JPH1173075A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH1173075A
JPH1173075A JP23270097A JP23270097A JPH1173075A JP H1173075 A JPH1173075 A JP H1173075A JP 23270097 A JP23270097 A JP 23270097A JP 23270097 A JP23270097 A JP 23270097A JP H1173075 A JPH1173075 A JP H1173075A
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JP
Japan
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resin
cleaning blade
cleaning
cleaning device
image carrier
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Pending
Application number
JP23270097A
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English (en)
Inventor
Mieko Kuwabara
美詠子 桑原
Akihiko Itami
明彦 伊丹
Naoki Watabe
直樹 渡部
Kiyoharu Nakagama
清張 中釜
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレードが端部からめくれず、
安定にクリーニングができ、かつクリーニングブレード
の端部の欠けを防止する。 【解決手段】 像担持体と当接するクリーニングブレー
ドを有する像担持体のクリーニング装置において、前記
クリーニングブレードは少なくとも一端部に下記の一般
式(1)又は(2)で表される構造を有するポリカーボ
ネート樹脂又はシリコーン樹脂がコートされていること
を特徴とするクリーニング装置。 【化1】 (式中、R1〜R10は独立でそれぞれ水素原子、炭素数
が1〜6の飽和もしくは不飽和脂肪族炭化水素基または
ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、フェニル基もし
くは芳香族環が結合した脂肪族炭化水素基を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等に用いられる電子写真感光体等の像担持体のクリーニ
ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、広く用いられている電子写真法に
よる画像形成装置等においては、像担持体(電子写真法
に於ては感光体であり、以後感光体ということもある)
を繰返し使用するため、トナー像を転写材に転写後、像
担持体をクリーニングする装置が必要になる。
【0003】代表的なものとしては像担持体に当接する
クリーニングブレードを備えているクリーニング装置で
あるが、画像形成領域では、現像剤がクリーニングブレ
ードと像担持体の間で摩擦係数を低下させる潤滑剤とし
て作用する一方、画像形成領域でクリーニングブレード
に堰き止められたトナーが画像非形成領域まで移動して
くるまでにはある程度の時間がかかるため、初期段階
で、画像非形成領域におけるクリーニングブレードと像
担持体との間の摩擦係数は非常に大きくなり、クリーニ
ングブレード端部からのめくれ、欠け等が発生しやすく
なる。
【0004】上記の対策として以下のような技術が提案
されている。
【0005】特開平4−212190号においては、像
担持体と当接するクリーニングブレード表面に滑性樹脂
およびバインダ樹脂を含有する被膜層を有し、像担持体
とクリーニングブレードとの間の摩擦係数を低下させク
リーニングブレードのめくれ発生を防止する技術が開示
されている。
【0006】しかし、クリーニングブレードと像担持体
が当接する部分全域に上記被膜層を形成していることか
ら被膜層の剥離が起りやすく、耐久性の面でクリーニン
グの性能安定性を長期確保するのが困難である。
【0007】特開平4−245283号には、像担持体
と当接するクリーニングブレードの端部に滑性の高い樹
脂およびバインダ樹脂(ナイロン)を含有する被膜層を
有し、像担持体とクリーニングブレードとの間の摩擦係
数を低下させクリーニングブレードのめくれ発生を防止
