JPH1172615A - カラーフィルタ用感放射線性組成物 - Google Patents

カラーフィルタ用感放射線性組成物

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JPH1172615A
JPH1172615A JP24485497A JP24485497A JPH1172615A JP H1172615 A JPH1172615 A JP H1172615A JP 24485497 A JP24485497 A JP 24485497A JP 24485497 A JP24485497 A JP 24485497A JP H1172615 A JPH1172615 A JP H1172615A
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JP
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acid
bis
color filter
biimidazole
acrylate
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JP24485497A
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English (en)
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Koichi Sakurai
幸一 櫻井
Hiroaki Nemoto
宏明 根本
Koji Kumano
厚司 熊野
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Original Assignee
JSR Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性および耐光性に優れ、かつ周囲光のス
ペクトルに合わせて最適化された分光透過率を有する、
反射型カラー液晶表示装置に用いる減法混色タイプのカ
ラーフィルタの製造に使用されるカラーフィルタ用感放
射線性組成物を提供する。 【解決手段】 (A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹
脂、(C)多官能性単量体および(D)光重合開始剤を
含有する減法混色タイプのカラーフィルタ用感放射線性
組成物において、前記(A)着色剤がC.I.ピグメントブ
ルー15:3および/またはC.I.ピグメントブルー1
5:4と、全顔料の50重量%以下のC.I.ピグメントグ
リーン7および/またはC.I.ピグメントグリーン36と
の混合物からなることを特徴とする減法混色タイプのカ
ラーフィルタ用感放射線性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型カラー液晶
表示装置に用いる減法混色タイプのカラーフィルタの製
造に使用されるカラーフィルタ用感放射線性組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置に用いられるカラー
フィルタは、ガラス等の透明基板の表面に、2種以上の
色調の異なる画素を、ストライプ状の画素では平行にま
たは交差して配列され、また方形状の画素では縦横に配
列されており、画素サイズも数十μmから数百μm程度
と微細である。このような微細な画素を一定に配列した
カラーフィルタを製造する際には、従来、感光性樹脂を
基板上に塗布し、形成された塗膜にフォトマスクを介し
放射線を照射して放射線照射部を硬化させ、その後現像
処理を行なって、塗膜の放射線未照射部を除去してパタ
ーン化したのち、染色する染色法や、感光性樹脂に着色
剤(染料や顔料)を溶解あるいは分散した組成物を用い
て、前記と同様に塗膜形成、放射線照射および現像処理
を行ってパターン化するフォトリソグラフィー法等の方
法が採用されている。また、カラー液晶表示装置には、
一般に液晶を駆動させるために、酸化インジウムや酸化
錫等からなる透明電極が、カラーフィルタ上に例えば蒸
着あるいはスパッタリングにより形成され、さらにその
上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成さ
れており、高性能の透明電極および配向膜を得るために
は、それらの形成時に、一般に200℃以上、好ましく
は250℃以上の高温が必要とされている。前記方法に
より製造されたカラーフィルタのうち、染料を用いたカ
ラーフィルタは、放射線に対する透明性は高いが、耐熱
性が不十分であるため、透明電極および配向膜の形成を
200℃未満の温度で行なわざるをえず、透明電極およ
び配向膜の性能が充分確保できないという問題があっ
た。また、染料を用いたカラーフィルタは耐光性も劣っ
ており、屋外での使用には適さないという欠点があっ
た。そこで染料の代わりに、耐熱性、耐光性に優れた顔
料が用いられるようになり、現在製造されているカラー
フィルタの殆どが有機顔料を用いている。ところで、カ
ラー液晶表示装置には、大別して、装置背面に光源(バ
ックライト)を設け、その透過光により表示する透過型
カラー液晶表示装置と、アルミニウム箔等の光反射板を
装置背面に設けた透明基板の裏面に取付け、装置前面か
らの入射光を反射させて表示する反射型カラー液晶表示
装置とがあり、反射型カラー液晶表示装置は別途の光源
を必要とせず消費電力が低いという利点を有し、広く採
用されるようになっている。また今日、カラー液晶表示
装置に用いられるカラーフィルタとしては、レッド
(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の三原色に
よる加法混色タイプのものが一般的であるが、補色関係
にあるシアン(C)、マゼンダ(M)およびイエロー
(Y)の三色による減法混色タイプのカラーフィルタを
用いた反射型カラー液晶表示装置も発表されている
(「電子ディスプレイフォーラム97」参照)。しかし
ながら、透過型カラー液晶表示装置に用いられる加法混
色タイプのカラーフィルタは、その光源であるバックラ
イトの三波長管のスペクトルに最適化されており、必ず
しも反射型カラー液晶表示装置に適しているとは言えな
かった。そこで、反射型カラー液晶表示装置に用いる減
法混色タイプのカラーフィルタについて、耐熱性、耐光
性に加え、その分光透過率が周囲光(例えば、太陽光、
蛍光灯の光等)のスペクトルに合わせて最適化されたカ
ラーフィルタの開発が強く望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、耐熱
性および耐光性に優れ、かつ周囲光のスペクトルに合わ
せて最適化された分光透過率を有する、反射型カラー液
晶表示装置に用いる減法混色タイプのカラーフィルタの
製造に使用される感放射線性組成物を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)着色
剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、(C)多官能性単量体
および(D)光重合開始剤を含有する減法混色タイプの
カラーフィルタ用感放射線性組成物において、前記
(A)着色剤が下記構造式(1)で表される銅フタロシ
アニンブルーと、全顔料の50重量%以下の下記構造式
(2)で表されるグリーン顔料および/または下記構造
式(3)で表されるグリーン顔料との混合物からなるこ
とを特徴とする反射型カラー液晶表示装置に用いる減法
混色タイプのカラーフィルタ用感放射線性組成物、
【0005】
【化1】
【0006】
