JPH10260309A - カラーフィルタ用感放射線性組成物 - Google Patents

カラーフィルタ用感放射線性組成物

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JPH10260309A
JPH10260309A JP8463997A JP8463997A JPH10260309A JP H10260309 A JPH10260309 A JP H10260309A JP 8463997 A JP8463997 A JP 8463997A JP 8463997 A JP8463997 A JP 8463997A JP H10260309 A JPH10260309 A JP H10260309A
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俊夫 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素アレイを形成する際の塗布均一性、感
度、現像性、パターン形状等が優れており、しかも放射
線に対する透明性、彩度と明度のバランス等に優れた画
素アレイを形成することができるカラーフィルタ用感放
射線性組成物を提供する。 【解決手段】 カラーフィルタ用感放射線性組成物は、
(A)着色剤、(B)バインダーポリマー、(C)多官
能性モノマーおよび(D)光重合開始剤を含有し、前記
(A)成分が、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピ
グメントイエロー155、C.I.ピグメントレッド254
あるいはC.I.ピグメントレッド168で代表される顔料
を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示装
置、カラー撮像管素子等に用いられるカラーフィルタの
製造に使用されるカラーフィルタ用感放射線性組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置、カラー撮像管素子
等に用いられるカラーフィルタは、感光性樹脂の塗膜に
フォトマスクを介し放射線を照射して、放射線照射部を
硬化させ、その後現像処理を行なって、塗膜の放射線未
照射部を除去してパターンを形成したのち、染色する方
法(染色法)や、感光性樹脂に着色剤を分散した組成物
を用いて、前記と同様に塗膜形成、放射線照射および現
像処理を行うフォトリソグラフィー法等の方法により製
造されており、これらのカラーフィルタの着色剤には、
赤、緑および青の3原色のほか、特にカラー撮像管の場
合、シアン、マゼンタおよび黄の補色の組み合わせも使
用されている。そして、近年におけるカラー液晶表示装
置、カラー撮像管素子等の高品質化および用途の拡大を
反映して、カラーフィルタに用いられる着色剤には、放
射線に対する透明性、彩度と明度のバランス、樹脂成分
への分散性のほか、画素アレイを形成する際の塗布均一
性、現像液に対する溶解性や、感放射線性組成物として
の感度、パターン形状等が厳しく要求されている。しか
しながら、カラーフィルタに使用される着色剤の種類は
多岐を極めており、前記諸特性のバランスに優れた適切
な着色剤あるいはその組み合わせを見出すことは極めて
困難であるのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、画素
アレイを形成する際の塗布均一性、感度、現像性、パタ
ーン形状等が優れており、しかも放射線に対する透明
性、彩度と明度のバランス等に優れた画素アレイを形成
することができるカラーフィルタ用感放射線性組成物を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(A)
着色剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、(C)多官能性モ
ノマーおよび(D)光重合開始剤を含有するカラーフィ
ルタ用感放射線性組成物において、前記(A)成分が下
記一般式(1)または一般式(2)で表されるアゾ系顔
料および環状のジケトン化合物からなる顔料の群から選
ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とするカラ
ーフィルタ用感放射線性組成物、からなる。
【0005】
【化1】
【0006】〔一般式(1)において、Xは炭素数1〜
20の1価の芳香族炭化水素基もしくはその置換誘導体
または5〜6員環の含窒素複素環を有する基もしくはそ
の置換誘導体を示し、R1およびR2は相互に独立に水素原
子または1価の炭素数1〜5の炭化水素基もしくはその
置換誘導体を示す。〕
【0007】
【化2】
【0008】〔一般式(2)において、Yは2価の結合
基を示し、Zは炭素数1〜20の1価の芳香族炭化水素
基もしくはその置換誘導体または5〜6員環の含窒素複
素環を有する基もしくはその置換誘導体を示し、R3〜R5
は相互に独立に水素原子または炭素数1〜5の1価の炭
化水素基もしくはその置換誘導体を示し、R6は1価の置
換基を示し、nは0〜3の整数である。〕
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。(A)着色剤 本発明における着色剤は、前記一般式(1)で表される
アゾ系顔料(以下、「顔料(1)」という。)、一般式
(2)で表されるアゾ系顔料(以下、「顔料(2)」と
いう。)および環状のジケトン化合物からなる顔料(以
下、「顔料(3)」という。)の群から選ばれる少なく
とも1種を含有することを特徴とする。顔料(1)を表
す一般式(1)において、Xの炭素数1〜20の1価の
芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、4−
ビフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−
アントラニル基、2−アントラニル基、9−アントラニ
ル基、9−フェナントリル基等を挙げることができる。
Xの前記芳香族炭化水素基の置換誘導体における置換基
としては、例えば、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
基、 -OR7 、 -COR8、 -COOR9 、 -N(R10)(R11)、 -SO3
R12、 -SO2R13、-OCOR14 (但し、R7〜R12 は相互に独
立に水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜
12のアリール基、炭素数7〜13のアラルキル基を示
し、 R13〜R14 は相互に独立に炭素数1〜5のアルキル
基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数7〜13
のアラルキル基を示す。)等を挙げることができる。こ
れらの置換基は、化合物中の適宜の位置に1種以上存在
することができる。また、Xの5〜6員環の含窒素複素
環を有する基としては、例えば、ピロリル基、ピラゾリ
ル基、イミダゾリニル基、トリアゾリル基、ピリジニル
基、ピリミジニル基、ピラジニル基、1,3,5−トリ
アジニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チ
アゾリル基、イソチアゾリル基や、下記式(3)〜
(6)で表される基等を挙げることができる。
【0010】
【化3】
【0011】Xの前記含窒素複素環を有する基の置換誘
導体における置換基のうち、該含窒素複素環を有する基
中の窒素原子に対する置換基としては、例えば、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数7〜13のアラルキル基等を挙げることができ、ま
た該含窒素複素環を有する基中の炭素原子に対する置換
基としては、例えば、炭素数1〜5のアルキル基、炭素
数6〜12のアリール基、炭素数7〜13のアラルキル
基のほか、前記芳香族炭化水素基の置換誘導体における
置換基と同様の基を挙げることができる。これらの置換
基は、化合物中の適宜の位置に1種以上存在することが
できる。また、R1およびR2の炭素数1〜5の1価の炭化
水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基
等を挙げることができる。R1およびR2の前記炭化水素基
の置換誘導体における置換基としては、例えば、Xの前
記芳香族炭化水素基の置換誘導体について例示した置換
基と同様の基を挙げることができる。一般式(1)にお