する技術が開示されている。
【0008】しかし、樹脂を分散させた被膜層は製造の
安定性や均一な膜の形成が困難でコストアップになる
が、ナイロン樹脂だけでは滑性の高い樹脂を入れなけれ
ば低摩擦化効果は不十分であるという問題を有してい
た。
【0009】一方、特開平6−258995号には、画
像非形成領域における像担持体表面、もしくは画像非形
成領域におけるクリーニングブレードの像担持体との当
接面にも微小の凹凸を形成するなどして、画像形成領域
よりも摩擦係数を低下させクリーニングブレードのめく
れ発生を防止する技術が開示されている。しかし、上記
凹凸等の形成が困難かつクリーニングブレードの欠けが
発生しやすくなる欠点をもっている。
【0010】特開平1−235985号には、像担持体
に当接するクリーニングブレードの両端近傍に応力を逃
がす手段を設け、クリーニングブレードのめくれ発生を
防止する技術が開示されている。しかしながら、上記ク
リーニングブレードの作製が困難である。
【0011】特開平9−127846号には、像担持体
に当接するクリーニングブレードの表面に鉛筆硬度B〜
6Hの被膜硬度を有する樹脂をコートしてクリーニング
ブレードのめくれ発生を防止する技術が開示されてい
る。
【0012】しかし、樹脂を分散させた被膜層は製造や
均一な膜の形成が困難でコストアップになる。さらにク
リーニングブレードと像担持体が当接する部分全域に上
記高硬度の被膜層を形成していることからトナーのすり
抜けなどクリーニング不良が発生する。
【0013】特開平9−127838号には、像担持体
に当接するクリーニングブレードの表面に滑性樹脂およ
びバインダ樹脂を含有する被層を有し像担持体とクリー
ニングブレードとの間の摩擦係数を低下させクリーニン
グブレードのめくれ発生を防止するという技術が開示さ
れている。
【0014】しかし、これも樹脂を分散させた被膜層は
製造安定性がなく、均一な膜の形成が困難でコストアッ
プともなる。クリーニングブレードと像担持体が当接す
る部分全域に上記被膜層を形成していることから被覆膜
の剥離や削れによるゴミ付着が多く、画像欠陥を引き起
こす。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、像担
持体と当接するクリーニングブレードを有する像担持体
のクリーニング装置において、前記クリーニングブレー
ドが端部からめくれることなく安定にクリーニングがで
き、かつクリーニングブレードの端部の欠けを防止する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成のいずれかを採ることにより達成される。
【0017】(1) 像担持体と当接するクリーニング
ブレードを有する像担持体のクリーニング装置におい
て、前記クリーニングブレードは少なくとも一端部に下
記の一般式(1)又は(2)で表される構造を有するポ
リカーボネート樹脂がコートされていることを特徴とす
るクリーニング装置。
【0018】
【化2】
【0019】(式中、R1〜R10は独立でそれぞれ水素
原子、炭素数が1〜6の飽和もしくは不飽和脂肪族炭化
水素基またはハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、フ
ェニル基もしくは芳香族環が結合した脂肪族炭化水素基
を表わす。) (2) 前記一般式(1)のR1〜R8が水素原子である
構造を有するポリカーボネート樹脂がコートされている
ことを特徴とする(1)記載のクリーニング装置。
【0020】(3) 前記一般式(2)のR1〜R8が水
素原子及びR9とR10がCH3である構造を有するポリカ
ーボネート樹脂がコートされていることを特徴とする
(1)記載のクリーニング装置。
【0021】(4) 前記一般式(2)のR1〜R8が水
素原子及びR9とR10がCF3である構造を有するポリカ
ーボネート樹脂がコートされていることを特徴とする
(1)記載のクリーニング装置。
【0022】(5) 像担持体と当接するクリーニング
ブレードを有する像担持体のクリーニング装置におい
て、該クリーニングブレードは少なくとも一端部にシリ
コーン樹脂を含有するポリカーボネート共重合体がコー
トされていることを特徴とするクリーニング装置。
【0023】(6) シリコーン樹脂を含有するポリカ
ーボネート共重合体が架橋剤によって架橋されているこ
とを特徴とする(5)記載のクリーニング装置。
【0024】(7) 上記樹脂コーティング層とクリー
ニングブレードの間を接着するための接着層が設けられ
ていることを特徴とする(6)記載のクリーニング装