【化2】
【0007】
【化3】
【0008】からなる。本発明で言う「放射線」とは、
可視光線、紫外線、遠紫外線、X線、電子線等を含むも
のである。以下、本発明を詳細に説明する。(A)着色剤 本発明における着色剤は、前記構造式(1)で表される
銅フタロシアニンブルーと、全顔料の50重量%以下の
前記構造式(2)で表されるグリーン顔料および/また
は前記構造式(3)で表されるグリーン顔料との混合物
からなる。本発明において、前記グリーン顔料は、得ら
れる画素の色相調整を目的として用いられるものであ
る。前記構造式(1)で表される銅フタロシアニンブル
ーとしては、β型結晶の銅フタロシアニンブルーおよび
非結晶性・非凝集性の銅フタロシアニンブルーが好まし
い。前記β型結晶の銅フタロシアニンブルーは、カラー
インデックス(C.I.;TheSociety of Dyers and Colour
ists 社発行) 番号で「C.I.ピグメントブルー15:
3」に相当し、また前記非結晶性・非凝集性の銅フタロ
シアニンブルーは、カラーインデックス(C.I.)番号で
「C.I.ピグメントブルー15:4」に相当するものであ
り、これらのうち、特にC.I.ピグメントブルー15:4
が好ましい。
【0009】また、前記構造式(2)で表されるグリー
ン顔料は、カラーインデックス(C.I.)番号で「C.I.ピ
グメントグリーン7」に相当し、前記構造式(3)で表
されるグリーン顔料はカラーインデックス(C.I.)番号
で「C.I.ピグメントグリーン36」に相当するものであ
り、これらのうち、特にC.I.ピグメントグリーン36が
好ましい。本発明における前記グリーン顔料の使用割合
は、全顔料の50重量%以下であり、好ましくは50〜
10重量%、さらに好ましくは50〜25重量%であ
る。
【0010】本発明においては、前記各顔料の表面をポ
リマーで改質して使用することができる。顔料表面を改
質するポリマーとしては、例えば、特開平8−2598
76号公報等に記載されたポリマーや、市販の顔料分散
用の各種のポリマーまたはオリゴマー等を挙げることが
できる。また、本発明における各顔料は、所望により、
分散剤と共に使用することができる。このような分散剤
としては、例えば、カチオン系、アニオン系、ノニオン
系、両性、シリコーン系、フッ素系等の界面活性剤を挙
げることができる。前記界面活性剤の具体例としては、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル類;ポリエチレングリ
コールジラウレート、ポリエチレングリコールジステア
レート等のポリエチレングリコールジエステル類;ソル
ビタン脂肪酸エステル類;脂肪酸変性ポリエステル類;
3級アミン変性ポリウレタン類;ポリエチレンイミン類
等のほか、以下商品名で、KP(信越化学工業(株)
製)、ポリフロー(共栄社化学(株)製)、エフトップ
(トーケムプロダクツ社製)、メガファック(大日本イ
ンキ化学工業(株)製)、フロラード(住友スリーエム
(株)製)、アサヒガード、サーフロン(以上、旭硝子
(株)製)等を挙げることができる。これらの界面活性
剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用することが
できる。界面活性剤の使用量は、全顔料100重量部に
対して、通常、50重量部以下、好ましくは0〜30重
量部である。
【0011】(B)アルカリ可溶性樹脂 次に、本発明におけるアルカリ可溶性樹脂としては、
(A)着色剤に対してバインダーとして作用し、かつカ
ラーフィルタを製造する際に、その現像処理工程におい
て用いられる現像液、特に好ましくはアルカリ現像液に
対して可溶性を有するものであれば、特に限定されるも
のではないが、カルボキシル基を含有するポリマー、特
に、1個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽
和単量体(以下、単に「カルボキシル基含有不飽和単量
体」という。)と他の共重合可能なエチレン性不飽和単
量体(以下、単に「共重合性不飽和単量体」という。)
との共重合体(以下、単に「カルボキシル基含有共重合
体」という。)が好ましい。前記カルボキシル基含有不
飽和単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、α−クロルアクリル酸、けい皮酸等の
不飽和モノカルボン酸類;マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコ
ン酸、無水シトラコン酸、メサコン酸等の不飽和ジカル
ボン酸またはその無水物類;3価以上の不飽和多価カル
ボン酸またはその無水物類;こはく酸モノ(2−アクリ
ロイロキシエチル)、こはく酸モノ(2−メタクリロイ
ロキシエチル)、フタル酸モノ(2−アクリロイロキシ
エチル)、フタル酸モノ(2−メタクリロイロキシエチ
ル)等の2価以上の多価カルボン酸のモノ〔(メタ)ア
クリロイロキシアルキル〕エステル類;ω−カルボキシ
ポリカプロラクトンモノアクリレート、ω−カルボキシ
ポリカプロラクトンモノメタクリレート等の両末端ジカ
ルボキシポリマーのモノ(メタ)アクリレート類等を挙
げることができる。これらのカルボキシル基含有不飽和
単量体は、単独でまたは2種以上を混合して使用するこ
とができる。
【0012】また、前記共重合性不飽和単量体として
は、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−ビニ
ルトルエン、m−ビニルトルエン、p−ビニルトルエ
ン、p−クロルスチレン、o−メトキシスチレン、m−
メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、インデン、
o−ビニルベンジルメチルエーテル、m−ビニルベンジ
ルメチルエーテル、p−ビニルベンジルメチルエーテ
ル、o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニ
ルベンジルグリシジルエーテル、p−ビニルベンジルグ
リシジルエーテル等の芳香族ビニル化合物;メチルアク
リレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレー
ト、n−プロピルメタクリレート、i−プロピルアクリ
レート、i−プロピルメタクリレート、n−ブチルアク
リレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルアク
リレート、i−ブチルメタクリレート、sec−ブチル
アクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブ
チルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−
ヒドロキシブチルメタクリレート、3−ヒドロキシブチ
ルアクリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキ
シブチルメタクリレート、アリルアクリレート、アリル
メタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタ
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、フェニルアクリレート、フェニル
メタクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、2
−メトキシエチルメタクリレート、2−フェノキシエチ
ルアクリレート、2−フェノキシエチルメタクリレー
ト、メトキシジエチレングルコールアクリレート、メト