いて、R1およびR2の少なくとも一つが水素原子である場
合、該水素原子が結合した窒素原子とそれに隣接する何
れかのカルボニル基との間で、ケトーエノール互変異性
体構造をとることができる。このような顔料(1)の具
体例としては、例えば、下記式(7)〜(28)で表さ
れる化合物や、これらの化合物の金属錯体等を挙げるこ
とができる。 前記金属錯体を構成する金属としては、
例えば、鉄、コバルト、ニッケル、クロム、銅、マグネ
シウム等を挙げることができ、特にニッケルが好まし
い。
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】本発明における好ましい顔料(1)は、一
般式(1)におけるR1およびR2がともに水素原子である
化合物の金属錯体であり、さらに好ましくは式(24)
で表される化合物の金属錯体であり、特に式(24)で
表される化合物のニッケル錯体が好ましい。式(24)
で表される化合物のニッケル錯体は、カラーインデック
ス(C.I.;The Society of Dyers and Colourists 社発
行。以下同様。) 番号で、C.I.ピグメントイエロー15
0に相当するものである。
【0016】次に、顔料(2)を表す一般式(2)にお
いて、Yの2価の結合基としては、例えば、単結合、炭
素数1〜5のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレ
ン基、炭素数7〜13のアラルキレン基、-O-(CH2)i -
、-S-(CH2)i - 、-CO-(CH2)i - 、-COO-(CH2)i - 、-O
CO-(CH2)i - 、-SO2-(CH2)i - 、-NH-(CH2)i - 、 -NHC
O-(CH2)i - 、
【0017】
【化7】
【0018】(但し、iは1〜5の整数であり、R7は水
素原子または炭素数1〜5の1価の炭化水素基もしくは
その置換誘導体を示す。)等を挙げることができる。ま
た、Zの炭素数1〜20の1価の芳香族炭化水素基とし
ては、例えば、フェニル基、4−ビフェニル基、1−ナ
フチル基、2−ナフチル基、1−アントラニル基、2−
アントラニル基、9−アントラニル基、9−フェナント
リル基等を挙げることができる。Zの前記芳香族炭化水
素基の置換誘導体における置換基としては、例えば、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、 -OR8 、 -COR9、 -
COOR10、 -N(R11)(R12)、 -SO3R13、 -SO2R14、-OCOR
15 (但し、R8〜R13 は相互に独立に水素原子、炭素数
1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭
素数7〜13のアラルキル基を示し、 R14〜R15 は相互
に独立に炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12の
アリール基または炭素数7〜13のアラルキル基を示
す。)等を挙げることができる。これらの置換基は、化
合物中の適宜の位置に1種以上存在することができる。
また、Zの5〜6員環の含窒素複素環を有する基として
は、例えば、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリニ
ル基、トリアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル
基、ピラジニル基、1,3,5−トリアジニル基、オキ
サゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソ
チアゾリル基や、前記式(3)〜(6)で表される基等
を挙げることができる。Zの前記含窒素複素環を有する
基の置換誘導体における置換基のうち、該含窒素複素環
を有する基中の窒素原子に対する置換基としては、例え
ば、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリ
ール基、炭素数7〜13のアラルキル基等を挙げること
ができ、また該含窒素複素環を有する基中の炭素原子に
対する置換基としては、例えば、炭素数1〜5のアルキ
ル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜13の
アラルキル基のほか、前記芳香族炭化水素基の置換誘導
体における置換基と同様の基等を挙げることができる。
これらの置換基は、化合物中の適宜の位置に1種以上存
在することができる。また、R3〜R5の炭素数1〜5の1
価の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−
ペンチル基等を挙げることができる。R3〜R5の前記炭化
水素基の置換誘導体における置換基、およびR6の1価の
置換基としては、例えば、Zの前記芳香族炭化水素基の
置換誘導体について例示した置換基と同様の基等を挙げ
ることができる。一般式(2)中にR6が複数存在すると
き、各R6は相互に同一でも異なってもよい。このような
顔料(2)の具体例としては、例えば、下記式(29)
〜(40)で表される化合物等を挙げることができる。
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】本発明における好ましい顔料(2)は、一
般式(2)において、R3〜R5が何れもメチル基であり、
且つnが0である化合物であり、特に式(37)で表さ
れる化合物が好ましい。式(37)で表される化合物
は、カラーインデックス番号で、C.I.ピグメントイエロ
ー155に相当するものである。本発明において、顔料
(1)と顔料(2)とを組み合わせて使用する場合、各
顔料の使用量の比(顔料(1)/顔料(2))は、通
常、95/5〜5/95、好ましくは80/20〜20
/80、特に好ましくは65/35〜35/65であ
る。
【0024】次に、顔料(3)をなす環状のジケトン化
合物としては、例えば、ジケトピロロピロール構造を有
する化合物、アンタントロン誘導体等を挙げることがで
きる。前記ジケトピロロピロール構造とは、下記式(4
1)で表される構造をいう。
【0025】
【化12】
【0026】このようなジケトピロロピロール構造を有
する化合物からなる顔料(3)の具体例としては、カラ
ーインデックス番号で、C.I.ピグメントレッド254等
を挙げることができる。また、前記アンタントロン誘導
体としては、アンタントロンのハロゲン化物等を挙げる
ことができる。アンタントロンのハロゲン化物からなる
顔料(3)の具体例としては、カラーインデックス番号
で、下記式(42)で表されるC.I.ピグメントレッド1
68等を挙げることができる。
【0027】
【化13】
【0028】本発明においては、場合により、前記顔料
(1)、顔料(2)あるいは顔料(3)と共に、他の着
色剤を併用することができる。前記他の着色剤は、色調
が特に限定されるものではなく、また有機着色剤でも無
機着色剤でもよい。前記有機着色剤としては、染料、有
機顔料、天然色素等を挙げることができ、また前記無機
着色剤としては、無機顔料のほか、体質顔料と呼ばれる
無機塩等を挙げることができるが、発色性が高く、且つ
耐熱性の高い着色剤、特に耐熱分解性の高い着色剤が好
ましく、通常有機着色剤が使用され、特に有機顔料が好
ましい。前記有機顔料の具体例としては、カラーインデ
ックスで下記番号が付されている化合物を挙げることが
できる。C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメント
イエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグ
メントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー20、C.
I.ピグメントイエロー24、C.I.ピグメントイエロー3
1、C.I.ピグメントイエロー55、C.I.ピグメントイエ
ロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメン
トイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.
I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー
153、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメン
トイエロー166、C.I.ピグメントイエロー168;C.