置。
【0025】(8) 上記樹脂コーティング層の存在範
囲は、像担持体の画像形成領域の外側からブレード端ま
でであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1
項記載のクリーニング装置。
【0026】(9) 上記樹脂コーティング層の膜厚
は、2〜30μmの範囲内にあることを特徴とする
(1)〜(8)のいずれか1項記載のクリーニング装
置。
【0027】(10) 上記樹脂コーティング層の幅
は、0.2〜3mmの範囲内にあることを特徴とする
(1)〜(9)のいずれか1項記載のクリーニング装
置。
【0028】前記した如く、像担持体と当接するクリー
ニングブレードを備えてなるクリーニング装置におい
て、画像形成領域では、現像剤がクリーニングブレード
と像担持体の間で摩擦係数を低下させる潤滑剤として作
用する。一方、画像形成領域でクリーニングブレードに
堰き止められたトナーが画像非形成領域まで移動してく
るまでにはある程度の時間がかかるため、初期段階で、
画像非形成領域におけるクリーニングブレードと像担持
体との間の摩擦係数は非常に大きくなる。そのため、画
像非形成領域のクリーニングブレード端部からめくれ、
欠け等が発生しやすくなると考えられる。
【0029】そこで、上記の有効な対策として以下に示
す発明を提案する。
【0030】図1の如き、像担持体1と当接するクリー
ニングブレード2を有する像担持体のクリーニング装置
において、前記クリーニングブレードの端部からめく
れ、端部欠けなどが発生しないように、前記クリーニン
グブレードの少なくとも一端部に樹脂層4を設ける。
尚、3はブレードホルダーである。
【0031】この樹脂には、前記の一般式(1)又は
(2)で表される構造を有するポリカーボネート樹脂を
用いるというものである。
【0032】あるいはシリコーン樹脂を含有するポリカ
ーボネート共重合体およびこれを架橋剤によって架橋し
た樹脂層をコートする。
【0033】これにより前記樹脂コーティング層の摩擦
係数が前記クリーニングブレードの摩擦係数よりも小さ
いことにより、使用当初からクリーニングブレードめく
れ等をおこさないことを特徴とするクリーニング装置と
なる。
【0034】先述したように画像形成領域においてクリ
ーニングブレードに堰き止められたトナーが、ブレード
両端まで移動してくるまでにある程度の時間がかかるた
め、初期段階で、画像非形成領域の像担持体とクリーニ
ングブレードとの間の摩擦係数は非常に大きくなり、ク
リーニングブレード端部からのめくれや欠け等が発生し
やすくなる。
【0035】特にブレード材質がポリウレタンである場
合にこれらが発生しやすい。従って初期段階での、画像
非形成領域の像担持体とクリーニングブレードとの間の
摩擦係数を低下させるためにクリーニングブレードの少
なくとも一端部を上記樹脂でコートすることが有効であ
る。
【0036】さらに、図2のごとく、クリーニングブレ
ード2と上記コーティング樹脂4の間に、接着層5を設
けてもよい。
【0037】本発明において、画像非形成領域に現像剤
が移動してきた後は現像剤が像担持体とブレードとの潤
滑剤として作用するため、コーティング樹脂とブレード
との潤滑性は現像剤が移動するまでの初期段階のみ保持
されればそれで良い。上記構成においては、この間コー
トした樹脂が擦過などにより磨耗し摩擦係数低減の効果
を消失しないことは言うまでもない。
【0038】ここでクリーニングブレード2の接着層5
として用いることができる樹脂は、公知のものであれば
何でも良い。例えば、 ナイロン等ポリアミド系の化合
物を用いた樹脂、あるいはポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリフェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリア
ルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリシリコーン
樹脂、ポリメラミン樹脂、並びにこれら樹脂の繰り返し
単位のうち二つ以上を含む共重合体樹脂、例えば塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−無水マレイン酸共重合体などがあげられる。
【0039】このように本発明では、ブレードと画像非
形成領域との摩擦係数低減に効果を発揮し且つ初期段階
での耐磨耗性に優れた樹脂は、前記の一般式(1)又は
(2)で表される構造を有するポリカーボネート樹脂、