キシジエチレングルコールメタクリレート、メトキシト
リエチレングルコールアクリレート、メトキシトリエチ
レングルコールメタクリレート、メトキシプロピレング
ルコールアクリレート、メトキシプロピレングルコール
メタクリレート、メトキシジプロピレングルコールアク
リレート、メトキシジプロピレングルコールメタクリレ
ート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタク
リレート、ジシクロペンタジエニルアクリレート、ジシ
クロペンタジエニルメタクリレート、2−ヒドロキシ−
3−フェノキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
−3−フェノキシプロピルメタクリレート等の不飽和カ
ルボン酸エステル類;2−アミノエチルアクリレート、
2−アミノエチルメタクリレート、2−アミノプロピル
アクリレート、2−アミノプロピルメタクリレート、3
−アミノプロピルアクリレート、3−アミノプロピルメ
タクリレート等の不飽和カルボン酸アミノアルキルエス
テル類;グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート等の不飽和カルボン酸グリシジルエステル類;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸
ビニル等のカルボン酸ビニルエステル類;ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテル、メタリルグリシジルエーテル等の不飽和エーテ
ル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−ク
ロロアクリロニトリル、シアン化ビニリデン等のシアン
化ビニル化合物;アクリルアミド、メタクリルアミド、
α−クロロアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチル
アクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルメタクリル
アミド、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シ
クロヘキシルマレイミド等の不飽和アミドまたは不飽和
イミド類;1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプ
レン等の脂肪族共役ジエン類;ポリスチレン、ポリメチ
ルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリ−n
−ブチルアクリレート、ポリ−n−ブチルメタクリレー
ト、ポリシロキサン等の重合体分子鎖の末端にモノアク
リロイル基あるいはモノメタクリロイル基を有するマク
ロモノマー類等を挙げることができる。これらの共重合
性不飽和単量体は、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。
【0013】本発明におけるカルボキシル基含有共重合
体としては、アクリル酸および/またはメタクリル酸
を必須とし、場合により、こはく酸モノ(2−アクリロ
イロキシエチル)および/またはこはく酸モノ(2−メ
タクリロイロキシエチル)をさらに含有するカルボキシ
ル基含有不飽和単量体成分と、スチレン、メチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、アリルアクリレー
ト、アリルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベ
ンジルメタクリレート、N−フェニルマレイミド、ポリ
スチレンマクロモノマーおよびポリメチルメタクリレー
トマクロモノマーの群から選ばれる少なくとも1種との
共重合体(以下、「カルボキシル基含有共重合体
(I)」という。)が好ましい。
【0014】カルボキシル基含有共重合体(I)の具体
例としては、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アク
リレート共重合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メ
タ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/メチ
ル(メタ)アクリレート/ポリスチレンマクロモノマー
共重合体、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリ
レート/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共重
合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート共重
合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレ
ート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、(メタ)
アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリメチ
ルメタクリレートマクロモノマー共重合体、(メタ)ア
クリル酸/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリスチレンマクロ
モノマー共重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アク
リレート/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共
重合体、メタクリル酸/スチレン/ベンジルメタクリレ
ート/N−フェニルマレイミド共重合体、メタクリル酸
/2−アクリロイロキシエチルこはく酸/スチレン/ベ
ンジルメタクリレート/N−フェニルマレイミド共重合
体、メタクリル酸/2−アクリロイロキシエチルこはく
酸/スチレン/アリルメタクリレート/N−フェニルマ
レイミド共重合体等を挙げることができる。
【0015】カルボキシル基含有共重合体におけるカル
ボキシル基含有不飽和単量体の共重合割合は、通常、5
〜50重量%、好ましくは10〜40重量%である。こ
の場合、前記共重合割合が5重量%未満では、得られる
感放射線性組成物のアルカリ現像液に対する溶解性が低
下する傾向があり、一方50重量%を超えると、アルカ
リ現像液に対する溶解性が過大となり、アルカリ現像液
により現像する際に、画素の基板からの脱落や画素表面
の膜荒れを来たしやすくなる傾向がある。本発明におけ
るアルカリ可溶性樹脂のゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC、溶出溶媒:テトラヒドロフラン)
で測定したポリスチレン換算重量平均分子量(以下、
「Mw」という。)は、通常、3,000〜300,0
00、好ましくは5,000〜100,000である。
このような特定のMwを有するアルカリ可溶性樹脂を使
用することによって、現像性に優れた感放射線性組成物
が得られ、それにより、シャープなパターンエッジを有
する画素を形成することができるとともに、現像時に基
板上の画素を形成する部分以外の領域における地汚れ、
膜残り等が発生し難くなる。本発明において、アルカリ
可溶性樹脂は、単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。本発明におけるアルカリ可溶性樹脂の
使用量は、(A)着色剤100重量部に対して、通常、
