JPH1175351A - コイル成形方法と成形機 - Google Patents

コイル成形方法と成形機

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JPH1175351A
JPH1175351A JP30173797A JP30173797A JPH1175351A JP H1175351 A JPH1175351 A JP H1175351A JP 30173797 A JP30173797 A JP 30173797A JP 30173797 A JP30173797 A JP 30173797A JP H1175351 A JPH1175351 A JP H1175351A
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JP
Japan
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coil
forming
loop
clamp
oval
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JP30173797A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Iida
哲夫 飯田
Hiroyuki Sano
博之 佐野
Saburo Inoue
三郎 井上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 略自動化工程により小判形コイルを絶縁被膜
が損傷なく、なまこ形コイルから亀甲形コイルに成形さ
せ、段取り時間の短縮とコイル成形寸法の精度向上がで
き、作業性も良好な回転電機のコイル成形方法と成形機
を提供する。 【解決手段】 コイル表面に絶縁テープを巻回した小判
形コイル30を、該コイル30を形成する上・下側直線部30
a,30b と左右のループ部30c の内、直線部30a,30b をこ
れの相対方向へ直線部成形ユニット32a,32b で加圧成形
すると共にループ成形ユニット34で長さ方向に引張って
ループ部30c は内周側へ加圧成形し、小判形コイル30を
なまこ形コイル60に成形する。その後に直線部クランプ
81a,81bを上下・左右・回転移動させてループ部成形ユ
ニット34をZ3,Z4 方向に移動させ略亀甲形コイルに成形
後に、アール成形ユニット77のアール成形治具78を前進
させコイルエンド部30d をアール成形して亀甲形コイル
に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機に使用す
るコイルを形成するためのコイル成形方法とコイル成形
機に関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機である高圧電動機に使用するコ
イルは、一般に絶縁被膜付平角銅線を図30に示すよう
な、偏平な略等脚台形状に且つ平板状に平巻きしてコイ
ル1(以下、なまこ形コイルという)を造り、図31に
示すようなコイル成形機を使用して、図32(a),
(b),(c)に示す順序に従って成形し、コイルを製
作している。
【0003】詳しく説明すると、図32(a)はコイル
1をクランプした状態を側方より見た様子を示すもの
で、図30のなまこ形コイルの上側直線部a−bと同じ
下側直線部(中央)c−dの二辺を夫々クランプ2と3
で把持し、エンド部e,fの2箇所を夫々クランプ4,
5で保持する。この図32(a)のI−I矢視断面を同
図(d)に示す。図32(b)は、上側直線部a−bを
矢印A1方向に引張り成形している成形途中の状態を示
すもので、エンド部e,fはコイル中央に少しずつ寄っ
てきて、図32(a)に比べて全体の長さが短くなって
いる。この図32(b)のII−II矢視断面を同図(e)
に示す。図32(c)は、上側直線部a−bを矢印A1
方向に引張り成形を完了した状態を示し、同図(f)は
その側面から見たコイルの状態を示す。
【0004】このコイル成形後の状態は、エンド部e,
fが実線のように直線になっており、コイル1を図33
(b)に仮想線で示す固定子鉄心のスロット(イ,ロ)
に納める場合は、図示R1,R2の半径で(図32
(f)の点線に示すように)R付けをする必要がある。
これは、作業者が木ハンマーと当て木により下方からコ
イルエンドの修正作業をし、図32(f)の点線に示す
Rまで成形していた。
【0005】従来のコイル成形機は、要部を図31に示
すように、なまこ形状のコイル1の上側直線部a−bを
クランプ2で把持し、下側直線部c−dをクランプ3で
把持し、エンド部e,fをクランプ4,5で嵌合保持し
て、まずコイル1の上側直線部a−bをクランプ2で矢
印A1方向に引張り成形する。即ち、軸受7で支持され
た支点ピン8を中心として、リンク9とリンク10で下
方に矢印A1方向に引張り成形する。この時、エンド部
e,fのクランプ4,5はコイル1の変形に伴い夫々矢
印A2,A3方向に引き寄せられる。クランプ3は固定
したままで動かない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなコイル成形
機では、コイルの長さとコイル断面寸法、コイル開き角
度θが変更になると段取り替えを要していた。そして、
コイル1のR付け作業が煩雑であるばかりでなく、コイ
ル1成形に多くの段取り時間がかかっていた。又、コイ
ル1成形寸法が正確でない場合は、鉄心のスロット内へ
納める時に絶縁を損傷する恐れがあり納め作業にも多く