あるいはシリコーン樹脂を含有するポリカーボネート共
重合体およびこれを架橋剤によって架橋した樹脂があ
る。
【0040】これらの樹脂はブレード端部の小領域のみ
にコートされているため後で擦過されても画像欠陥に現
れるには至らない。さらに、ブレードに樹脂がコートさ
れていない画像形成領域では通常のクリーニング性を保
持しているので何ら不具合を生ずることはない。以上、
本発明ではブレードの端部に上記樹脂をコートするのみ
で、活性微粒子を分散させる必要もなく、極めて簡便な
方法で目的を達成することができる。
【0041】次に、図3に示す如く、上記樹脂コーティ
ングの範囲は、画像形成領域L1におけるクリーニング
性に何ら影響を及ぼさないよう、像担持体1の画像形成
領域の外側(L2、L2′)中、クリーニングブレード端
4′までとする。特に像担持体に端部剥離部などがあり
導電性支持体が露出している場合には、剥離部境界より
外側からブレード端まででも本発明の課題を解決し得
る。
【0042】図4に示す如く、上記樹脂コーティングの
膜厚(a,b)は、クリーニング性、樹脂コーティング
層の耐久性、その他種々の条件を考慮すると2〜30μ
mの範囲内にあることが好ましい。
【0043】上記樹脂コーティングの幅(図5のc,
d)は、クリーニングブレードの弾性を著しく損なわな
い範囲内、特に0.2〜3mmの範囲内にあることが好
ましい(図5参照)。
【0044】また、上記のクリーニング装置において、
上記樹脂コーティングの形状について特に限定などはな
く、クリーニングブレードにマスキング等を行うことに
よって任意の形状にすることができる(図6参照)。
【0045】上記樹脂をコーティングしたクリーニング
ブレードと像担持体とのニップ圧は像担持体駆動時で5
〜50g/cm2、およびブレードの像担持体に対する
当接角は5〜20゜が好ましい。
【0046】また、上記のクリーニング装置において、
クリーニングブレードの両端部にコーティングする場
合、クリーニングブレードの当接条件、その他画像形成
条件によって、樹脂コーティングの材質、範囲、膜厚、
幅、形状は、両端部で同一でなくてもよい(図7参
照)。
【0047】また、上記のクリーニング装置において、
クリーニングブレードの端部に樹脂をコートする方法は
スプレー塗布、ディップ塗布、その他の塗布方法等特に
限定はなく用いることが出来る。
【0048】以上、これらの対策により、クリーニング
ブレード端部での摩擦力(摩擦係数低下)が低減され、か
つブレードの欠けが発生しにくいこと、画像形成領域で
はブレードエッジは通常の当接状態であることなどか
ら、クリーニング不良などの不具合等をおこすことなく
目的を達成することが可能となる。
【0049】弾性体ゴムブレードの、ゴム硬度はJIS
A 30〜70°、反発弾性は30〜70%、ヤング
率は30〜60kgf/cm2、厚さは1.5〜3.0
mm、自由長は7〜12mm、感光体への押圧力は18
g/cm以下のものが好ましい。弾性体ゴムの組成とし
ては、ウレタンゴムやシリコーンゴム等が好ましい。さ
らにクリーニングローラを併用するのがより好ましい。
【0050】図8は本発明に係わる画像形成装置の一例
を説明する概要断面図である。
【0051】図8中、1は像担持体たる感光体ドラム、
2は弾性体ゴムのクリーニングブレードである。なお、
画像形成プロセスについては、後述する。
【0052】本発明に係わる現像剤は、トナーのみを主
成分とする一成分系であれ、トナーとキャリアを用いる
二成分系であれ特に限定は無いが、通常は二成分系が用
いられる。
【0053】トナーを形成するために用いる樹脂は、ポ
リエステル系又はスチレン−アクリル系の樹脂を主に使
用することができる。
【0054】本発明のトナーに使用する着色剤としては
カーボンブラック、磁性体、染料、顔料等を任意に使用
することができ、カーボンブラックとしてはチャネルブ
ラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サ
ーマルブラック、ランプブラック等が使用される。磁性
体としては鉄、ニッケル、コバルト等の強磁性金属、こ
れらの金属を含む合金、フェライト、マグネタイト等の
強磁性金属の化合物、強磁性金属を含まないが熱処理す
る事により強磁性を示す合金、例えばマンガン−銅−ア
ルミニウム、マンガン−銅−錫等のホイスラー合金と呼
ばれる種類の合金、二酸化クロム等を用いる事ができ
る。
【0055】染料としてはC.I.ソルベントレッド
1、同49、同52、同58、同63、同111、同1
