JPH1173271A - 指示装置、処理装置および記憶媒体 - Google Patents

指示装置、処理装置および記憶媒体

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JPH1173271A
JPH1173271A JP23298997A JP23298997A JPH1173271A JP H1173271 A JPH1173271 A JP H1173271A JP 23298997 A JP23298997 A JP 23298997A JP 23298997 A JP23298997 A JP 23298997A JP H1173271 A JPH1173271 A JP H1173271A
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JP23298997A
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広市 ▲吉▼田
Hiroichi Yoshida
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理動作の指示を容易にする。 【解決手段】 情報処理装置31の操作者は、タブレッ
ト40の指示領域のうちで、表示装置33の表示領域内
で処理対象の図形が表示された領域に重なる平面領域内
に、予め定める指定態様で指を接触させ、その指を位置
関係を変化させつつ移動させて、離す。タブレット40
は、指を接触させたダウン時点に指が触れた点の座標
と、指を離す直前のアップ時点に指が触れた点の座標と
を取得する。中央制御装置38は、記憶装置37に記憶
されて編集装置36で実行可能な複数の処理のうちか
ら、指定された複数の点の位置関係の変化に対応付けら
れる処理動作を選択して、その処理動作の実行の指示
を、編集装置36に与えて、実行させる。これによっ
て、処理動作の実行の指示のための操作者の指示動作が
簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、平面形状の指示領
域を有する情報処理装置およびコンピュータに、実行す
べき処理動作を指示するための指示装置、および指示装
置からの指示に応答して処理動作を実行する処理装置、
ならびに指示装置および処理装置を実現するためのプロ
グラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばパーソナルコンピュータおよび
携帯情報端末であるような、図形を表示可能な表示領域
を備えた情報処理装置では、表示領域に表示される図形
に対して複数の図形処理動作を施すことができる。図形
処理動作には、表示領域内で図形の表示位置を移動させ
る移動処理、図形を拡大および縮小する変倍処理、なら
びに図形を回転させる回転処理が含まれる。またこの情
報処理装置では、処理対象となるデータおよび該情報処
理装置で実行可能な処理動作を予め図形に対応づけ、そ
の図形をいわゆるアイコンとして、表示領域に表示させ
ることがある。この場合、データに対応するアイコンに
対して移動処理が施されたとき、そのアイコンに対応す
るデータを処理対象として選択することがある。また、
アイコンの位置関係に応じて、アイコンに対応づけられ
た処理動作を実行することがある。
【0003】図20は、第1の従来技術の情報処理装置
1の電気的構造を表すブロック図である。この情報処理
装置は、表示装置3、画面バッファ4、入力装置5、編
集装置6、および中央制御装置7を含む。入力装置5
は、操作者によって操作可能なキーボード8およびマウ
ス9、ならびに座標取得装置10を含む。画面バッファ
4は、カーソルポインタ11を含む。各装置3,5,6
および画面バッファ4は、バスライン12を介して中央
制御装置7に接続され、中央制御装置7によって統括的
に制御される。
【0004】表示装置3は上述の表示領域を備え、画面
バッファ4に記憶された画像信号によって表される画像
を目視表示する。この画像には、上述の図形およびアイ
コンが含まれる。座標取得装置10は、操作者によるキ
ーボード8およびマウス9の操作に基づいて、表示装置
3の表示領域内で指示された座標を取得し、カーソルポ
インタ12に記憶させる。表示領域内には、キーボード
8内のカーソルキーの操作状態またはマウス9内の球体
の回転に対応して該表示領域内を移動する図形であるカ
ーソルが備えられており、このカーソルは、表示領域に
表示された画像のうちでカーソルポインタ11に記憶さ
れた座標によって表される点に、重ねて表示される。編
集装置6は、操作者によるキーボード8の操作状態、お
よび画像内の図形と前記カーソルとの位置関係とに応じ
て、実行可能な複数の処理動作のうちから実行するべき
処理を選択し、その処理を情報処理装置1に与えられて
いるデータに対して実行する。
【0005】この情報処理装置1で実行可能な処理動作
の指示手順の例として、記憶されたデータを削除する削
除処理をマウスを用いて指示するときの指示手順を以下
に説明する。たとえば、図21は、削除処理実行前の表
示装置3の表示領域14と、カーソル18の軌跡との位
置関係を表す模式図である。この段階の表示領域14に
は、情報処理装置1に記憶されたデータに対応する図形
であるアイコン15と、削除処理に対応する図形である
アイコン16、いわゆるごみ箱とが含まれる。
【0006】操作者は、まず、マウス9の球体を回転さ
せて、アイコン15を含む領域17にカーソル18を移
動させる。次いで、領域17内にカーソル18が含まれ
る状態でマウス9のボタンを押し、さらにボタンを押し
たままの状態でカーソル18がアイコン16に向かって
移動するように、球体を回転させる。これによって、ア
イコン15は、たとえば軌跡19に沿って移動し、図2
2に表すように、アイコン16に重ねて表示される。ア
イコン15,16が重なった状態でボタンを離すと、中
央制御装置7は、アイコン15に対応するデータの削除
処理が指示されたものと見なして、編集装置6にその処
理動作の実行を指示する。
【0007】情報処理装置1は、マウス9に代わって、
タブレットおよびタッチパネルと称されるような、座標
入力装置が用いられることがある。タブレットは、平板
状の部材で構成された指示領域を備え、この指示領域を
表示装置の表示領域に重ねて配置する。この配置状態
で、指示領域内の1点を指で押下げる操作をすると、そ
の点の直下に当たる表示領域内の点の座標がタブレット
から入力され、カーソルポインタ11に記憶される。
【0008】この情報処理装置での処理動作の指示手順
の例として、削除処理をタブレットを用いて指示すると
きの指示手順を以下に説明する。図23は、削除処理の
実行前に表示装置3の表示領域21とタブレットによっ
て指示された点との位置関係を表す模式図である。この
段階の表示領域21は、図21の表示領域14と比較し
て、マウス9の回転に連動して移動するカーソル18
が、タブレットから入力された座標が表す点に表示され
るカーソル20に置換えられた点が異なり、他は等し
い。
【0009】操作者は、まず、指示領域のうちで領域1
7の直上の部分内の点を指で押下げ、領域17にカーソ
ル20を移動させる。次いで、アイコン16の直上の領
域まで、指示領域を押下げつつ指を移動させる。これに
よって、指で押下げられた点が軌跡19に沿って並び、
アイコン20は軌跡19に沿って移動して、図24に表
すように、アイコン16に重ねて表示される。この状態
で指を指示領域から離すと、中央制御装置7は、アイコ
ン15に対応するデータの削除処理が指示されたものと
見なして、編集装置6にその処理動作の実行を指示す
る。
【0010】このような指示動作によって、処理対象の
データの選択と、そのデータに対する処理の選択および
実行の指示が行われる。このような指示では、カーソル
18,20を領域17に確実に重ねなければならず、マ
ウス9および座標入力装置の操作に不慣れな操作者には
指示が難しい。また、アイコン15をアイコン16まで
移動させる動作も、マウスのボタンを押続けるおよびタ
ブレットを押下げ続ける必要があり指示が難しい。さら
に、これら指示動作は、日常生活でゴミをごみ箱に捨て
るときの動作と異なるのでなじみにくい。
【0011】マウスおよびタブレットを用いた情報処理
装置の第2および第3の従来技術として、実開平2−8
0849号公報と特開平6−28095号公報が挙げら
れる。実開平2−80849号の共同作業用情報処理装
置では、複数の人が同一画面内の座標を指示して各種の
情報処理動作を実行させるために、複数のポインティン
グデバイスが備えられる。情報処理装置は、表示領域内
に各ポインティングデバイスに個別に対応しかつ識別可
能なカーソルを表示させ、個々のポインティングデバイ
スからの指示入力に応答してこれらカーソルの位置およ
び移動を個別的に制御する。
【0012】特開平6−28095号公報の座標入力制
御装置では、複数の人が同一画面内の座標を指示して各
種の情報処理動作を実行させるために、デジタイザと複
数の電子ペンとを備える。座標入力制御装置では、各電
子ペンによってデジタイザ上に指示された座標に応じて
表示領域にカーソルを表示させ、かつカーソルの操作権
の授受を明確に表示するために、複数の座標が同時に指
示されるときにはそれらの座標が表す点間の中点に単一
の座標が指示されるときとは異なるカーソルを表示させ
る。これら第2および第3の従来技術は、複数の人が同
じ表示領域に対して座標を個別に指示するための装置で
あり、個々のカーソルを用いて処理動作を指示するとき
には、第1の従来技術と同じように指示する必要がある
ので、処理動作の指示のための操作が困難である。
【0013】また、タブレットを用いた第4の従来技術
として、特開平7−325655号公報の情報入力方法
およびその装置が挙げられる。この装置では、平板状の
座標検出部と両手の5本の指に個別に装着される複数の
座標指示器とを用いる。操作者は、複数の座標指示器を
両手の5本の指に個別に取付け、座標検出部に向かって
キーボードを操作するときと同じように指を動かす。座
標検出部は、同時に入力された複数の座標指示器の位置
を基準として、座標検出部上に仮想的に設定されたキー
ボードのどのキーが操作されたかを判定して、そのキー
に応じた処理を行う。この装置では、操作者はキーボー
ドを操作するときと同じように指を動かすので、キーボ
ードの操作に慣れていない操作者がこの装置を用いると
き、操作が困難である。
【0014】さらにまた、タブレットを用いた指示装置
の第5〜第8の従来技術として、特開平1−14296
9号公報、特開平1−142970号公報、および特開
平1−142971号公報の文書編集装置が挙げられ
る。これら3つの文書編集装置は、文書データを画像と
して表示する表示装置に、透明タッチパネルを予め重ね
て配置しておく。特開平1−142969号公報の文書
編集装置では、この文書データのうちの一部分を編集処
理の対象として指定するために、操作者は画像のうちで
前記一部分を表す部分の直上のタッチパネルの部分を大
まかに複数箇所タッチする。文書編集装置は、それらタ
ッチ位置を全て内包する領域を算出して、その領域内に
表示される文書データを、処理対象のデータとする。
【0015】特開平1−142970号公報の文書編集
装置では、操作者は、文書データのうちで編集処理の対
象とする部分の直上のタッチパネルを複数箇所タッチす
る。文書編集装置は、タッチパネルのうちでタッチされ
た位置が文書データの文字の直上の部分であるか否かに
応じて、文書データに施す編集処理を変更する。特開平
1−142971号公報では、操作者は、文書データの
うちで編集処理の対象とする部分の直上のタッチパネル
をタッチしてかつその部分の移動方向に、タッチしたま
ま指を移動させる。文書編集装置は、タッチパネルへの
最初のタッチ位置とそのタッチ位置の移動方向とに応じ
て、文書データのうちで編集対象とする部分を決定す
る。これらの文書編集装置でも、編集処理に応じてタッ
チ位置を厳密に定める必要があるので、タッチパネルの
操作が不慣れな操作者にとっては操作が困難である。
【0016】さらにまた、上述した第1〜第8の従来技
術の装置では、平面形状の表示領域に、XYZ3次元座
標系で表される立体像を平面像に変換して表示する、い
わゆる3D表示を行うことがある。このとき第1〜第8
の従来技術の装置では、表示領域には、2次元平面上の
点を表すためのXY2次元座標系が設定されているだけ
なので,立体像のXおよびY方向の移動量を指示するこ
とはできるが、立体像のZ軸方向の移動量を指示するこ
とは困難である。
【0017】
【発明が解決するべき課題】本発明の目的は、操作が簡
単であって、かつ立体的な動作の指示を容易に行うこと
ができる指示装置および処理装置、ならびに、指示装置
と処理装置とをコンピュータによって実現させるための
プログラムを記憶した記憶媒体を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、平面状の指示
領域を有し、指示領域内の複数の点を、位置関係を変化
させつつ指定させる点指定手段と、予め定める複数の処
理動作と、複数の点の位置関係の変化とを対応付けて記
憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された複数の処理動
作のうちから、点指定手段によって指定された複数の点
の位置関係の変化に対応付けられた処理動作を選択し
て、選択された処理動作の実行を指示する制御手段とを
含むことを特徴とする指示装置である。
【0019】本発明に従えば、指示装置では、操作者
に、指示領域に対して、複数の点を同時にかつ時間経過
に伴ってその位置関係が変更されるように指示させる。
制御手段は、これら点の位置関係の変化を求め、その位
置関係の変化に対応する処理動作を記憶手段に記憶され
た処理動作のうちから選択して、その実行を指示する。
この処理動作は、位置関係の変化に対応付けられている