10〜1000重量部、好ましくは20〜500重量部
である。この場合、アルカリ可溶性樹脂の使用量が10
重量部未満では、例えば、アルカリ現像性が低下した
り、基板上の画素を形成する部分以外の領域で地汚れや
膜残りが発生するおそれがあり、一方1000重量部を
超えると、相対的に顔料濃度が低下するため、カラーフ
ィルタに要求される色濃度を達成することが困難となる
場合がある。
【0016】(C)多官能性単量体 本発明における多官能性単量体は、2個以上の重合性不
飽和結合を有する単量体であり、その例としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール等のアルキレン
グリコールのジアクリレートまたはジメタクリレート
類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコールのジアクリレートまた
はジメタクリレート類;グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル等の3価以上の多価アルコールのポリアクリレートま
たはポリメタクリレート類やそれらのジカルボン酸変性
物;ポリエステル、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アル
キド樹脂、シリコーン樹脂、スピラン樹脂等のオリゴア
クリレートまたはオリゴメタクリレート類;両末端ヒド
ロキシポリブタジエン、両末端ヒドロキシポリイソプレ
ン、両末端ヒドロキシポリカプロラクトン等の両末端ヒ
ドロキシル化重合体のジアクリレートまたはジメタクリ
レート類や、トリスアクリロイロキシエチルフォスフェ
ート、トリスメタクリロイロキシエチルフォスフェート
等を挙げることができる。
【0017】これらの多官能性単量体のうち、3価以上
の多価アルコールのポリアクリレートまたはポリメタク
リレート類やそれらのジカルボン酸変性物、具体的に
は、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメ
タクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサメタクリレート、下記式(4)で表さ
れる化合物等が好ましく、特にトリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ートおよびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
が、画素強度が高く、画素表面の平滑性に優れ、かつ画
素が形成される部分以外の領域での地汚れや膜残りを発
生し難い点で好ましい。
【0018】
【化4】
【0019】前記多官能性単量体は、単独でまたは2種
以上を混合して使用することができる。また、本発明に
おいては、必要に応じて、前記多官能性単量体と共に単
官能性単量体を使用することもできる。このような単官
能性単量体の具体例としては、前記カルボキシル基含有
共重合体について例示したカルボキシル基含有不飽和単
量体および共重合性不飽和単量体等のほか、市販品とし
てM−5300(商品名、東亞合成(株)製)等を挙げ
ることができる。これらの単官能性単量体は、単独でま
たは2種以上を混合して使用することができる。前記単
官能性単量体の使用割合は、多官能性単量体と単官能性
単量体との合計に対して、通常、90重量%以下、好ま
しくは0〜50重量%である。この場合、前記使用割合
が90重量%を超えると、得られる画素の強度や表面平
滑性が不十分となるおそれがある。本発明における多官
能性単量体と単官能性単量体との合計の使用量は、
(B)アルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、通
常、5〜500重量部、好ましくは20〜300重量部
である。この場合、前記使用量が5重量部未満では、得
られる画素の強度や表面平滑性が低下する傾向があり、
一方500重量部を超えると、例えば、アルカリ現像性
が低下したり、基板上の画素が形成される部分以外の領
域での地汚れや膜残りが発生しやすくなる傾向がある。
【0020】(D)光重合開始剤 本発明における光重合開始剤とは、可視光線、紫外線、
遠紫外線、電子線、X線等の放射線の照射(以下、「露
光」という。)により分解または結合の開裂を生じ、ラ
ジカル、カチオン、アニオン等の前記(C)多官能性単
量体の重合を開始することができる活性種を発生する化
合物を意味する。このような光重合開始剤としては、下
記式(5)、式(6)または式(7)で表される主要骨
格を少なくとも1種有するイミダゾール系化合物のほ
か、ベンゾイン系化合物、アセトフェノン系化合物、ベ
ンゾフェノン系化合物、α−ジケトン系化合物、多核キ
ノン系化合物、キサントン系化合物、ジアゾ系化合物、
トリアジン系化合物等を挙げることができる。
【0021】
【化5】
【0022】前記イミダゾール系化合物の具体例として
は、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’──テトラキス(4−メトキシカルボニ
ルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−
ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’──
テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニル)−1,
2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフ
ェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−フェ
ノキシカルボニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾー
ル、2,2’−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラキス(4−メトキシカルボ
ニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’
−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニル)
−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4
−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキ
ス(4−フェノキシカルボニルフェニル)−1,2’−
ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4,6−トリク
ロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4
−メトキシカルボニルフェニル)−1,2’−ビイミダ
ゾール、2,2’−ビス(2,4,6−トリクロロフェ
ニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−エトキ
シカルボニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、
2,2’−ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラキス(4−フェノキシカル
ボニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,
2’−ビス(2−シアノフェニル)−4,4’,5.