22、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同7
7、同79、同81、同82、同93、同98、同10
3、同104、同112、同162、C.I.ソルベン
トブルー25、同36、同60、同70、同93、同9
5等を用いる事ができ、またこれらの混合物も用いる事
ができる。顔料としてはC.I.ピグメントレッド5、
同48:1、同53:1、同57:1、同122、同1
39、同144、同149、同166、同177、同1
78、同222、C.I.ピグメントオレンジ31、同
43、C.I.ピグメントイエロー14、同17、同9
3、同94、同138、C.I.ピグメントグリーン
7、C.I.ピグメントブルー15:3、同60等を用
いる事ができ、これらの混合物も用いる事ができる。
【0056】更に、定着性改良剤としての低分子量ポリ
プロピレン(数平均分子量=1500〜9000)や低
分子量ポリエチレン等を添加してもよい。また、荷電制
御剤としてアゾ系金属錯体、4級アンモニウム塩等を用
いてもよい。
【0057】本発明において用いられるトナー粒子は粉
砕法若しくは重合法によって主に造ることが出来る。
【0058】また、流動性付与の観点から、無機微粒
子、有機微粒子をトナーに添加してもよい。この場合、
無機微粒子の使用が好ましく、シリカ、チタニア、アル
ミナ等の無機酸化物粒子の使用が好ましく、更に、これ
ら無機微粒子はシランカップリング剤やチタンカップリ
ング剤等によって疎水化処理されていることが好まし
い。
【0059】本発明に係わるトナー自体の粒径は任意で
あるが、小粒径のものが本発明の効果を奏しやすく、体
積平均粒径で2〜15μmのものが好ましく、特に3〜
9μmのものが好ましい。この粒径は、凝集剤の濃度や
有機溶媒の添加量、更には重合体自体の組成によって制
御することができる。なお、トナーの体積平均粒径はコ
ールターカウンターTA−II或いはコールターマルチサ
イザーで測定されるものである。
【0060】二成分現像剤を構成するキャリアとしては
鉄、フェライト等の磁性材料粒子表面を樹脂等によって
被覆した樹脂被覆キャリアが好ましく使用される。この
キャリアの平均粒径は体積平均粒径で30〜150μm
が好ましい。また、被覆するための樹脂としては特に限
定されるものでは無い。
【0061】例えば、シリコーン系化合物、フッ素系樹
脂、スチレン−アクリル樹脂、アクリル樹脂、オレフィ
ン系樹脂、フッ化ビニリデン系樹脂、オレフィン系樹脂
等を使用することができる。
【0062】次にこれに限定されるものではないが、図
2にて本発明に係る画像形成方法を採用したデジタル複
写機の画像形成のプロセスを説明する。
【0063】既に述べてきたように本発明の画像形成プ
ロセスはプリンタ、デジタル複写機等の反転現像を含む
画像形成方法において、特にその効果を発揮する。
【0064】図8の画像形成装置において、図中に記載
はないが、原稿に光源からの光りを当てて、反射光を画
像読み取り部にて電気信号に変え、この画像データを画
像書き込み部11〜13に送っている(11はレーザー
光源、12はポリゴンミラー、13がfθレンズであ
る)。
【0065】一方、像形成を担う感光体ドラム1は帯電
ユニット15でコロナ放電により均一に帯電され、続い
て画像書き込み部のレーザー光源から像露光光が感光体
ドラム1上に照射される。そして次の現像ユニット16
で反転現像され、転写極17で記録紙(記録材)に転写
される。記録紙18は分離極19により、感光体ドラム
から分離され、定着器20で定着される。一方感光体ド
ラム1は、クリーニング装置11により清掃される。ま
た、帯電前露光ランプは、分離極19の後で、クリーニ
ング装置11の前にあっても良い。
【0066】トナー像を転写材に転写した後、感光体上
に残留したトナーはクリーニングにより除去され、感光
体は次のプロセスに繰り返し使用される。
【0067】弾性体ゴムのクリーニングブレード2を構
成する材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴムな
どの弾性体を使用することができる。
【0068】上記においては単色によるプロセスについ
て説明したが、本発明は複数色でのカラー画像形成に用
いるのが特に好ましい。中でも画像読み取り時に色分解
された各分解色ごとの信号を、帯電、レーザー光露光に
よる画像書き込みとそれに対応するカラートナーが現像
されるというプロセスを繰り返し、イエロー、マゼン
タ、シアン、黒トナーの4色トナー像が、感光体上に形
成され一括して記録紙に転写されるものである。