の時間を要した。
【0007】すなわち従来の巻線工程は、平角銅線を
巻線機で巻回しなまこ形コイルに形成、なまこ形コイ
ルの各平角銅線を固着、なまこ形コイルを亀甲形コイ
ルに成形、亀甲形コイル表面に絶縁テープを巻回する
順序の作業工程で形成されており、上記のような問題点
があった。
【0008】これらを改良する為に、巻線工程を→
→に変更して工程の略自動化を検討考慮しながら、図
31に示すような従来のコイル成形機を使用して巻線製
作を試みた。すると、なまこ形コイルへの絶縁テープ巻
回時に、左右の曲線部の角部に機械が追随して絶縁テー
プを巻回することができず、絶縁テープ巻回時のコイル
形状を小判形に形成して数回の試作を行った。即ち、図
34(a)に示すように、平角銅線を巻線機で巻回して
小判形コイル20を形成させて絶縁テープ巻回後に、こ
の小判形コイル20の左右のループ部20aをクランプ
4a,5aで把持し、小判形コイル20の直線部はクラ
ンプ2a,3aで把持する。そして、クランプ4a,5
aの夫々のピン4aa, 5aaでループ部20aを左右方向
に引張りながら、クランプ2a,3aで小判形コイル2
0の直線部を内周側に寄せて行くと、クランプ2a,3
aを基点としてループ部20aが円形状態に近くなった
ループ部21aに変形し、小判形コイル20が眼鏡形2
1になってくる。この形状からループ部21aを変形さ
せ、なまこ形コイルを形成させることは困難であること
が判明した。又、ピン4aa, 5aaでループ部20aを左
右方向に引張ることから、ピン4aa, 5aaと接するルー
プ部20aの絶縁被膜が損傷する。
【0009】本発明は上記に鑑みて成されたもので、略
自動化工程によって小判形コイルを絶縁被膜が損傷する
ことなく、なまこ形コイルを形成させ、段取り時間の短
縮とコイル成形寸法の精度向上が実現でき、作業性も良
好なコイル成形方法とコイル成形機を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明におけるコイル成
形方法とコイル成形機は、請求項1では絶縁被膜付平角
銅線を巻回して形成されたコイル表面に絶縁テープを巻
回して成る小判形コイルを、この小判形コイルを形成す
る上・下側直線部と左右のループ部の内、上・下側直線
部を該上・下側直線部の相対する方向へ加圧成形し、伸
びる上・下側直線部を長さ方向に引張りながらループ内
部は内周側へ加圧成形して小判形コイルをなまこ形コイ
ルに形成するコイル成形方法である。
【0011】この方法によれば、絶縁テープを機械巻回
した小判形コイルを、なまこ形コイルに成形することに
より、絶縁テープの巻付力が一定となってテープが損傷
せず絶縁強度が維持できると共に巻回されたコイル表面
でのテープの重ね度合いも一定となるのでコイルの絶縁
強度が向上する。又、小判形コイルからなまこ形コイル
への成形は、従来の平角銅線固着作業がなくなるので生
産性が向上する。
【0012】次に請求項2は、前記加圧成形及び引張り
作業を同期して行うコイル成形方法で、同期作業により
成形箇所や引張部に局部的な強制力が掛からず絶縁テー
プの損傷や形状変形がなくなる。
【0013】また請求項3は、基盤上に載置され小判形
コイルの上・下側直線部を夫々成形する直線部成形ユニ
ットを有する直線部成形フレームと、この直線部成形フ
レームの左右両側に配設され前記小判形コイルの左右の
ループ部を夫々成形するループ成形ユニットを有しホー
ルネジを介して基盤上を左右に移動可能なループ成形フ
レームと、前記ループ成形ユニット先端の上・下側に配
設された成形治具と、前記ループ成形ユニット先端で前
記成形治具間に配設されたループクランプ部と、前記ル
ープ成形ユニットに内蔵され前記上・下側直線部の長さ
変動を検出するロードセルと、前記直線部成形ユニッ
ト,ループ成形ユニット,成形治具,ループクランプ部
を夫々移動制御するサーボモータとを備えたコイル成形
機である。このコイル成形機を使用して請求項1の成形
方法によりコイル成形すると、請求項1と同じ作用効果
が得られる。
【0014】更に請求項4は、ループクランプ部が、先
端に設けられた樹脂製のコイル保持部と、このコイル保
持部の側面先端に植設されたコイル引掛ピンと、前記コ
イル保持部と相対する樹脂製のコイル押えを先端に有す
るクランプ蓋とで成り、前記コイル引掛ピンで引掛けら
れたコイルがコイル保持部とコイル押えで隙間を形成し
て保持されているコイル成形機である。すると、ループ
部がコイル保持部やコイル押えとで隙間を形成して保持
され、各種成形作業状態ではループ部がコイル保持部や
コイル押えで拘束されることがないので、絶縁テープが
擦れることがなく、且つ非拘束なことから絶縁テープが
コイル保持部,コイル押えと平角銅線との間でずれるこ
とがなくなるので、コイル表面の絶縁テープの損傷が殆
どなくなる。
【0015】また請求項5は、成形治具が、略く字形形
状で下端が支点ピンによってループ成形ユニットの基台
に取付けられ胴部の突出部は連結ピンによってアクチュ
エータの先端ロッドに固定された旋回アームと、該旋回
アーム上端に支点ピンで固定され下部に複数個の樹脂製
で成る回転ローラを有する駒形形状の加圧部によって形
成されたコイル成形機である。回転ローラでループ部を
加圧するので、潰し作業が容易に行うことができる。
【0016】請求項6は、加圧部の回転ローラを径大と
径小で形成し、径大の両側に径小を配設するか若しくは
径大を反ループ部隅側に配設することを特徴とする。
又、請求項7は、前記請求項6の径大の回転ローラによ
り、なまこ形コイルのループ部隅側近くで下側直線部の