I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントオレンジ4
3、C.I.ピグメントオレンジ51、C.I.ピグメントオレ
ンジ71;C.I.ピグメントレッド9、C.I.ピグメントレ
ッド97、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメン
トレッド123、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピ
グメントレッド176、C.I.ピグメントレッド177、
C.I.ピグメントレッド180、C.I.ピグメントレッド2
15、C.I.ピグメントレッド224;C.I.ピグメントバ
イオレット19、ピグメントバイオレット23、ピグメ
ントバイオレット29;C.I.ピグメントブルー15、C.
I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー1
5:6;C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグ
リーン36;C.I.ピグメントブラウン23、C.I.ピグメ
ントブラウン25;C.I.ピグメントブラック1、ピグメ
ントブラック7。また、前記無機着色剤としては、例え
ば、酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、硫酸鉛、黄色
鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム
赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑、アンバ
ー、チタンブラック、合成鉄黒、カーボンブラック等を
挙げることができる。これらの他の着色剤は、単独でま
たは2種以上を混合して使用することができる。他の着
色剤の使用量は、全着色剤100重量部に対して、通
常、99重量部以下、好ましくは90重量部以下であ
る。この場合、他の着色剤の使用量が99重量部を超え
ると、彩度と明度のバランスをとりつつ、良好な塗布
性、感度、現像性等を確保することが困難となる傾向が
ある。
【0029】本発明における着色剤は、所望により、分
散剤とともに使用することができる。このような分散剤
としては、例えば、カチオン系、アニオン系、ノニオン
系、両性、シリコーン系、フッ素系等の界面活性剤を挙
げることができる。前記界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル類;ポリエチレングリ
コールジラウレート、ポリエチレングリコールジステア
レート等のポリエチレングリコールジエステル類;ソル
ビタン脂肪酸エステル類;脂肪酸変性ポリエステル類;
3級アミン変性ポリウレタン類;ポリエチレンイミン類
のほか、以下商品名で、KP(信越化学工業製)、ポリ
フロー(共栄社油脂化学工業製)、エフトップ(トーケ
ムプロダクツ製)、メガファック(大日本インキ化学工
業製)、フロラード(住友スリーエム製)、アサヒガー
ド、サーフロン(旭硝子製)等を挙げることができる。
これらの界面活性剤は、単独でまたは2種以上を混合し
て使用することができる。界面活性剤の使用量は、着色
剤100重量部に対して、通常、30重量部以下、好ま
しくは0〜20重量部である。
【0030】(B)アルカリ可溶性樹脂 本発明におけるアルカリ可溶性樹脂としては、着色剤に
対してバインダーとして作用し、かつカラーフィルタ製
造時の現像処理工程において用いられるアルカリ現像液
に可溶性である限り、適宜のポリマーを使用することが
できる。このようなアルカリ可溶性樹脂としては、例え
ば、カルボキシル基、フェノール性水酸基等の酸性官能
基を含有するポリマーを挙げることができる。アルカリ
可溶性樹脂のうち、カルボキシル基含有アルカリ可溶性
樹脂としては、例えば、1個以上のカルボキシル基を有
するエチレン性不飽和モノマー(以下、単に「カルボキ
シル基含有不飽和モノマー」という。)の(共)重合体
を挙げることができ、前記カルボキシル基含有不飽和モ
ノマーの(共)重合体としては、特にカルボキシル基含
有不飽和モノマーと他の共重合可能なエチレン性不飽和
モノマー(以下、単に「他の不飽和モノマー」とい
う。)とからなるモノマー混合物の共重合体(以下、単
に「カルボキシル基含有共重合体(b)」という。)が
好ましい。前記カルボキシル基含有不飽和モノマーとし
ては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、α−クロルアクリル酸、エタクリル酸、けい皮酸等
の不飽和モノカルボン酸類;マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコ
ン酸、無水シトラコン酸、メサコン酸等の不飽和ジカル
ボン酸(無水物)類;3価以上の不飽和多価カルボン酸
(無水物)類等を挙げることができる。これらのカルボ
キシル基含有不飽和モノマーは、単独でまたは2種以上
を混合して使用することができる。また、前記他の不飽
和モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルス
チレン、o−ビニルトルエン、m−ビニルトルエン、p
−ビニルトルエン、o−クロルスチレン、m−クロルス
チレン、p−クロルスチレン、p−メトキシスチレン等
の芳香族ビニル化合物;メチルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレ
ート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアクリ
レート、n−プロピルメタクリレート、i−プロピルメ
タクリレート、n−ブチルアクリレート、i−ブチルア
クリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチル
アクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチル
メタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−
ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジル
アクリレート、ベンジルメタクリレート等の不飽和カル
ボン酸エステル類;2−アミノエチルアクリレート、2
−アミノエチルメタクリレート、2−アミノプロピルア
クリレート、2−アミノプロピルメタクリレート、3−
アミノプロピルアクリレート、3−アミノプロピルメタ
クリレート等の不飽和カルボン酸アミノアルキルエステ
ル類;グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等の不飽和カルボン酸グリシジルエステル類;酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビ
ニル等のカルボン酸ビニルエステル類;ビニルメチルエ
ーテル、ビニルエチルエーテル、アリルグリシジルエー
テル、メタリルグリシジルエーテル等の不飽和エーテル
類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロ
ロアクリロニトリル、シアン化ビニリデン等のシアン化
ビニル化合物;アクリルアミド、メタクリルアミド、α
−クロロアクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)メ
タクリルアミド、マレイミド等の不飽和アミドあるいは
不飽和イミド類;1,3−ブタジエン、イソプレン、ク
ロロプレン等の脂肪族共役ジエン類;ポリスチレン、ポ
リメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポ
リn−ブチルアクリレート、ポリn−ブチルメタクリレ
ート、ポリシリコーン等の重合体分子鎖の末端にモノア
クリロイル基あるいはモノメタクリロイル基を有するマ
クロモノマー類等を挙げることができる。これらの他の
不飽和モノマーは、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。
【0031】カルボキシル基含有共重合体(b)として
は、アクリル酸および/またはメタクリル酸とメチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルア
クリレート、ベンジルメタクリレート、スチレン、ポリ
スチレンマクロモノマーおよびポリメチルメタクリレー
トマクロモノマーの群から選ばれる少なくとも1種の他
の不飽和モノマーとの共重合体が好ましい。好ましいカ
ルボキシル基含有共重合体(b)の具体例としては、ア
クリル酸/ベンジルアクリレート共重合体、アクリル酸
/ベンジルアクリレート/スチレン共重合体、アクリル
酸/メチルアクリレート/スチレン共重合体、アクリル
酸/ベンジルアクリレート/ポリスチレンマクロモノマ
ー共重合体、アクリル酸/ベンジルアクリレート/ポリ
メチルメタクリレートマクロモノマー共重合体、アクリ
ル酸/メチルアクリレート/ポリスチレンマクロモノマ
ー共重合体、アクリル酸/メチルアクリレート/ポリメ
チルメタクリレートマクロモノマー共重合体、アクリル
酸/ベンジルメタクリレート共重合体、アクリル酸/ベ
ンジルメタクリレート/スチレン共重合体、アクリル酸
/メチルメタクリレート/スチレン共重合体、アクリル
酸/ベンジルメタクリレート/ポリスチレンマクロモノ
マー共重合体、アクリル酸/ベンジルメタクリレート/
ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共重合体、ア
クリル酸/メチルメタクリレート/ポリスチレンマクロ
モノマー共重合体、アクリル酸/メチルメタクリレート
/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共重合体、
アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/ベ
ンジルメタクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共
重合体、アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート/ベンジルメタクリレート/ポリメチルメタクリレ
ートマクロモノマー共重合体等のアクリル酸共重合体;
メタクリル酸/ベンジルアクリレート共重合体、メタク