ので、その位置関係の変化を変えることによって、指示
する処理動作を変更することができる。
【0020】このように、位置関係の変化を変更するこ
とは、従来技術のように指示領域内の所定の位置を指定
することよりも容易であるので、操作者の操作を容易に
することができる。またこの点の指示のための操作を、
その処理動作から容易に連想することができる動作、お
よび日常生活でその処理動作またはその処理動作に類似
の動作を行うときの動作に似せることによって、情報処
理装置の操作に不慣れな操作者にとっても操作し易くす
ることができる。
【0021】また本発明は、前記指示領域内の点に1対
1で対応する点を含み、予め定める平面像を平面状の表
示領域に表示する表示手段をさらに含み、前記制御手段
は、前記選択した処理動作を、表示領域上で前記複数の
点に対応する点を含む領域内に表示された平面像に対し
て実行することを指示することを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、指示装置では、操作者
に、表示領域内で処理対象とするべき平面像が表示され
た領域に対応する指示領域内の領域に対して、複数の点
を上述のように指示する。制御手段は、この操作に応答
して、その複数の点の位置関係の変化から実行する処理
動作を定め、さらに、表示領域に含まれる複数の平面像
のうちでそれら複数の点を含む領域内の平面像をその処
理動作を施すべき対象の平面像として選ぶことができ
る。したがって、操作者は、1回の指示のための操作に
よって、実行するべき処理動作をその処理対象の平面像
とを共に指示することができる。ゆえに、指示のための
操作者の操作をさらに容易にすることができる。また、
複数の点を指示する位置は、平面像を含む領域であれば
どこでも良いので、複数の点を指示する位置を厳密に定
める必要はない。ゆえに、操作をさらに容易にすること
ができる。
【0023】また本発明は、平面状の指示領域を有し、
指示領域内の複数の点を、位置関係を変化させつつ、か
つ予め定める複数の指定態様のうちのいずれかの指定態
様で指定させる点指定手段と、予め定める複数の処理動
作と、複数の点の位置関係の変化および指定態様とを、
対応付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された
複数の処理動作のうちから、点指定手段によって入力さ
れた複数の点の位置関係の変化および各点の指定時の指
定態様に対応付けられた処理動作を選択して、その実行
を指示する制御手段とを含むことを特徴とする指示装置
である。
【0024】本発明に従えば、指示装置では、操作者
に、指示領域に対して、複数の点を予め定める指定態様
で指示し、さらにそれらの点をその位置関係が変更され
るように指示させる。制御手段は、これら点の位置関係
の変化と指定態様とを求め、その位置関係の変化と指定
態様とに対応する処理動作を記憶手段に記憶された処理
動作のうちから選択して、その実行を指示する。この処
理動作は、位置関係の変化と指定態様とに対応付けられ
ているので、その位置関係の変化および指定態様の少な
くとも一方を変えることによって、指示する処理動作を
変更することができる。
【0025】このように、位置関係の変化によって処理
動作を指示することによって、請求項1で説明したよう
に、操作者の操作を容易にすることができる。また、こ
の点の指示のための操作を、その処理動作から容易に連
想することができる動作、および日常生活でその処理動
作またはその処理動作に類似の動作を行うときの動作に
似せると、さらに操作を容易にすることができる。この
とき、複数の処理動作から前記連想される動作および前
記類似の動作が等しいことがある。請求項1の指示装置
では、このときには、その動作によって指示された点の
位置関係の変化が等しいので、これら複数の処理動作の
うちのどの処理動作を指示したのかを判定することが困
難になる。
【0026】このとき、これら点の指定態様を相互に異
なるものにしておけば、上述の動作で複数の点を指示し
た場合、複数の点の位置関係の変化は等しいが、複数の
点を指定したときの指定態様が異なるので、指定態様か
らどの処理動作が指示されたのかを、指示手段が容易に
認識することができる。したがって、複数の処理動作に
対して連想される動作および前記類似の動作が似通って
いるときも、各処理動作にその動作によって指示可能な
複数の点の位置関係の変化を対応付けることができ、ま
たこれら処理動作のどれが指示されたかを指示手段が容
易に認識することができる。したがった、操作をより容
易にすることができる。
【0027】また本発明は、平面でありその平面内の点
が3次元座標で表される空間内の点に対応する指示領域
を含み、指示領域のうちで処理対象となる空間内の点に
対応する平面上の点を含む平面領域内の複数の点を、位
置関係を変化させつつ指定させる点指定手段と、3次元
座標の変換を含む複数の予め定める処理動作と、複数の
点の位置関係の変化とを対応付けて記憶する記憶手段
と、記憶手段に記憶された複数の処理動作のうちから、
点指定手段によって指定された複数の点の位置関係の変
化に対応付けられた処理動作を選択して、その実行を指
示する制御手段とを含むことを特徴とする指示装置であ
る。
【0028】本発明に従えば、指示装置では、空間内の
点を疑似的に指示領域内の点に対応させている。操作者
は、この指示領域のうちの上述の平面領域内の複数の点
を、時間経過に伴ってその位置関係が変更されるように
指示する。制御手段は、これら点の位置関係の変化を求
め、その位置関係の変化に対応する処理動作を記憶手段
に記憶された処理動作のうちから選択して、その実行を
指示する。このとき、この処理動作には3次元座標の変
換処理が含まれているので、この処理が実行されれば、
処理対象の点の3次元座標が変換されることになる。
【0029】このように、この指示装置では、平面上の
点の位置関係を変更させることによって、処理対象の点
の3次元座標を変更することができる。また、この処理
動作の指示手法は、請求項1で説明した理由から、情報
処理装置の操作に不慣れな操作者にも容易に指示するこ
とができる。したがって、3次元座標の変換の指示を極
めて容易に実行することができる。
【0030】また本発明は、前記指示領域内の点に1対
1で対応する点を含み、空間内の位置が3次元座標で表
される立体像を平面像に変換して、2次元平面である表
示領域に表示する表示手段をさらに含み、前記制御手段
は、前記選択した処理動作を、表示領域上で前記複数の
点に対応する点を含む領域内に表示された平面像の変換
前の立体像に対して実行することを指示することを特徴
とする。
【0031】本発明に従えば、指示装置では、表示手段
に、いわゆる3D表示によって、立体像が平面像に変換
されて表示される。操作者は、表示手段のうちで、処理
対象の立体像の変換後の平面像が表示された領域に対応
する指示領域内の領域に対して、複数の点を上述のよう
に指示する。制御手段は、この操作に応答して、その複
数の点の位置関係の変化から実行する処理動作を定め、
さらに、表示領域に含まれる複数の平面像のうちでそれ
ら複数の点を含む領域内の平面像の変換前の立体像を、
その処理動作を施すべき対象の平面像として選ぶことが
できる。
【0032】したがって、操作者は、1回の指示のため
の操作によって、実行するべき処理動作と、その処理対
象の立体像とを共に指示することができる。ゆえに、3
次元座標の変換を指示するような処理動作を指示すると
きに、指示のための操作者の操作をさらに容易にするこ
とができる。また、複数の点を指示する位置は、平面像
を含む領域であればどこでも良いので、複数の点を指示
する位置を厳密に定める必要はない。ゆえに、操作をさ
らに容易にすることができる。
【0033】また本発明は、平面上の点が3次元座標で
表される空間内の点に対応する平面状の指示領域を含
み、指示領域内に、移動対象となる空間内の点に対応す
る平面内の点を含む第1平面領域と、移動先となる空間
内の点を含み第1の領域と大きさが異なる第2平面領域
とを指定させる領域指定手段と、第1平面領域と第2平
面領域との位置のずれと、第1平面領域と第2平面領域
との大きさのずれとから、移動対象となる空間内の点の
空間内での移動方向および移動距離を決定する決定手段
と、移動対象の空間内の点の3次元座標を、その3次元
座標から移動方向に移動距離だけずれた座標に変換する
変換手段を含むことを特徴とする処理装置である。
【0034】本発明に従えば、処理装置は、まず操作者
に、上述の指示領域内に、第1平面領域と第2平面領域
とを指示させる。次いで決定手段が、上述のように移動
方向と移動距離とを定め、変換手段によって、移動対象
の空間内の点の3次元座標が変換される。これによっ
て、2次元平面である指示領域内で2つの領域を指示す
ることによって、空間内での点の移動を指示することが
できる。
【0035】また本発明は、前記領域指定手段は、前記
第1および第2平面領域内の複数の点をそれぞれ指定さ
せ、前記決定手段は、前記位置のずれを第1および第2
平面領域の各点の座標のずれから求め、前記大きさのず
れを、第1および第2平面領域毎の複数の点の間隔のず
れから求めることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、操作者は、第1および第
2平面領域を指定するとき、その平面領域内のうちで複
数の点を指定する。決定手段は、前記位置のずれおよび
大きさのずれを、これらの点から求める。これによっ
て、この座標移動装置で移動対象となる点と移動先の点
とを指定するとき、領域指定手段に対して容易に平面領
域を指定することができる。また、この複数の点の指示
を、請求項4の処理動作の指定のための点の指示と兼用
させることによって、複数の処理動作のうちから点の移
動処理を選択するための点の指示と、移動対象および移
動先の点の指示とを同時に行うこともできる。これによ
って、移動処理の実行の指示を簡略化することができ
る。
【0037】また本発明は、平面内の点が3次元座標で
表される空間内の点に対応し、前記3次元座標系の座標
軸のうちの2つに相当する2次元直交座標系の座標軸
と、前記3次元座標系の座標軸のうちの残余の1つに相
当し2次元直交座標系のいずれか一方の座標軸と予め定
める角度で交差する基準軸線とを備える平面である指示
領域を有し、指示領域内に2つの点を指定させる点指定
手段と、点指定手段によって指定された点を両端とする
線分と前記いずれか一方の座標軸とのなす角度が前記予
め定める角度未満であるとき、前記線分の長さを基準軸
線に平行なベクトルと前記いずれか一方の座標軸に平行
なベクトルとの内積として両ベクトルの大きさを算出し
て、該各ベクトルの大きさだけ、移動対象となる空間内
の点の3次元座標のうちで前記いずれか一方の座標軸お
よび基準軸線に相当する3次元座標系の座標軸上の座標
を増減し、前記線分と前記いずれか一方の座標軸とのな
す角度が前記予め定める角度以上であるとき、前記線分
の長さを基準軸線に平行なベクトルと前記2次元直交座
標系の座標軸のうちでいずれか他方の座標軸に平行なベ
クトルとの内積として両ベクトルの大きさを算出して、
該各ベクトルの大きさだけ、前記移動対象となる空間内
の点の3次元座標のうちで前記いずれか他方の座標軸お
よび基準軸線に相当する3次元座標系の座標軸上の座標
を増減する変換手段とを含むことを特徴とする処理装置
である。
【0038】本発明に従えば、指示領域には、上述のよ
うに座標系の座標軸が設定される。これによって、2次
元平面である指示領域に、疑似的に3次元座標系の3本
の座標軸が設定されることになる。このような指示領域
は、たとえばいわゆる3D表示を行うときの表示手段の
2次元平面の表示領域に対応する。この指示領域に対し
て操作者が上述のように2つの点を指定すると、変換手
段は、処理対象である空間内の点の3次元座標を、上述
のように変換する。したがって、2次元平面の指示領域
を用いて、3次元座標系の座標軸のうちで2次元座標系
の座標軸に対応しない座標軸の座標を増減する量を、容
易に指定することができる。
【0039】また本発明は、予め定める複数の処理動作
と平面状の指示領域内に指定される複数の点の位置関係
の変化とを対応付けて予め記憶する処理、指示領域内に
複数の点を位置関係を変化させつつ指定させる処理、お
よび、複数の処理動作のうちから、指定された複数の点
の位置関係の変化に対応付けられた処理動作を選択し
て、選択された処理動作の実行を指示する処理をコンピ
ュータに実行させるためのプログラム、予め定める複数
の処理動作と平面状の指示領域内に指定される複数の点
の位置関係の変化および指定態様とを対応付けて予め記
憶する処理、指示領域内に複数の点を位置関係を変化さ
せつつかつ予め定める複数の指定態様のうちのいずれか
の指定態様で指定させる処理、および、複数の処理動作
のうちから指定された複数の点の位置関係の変化および
各点の指定時の指定態様に対応付けられた処理動作を選
択して、選択された処理動作の実行を指示する処理をコ
ンピュータに実行させるためのプログラム、3次元座標
の変換を含む複数の予め定める処理動作と、平面状の指
示領域内に指定される複数の点の位置関係の変化とを対
応付けて予め記憶する処理、指示領域内の点に3次元座
標で表される空間内の点を対応させる処理、指示領域の
うちで処理対象となる空間内の点に対応する点を含む平
面領域内の複数の点を、位置関係を変化させつつ指定さ
せる処理、および、複数の処理動作のうちから、指定さ
れた複数の点の位置関係の変化に対応付けられた処理動
作を選択して、選択された処理動作の実行を指示する処
理をコンピュータに実行させるためのプログラム、平面
状の指示領域内の点に3次元座標で表される空間内の点
を対応させる処理、指示領域内に、移動対象となる空間
内の点に対応する平面上の点を含む第1平面領域と、移
動先となる空間内の点を含み第1の領域と大きさが異な
る第2平面領域とを指定させる処理、第1平面領域と第