下辺一部分を該下側直線部の他の下辺面より低く成形し
て凹部を形成するコイル成形方法である。この請求項6
と請求項7により、小判形コイルの大きさや、形成する
平角銅線の太さ,形状,強度などによっては、小判形コ
イル→なまこ形コイルへの成形段階で、スプリング・バ
ック作用や残留応力の影響によってループ部隅側近くで
下側直線部の下辺一部分に反りが発生し、この下辺一部
分に所定の直線部が形成されないことがあるから、この
下辺一部分に凹部αを形成することにより防止する。
【0017】請求項8は、請求項3に直線部成形フレー
ムを形成する直線部成形ユニットを直線部クランプと
し、直線部成形フレームとループ成形フレーム間の下部
に配設され先端のアール成形治具が上下動するアール成
形ユニットを追加設置するコイル成形機で、小判形コイ
ル→なまこ形コイル→亀甲形コイルを一貫成形する成形
機である。
【0018】請求項9は、請求項8のコイル成形機によ
り、小判形コイル→なまこ形コイル→亀甲形コイルを一
貫成形する成形方法である。請求項10は、ループ部ク
ランプを形成するクランプ蓋に、なまこ形コイルのルー
プ部形状に略合致した肩を設けたもので、亀甲形コイル
へ成形する時、この肩が邪魔になって小判形コイルの大
きいアールが戻らず(スプリング・バックせず)ループ
部の形状が大きくならない。すると、亀甲形コイルを鉄
心のスロットへ納める時にもコイル同士が干渉せず、納
め作業時に絶縁テープに傷を付けることがなく、コイル
の絶縁劣化を防止できる。
【0019】請求項11は、直線部クランプを形成する
縦クランプの頭部側面にコーナ・アール部の下側に接す
る支え駒を植設したもので、亀甲形コイルへ成形時にコ
ーナ・アール部の下側に圧縮応力がかかっても下側に出
っ張ることを支え駒で防止する。この為、直線部より下
側にコイルの出っ張ることがなく、亀甲形コイルを鉄心
のスロットへ納める時にもコイル同士が干渉せず、納め
作業時に絶縁テープに傷を付けることがなく、コイルの
絶縁劣化を防止できる。
【0020】請求項12は、アール成形治具はループ部
方向へ斜めに上下動するもので、亀甲形コイルへ成形時
にループ部を直線に成形できる。請求項13は、アール
成形治具に、凹形状でコイルが接触する箇所の外側に側
板を設けたもので、亀甲形コイルへ成形時に巻回された
平角銅線をバラバラにすることを防止できる。
【0021】請求項14は、アール成形治具の側板頭部
形状は茸形に形成されたもので、コイルエンド部の傾斜
角度より少しでも異なった角度でアール成形治具を押し
当てても、コイルエンド部はそれ以上傾斜することなく
亀甲形コイルを鉄心のスロットへ容易に納めることがで
きる。
【0022】請求項15は、アール成形治具の保持部分
に弾性体が挿入された回転自在の軸受が設置されたもの
で、3次元曲線を成しているコイルエンド部にアール成
形治具を押し当てる為に、正確な位置決めでなくてもア
ール成形治具がコイルエンド部に応じて揺動するので、
アール成形治具の位置決め作業の能率が向上する。
【0023】請求項16は、直線部クランプに配設され
た小判形コイルを形成する上・下側直線部を固定する側
駒と、左右のループ部を固定するループ部クランプのク
ランプ蓋およびクランプベースに、側駒には該側駒上部
が外側に出張るように、クランプ蓋には該クランプ蓋上
部が内側に下がるように、クランプベースには該クラン
プベース下部が内側に下がるように、夫々傾斜をつけた
ものである。これにより、亀甲形コイルの直線部からル
ープ部へつながるコイルエンド部は、鉄心の法線方向に
対して内側に倒れる形態にならず、スロットに納めた状
態で交差するコイル同士の隙間が小さくならず接触して
絶縁劣化の原因にならない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について、ま
ず小判形コイル→なまこ形コイルへ成形する成形機及び
成形法を図1乃至図8を参照して説明する。図1におい
て、基盤31上には3個で2種類のフレームがあつて、
中央は、小判形コイル30の上側直線部30aと下側直
線部30bを夫々成形する直線部成形ユニット32a,
32bを有する直線部成形フレーム33が基盤31に固
定されている。この直線部成形フレーム33の左右両側
に、小判形コイル30の左右のループ部30cを夫々成
形するループ成形ユニット34を有するループ成形フレ
ーム35が、ボールネジ36を介して左右方向に移動可
能に載置されている。ループ成形ユニット34の先端上
下には、後述する成形治具37が夫々1個合計4個設置
されている(図1では1個のみを示す)。前記直線部成
形ユニット32a,32bとループ成形ユニット34は
夫々サーボモータMにより、上下(矢印Y1,Y2方
向)或いは左右方向(矢印Z3,Z4方向)に移動制御
される。なお、ループ成形ユニット34内には図示しな
いがロードセルが設置されている。
【0025】次にループ成形ユニット34は、後端にサ
ーボモータMとエンコーダが設置されており、先端上下
には小判形コイル30の左右のループ部30cに圧力を
加えて夫々成形する成形治具37が設置されている。こ
の成形治具37は、図2に示すように、略く字形形状の
旋回アーム38と該旋回アーム38上端に支点ピンで固
定された加圧部41によって形成されている。そして、
この旋回アーム38の下端が支点ピン39によってルー
プ成形ユニット34の基台42に取付けられ、上端は下
部の軸方向に複数個(図2では2個)の樹脂製で成る回
転ローラ40を有する駒形形状の加圧部41が支点ピン
