JPH1174113A - 酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤を用いた磁性流体 - Google Patents

酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤を用いた磁性流体

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JPH1174113A
JPH1174113A JP9115308A JP11530897A JPH1174113A JP H1174113 A JPH1174113 A JP H1174113A JP 9115308 A JP9115308 A JP 9115308A JP 11530897 A JP11530897 A JP 11530897A JP H1174113 A JPH1174113 A JP H1174113A
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acid
magnetic fluid
dispersant
fluid composition
group
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JP9115308A
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John E Wyman
イー ワイマン ジョン
Shiro Tsuda
史郎 津田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2の分散剤を用いることなく有極性エステ
ル系分散媒中に磁性粒子を効果的に分散させ、また優れ
た耐酸化劣化性を有する非常に安定な磁性流体を提供す
る。 【解決手段】 磁性流体は、有極性エステル系分散媒、
磁性粒子、酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン
酸)分散剤を含んで成る。有極性エステル系分散媒とし
てはトリメリット酸エステル、磁性粒子としてはマグネ
タイト、酸末端ポリ分散剤としてイソステアリン酸末端
ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤を用い
るのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、単一の分散剤、すな
わち、酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)
を用いた新規な磁性流体組成に関する。また、この発明
の磁性流体組成は、改善された耐酸化性を有する。
【0002】
【従来の技術】超常磁性流体、一般名称、磁性流体は、
分散媒中に磁性粒子を懸濁させたコロイド状懸濁液であ
る。磁性粒子は、その表面に吸着する分散剤によって互
いに物理的に分離され、分散媒中に懸濁される。この分
散剤は、磁性粒子に吸着する極性を有する“頭”または
官能基と、粒子表面から外側に向けて伸長し、分散媒に
より溶解される“尾”とを有する分子である。
【0003】磁性流体は、当業者に知られるように広範
囲な産業上、科学上の応用を有している。磁性流体は、
磁場によって、容器を用いることなく空間に位置決め、
保持される。このユニークな特徴は、従来のリップシー
ルではできない、低トルク損失であって作動時にも粒子
を発生しない液体シールとしての磁性流体の利用へとつ
ながった。この発明とその有効性とを例示する磁性流体
の特有の用途としては、コンピューターディスクドライ
ブ用防塵シールの構成要素としての利用、及び軸受け
用、耐圧及び真空シール装置用、オーディオスピーカー
装置における熱伝導あるいは、ダンピング流体用、また
はイナーシャダンパー用のシール剤及び潤滑剤としての
利用等があげられる。
【0004】磁性流体シール装置を用いる多くのシール
の応用において、摩擦熱を減少するために、できるだけ
低い粘度の磁性流体を用いることは特に有利である。そ
うすれば、シールの流体温度を低下させ、従って分散媒
の蒸発速度を低減し、そのためシールの寿命を延ばすこ
とになる。例えばコンピューターディスクドライブ用シ
ールのために適する磁性流体は、理想的には低粘度かつ
低蒸発性を有するものである。
【0005】ところでこれら二つの磁性流体の物理的性
質は、基本的に分散媒の物理的・化学的性質により決定
される。しかしながら磁性流体の粘度は、分散剤の選択
によっても影響されることがある。
【0006】アインシュタインの式によれば、理想的な
コロイドの粘度は、次式で表される。 (N/No)=1+αΦ ここで、Nは、コロイドの粘度、Noは、分散媒の粘
度、αは、定数、Φは、分散質の体積、である。磁性流
体の飽和磁化は、磁性流体中の分散相である磁性物質の
体積の関数である。しかしながら、磁性流体における、
実際の分散相の体積は、磁性粒子に吸着している分散剤
相の体積を加えた磁性粒子の体積に等しい。ある一定の
飽和磁化値の磁性流体においては、分散剤相の体積が大
きければ大きいほど全分散相体積が大きくなる。このこ
とは、動的シールの作動時においてより高いコロイドの
温度上昇につながる、より高いコロイド粘度を生じるこ
ととなり、これは、より短いシール寿命の原因となる。
しかしながら、イナーシャダンパーのような応用では、
高粘度のコロイドが好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】今日、磁性流体のユニ
ークな特性を利用する多くの装置があるけれども、従来
の磁性流体には、ある欠点がある。商業的に得られる磁
性流体の大半は、安定なコロイドを形成するために少な
くとも二つの分散剤を用いている。とくに分散媒として
極性を有するエステル系液体を用いるコロイド系では、
少なくとも二つの分散剤を用いるのが好ましい。参考と
して、米国特許第4,938,886号を参照された
い。しかしながら磁性流体において複数の分散剤を使用
すると、系を複雑にし、磁性流体の作製に余分な工程と
費用とが必要となる。また、分散剤の一つがオレイン
酸、リノレイン酸、イソステアリン酸のような脂肪酸で
あるコロイドでは、分散剤系が酸化劣化を受け、磁性流
体のゲル化を生じるようになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、有
極性エステル系分散媒に、単独の分散剤として酸末端ポ
リ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤を用いる
新規な磁性流体に関する。この発明の付加的な特徴と長
所は、これに続く詳細な説明により明らかになるであろ
うし、あるいはその記述から、または発明の実施から学
びとられるであろう。この発明の長所は、この記載と請
求項とにおいて指摘される組成により認識され、かつ得
られるであろう。
【0009】これらの長所を達成するため、及び具体的
かつ広範囲に記述されるような本発明の目的に従って、
本発明は、有極性エステル系分散媒と、磁性粒子と、次
の化学式3で表される酸末端ポリ(12−ハイドロキシ
ステアリン酸)分散剤のグループから選択される分散剤
とから成る磁性流体組成を提供する。
【0010】
【化3】
【0011】ここで、“R”は、置換されたまたは置換
されないアルキル基、アラルキル基、アリール基から成
るグループから選ばれ、また“n”は、0から4のいず
れかの整数である。そして分散剤は“R”および“n”
が同じものまたは異なるものの混合物である。
【0012】また、有極性エステル系分散媒と、磁性粒
子と、化学式3で表される酸末端ポリ(12−ハイドロ
キシステアリン酸)分散剤のグループから選択される分
散剤またはそれらの混合物とを本質的に含み改善された
耐酸化劣化性を有する安定な磁性流体組成を提供する。
【0013】ここまでの一般的な記述と次の詳細な説明
とは典型的かつ解説的なものであり、請求項で請求され
