JPH1175561A - プランター - Google Patents

プランター

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Publication number
JPH1175561A
JPH1175561A JP23599297A JP23599297A JPH1175561A JP H1175561 A JPH1175561 A JP H1175561A JP 23599297 A JP23599297 A JP 23599297A JP 23599297 A JP23599297 A JP 23599297A JP H1175561 A JPH1175561 A JP H1175561A
Authority
JP
Japan
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container
piece
water
end surface
adjacent
Prior art date
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Pending
Application number
JP23599297A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kobayashi
俊昭 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
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Publication of JPH1175561A publication Critical patent/JPH1175561A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器に十分な強度を得て、複数の容器を確実
に連結する。 【解決手段】 平面視正方形状とされた容器1の底部に
は十字状で逆U字形断面とされ、導通口3が設けられた
係合部2が形成されている。容器1の内側壁には係合部
2の上端面と同高さの上端面をなして平面視で凹凸状に
配された段付部12が形成されている。容器1は係合部2
及び段付部12の上端面に仕切材が掛け設けられて下部領
域の保水部と上部領域の栽植部とに分けられる。容器1
の開口縁には、一方の相隣る二辺に連続して水平外方に
張出した張出片14と、一方の相隣る各辺と他方の相隣る
各辺との境となる各角部にて張出片14の板厚分の段差を
以て下がる位置で水平外方に張出して張出片14に対して
45度の面取りがされた面取部15と、他の相隣る二辺にて
水平外方に張出して面取部15から連続する掛止片18と、
他の相隣る二辺よりなる角部にて掛止片18よりもさらに
張出片14の板厚分の段差を以て下がった位置で水平外方
に張出した段差部18a とが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、緑化対
策の一貫として使用する、施工性に優れた安価なプラン
ターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプランターとしては、特開平9−
51728号に開示されたものがある。このプランター
は、図9および図10に示すように、平面視で正方形ま
たは長方形をなし、上側が開放した容器1を主構成とし
ている。この容器1の底部には、容器1の中央において
縦横に交差する十字状をなし、逆U字形断面の溝条より
なる係合部2が一体形成されている。係合部2の交差部
には、容器1の底部外側に通じる導通口3が設けられて
いる。また、容器1の内側壁における係合部2と同高さ
の位置には段部4が一体形成されている。さらに、容器
1の開口縁の相隣る二辺には、フック状に折り曲げられ
た連結部5が一体形成されている。
【0003】このような構成の従来のプランターは、係
合部2を給水、給液(液状肥料や病害予防の薬液を水に
溶解した溶液)、排水、通気などのために床面に略水平
に配された配管6に係合させ、且つ配管に適宜設けられ
た導通口6aに対して係合部2の導通口3を連通させて
容器1を床面に配置する。さらに、容器1内において係
合部2および段部4にてなる保水部7に粒状物を敷き詰
め、その係合部2の上端面2aおよび段部4の上端面4
aを介して通液性のある不織布層8を掛け設け、その上
に土壌9などを敷き詰めて所要の植物を植え込む。
【0004】そして、配管6に給水、給液し、導通口6
aから導通口3を介して容器1内の保水部7に供給す
る。また、降雨の際などによる過剰の水分を、容器1の
導通口3から導通口6aを介して配管6に排水する。さ
らに、配管6の導通口6aから導通口3を介して容器1
内の保水部7に空気を強制供給し、植物の根腐れなどを