2平面領域との位置のずれと、第1平面領域と第2平面
領域との大きさのずれとから、移動対象となる空間内の
点の空間内での移動方向および移動距離を決定する処
理、および、移動対象の空間内の点の3次元座標を、そ
の3次元座標から移動方向に移動距離だけずれた座標に
変換する処理をコンピュータに実行させるためのプログ
ラム、ならびに平面状の指示領域内の点に3次元座標で
表される空間内の点を対応させ、前記3次元座標系の座
標軸のうちの2つに相当する2次元座標系の座標軸と、
前記3次元座標系の座標軸のうちの残余の1つに相当し
2次元座標系のいずれか一方の座標軸と予め定める角度
で交差する基準軸線とを設定する処理、指示領域に2つ
の点を指定させる処理、および、指定された点を両端と
する線分と前記いずれか一方の座標軸とのなす角度が前
記予め定める角度未満であるとき、前記線分の長さを基
準軸線に平行なベクトルと前記いずれか一方の座標軸に
平行なベクトルとの内積として両ベクトルの大きさを算
出して、該各ベクトルの大きさだけ、前記移動対象の空
間内の点の3次元座標のうちで前記いずれか一方の座標
軸および基準軸線に相当する3次元座標系の座標軸上の
座標を増減し、前記線分と前記いずれか一方の座標軸と
のなす角度が前記予め定める角度以上であるとき、前記
線分の長さを基準軸線に平行なベクトルと前記2次元座
標系の座標軸のうちでいずれか他方の座標軸に平行なベ
クトルとの内積として両ベクトルの大きさを算出して、
該各ベクトルの大きさだけ、前記移動対象の空間内の点
の3次元座標のうちで前記いずれか他方の座標軸および
基準軸線に相当する3次元座標系の座標軸上の座標を増
減する処理をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムのうちの少なくとも1つのプログラムを記憶したコン
ピュータ読取り可能な記憶媒体である。
【0040】本発明に従えば、記憶媒体は、上述のプロ
グラムを記憶している。この記憶媒体に記憶されたプロ
グラムを、たとえば平面状の指示領域を備えたコンピュ
ータに読込ませてインストールし、中央演算処理回路に
このプログラムを実行させることによって、請求項1,
3,4の指示装置および請求項6,8の処理装置を実現
することができる。また、この記憶媒体には、請求項1
の処理手順に請求項2の処理手順を付加した処理手順を
実行させるためのプログラム、および請求項4の処理手
順に請求項5の処理手順を付加した処理手順を実行させ
るためのプログラムを記憶させてもよい。これによっ
て、たとえば、コンピュータまたは従来技術の情報処理
装置に、この記憶媒体に記憶されたプログラムを読込ま
せて実行させることによって、容易に請求項1,3,4
の指示装置および請求項6,8の処理装置を実現するこ
とができる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
ある指示装置および処理装置を含む情報処理装置31の
電気的構成を示すブロック図である。この情報処理装置
31は、複数の処理動作を選択して実行することができ
る。また、表示装置の表示領域に表示された図形に対し
て各種の図形処理動作を施すことができる。
【0042】情報処理装置31は、表示装置33、画面
バッファ34、入力装置35、編集装置36、記憶装置
37,および中央制御装置38を含む。入力装置35
は、操作者によって操作可能なキーボード39およびタ
ブレット40、座標取得装置41、ダウン座標バッファ
42〜44、アップ座標バッファ45〜47、ダウン用
相対時間バッファ48,49、アップ用相対時間バッフ
ァ50,51、ならびにタイマ52を含む。画面バッフ
ァ34は、カーソルポインタ53を含む。各装置および
画面バッファは、バスライン55を介して中央制御装置
38に接続され、中央制御装置38によって統括的に制
御される。情報処理装置31の指示装置32は、中央制
御装置38,タブレット40,記憶装置37を含み、指
示装置32単体で、後述する処理動作の指示を行わせる
ことができる。
【0043】表示装置33は、平面像を表示可能な2次
元平面である表示領域を備え、画面バッファ4に記憶さ
れた画像信号によって表される画像を目視表示する。こ
の画像には、図形処理動作の処理対象となる複数の図形
が含まれる。表示領域には、2次元直交座標系が設定さ
れており、その内部の点は、2次元直交座標系の座標に
よって表される。
【0044】タブレット40は、透光性を有する平板状
の部材を含んで構成される指示領域を有し、指示領域
は、表示装置33の表示領域の上に重ねて配置される。
操作者は、指示領域を通して、表示領域に表示された画
像を目視することができる。また操作者は、指示領域に
対して予め定める点指定操作をすることによって、指示
領域内の任意の点を指定することができる。この指定操
作は、タブレット40の方式に関連して決定される。
【0045】点指定操作は、たとえば、指示領域に予め
定める指示部材を接触させ、その指示部材を部材から離
す動作である。この指示部材は、たとえば指および棒状
部材である。本実施形態では、指示部材を指であると仮
定して説明する。点指定動作中に、指は、それを指示領
域に接触させた時点から、指を指示領域から離す時点ま
での間、最初に接触した位置に留めておいてもよく、指
を指示領域に接触させつつ移動させてもよい。指示領域
内で指が接触している点を、指定された点とする。
【0046】点操作動作のうちで、指が指示領域に接触
した時点をダウン時点と称し、指が指示領域から離れる
直前の時点をアップ時点と称する。タブレット40は、
ダウン時点に指示領域内で指が接触する点の座標を、ダ
ウン座標として検出し、アップ時点に指示領域内で指が
接触する点の座標を、アップ座標として検出する。ゆえ
に、1回の点指定操作では、2つの座標が取得される。
タブレット40では、指定領域に対して、複数の点指定
操作を並列に実行し、各点指定操作によって個別に点を
指定することができる。これによって、タブレット40
では、複数の点を同時に指定することができる。座標バ
ッファ42〜47は、タブレット40が取得した座標を
個別に記憶する。またこの取得された座標は、直接中央
制御装置38に与えられても良い。ダウンおよびアップ
座標バッファは、それぞれ、指定領域に対して同時に実
行することができる点指定操作の数だけ備えられる。本
実施形態では、同時に実行することができる点指定操作
の数を、2または3と仮定して説明する。
【0047】タブレット40は、その指示領域の構造お
よび点の検出手法等に応じて、抵抗膜方式、静電容量方
式、静電誘導方式、光学方式、および超音波方式を含む
様々な種類のものがあるが、複数の点を同時に指定する
ことができるものであれば、どのような種類のタブレッ
トを用いても良い。指示領域内の点は、表示領域内の点
と1対1で対応付けられおり、指示領域内の或る点を指
定したとき、入力装置は、その或る点に対応する表示領
域内の点が指定されたものと見なす。また、指示領域に
も2次元直交座標系が設定され、指示領域内の点はこの
2次元直交座標系の座標によって表される。また、表示
領域と指示領域とを重ねるときに両領域の2次元直交座
標系の座標軸が一致するようにしておけば、指示領域内
の点を表す座標とその点に対応する表示領域内の点の座
標とが一致するので好ましい。
【0048】座標取得装置41は、操作者によるキーボ
ード39およびタブレット40の操作に基づいて、表示
装置3の表示領域内で指定された座標を取得し、その取
得タイミングに応じて、カーソルポインタ53に個別に
記憶させる。表示領域内には、カーソルが表示される。
カーソルとは、キーボード39内のカーソルキーの操作
状態またはタブレット40に指定された点の移動に対応
して該表示領域内を移動する図形である。このカーソル
は、表示領域に表示された画像のうちでカーソルポイン
タ53に記憶された座標によって表される点に、重ねて
表示される。
【0049】記憶装置36には、情報処理装置31が動
作するために必要な各種のデータおよびプログラム、な
らびに処理対象として情報処理装置31に与えられてい
るデータが記憶される。また、後述する指示テーブルが
記憶される。編集装置37は、座標バッファ42〜47
と相対時間バッファ48〜51との記憶内容に応じて、
記憶装置36に記憶された複数の処理動作のうちから実
行するべき処理動作を選択して、その処理動作を情報処
理装置31に与えられているデータに対して実行する。
またこのデータに対する処理は、操作者によるキーボー
ド39の操作状態、画像内の図形と前記カーソルとの位
置関係に応じて選択してもよい。
【0050】この情報処理装置31では、複数の処理動
作を実行することができる。これら処理の実行は、指示
領域に対して複数の点の位置関係を変化させつつ複数の
指定態様のうちのいずれかで指定することによって指示
される。複数の点の位置関係の変化パターンと指定態様
との組合わせは、各処理動作毎に異なる。この変化パタ
ーンおよび指定態様の組合わせと、処理動作との対応付
けは、後述する指示テーブルとして、記憶装置37に記
憶される。
【0051】本実施形態では、点指定動作によって複数
の点を並列に指定する場合、複数の指、たとえば親指と
人差し指と中指とを、並行してタブレット40に接触さ
せて離すと仮定する。また、本実施形態では、複数の点
の指定態様を、以下の第1および第2指定態様であると
仮定する。第1指定態様では、複数の指を同時にタブレ
ット40に接触させて同時に離す。第2指定態様では、
複数の指を時間経過に伴った1本ずつタブレット40に
接触させて、すべての指が接触し終わった後に、時間経
過に伴って1本ずつタブレット40から離す。第1およ
び第2指定態様では、複数の指が並列してタブレットに
接触している間、その指が接触する位置を移動させるこ
とができるものとする。
【0052】図2は、情報処理装置31における情報処
理動作を説明するためのフローチャートである。情報処
理装置31が起動されて、各種の処理動作が実行可能に
なった状態で、タブレット40は点を指定可能な状態に
保たれる。この状態で、ステップa1からステップa2
に進む。ステップa2では、中央制御装置38は、タブ
レット40の指示領域に対して新たな点指定操作が開始
された否かを判定する。たとえば、タブレット40が抵
抗膜方式であれば、指示領域に指または指示指示領域が
新たに接触したか否かを判定する。開始されたとき、ス
テップa2からステップa3に進む。
【0053】ステップa3では、中央制御装置38は、
ステップa2で開始されたと判定された点指定操作が、
現在並列に実行される点指定操作のうちの最初の点指定
操作から数えて何番目に実行されたものであるかを検出
する。ステップa2で或る点指定操作が開始されたと判
定された時点で他に点指定操作が開始されていないと
き、その指定操作は最初の点指定操作である。このと
き、ステップa3からステップa4に進む。
【0054】ステップa4では、中央制御装置38は、
ステップa2で開始されたと判定された点指定操作のダ
ウン時点に指が接触した点の座標を、ダウン座標として
タブレット40によって取得させ、そのダウン座標をダ
ウン座標バッファ42に記憶させる。次いでステップa
5で、タイマ52を初期化して、タイマ52によって検
出される相対時間を初期値である0に戻す。続いてステ
ップa6で、中央制御装置38はタイマ52による相対
時間の計測を開始させ、ステップa2に戻る。
【0055】ステップa2で開始されたと判定された時
点に他の点指定操作が1つだけ既に実行されていると
き、ステップa2で開始されたと判定された点指定操作
は2番目の点指定操作である。このとき、ステップa3
からステップa7に進む。ステップa7では、中央制御
装置38は、ステップa4の処理と同様の処理によっ
て、ステップa2の最新の判定で開始されたと判定され
た点指定操作によって指定された点のダウン座標をタブ
レット40に取得させて、ダウン座標バッファ43に記
憶させる。次いでステップa8で、中央制御装置38
は、タイマ52で計測された相対時間を読取り、相対時
間バッファ48に記憶させて、ステップa2に戻る。こ
の相対時間は、すなわち、1回目の点指定操作が開始さ
れた時刻から2回目の点指定操作が開始された時刻まで
の時間を表す。ステップa8の処理以後も、タイマ52
による相対時間の計測は続ける。
【0056】ステップa2で開始されたと判定された時
点で他の点指定操作が2つ並列して実行されていると
き、ステップa2で開始されたと判定された点指定操作
は3番目の点指定操作である。このとき、ステップa3
からステップa9に進む。ステップa9では、中央制御
装置38は、ステップa7の処理と同様の処理によっ
て、ステップa2の最新の判定で開始されたと判定され
た点指定操作によって指定された点のダウン座標をタブ
レット40に取得させて、ダウン座標バッファ44に記
憶させる。次いでステップa5で、中央制御装置38
は、タイマ52で計測された相対時間を読取り、相対時
間バッファ49に記憶させて、ステップa2に戻る。こ
の相対時間は、1回目の点指定操作を開始した時刻から
3回目の点指定操作を開始した時刻までの時間でもよ
く、2回目の点指定操作を開始した時刻から3回目の点
指定操作を開始した時刻までの時間でもよい。
【0057】ステップa2で新たな点指定操作が開始さ
れていないと判定されたとき、ステップa2からステッ
プa11に進む。ステップa11では、中央制御装置3
8は、指示領域に対して並列に実行される複数の点指定
操作のうちに、終了した点指定操作があるか否かが判定
する。たとえば、タブレット40が抵抗膜方式であれ
ば、指示領域に接触している複数の指のいずれかが、指
示領域から離れたか否かを判定する。複数の点指定操作
がすべて継続して実行されているとき、ステップa11
からステップa2に戻る。たとえば、点指定操作中に指
を指示領域に指を接触させたまま指を動かしている間
は、ステップa2,a11の判定が共に否定されるの