リル酸/ベンジルアクリレート/スチレン共重合体、メ
タクリル酸/メチルアクリレート/スチレン共重合体、
メタクリル酸/ベンジルアクリレート/ポリスチレンマ
クロモノマー共重合体、メタクリル酸/ベンジルアクリ
レート/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共重
合体、メタクリル酸/メチルアクリレート/ポリスチレ
ンマクロモノマー共重合体、メタクリル酸/メチルアク
リレート/ポリメチルメタクリレートマクロモノマー共
重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合
体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/スチレン
共重合体、メタクリル酸/メチルメタクリレート/スチ
レン共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート
/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メタクリル酸
/ベンジルメタクリレート/ポリメチルメタクリレート
マクロモノマー共重合体、メタクリル酸/メチルメタク
リレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メタ
クリル酸/メチルメタクリレート/ポリメチルメタクリ
レートマクロモノマー共重合体、メタクリル酸/2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート/ベンジルメタクリレー
ト/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メタクリル
酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/ベンジルメ
タクリレート/ポリメチルメタクリレートマクロモノマ
ー共重合体等のメタクリル酸共重合体等を挙げることが
できる。
【0032】これらのカルボキシル基含有共重合体
(b)のうち、特にメタクリル酸/ベンジルメタクリレ
ート共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート
/スチレン共重合体、メタクリル酸/メチルメタクリレ
ート/スチレン共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタ
クリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メ
タクリル酸/ベンジルメタクリレート/ポリメチルメタ
クリレートマクロモノマー共重合体、メタクリル酸/メ
チルメタクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重
合体、メタクリル酸/メチルメタクリレート/ポリメチ
ルメタクリレートマクロモノマー共重合体、メタクリル
酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/ベンジルメ
タクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、
メタクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/
ベンジルメタクリレート/ポリメチルメタクリレートマ
クロモノマー共重合体が好ましい。
【0033】カルボキシル基含有共重合体(b)におけ
るカルボキシル基含有不飽和モノマーの共重合割合は、
通常、5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%で
ある。この場合、カルボキシル基含有不飽和モノマーの
共重合割合が5重量%未満では、得られる感放射線性組
成物のアルカリ現像液に対する溶解性が低下する傾向が
あり、また50重量%を超えると、アルカリ現像液によ
る現像時に、形成された画素の基板からの脱落や画素表
面の膜荒れを来たしやすくなる傾向がある。特にカルボ
キシル基含有不飽和モノマーを前記特定の共重合割合で
含有するカルボキシル基含有共重合体(b)は、アルカ
リ現像液に対して優れた溶解性を有するものであり、当
該共重合体をバインダーとして用いた感放射線性組成物
は、アルカリ現像液による現像後に未溶解物が残存する
ことが極めて少なく、基板上の画素を形成する部分以外
の領域における地汚れ、膜残り等が発生し難く、しかも
該組成物から得られる画素は、アルカリ現像液に過剰に
溶解することがなく、基板に対して、優れた密着性を有
し、基板から脱落するおそれもないものとなる。カルボ
キシル基含有共重合体(b)のゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(GPC;溶出溶媒テトラヒドロフラ
ン)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量(以
下、単に「重量平均分子量」という。)は、好ましくは
3,000〜300,000、さらに好ましくは5,0
00〜100,000である。
【0034】また、アルカリ可溶性のポリエステル樹脂
を、アルカリ可溶性樹脂として使用することもできる。
このようなポリエステル樹脂としては、特に比較的低分
子量のポリ乳酸が好ましい。前記ポリ乳酸の重量平均分
子量は、通常、3,000〜300,000、好ましく
は5,000〜100,000である。
【0035】また、フェノール性水酸基含有アルカリ可
溶性樹脂としては、例えば、フェノール性水酸基含有ビ
ニル芳香族化合物の(共)重合体、フェノールノボラッ
ク樹脂等を挙げることができる。前記フェノール性水酸
基含有ビニル芳香族化合物としては、例えば、o−ヒド
ロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロ
キシスチレン、o−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、
m−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、p−ヒドロキシ
−α−メチルスチレン等を挙げることができる。これら
のフェノール性水酸基含有ビニル芳香族化合物は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。前
記フェノール性水酸基含有ビニル芳香族化合物は、場合
により1種以上の他の共重合可能なエチレン性不飽和モ
ノマー、例えば前記他の不飽和モノマーと共重合させる
ことができる。また、前記フェノールノボラック樹脂に
使用されるフェノール類としては、例えば、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシ
レノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノー
ル、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、
2,3,5−トリメチルフェノール、3,4,5−トリ
メチルフェノール等を挙げることができ、またアルデヒ
ド類としては、例えば、ホルムアルデヒド、トリオキサ
ン、パラホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセト
アルデヒド、プロピルアルデヒド、フェニルアセトアル
デヒド、グリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフ
タルアルデヒド、イソフタルアルデヒド等を挙げること
ができる。これらのフェノール類およびアルデヒド類
は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用する
ことができる。フェノール性水酸基含有ビニル芳香族化
合物の(共)重合体の重量平均分子量は、好ましくは
1,000〜150,000、さらに好ましくは3,0
00〜100,000である。また、フェノールノボラ
ック樹脂の重量平均分子量は、好ましくは1,000〜
150,000、さらに好ましくは1,500〜80,
000である。
【0036】本発明におけるアルカリ可溶性樹脂の使用
量は、(A)着色剤100重量部に対して、通常、10
〜1000重量部、好ましくは20〜500重量部であ
る。この場合、アルカリ可溶性樹脂の使用量が10重量
部未満では、例えば、アルカリ現像性が低下したり、画
素が形成される部分以外の領域での地汚れや膜残りが発
生するおそれがあり、一方1000重量部を超えると、
相対的に着色剤濃度が低下するため、薄膜として目的と
する色濃度を達成することが困難となる場合がある。
【0037】(C)多官能性モノマー 本発明における多官能性モノマーは、重合可能なエチレ
ン性不飽和結合を2個以上有するモノマーからなる。こ
のような多官能性モノマーとしては、例えば、エチレン
グリコール、プロピレングリコール等のアルキレングリ
コールのジアクリレートまたはジメタクリレート類;ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
ポリアルキレングリコールのジアクリレートまたはジメ
タクリレート類;グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等
の3価以上の多価アルコールのポリアクリレートまたは
ポリメタクリレート類;ポリエステル、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂、スピラ
ン樹脂等のオリゴアクリレートまたはオリゴメタクリレ
ート類;両末端ヒドロキシポリブタジエン、両末端ヒド
ロキシポリイソプレン、両末端ヒドロキシポリカプロラ
クトン等の両末端ヒドロキシル化重合体のジアクリレー
トまたはジメタクリレート類や、トリスアクリロイルオ
キシエチルフォスフェート、トリスメタクリロイルオキ
シエチルフォスフェート等を挙げることができる。これ
らの多官能性モノマーのうち、3価以上の多価アルコー
ルのポリアクリレートまたはポリメタクリレート類が好
ましく、具体的にはトリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサメタクリレート等を挙げることがで
き、特にトリメチロールプロパントリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレートが、画素強度が高く、画素