で固定され、旋回アーム38胴部の曲り突出部38aは
連結ピン43によってアクチュエータ44の先端ロッド
44aに固定されている(アクチュエータ44の後端は
上下方向旋回可能にループ成形ユニット34の基台42
に固定されている)。そして、図示しない制御装置によ
りアクチュエータ44が稼働して先端ロッド44aが軸
方向に移動すると、旋回アーム38は下端を支点として
曲り突出部38aが斜め上方向に動いて、加圧部41が
矢印A方向に移動する。
【0026】又、基台42先端には金属製のコイル引掛
ピン45を有する樹脂製のコイル保持部46が取付けら
れている(図3は成形治具37を図2の上・下面から見
た状態図である)。このコイル保持部46近辺のループ
クランプ部70は、図4な示すように基台42を軸方向
に移動させる(図1ではZ方向に移動)退避シリンダ4
7が外部に設置され、基台42内部には図4で上下方向
に移動する(図1ではX方向に移動)クランプ・シリン
ダ48とギャップ・シリンダ49が軸方向に並べられて
いる。そして、クランプ・シリンダ48やギャップ・シ
リンダ49先端と相対してクランプ蓋50があって、ク
ランプ蓋50先端には前記コイル保持部46と相対して
樹脂製のコイル押え50aが取付けられ、胴部には前記
ギャップ・シリンダ49先端と相対するローレットナッ
ト51が貫通取付けられている。尚、コイル保持部46
とコイル押え50a間にはコイル30のループ部30c
が隙間δを設けて保持されている。
【0027】このようなコイル成形機を使用して小判形
コイル→なまこ形コイルへの成形方法を説明する。まず
図示しない装置によって絶縁被膜付平角銅線を所定回数
巻回して、図5に示すような小判形コイル30を製作し
表面を図示しないテーピング・マシンによって絶縁テー
プを全周に巻回する。この小判形コイル30の大きさ
は、例えば上・下側直線部30a,30b間の距離が約
160mmで、ループ部30cの内径は約80mmであ
る。この小判形コイル30を図6に示すような、なまこ
形コイル60に成形するのである。
【0028】コイル成形機の概略全体を示す図1におい
て、小判形コイル30の上・下側直線部30a,30b
を直線部成形ユニット32a,32bで夫々把持し、こ
の状態で退避シリンダ47をZ方向に前進させてクラン
プ蓋50をループ部30cの上に移動させ、クランプ・
シリンダ48を前進させておきながらギャップ・シリン
ダ49も前進させておく。すると、図6の状態になりギ
ャップ・シリンダ49先端とローレットナット51先端
が当接して、ループ部30cの一方側面をコイル保持部
46に当接し他方側面は隙間δが形成されてコイル押え
50aで保持される。この時、小判形コイル30はコイ
ル引掛ピン45によって図7(図1の左半分を図示)で
示すZ3方向に引張られた状態である。
【0029】この状態で、上側直線部30aを2個の直
線部成形ユニット32aで、下側直線部30bを2個の
直線部成形ユニット32bで夫々コイル内側に圧力を加
えて行くと(図8でB方向)、上・下側直線部30a,
30bは図7で示すZ3方向(図1でZ3,Z4方向)
に伸びて行くので、これをループ成形ユニット34に内
蔵の図示しないロードセルによって検出してボールネジ
36を可動させ、ループ成形ユニット34を軸方向に拡
大する方向に移動させる。この加圧作業と同期して、4
個のアクチュエータ44の作動により成形治具37,3
7aの旋回アーム38が支点ピン39を基点として図7
で示す矢印A方向に回動し、加圧部41の回転ローラ4
0がループ部30cを加圧し始める。ループ部30cが
加圧されると、上・下側直線部30a,30bの軸方向
長さが伸びるのでループ成形ユニット34に内蔵のロー
ドセルによって常時検出し、ボールネジ36を可動させ
てループ成形ユニット34を軸方向に拡大する方向に移
動させる。
【0030】この上・下側直線部30a,30bを夫々
の直線部成形ユニット32a,32bでの加圧作業と、
ループ部30cへの成形治具37,37aの加圧とルー
プ成形ユニット34の軸方向の拡大移動調整を自動制御
装置で繰り返しながら行い、図8に示すように成形治具
37の加圧部41はコイル引掛ピン45に対し上斜約4
5度に、成形治具37aの加圧部41はコイル引掛ピン
45に対し略水平の位置になるまで、ループ部30cを
加圧しながら潰し成形し、所定のなまこ形コイル60を
形成して成形作業は終了する。
【0031】これら上・下側直線部30a,30bへの
Y1,Y2方向加圧や伸びたコイルのZ3,Z4方向へ
の引張り、ループ部30cへの成形治具37,37aの
加圧による潰し成形が、全てサーボモータにより同期し
て行われるので夫々の成形箇所に不要な集中力が加圧さ
れず、なまこ形コイル60に成形されたループ部隅60
d(図6に示す)のR寸法も所定通りの大きさにした所
定形状のコイルを形成することができる。そして、作業
が同期して行われるのでコイル引掛ピン45に引掛けら
れた両ループ部隅60dに強い力が掛からず、ループ部
隅60dの絶縁物の損傷を防ぐことができる。
【0032】これらの結果から、絶縁テープを機械巻回
した小判形コイル30をなまこ形コイル60に成形する
ことにより、絶縁テープの巻付力が一定となってテープ
が損傷されずに絶縁強度が維持できると共に巻回された
コイル表面でのテープの重ね度合いも一定となるのでコ
イルの絶縁強度が向上する。又、小判形コイル30から
なまこ形コイル60への成形は、従来の平角銅線固着作
業がなくなるので生産性が向上する。更に、ループ部3
0cがコイル保持部46やコイル押え50aとで隙間δ
を形成して保持され、各種成形作業状態ではループ部3