る本発明のさらなる説明を提供することを意図したもの
であることを理解されたい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の新規な磁性流体組
成の具体的な実施の形態について説明する。この磁性流
体組成は、有極性エステル系分散媒と、磁性粒子と、次
の化学式4の構造を有する分散媒とからなるものであ
る。
【0015】
【化4】
【0016】ここで、“R”は、置換されたまたは置換
されないアルキル基、アラルキル基、アリール基から成
るグループから選ばれ、また“n”は、0から4のいず
れかの整数である。そして分散剤は“R”および“n”
が同じものまたは異なるものの混合物である。
【0017】磁性流体(磁性コロイド)及びその製法
は、技術的には当業者に一般によく知られている。参考
として挙げられる米国特許第4,701,276号は、
磁性流体とその利用及び応用について述べている。磁性
流体は一般に、分散媒と、その分散媒中において安定な
コロイド状に懸濁する磁性粒子とから成る。
【0018】本発明により、上述の化学式4で表される
酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤
が、驚くべきことに、また予想に反し、第2界面活性剤
を用いることなく有極性エステル系分散媒に対してすば
らしい磁性粒子の分散系を作ることが見い出された。
D.J.Walbridge,“The Design
and Synthesis of Dispersa
nts for Dispersion Polyme
rization in Organic Media
”,のin Dispersion Polymer
izationin Organic Media ,
45,60─63(K.E.J.Barrette
d.,1975)から、酸末端ポリ(12−ハイドロキ
システアリン酸)が、低沸点炭化水素系分散媒への分散
剤として用いられてきたことが分かる。これに基づく
と、酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)
が、有極性エステル系分散媒中の磁性粒子に対する分散
剤として用いることができるとは考えられなかった。酸
末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)は、有極
性エステル系分散媒へ磁性粒子を分散するだけでなく、
その分散において第2界面活性剤を必要としない。その
うえ、有極性エステル系分散媒へ磁性粒子を分散するた
めに酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)を
使用すると、耐酸化劣化性を向上させた磁性流体を生じ
るのである。
【0019】本発明の磁性流体に使用される分散媒に
は、磁性流体にとって有用であると当業者により知られ
るあらゆる有極性エステル系分散媒(液体)を使用する
ことができる。有極性エステル系分散媒の選択と用いら
れる量とは、その磁性流体の意図される応用に従って最
終的に要求される磁性流体の性質に基づき、容易に決定
することができる。適切な有極性エステル系分散媒は、
参考文献として挙げられる米国特許第4,948,88
6号に開示されている。
【0020】本発明に従って安定な磁性粒子の懸濁液を
形成できる有極性分散媒としては、例えば塩化ビニル樹
脂のようなポリマーのためのエステル系可塑剤を挙げる
ことができる。そのような化合物は、商業的に容易に得
られる。適切な有極性分散媒としては、C6 −C12炭化
水素系酸のような飽和炭化水素系酸のポリエステル類、
ジオクチル及びジアルキルフタル酸のようなフタル酸エ
ステル類、クエン酸エステル類、トリ(n−オクチル/
n−デシル)エステルのようなトリメリット酸エステル
類を挙げることができる。その他の適切な有極性エステ
ル系分散媒としては、ジアルキル及びアルキルベンゼン
オルソフタル酸のようなフタル酸誘導体のエステル類、
トリアリール、トリアルキルまたはアルキルアリール隣
酸エステルのような隣酸エステル、そしてエポキシ化大
豆油のようなエポキシ誘導体類を挙げることができる。
【0021】好ましくは、本発明に用いられる有極性エ
ステル系分散媒は、トリメリット酸エステルである。よ
り好ましくは、分散媒は、電線やケーブル産業で広く用
いられるトリメリット酸トリエステルである。より好ま
しいトリメリット酸トリエステルは、例えば商品名PX
336としてアリステック ケミカル社(Ariste
ch Chemical Corporation)か
ら得ることができる。
【0022】本発明による磁性流体は、磁性流体におい
て使用に適切な金属粒子や金属合金粒子等のいかなる磁
性粒子を含む。本発明に使用される適切な磁性粒子は、
マグネタイト、γ酸化鉄、二酸化クロム、MnZnフェ
ライト等の各種フェライト、そして各種金属合金等であ
る。好ましくは、磁性粒子はマグネタイト(Fe
3 4 )またはγ酸化鉄(Fe2 3 )である。より好
ましくは、磁性粒子はマグネタイトである。マグネタイ
トや他の適切な磁性粒子の作製方法は、当業者によく知
られている。
【0023】本発明の磁性流体に用いられる磁性粒子の
量は、その磁性流体に意図される用途に依存し、その最
適量は容易に決定される。好ましくは、磁性粒子の量は
磁性流体の体積で約1%から約20%である。より好ま
しくは、磁性粒子の量は流体の体積の約1%から約10
%であり、最も好ましくは流体体積の約3%から約5%
である。
【0024】磁性流体におけるマグネタイトのような磁
性粒子は、好ましくは、80オングストロームと90オ
ングストロームの間の平均磁気的粒子径を持つが、より
大きいまたはより小さい磁気的粒子径を持つ粒子も適切
に用いられるであろう。適切な粒子径は、その磁性流体
に意図される応用に基づき、容易に決定されるであろ
う。
【0025】本発明によれば、本磁性流体に用いられる
磁性粒子は、開示された有極性エステル系分散媒中に安
定な磁性粒子のコロイド状懸濁液を形成するため、一般
的な化学式4で表される酸末端ポリ(12−ハイドロキ
システアリン酸)分散剤、またはその混合物によって被
覆される。
【0026】化学式4において“R”は、置換されたま
たは置換されないアルキル、アラルキル、アリールから
成るグループから選択され、また“n”は、0から4の
いずれかの整数である。好ましくは、“R”はC22以下
の置換されたまたは置換されていないアルキルであり、
“n”は、0から3の整数である。より好ましくは、
“R”はC17またはそれ以下の直鎖状または分枝状アル
キルであり、“n”は、0から2の整数である。
【0027】酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリ
ン酸)は、例えば12−ハイドロステアリン酸と、ベヘ
ニン酸、エイコサン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リ
ノレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、2−エチルヘ
キサン酸、安息香酸、p−トルイル酸のような一塩基有
機酸との縮合重合により形成される。上記に示されたよ
うに形成されたイソステアリン酸末端ポリ(12−ハイ
ドロキシステアリン酸)分散剤は、本発明にとって有効
な分散剤であることが見いだされた。
【0028】本発明に従えば、酸末端ポリ(12−ハイ
ドロキシステアリン酸)は、第2の分散剤を用いること
なく有極性エステル系分散媒中に磁性粒子を効果的に分
散させ、また優れた耐酸化劣化性を有する非常に安定な
磁性流体を生じる。
【0029】本発明においては必須ではないけれども、
酸化防止剤や4級アンモニウム塩のような、付加的な添
加剤が、磁性流体組成に加えられるであろう。酸化防止
剤としては、芳香族アミン類、ヒンダードフェノール
類、含イオウ化合物等の、当業者に知られるいかなる酸