表面の平滑性に優れ、かつ画素が形成される部分以外の
領域での地汚れ、膜残り等を発生し難い点で好ましい。
前記多官能性モノマーは、単独でまたは2種以上を混合
して使用することができる。本発明における多官能性モ
ノマーの使用量は、(B)アルカリ可溶性樹脂100重
量部に対して、通常、5〜500重量部、好ましくは2
0〜300重量部である。この場合、多官能性モノマー
の使用量が5重量部未満では、画素強度あるいは画素表
面の平滑性が不十分となる傾向があり、一方500重量
部を超えると、例えば、アルカリ現像性が低下したり、
画素が形成される部分以外の領域での地汚れや膜残りが
発生しやすくなる傾向がある。
【0038】(D)光重合開始剤 本発明における光重合開始剤は、可視光線、紫外線、遠
紫外線、電子線、X線等の放射線の照射により、前記
(C)多官能性モノマーの重合を開始しうる活性種を発
生することができる化合物からなる。このような光重合
開始剤としては、下記式(43)、式(44)または式
(45)で表される主要骨格を少なくとも1種有するビ
イミダゾール系化合物のほか、ベンゾイン系化合物、ア
セトフェノン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、α−
ジケトン系化合物、多核キノン系化合物、キサントン系
化合物、ジアゾ系化合物、トリアジン系化合物等を挙げ
ることができ、これらのうちビイミダゾール系化合物が
好ましい。
【0039】
【化14】
【0040】前記ビイミダゾール系化合物の具体例とし
ては、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’──トラキス(4−エトキシカルボニル
フェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロ
ロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−
フェノキシカルボニルフェニル)ビイミダゾール、2,
2’−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニ
ル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4−ジクロ
ロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−
フェノキシカルボニルフェニル)ビイミダゾール、2,
2’−ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボニル
フェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4,
6−トリクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テト
ラキス(4−フェノキシカルボニルフェニル)ビイミダ
ゾール、2,2’−ビス(2−シアノフェニル)−4,
4’,5.5’−テトラキス(4−エトキシカルボニル
フェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−シア
ノフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−
フェノキシカルボニルフェニル)ビイミダゾール、2,
2’−ビス(2−メチルフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラキス(4−メトキシカルボニルフェニル)
ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−メチルフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシ
カルボニルフェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス
(2−メチルフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ
キス(4−フェノキシカルボニルフェニル)ビイミダゾ
ール、2,2’−ビス(2−エチルフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−メトキシカルボニル
フェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−エチ
ルフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−
エトキシカルボニルフェニル)ビイミダゾール、2,
2’−ビス(2−エチルフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラキス(4−フェノキシカルボニルフェニ
ル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−フェニルフ
ェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−メト
キシカルボニルフェニル)ビイミダゾール、2,2’−
ビス(2−フェニルフェニル)−4,4’,5,5’−
テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニル)ビイミ
ダゾール、2,2’−ビス(2−フェニルフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラキス(4−フェノキシカル
ボニルフェニル)ビイミダゾール、
【0041】2,2’−ビス(2,4−ジクロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾ
ール、2,2’−ビス(2,4,6−トリクロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾ
ール、2,2’−ビス(2,4−ジブロモフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、
2,2’−ビス(2,4,6−トリブロモフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、
2,2’−ビス(2,4−ジシアノフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,
2’−ビス(2,4,6−トリシアノフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,
2’−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−
ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−
ビス(2,4−ジエチルフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス
(2,4,6−トリエチルフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス
(2,4−ジフェニルフェニル)−4,4’,5,5’
−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス
(2,4,6−トリフェニルフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラフェニルビイミダゾール等を挙げるこ
とができる。
【0042】これらのビイミダゾール系化合物のうち、
特に2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボニル
フェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−ブロ
モフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−
エトキシカルボニルフェニル)ビイミダゾール、2,
2’−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−
ビス(2,4−ジブロモフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス
(2,4,6−トリクロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニルビイミダゾールおよび2,2’−
ビス(2,4,6−トリブロモフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラフェニルビイミダゾールが好ましい。
前記ビイミダゾール系化合物は、溶剤に対する溶解性に
優れ、未溶解物、析出物等の異物を生じることがなく、
しかも感度が高く、少ないエネルギー量の放射線照射に
より硬化反応を十分進行させるとともに、コントラスト
が高く、放射線未照射部で硬化反応が生じることがない
ため、放射線照射後の塗膜は、現像液に対して不溶性の
硬化部分と、現像液に対して高い溶解性を有する未硬化
部分とに明確に区分され、パターンの欠落、欠損やアン
ダーカットのない優れたカラーフィルタを形成すること
ができる。
【0043】また、前記ベンゾイン系化合物としては、
例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインi−プロピルエーテ
ル、ベンゾインi−ブチルエーテル、4,4’−ビス
(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、メチル−2−ベン
ゾイルベンゾエート等を挙げることができる。前記アセ
トフェノン系化合物としては、例えば、2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−
(4−i−プロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエト
キシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケ
トン、2,2−ジメトキシアセトフェノン、2,2−ジ
エトキシアセトフェノン、2−メチル−(4−メチルチ
オフェニル)−2−モルフォリノ−1−プロパン−1−
オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、4−アジドアセト