で、ステップa2,a11の判定が繰返される。ステッ
プa11でいずれかの点指定操作が終了したと判定され
ると、ステップa11からステップa12に進む。
【0058】ステップa12では、中央制御装置38
は、ステップa11で終了したと判定された点指定操作
が、指示領域に対して並列に実行された複数の点指定操
作のうちの最初に終了した指定動作から数えて何番目に
終了したかを調べる。ステップa11で或る1つの点指
定操作が終了したと判定された時点で、その点指定操作
の他の点指定操作が終了していないとき、ステップa1
1で終了したと判定された点指定操作は1番目に終了し
ている。このとき、ステップa12からステップa13
に進む。ステップa13では、中央制御装置38は、ス
テップa11で終了されたと判定された点指定操作によ
って指定された点のアップ座標を、タブレット40に取
得させ、そのアップ座標をアップ座標バッファ45に記
憶させる。
【0059】次いでステップa14で、タイマ52を初
期化して、相対時間を0に戻す。続いてステップa15
で、中央制御装置38は、タイマ52による相対時間の
計測を開始させる。さらにステップa16で、指示領域
に対して並列に実行された複数の点指定操作がすべて終
了したか否かを判定する。たとえば、指示領域から、指
がすべて離れたか否かを検出する。指示領域に接触する
指が残っているとき、未だ終了していない点指定操作が
あるので、ステップa16からステップa11に戻る。
【0060】ステップa11で終了した点指定動作があ
ると判定され、かつステップa12でその点指定操作が
2番目に終了したと判定されたとき、ステップa12か
らステップa17に進む。ステップa17では、中央制
御装置38は、ステップa13の処理と同様の処理によ
って、タブレット40にステップa11の最新の判定で
終了したと判定された点指定操作によって指定された点
のアップ座標を取得させアップ座標バッファ46に記憶
させる。次いでステップa18で、中央制御装置38
は、タイマ52で計測された相対時間を読取り、相対時
間バッファ50に記憶させて、ステップa16に進む。
この相対時間は、1番目に終了した点指定操作の終了時
刻から2番目に終了した点指定操作の終了時刻までの時
間を表す。ステップa18の処理以後も、タイマ52に
よる相対時間の計測は続ける。ステップa16では、前
述した判定を再度行い、未だ終了していない点指定操作
があるときは、ステップa16からステップa11に戻
る。
【0061】ステップa11で終了した点指定動作があ
ると判定され、かつステップa12でその点指定操作が
3番目に終了したと判定されたとき、ステップa12か
らステップa19に進む。ステップa19では、中央制
御装置38は、ステップa17の処理と同様の処理によ
って、タブレット40にステップa11の最新の判定で
終了したと判定された点指定操作によって指定された点
のアップ座標を取得させアップ座標バッファ47に記憶
させる。
【0062】次いでステップa20で、中央制御装置3
8は、タイマ52で計測された相対時間を読取り、相対
時間バッファ51に記憶させて、ステップa16に進
む。この相対時間は、1番目に終了した点指定操作の終
了時刻から3番目に終了した点指定操作の終了時刻まで
の時間でもよく、2番目に終了した点指定操作の終了時
刻から3番目に終了した点指定操作の終了時刻までの時
間でもよい。ステップa16では、前述した判定を再度
行い、未だ終了していない点指定操作があるときは、ス
テップa16からステップa11に戻る。たとえば指示
領域から指がすべて離れたとき、すべての点指定操作が
終了したと判定され、そのときは、ステップa16から
ステップa21に進む。
【0063】ステップa21では、中央制御装置38
は、まず、座標バッファ42〜47の記憶内容に基づい
て、後述するように、複数の点の位置関係の時間変化を
調べる。また中央制御装置38は、指定態様を定めるた
めに、たとえば、相対時間バッファ48,49;50,
51に記憶された相対時間が予め定める基準時間未満で
あるかを判定する。この基準時間は、たとえば、第2指
定態様で複数の点を指定する場合に指示領域に時間を空
けて各指を接触させるときの時間差未満であり、第1指
定態様で複数の点を指定する場合に指示領域に各指を同
時に接触させるときの時間差以上に設定する。相対時間
が基準時間未満、たとえばほぼ0であるとき、点が第1
指定態様によって指定されたものと判定する。相対時間
が基準時間以上であるとき、点が第2指定態様によって
指定されたものであると判定する。
【0064】次いで中央制御装置38は、指示領域に指
定された複数の点の位置関係の時間変化と複数の点の指
定態様との組合わせが、記憶装置37に記憶された指示
テーブル内に記憶された位置関係の時間変化および指定
態様の組合わせのうちのいずれかと一致するか否かを判
定する。この判定の詳細は後述する。一致するとき、ス
テップa21からステップa22に進む。また、組合わ
せとが一致しないとき、ステップa21からステップa
23に進む。
【0065】ステップa22では、中央制御装置38
は、ステップa21で一致したと判定された組合わせに
対応づけられた処理動作を記憶装置37から読出し、編
集装置37にその処理動作の指示を指示する。また、中
央制御装置38は、指示動作の各点指定操作のうちで各
指が最初に指示領域に接触した時点に指示された点、す
なわちダウン座標バッファ42〜44に記憶された座標
が表す点に基づいて、処理動作を施すべき処理対象のデ
ータを決定して、編集装置37に指示する。たとえば、
情報処理装置31に複数のデータが与えられていて、各
データが表示領域に表示された複数の図形に個別に対応
づけられているとき、表示領域内で、ダウン座標が表す
点に対応する点を含む予め定める領域内に含まれる図形
に対応するデータを処理対象のデータとする。編集装置
37は、中央制御装置38から指定されたデータに対し
て、中央制御装置38から指定された処理動作を施し、
その処理結果を表すデータを表示装置38に与える。指
示テーブルの詳細は後述する。処理終了後、ステップa
22からステップa23に進む。
【0066】ステップa23では、表示装置33が、ス
テップa22の処理結果を表示領域に画像として表示す
る。ステップa22の処理を行わない場合は、たとえ
ば、本フローチャートの情報処理動作の開始前に表示領
域に表示されていた画像をそのまま表示する。表示処理
終了後、ステップa24で情報処理動作を終了する。こ
の一連の処理によって、複数の点の位置関係の変化およ
び指定態様に応じて、処理動作を指定することができ
る。
【0067】情報処理装置31で実行可能な複数の処理
動作のうちには、表示領域に表示される図形に対して施
される複数の図形処理動作が含まれる。図形処理動作に
は、平面図形処理と空間図形処理とが含まれる。平面図
形処理には、表示領域内で図形の表示位置を移動させる
平面移動処理、表示領域内で図形を拡大および縮小する
変倍処理、ならびに表示領域内で図形を回転させる平面
回転処理が含まれる。本実施形態では、情報処理装置3
1で実行可能な複数の処理動作とその指示のための動作
との説明を、上述の図形処理動作を例として説明する。
【0068】表1は、指示テーブルの例である。X,X
a,Xb,X1,X2は任意のX座標値であり、Y、Y
a,Yb,Y1,Y2は、任意のY座標値である。X1
+α,X1+α1は、X1よりも大きいX座標値であ
り、X2−β,X2−β2はX2よりも小さいX座標値
である。Y1+α,Y1+α1は、Y1よりも大きいX
座標値であり、Y2−β,Y2−β2はX2よりも小さ
いX座標値である。矢符の右側の座標がダウン座標を表
し、矢符の左側の座標がアップ座標を表すものとする。
点の位置関係の時間変化は、ダウン座標とアップ座標と
の変化パターンによって表される。表1では、この変化
パターンを式1〜式4によって表す。式の詳細な説明は
後述する。
【0069】
【表1】
【0070】図3〜図10を参照して、各処理の指示手
順およびそのときの情報処理装置31の動作を説明す
る。図3〜図10は、タブレット40の指示領域61内
に指示された点と、表示装置33の表示領域内に表示さ
れる処理対象の図形との位置関係を表す模式図である。
図3〜図10は、指示領域61が表示領域に重ねられた
状態を表し、指示領域61を通して処理対象の図形を目
視することができるものとする。表示領域内の点および
領域に対応する指示領域61内の点および領域は、たと
えば表示領域の上に指示領域61が重ねられている場
合、表示領域内の点および領域の直上に位置する点およ
び領域を指すものと仮定する。指示領域61には、たと
えば、図3〜図10で下側左端の頂点を原点とする2次
元直交座標系が設定されているものとする。この座標系
のX座標軸は、図3〜図10の指示領域61の横方向の
辺66と平行であり、Y座標軸は、図3〜図10の指示
領域61の縦方向の辺67と平行であると仮定する。
【0071】まず、平面図形処理のうちで平面回転処理
を指示するときの指示動作を説明する。操作者は、図3
で示すように、まずず指示領域61のうちで処理対象の
図形である矩形71aを含む平面領域内の2つの点を、
2本の指でほぼ同時に押す。このダウン時点で押された
点を、白丸72a,72aで表す。次いで、白丸72a
で表す点を押す一方の指を留めたまま、他方の指を、矢
符74で示す方向に、指示領域に接触させつつ移動させ
る。最後に、他方の指が押す点が図4で示す白丸73b
に至った時点で、両方の指をほぼ同時に指示領域から離
す。このアップ時点で押された点を、白丸72b,73
bで表す。このとき、一方の指は移動させていないの
で、白丸72bの座標は、白丸72aの座標とほぼ等し
い。
【0072】このような指示動作が行われたとき、図2
のフローチャートのうちで、ステップa2〜a8の処理
によって、白丸72a,73aの座標がダウン座標とし
て取得される。2本の指は白丸72a,73aをほぼ同
時に押すので、ステップa8で得られる相対時間はほぼ
0である。また、ステップa11〜a18の処理によっ
て、白丸72b,73bの座標がアップ座標として取得
される。2本の指は白丸72b,73bからほぼ同時に
離れるので、ステップa18で得られる相対時間はほぼ
0である。
【0073】2つのダウン座標(X,Y)(X1,Y
1)と、2つのアップ座標(X,Y)(X2,Y2)と
を比較すると、一方の指は移動されないので、2つのダ
ウン座標のうちのいずれか一方と、2つのアップ座標の
うちのいずれか他方とはほぼ等しい。これの変化パター
ンを、式1で表す。この相対時間から、中央制御装置3
8は、複数の点が第1指定態様によって指定されたと判
定する。中央制御装置38は、ステップa21の判定時
に、第1指定態様によって点が指定され、かつ複数の点
の位置関係の時間変化が式1で表す変化パターンで表さ
れるとき、平面回転処理が指定されたと判定し、編集装
置36に平面回転処理の実行を指示する。 (X,Y)(X1,Y1)→(X,Y)(X2,Y2) …(1)
【0074】編集装置36は、たとえば、白丸72a,
73aに対応する表示領域内の点を含む予め定める大き
さの矩形の領域内に表示される図形を処理対象の図形と
して選択し、その図形を、アップ座標のいずれか一方と
と等しいダウン座標の点を回転中心として、回転させ
る。このとき、図形の回転角度は、たとえば、白丸72
a,73aを両端とする線分と白丸72b,73bを両
端とする線分のなす角度とする。図3の例では、処理対
象の図形として矩形71aが選ばれ、矩形71aが白丸
72aを中心として約90度回転され、図4で示す矩形
71bとなる。
【0075】この平面回転処理のための操作者の指示動
作は、日常生活内で、物体を2本の指でつかんで所望の
角度だけ実際に回す動作と類似している。ゆえにこの指
示動作は、物体を図形に置換えて考えれば物体を実際に
回す動作に類似するので、情報処理装置の操作に不慣れ
な操作者にもなじみやすい。ゆえに、処理動作を容易に
指示することができる。また、複数の点の最初が指定さ
れる位置、すなわちダウン座標が示す位置は、処理対象
の図形を含む平面領域内部にあればよい。ゆえに、処理
対象の図形が、たとえば指先と指示領域との接触面と類
似するほど小さい図形であるとき、その図形の周囲に複
数の点を指定すれば良いので、指示領域に指を接触させ
る点を厳密に定める必要がない。これによって、複数の
点の指示を容易に行うことができる。
【0076】次いで、平面図形処理の拡大処理のうち
で、X方向への拡大だけを指示するときの指示動作を説
明する。操作者は、図5に示すように、まず指示領域6
1のうちで処理対象の図形である矩形76aを含む平面
領域内にあり、X座標軸に平行な仮想軸線上にある2つ
の点を、2本の指で1つずつ押す。この点を、白丸77
a,78aで表す。このとき、白丸77aで表す点を一
方の指で押すタイミングと、白丸78aで表す点を他方
の指で押すタイミングをずらす。次いで、一方の指を矢
符79で示す方向に指示領域に接触させつつ移動させ、
他方の指を、矢符80で示す方向に、指示領域に接触さ
せつつ移動させる。矢符79,80で示す方向は、どち
らもX座標軸に平行であって相反し、かつ両方向に動か
された指の間隔は拡大する。最後に、図6で示すよう
に、一方の指が押す点が白丸77bに至り、かつ他方の
指が押す点が白丸78bに至った時点で、両方の指をタ
イミングをずらして指示領域から離す。
【0077】このような指示動作が行われたとき、白丸
77a,78aの座標がダウン座標として取得され、白
丸77b,78bの座標がアップ座標として取得され
る。各指が白丸77a,78aを押すタイミング、およ
び各指が白丸77b,78bを押すタイミングはずれて
いるので、ステップa8,a18で得られる相対時間は
どちらも前記基準時間以上である。この相対時間から、
中央制御装置38は、複数の点が第2指定態様によって
指定されたと判定する。
【0078】2つのダウン座標(X1,Ya)(X2,