化防止剤をも用いることが出来る。当業者は、単に既知
の酸化防止剤を磁性流体に添加し、磁性流体のゲル化時
間が酸化防止剤を含まない場合と比較して増加したかど
うかを見ることにより、酸化防止剤の量と適用性を確認
することができる。本発明に有効な酸化防止剤の例はア
ルキルアリールアミンであり、より効果のあるものとし
ては、チバガイギー(Ciba−Geigy)から得ら
れるアルキルジフェニルアミンの“L−57”がある。
【0030】磁性流体の導電性を改善するために、本発
明の磁性流体組成に四級アンモニウム塩を加えることが
できる。添加される四級アンモニウム塩の量とタイプは
容易に決定され、最大限の導電性を達成するために、そ
の組成の飽和点まで加えられるであろう。本発明に有効
な四級アンモニウム塩は、ウィトコ社(WitcoCo
rp.)から得られる“EMCOL CC−9”と“E
MCOL CC−55”等である。
【0031】
【実施例】次の例は、本発明の単なる実施例であり、発
明を制限するものとして解釈されるべきではない。当業
者であれば、過度の実験をすることなく、いろいろな置
き換えとか変更を行うことができ、また等価な方法によ
って実質的に同様の手法を実行することにより、本発明
の教えと精神から離れることなく、事実上、同様の結果
を得ることができる。
【0032】(実施例1) 酸末端ポリ(12−ハイド
ロキシステアリン酸)分散剤の作製 以下に記述される一般的な手順が、分散剤作製のため
に、用いられた。
【0033】マントルヒーター中に置かれた三口丸底フ
ラスコに、機械式攪拌機と、キシレンで満たされかつ上
部に冷却器が取り付けられたDean−Starkトラ
ップと、反応混合物を覆うため導入される窒素やアルゴ
ンのような不活性ガスを通すガラス管とが装着された。
有機酸重量の10%に相当するキシレンとともに有機酸
がフラスコの中に導入され、不活性ガスの流入が開始さ
れ、混合物が加熱され、有機酸が溶解した時に攪拌が開
始される。Dean−Starkトラップにもはや水が
集まらなくなるまで、混合物の加熱と攪拌が続けられ
る。分散剤溶液は、その後、不活性ガス雰囲気の下で冷
却される。上記、D.J.Walbridge、10
8。
【0034】(実施例2) 分子量を決定するための滴
定法 実施例1に従って作製された分散剤溶液1.3〜2gが
25gの100%エタノールに加えられ、5滴のフェノ
ールフタレイン指示薬溶液が加えられる。混合物は、
0.1規定の水酸化ナトリウムでフェノールフタレイン
の終点まで滴定される間、連続的に攪拌される。分子量
は、使用された水酸化ナトリウムの量が分かれば、決定
される。分子量の測定は、反応混合物の重合度を決定す
る。
【0035】(実施例3) 磁性流体の作成 上述の一般的な手順と装置を用いて、700gの工業用
12−ハイドロキシステアリン酸(80〜90%の12
−ハイドロキシステアリン酸、残りは一塩基性脂肪酸)
と70gのキレシンとから、分散剤が作製された。全量
で35mlの水がDean−Starkトラップに回収
された。上述の滴定法により決定された分散剤の分子量
は、約1537であることが分かり、このことは、酸末
端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作
製されたことを示唆している。
【0036】マグネタイト懸濁液は、69.5gの硫酸
第一鉄7水和物と117.5ccの42度ボーメ塩化第
二鉄溶液とを100mlの水に溶解させた溶液を、激し
く攪拌した100mlの水と150mlの26度ボーメ
のアンモニア溶液との混合溶液に加えることにより作製
された。混合物は、マグネタイトの形成を完了するため
に、攪拌され、かつ60〜70℃に加熱された。
【0037】83gの分散剤溶液が、攪拌しているマグ
ネタイト懸濁液に加えられ、300mlの追加のキシレ
ンが加えられた。副産物であるアンモニウム塩の水溶液
は静かに注ぎ出され、被覆されたマグネタイトは傾瀉に
より水で数回洗浄された。マグネタイトのキシレン懸濁
液は、残留する水とキシレンとを蒸発するため加熱さ
れ、約60mlの有極性エステル系分散媒であるPX−
336の添加に続いて、さらに残留するキシレンを除く
ために加熱された。
【0038】磁性流体は、磁性流体から不安定な粒子を
除去するために、60℃のオーブン中の磁石上で精製さ
れ、その精製された流体は、残留するアンモニウム塩を
除去するために濾過された。濾過された磁性流体のコロ
イド安定性は、少量のコロイドをアルミ皿上に取り、そ
れをサマリウムコバルト磁石上において、60℃のオー
ブン中に24時間放置する事により、決定された。分散
媒であるPX−336の分離した形跡はなかった。アル
ミ皿はサマリウムコバルト磁石から除かれ、高粘度の液
体が素早く注ぎ出された。磁場勾配の最も強い領域に応
じた部分に残る固体の大変小さなリングにより示される
ように、その磁性流体からは、非常にわずかな粒子の分
離があったのみだった。
【0039】(実施例4)415gの工業用12−ハイ
ドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、85gの
イソステアリン酸と、50gのキシレンとから、酸末端
ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作製
された。実施例1で述べられた装置と手順とが用いら
れ、20mlの水が回収された。
【0040】実施例3で述べられたようにしてマグネタ
イト懸濁液が作製され、60gの分散剤溶液を100m
lのヘプタンに溶解させた溶液が加えられ、一時間攪拌
された。被覆されたマグネタイトは磁石上に集められ、
上澄の水溶性塩溶液が静かに注ぎ出された。被覆された
マグネタイトは水で洗浄され、その後、500mlのア
セトンで3回洗浄された。付加的なヘプタンが加えら
れ、残留する水とアセトンを蒸発させるため、懸濁液は
95℃に加熱された。
【0041】ヘプタン懸濁液は冷却され、アルミ皿に入
れられ、アルニコ5磁石上に一時間放置され、その後、
懸濁液は濾過された。アルミ皿は、磁石上から動かすこ
となく、ヘプタン中に安定な懸濁状態を形成するすべて
のマグネタイトが除去されるまで、ヘプタンを用いた傾
瀉により洗浄された。
【0042】ヘプタンは濾過された懸濁液から蒸発さ
れ、約70mlのPX−336が加えられて生じた磁性
流体は、ヘプタンを除去するために空気流中で加熱され
た。その磁性流体は、60℃のオーブン中で3日間、サ
マリウムコバルト磁石上で精製され、濾過された。
【0043】その磁性流体は、密度が1.24g/c
c、見掛けの飽和磁化が317G、27℃の粘度は11
79cPを有していた。
【0044】(実施例5)454.5gの工業用12−
ハイドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、4
5.5gの2−エチルヘキサン酸と、50gのキシレン
とから、酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン
酸)分散剤が作製された。実施例1で述べられた装置と
手順とが用いられ、25mlの水が回収された。
【0045】実施例3で述べられたようにしてマグネタ
イト懸濁液が作製され、上述の60gの分散剤溶液が加
えられ、混合物は約一時間攪拌された。被覆されたマグ
ネタイトは水を用いた傾瀉により洗浄され、その後、実
施例4で述べたようにアセトンで洗浄された。その被覆
されたマグネタイトはヘプタン中に懸濁され、その懸濁
液は、残留する水とアセトンとを蒸発させるため95℃
に加熱された。
【0046】ヘプタン懸濁液は冷却され、実施例4で述
べられたようにアルニコ磁石上で精製され、それから濾
過された。
【0047】ヘプタンが加熱により懸濁液から蒸発して
いるところに、全量で約70mlのPX−336が加え
られ、残留するヘプタンは蒸発により除去された。その
磁性流体は、60℃のオーブン中で24時間、サマリウ
ムコバルト磁石上で精製され、濾過された。密度が1.