0cがコイル保持部46やコイル押え50aで拘束され
ることがないので、絶縁テープが擦れることがなく、且
つ非拘束なことから絶縁テープがコイル保持部46,コ
イル押え50aと平角銅線との間でずれることがなくな
るので、コイル表面の絶縁テープの損傷が殆どなくな
る。
【0033】次に、小判形コイル→なまこ形コイル→亀
甲形コイルへの成形について、成形機と成形法を図9乃
至18を参照して説明する。図1にアール成形ユニット
と支え駒を有する直線部クランプを追加設置して亀甲形
コイル成形の成形機100を図9に示す(ループ成形治
具37は左側2個のみ示す)。又、図10,11に直線
部クランプの詳細図を、図12にアール成形ユニットの
詳細図を示した。
【0034】図10,11において、図1で示した直線
部成形ユニット32a,32bとなる直線部クランプ8
1は、シリンダ71によって上下動するL字形のシャッ
タ74と、このシャッタ74の背面位置してシリンダ7
2によって上下動する凹形状の縦クランプ75と、上・
下直線部30a,30bを側面から押圧しシリンダ73
によって動作する横クランプ76とで形成される。また
縦クランプ75の頭部側面には、直線部30aとコイル
エンド部30dとの間にできるコーナ・アール部30e
の下側に接するような支え駒83が植設されている。
【0035】次にアール成形ユニット77は、コイルエ
ンド部30dを成形するもので、基盤31上の直線部成
形フレーム33下部左右に配置されてシリンダ79によ
って斜め方向に上下動(図12でD方向)し、頭部には
矢印A,B,C(図12に示す)方向に自在に移動可能
な凹形状のアール成形治具78が植設されている。この
アール成形治具78を形成する側板84(凹部の側壁→
図16参照)の頭部側面形状は茸形のアール状で、頭部
はコイルに接触する(図15参照)。
【0036】又、図4で示したクランプ部70のコイル
押え50a両端には、図17,18に示すように、なま
こ形コイル60のループ部30c形状に似た肩80が設
けられている。
【0037】このように形成されたコイル成形機を使用
して、なまこ形コイル→亀甲形コイルへの成形方法につ
いて説明する。まず、小判形コイル30がコイル成形機
100にセットされた後に、退避シリンダ47を動作さ
せてクランプシリンダ48,ギャップシリンダ49,ク
ランプ蓋50,コイル押え50aの全体を前進させ、そ
の状態で小判形コイル30をなまこ形コイル60に成形
する。その後、亀甲形コイルに成形する前にギャップシ
リンダ49を前進させ、クランプシリンダ48を動作さ
せてなまこ形コイル60と隙間δを設けて把持する。次
に、図13に示すように直線部成形ユニット32a,3
2bを、夫々矢印X1,Y1,T1及びX2,Y2,T
2方向に移動させる。するとループ部30cは少しずつ
中央に寄ってきて、なまこ形コイル30の全長より短く
なってくるのでその力を、図示しないロードセルによっ
て圧力検出し、サーボモータMを動作させてループ部成
形ユニット34をZ3,Z4方向に移動させる。この
時、ロードセルでの検出圧力値が設定圧力と同一となる
ようにサーボモータMに適正な電圧指令を図示しない制
御装置から送り、サーボモータMの回転トルクを制御し
て略亀甲形コイルの形状に成形する。
【0038】続いて、アール成形ユニット77のアール
成形治具78を前進させ、コイルエンド部30d(図1
5に示す)を図33に示すように固定子鉄心のスロット
(イ−ロ)に納まるようにアール成形する。この時も、
ループ部30cは少しずつ中央に寄ってきて全長がより
短くなってくる。そこで、同様にロードセルでの検出圧
力値が設定圧力と同一となるように、サーボモータMに
適正な電圧指令を図示しない制御装置から送り、サーボ
モータMの回転トルクを制御し成形作業は終了する。
【0039】次に、なまこ形コイル→亀甲形コイルの成
形での効果は次の通りである。上・下側直線部30a,
30bやコイルエンド部30dを加圧成形する時に、ル
ープ部30cをなまこ形コイル60形状に略合致したコ
イル押え50aの肩80により適性な力で外側に加圧成
形し、この時(亀甲形コイルに成形させる時)該肩80
が邪魔になって小判形コイル30の大きいアールが戻ら
ず(スプリング・バックがなく)ループ部30cの形状
が大きくならない。すると、亀甲形コイルを鉄心のスロ
ットに納める時にもコイル同士が干渉せず、納め作業時
に絶縁テープに傷を付けることなくコイルの絶縁劣化を
防止することができる。又、成形時にコイル引掛ピン4
5とコイルのループ部30cとが強い圧力で接触するな
く、絶縁テープへのダメージもなくすことができ、コイ
ルの品質劣化を防止できる。
【0040】そして、小判形コイル30の上側直線部3
0aを固定する直線部クランプ81の縦クランプ75側
面に、直線部30aとコイルエンド部30dの間にでき
るコーナ・アール部30eの下側に接するような支え駒
83が配設されているので、直線部クランプ81で把持
された小判形コイル30が亀甲形コイルに成形される
時、コーナ・アール部30e下側に圧縮応力がかかって
も、下側に出っ張ることを支え駒83で防止するので直
線部30aより下側にコイルが出っ張る現象が発生しな
い。この為、亀甲形コイルを鉄心のスロットに納めた時
でも、上側直線部30aと下側直線部30bとが干渉
(接触状態)せず、絶縁テープに傷の付くことがなくな
る。
【0041】尚、前記支え駒83のない直線部クランプ
81を用いて亀甲形コイルを成形すると、亀甲形コイル
の上側直線部30aからコイルエンド部30dに至るコ