防止する。
【0005】また、上記プランターでは、必要に応じて
容器1を複数連結することが可能とされている。具体的
には、図10に示すように、容器1の連結部5を他の容
器1の開口縁(連結部5が設けられていない縁)に掛け
ればよい。このように、従来のプランターは、複数の容
器1の相互連結によって、容易に緑化をなし得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプランターでは、保水部7を構成するために、
係合部2の上端面2aおよび段部4の上端面4aに不織
布層8を掛け設けることによって容器1内を分けている
が、特に、段部4を得るために保水部7の容量が狭くな
ってしまい、十分な給水、給液を蓄えることができなく
なるという問題があった。
【0007】仮に段部4を小さく(あるいは設ずに)構
成した場合には、不織布層8の掛かりが不十分となった
り、容器1の強度が低下してしまうという問題がある。
なお、従来では、保水部7の容量を大きくとるために、
容器1の強度が保てる程度、段部4を極力小さくし、保
水部7に粒状物を敷き詰めることにより不織布層8を支
持しているが、プランター設置時における粒状物の敷き
詰めは、施工作業性を低下させる一つの要因となってい
る。
【0008】また、複数の容器1の連結に関し、従来の
プランターでは、容器1の開口縁の相隣る二辺に設けら
れたフック状の連結部5を、他の容器1の開口縁に掛け
るようにしているが、単に連結部5による連結では、そ
の構成上図11に示すように四つの容器1を連結した場
合に、全ての容器1の交点となる部分に不用意な開口孔
10が生じ、この開口孔10から降雨などに伴う排水が
床面に漏れ出して、配管6への排水が確実に行われなく
なるという問題がある。
【0009】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、容器(特に保水部)の容積を減らすことなく、且
つ、容器の十分な強度を得るとともに、施工作業性を向
上し、さらに容器を複数連結する場合に確実な連結を行
うことができるプランターを提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1に記載のプランターは、上面を開
放した容器の底面に設けられて、床面に配置される配管
と係合するように上記容器の底部に一体に形成され、そ
の所定箇所に前記配管と連通し得る導通口が設けられた
溝条の係合部と、前記容器の内側壁に沿って所定間隔を
おいて設けられ、前記係合部の上端面と略同一高さの上
端面を有した段付部と、前記係合部の上端面および前記
段付部の上端面に掛け設けられて、前記容器内を水分が
貯留される下部領域の保水部と、植物が栽植される土壌
などが敷き詰められる上部領域の栽植部とに分け、前記
保水部の水分を給水し得る仕切材と、を備えたことを特
徴としている。
【0011】そして、前記仕切材は、多数の貫通孔を有
する硬質の板材、あるいは、網状板材よりなる剛性板材
と、該剛性板材を被覆する吸水性布材と、前記仕切材の
底面に垂下するように、前記吸水性布材に対して一体あ
るいは別体に形成された給水体と、を備えたことを特徴
としている。
【0012】さらに、前記係合部は、前記導通口が前記
係合部の上端面よりも下側位置にて開口するように形成
されたことを特徴としている。
【0013】また、本発明による請求項4に記載のプラ
ンターは、平面視が方形状とされて上面を開放した容器
の開口縁の一方相隣る二辺に連続して水平方向に張り出
した張出片と、前記一方の相隣る各辺と他方の相隣る各
辺との境となる各角部より、前記張出片の板厚分の段差
を以て下がった位置で水平方向に張り出し、且つ、前記
張出片に対して45度の面取りがされた面取部と、前記
他方の相隣る二辺に水平外方に張り出し、前記面取部か
ら連続する掛止片と、前記他方の相隣る二辺よりなる角
部において、前記掛止片よりもさらに前記掛止片の板厚
分の段差を以て下がった位置で水平方向に張り出し形成
された段差部と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明によるプラ
ンターの一例を示す平面図、図2は図1におけるA−A
断面図、図3は図1におけるB−B断面図、図4は同プ
ランターにおける仕切材の分解斜視図、図5は同プラン
ターにおける仕切材の断面図である。
【0015】なお、以下に説明する実施の形態におい
て、上述した従来の技術と同一または同等部分には同一
符号を付す。
【0016】この実施の形態におけるプランターは、図
1乃至図5に示すように、容器1と、仕切材11とを備
えている。
【0017】容器1は、平面視で正方形(あるいは長方
形)をなし、上側が開放して形成されている。この容器
1の底部には、容器1の中央にて縦横に交差する十字状
をなし、逆U字形断面の溝条よりなる係合部2が一体形