5’−テトラキス(4−メトキシカルボニルフェニル)
−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−シ
アノフェニル)−4,4’,5.5’−テトラキス(4
−エトキシカルボニルフェニル)−1,2’−ビイミダ
ゾール、2,2’−ビス(2−シアノフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−フェノキシカルボニ
ルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−
ビス(2−メチルフェニル)−4,4’,5,5’−テ
トラキス(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,
2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−メチルフ
ェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−エト
キシカルボニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾー
ル、2,2’−ビス(2−メチルフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−フェノキシカルボニ
ルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−
ビス(2−エチルフェニル)−4,4’,5,5’−テ
トラキス(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,
2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−エチルフ
ェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−エト
キシカルボニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾー
ル、2,2’−ビス(2−エチルフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−フェノキシカルボニ
ルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−
ビス(2−フェニルフェニル)−4,4’,5,5’−
テトラキス(4−メトキシカルボニルフェニル)−1,
2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−フェニル
フェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−エ
トキシカルボニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾー
ル、2,2’−ビス(2−フェニルフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−フェノキシカルボニ
ルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、
【0023】2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’──テトラフェニル−1,2’−ビ
イミダゾール、2,2’−ビス(2,4−ジクロロフェ
ニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,
2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4,6−
トリクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフ
ェニル−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス
(2−ブロモフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ
フェニル−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス
(2,4−ジブロモフェニル)−4,4’,5,5’−
テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、2,2’
−ビス(2,4,6−トリブロモフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダ
ゾール、2,2’−ビス(2−シアノフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダ
ゾール、2,2’−ビス(2,4−ジシアノフェニル)
−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビ
イミダゾール、2,2’−ビス(2,4,6−トリシア
ノフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−
1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−メチ
ルフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−
1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4−
ジメチルフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェ
ニル−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス
(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、
2,2’−ビス(2−エチルフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾー
ル、2,2’−ビス(2,4−ジエチルフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイ
ミダゾール、2,2’−ビス(2,4,6−トリエチル
フェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−
1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−フェ
ニルフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル
−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4
−ジフェニルフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ
フェニル−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス
(2,4,6−トリフェニルフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール
等を挙げることができる。
【0024】これらのビイミダゾール系化合物のうち、
特に、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボニル
フェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビ
ス(2−ブロモフェニル)−4,4’,5,5’−テト
ラキス(4−エトキシカルボニルフェニル)−1,2’
−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4−ジクロロ
フェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−
1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4−
ジブロモフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェ
ニルビ−1,2’−イミダゾール、2,2’−ビス
(2,4,6−トリクロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾールおよ
び2,2’−ビス(2,4,6−トリブロモフェニル)
−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビ
イミダゾールが好ましい。前記ビイミダゾール系化合物
は、溶剤に対する溶解性に優れ、未溶解物、析出物等の
異物を生じることがなく、しかも感度が高く、少ないエ
ネルギー量の露光により硬化反応を十分進行させるとと
もに、コントラストが高く、未露光部で硬化反応が生じ
ることがないため、露光後の塗膜は、現像液に対して不
溶性の硬化部分と、現像液に対して高い溶解性を有する
未硬化部分とに明確に区分され、これにより、アンダー
カットのない画素パターンを得ることができ、当該画素
が所定の配列にしたがって配置された高精細な画素アレ
イを形成することができる。
【0025】また、前記ベンゾイン系化合物の具体例と
しては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、ベンゾインイソブチルエーテル、メチル−2−ベン
ゾイルベンゾエート等を挙げることができる。前記アセ
トフェノン系化合物の具体例としては、2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−
(4−i−プロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエト
キシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケ
トン、2,2−ジメトキシアセトフェノン、2,2−ジ
エトキシアセトフェノン、2−メチル−(4−メチルチ
オフェニル)−2−モルフォリノ−1−プロパン−1−
オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキ
シ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、4−アジド
アセトフェノン、4−アジドベンザルアセトフェノン等
を挙げることができる。前記ベンゾフェノン系化合物の
具体例としては、ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジ
メチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエ
チルアミノ)ベンゾフェノン、3,3−ジメチル−4−
メトキシベンゾフェノン等を挙げることができる。前記
α−ジケトン系化合物の具体例としては、ジアセチル、
ジベンゾイル、メチルベンゾイルホルメート等を挙げる
ことができる。前記多核キノン系化合物の具体例として
は、アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−
t−ブチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン等を
挙げることができる。前記キサントン系化合物の具体例
としては、キサントン、チオキサントン、2,4−ジエ
チルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等を挙
げることができる。前記ジアゾ系化合物の具体例として
は、4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾ−4’−
メトキシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキシ
ジフェニルアミン等を挙げることができる。前記トリア
ジン系化合物の具体例としては、2−(2’−フリルエ
チリデン)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−(3’,4’−ジメトキシスチリル)
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、2−(4’−メトキシナフチル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(2’−