ーナ・アール部30eは捩られるため(図27に示
す)、上側30e2 には引張応力(図27で矢印T方
向)が、下側30e1 には圧縮応力(図27で矢印C方
向)がかかっており、圧縮応力のかかっている下側30
e1 には下側直線部30bより更に下側にコイルが出っ
張る現象が起きる。このようになると、鉄心のスロット
に納めた時に亀甲形コイルの上側直線部30aと下側直
線部30bが干渉して納めることができなかったり、干
渉した時に絶縁テープに傷が付き絶縁劣化の原因とな
る。
【0042】又、コイルエンド部30dのアール成形で
は、そのコイルが接触する箇所の外側に側板84を設け
てあるので、略亀甲形コイルに成形後にアール成形治具
78をシリンダ79で前進させ、エンド部30dにアー
ル成形治具78を押し当ててアール成形を実施する時、
アール成形治具78は正確にエンド部30dの法線方向
に向いていなくても、側板84がエンド部30dの角度
を矯正して行きエンド部30dはそれ以上傾斜すること
がない。又、巻回してある素線85もバラバラになるこ
ともなくコイルを鉄心のスロットに容易に納めることが
できると共に、コイル同士の干渉もなく絶縁テープに傷
が付くこともない。
【0043】尚、側板84のないアール成形治具78で
アール成形を実施すると、エンド部30dは上・下側直
線部30a,30bから左右のループ部30cにかけて
傾斜角度が逐次変わっており、エンド部30dの傾斜角
度より少しでも異なった角度でアール成形治具78を押
し当てると、エンド部30dは更に傾斜し(図28に示
す)鉄心のスロットに納めることができない。又は、コ
イル同士が干渉して絶縁テープに傷が付き絶縁劣化の原
因になる。更にはアール成形治具78を押し当てた時に
巻回してある素線85がバラバラになり(図29に示
す)、コイルを不良にする。
【0044】更に、ループ部30cにアール成形治具7
8が斜め上方に押付けて成形しているので、亀甲形コイ
ルに成形後のコイルエンド部が外側へ膨らむこともな
く、所定の形状に形成することができる。そして、小判
形コイル→なまこ形コイル→亀甲形コイルへの一貫した
成形により段取り改善ができる。
【0045】(第2実施例)加圧部41の回転ローラ4
0を図19,20に示すように樹脂製の船形40aに代
えた加圧部41aにする。回転ローラ40は円形である
のでコイル表面に点接触で当たる為、コイル表面に実用
上支障のない小さな凹凸が形成されるが、接触面を船形
40aに代えることによりコイル表面が滑らかに形成さ
れ形状の良いなまこ形コイル61となる。
【0046】(第3実施例)図21に示すように、下側
直線部30bのループ部30cを加圧する加圧部41b
の回転ローラで、下側直線部30b側となる先頭ローラ
40bの外径にリングを嵌合して、他の回転ローラ40
の外径よりも径大にする。小判形コイル30が成形によ
り、なまこ形コイル62に近くなった段階でループ部隅
62d側近くで下側直線部62bの下辺一部分62c
を、先頭ローラ40bで該下側直線部62bの他の下辺
面より低く成形して凹部αを形成する(先頭ローラ40
bの当接しない下側直線部62bの下辺面線上より低く
成形して凹部αを設ける)。これは小判形コイルの大き
さや、形成する平角銅線の太さ,形状,強度などによっ
ては、小判形コイル→なまこ形コイルへの成形段階で、
スプリング・バック作用や残留応力の影響によってルー
プ部隅62d側近くで下側直線部62bの下辺一部分6
2cに反りが発生し、この下辺一部分62cに所定の直
線部が形成されないことがあるから、この下辺一部分6
2cに凹部αを形成することにより防止する(尚、リン
グ嵌合の代りに当初から外径大の先頭ローラ40bを形
成しておいてもよい。或いは成形過程で外径大の先頭ロ
ーラを取換えてもよい)。
【0047】(第4実施例)図22に示すように、下側
直線部30bのループ部30cを加圧する加圧部41c
の回転ローラを3個配列で形成し、中央の回転ローラ4
0cの外径を両側の回転ローラ40より大きくする。こ
れによっても第3実施例と同様の作用効果がある。
【0048】(第5実施例)図23は第5実施例であ
る。小判形コイル30の上・下側直線部30a,30b
を固定する直線部クランプ81の側駒82と、左右のル
ープ部30cを固定するループ部クランプ70のコイル
押え50aaとコイル保持部46aとがあり、前記側駒8
2には該側駒82上部が外側(図23で矢印X方向)に
出っ張るように、コイル押え50aaには該押え50aa上
部が内側(図23で矢印X方向)に下がるように、コイ
ル保持部46aには該保持部46a下部が内側(図23
で矢印X方向)に下がるように、夫々傾斜が付いてい
る。
【0049】この直線部クランプ81とループ部クラン
プ70で把持されて、なまこ形コイル60から略亀甲形
コイルに成形すると、コイルエンド部30dは図24に
示すように、側駒82,コイル押え50a,コイル保持
部46に設けられた傾斜によって、矢印β方向に捩られ
てアール成形された亀甲形コイルが完成する。この亀甲
形コイルを鉄心のスロットに納めると、図25に示すよ
うにエンド部30dの断面は鉄心の法線方向に向き、交
差するコイル同士の隙間が小さくならず接触による絶縁
劣化を防止できる。
【0050】(第6実施例)図26は第6実施例で、コ
イルエンド部30dのアール成形治具78を示してい
る。アール成形治具78の保持部分86に弾性体88
(例えばゴム製)を挿入し、回転自在の軸受87を設け
る。このようにすると、3次元曲線を成しているエンド
部30dにアール成形治具78を押し当てた時も、ある