成されている。係合部2の交差部(交差部以外の所定箇
所であってもよい)には、容器1の底部外側に通じるよ
うに下方に垂下する漏斗状の導通口3が設けられてい
る。なお、導通口3は、係合部2の交差部が細径に形成
されていることにより、係合部2の上端面2aよりも若
干下がった位置で開口されている。
【0018】容器1の内側壁の略中段には、段付部12
が一体形成されている。この段付部12は、上記係合部
2の上端面2aと同高さとなる上端面12aを有してい
る。また、段付部12は、容器1の内側壁に沿って所定
間隔をおいて設けられて、平面視で凹凸状あるいは櫛歯
状に配置されている。なお、段付部12は、容器1の内
側壁に沿って所定間隔をおいた凹凸状の配置として、例
えば、容器1の内側壁の一部をなす各内角部に配置され
ているなどの構成であってもよい。
【0019】このように、容器1内は、係合部2の上端
面2aおよび段付部12の上端面12aを基準とし、そ
の下部領域を保水部7とし、その上部領域を栽植部13
として構成されている。
【0020】容器1の開口縁の一方の相隣る二辺には、
水平外方に張り出した張出片14が前記一方の相隣る二
辺よりなる角部を介して連続して一体形成されている。
この張出片14は、各端部14aが、容器1の開口縁に
おいて張出片14をなさない他方の相隣る各辺との境と
なる角部の直前までとされている。また、張出片14に
おいて、一方の相隣る二辺よりなる角部に相当する部分
は、円弧状の縁取部16をなしている。
【0021】張出片14の張出端縁には、張出片14の
板厚分下方に折曲された係止片17が形成されている。
この係止片17は、容器1の開口縁の一方の相隣る二辺
に対応するようにそれぞれ分けられていて、それぞれの
一端17aが前記縁取部16に係る手前に位置され、そ
れぞれの他端17bが張出片14の端部14aに沿って
容器1の開口縁側に折曲形成されている。
【0022】前記開口縁の一方の相隣る二辺と、他方の
相隣る各辺との境となる角部には、張出片14の板厚分
の段差を以て下がって水平外方に張り出して形成されて
いるとともに、張出片14の端部14aの張出端縁から
前記段差を介して連続し、張出片に対して45度の面取
りがされた面取部15をなしている。
【0023】また、容器1の開口縁の他方の相隣る二辺
は、前記面取部15から連続して張出片14の板厚分下
がって形成されているとともに、他の同一容器1におけ
る張出片14の係止片17が掛かかり得る程度水平外方
に張り出された掛止片18をなしている。この掛止片1
8をなす他方の相隣る二辺よりなる角部には、掛止片1
8よりもさらに掛止片18の板厚分の段差を以て下がっ
た位置で水平外方に張り出した段差部18aが形成され
ている。この段差部18aには円弧状の縁取部19がな
されている。
【0024】上記構成とされた容器1は、真空成形、圧
空成形、射出成形または、プレス成形により形成され、
プラスチック、セラミックあるいは金属などより構成さ
れ、プラスチックによる射出成形品が好ましい。
【0025】次に、仕切材11は、上述した容器1の段
付部12に架設し得る大きさに形成されていて、多数の
貫通孔を有する硬質の板材、あるいは、網状板材よりな
る剛性板材20を主構成としいる。この剛性板材20
は、プラスッチック、金属あるいは多孔のセラミックス
等により形成され、この実施の形態では、特に、プラス
チックや金属線よりなる3次元的網状構造とされてい
る。
【0026】剛性板材20は、吸水性の不織布(不織マ
ット)等よりなる吸水性布材21により被覆されてい
る。この吸水性布材21における剛性板材20の底面側
では吸水性布材21の一部が垂れ下がってなる給水体2
2が設けられている。この給水体22は、吸水性布材2
1と別体に構成されていてもよい。
【0027】このように仕切材11は、剛性板材20に
より十分な剛性を備え、さらに剛性板材20の構成(貫
通孔や網状構造など)と、吸水性布材21の材質とのよ
り通水性および通気性を備えている。
【0028】上記構成のプランターを使用する場合、図
6に示すように、容器1内の段付部12の上端面12a
および係合部2の上端面2aに対して仕切材11を載置
して、保水部7と栽植部13とを仕切材11を以て分割
する。仕切材11の給水体22は保水部7側に垂下され
ている。次に、栽植部13に土壌9などを敷き詰めて所
要の植物を植え込む。次に、容器1の係合部2を、予め
給水、給液(液状肥料や病害予防の薬液を水に溶解した
溶液)、排水、通気などのために床面に略水平に配した
配管6に係合させ、且つ配管6に適宜設けられた導通口
6aに対して容器1の導通口3を連通させて容器1を床
面に配置する。
【0029】容器1の保水部7には雨水や配管6からの
供給水が貯留されて、仕切材11の給水体22を介し
て、毛細管現象により、栽植部13(中の土壌9)へ水
補給を行う。