ブロモ−4’−メチルフェニル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(2’−チオフ
ェニルエチリデン)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン等を挙げることができる。さら
に、前記以外の光重合開始剤として、4−アジドベンズ
アルデヒド、アジドピレン、ビス(2,6−ジメトキシ
ベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォス
フィンオキサイド、N−フェニルチオアクリドン、トリ
フェニルピリリウムパークロレート等を使用することも
できる。
【0026】これらの光重合開始剤は、単独でまたは2
種以上を混合して使用することができる。本発明におけ
る光重合開始剤の使用量は、(C)多官能性単量体と場
合により使用される単官能性単量体との合計100重量
部に対して、通常、0.01〜200重量部、好ましく
は1〜120重量部、特に好ましくは1〜50重量部で
ある。この場合、前記使用量が0.01重量部未満で
は、露光による硬化が不十分となり、所定の配列にした
がって配置された画素アレイを得ることが困難となるお
それがあり、一方200重量部を超えると、形成された
画素が現像時に基板から脱落しやすくなり、また基板上
の画素が形成される部分以外の領域で地汚れや膜残りを
生じやすくなる。
【0027】さらに、本発明においては、前記光重合開
始剤と共に、必要に応じて、増感剤、硬化促進剤あるい
は高分子光架橋・増感剤(以下、これらの成分を総称し
て「硬化助剤」という。)の1種以上を併用することも
できる。前記増感剤の具体例としては、4−ジエチルア
ミノアセトフェノン、4−ジメチルアミノプロピオフェ
ノン、エチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、2−
エチルヘキシル−1,4−ジメチルアミノベンゾエー
ト、2,5−ビス(4’−ジエチルアミノベンザル)シ
クロヘキサノン、7−ジエチルアミノ−3−(4−ジエ
チルアミノベンゾイル)クマリン、4−(ジエチルアミ
ノ)カルコン等を挙げることができる。これらの増感剤
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。また、前記硬化促進剤の具体例としては、2−メ
ルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプトベンゾチ
アゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2−メ
ルカプト−4,6−ジメチルアミノピリジン、1−フェ
ニル−5−メルカプト−1H−テトラゾール、3−メル
カプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール
等の連鎖移動剤を挙げることができる。これらの硬化促
進剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用すること
ができる。また、前記高分子光架橋・増感剤は、露光に
より架橋剤および/または増感剤として作用しうる少な
くとも1種の官能基を主鎖および/または側鎖中に有す
る高分子化合物であり、その具体例としては、4−アジ
ドベンズアルデヒドとポリビニルアルコールとの縮合
物、4−アジドベンズアルデヒドとフェノールノボラッ
ク樹脂との縮合物、4−アクリロイルフェニルシンナモ
イルエステルの単独重合体あるいは共重合体、1,4−
ポリブタジエン、1,2−ポリブタジエン等を挙げるこ
とができる。これらの高分子光架橋・増感剤は、単独で
または2種以上を混合して使用することができる。硬化
助剤の使用量は、(D)光重合開始剤100重量部に対
して、通常、300重量部以下、好ましくは5〜200
重量部、さらに好ましくは10〜100重量部である。
本発明においては、光重合開始剤として、特にビイミダ
ゾール系化合物とベンゾフェノン系化合物および/また
はチアゾール系硬化促進剤とを組み合わせて使用するこ
とが、形成された画素が現像時に基板から脱落し難く、
画素強度および感度も高くなる点で好ましい。また、本
発明において、光重合開始剤としてビイミダゾール系化
合物と他の成分とを併用する場合、他の成分の使用割合
は、光重合開始剤全体の80重量%以下であることが好
ましい。
【0028】ここで、本発明における特に好ましい光重
合開始剤を、その構成成分の組み合わせとして示すと、
下記のものを挙げることができる。即ち、2,2’−ビ
ス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テト
ラキス(4−エトキシカルボニルフェニル)−1,2’
−ビイミダゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミノ)
ベンゾフェノン、2,2’−ビス(2−クロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシ
カルボニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール/
4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン/2
−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォ
リノフェニル)ブタン−1−オン、2,2’−ビス(2
−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス
(4−エトキシカルボニルフェニル)−1,2’−ビイ
ミダゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾ
フェノン/1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボニル
フェニル)−1,2’−ビイミダゾール/4,4’−ビ
ス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン/1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン/2−メルカプトベンゾ
チアゾール、2,2’−ビス(2,4−ジクロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’
−ビイミダゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミノ)
ベンゾフェノン、2,2’−ビス(2,4−ジクロロフ
ェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,
2’−ビイミダゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン/2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オ
ン、2,2’−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイ
ミダゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾ
フェノン/2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−
(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン/2−
メルカプトベンゾチアゾール、2,2’−ビス(2,4
−ジブロモフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフ
ェニル−1,2’−ビイミダゾール/4,4’−ビス
(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン/2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
ブタン−1−オン、2,2’−ビス(2,4−ジブロモ
フェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−
1,2’−ビイミダゾール/4,4’−ビス(ジエチル
アミノ)ベンゾフェノン/1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、2,2’−ビス(2,4,6−トリ
クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニ
ル−1,2’−ビイミダゾール/4,4’−ビス(ジメ
チルアミノ)ベンゾフェノン/1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン/2−メルカプトベンゾチアゾー
ル。
【0029】他の添加剤 本発明のカラーフィルタ用感放射線性組成物は、そのア
ルカリ現像液に対する溶解性をより改善し、かつ現像後
の未溶解物の残存をより抑制するために、有機酸を含有
するこができる。このような有機酸としては、分子量が
1000以下である、脂肪族カルボン酸あるいはフェニ
ル基含有カルボン酸が好ましい。前記脂肪族カルボン酸
の具体例としては、ぎ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、ピバル酸、カプロン酸、ジエチル酢酸、エナン
ト酸、カプリル酸等のモノカルボン酸類;しゅう酸、マ
ロン酸、こはく酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル
酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、ジメチルマロン
酸、メチルこはく酸、テトラメチルこはく酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレ
イン酸、フマル酸、メサコン酸等のジカルボン酸類;ト
リカルバリル酸、アコニット酸、カンホロン酸等のトリ
カルボン酸類等を挙げることができる。
【0030】また、前記フェニル基含有カルボン酸とし
ては、カルボキシル基が直接フェニル基に結合した芳香
族カルボン酸や、カルボキシル基が炭素鎖を介してフェ
ニル基に結合したカルボン酸等を挙げることができ、そ
れらの具体例としては、安息香酸、トルイル酸、クミン
酸、ヘメリト酸、メシチレン酸等の芳香族モノカルボン
酸類;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香
族ジカルボン酸類;トリメリット酸、トリメシン酸、メ
ロファン酸、ピロメリット酸等の3価以上の芳香族ポリ
カルボン酸類や、フェニル酢酸、ヒドロアトロパ酸、ヒ
ドロけい皮酸、マンデル酸、フェニルこはく酸、アトロ
パ酸、けい皮酸、シンナミリデン酸、クマル酸、ウンベ
ル酸等を挙げることができる。これらの有機酸のうち、
マロン酸、アジピン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フ
マル酸、メサコン酸、フタル酸等の脂肪族ジカルボン酸
類および芳香族ジカルボン酸類が、アルカリ溶解性、溶
媒に対する溶解性、基板上の画素が形成される部分以外
の領域での地汚れや膜残りの防止等の観点から好まし
い。前記有機酸は、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。有機酸の使用量は、感放射線性組
成物全体に対して、通常、10重量%以下、好ましくは
0.001〜10重量%、さらに好ましくは0.01〜
1重量%である。この場合、有機酸の使用量が10重量
%を超えると、形成された画素の基板に対する密着性が
低下する傾向がある。
【0031】さらに、本発明のカラーフィルタ用感放射
線性組成物は、必要に応じて、有機酸以外の種々の添加
剤を含有することもできる。このような添加剤として
は、例えば、ガラス、アルミナ等の充填剤;ポリビニル
アルコール、ポリエチレングリコールモノアルキルエー
テル類、ポリ(フロロアルキルアクリレート)類等の高
分子化合物;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)
シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3−グリシジルプロピルトリメ
トキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチル
ジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等の密