Yb)と、2つのアップ座標(X1+α,Ya)(X2
−β,Yb)とを比較すると、両方の指はX座標軸に平
行で相反する方向にそれぞれ移動されるので、ダウン座
標とアップ座標はY座標が等しい2つの組に分けられ、
一方の組のアップ座標のX座標はダウン座標のX座標よ
りも減少し、他方の組のアップ座標のX座標はダウン座
標のX座標よりも増加する。これを式2で表す。中央制
御装置38は、ステップa21の判定時に、第2指定態
様によって点が指定され、かつ複数の点の位置関係の変
化が式2で表されるとき、X方向への拡大処理が指示さ
れたと判定し、編集装置36にX方向への拡大処理の実
行を指示する。 (X1,Ya)(X2,Yb)→(X1+α,Ya)(X2-β,Yb) …(2)
【0079】編集装置36は、たとえば、白丸77a,
78aに対応する表示領域内の点を含む予め定める大き
さの矩形の領域内に表示される図形を処理対象の図形と
して選択し、その図形を2つのダウン座標と2つのアッ
プ座標とから定められる拡大率でX方向に拡大させる。
このとき図形の拡大率は、たとえば、白丸77a,78
aを両端とする線分の長さに対する白丸77b,78b
を両端とする線分の長さの比率とする。図5および図6
の例では、処理対象の図形として矩形76aが選ばれ、
Y方向の幅を保ったままX方向の幅だけが拡大されて、
図6に示す矩形76bになる。
【0080】次いで、平面図形処理の拡大処理のうち
で、Y方向への拡大だけを指示するときの指示動作を説
明する。操作者は、図7で示すように、まず指示領域6
1のうちで処理対象の図形である矩形76aを含む平面
領域内にあり、Y座標軸に平行な仮想軸線上にある2つ
の点を、2本の指で1つずつ押す。この点を、白丸82
a,83aで表す。このとき、白丸82aで表す点を一
方の指で押すタイミングと、白丸82aで表す点を他方
の指で押すタイミングをずらす。次いで、一方の指を矢
符84で示す方向に指示領域を接触させつつ移動させ、
他方の指を、矢符85で示す方向に、指示領域に接触さ
せつつ移動させる。矢符84,85で示す方向は、どち
らもY座標軸に平行であって相反し、かつこの方向に指
を移動させると、両指の間隔が拡大する。最後に、図8
で示すように、一方の指が押す点が白丸82bに至り、
かつ他方の指が押す点が白丸83bに至った時点で、両
方の指をタイミングをずらして指示領域から離す。
【0081】このような指示動作が行われると、図2の
フローチャートの処理によって、白丸82a,83aの
座標がダウン座標として取得され、白丸82b,83b
の座標がアップ座標として取得される。各指が白丸82
a,83aを押すタイミングおよび各指が白丸82b,
83bを離すタイミングがずれているので、ステップa
8,a18で得られる相対時間は前記基準時間以上であ
る。この相対時間に基づいて、中央制御回路38は、複
数の点が第2指定態様によって指定されたと判定する。
【0082】2つのダウン座標(Xa,Y1)(Xb,
Y2)と、2つのアップ座標(Xa,Y1+α)(X
b,Y2−β)とを比較すると、両方の指はY座標軸に
平行で相反する方向に両指の間隔が拡大するようにそれ
ぞれ移動されるので、ダウン座標とアップ座標はX座標
が等しい2つの組に分けられ、一方の組のアップ座標の
Y座標はダウン座標のY座標よりも減少し、他方の組の
アップ座標のY座標はダウン座標のY座標よりも増加す
る。これを、式3で表す。中央制御装置38は、第2指
定態様によって点が指定され、かつ複数の点の位置関係
の時間変化が式3で表す変化パターンであるとき、Y方
向への拡大処理が指示されたと判定し、編集装置36に
Y方向への拡大処理の実行を指示する。 (Xa,Y1)(Xb,Y2)→(Xa,Y1+α)(Xb,Y2-β) …(3)
【0083】Y方向への拡大処理は、X方向への拡大処
理と比較して、拡大する方向がY方向に置換えられ、白
丸77a,78a,77b,78bが白丸82a,83
a;82b、83bに置換えられた点が異なり、他は等
しい。図7および図8の例では、処理対象の図形として
矩形76aが選ばれ、X方向の幅を保ったままY方向の
幅だけが拡大され、図8に示す矩形76cになる。
【0084】次いで、平面図形処理の拡大処理のうち
で、XおよびY方向への拡大を指示するときの指示動作
を説明する。操作者は、図9で示すように、まず指示領
域61のうちで処理対象の図形である矩形76aを含む
平面領域内にあり、XおよびY座標軸のどちらにも平行
ではない仮想軸線上にある2つの点を、2本の指で1つ
ずつ押す。この点を、白丸88a,89aで表す。この
とき、白丸88aで表す点を一方の指で押すタイミング
と、白丸89aで表す点を他方の指で押すタイミングを
ずらす。次いで、一方の指を、矢符89で示す方向に、
指示領域に接触させつつ移動させ、他方の指を矢符90
で示す方向に、指示領域に接触させつつ移動させる。矢
符89,90で示す方向は、XおよびY座標軸とは平行
ではなく、かつ両方向は相反する。これら方向に両方の
指を移動させたとき、指間の間隔は拡大する。最後に、
図10で示すように、一方の指が押す点が白丸87bに
至り、かつ他方の指が押す点が白丸88bに至った時点
で、両方の指をタイミングをずらして指示領域から離
す。
【0085】上述の指示動作が行われると、図2のフロ
ーチャートのうちで、白丸87a,88aの座標がダウ
ン座標として取得され、白丸87b,88bの座標がア
ップ座標として取得される。各指が白丸87a,88a
を押すタイミングおよび各指が白丸87b,88bを離
すタイミングがずれているので、ステップa8,a18
で得られる相対時間は前記基準時間以上である。この相
対時間から、中央制御回路38は、複数の点が第2指定
態様によって指定されたと判定する。
【0086】2つのダウン座標(X1,Y1)(X2,
Y2)と、2つのアップ座標(X1+α1,Y1+α
2)(X2−β1,Y2−β2)とを比較すると、両方
の指はXおよびY座標軸に非平行で相反する方向にそれ
ぞれ移動されるので、2つのダウン座標のXおよびY座
標と2つのアップ座標のXおよびY座標とはどれも異な
る。一方のアップ座標(X1+α1,Y1+α2)は一
方のダウン座標(X1,Y1)と比較して、X座標とY
座標とが共に増加している。他方のアップ座標(X2−
β1,Y2−β2)は他方のダウン座標と比較して、X
座標とY座標とが共に減少している。一方のアップ座標
のX座標およびY座標の増加分α1,α2は、白丸87
a,87bを両端として矢符89に向かうベクトルのX
成分とY成分である。他方ののアップ座標のX座標およ
びY座標の減少分β1,β2は、白丸88a,88bを
両端として矢符90に向かうベクトルのX成分とY成分
である。これを式4で表す。中央制御装置38は、ステ
ップa21の判定で、第2指定態様によって点が指定さ
れ、かつ複数の点の位置関係の変化が式4で表されると
き、XおよびY方向への拡大処理が指示されたと判定
し、編集装置36にXおよびY方向への拡大処理の実行
を指示する。 (X1,Y1)(X2,Y2)→(X1+α1,Y1+α2)(X2-β1,Y2-β2) …(4)
【0087】編集装置36は、たとえば、白丸87a,
88aに対応する表示領域内の点を含む予め定める大き
さの矩形の領域内に表示される図形を処理対象の図形と
して選択し、その図形を2つのダウン座標と2つのアッ
プ座標とから定められる拡大率でXおよびY方向に拡大
させる。このとき図形のX方向の拡大率は、たとえば、
白丸82a,83aのX座標の差に対する白丸82b,
83bのX座標の差の比率とする。図形のY方向の拡大
率は、たとえば、白丸82a,83aのY座標の差に対
する白丸82b,83bのY座標の差の比率とする。図
9および図10の例では、処理対象の図形として矩形7
6aが選ばれ、矩形76がX方向およびY方向共に拡大
されて、図10に示す図形76dになる。
【0088】これら3種類の拡大処理を指示するための
指示動作は、2本の指で示す長さを広げる動作に類似し
ているので、情報処理装置の操作に不慣れな操作者にも
なじみなすい。ゆえに、拡大処理を容易に指示すること
ができる。また、指示領域を2つの指で時間を空けて一
本ずつ押し、指示領域を押したままその指の幅を狭め
て、各指を1本ずつ離す動作によって、図形の縮小処理
を指示してもよい。この縮小処理の指示操作の、各指が
移動する方向が矢符79,80;84,85;89,9
0と反対の方向になって、各指の間隔が狭まる点が異な
り、他は拡大処理と等しい。このような指示動作が行わ
れてたときに得られるダウン座標とアップ座標との変化
パターンは、拡大処理の変化パターンと比較して、座標
の増加と減少の関係が逆転する点が異なり、他はほぼ等
しい。ゆえに、この縮小処理の指示動作は2本の指で示
す長さを狭める動作に類似しているので、情報処理装置
の操作に不慣れな操作にもなじみ易く、容易に縮小処理
を指示することができる。
【0089】また、上述の平面回転処理では、指示動作
中に取得された座標から、図形の回転角度および回転中
心を定める。また、上述の拡大処理では、指示動作中に
取得された座標から、図形の拡大率と拡大する方向とを
定める。したがって、本実施形態の情報処理装置31で
は、処理動作の実行の指示と同時に、その処理動作に必
要なパラメータを指示することができる。これによっ
て、処理動作の実行の指示とパラメータの指示とを個別
に行う従来技術の情報処理装置と比較して、操作者の操
作の手間が簡略化される。
【0090】また、平面回転処理では、図形は、一方の
指が押す点を中心に、その指の回りに他方の指が回転し
た角度だけ回転される。また拡大処理では、指の幅が拡
大された分だけ図形が拡大される。このように、回転角
度および回転中心ならびに拡大率は、操作者の指の動き
によって表され、図形は操作者の指の動きに追従するよ
うに回転および拡大する。したがって、操作者が指の動
きを目視することで、その回転角度および回転中心なら
びに拡大率であるような処理のパラメータを視覚的に把
握することができる。したがって、情報処理装置31で
は、従来技術のようにパラメータを数値で指示する場合
よりも分かり易く、容易に指示することができる。
【0091】また、情報処理装置31では、いわゆるア
イコンを用いて、平面図形処理の処理結果に応答して、
実行可能な処理動作を指示することがある。アイコンを
用いた処理動作の指示動作の例として、情報処理装置3
1に与えられたデータを削除する削除処理の指示動作
を、図11,12を用いて以下に説明する。
【0092】図11は、削除処理実行前に表示装置33
の表示領域に表示される処理対象の図形と、タブレット
40の指示領域61内に指示された点との位置関係を表
す模式図である。この時点で表示領域には、情報処理装
置31に記憶されたデータに対応する図形であるアイコ
ン91と、削除処理に対応する図形であるアイコン92
とが表示されるものと仮定する。アイコン92は、いわ
ゆるごみ箱である。削除処理の指示は、図形の移動処理
の指示と兼用され、操作者は、アイコン91をアイコン
92に重なる位置に移動することを指示することによっ
て、削除処理の実行を指示する。
【0093】具体的には、操作者は、まず指示領域61
のうちでアイコン91を含む平面領域内の2つの点を2
本の指で同時に押す。このダウン時点で押された点を、
白丸93,94で表す。次いで、一方の指を矢符95で
示す方向に指示領域に接触させつつ移動させ、他方の指
を、矢符96で示す方向に、指示領域に接触させつつ移
動させた後、2本の指を同時に指示領域から離す。矢符
79,80で示す方向は相反し、2本の指で指定される
点が近付く。この指示動作が行われたとき、中央制御装
置38は、図2のフローチャートの処理動作を1回行
う。これによって得られる相対時間は0であり、取得さ
れたダウン座標およびアップ座標の変化パターンは、縮
小処理の変化パターンと等しい。
【0094】中央制御装置38は、相対時間がほぼ0な
ので、複数の点が第1指定態様で指定されたと判定す
る。第1指定態様で指定された複数の点の座標が縮小処
理と同じ変化パターンで変化したとき、中央制御装置3
8は、図形の移動処理のうちで移動対象の図形を指定す
る処理が指示されたと判定して、編集装置36にその処
理の実行を指示する。編集装置36は、たとえば、白丸
93,94に対応する表示領域内の点を含む予め定める
大きさの矩形の領域内に表示される図形を移動対象の図
形として選択する。選択された図形は、たとえば、反転
表示される。
【0095】次いで操作者は、指示領域61のうちでア
イコン92を含む平面領域内の2つの点を2本の指で同
時に押し、各指を、矢符97,98で示す方向に、指示
領域に接触しつつ移動させる。白丸99,100で示す
点に指が至ると、2本の指を同時に離す。矢符97は矢
符95と相反する方向であり、矢符98は矢符96と相
反する方向であり、2本の指の間隔は広がる。この指示
動作が行われたとき、中央制御装置38は、図2のフロ
ーチャートの処理を再度最初から行う。これによって得
られる相対時間がほぼ0であり、取得されたダウン座標
およびアップ座標の変化パターンは、拡大処理の変化パ
ターンと等しい。
【0096】中央制御装置38は、相対時間がほぼ0な
ので、複数の点が第1指定態様で指定されたと判定す
る。また、ステップa21の判定時に、第1指定態様で
指定された複数の点の座標が拡大処理と同じ変化パター
ンで変化したとき、中央制御装置38は、図形の移動処
理のうちで図形の移動先を指定する処理が指示されたと
判定して、編集装置に移動処理の実行を指示する。編集
装置36は、たとえば、白丸93,94に対応する表示
領域内の点を含む予め定める大きさの矩形の領域内に、
移動対象として選択された図形を表示し、移動前の位置
に合った図形を消去する。これによって、図12に表す
ように、アイコン91がアイコン92に重なるように表
示される。
【0097】中央制御装置38は、処理動作に対応する
アイコンにデータに対応するアイコンが重ねられたと