フェノン、4−アジドベンザルアセトフェノン等を挙げ
ることができる。前記ベンゾフェノン系化合物として
は、例えば、ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチル
アミノ)ベンゾフェノン、3,3−ジメチル−4−メト
キシベンゾフェノン等を挙げることができる。前記α−
ジケトン系化合物としては、例えば、ジアセチル、ジベ
ンゾイル、メチルベンゾイルホルメート等を挙げること
ができる。前記多核キノン系化合物としては、例えば、
アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−t−
ブチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン等を挙げ
ることができる。前記キサントン系化合物としては、例
えば、キサントン、チオキサントン、2,4−ジエチル
チオキサントン、2−クロロチオキサントン等を挙げる
ことができる。前記ジアゾ系化合物としては、例えば、
4−ジアゾジフェニルアミン、4−ジアゾ−4’−メト
キシジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メトキシジフ
ェニルアミン等を挙げることができる。前記トリアジン
系化合物としては、例えば、2−(2’−フリルエチリ
デン)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン、2−(3’,4’−ジメトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(4’−メトキシナフチル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(2’−ブロモ
−4’−メチルフェニル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(2’−チオフェニル
エチリデン)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン等を挙げることができる。さらに、前記以
外の光重合開始剤として、4−アジドベンズアルデヒ
ド、アジドピレン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイ
ル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオ
キサイド、N−フェニルチオアクリドン、トリフェニル
ピリリウムパークロレート等を使用することもできる。
【0044】本発明において、光重合開始剤は、単独で
または2種以上を混合して使用することができる。本発
明における光重合開始剤の使用量は、(C)多官能性モ
ノマー100重量部に対して、通常、0.01〜200
重量部、好ましくは1〜120重量部、特に好ましくは
1〜50重量部である。この場合、光重合開始剤の使用
量が0.01重量部未満では、放射線照射による硬化が
不十分となり、パターンに欠落、欠損やアンダーカット
を生じるおそれがあり、一方200重量部を超えると、
形成されたパターンが現像時に基板から脱落しやすく、
またパターンが形成される部分以外の領域で地汚れ、膜
残り等を生じやすくなる。
【0045】さらに、本発明においては、前記光重合開
始剤と共に、増感剤、硬化促進剤、高分子光架橋・増感
剤等を併用することもできる。前記増感剤としては、例
えば、4−ジエチルアミノアセトフェノン、4−ジメチ
ルアミノプロピオフェノン、エチル−4−ジメチルアミ
ノベンゾエート、2−エチルヘキシル−1,4−ジメチ
ルアミノベンゾエート、2,5−ビス(4’−ジエチル
アミノベンザル)シクロヘキサノン、7−ジエチルアミ
ノ−3−(4−ジエチルアミノベンゾイル)クマリン、
4−(ジエチルアミノ)カルコン等を挙げることができ
る。これらの増感剤は、単独でまたは2種以上を混合し
て使用することができる。前記硬化促進剤としては、例
えば、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカ
プトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾ
ール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ール、2−メルカプト−4,6−ジメチルアミノピリジ
ン等の連鎖移動剤を挙げることができる。これらの硬化
促進剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用するこ
とができる。また、前記高分子光架橋・増感剤は、放射
線の照射により架橋剤および/または増感剤として作用
しうる少なくとも1種の官能基を主鎖および/または側
鎖中に有する高分子化合物であり、その例としては、4
−アジドベンズアルデヒドとポリビニルアルコールとの
縮合物、4−アジドベンズアルデヒドとフェノールノボ
ラック樹脂との縮合物、4−アクリロイルフェニルシン
ナモイルエステルの単独重合体あるいは共重合体、1,
4−ポリブタジエン、1,2−ポリブタジエン等を挙げ
ることができる。これらの高分子光架橋・増感剤は、単
独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
本発明における増感剤、硬化促進剤および高分子光架橋
・増感剤の合計使用量は、光重合開始剤100重量部に
対して、通常、300重量部以下、好ましくは5〜20
0重量部、さらに好ましくは10〜100重量部であ
る。
【0046】本発明においては、光重合開始剤として、
特にビイミダゾール系化合物とベンゾフェノン系化合物
および/またはチアゾール系硬化促進剤とを組み合わせ
て使用することが、形成された画素が現像時に基板から
脱落し難く、画素強度および感度も高い点で好ましい。
本発明において、光重合開始剤としてビイミダゾール系
化合物と他の成分とを併用する場合、他の成分の使用量
は、光重合開始剤全体の80重量%以下であることが好
ましい。本発明における特に好ましい光重合開始剤を、
その構成成分の組み合わせとして示すと、下記のものを
挙げることができる。即ち、2,2’−ビス(2−クロ
ロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4−
エトキシカルボニルフェニル)ビイミダゾール/4,
4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2,
2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニル)
ビイミダゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベ
ンゾフェノン/2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1
−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、
2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニ
ル)ビイミダゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン/1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)
−4,4’,5,5’−テトラキス(4−エトキシカル
ボニルフェニル)ビイミダゾール/4,4’−ビス(ジ
メチルアミノ)ベンゾフェノン/1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン/2−メルカプトベンゾチアゾ
ール、2,2’−ビス(2,4−ジクロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール/
4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、
2,2’−ビス(2,4−ジブロモフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール/4,
4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン/2−ベ
ンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノ
フェニル)ブタン−1−オン、2,2’−ビス(2,4
−ジブロモフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフ
ェニルビイミダゾール/4,4’−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン/1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2,2’−ビス(2,4,6−トリクロ
ロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビ
イミダゾール/4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベン
ゾフェノン/1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン/2−メルカプトベンゾチアゾール。
【0047】他の添加剤 本発明のカラーフィルタ用感放射線性組成物には、溶剤
を配合することができる。前記溶剤としては、前記
(A)、(B)、(C)および(D)成分や、所望によ
り配合される他の添加剤成分を溶解または分散し、かつ
これらの成分と反応せず、適度の揮発性を有するもので
ある限り、適宜に選択して使用することができる。この
ような溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル等のグリコールエーテル類;エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエ
チルエーテルアセテート等のエチレングリコールモノア
ルキルエーテルアセテート類;ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノn−プロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル等の