着促進剤;2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール
等の酸化防止剤;2−(3−t−ブチル−5−メチル−
2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、アルコキシベンゾフェノン類等の紫外線吸収剤;
ポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤;エポキシ化
合物、メラミン化合物、ビスアジド化合物等の熱架橋剤
等を挙げることができる。
【0032】溶媒 本発明のカラーフィルタ用感放射線性組成物は、前記
(A)〜(D)成分を必須とし、場合により前記他の添
加剤を含有するが、通常、溶媒を配合して液状組成物と
して調製される。前記溶媒としては、感放射線性組成物
を構成する各成分を溶解または分散し、かつこれらの成
分と反応せず、適度の揮発性を有するものである限り、
適宜に選択して使用することができる。このような溶媒
の具体例としては、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレング
リコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n
−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−
ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、
ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ト
リプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アル
キレングリコールモノアルキルエーテル類;エチレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート等の(ポリ)アル
キレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレング
リコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の他のエーテ
ル類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘ
プタノン、3−ヘプタノン等のケトン類;2−ヒドロキ
シプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エ
チル等の乳酸アルキルエステル類;2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン
酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エト
キシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エ
チル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2
−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メチル
−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メ
トキシブチルプロピオネート、酢酸エチル、酢酸n−ブ
チル、酢酸i−ブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸i−アミ
ル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸i−プロピル、酪酸
エチル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン
酸エチル、ピルビン酸n−プロピル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸エチル等の
他のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類;N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類等
を挙げることができる。これらの溶媒のうち、溶解性、
顔料分散性、塗布性等の観点から、エチレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、
シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、
2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、3−メチル−3−
メトキシブチルプロピオネート、3−メトキシプロピオ
ン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エ
トキシプロピオン酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−
ブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸i−アミル、プロピオン
酸n−ブチル、酪酸i−プロピル、酪酸エチル、酪酸n
−ブチル、ピルビン酸エチル等が好ましい。前記溶媒
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。
【0033】さらに、前記溶媒と共に、ベンジルエチル
エーテル、ジヘキシルエーテル、アセトニルアセトン、
イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノー
ル、1−ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸ベンジ
ル、安息香酸エチル、しゅう酸ジエチル、マレイン酸ジ
エチル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロ
ピレン、フェニルセロソルブアセテート等の高沸点溶媒
を併用することもできる。これらの高沸点溶媒のうち、
γ−ブチロラクトン等が好ましい。前記高沸点溶媒は、
単独でまたは2種以上を混合して使用することができ
る。溶媒の使用量は、特に限定されるものではないが、
得られる感放射線性組成物の塗布性や安定性等の観点か
ら、当該組成物中の溶媒を除いた成分の合計濃度が、通
常、5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%とな
る割合が望ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタ用感放射
線性組成物は、(A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹
脂、(C)多官能性単量体および(D)光重合開始剤を
必須成分として含有するものであるが、特に好ましい組
成物を具体的に例示すると、下記(イ)〜(ト)のとお
りである。 (イ) (B)アルカリ可溶性樹脂が、カルボキシル基
含有共重合体(I)を含有するカラーフィルタ用感放射
線性組成物。 (ロ) (D)光重合開始剤が、2,2’−ビス(2−
クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス
(4−エトキシカルボニルフェニル)−1,2’−ビイ
ミダゾール、2,2’−ビス(2−ブロモフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボ
ニルフェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’
−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、
2,2’−ビス(2,4−ジブロモフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダ
ゾール、2,2’−ビス(2,4,6−トリクロロフェ
ニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,
2’−ビイミダゾールおよび2,2’−ビス(2,4,
6−トリブロモフェニル)−4,4’,5,5’−テト
ラフェニル−1,2’−ビイミダゾールの群から選ばれ
る1種以上のビイミダゾール系化合物を含有する前記
(イ)のカラーフィルタ用感放射線性組成物。 (ハ) (D)光重合開始剤が、さらにベンゾフェノン
系化合物およびチアゾール系硬化促進剤の群から選ばれ
る1種以上を含有する前記(イ)または(ロ)のカラー
フィルタ用感放射線性組成物。 (ニ) (B)カルボキシル基含有共重合体(I)が、
(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート共重
合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレ
ート共重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレ
ート共重合体、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)ア
クリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、
(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート/ポ
リメチルメタクリレートマクロモノマー共重合体、(メ
タ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリ
スチレンマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル酸
/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリメチルメタクリ
レートマクロモノマー共重合体、(メタ)アクリル酸/
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ベンジル
(メタ)アクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共
重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート
/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共重合体、
メタクリル酸/スチレン/ベンジルメタクリレート/N
−フェニルマレイミド共重合体、メタクリル酸/2−ア
クリロイロキシエチルこはく酸/スチレン/ベンジルメ
タクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体、メタ
クリル酸/2−アクリロイロキシエチルこはく酸/スチ
レン/アリルメタクリレート/N−フェニルマレイミド
共重合体の群から選ばれる少なくとも1種からなる前記
(イ)、(ロ)または(ハ)のカラーフィルタ用感放射
線性組成物。 (ホ) (C)多官能性モノマーが、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレートおよびジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レートの群から選ばれる少なくとも1種からなる前記
(イ)、(ロ)、(ハ)または(ニ)のカラーフィルタ
用感放射線性組成物。 (ヘ)(A)着色剤がC.I.ピグメントブルー15:4を
含有する前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)または
(ホ)のカラーフィルタ用感放射線性組成物。 (ト)(A)着色剤がC.I.ピグメントブルー15:4と
C.I.ピグメントグリーン36との混合物からなる前記
(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)または(ホ)のカラー
フィルタ用感放射線性組成物。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて本発明の実施
の形態をさらに具体的に説明する。但し、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。 実施例1 (A)着色剤としてC.I.ピグメントブルー15:4とC.
