形方向に垂直な方向における
熱圧着部間の直線距離が6mmを超えるスパンボンド不
織布の概略図(ドット状の場合)。
【図3】 非熱圧着部分が閉じた空間(矩形)になって
いるスパンボンド不織布の概略図(碁盤目状の場合)。
【図4】 非熱圧着部分が閉じた空間(円)になってい
るスパンボンド不織布の概略図
【図5】 非熱圧着部分が閉じた空間(正三角形)にな
っているスパンボンド不織布の概略図
【図6】 実施例1において用いたエンボスロールの概
略断面図
【符号の説明】
1: 熱圧着部分 2: 非熱圧着部分 3: 非熱圧着部分に存在する連続した任意の直線の長
さ 4: エンボスロールの凸部 5: エンボスロールの凸部の幅 6: エンボスロールの凸部の間隔 7: エンボスロールの凸部の深さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が非円形状である熱可塑性樹脂製の
    スパンボンド不織布からなり、かさ密度が0.100g/
    cm3 以下である面ファスナー雌材。
  2. 【請求項2】 クリンプを有する熱可塑性樹脂製のスパ
    ンボンド不織布からなり、かさ密度が0.100g/cm
    3 以下である面ファスナー雌材。
  3. 【請求項3】 成形方向における熱圧着部間の直線距離
    が6mm以内であり、かつ成形方向に垂直な方向におけ
    る熱圧着部間の直線距離が6mm以内であるように部分
    熱圧着されたスパンボンド不織布を用いたことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の面ファスナー雌材。
  4. 【請求項4】 熱圧着部がマトリックスをなし、非熱圧
    着部がドメインをなしており、かつ該非熱圧着部の各々
    のドメインの面積が10〜400mm2 となるように部
    分熱圧着されたスパンボンド不織布を用いたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の面ファスナー雌材。
JP10114547A 1997-07-15 1998-04-24 面ファスナー雌材 Withdrawn JPH1175912A (ja)

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