301g/cc、見掛けの飽和磁化が389G、27℃
の粘度は1275cPを有する安定な磁性流体が得られ
た。
【0048】(実施例6)250gの工業用12−ハイ
ドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、60gの
ベヘニン酸と、31gのキシレンとから、酸末端ポリ
(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作製され
た。実施例1で述べられた装置と手順とが用いられ、1
2mlの水が集められた。
【0049】実施例3で述べられたようにしてマグネタ
イト懸濁液が作製され、上述の64gの分散剤溶液が攪
拌とともに加えられた。付加的な20mlのヘプタンが
加えられ、一時間半、攪拌が続けられた。混合物はほと
んどエマルション化したが、ほぼ同量の水で3倍に希
釈、洗浄された。
【0050】懸濁液は同量のアセトンで3回洗浄され
た。そのアセトン洗浄された懸濁液は、マントルヒータ
上に置かれた500mlの三口フラスコに移され、還流
式冷却器を上部に取り付けたDean−Starkトラ
ップと、温度計と、アルゴンガスを流すため液体の表面
より下に浸された管とが装着された。約200mlのキ
シレンが加えられ、懸濁液は、アセトンとヘプタンと水
とを除去するために、加熱された。懸濁液から水が出て
こなくなった後、その懸濁液は冷却され、アルニコ5磁
石上のアルミ製平鍋に移されて一時間精製された。精製
された懸濁液は、実施例4で述べたように濾過された。
【0051】懸濁液は体積を減少させるために蒸発さ
れ、50mlのPX−336が加えられ、残留するキシ
レンを除去するために蒸発が続けられた。その磁性流体
は、60℃のオーブン中で一晩、サマリウムコバルト磁
石上で精製され、濾過された。その磁性流体は、さらに
PX−336で密度が1.177g/ccとなるように
希釈され、それは27℃の粘度510cPを有してい
た。
【0052】(実施例7)300gの工業用12−ハイ
ドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、79gの
ステアリン酸と、38gのキシレンとから、酸末端ポリ
(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作製され
た。実施例1で述べられた装置と手順とが用いられ、1
5.7mlの水が回収された。
【0053】実施例3で述べられたようにしてマグネタ
イト懸濁液が作製され、71gの分散剤溶液と約20m
lのヘプタンとが攪拌しながら加えられた。攪拌は一時
間半継続された。被覆されたマグネタイトは、冷水で3
回、そしてアセトンで3回洗浄された。アセトンで洗浄
された懸濁液は、実施例6で述べられた装置に移され、
約200mlのキシレンが加えられた。懸濁液は、水と
アセトンとを蒸発させるために加熱された。水がすべて
蒸発した後に、懸濁液は冷却され、実施例4で述べられ
たような、アルニコ5磁石上のアルミ皿の中で精製され
た。
【0054】濾過された懸濁液は、ヘプタンとキシレン
とを部分的に除去するために加熱され、50mlのPX
−336が加えられ、ヘプタンとキシレンを除去するた
めに空気流中で加熱が継続された。その磁性流体は、6
0℃のオーブン中で一晩、サマリウムコバルト磁石上で
精製され、濾過された。安定な磁性流体が得られた。
【0055】(実施例8)300gの工業用12−ハイ
ドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、44gの
イソステアリン酸と、35gのキシレンとから、酸末端
ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作製
された。実施例1で述べられた装置と手順とが用いら
れ、13.5mlの水が回収された。
【0056】実施例3で述べられたようにしてマグネタ
イト懸濁液が作製され、77gの上記のように作製され
た分散剤溶液を35mlのヘプタンに溶解させた溶液
が、攪拌とともに加えられた。被覆されたマグネタイト
は、水で4回、そして500mlのアセトンで2回洗浄
された。
【0057】洗浄された懸濁液は、実施例6で述べられ
た装置に200mlのキシレンとともに移され、アセト
ン、水そしてヘプタンが蒸発し、液量が約150mlに
減少するまで加熱が継続された。フラスコはヘプタンで
すすがれ、混合されたヘプタン/キシレン懸濁液は珪藻
土を通して濾過され、その後一時間、アルニコ5磁石上
で精製された。精製された懸濁液は、濾過され、実施例
4で述べたようにヘプタンで洗浄された。
【0058】ヘプタンとキシレン溶剤とは部分的に蒸発
され、40mlのPX−336が加えられ、残留するヘ
プタンとキシレンは蒸発により除去された。その磁性流
体は、60℃で一晩、サマリウムコバルト磁石上で精製
され、濾過された。その磁性流体は、密度が1.249
g/cc、27℃の粘度は942cPを有していた。
【0059】(実施例9)300gの工業用12−ハイ
ドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、51gの
イソステアリン酸と、35gのキシレンとから、酸末端
ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作製
された。実施例1で述べられた装置と手順とが用いら
れ、14.5mlの水が回収された。
【0060】実施例3で述べられたようにしてマグネタ
イト懸濁液が作製され、77gの上記のように作製され
た分散剤溶液と40mlのヘプタンとが加えられた。1
5分の攪拌後、被覆されたマグネタイトのペースト状の
固まりは、水で3回、そして500mlのアセトンで2
回洗浄された。洗浄されたマグネタイトは、実施例6で
述べられた装置に入れられ約200mlのヘプタンが加
えられた。その懸濁液は、残留するアセトンと水とを除
去するために加熱された。そのヘプタン懸濁液は、冷却
され、その後一時間、アルニコ5磁石上で精製された。
懸濁液は濾過され、その後いくらかのヘプタンを蒸発す
るため加熱された。40mlのPX−336が加えら
れ、残留するヘプタンとキシレンとを蒸発させるため加
熱された。その磁性流体は、60℃で一晩、サマリウム
コバルト磁石上で精製された。その磁性流体は、密度が
1.176g/cc、27℃の粘度は1553cPを有
していた。
【0061】(実施例10)磁性流体は、酸末端ポリ
(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤、マグネタ
イト、及びPX−336を用いて作製された。その磁性
流体はまた、5重量%の酸化防止剤“Irganox
L−57”を含有した。その磁性流体は、50℃で、測