【0030】降雨の際などによって容器1へ侵入した水
分は、土壌9および仕切材11を介して保水部7に貯留
されるとともに、過剰の水分は容器1の導通口3から導
通口6aを介して配管6に排水される。
【0031】また、容器1の導通口3は、係合部2の交
差部が細径に形成されて、係合部2の上端面2aよりも
下側位置で開口されているため、保水部7に貯留される
水分の上限は係合部2の上端面2aよりも下側位置とな
る。ゆえに、係合部2の上端面2aに載置された仕切材
11の底面と、水分の上限との間には隙間23が生じる
こととなる。このように、隙間23には、配管6の導通
口6aから容器1の導通口3を介して空気が供給される
ので、仕切材11を介して土壌9および土壌9に植設さ
れた植物に十分な酸素が供給される。
【0032】なお、容器1の導通口3と、配管6の導通
口6aとの連結は、適当な環状パッキング材(不図示)
を介して配管2の導通口2aに液密に嵌合されるのが好
ましい。
【0033】ところで、上記プランターにおいて、同一
形状の容器1を複数連結して使用する際には(この実施
の形態では四個の容器1A、1B、1C、1Dを連結す
る例を挙げる。)、図7および図8に示すように、床面
に配置された容器1Aの掛止片18の上側から、容器1
Bの張出片14および容器1Cの張出片14を掛けて、
それぞれ係止片17を以て容器1Aに対して容器1Bお
よび容器1Cを連結させる。この際、容器1Aの段差部
18aの上面には、容器1Bの面取部15、および容器
1Cの面取部15が、それぞれが張出片14の板厚分の
段差によって嵌合される。さらに、容器1Bの面取部1
5と、容器1Cの面取部15とは、それぞれ突き当たっ
て、各面取部15から繋がる各掛止片18の上面が連続
して面一とされる。
【0034】さらに、連続された容器1Bの掛止片18
および容器1Aの掛止片18の上側から、容器1Dの張
出片14を掛けて、係止片17を以て容器1Bおよび容
器1Cに対して容器1Dを連結させる。この際、連続さ
れた容器1Bの面取部15、および容器1Cの面取部1
5の上面には、容器1Dの縁取部16が掛かる。
【0035】このように、四個の容器1A、1B、1
C、1Dを連結した際には、全ての容器1A、1B、1
C、1Dの交点となる容器1Aの段差部18aが、容器
1B、1Cの面取部15によって被覆され、さらに容器
1B、1Cの面取部15が、容器1Dの縁取部16によ
って被覆されるので、その交点となる部分に不用意な開
口が生じることがない。また、段差部18aが、面取部
15(掛止片18)よりも掛止片18の板厚分の段差を
以て下がって形成され、さらに面取部15が張出片14
よりも張出片14の板厚分の段差を以て下がって形成さ
れているので、複数の容器1を連結した際には、各張出
片14の上面が面一とされる。
【0036】なお、容器1を複数連結した場合におい
て、配管6は、少なくとも容器1の導通口3に係るよう
に床面に配されていればよい。
【0037】したがって、このように構成されたプラン
ターでは、容器1内の保水部7において、平面視で凹凸
状に配された段付部12を設けたことにより、保水部7
の容量を大きくすることができ、十分な給水、給液を蓄
えることができる。
【0038】また、凹凸状の段付部12により、容器1
に凹凸が生じているので、容器1に十分な強度を得るこ
とができる。
【0039】また、凹凸状の段付部12により、仕切材
11を十分に支持することができ、さらに仕切材11に
おいて、吸水性布材21に被覆された剛性板材20を備
えた構成としたことにより、栽植部13に敷き詰められ
る土壌9などを十分に支えることができるので、保水部
7に粒状物が不要となって、プランター設置時における
粒状物の敷き詰め作業を省き、施工作業性を向上させる
事ができる。
【0040】また、係合部2において、導通口3が配さ
れる交差部分を細径に形成して、導通口3の開口を仕切
材11が掛かる係合部2の上端面2aなどよりも低位置
としたことにより、保水部7に貯留される水分(給水、
給液)の上限を係合部2の上端面2aなどよりも低位置
となって、水分(給水、給液)の上限と、係合部2の上
端面2aなどに掛かる仕切材11の底面との間に隙間2
3を生じさせるので、該隙間23に配管6の導通口6a
から容器1の導通口3を介して空気を供給し、仕切材1
1を介して土壌9および土壌9に植設された植物に十分
な酸素を供給することができる。
【0041】また、容器1の開口縁において、一方の相
隣る二辺に張出片14を連続して設け、他方の相隣る二
辺を張出片14よりも張出片14の板厚分の段差を以て
下がって形成するとともに張出片14が掛かる掛止片1
8を設け、さらに他方の相隣る二辺よりなる角部に掛止
片18よりもさらに掛止片18の板厚分の段差を以て下
がる段差部18aを形成したことにより、例えば同一形
状の容器1を図7に示すように四個連結した場合に、全