き、後者のアイコンに対応するデータを処理対象のデー
タとして、前者のアイコンに対応する処理動作を実行さ
せる。たとえば図12の例では、削除処理に対応するア
イコン92に他のアイコン91が重ねられたので、アイ
コン91に対応付けられたデータの削除処理が指示され
たものとして、そのアイコンに対応付けられたデータの
削除処理を編集装置36に指示し、記憶装置36からそ
のデータを削除させる。
【0098】この図形の移動処理では、移動対象の図形
を指示するための指示動作と移動先を指示するための指
示動作とを個別に行う。ゆえに、従来技術のタブレット
を用いた情報処理装置1における削除処理の指示のよう
に、図11のアイコン91の上からアイコン92の上ま
で指を指示領域61から離さずに移動させる必要がな
い。これによって、情報処理装置31の操作に不慣れな
操作者にとっても、指示動作がなじみ易い。また、図形
の移動処理のための操作者の指示動作は、日常生活内
で、物体を2本の指でつまんで持ち上げ、移動先の位置
で物体を離す動作に類似している。また、削除処理のた
めの指示操作としてみた場合、ごみを2本の指でつまん
で持上げ、ごみ箱のうえでごみを離して捨てるときの動
作と類似する。したがって、情報処理装置31の操作に
不慣れな操作者にとっても指示動作がなじみ易い。ゆえ
に、移動処理および削除処理を容易に指示することがで
きる。
【0099】また、物体をつまんで離す動作と、2本の
指の間の幅を拡大および縮小させる動作とを、指示領域
内の点の位置関係の時間変化に近似させた場合、その複
数の点の座標の変化パターンが等しい。このときに、処
理動作を変化パターンだけでなく複数の点の指定態様に
も対応付けておくことによって、上述の場合に、同じ変
化パターンで複数の処理動作を指定することができる。
したがって、複数の処理動作から連想される動作および
類似する動作を指示領域内の点の位置関係の時間変化に
近似させた場合にその複数の点の座標の変化パターンが
等しいとき、複数の点の指定態様を変えるだけで、各処
理動作をその処理動作から連想する動作および類似する
動作によって指定することができる。
【0100】また、情報処理装置31で実行可能な処理
には、いわゆる3D表示手法を用いた空間図形処理が含
まれる。3D表示手法は、立体像を2次元平面である表
示領域に疑似的に表示する手法であり、概略的には、X
YZ座標系で表され仮想空間内の立体像を、たとえばX
Y平面に平行な仮想平面上に投影し、立体像の投影像で
ある平面像をたとえば演算処理によって求め、その投影
像を表示領域に表示する。この3D表示手法では、表示
領域上の点が疑似的に仮想空間内の点に対応づけられて
いる。
【0101】情報処理装置31は、空間図形処理での処
理対象のデータとして、立体像をたとえばXYZ座標系
で定義される仮想空間内の点の集合として表し、各点の
座標を含む立体像データを、記憶装置37に記憶してい
る。空間図形処理の実施の指示は、概略的には、処理対
象の仮想空間内の点に対応する点を含む平面領域に対し
て、平面図形処理の指示動作と同様に、予め定める指定
態様で複数の点を指定し、それら点の位置関係を変化さ
せることによって行う。
【0102】この指示動作が行われると、中央制御装置
38は、その指定態様と点の位置関係の変化とに基づい
て処理を決定し、平面領域内の点に対応する仮想空間内
の点を処理対象として定めて、その点に対して座標変換
処理を行う。この座標変換処理は、たとえば、予め仮想
空間内の点の座標を記憶装置37に記憶させておき、こ
の座標を演算処理によって変換して、変換後の座標を記
憶装置37に記憶させることで行われる。座標変換後、
変換前の仮想空間内の点に対応していた表示領域内の点
を消去して、変化後の仮想空間内の点に対応する表示領
域内の点を新たに表示領域に表示する。空間図形処理の
例として、立体像を仮想空間内部で回転させる空間回転
処理と、立体像の仮想空間内部の位置を移動させる空間
移動処理とを説明する。
【0103】まず、空間回転処理の指示動作を説明す
る。図13,14は、タブレット60の指示領域61内
部に指示された点と表示装置33の表示領域に表示され
る平面像との位置関係を表す模式図である。
【0104】操作者は、図13に示すように、まず指示
領域61を構成する部材のうちで処理対象の立体像の投
影像である平面像101を含む平面領域内の2つの点
を、押すタイミングをずらして個別に指で押す。この点
を、白丸102a,103aで表す。次いで、一方の指
を、矢符104で示す方向に、部材に接触させつつ移動
させ、他方の指を、矢符105で示す方向に、部材に接
触させつつ移動させる。矢符79,80で示す方向は、
どちらも白丸102a,103aを両端とする仮想線分
と平行ではなく、かつ両方向は相反する。この指の動き
は、白丸102a,103aの間の点を回転中心とし
て、各指が押す点を回転させる動作であり、指で独楽を
回す動作に類似する。各指が図14で示す白丸102
b,103bに至った時点で、操作者は、離すタイミン
グをずらして各指を部材から個別に離す。
【0105】中央制御装置38は、この指示動作が行わ
れると、図2のフローチャートの処理を実行し、白丸1
02a,103aの座標をダウン座標として取得し、白
丸102b,103bの座標をアップ座標として取得す
る。また、各指が部材を押すタイミングおよび各指を部
材から離すタイミングがずらされているので、相対時間
は基準時間以上あり、中央制御装置38は第2指定態様
で複数の点が指定されたと判定する。中央制御装置38
は、ステップa21の判定時に、このダウン座標とアッ
プ座標との変化パターンが、たとえば白丸102a,1
03a間の点を回転中心として、座標が表す点が回転中
心の回りを回転するような変化であり、かつ第2指定態
様によって複数の点が指定されたとき、空間回転処理が
指示されたと判定し、編集装置36に空間回転処理の実
施を指示する。
【0106】編集装置36は、たとえば、白丸102
a,103aに対応する表示領域内の点を含む予め定め
る大きさの矩形の領域内に表示される平面像を投影像と
する立体像を処理対象の立体像として選択し、その立体
像が2つのダウン座標と2つのアップ座標とから定めら
れる回転中心および回転方向に回転するように、立体像
データとして記憶されて立体像内の各点を表す3次元座
標を、演算処理によって変換させ、変換後の3次元座標
を含む立体像データを記憶装置に記憶させる。さらに、
各点の3次元座標の変化に伴い、その点に対応する表示
領域上の点が変化し、それによって、立体像の投影像が
変形するので、座標変換後の点から再構成された立体像
の投影像を演算によって求めて、その投影像を表示装置
33の表示領域に表示させる。
【0107】図13,図14の例では、処理対象の平面
像として矩形101aが選ばれ、その矩形101aを投
影像とする立体像を構成する仮想平面内の点が、たとえ
ば立体像がその中心位置を保ったまま仮想空間内で回転
するように、個別に座標変換される。これによって、立
体像のうちで仮想平面に向く部分が変化し、また仮想平
面に対する立体像の中心軸線の位置関係なども変化する
ので、その投影像の形状が変わる。このために、図14
に示すように空間回転処理後の前記立体像の投影像であ
る矩形101bは、同じ立体像の投影像である矩形10
1aと形状が異なる。
【0108】次いで、空間移動処理の指示動作を説明す
る。操作者は、まず指示領域61を構成する部材のうち
で処理対象の立体像の投影像である平面像を含む平面領
域内の複数の点を、押すタイミングをずらして個別に指
で押す。次いで、各指を部材に接触させたまま、各指が
押す点の位置関係を立体像のZ軸に平行な移動方向に応
じて変化させつつ、これらの指を部材上で移動させた後
に、離すタイミングをずらして個別に指を離す。
【0109】中央制御装置38は、この指示動作が行わ
れると、図2のフローチャートの処理を行う。指が部材
を押すタイミングおよび各指が部材から離れるタイミン
グがそれぞれずらされているので、中央制御装置38は
第2指定態様で複数の点が指定されたと判定する。中央
制御装置38は、このダウン座標とアップ座標との変化
パターンが、ダウン座標が表す点同士の位置関係とアッ
プ座標が表す点同士の位置関係とが相似で、ダウン座標
が表す点同士の間隔とアップ座標の表す点同士の間隔と
が異なるような変化パターンであり、かつ第2指定態様
によって複数の点が指定されたとき、空間移動処理が指
示されたと判定し、編集装置36に空間移動処理の実行
を指示する。
【0110】空間移動処理では、指示領域内で指が移動
した方向、およびダウン座標が表す点同士の間隔とアッ
プ座標の表す点同士の間隔との大小関係から、仮想空間
内の各点のX,YおよびZ座標の増減パターンを定め、
その増減パターンで各点のX,YおよびZ座標が個別に
増加または減少するように、各点の3次元座標を演算処
理によって変化させる。さらに、これら点によって立体
像が構成されていれば、各点の3次元座標の変化に伴
い、各点が対応する表示領域上の点が変化するので、表
示領域上での立体像の投影像が移動し、またZ座標の増
減に応じて投影像が拡大/縮小される。このため、座標
変換後の点から再構成された立体像の投影像を演算によ
って求めて、その投影像を表示装置33の表示領域に表
示させる。
【0111】増減パターンのうちでX座標の増減は、た
とえば、ダウン座標のX座標とアップ座標のX座標とを
比較して定め、アップ座標のX座標がダウン座標のX座
標以上であるとき、3次元座標のX座標を元のX座標よ
りも増加させ、アップ座標のX座標がダウン座標のX座
標未満であるとき、3次元座標のX座標を元のX座標よ
りも減少させる。増減パターンのうちでY座標の増減
は、アップ座標のY座標とダウン座標のY座標とに基づ
いて、X座標と同様に求める。増減パターンのうちでZ
座標の増減は、たとえば、各アップ座標が表す点間の間
隔と各ダウン座標の表す点間の間隔とを比較して定め、
前者の間隔が後者の間隔以上であるとき、3次元座標の
Z座標を元のZ座標よりも増加させ、前者の間隔が後者
の間隔未満であるとき、3次元座標のZ座標を元のZ座
標よりも減少させる。
【0112】表2,3は、平面領域を押す指が2本であ
る場合に、指の移動方向と3次元座標のX,YおよびZ
座標の増減パターンとの対応関係の具体的な例を表す。
増減パターンを表すために、たとえば、図15に表すよ
うに、指示領域61内に、取得された各ダウン座標が表
す点の中点を原点121として、原点を通り指示領域の
XY座標軸に平行な縦軸122および横軸123と、縦
軸122および横軸123と平行ではなく原点121を
通る軸線124とを仮に設定する。縦軸122と横軸1
23とによって指示領域が4つに分割されるので、それ
ら各領域を、原点121を中心に反時計回りに、第1〜
第4象限とする。軸線124は、図15の例では、第1
象限と第3象限とを通る。増減パターンは、原点121
を起点としてアップ座標が表す点を終点とするベクトル
が、第1〜第4象限のうちのどこに含まれるかに応じて
異なる。このベクトルの向きは、指の移動方向と等し
い。また、指が2本であるとき、上述の対応関係には第
1モードと第2モードとがあり、これらモードは、操作
者の指定に応じて切換えられる。表2は第1モードの増
減パターンを表し、表3は第2モードの増減パターンを
表す。
【0113】
【表2】
【0114】
【表3】
【0115】第1モードの場合、アップ座標が表す点が
第1象限126に含まれるとき、第1象限の向きに2本
の指を動作させており、このときの増減パターンでは、
X,YおよびZ座標を共に増加させる。第2象限の向き
に2本の指を動作させたときの増減パターンでは、Xお
よびZ座標がともに減少し、Y座標は増加する。第3象
限の向きに2本の指を動作させたときの増減パターンで
は、X,YおよびZ座標がともに減少する。第4象限の
向きに2本の指を動作させたときの増減パターンでは、
XおよびZ座標がともに増加し、Y座標は減少する。
【0116】第2モードの場合、第1象限の向さに2本
の指を動作させたときの増減パターンでは、XおよびY
座標がともに増加し、Z座標が減少する。第2象限の向
きに2本の指を動作させたときの増減パターンでは、X
座標は減少し、YおよびZ座標がともに増加する。第3
象限の向きに2本の指を動作させたときの増減パターン
では、XおよびY座標がともに減少し、Z座標が増加す
る。第4象限の向きに2本の指を動作させたときの増減
パターンは、X座標が増加し、YおよびZ座標はともに
減少する。
【0117】表4は、平面領域を押す指が3本である場
合に、指の移動方向および指の間隔と3次元座標のX,
YおよびZ座標の増減パターンとの対応関係の具体的な
例を表す。
【0118】
【表4】
【0119】増減パターンを表すために、たとえば、図
16に表すように、指示領域61内に、取得された各ダ
ウン座標が表す点の中点を原点121として、図15で
示した前記縦軸12と前記横軸123と前記軸線124
とを仮に設定し、さらに軸線129を仮に設定する。前
記軸線124は、第2象限、原点121および第4象限
を通る。軸線124と縦軸122とのなす角度は、軸線
124と縦軸122とのなす角度と等しい。各軸12
2,123と軸線124,128とによって、指示領域
が8つに分割されるので、それら各領域を、原点121
を中心に反時計回りに、第1象限内で横軸122側の領
域から、領域A〜Gとする。増減パターンは、原点12
1を起点としてアップ座標が表す点を終点とするベクト
ルが、領域A〜Gのうちのどこに含まれるかに応じて異
なる。このベクトルの向きは、指の移動方向と等しい。
【0120】ベクトルが領域Aに含まれるとき、原点1
21から領域A内の点に向かう方向に3本の指を動作さ
れている。このときの増減パターンでは、X,Yおよび
Z座標がともに増加する。原点121から領域B内の点
に向かう方向に3本の指を動作させたときの増減パター
ンでは、XおよびY座標がともに増加し、Z座梗は減少
する。原点121から領域C内の点に向かう方向に3本