定できる電気伝導度を有していなかった(0.000μ
mohs)。
【0062】Witco Corporationから
得られるポリプロポキシ4級アンモニウム塩である“E
MCOL CC−55”が、重量で8%、上述の磁性流
体に加えられた。その物質は磁性流体に完全に溶解で
き、磁性流体の電気伝導度を50℃で0.047μmo
hsに上昇させた。
【0063】(実施例11)400gの工業用12−ハ
イドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、39g
のp−トルイル酸と88gのキシレンとから、酸末端ポ
リ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作製さ
れた。実施例1で述べられた装置と手順とが用いられ、
17gの水が回収された。その分散剤は、室温に冷却さ
れたとき、部分的にペースト状に固化した。しかしなが
ら約55℃に暖められると、それは均一な溶液に戻っ
た。
【0064】マグネタイト懸濁液は、35gの硫酸第一
鉄7水和物と59mlの42度ボーメ塩化第二鉄溶液と
を50mlの水に溶解させた溶液を、50mlの水と7
5mlの26度ボーメのアンモニア溶液との混合溶液に
攪拌しながら加えることにより作製された。懸濁液は、
水酸化鉄の混合物のマグネタイトへの変換を完了するた
めに、攪拌しながら約70℃に加熱された。
【0065】44gの分散剤溶液と50mlのヘプタン
とがマグネタイト懸濁液に加えられれ、30分間攪拌さ
れた。その後、発生したエマルションを破壊するために
100mlのアセトンが加えられ、攪拌された。被覆さ
れたマグネタイトは、ビーカーの外側に保持されたアル
ニコ5磁石により、ビーカーの側面に集められた。アセ
トン塩水溶液は注ぎ出され、被覆されたマグネタイトは
300mlの水で4回洗浄された。さらにそれは、水分
を除去するために、250mlのアセトンで2回洗浄さ
れた。
【0066】洗浄され、乾燥した、被覆されたマグネタ
イトは、その後600mlのビーカーに移され、その反
応に用いたビーカーは、全量で400mlのヘプタンで
洗浄された。ヘプタン懸濁液は、アセトンと残留する水
とを蒸発するため約96℃で空気流中で加熱された。
【0067】水分を蒸発させたヘプタン懸濁液は、アル
ニコ5上の平鍋の中で1時間精製され、その後、磁石か
ら平鍋を動かすことなく、被覆されたマグネタイトのヘ
プタン懸濁液は注ぎ出され、600mlビーカーの中
に、珪藻土を通して濾過された。磁石上の残渣は、ヘプ
タン中で安定な懸濁状態を形成するすべての被覆された
マグネタイトを回収するため、磁石から平鍋を動かすこ
となく、少量のヘプタンで洗浄された。
【0068】全量で40gのPX−336が添加され、
懸濁液はヘプタンを蒸発するため、空気中で加熱され
た。得られた磁性流体は、浅いアルミ製の平鍋に入れら
れ、60℃のオーブン中に、一晩、その平鍋をサマリウ
ムコバルト磁石に置くことにより、精製された。それか
ら、平鍋は磁石から除かれ、液体分は、残渣を取らない
ように素早く注ぎ出され、濾過された。その磁性流体
は、見掛けの飽和磁化値が240G、27℃の粘度が4
382cP、そして密度は1.220g/ccを有して
いた。
【0069】(実施例12)400gの工業用12−ハ
イドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、55.
4gの2,4−ジクロロ安息香酸と90gのキシレンと
から、実施例1で述べられた装置と手順とを用い、酸末
端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作
製された。その分散剤溶液は、室温に冷却されたときペ
ースト状に固化したが、約50℃に暖められると、それ
は均一な液体に戻った。全量で18.5gの水が回収さ
れた。
【0070】実施例11で述べた手順を用いて、マグネ
タイト懸濁液が作製され、45.5gの上述の分散剤で
被覆され、精製され、そして濾過された。40gのPX
−336がヘプタン懸濁液に添加され、懸濁液は、ヘプ
タンを蒸発するため加熱された。実施例11で述べたよ
うな精製と濾過の後に得られた磁性流体は、見掛けの飽
和磁化値が240G、27℃の粘度が6540cP以
上、そして密度は1.191g/ccを有していた。
【0071】(実施例13)400gの工業用12−ハ
イドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、51.
7gのp−tert−ブチル安息香酸と90gのキシレ
ンとから、酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン
酸)分散剤が作製された。実施例1で述べられた装置と
手順とが用いられ、全量で18gの水が回収された。そ
の分散剤溶液は、室温に冷却されたときペ−スト状に固
化したが、約55℃に暖められると、それは液体に戻っ
た。
【0072】実施例11で述べられたようにマグネタイ
ト懸濁液は作製され、45gの上述の分散剤で被覆され
た。被覆されたマグネタイトは、実施例11で述べられ
たように洗浄され、乾燥され、精製された。全量で40
gのPX−336が添加され、ヘプタンは空気流中で蒸
発させられた。得られた磁性流体は実施例11で述べら
れたように精製され、その磁性流体は、見掛けの飽和磁
化値が243G、密度が1.206g/cc、そして2
7℃の粘度は3597cPを有していた。
【0073】(実施例14)400gの工業用12−ハ
イドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、44.
12gのp−アニス酸と88gのキシレンとから、酸末
端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作
製された。実施例1で述べられた装置と手順とが用いら
れ、19.25gの水が回収された。その分散剤溶液
は、室温に冷却されたときペースト状に固化したが、約
55℃に暖められると均一な液体になった。
【0074】実施例11で述べられたようにマグネタイ
ト懸濁液は作製され、44.57gの上述の分散剤で被
覆され、精製された。全量で40gのPX−336がヘ
プタン懸濁液に添加され、ヘプタンは空気中で加熱によ
り蒸発させられた。得られた磁性流体は実施例11で述
べられたように精製され、その磁性流体は、見掛けの飽
和磁化値が243G、密度が1.183g/cc、そし
て27℃の粘度は4316cPを有していた。
【0075】(実施例15)400gの工業用12−ハ
イドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、39.