ての容器1A、1B、1C、1Dの交点となる容器1A
の段差部18aを、容器1B、1Cの面取部15によっ
て被覆し、さらに容器1B、1Cの面取部15を、他の
容器1の縁取部16によって被覆するので、上記交点と
なる部分に不用意な開口を生じさせることがなく、降雨
などに伴う水を適宜に各容器1内に取り込んで、過剰の
水を配管6へ確実に排水することができる。
【0042】また、連結される容器1は、全て同一形状
のものが用いられ、連結の際には別部材を用いることが
ないので、製造コストを低減することができ、且つ連結
作業を容易に行うことができる。
【0043】また、段差部18aが、面取部15(掛止
片18)よりも掛止片18の板厚分の段差を以て下がっ
て形成され、さらに面取部15が張出片14よりも張出
片14の板厚分の段差を以て下がって形成されているた
め、複数の容器1を連結した際には、各張出片14の上
面が面一とされるので、見栄えがよく意匠性を向上させ
ることができる。
【0044】また、上述した図7に示す複数の容器1の
連結組合せは、一つの例であり、その組合せによる形状
はプランターを設置する場所(床面積等)により、例え
ばT字形、L字形、十字形などの様々な形状の緑化領域
を構成することができる。
【0045】また、張出片14をなす一方の相隣る二辺
よりなる角部に相当する部分に、円弧状の縁取部16を
なし、さらに掛止片18をなす他方の相隣る二辺よりな
る角部(段差部18a)に、円弧状の縁取部19をなし
たことにより、容器1を扱う際に手足などを怪我するこ
とのない作業上の安全性を得ることができる。
【0046】このように、上述した実施の形態における
プランターを採用することにより、所望の床面積中に、
十分な機能を有した植物栽培プラントを、容易な施工
で、短時間で実施することが可能となる。また、上記プ
ランターは、その構成上可搬性を有しているので、部分
的な容器の取り換え、配置換え、解体などが容易に行え
るので、短期間のイベントにおける緑化にも採用するこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明による請求項
1に記載のプランターは、上面を開放した容器の底面
に、床面に配置される配管と係合し、その所定箇所に配
管と連通し得る導通口が設けられた係合部が形成され、
さらに容器の内側壁には、所定間隔をおいて設けられて
係合部の上端面と略同一高さの上端面を有した段付部が
形成されている。また係合部の上端面および段付部の上
端面には、容器内を下部領域の保水部と上部領域の栽植
部とに分ける仕切材が掛け設けられる。ゆえに、適宜な
間隔をおいて配置された段付部により、保水部の容量を
大きくすることができ、保水部に十分な給水、給液を蓄
えることができる。
【0048】また、適宜な間隔をおいて配置された段付
部により、容器に凹凸が生じるので、容器に十分な強度
を得ることができる。また、上記構成の段付部により、
仕切材を十分に支持することができる。
【0049】さらに、請求項2に記載のように、前記仕
切材を、多数の貫通孔を有する硬質の板材、あるいは、
網状板材よりなる剛性板材と、剛性板材を被覆する吸水
性布材とで構成すれば、栽植部に敷き詰められる土壌な
どを十分に支えることができるので、保水部に粒状物が
不要となって、プランター設置時における粒状物の敷き
詰め作業を省き、施工作業性を向上させる事ができる。
そして、仕切材の底面に垂下する給水体を設けたことに
より保水部の水分を適宜に給水することができる。
【0050】そして、請求項3に記載のように、前記係
合部において、導通口が係合部の上端面よりも下側位置
にて開口するように形成したことにより、保水部に貯留
される水分(給水、給液)の上限が係合部の上端面など
よりも低位置となって、水分(給水、給液)の上限と、
係合部の上端面などに掛かる仕切材の底面との間に隙間
を生じさせるので、この隙間に配管から導通口を介して
空気を供給し、仕切材を介して栽植部に敷き詰められた
土壌など、および土壌などに植設された植物に十分な酸
素を供給することができる。
【0051】また、本発明による請求項4に記載のプラ
ンターは、平面視が方形状とされて上面を開放した容器
の開口縁の一方相隣る二辺に連続して水平方向に張り出
す張出片を設け、一方の相隣る各辺と他方の相隣る各辺
との境となる各角部より、張出片の板厚分の段差を以て
下がった位置で水平方向に張り出し張出片に対して45
度の面取りがされた面取部を設け、さらに、他方の相隣
る二辺に水平外方に張り出して、面取部から連続する掛
止片を設け、他方の相隣る二辺よりなる角部において、
掛止片よりもさらに掛止片の板厚分の段差を以て下がっ
た位置で水平方向に張り出した段差部を設けた構成とさ
れている。これにより、例えば同一形状の容器を四個連
結した場合、全ての容器の交点となる容器の段差部を、