程度自由にエンド部30dに沿って回転し、アール成形
治具78を正確に位置決めしなくてもエンド部30dの
アール成形作業が実施できる。その結果、アール成形治
具78の位置決め作業の能率が向上する。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、絶縁テー
プを機械巻回した小判形コイルを、まずなまこ形コイル
に成形した後に亀甲形コイルに成形することにより、絶
縁テープの巻付力が一定となってテープが損傷せず絶縁
強度が維持できると共に、巻回されたコイル表面でのテ
ープの重ね度合いも一定となるので、コイル変形もなく
絶縁強度が向上する。又、小判形コイル→なまこ形コイ
ル→亀甲形コイルへの成形は、従来の平角銅線の固着作
業がなくなるので生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小判形→なまこ形へ成形のコイル成形
機を示す概略図、
【図2】本発明のコイル成形機のループ成形ユニットと
成形治具を示す側面図、
【図3】図2を上から見たループ成形ユニットと成形治
具を示す側面図、
【図4】ループクランプ図、
【図5】小判形コイル図、
【図6】なまこ形コイル図、
【図7】ループ成形ユニットと成形治具で小判形コイル
の保持状態図、
【図8】ループ成形ユニットと成形治具でなまこ形コイ
ルの成形状態図、
【図9】本発明の小判形→なまこ形→亀甲形へ成形のコ
イル成形機を示す概略図、
【図10】直線部クランプ(直線部成形ユニット)の側
面図、
【図11】直線部クランプ(直線部成形ユニット)の正
面図、
【図12】コイルとアール成形ユニットとの位置関係を
示す正面図、
【図13】亀甲形コイルに成形する過程を示すフロー
図、
【図14】直線部クランプの支え駒により成形のコイル
詳細図、
【図15】アール成形治具の正面図、
【図16】アール成形治具の側面図、
【図17】ループクランプに肩を設けた図4相当図、
【図18】図17の正面図、
【図19】成形治具の変形例を示した図8相当図、
【図20】図19の図3相当図、
【図21】成形治具の変形例を示した図19相当図、
【図22】成形治具の変形例を示した図19相当図、
【図23】直線部クランプ,ループクランプの変形例に
よる把持のコイル図、
【図24】図23で成形の亀甲形コイルのループ部詳細
図、
【図25】図23の変形例でコイルをスロットに納めた
時のコイルエンド図、
【図26】アール成形治具の変形例を示した図15相当
図、
【図27】図23の変形例を使用しなかったコイルエン
ド図、
【図28】茸形アール成形治具で成形しなかったコイル
状態図、
【図29】茸形アール成形治具で成形しなかったコイル
状態図、
【図30】なまこ形コイルの平面形状を示す平面図、
【図31】従来のコイル成形機の一例を示す要部斜視
図、
【図32】従来のコイル成形機による成形順序を示し、
(a),(b),(c)は正面図で、(d),(e)は
I−I,II−II矢視断面図、(f)は側面図、
【図33】亀甲形コイルに成形完了状態のコイル寸法
図、
【図34】小判形コイルを従来のコイル成形機により成
形した変形コイル図。
【符号の説明】
30…小判形コイル、 30a…上側直
線部、30b,62b…下側直線部、 30c…
ループ部、31…基盤、 32a,3
2b…直線部成形ユニット、33…直線部成形フレー
ム、 34…ループ成形ユニット、35…ルー
プ成形フレーム、 36…ボールネジ、37,
37a…成形治具、 38…旋回アーム、3
8a…曲り突出部、 39…支点ピン、
40…回転ローラ、 41,41a…
加圧部、42…基台、 43…
連結ピン、44…アクチュエータ、 44
a…先端ロッド、45…コイル引掛ピン、
46…コイル保持部、47…退避シリンダ、
50…クランプ蓋、50a…コイル押え、
51…ローレットナット、60,61,6
2…なまこ形コイル、 60d,60d…ループ部隅、
62c…下辺一部分、 70…ループク
ランプ部、71,72,73,79…シリンダ、 74
…シャッタ、75…縦クランプ、 7
6…横クランプ、77…アール成形ユニット、
78…アール成形治具、80…肩、
81…直線部クランプ、82…側駒、
83…支え駒、84…側板、
85…素線、86…保持部分、
87…軸受、88…弾性体、
M…サーボモータ、α…凹部、
δ…隙間。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁被膜付平角銅線を巻回して形成され
    たコイル表面に絶縁テープを巻回して成る小判形コイル
    を、この小判形コイルを形成する上・下側直線部と左右
    のループ部の内、上・下側直線部を該上・下側直線部の
    相対する方向へ直線部成形ユニットによって加圧成形
    し、伸びる上・下側直線部を長さ方向に引張りながらル
    ープ内部は内周側へループ成形ユニットによって加圧成
    形して小判形コイルをなまこ形コイルに成形することを
    特徴とするコイル成形方法。
  2. 【請求項2】 前記加圧成形及び引張り作業を同期して
    行う請求項1記載のコイル成形方法。
  3. 【請求項3】 基盤上に載置され小判形コイルの上・下
    側直線部を夫々成形し上下に移動する直線部成形ユニッ
    トを有する直線部成形フレームと、この直線部成形フレ
    ームの左右両側に配設され前記小判形コイルの左右のル
    ープ部を夫々成形するループ成形ユニットを有しボール
    ネジを介して基盤上を左右に移動可能なループ成形フレ