【0069】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0070】実施例1 ウレタンゴム製のクリーニングブレードをポリアミド樹
脂A(東レ製、CM−8000)3重量部およびメタノ
ール80重量部およびn−ブタノール20重量部からな
る溶液中に浸漬塗布して厚さ0.1μmの接着層を形成
する。これをさらにポリカーボネート樹脂a(三菱瓦斯
化学社製、ユーピロンZ−800)20重量部および
1,2−ジクロロエタン100重量部からなる溶液中に
浸漬塗布し、次いで乾燥することで厚さ20μmの樹脂
層を形成した。
【0071】実施例2 実施例1のポリアミド樹脂Aの替わりにポリアミド樹脂
B(積水化学社製、エスレックMF−10)を用いた以
外は実施例1と同様に作製した。
【0072】実施例3 実施例2のポリカーボネート樹脂の替わりにポリカーボ
ネート樹脂b(帝人製、TS2050)を用いた以外は
実施例2と同様に作製した。
【0073】実施例4 実施例2のポリカーボネート樹脂の替わりにポリカーボ
ネート樹脂c(帝人製、K−1300)を用いた以外は
実施例3と同様に作製した。
【0074】実施例5 実施例2のポリカーボネート樹脂の替わりに下記「化
3」で示される構造式の変成ポリカーボネートeを用い
た以外は実施例4と同様に作製した。
【0075】
【化3】
【0076】実施例6 実施例2のポリカーボネート樹脂の替わりに下記「化
4」で示される構造式の変成ポリカーボネートdを用い
た以外は実施例4と同様に作製した。
【0077】
【化4】
【0078】実施例7 ウレタンゴム製のクリーニングブレードをシリコーン樹
脂(信越化学社製、X−40−2141)25重量部お
よびキシレン100重量部からなる溶液中に浸漬塗布
し、常温乾燥し厚さ20μmの樹脂層を形成した。それ
以外は実施例2と同様に作製した。
【0079】実施例8 実施例2のポリカーボネート樹脂の変わりにシリコーン
ポリエステル樹脂(信越化学社製、X−24−830
0)10重量部およびMEK50重量部および酢酸エチ
ル50重量部にコロネートHX(日本ポリウレタン社
製、NCO当量;約200)を配合した溶液中に浸漬塗
布し、120℃で30s硬化させた。
【0080】比較例1 樹脂コーティングしていない以外は実施例2と同様に作
製した。
【0081】以上より作製したクリーニングブレードに
ついて図8に示す電子写真方式の画像形成装置にて、め
くれ、端部の欠け、クリーニング性を評価した。その結
果を表1に示す。
【0082】クリーニングブレードは硬さ:70Hs、
自由長:9mm、厚さ:2mm、くい込み量:1.6m
m、像担持体は有機感光体ドラム(直径:60mm、線
速:260mm/s)、測定環境は室温環境とした。
【0083】
【表1】
【0084】以上の結果から明らかなように、本発明の
クリーニング装置は、実施例1から実施例8までクリー
ニングブレードのめくれもなく、端部の欠け、クリーニ
ング性も良好であった。一方、比較例1のクリーニング
装置では、クリーニングブレード端部と像担持体の摩擦
係数が大きいため端部からめくれが発生し、端部の欠け
も大きかった。
【0085】
【発明の効果】本発明により、像担持体と当接するクリ
ーニングブレードを有する像担持体のクリーニング装置
において、前記クリーニングブレードが端部からめくれ
ることなく安定にクリーニングができ、かつクリーニン
グブレードの端部の欠けを防止しすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニング装置を説明する斜視図。
【図2】本発明に係る接着層を説明する断面図。
【図3】クリーニングブレードの樹脂コーティング範囲
を示す図。
【図4】クリーニングブレードの樹脂コーティング膜厚
を説明する図。
【図5】クリーニングブレードの樹脂コーティング範囲
を説明する図。
【図6】クリーニングブレードの樹脂コーティング形状
を説明する図。
【図7】クリーニングブレードの樹脂コーティングの方
法を説明する図。
【図8】本発明の係る画像形成装置の概要断面図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光体ドラム) 2 クリーニングブレード 3 ブレードホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中釜 清張 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と当接するクリーニングブレー