5gのフェニル酢酸と88gのキシレンとから、酸末端
ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤が作製
された。実施例1で述べられた手順と装置とが用いら
れ、18.5gの水が回収された。その分散剤溶液は、
室温に冷却されたときペースト状に固化したが、55℃
に暖められると再び液体になった。
【0076】実施例11で述べられたようにマグネタイ
ト懸濁液は作製され、44gの上述の分散剤で被覆さ
れ、実施例11で述べられた手順を用いて洗浄され、乾
燥され、精製された。全量で40gのPX−336がヘ
プタン懸濁液に添加され、ヘプタンを蒸発するため空気
流中で加熱された。実施例11で述べられたように精製
されかつ濾過された後、得られた磁性流体は、見掛けの
飽和磁化値が249G、密度が1.214g/cc、そ
して27℃の粘度は1766cPを有していた。
【0077】(実施例16)1245gの工業用12−
ハイドロキシステアリン酸、純度80〜85%と、25
5gのイソステアリン酸と150gのキシレンとから、
酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤
が作製された。実施例1で述べられた装置と手順とが用
いられた。
【0078】マグネタイト懸濁液は、278gの硫化第
−鉄7水和物と470mlの42度ボーメ塩化第二鉄溶
液とを400mlの水に溶解させた溶液を、600ml
の26度ボーメのアンモンニアと400mlの水とを混
合した溶液に激しく攪拌しながら加えることにより作製
された。マグネタイトは、240gの上述の分散剤と4
00mlのヘプタンとを用いて被覆された。攪拌時にエ
マルションが形成されたが、発生したエマルションは、
約500mlのアセトンを添加することにより破壊され
た。そして2000mlの水で4回洗浄され、1000
mlのアセトンで2回洗浄され乾燥された。乾燥された
マグネタイトは、3000mlのヘプタンに分散され、
4000mlビーカーにいれられた。懸濁液は、その
後、アセトンと残留する水とを蒸発するため空気流中で
加熱された。そして懸濁液は、実施例6で述べられたよ
うに精製され濾過された。
【0079】その後、懸濁液は約600mlに4等分さ
れた。80gの分散媒がそれぞれに添加され、ヘプタン
は空気流中で蒸発させられた。磁性流体は実施例11で
述べたように精製された。
【0080】分散媒としてWitco Company
から得られるオレイン酸ブチルを用いた場合、その磁性
流体は、見掛けの飽和磁化値が250G、密度が1.1
81g/cc、そして27℃の粘度は281.2cPを
有していた。
【0081】分散媒としてC.P.Hall Co.か
ら得られるアゼライン酸ジオクチルを用いた場合、その
磁性流体は、見掛けの飽和磁化値が257G、密度が
1.208g/cc、そして27℃の粘度は425cP
を有していた。
【0082】分散媒としてC.P.Hall Co.か
ら得られるアジピン酸ジオクチルを用いた場合、その磁
性流体は、見掛けの飽和磁化値が250G、密度が1.
200g/cc、そして27℃の粘度は119.4cP
を有していた。
【0083】分散媒としてC.P.Hall Co.か
ら得られるオレイン酸ブトキシエチルを用いた場合、そ
の磁性流体は、見掛けの飽和磁化値が257G、密度が
1.205g/cc、そして27℃の粘度は154cP
を有していた。
【0084】(実施例17)昇温時のゲル化に対する本
発明の磁性流体の優れた抵抗力は、次の試験により実証
される。
【0085】磁性流体Iは、実施例4に記述された手順
により作製された。磁性流体IIは、単独の分散剤とし
てエルカ酸を用い、米国特許番号5,064,550の
実施例1に述べられた手順に従って作製された。磁性流
体IIIは、米国特許番号4,430,239の実施例
5に記述された手順に従って作製された。三種類全ての
磁性流体は、それぞれの分散媒を用いて見掛けの飽和磁
化値が約250Gに調整された。
【0086】0.48〜0.52gの同量の三種類の磁
性流体が、直径約1.0cm、高さ1.5cmのガラス
管に入れられ、164℃のオーブンに入れられた。そし
て増粘化とゲル化が起こっているかどうかが定期的に観
察された。単独の分散剤として脂肪酸を用いた磁性流体
IIは、0から24時間の間で増粘し、ゲル化したこと
がわかった。第一界面活性剤として脂肪酸を、第二界面
活性剤として燐酸エステルを用いた磁性流体IIIは、
24から48時間の間で増粘し、ゲル化した。しかしな
がら酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分
散剤を用いた磁性流体Iは、約96から144時間の間
で増粘し、ゲル化した。本試験は、本発明の磁性流体の
驚くべきかつ予期せぬ改善されたゲル化への抵抗を証明
している。
【0087】(実施例18)実施例18と19は、本発
明の酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分
散剤の分子量を変化させた時の、磁性流体の物理的化学
的性質の変化への効果を説明する。
【0088】異なる分子量のポリ分散剤が、表1に示さ
れた原材料から実施例1に記述した一般的な手順と装置
を用いて作製された。
【0089】
【表1】
【0090】(実施例19)マグネタイト懸濁液は、6
9.5gの硫酸第一鉄7水和物と117.5ccの42
度ボーメ塩化第二鉄溶液とを250mlの水に溶解させ
た溶液を、激しく攪拌した100mlの水と150ml
の26度ボーメのアンモニア溶液との混合溶液に加える
ことにより作製された。その混合物は、10分間攪拌さ
れた。400ccのマグネタイト懸濁液が、それぞれの
分散剤に対し用いられた。異なった量のポリ分散剤が、
300−600ccのヘプタンに溶解され、マグネタイ
ト懸濁液に加えられ、3分間攪拌された。600ccの
アセトンが、攪拌しながら混合物に加えられ、その混合
物は3分間攪拌され、10時間放置された。異なる分子
量を有する各々のポリ分散剤により、異なったプロセス
が適用された。化学式4において、nが0のポリ分散剤
を用いた場合、上澄み液が除去され、底部の被覆された
粒子の固まりは、1000ccのビーカーに回収され
た。容器の壁とか底部に付着している粒子は、全ての被
覆された粒子を回収し、ビーカーの中に入れるため、ヘ
プタンですすがれた。すすぎに用いられたヘプタンを含
め、約500ccのヘプタンがビーカーに加えられ、攪
拌とともに粒子はヘプタン中に分散された。全量は、ヘ
プタンで920ccに調整された。化学式4において、
nが1、2、または3のポリ分散剤を用いた場合、ヘプ
タンを分散媒とした磁性流体が回収され、全量は、ヘプ
タンで920ccに調整された。460ccのヘプタン
を分散媒とした各々の磁性流体は、約900ccのアセ
トンで洗浄され、凝集した粒子は、約600ccのヘプ
タンに再分散され、このアセトン洗浄とヘプタン分散工
程は、もう一度繰り返された。
【0091】そのヘプタンを分散媒とした磁性流体は2
等分され、それぞれ所定量の分散媒であるPX−336
と混合ペンタエリスリトールエステルとが加えられた。
ヘプタンは蒸発により除去され、油を分散媒とした磁性
流体の飽和磁化は、分散媒で約200Gに調整された。
表2と表3とは、得られた磁性流体の物理的化学的性質
を示す。
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】(1)最低分子量のポリ分散剤を用いた磁
性流体と他の磁性流体との間の粘度の違い、及び(2)
より分子量の大きいポリ分散剤を用いた磁性流体の粘度
が同程度であること、の2点についての理由は明らかで
はない。しかしながら、より分子量の大きいポリ分散剤
は、粒子の周りの分散剤に対する制限された有効空間の
ため、より低分子のポリ分散剤ほど多くマグネタイト粒
子を被覆していないと考えられる。
【0095】表2と表3とに示されたゲル時間は、下記