他の容器の面取部によって被覆し、さらに面取部を、他
の容器の張出部によって被覆することができるので、上
記交点となる部分に不用意な開口を生じさせることがな
く、降雨などに伴う水を適宜に各容器内に取り込んで、
過剰の水を配管へ確実に排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプランターの一例を示す平面図。
【図2】図1におけるA−A断面図。
【図3】図1におけるB−B断面図。
【図4】同プランターにおける仕切材の分解斜視図。
【図5】同プランターにおける仕切材の断面図。
【図6】同プランターの使用状態を示す断面図。
【図7】同プランターの容器を複数連結させた平面図。
【図8】同プランターの容器を複数連結させた側断面
図。
【図9】従来のプランターを示す平面図。
【図10】従来のプランターの使用状態を示す断面図。
【図11】従来のプランターの容器を複数連結させた平
面図。
【符号の説明】
1(A、B、C、D)…容器、2…係合部、2a…(係
合部の)上端面、3…(係合部の)導通口、6…配管、
7…保水部、9…土壌、11…仕切材、12…段付部、
12a…(段付部の)上端面、13…栽植部、14…張
出片、15…面取部、18…掛止片、18a…段差部、
20…剛性板材、21…吸水性布材、22…給水部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を開放した容器の底面に設けられ
    て、床面に配置される配管と係合するように上記容器の
    底部に一体に形成され、その所定箇所に前記配管と連通
    し得る導通口が設けられた溝条の係合部と、 前記容器の内側壁に沿って所定間隔をおいて設けられ、
    前記係合部の上端面と略同一高さの上端面を有した段付
    部と、 前記係合部の上端面および前記段付部の上端面に掛け設
    けられて、前記容器内を水分が貯留される下部領域の保
    水部と、植物が栽植される土壌などが敷き詰められる上
    部領域の栽植部とに分け、前記保水部の水分を給水し得
    る仕切材と、 を備えたことを特徴とするプランター。
  2. 【請求項2】 前記仕切材は、多数の貫通孔を有する硬
    質の板材、あるいは、網状板材よりなる剛性板材と、 該剛性板材を被覆する吸水性布材と、 前記仕切材の底面に垂下するように、前記吸水性布材に
    対して一体あるいは別体に形成された給水体と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプランタ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記係合部は、前記導通口が前記係合部
    の上端面よりも下側位置にて開口するように形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のプランター。
  4. 【請求項4】 平面視が方形状とされて上面を開放した
    容器の開口縁の一方相隣る二辺に連続して水平方向に張
    り出した張出片と、 前記一方の相隣る各辺と他方の相隣る各辺との境となる
    各角部より、前記張出片の板厚分の段差を以て下がった
    位置で水平方向に張り出し、且つ、前記張出片に対して
    45度の面取りがされた面取部と、 前記他方の相隣る二辺に水平外方に張り出し、前記面取
    部から連続する掛止片と、 前記他方の相隣る二辺よりなる角部において、前記掛止
    片よりもさらに前記掛止片の板厚分の段差を以て下がっ
    た位置で水平方向に張り出し形成された段差部と、 を備えたことを特徴とするプランター。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176857A (ja) * 2000-12-14 2002-06-25 Shinichiro Hayashi 植木用の器および植木用構造物
JP2005304319A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Weekend House:Kk 人工栽園構造
JP2009521958A (ja) * 2006-01-09 2009-06-11 コロンビア グリーン テクノロジーズ, インコーポレイテッド 屋上植栽植物システム(vegetationroofingsystem)
JP2010207108A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Shimizu Corp 駐車場緑化システム
KR20210054881A (ko) * 2019-11-06 2021-05-14 박미경 조립식 화분체

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