の指を動作させたときの増減パターンでは、X座標は減
少し、YおよびZ座標がともに増加する。原点121か
ら領域D内の点に向かう方向に3本の指を動作させたと
きの増減パターンでは、XおよびZ座標がともに減少
し、Y座標は増加する。
【0121】原点121から領域E内の点に向かう方向
に3本の指を動作させたときの増減パターンでは、Xお
よびY座標が減少し、Z座標は増加する。原点121か
ら領域F内の点に向かう方向に3本の指を動作させたと
きの増減パターンでは、X,YおよびZ座標がともに減
少する。原点121から領域G内の点に向かう方向に3
本の指を動作させたときの増減パターンでは、Xおよび
Z座標がともに増加し、Y座標は減少する。原点121
から領域G内の点に向かう方向に3本の指を動作させた
ときの増減パターンでは、X座標は増加し、YおよびZ
座標がともに減少する。
【0122】このように、情報処理装置31では、表示
領域上の平面像を含む平面領域内の複数の点を指定し、
その複数の点の位置関係を変化させることによって、そ
の平面領域内の点の座標変換処理を指示することができ
る。また、処理対象の点を、平面領域内に含まれる平面
像を投影像とする立体像を構成する点としたとき、その
立体像に対する空間図形処理を指示することができる。
これによって、3D表示されている立体像に対して、仮
想空間内での位置移動および回転を含む運動を、2次元
平面上の点の座標を指示するタブレット40を用いて指
示することができる。また、この処理動作の指示手法
は、平面図形処理で説明した理由から、情報処理装置の
操作に不慣れな操作者にも容易に指示することができ
る。したがって、仮想空間内の立体像の運動を極めて容
易に実行することができる。
【0123】また、処理対象となる仮想空間内の点およ
び立体像を、処理動作の指示のために指示領域内に指定
した点から定められる平面領域内の点および平面像に対
応するものにすることによって、処理動作の指示と同時
に、処理対象となる点および立体像を指定することがで
きる。ゆえに、指示のための操作者の操作をさらに容易
にすることができる。
【0124】以下に、タブレット40を用いて、仮想空
間内の点の移動量を指定する移動量指定手順を説明す
る。このために、タブレット40の指示領域内に、X座
標軸132,およびY座標軸133のどちらとも平行で
はなく、原点131を通る軸線134を設定する。この
軸線は、仮想空間に設定されるXYZ座標系のZ座標軸
に対応するものであり、この軸線とX座標軸とのなす角
度を基準角度とする。
【0125】操作者は、この指示領域のうちに、前述し
た点指定操作によって、点を指定する。たとえば、指示
領域を構成する部材に一本の指を接触させ、その指を部
材に接触させたまま移動させてから、指を部材から離
す。
【0126】中央制御装置38は、この点指定操作に応
答して、まず、ダウン座標とアップ座標とを取得する。
次いで、ダウン座標が表す点およびアップ座標が表す点
を通る直線と、X座標軸132とのなす角度を求め、こ
の角度と基準角度とを比較する。この角度が基準角度以
上であるとき、中央制御装置38は、仮想空間内の点を
表す3次元座標のうちでX座標およびZ座標の変化量が
指定されたものと判定する。この角度が基準角度未満で
あるとき、中央制御装置38は、仮想空間内の点を表す
3次元座標のうちでY座標およびZ座標の変化量が指定
されたものと判定する。
【0127】たとえば、図17に示すように、ダウン座
標が表す点が点136でありアップ座標が表す点が点1
37であるとき、点136,137を両端とする線分1
38とX座標軸132のなす角度は、基準角度未満であ
る。このとき、中央制御装置38は、点136,137
を両端とするベクトルである点の移動量が、3次元座標
のX座標の変化量を表すベクトルであるX成分と、3次
元座標のZ座標の変化量を表すベクトルであるZ成分と
の内積に相当するとみなして、点の移動量をXおよびZ
成分139,140に分解する。すなわち、点の移動量
を内積として、XおよびZ成分を逆算して求める。さら
に、XおよびZ成分を用いて、3次元座標のXおよびZ
座標を増加または減少する。たとえば、X成分の向きが
X座標が増加する方向を向いていれば、X座標にX成分
の大きさに相当する数値を加算し、X成分の向きがX座
標が減少する方向を向いていれば、X座標からX成分の
大きさに相当する数値を減算する。Z座標の増加および
減少も、同様に行う。
【0128】また、図17に示すように、ダウン座標が
表す点が点141でありアップ座標が表す点が点142
であるとき、点141,142を両端とする線分143
とX座標軸132のなす角度は、基準角度以上である。
このとき、中央制御装置38は、点141,143を両
端とするベクトルである点の移動量が、3次元座標のY
座標の変化量を表すベクトルであるY成分と、前記Z成
分との内積に相当するとみなして、点の移動量をYおよ
びZ成分144,145に分解し、各成分144,14
5の大きさを求める。さらに、YおよびZ成分を用い
て、3次元座標のYおよびZ座標を増加または減少す
る。Y座標の増加または減少は、たとえばX座標と同様
に行う。
【0129】従来技術では、図18に表すように、点指
定操作によって点146,147を表す座標が得られた
とき、点146,147のX座標の差とY座標の差とか
ら、点のXおよびY成分が指定されるだけで、Z成分を
指定することができなかった。本実施形態では、上述の
一連の動作によって、XまたはY成分と同時にZ成分を
指定することができる。したがって、2次元平面の指示
領域を用いて、3次元座標系のX,YおよびZ座標軸の
うちで2次元直交座標系のX,Y座標軸に対応しないZ
座標軸の座標の変化量を、容易に指定することができ
る。また、上述した各種の空間図形処理の実行を指示す
るための指定動作によって得られるダウン座標とアップ
座標とを用いて、上述の処理を行うことによって、たと
えば、空間移動処理を行うときの仮想空間内の点の移動
量を、処理の指示と同じ処理によって指定することがで
きる。これによって、空間図形処理の処理をさらに簡略
化することができる。
【0130】図19は、本発明の第2実施形態である指
示装置および処理装置を含む情報処理装置161の電気
的構成を示すブロック図である。情報処理装置161
は、第1実施形態の情報処理装置31と比較して、外部
記憶装置164、通信装置169、処理用記憶装置16
5、媒体163が含まれ、編集装置と入力装置とが、汎
用の編集装置168および入力装置167に置換えられ
た点が異なり、他は等しい。同じ構成の装置には同じ符
号を付し、説明は省略する。各装置および画面バッファ
は、システムバス55aを介して、相互に制御信号およ
びデータを授受可能に接続される。
【0131】媒体163には、第1実施形態において、
図2のフローチャートで説明した情報処理動作、および
図3〜図18の模式図を用いて説明した各種の処理動作
を行うためのソフトウエアが記憶される。媒体163
は、たとえばフロッピーディスクおよびCD−ROMで
実現される。このソフトウエアは、たとえばタクス管理
プログラムとウインドウ管理プログラムとを含み、ソー
スプログラム、中間コードプログラム、実行形式プログ
ラム等の形式で記憶される。
【0132】この媒体163を、外部記憶装置164に
組込み、媒体に記憶されたソフトウエアを読出させて、
処理用記憶装置165に記憶させる。外部記憶装置16
4は、たとえばフロッピーディスク読取り装置およびC
D−ROM読取り装置で実現される。処理用記憶装置1
65は、たとえば、ランダムアクセスメモリであるよう
な、書込み可能なメモリで実現される。また、媒体16
3を、情報処理装置161と通信装置169を介して接
続されたサーバマシンであるような他の情報処理装置装
置に媒体163に記憶されたソフトウエアを読取らせ、
該他の情報処理装置から通信装置169を介してソフト
ウエアを情報処理装置161に送信させ、送信されたソ
フトウエアを処理用記憶装置165に記憶させてもよ
い。
【0133】ソフトウエア記憶後の処理用記憶装置16
5は、第1実施形態の編集装置36および入力装置35
の役目をする。たとえば、中央制御装置38は、処理用
記憶装置165に記憶された編集装置制御用のプログラ
ム36aに基づいて中央演算処理回路であるような汎用
の編集装置168を制御することによって、その編集装
置168を、第1実施形態の編集装置36と同様に動作
させる。またたとえば、中央制御装置38は、処理用記
憶装置165に記憶された入力装置制御用のプログラム
35aに基づいて汎用のキーボード39aおよびタブレ
ット40aを含む汎用の入力装置167を制御すること
によって、その入力装置167を、第1実施形態の入力
装置35と同様に動作させる。たとえば、タブレット4
0の指示領域に座標軸と軸線とを設定し、3D表示時に
指示領域内の各点を仮想空間内の点に対応付ける。これ
によって、たとえばタブレットを備えたコンピュータで
あるような従来技術の情報処理装置に、前記媒体に記憶
されたソフトウエアを読込ませ、その中央演算処理回路
にこのソフトウエアを実行させることによって、第1実
施形態の情報処理装置と同じ情報処理動作を行うことが
できる。したがって、容易に本発明の処理装置を実現す
ることができる。
【0134】第1および第2実施形態の情報処理装置は
本発明の情報処理装置の例示であり、主要な動作が等し
ければ、他の様々な形で実行することができる。特に各
装置の詳細な動作は、概略的な動作が等しければ、これ
に限らず他の動作によって実現されてもよい。
【0135】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、指示装置
では、指示領域に対して、複数の点を同時にかつ時間経
過に伴ってその位置関係が変更されるように指定させる
ことによって、複数の処理動作のうちのいずれかの実行
を指示させる。これによって、処理動作の実行の指示
を、情報処理装置の操作に不慣れな操作者にとっても容
易にすることができる。
【0136】また本発明によれば、実行が指示された処
理動作は、処理動作の指示のために指定された点を含む
領域内の平面像に対して実行される。これによって、ゆ
えに、指示のための操作者の操作をさらに容易にするこ
とができる。
【0137】さらにまた本発明によれば、処理動作の指
示のための複数の点は、処理動作に応じた指定態様によ
って指示される。これによって、複数の処理動作から連
想される動作および類似の動作が似通っているときも、
処理動作の指示のための操作をより容易にすることがで
きる。
【0138】また本発明によれば、その内部の各点に空
間内の点が疑似的に対応された指示領域に対して、時間
経過に伴ってその位置関係が変更されるように、複数の
点を操作者に指示させる。この点の位置関係の変化に応
答して、指示領域に対応する空間内の点の座標変換処理
の実行を指示する。したがって、3次元座標の変換の指
示を極めて容易に行うことができる。
【0139】さらにまた本発明によれば、3次元座標の
変換処理の処理対象は、操作の指示のための複数の点が
指定された領域内に投影像が含まれる立体像とする。こ
れによって、指示のための操作者の操作をさらに容易に
することができる。
【0140】また本発明によれば、まず操作者に、指示
領域内に2つの平面領域を指示させる。次いで、各平面
領域の位置関係から空間内の点の移動方向と移動距離と
を定めて、それに応じて移動対象の空間内の点の3次元
座標を変換する。これによって、2次元平面である指示
領域を用いて、空間内での点の移動を指示することがで
きる。
【0141】さらにまた本発明によれば、操作者は、空
間内の移動の指示のための平面領域を指定するとき、そ
の平面領域内のうちで複数の点を指定する。これによっ
て、平面領域を容易に指定することができる。
【0142】また本発明によれば、この指示領域に対し
て線を引く動作によって点を指定すると、その線分を内
積として2つのベクトルに分解することによって、空間
内の点の3次元座標を増減する量を求める。これによっ
て、2次元平面の指示領域を用いて、3次元座標系の座
標軸のうちで2次元直交座標系の座標軸に対応しない座
標軸の座標を、容易に指定することができる。
【0143】さらにまた本発明によれば、上述した処理
動作の指示のための処理手順を実現するためのプログラ
ム、および上述した座標変換処理の実行のための処理手
順を実現するためのプログラムを、記憶媒体に記憶させ
ている。この記憶媒体に記憶されたプログラムを、たと
えば平面状の指示領域を備えたコンピュータに読込ま
せ、中央演算処理回路にこのプログラムを実行させるこ
とによって、容易に請求項1,3,4の指示装置および
請求項6,8の処理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である情報処理装置31
の電気的な構成を表すブロック図である。
【図2】情報処理装置31で行われる情報処理動作を説
明するためのフローチャートである。
【図3】平面回転処理の指示前に表示装置33の表示領
域に表示される矩形71aと、タブレット40の指示領
域61内で最初に指定される点との位置関係を表す模式
図である。
【図4】平面回転処理の処理後に表示装置33の表示領
域に表示される矩形71bと、タブレット40の指示領
域61内で最後に指定される点との位置関係を表す模式
図である。
【図5】拡大処理のうちでX方向だけの処理の指示前に
表示装置33の表示領域に表示される矩形76aと、タ
ブレット40の指示領域61内で最初に指定される点と
の位置関係を表す模式図である。
【図6】拡大処理のうちでX方向だけの処理の処理後に
表示装置33の表示領域に表示される矩形76bと、タ
ブレット40の指示領域61内で最後に指定される点と
の位置関係を表す模式図である。
【図7】拡大処理のうちでY方向だけの処理の指示前に
表示装置33の表示領域に表示される矩形76aと、タ