I.ピグメントグリーン7との重量比60/40の混合物
100重量部、(B)アルカリ可溶性樹脂としてメタク
リル酸/ベンジルメタクリレート/2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート共重合体(共重合重量比=15/70
/15、Mw=28,000)60重量部、(C)多官
能性単量体としてジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート40重量部、(D)光重合開始剤として2,2’
−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−4,4’,5,
5’──テトラフェニルビイミダゾール10重量部と
4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン10
重量部、および溶媒として3−エトキシプロピオン酸エ
チル1000重量部を混合して、感放射線性組成物の液
状組成物を調製した。
【0036】〔カラーフィルタの製造〕前記液状組成物
を用い、以下のようにして、透明基板上に、シアン色の
ストライプ状カラーフィルタを製造した。前記液状組成
物を、表面にナトリウムイオンの溶出を防止するSiO
2 膜が形成されたソーダガラス製基板の表面上に、スピ
ンコーターを用いて塗布したのち、80℃のクリーンオ
ーブン内で10分間プリベークを行って、膜厚0.8μ
mの塗膜を形成した。その後、この基板を室温に冷却し
たのち、高圧水銀ランプを用い、フォトマスクを介し
て、塗膜に365nm、405nmおよび436nmの
各波長を含む紫外線を200mJ/cm2 の露光量で露
光した。次いで、この基板を23℃の0.04重量%水
酸化カリウム水溶液に1分間浸漬して、現像したのち、
超純水で洗浄し、乾燥した。その後、230℃のクリー
ンオーブン内で30分間ポストベークを行なって、ソー
ダガラス製基板上にシアン色のストライプ状カラーフィ
ルタを製造した。
【0037】〔カラーフィルタの評価〕得られたカラー
フィルタについて、下記評価を行なった。耐熱性 製造直後のカラーフィルタの色度(α)および該カラー
フィルタの250℃で1時間加熱処理後の色度(β)
を、ミクロアナライザー(東京電色(株)製「TC−1
800M」)を用いて測定して、色度(β)と色度
(α)との色差(ΔEab) により耐熱性を評価した。そ
の結果、ΔEabは2.65であった。耐光性 前記と同様にして製造したカラーフィルタに、紫外線ロ
ングライフフェードメーター(スガ試験機(株)製)を
用いて紫外線を照射し、照射90時間後の色度(γ)
を、ミクロアナライザー(東京電色(株)製「TC−1
800M」)を用いて測定し、色度(γ)と製造直後の
カラーフィルタの色度(α)との色差(ΔEab) により
耐光性を評価した。その結果、ΔEabは2.45であっ
た。分光透過率 カラーフィルタの分光透過率を、ミクロアナライザー
(東京電色(株)製「TC−1800M」)を用いて測
定した。測定結果を、図1に示す。
【0038】実施例2 (A)着色剤として、C.I.ピグメントブルー15:4と
C.I.ピグメントグリーン36との重量比70/30の混
合物100重量部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、液状組成物の調製、カラーフィルタの製造およびカ
ラーフィルタの評価を行った。その結果、このカラーフ
ィルタの耐熱性のΔEabは2.85、耐光性のΔEabは
2.57であった。また、このカラーフィルタの分光透
過率の測定結果を、図2に示す。
【0039】比較例1 (A)着色剤として、C.I.ピグメントブルー15:4と
C.I.ピグメントイエロー138との重量比85/15の
混合物100重量部を用いた以外は、実施例1と同様に
して、液状組成物の調製、カラーフィルタの製造および
カラーフィルタの評価を行った。その結果、このカラー
フィルタの耐熱性のΔEabは3.25、耐光性のΔEab
は3.07であった。また、このカラーフィルタの分光
透過率の測定結果を、図3に示す。
【0040】
【発明の効果】本発明のカラーフィルター用感放射線性
組成物は、耐熱性および耐光性に優れ、かつ周囲光のス
ペクトルに合わせて最適化された分光透過率を有してお
り、反射型カラー液晶表示装置に最適な減法混色タイプ
のカラーフィルタをもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタ用感放射線性組成物を
用いて製造したカラーフィルタの分光透過率の測定結果
を例示する図である。
【図2】本発明のカラーフィルタ用感放射線性組成物を
用いて製造した他のカラーフィルタの分光透過率の測定
結果を例示する図である。
【図3】比較用の感放射線性組成物を用いて製造したカ
ラーフィルタの分光透過率の測定結果を例示する図であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 101/00 C08L 101/00 C09D 4/06 C09D 4/06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹
    脂、(C)多官能性単量体および(D)光重合開始剤を
    含有する減法混色タイプのカラーフィルタ用感放射線性
    組成物において、前記(A)着色剤が下記構造式(1)
    で表される銅フタロシアニンブルーと、全顔料の50重
    量%以下の下記構造式(2)で表されるグリーン顔料お
    よび/または下記構造式(3)で表されるグリーン顔料
    との混合物からなることを特徴とする反射型カラー液晶
    表示装置に用いる減法混色タイプのカラーフィルタ用感
    放射線性組成物。 【化1】 【化2】 【化3】
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