の実施例20に記述される手順に従って測定された。
【0096】(実施例20)この実施例は、ゲル時間を
測定するために用いられた手順を説明する。
【0097】磁性流体は、内径12.9mm、外形1
5.0mm、高さ10.0mmのガラス管に入れられ
た。磁性流体は、管内で3mmの厚みとなるような量が
用いられた。そしてガラス管は、ガラス管がぴったりと
収まる様な穴があけられている第一のアルミ板(110
mm×110mm×10mm)の穴に置かれた。そし
て、その第一のアルミ板は、オーブンの中で、150±
2℃または130±2℃に一定となるように温度を制御
した第二のアルミ板(220mm×220mm×20m
m)上に置かれた。第二のアルミ板は、第一のアルミ板
を保持するため、オーブン中に維持された。
【0098】磁性流体を含むそのガラス管は、定期的に
オーブンから取り出され、冷却後ゲル化したかどうかが
調べられた。小さな磁石が磁性流体メニスカスの部分に
あてられた。磁性流体がメニスカス上に保持された磁石
の部分に引き寄せられなくなったとき、磁性流体はゲル
化したと判断された。
【0099】同一温度で同一の磁性流体組成を用いた再
現試験では、ゲル時間は±20%以内で再現されること
が示された。結果は、表2と表3に示されている。
【0100】(実施例21)この実施例は、種々の分散
媒を用いた磁性流体の物理的化学的性質をさらに説明す
る。種々の分散媒に基づく磁性流体が上述の実施例19
のように作製され、その物理的化学的特性が表4に示さ
れている。
【0101】化学式4における“n”が0、計算された
分子量566のポリ分散剤が用いられ、上述の実施例1
のように作製された。すべての磁性流体は、酸化防止剤
として2%のアルキルジフェニルアミンを含んだ。
【0102】
【表4】
【0103】本発明のより好ましい具体例がここに詳細
に述べられているが、本発明の精神あるいは付け加えら
れている請求項の範囲から離れることなく、当業者によ
って変更が加えられることが理解されるであろう。
【0104】
【発明の効果】本発明に従えば、酸末端ポリ(12−ハ
イドロキシステアリン酸)は、第2の分散剤を用いるこ
となく有極性エステル系分散媒中に磁性粒子を効果的に
分散させ、また優れた耐酸化劣化性を有する非常に安定
な磁性流体を生じる。

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有極性エステル系分散媒と、磁性粒子
    と、次の化学式1で表される酸末端ポリ(12−ハイド
    ロキシステアリン酸)分散剤のグループから選択される
    分散剤とから成る磁性流体組成。 【化1】 ここで“R”は、置換されたまたは置換されないアルキ
    ル基、アラルキル基、アリール基から成るグループから
    選ばれ、“n”は、0から4のいずれかの整数であり、
    また上記分散剤は“R”および“n”が同じものまたは
    異なるものの混合物である。
  2. 【請求項2】 上記有極性エステル系分散媒は、ポリマ
    ーのためのエステル系可塑剤、飽和炭化水素系酸のポリ
    エステル類、フタル酸エステル類、クエン酸エステル
    類、トリメリット酸エステル類、フタル酸誘導体のエス
    テル類、燐酸エステル類、及びエポキシ誘導体類から成
    るグループから選択されることを特徴とする請求項1の
    磁性流体組成。
  3. 【請求項3】 上記有極性エステル系分散媒は、トリメ
    リット酸トリエステルであることを特徴とする請求項2
    の磁性流体組成。
  4. 【請求項4】 上記磁性粒子は、マグネタイト、γ酸化
    鉄、二酸化クロム、フェライト類、及び金属合金から成
    るグループから選択されることを特徴とする請求項1の
    磁性流体組成。
  5. 【請求項5】 上記磁性粒子は、マグネタイトであるこ
    とを特徴とする請求項4の磁性流体組成。
  6. 【請求項6】 上記RはC22以下の置換されたまたは置
    換されていないアルキルであり、nは0から3のいずれ
    かの整数であることを特徴とする請求項1の磁性流体組
    成。
  7. 【請求項7】 上記RはC17以下の直鎖状または分枝状
    アルキルであり、nは0から2のいずれかの整数である
    ことを特徴とする請求項6の磁性流体組成。
  8. 【請求項8】 上記分散剤は、イソステアリン酸末端ポ
    リ(12−ハイドロキシステアリン酸)であることを特
    徴とする請求項1の磁性流体組成。
  9. 【請求項9】 酸化防止剤を含むことを特徴とする請求
    項1の磁性流体組成。
  10. 【請求項10】 4級アンモニウム塩を含むことを特徴
    とする請求項1の磁性流体組成。
  11. 【請求項11】 酸化防止剤と4級アンモニウム塩とを
    含むことを特徴とする請求項1の磁性流体組成。
  12. 【請求項12】 有極性エステル系分散媒と、磁性粒子
    と、次の化学式2で表される酸末端ポリ(12−ハイド
    ロキシステアリン酸)分散剤のグループから選択される
    分散剤とから成る本質的に安定な磁性流体組成。 【化2】 ここで、Rは置換されたまたは置換されないアルキル
    基、アラルキル基、アリール基から成るグループから選
    ばれ、nは0から4のいずれかの整数であり、また上記
    分散剤はR及びnが同じものまたは異なるものの混合物
    である。
  13. 【請求項13】 上記有極性エステル系分散媒は、ポリ
    マーのためのエステル系可塑剤、飽和炭化水素系酸のポ
    リエステル類、フタル酸エステル類、クエン酸エステル
    類、トリメリット酸エステル類、フタル酸誘導体のエス
    テル類、燐酸エステル類、及びエポキシ誘導体類から成
    るグループから選択されることを特徴とする請求項12
    の磁性流体組成。
  14. 【請求項14】 上記有極性エステル系分散媒は、トリ
    メリット酸トリエステルであることを特徴とする請求項
    13の磁性流体組成。
  15. 【請求項15】 上記磁性粒子は、マグネタイト、γ酸
    化鉄、二酸化クロム、フェライト類、及び金属合金から
    成るグループから選択されることを特徴とする請求項1
    2の磁性流体組成。
  16. 【請求項16】 上記磁性粒子は、マグネタイトである
    ことを特徴とする請求項15の磁性流体組成。
  17. 【請求項17】 上記RはC22以下の置換されたまたは
    置換されていないアルキルであり、nは0から3のいず
    れかの整数であることを特徴とする請求項12の磁性流
    体組成。
  18. 【請求項18】 RはC17以下の直鎖状または分枝状ア
    ルキルであり、nは0から2のいずれかの整数であるこ
    とを特徴とする請求項17の磁性流体組成。
  19. 【請求項19】 上記分散剤は、イソステアリン酸末端
    ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)であることを
    特徴とする請求項12の磁性流体組成。
  20. 【請求項20】 本質的に酸化防止剤を含むことを特徴
    とする請求項12の磁性流体組成。
  21. 【請求項21】 本質的に4級アンモニウム塩を含むこ
    とを特徴とする請求項12の磁性流体組成。
  22. 【請求項22】 本質的に酸化防止剤と4級アンモニウ
    ム塩とを含むことを特徴とする請求項12の磁性流体組
    成。
  23. 【請求項23】 イソステアリン酸末端ポリ(12−ハ
    イドロキシステアリン酸)と、トリメリット酸エステル
    と、マグネタイトとから成ることを特徴とする安定な磁
    性流体組成。
  24. 【請求項24】 上記Rは、置換されたアリールである
    ことを特徴とする請求項1の磁性流体組成。
  25. 【請求項25】 上記Rは、置換されたアラルキルであ
    ることを特徴とする請求項1の磁性流体組成。