    ームと、前記ループ成形ユニット先端の上・下側に配設
    された成形治具と、前記ループ成形ユニット先端で前記
    成形治具間に配設されたループクランプ部と、前記ルー
    プ成形ユニットに内蔵され前記上・下側直線部の長さ変
    動を検出するロードセルと、前記直線部成形ユニット,
    ループ成形ユニット,成形治具,ループクランプ部を夫
    々移動制御するサーボモータとを備えたことを特徴とす
    るコイル成形機。
  4. 【請求項4】 前記ループクランプ部は、先端に設けら
    れた樹脂製のコイル保持部と、このコイル保持部の側面
    先端に植設されたコイル引掛ピンと、前記コイル保持部
    と相対する樹脂製のコイル押えを先端に有するクランプ
    蓋とで成り、前記コイル引掛ピンで引掛けられたコイル
    がコイル保持部とコイル押えで隙間を形成して保持され
    ている請求項3記載のコイル成形機。
  5. 【請求項5】 前記成形治具は、略く字形形状で下端が
    支点ピンによってループ成形ユニットの基台に取付けら
    れ胴部の突出部は連結ピンによってアクチュエータの先
    端ロッドに固定された旋回アームと、該旋回アーム上端
    に支点ピンで固定され下部に複数個の樹脂製で成る回転
    ローラを有する駒形形状の加圧部によって形成された請
    求項3記載のコイル成形機。
  6. 【請求項6】 前記加圧部の回転ローラを径大と径小で
    形成し、径大の両側に径小を配設するか若しくは径大を
    反ループ部隅側に配設する請求項3記載のコイル成形
    機。
  7. 【請求項7】 前記加圧部の径大の回転ローラにより、
    なまこ形コイルのループ部隅側近くで下側直線部の下辺
    一部分を該下側直線部の他の下辺面より低く成形して凹
    部を形成する請求項1記載のコイル成形方法。
  8. 【請求項8】 基盤上に載置され小判形コイルの上・下
    側直線部を夫々成形し上下に移動する直線部クランプを
    有する直線部成形フレームと、この直線部成形フレーム
    の左右両側に配設され前記小判形コイルの左右のループ
    部を夫々成形するループ成形ユニットを有しボールネジ
    を介して基盤上を左右に移動可能なループ成形フレーム
    と、前記ループ成形ユニット先端の上・下側に配設され
    た成形治具と、前記ループ成形ユニット先端で前記成形
    治具間に配設されたループクランプ部と、前記ループ成
    形ユニットに内蔵され前記上・下側直線部の長さ変動を
    検出するロードセルと、基盤上に載置されて前記直線部
    成形フレームとループ成形フレーム間の下部に配設され
    先端のアール成形治具が上下動するアール成形ユニット
    と、前記直線部成形ユニット,ループ成形ユニット,成
    形治具,ループクランプ部,アール成形ユニットを夫々
    移動制御するサーボモータとを備えたことを特徴とする
    コイル成形機。
  9. 【請求項9】 絶縁被膜付平角銅線を巻回して形成され
    たコイル表面に絶縁テープを巻回して成る小判形コイル
    を、なまこ形コイルに成形したのち亀甲形コイルに成形
    するコイル成形方法において、小判形コイルを形成する
    上・下側直線部と左右のループ部の内、上・下側直線部
    を該上・下側直線部の相対する方向へ直線部クランプに
    よって加圧成形し、伸びる上・下側直線部を長さ方向に
    引張りながらループ内部は内周側へループ成形ユニット
    により加圧成形して小判形コイルをなまこ形コイルに形
    成し、この後に上・下側直線部を軸・直角水平方向と相
    反する方向に加圧成形する時、左右のループ部をアール
    成形治具によって軸方向に外側へ加圧させて亀甲形コイ
    ルに成形することを特徴とするコイル成形方法。
  10. 【請求項10】 前記ループ部クランプを形成するクラ
    ンプ蓋に、なまこ形コイルのループ部形状に略合致した
    肩を設けた請求項8記載のコイル成形機。
  11. 【請求項11】 前記直線部クランプを形成する縦クラ
    ンプの頭部側面にコーナ・アール部の下側に接する支え
    駒を植設した請求項8記載のコイル成形機。
  12. 【請求項12】 前記アール成形治具はループ部方向へ
    斜めに上下動する請求項8記載のコイル成形機。
  13. 【請求項13】 前記アール成形治具に、凹形状でコイ
    ルが接触する箇所の外側に側板を設けた請求項8及び1
    2記載のコイル成形機。
  14. 【請求項14】 前記アール成形治具の側板頭部形状は
    茸形に形成された請求項8及び12,13記載のコイル
    成形機。
  15. 【請求項15】 前記アール成形治具の保持部分に弾性
    体が挿入された回転自在の軸受が設置された請求項8及
    び11記載のコイル成形機。
  16. 【請求項16】 前記直線部クランプに配設された小判
    形コイルを形成する上・下側直線部を固定する側駒と、
    左右のループ部を固定するループ部クランプのクランプ
    蓋およびクランプベースに、側駒には該側駒上部が外側
    に出張るように、クランプ蓋には該クランプ蓋上部が内
    側に下がるように、クランプベースには該クランプベー
    ス下部が内側に下がるように、夫々傾斜をつけた請求項
    8記載のコイル成形機。
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