ブレット40の指示領域61内で最初に指定される点と
の位置関係を表す模式図である。
【図8】拡大処理のうちでY方向だけの処理の処理後に
表示装置33の表示領域に表示される矩形76cと、タ
ブレット40の指示領域61内で最後に指定される点と
の位置関係を表す模式図である。
【図9】拡大処理のうちでXおよびY方向への処理の指
示前に表示装置33の表示領域に表示される矩形76a
と、タブレット40の指示領域61内で最初に指定され
る点との位置関係を表す模式図である。
【図10】拡大処理のうちでXおよびY方向への処理の
処理後に表示装置33の表示領域に表示される矩形76
dと、タブレット40の指示領域61内で最後に指定さ
れる点との位置関係を表す模式図である。
【図11】削除処理の指示前に表示装置33の表示領域
に表示されるアイコン91,92と、タブレット40の
指示領域61内で最初に指定される点との位置関係を表
す模式図である。
【図12】削除処理の処理後に表示装置33の表示領域
に表示されるアイコン91,92と、タブレット40の
指示領域61内で最後に指定される点との位置関係を表
す模式図である。
【図13】空間回転処理の指示前に表示装置33の表示
領域に表示される平面像101aと、タブレット40の
指示領域61内で最初に指定される点との位置関係を表
す模式図である。
【図14】空間回転処理の処理後に表示装置33の表示
領域に表示される平面像101bと、タブレット40の
指示領域61内で最後に指定される点との位置関係を表
す模式図である。
【図15】2本の指を用いた空間移動処理において、ダ
ウン座標が表す点とアップ座標が表す点との位置関係を
表すための仮想的な軸線122〜124の位置関係を表
す模式図である。
【図16】3本の指を用いた空間移動処理において、ダ
ウン座標が表す点とアップ座標が表す点との位置関係を
表すための仮想的な軸線122〜124,129の位置
関係を表す模式図である。
【図17】移動量指定手順において、点指定操作で指定
された点136,137;141,142と、その点の
移動量を分解したXYZ成分139,14;144,1
45との関係を表す模式図である。
【図18】従来技術の移動量指定手順において、点指定
操作で指定された点146,147を表す模式図であ
る。
【図19】本発明の第2実施形態である情報処理装置1
61の電気的な構成を表すブロック図である。
【図20】従来技術の情報処理装置1の電気的な構成を
表すブロック図である。
【図21】マウスを用いて削除処理を指示する場合に、
削除処理の指示前に表示装置3の表示領域に表示される
アイコン16,17と、マウスカーソル18との位置関
係を表す模式図である。
【図22】マウスを用いて削除処理を指示する場合に、
削除処理の指示後のアイコン16,17の位置関係を表
す模式図である。
【図23】タブレットを用いて削除処理を指示する場合
に、削除処理の指示前に表示装置3の表示領域に表示さ
れるアイコン16,17と、カーソル20との位置関係
を表す模式図である。
【図24】タブレットを用いて削除処理を指示する場合
に、削除処理の指示後のアイコン16,17の位置関係
を表す模式図である。
【符号の説明】
31,161 情報処理装置 32 指示装置 33 表示装置 35 入力装置 36,168 編集装置 37 記憶装置 38 中央制御装置 40,40a タブレット 42〜44 ダウン座標バッファ 45〜47 アップ座標バッファ 48,49 ダウン用相対時間バッファ 50,51 アップ用相対時間バッファ 52 タイマ 163 媒体 164 外部記憶装置 165 処理用記憶装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の指示領域を有し、指示領域内の
    複数の点を、位置関係を変化させつつ指定させる点指定
    手段と、 予め定める複数の処理動作と、複数の点の位置関係の変
    化とを対応付けて記憶する記憶手段と、 記憶手段に記憶された複数の処理動作のうちから、点指
    定手段によって指定された複数の点の位置関係の変化に
    対応付けられた処理動作を選択して、選択された処理動
    作の実行を指示する制御手段とを含むことを特徴とする
    指示装置。
  2. 【請求項2】 前記指示領域内の点に1対1で対応する
    点を含み、予め定める平面像を平面状の表示領域に表示
    する表示手段をさらに含み、 前記制御手段は、前記選択した処理動作を、表示領域上
    で前記複数の点に対応する点を含む領域内に表示された
    平面像に対して実行することを指示することを特徴とす
    る請求項1記載の指示装置。
  3. 【請求項3】 平面状の指示領域を有し、指示領域内の
    複数の点を、位置関係を変化させつつ、かつ予め定める
    複数の指定態様のうちのいずれかの指定態様で指定させ
    る点指定手段と、 予め定める複数の処理動作と、複数の点の位置関係の変
    化および指定態様とを、対応付けて記憶する記憶手段
    と、 記憶手段に記憶された複数の処理動作のうちから、点指
    定手段によって入力された複数の点の位置関係の変化お
    よび各点の指定時の指定態様に対応付けられた処理動作
    を選択して、その実行を指示する制御手段とを含むこと
    を特徴とする指示装置。
  4. 【請求項4】 平面でありその平面内の点が3次元座標
    で表される空間内の点に対応する指示領域を含み、指示
    領域のうちで処理対象となる空間内の点に対応する平面
    上の点を含む平面領域内の複数の点を、位置関係を変化
    させつつ指定させる点指定手段と、 3次元座標の変換を含む複数の予め定める処理動作と、
    複数の点の位置関係の変化とを対応付けて記憶する記憶
    手段と、 記憶手段に記憶された複数の処理動作のうちから、点指
    定手段によって指定された複数の点の位置関係の変化に
    対応付けられた処理動作を選択して、その実行を指示す
    る制御手段とを含むことを特徴とする指示装置。
  5. 【請求項5】 前記指示領域内の点に1対1で対応する
    点を含み、空間内の位置が3次元座標で表される立体像
    を平面像に変換して、2次元平面である表示領域に表示
    する表示手段をさらに含み、 前記制御手段は、前記選択した処理動作を、表示領域上
    で前記複数の点に対応する点を含む領域内に表示された
    平面像の変換前の立体像に対して実行することを指示す
    ることを特徴とする請求項4記載の指示装置。
  6. 【請求項6】 平面上の点が3次元座標で表される空間
    内の点に対応する平面状の指示領域を含み、指示領域内
    に、移動対象となる空間内の点に対応する平面内の点を
    含む第1平面領域と、移動先となる空間内の点を含み第
    1の領域と大きさが異なる第2平面領域とを指定させる
    領域指定手段と、 第1平面領域と第2平面領域との位置のずれと、第1平
    面領域と第2平面領域との大きさのずれとから、移動対
    象となる空間内の点の空間内での移動方向および移動距
    離を決定する決定手段と、 移動対象の空間内の点の3次元座標を、その3次元座標
    から移動方向に移動距離だけずれた座標に変換する変換
    手段を含むことを特徴とする処理装置。
  7. 【請求項7】 前記領域指定手段は、前記第1および第
    2平面領域内の複数の点をそれぞれ指定させ、 前記決定手段は、前記位置のずれを第1および第2平面
    領域の各点の座標のずれから求め、前記大きさのずれ
    を、第1および第2平面領域毎の複数の点の間隔のずれ
    から求めることを特徴とする請求項6記載の処理装置。
  8. 【請求項8】 平面内の点が3次元座標で表される空間
    内の点に対応し、前記3次元座標系の座標軸のうちの2
    つに相当する2次元直交座標系の座標軸と、前記3次元
    座標系の座標軸のうちの残余の1つに相当し2次元直交
    座標系のいずれか一方の座標軸と予め定める角度で交差
    する基準軸線とを備える平面である指示領域を有し、指
    示領域内に2つの点を指定させる点指定手段と、 点指定手段によって指定された点を両端とする線分と前
    記いずれか一方の座標軸とのなす角度が前記予め定める
    角度未満であるとき、前記線分の長さを基準軸線に平行
    なベクトルと前記いずれか一方の座標軸に平行なベクト
    ルとの内積として両ベクトルの大きさを算出して、該各
    ベクトルの大きさだけ、移動対象となる空間内の点の3
    次元座標のうちで前記いずれか一方の座標軸および基準
    軸線に相当する3次元座標系の座標軸上の座標を増減
    し、前記線分と前記いずれか一方の座標軸とのなす角度
    が前記予め定める角度以上であるとき、前記線分の長さ
    を基準軸線に平行なベクトルと前記2次元直交座標系の
    座標軸のうちでいずれか他方の座標軸に平行なベクトル
    との内積として両ベクトルの大きさを算出して、該各ベ
    クトルの大きさだけ、前記移動対象となる空間内の点の
    3次元座標のうちで前記いずれか他方の座標軸および基
    準軸線に相当する3次元座標系の座標軸上の座標を増減
    する変換手段とを含むことを特徴とする処理装置。
  9. 【請求項9】 予め定める複数の処理動作と平面状の指
    示領域内に指定される複数の点の位置関係の変化とを対
    応付けて予め記憶する処理、指示領域内に複数の点を位
    置関係を変化させつつ指定させる処理、および、複数の
    処理動作のうちから、指定された複数の点の位置関係の
    変化に対応付けられた処理動作を選択して、選択された
    処理動作の実行を指示する処理をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラム、 予め定める複数の処理動作と平面状の指示領域内に指定
    される複数の点の位置関係の変化および指定態様とを対
    応付けて予め記憶する処理、指示領域内に複数の点を位
    置関係を変化させつつかつ予め定める複数の指定態様の
    うちのいずれかの指定態様で指定させる処理、および、
    複数の処理動作のうちから指定された複数の点の位置関
    係の変化および各点の指定時の指定態様に対応付けられ
    た処理動作を選択して、選択された処理動作の実行を指
    示する処理をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ム、 3次元座標の変換を含む複数の予め定める処理動作と、
    平面状の指示領域内に指定される複数の点の位置関係の
    変化とを対応付けて予め記憶する処理、指示領域内の点
    に3次元座標で表される空間内の点を対応させる処理、
    指示領域のうちで処理対象となる空間内の点に対応する
    点を含む平面領域内の複数の点を、位置関係を変化させ
    つつ指定させる処理、および、複数の処理動作のうちか
    ら、指定された複数の点の位置関係の変化に対応付けら
    れた処理動作を選択して、選択された処理動作の実行を
    指示する処理をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラム、 平面状の指示領域内の点に3次元座標で表される空間内
    の点を対応させる処理、指示領域内に、移動対象となる
    空間内の点に対応する平面上の点を含む第1平面領域
    と、移動先となる空間内の点を含み第1の領域と大きさ
    が異なる第2平面領域とを指定させる処理、第1平面領
    域と第2平面領域との位置のずれと、第1平面領域と第
    2平面領域との大きさのずれとから、移動対象となる空
    間内の点の空間内での移動方向および移動距離を決定す
    る処理、および、移動対象の空間内の点の3次元座標
    を、その3次元座標から移動方向に移動距離だけずれた
    座標に変換する処理をコンピュータに実行させるための
    プログラム、ならびに平面状の指示領域内の点に3次元
    座標で表される空間内の点を対応させ、前記3次元座標
    系の座標軸のうちの2つに相当する2次元座標系の座標
    軸と、前記3次元座標系の座標軸のうちの残余の1つに
    相当し2次元座標系のいずれか一方の座標軸と予め定め
    る角度で交差する基準軸線とを設定する処理、指示領域
    に2つの点を指定させる処理、および、指定された点を
    両端とする線分と前記いずれか一方の座標軸とのなす角
    度が前記予め定める角度未満であるとき、前記線分の長
    さを基準軸線に平行なベクトルと前記いずれか一方の座
    標軸に平行なベクトルとの内積として両ベクトルの大き
    さを算出して、該各ベクトルの大きさだけ、前記移動対
    象の空間内の点の3次元座標のうちで前記いずれか一方
    の座標軸および基準軸線に相当する3次元座標系の座標
    軸上の座標を増減し、前記線分と前記いずれか一方の座
    標軸とのなす角度が前記予め定める角度以上であると
    き、前記線分の長さを基準軸線に平行なベクトルと前記
    2次元座標系の座標軸のうちでいずれか他方の座標軸に
    平行なベクトルとの内積として両ベクトルの大きさを算
    出して、該各ベクトルの大きさだけ、前記移動対象の空
    間内の点の3次元座標のうちで前記いずれか他方の座標
    軸および基準軸線に相当する3次元座標系の座標軸上の
    座標を増減する処理をコンピュータに実行させるための
    プログラムのうちの少なくとも1つのプログラムを記憶
    したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
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