  26. 【請求項26】 上記分散剤は、p−トルイル酸末端ポ
    リ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤であるこ
    とを特徴とする請求項24の磁性流体組成。
  27. 【請求項27】 上記分散剤は、2,4−ジクロロ安息
    香酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散
    剤であることを特徴とする請求項24の磁性流体組成。
  28. 【請求項28】 上記分散剤は、p−tert−ブチル
    安息香酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)
    分散剤であることを特徴とする請求項24の磁性流体組
    成。
  29. 【請求項29】 上記分散剤は、フェニル酢酸末端ポリ
    (12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤であること
    を特徴とする請求項25の磁性流体組成。
  30. 【請求項30】 上記分散媒は、オレイン酸ブチル、ア
    ゼライン酸ジオクチル、アジピン酸ジオクチル、オレイ
    ン酸ブトキシエチル、トリメリット酸トリエステル、セ
    バシン酸ジオクチル、混合ペンタエリスリトールエステ
    ル類、トリメチロールプロパンのヒンダードエステル
    類、そしてトリメチロールプロパンの混合エステル類か
    ら成るグループから選択されることを特徴とする請求項
    2の磁性流体組成。
  31. 【請求項31】 上記Rは、置換されたアリールである
    ことを特徴とする請求項12の磁性流体組成。
  32. 【請求項32】 上記Rは、置換されたアラルキルであ
    ることを特徴とする請求項12の磁性流体組成。
  33. 【請求項33】 上記分散剤は、p−トルイル酸末端ポ
    リ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤であるこ
    とを特徴とする請求項31の磁性流体組成。
  34. 【請求項34】 上記分散剤は、2,4−ジクロロ安息
    香酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散
    剤であることを特徴とする請求項31の磁性流体組成。
  35. 【請求項35】 上記分散剤は、p−tert−ブチル
    安息香酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)
    分散剤であることを特徴とする請求項31の磁性流体組
    成。
  36. 【請求項36】 上記分散剤は、フェニル酢酸末端ポリ
    (12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤であること
    を特徴とする請求項32の磁性流体組成。
  37. 【請求項37】 上記分散媒は、オレイン酸ブチル、ア
    ゼライン酸ジオクチル、アジピン酸ジオクチル、オレイ
    ン酸ブトキシエチル、トリメリット酸トリエステル、セ
    バシン酸ジオクチル、混合ペンタエリスリトールエステ
    ル類、トリメチロールプロパンのヒンダードエステル
    類、そしてトリメチロールプロパンの混合エステル類か
    ら成るグループから選択されることを特徴とする請求項
    13の磁性流体組成。
  38. 【請求項38】 トリメリット酸トリエステル、オレイ
    ン酸ブチル、アゼライン酸ジオクチル、アジピン酸ジオ
    クチル、オレイン酸ブトキシエチル、セバシン酸ジオク
    チル、混合ペンタエリスリトールエステル類、トリメチ
    ロールプロパンのヒンダードエステル類、そしてトリメ
    チロールプロパンの混合エステル類からなるグループか
    ら選択される有極性エステル系分散媒と、マグネタイ
    ト、γ酸化鉄、二酸化クロム、フェライト類、及び合金
    類からなるグループから選択される磁性粒子と、イソス
    テアリン酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン
    酸)、p−トルイル酸末端ポリ(12−ハイドロキシス
    テアリン酸)、2,4−ジクロロ安息香酸末端ポリ(1
    2−ハイドロキシステアリン酸)、p−tert−ブチ
    ル安息香酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン
    酸)、及びフェニル酢酸末端ポリ(12−ハイドロキシ
    ステアリン酸)から成るグループから選択される分散剤
    またはその混合物とから成ることを特徴とする安定な磁
    性流体組成。
  39. 【請求項39】 有極性エステル系分散媒と、磁性粒子
    と、分子量が約500から1500の酸末端ポリ(12
    −ハイドロキシステアリン酸)分散剤またはその混合物
    とから成ることを特徴とする磁性流体組成。
  40. 【請求項40】 27℃で測定されたその粘度は、約8
    0〜570cPであることを特徴とする請求項39の磁
    性流体組成。
  41. 【請求項41】 上記分散媒は、トリメリット酸エステ
    ル類と混合ペンタエリスリトールエステル類とから成る
    グループから選択されることを特徴とする請求項39の
    磁性流体組成。
  42. 【請求項42】 130℃で約230〜750時間の測
    定されたゲル時間を有することを特徴とする請求項39
    の磁性流体組成。
  43. 【請求項43】 150℃で約70〜280時間の測定
    されたゲル時間を有することを特徴とする請求項39の
    磁性流体組成。
  44. 【請求項44】 上記分散媒は、オレイン酸ブトキシエ
    チル、セバシン酸ジオクチル、混合ペンタエリスリトー
    ルエステル類、トリメチロールプロパンのヒンダードエ
    ステル類、トリメチロールプロパンの混合エステル類、
    トリメリット酸トリエステル、オレイン酸ブチル、アゼ
    ライン酸ジオクチル、そしてアジピン酸ジオクチルから
    なるグループから選択されることを特徴とする請求項1
    の磁性流体組成。
  45. 【請求項45】 上記分散媒は、オレイン酸ブトキシエ
    チル、セバシン酸ジオクチル、混合ペンタエリスリトー
    ルエステル類、トリメチロールプロパンのヒンダードエ
    ステル類、トリメチロールプロパンの混合エステル類、
    トリメリット酸トリエステル、オレイン酸ブチル、アゼ
    ライン酸ジオクチル、そしてアジピン酸ジオクチルから
    なるグループから選択されることを特徴とする請求項1
    2の磁性流体組成。
JP9115308A 1996-06-24 1997-04-16 酸末端ポリ(12−ハイドロキシステアリン酸)分散剤を用いた磁性流体 Pending JPH1174113A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005042174A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Sakata Corp 金属粉末の分散方法及びその方法によって得られる金属粉末分散体
JP2016100433A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 株式会社フェローテック 磁性流体
JP2017008278A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 小林 博 軸受装置に用いる潤滑剤

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