    ドを有する像担持体のクリーニング装置において、前記
    クリーニングブレードは少なくとも一端部に下記の一般
    式(1)又は(2)で表される構造を有するポリカーボ
    ネート樹脂がコートされていることを特徴とするクリー
    ニング装置。 【化1】 (式中、R1〜R10は独立でそれぞれ水素原子、炭素数
    が1〜6の飽和もしくは不飽和脂肪族炭化水素基または
    ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、フェニル基もし
    くは芳香族環が結合した脂肪族炭化水素基を表わす。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)のR1〜R8が水素原子
    である構造を有するポリカーボネート樹脂がコートされ
    ていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記一般式(2)のR1〜R8が水素原子
    及びR9とR10がCH3である構造を有するポリカーボネ
    ート樹脂がコートされていることを特徴とする請求項1
    記載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 前記一般式(2)のR1〜R8が水素原子
    及びR9とR10がCF3である構造を有するポリカーボネ
    ート樹脂がコートされていることを特徴とする請求項1
    記載のクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 像担持体と当接するクリーニングブレー
    ドを有する像担持体のクリーニング装置において、該ク
    リーニングブレードは少なくとも一端部にシリコーン樹
    脂を含有するポリカーボネート共重合体がコートされて
    いることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 シリコーン樹脂を含有するポリカーボネ
    ート共重合体が架橋剤によって架橋されていることを特
    徴とする請求項5記載のクリーニング装置。
  7. 【請求項7】 上記樹脂コーティング層とクリーニング
    ブレードの間を接着するための接着層が設けられている
    ことを特徴とする請求項6記載のクリーニング装置。
  8. 【請求項8】 上記樹脂コーティング層の存在範囲は、
    像担持体の画像形成領域の外側からブレード端までであ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の
    クリーニング装置。
  9. 【請求項9】 上記樹脂コーティング層の膜厚は、2〜
    30μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか1項記載のクリーニング装置。
  10. 【請求項10】 上記樹脂コーティング層の幅は、0.
    2〜3mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1〜
    9のいずれか1項記載のクリーニング装置。
JP23270097A 1997-08-28 1997-08-28 クリーニング装置 Pending JPH1173075A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006110506A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
US9411300B2 (en) 2014-05-22 2016-08-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and cleaning blade
JP2016177199A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 Nok株式会社 ブレード本体及びクリーニングブレード
US10428190B2 (en) 2014-06-20 2019-10-01 Sabic Global Technologies B.V. Processes for designing cross-linkable polycarbonates and articles formed therefrom

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