ジエチレングリコールモノアルキルエーテル類;プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート等のプロ
ピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレング
リコールジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の他
のエーテル類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン類;2
−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロ
ピオン酸エチル等の乳酸アルキルエステル類;2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、3−メトキシ
プロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチ
ル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプ
ロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢
酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチ
ル、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−
メチル−3−メトキシブチルプロピオネート、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸i−アミル、酢
酸i−ブチル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸i−プロ
ピル、酪酸エチル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸メチ
ル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸n−プロピル、アセ
ト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸
エチル等の他のエステル類;トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類を挙げることができる。これらの溶剤
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。さらに、前記溶剤とともに、ベンジルエチルエー
テル、ジヘキシルエーテル、アセトニルアセトン、イソ
ホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、
1−ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル、
安息香酸エチル、しゅう酸ジエチル、マレイン酸ジエチ
ル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレ
ン、フェニルセロソルブアセテート等の高沸点溶剤を併
用することもできる。これらの高沸点溶剤は、単独でま
たは2種以上を混合して使用することができる。前記溶
剤のうち、溶解性、顔料分散性、塗布性等の観点から、
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、シクロヘキサノ
ン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、2−ヒドロキシ
プロピオン酸エチル、3−メチル−3−メトキシブチル
プロピオネート、3−メトキシプロピオン酸エチル、3
−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオ
ン酸エチル、酢酸n−ブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸i
−アミル、酢酸i−ブチル、プロピオン酸n−ブチル、
酪酸i−プロピル、酪酸エチル、酪酸ブチル、ピルビン
酸エチル等が好ましく、また高沸点溶剤としてはγ−ブ
チロラクトン等が好ましい。本発明における溶剤の使用
量は、(B)バインダーポリマー100重量部に対し
て、通常、100〜10000重量部、好ましくは50
0〜5000重量部である。
【0048】さらに、本発明のカラーフィルタ用感放射
線性組成物は、必要に応じて溶剤以外の種々の添加剤を
含有することもできる。このような添加剤としては、例
えば、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の体質顔料;銅
フタロシアニン誘導体等の青色顔料誘導体や黄色顔料誘
導体等の分散助剤;ガラス、アルミナ等の充填剤;ポリ
ビニルアルコール、ポリエチレングリコールモノアルキ
ルエーテル、ポリ(フロロアルキルアクリレート)等の
高分子化合物;ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面
活性剤、アニオン系界面活性剤等の界面活性剤;ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−
アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキ
シシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン等の密着促進剤;
2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール等の酸化防
止剤;2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アル
コキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤;ポリアクリル
酸ナトリウム等の凝集防止剤等を挙げることができる。
【0049】カラーフィルタの形成方法 次に、本発明のカラーフィルタ用感放射線性組成物を用
いて、カラーフィルタを形成する方法について説明す
る。まず、透明基板の表面上の画素パターンを形成する
部分を区画するように遮光層を形成し、この基板上に、
例えば(A)着色剤が分散された組成物を塗布したの
ち、プリベークを行って溶剤を蒸発させ、塗膜を形成す
る。次いで、この塗膜にフォトマスクを介して放射線を
照射したのち、アルカリ現像液で現像処理を行い、塗膜
の放射線未照射部を溶解除去することによって、着色さ
れた画素が所定のパターンで配置された画素アレイを形
成する。その後、必要に応じて、他の色(例えば、赤、
緑または青)の着色剤が分散された各組成物を用い、上
記と同様にして、各組成物の塗布、プリベーク、放射線
照射および現像処理を行い、各色の画素アレイを同一基
板上に順次形成することにより、カラーフィルタを得
る。カラーフィルタを形成する際に使用される透明基板
としては、例えば、ガラス、シリコン、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリイミド等を挙げることができる。これらの透明
基板には、所望により、シランカップリング剤等による
薬品処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパ
ッタリング、気相反応法、真空蒸着等の適宜の前処理を
施しておくこともできる。本発明のカラーフィルタ用感
放射線性組成物を透明基板に塗布する際には、回転塗
布、流延塗布、ロール塗布等の適宜の塗布法を採用する
ことができる。塗布厚さは、乾燥後の膜厚として、通
常、0.1〜10μm、好ましくは0.2〜1.5μm
である。カラーフィルタを形成する際に使用される放射
線としては、可視光線、紫外線、遠紫外線、電子線、X
線等を使用することができるが、波長が190〜450
nmの範囲にある放射線が好ましい。放射線の照射エネ
ルギー量は、好ましくは1〜1000mJ/cm2 であ
る。また、前記アルカリ現像液としては、例えば、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.
4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−
[4.3.0]−5−ノネン等の水溶液が好ましい。前
記アルカリ現像液には、例えば、メタノール、エタノー
ル等の水溶性有機溶剤や界面活性剤等を適量添加するこ
ともできる。なお、アルカリ現像後は、通常、水洗す
る。アルカリ現像法としては、シャワー現像法、スプレ
ー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)
現像法等を適用することができ、現像条件は、常温で5
〜300秒が好ましい。このようにして形成されたカラ
ーフィルタは、特にカラー撮像管素子に好適に使用され
るほか、カラー液晶表示装置、カラーセンサー等にも有
用である。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタ用感放射
線性組成物は、(A)着色剤、(B)バインダーポリマ
ー、(C)多官能性モノマーおよび(D)光重合開始剤
を必須成分として含有するものであるが、特に好ましい
組成物を具体的に例示すると、下記(イ)〜(ヘ)のと
おりである。 (イ) (B)成分がカルボキシル基含有共重合体
(b)からなり、(D)成分が2,2’−ビス(2−ク
ロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(4
−エトキシカルボニルフェニル)ビイミダゾールおよび
2,2’−ビス(2−ブロモフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニ
ル)ビイミダゾールの群から選ばれる1種以上を含有す
るカラーフィルタ用感放射線性組成物。 (ロ) (B)成分がカルボキシル基含有共重合体
(b)からなり、(D)成分が2,2’−ビス(2,4
−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフ
ェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4−ジブ
ロモフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル
ビイミダゾール、2,2’−ビス(2,4,6−トリク
ロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル
ビイミダゾールおよび2,2’−ビス(2,4,6−ト
リブロモフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェ
ニルビイミダゾールの群から選ばれる1種以上を含有す
るカラーフィルタ用感放射線性組成物。 (ハ) (D)成分がさらに他の光重合開始剤、増感
剤、硬化促進剤および高分子光架橋・増感剤の群から選
ばれる1種以上の成分を含む前記(イ)または(ロ)の
カラーフィルタ用感放射線性組成物。 (ニ) (B)成分であるカルボキシル基含有共重合体
(b)が、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重
合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/スチレ
ン共重合体、メタクリル酸/メチルメタクリレート/ス
チレン共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレー
ト/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メタクリル
酸/ベンジルメタクリレート/ポリメチルメタクリレー
トマクロモノマー共重合体、メタクリル酸/メチルメタ
クリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メ
タクリル酸/メチルメタクリレート/ポリメチルメタク
リレートマクロモノマー共重合体、メタクリル酸/2−
ヒドロキシエチルメタクリレート/ベンジルメタクリレ
ート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体およびメタ
クリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/ベン
ジルメタクリレート/ポリメチルメタクリレートマクロ
モノマー共重合体の群から選ばれる少なくとも1種の共
重合体である前記(イ)、(ロ)または(ハ)のカラー
フィルタ用感放射線性組成物。 (ホ) (C)成分がトリメチロールプロパントリアク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
およびジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの群
から選ばれる少なくとも1種の多価アクリレートである
前記(イ)、(ロ)、(ハ)または(ニ)のカラーフィ
ルタ用感放射線性組成物。 (ヘ) (A)成分が顔料(1)と顔料(2)とを含有
する前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)または(ホ)
のカラーフィルタ用感放射線性組成物。 (ト) (A)成分がC.I.ピグメントイエロー150を
含有する前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)または
(ヘ)のカラーフィルタ用感放射線性組成物。 (チ) (A)成分がC.I.ピグメントイエロー155を
含有する前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)または
(ヘ)のカラーフィルタ用感放射線性組成物。 (リ) (A)成分がC.I.ピグメントレッド254を含
有する前記(イ)、(ロ)、(ハ)または(ニ)のカラ
ーフィルタ用感放射線性組成物。 (ヌ) (A)成分がC.I.ピグメントレッド168を含
有する前記(イ)、(ロ)、(ハ)または(ニ)のカラ
ーフィルタ用感放射線性組成物。
【0051】以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形
態をさらに具体的に説明する。但し、本発明は、これら
の実施例に何ら制約されるものではない。 比較例1 (A)成分としてC.I.ピグメントイエロー83とC.I.ピ
グメントグリーン36との17/83(重量比)混合物
80重量部、(B)成分としてメタクリル酸/ベンジル
メタクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体
(共重合重量比=25/65/10、重量平均分子量=
55,000)50重量部、(C)成分としてジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート40重量部、(D)
成分として2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール1
0重量部と4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフ
ェノン10重量部、および溶剤としてエチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート800重量部を混合し
て組成物を調製した。次いで、表面にナトリウムイオン
の溶出を防止するシリカ(SiO2)膜が形成されたソーダガ
ラス製透明基板の表面上に、画素パターンを形成する部
分を区画するように遮光層を設けたのち、スピンコータ
ーを用いて前記感放射線性組成物を塗布し、90℃で2
分間プリベークを行なって、膜厚2.0μmの塗膜を形
成した。その後、基板を冷却したのち、高圧水銀ランプ
を用い、フォトマスクを介して、塗膜に波長365n
m、405nmおよび436nmの光を含む100mJ
/cm2 の紫外線を照射した。次いで、基板を25℃の
0.1重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水
溶液中に1分間浸漬して現像処理を行い、超純水で洗浄
し、風乾したのち、さらに180℃で30分間ポストベ
ークを行なって、各辺20μm×20μmの大きさの緑
色の画素パターンが形成された画素アレイを作製した。
このとき、プリベーク後の基板を目視にて観察したとこ
ろ、基板中央部に盛り上がりが見られ、塗布均一性が不
十分であった。また、得られた画素アレイを光学顕微鏡
で観察したところ、基板上のパターンが形成されていな
い領域に未溶解物の残存が認められた。さらに、画素ア
レイの放射線に対する透明性の指標として、カラーアナ
ライザー(東京電色(株)製TC−1800M)を用
い、C光源、2度視野にて、CIE表色系におけるY値
を測定したところ、Y=55と低い値であった。
【0052】比較例2 (A)成分としてC.I.ピグメントレッド177を100
重量部、(B)成分としてメタクリル酸/ベンジルメタ
クリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体(共
重合重量比=25/65/10、重量平均分子量=5
5,000)50重量部、(C)成分としてジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート40重量部、(D)成
分として2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール10重
量部と4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノ
ン10重量部、および溶剤としてエチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート800重量部を混合して組
成物を調製した。次いで、表面にナトリウムイオンの溶
出を防止するシリカ(SiO2)膜が形成されたソーダガラス
製透明基板の表面上に、画素パターンを形成する部分を
区画するように遮光層を設けたのち、スピンコーターを
用いて前記感放射線性組成物を塗布し、90℃で2分間
プリベークを行なって、膜厚2.0μmの塗膜を形成し
た。その後、基板を冷却したのち、高圧水銀ランプを用
い、フォトマスクを介して、塗膜に波長365nm、4
05nmおよび436nmの光を含む100mJ/cm
2 の紫外線を照射した。次いで、基板を25℃の0.1
重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液中
に1分間浸漬して現像処理を行い、超純水で洗浄し、風
乾したのち、さらに180℃で30分間ポストベークを
行なって、各辺20μm×20μmの大きさの赤色の画
素パターンが形成された画素アレイを作製した。このと
き、プリベーク後の基板を目視にて観察したところ、基
板中央部に盛り上がりが見られ、塗布均一性が不十分で
あった。また、得られた画素アレイを光学顕微鏡で観察
したところ、基板上のパターンが形成されていない領域
に未溶解物の残存が認められた。さらに、画素アレイの
放射線に対する透明性の指標として、カラーアナライザ
ー(東京電色(株)製TC−1800M)を用い、C光
源、2度視野にて、CIE表色系におけるY値を測定し
たところ、Y=20と低い値であった。
【0053】
【実施例】
実施例1 (A)成分としてC.I.ピグメントイエロー150とC.I.
ピグメントグリーン36との35/65(重量比)混合
物80重量部、(B)成分としてメタクリル酸/ベンジ
ルメタクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合
体(共重合重量比=25/65/10、重量平均分子量
=55,000)50重量部、(C)成分としてジペン
タエリスリトールペンタアクリレート40重量部、
(D)成分として2,2’−ビス(2−クロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾ
ール10重量部と4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベ
ンゾフェノン10重量部、および溶剤としてエチレング
リコールモノエチルエーテルアセテート800重量部を
混合して組成物を調製した。次いで、この組成物を用
い、比較例1と同様に処理して、緑色の画素パターンが
形成された画素アレイを作製した。但し、比較例1と同
じ色度(CIE表色系のxおよびy値)が得られるよう
に、膜厚を調整した。このとき、プリベーク後の基板を
目視にて観察したところ、基板中央部に盛り上がりが無
く、塗布均一性に優れていた。しかも、得られた画素ア
レイを光学顕微鏡で観察したところ、基板上のパターン
が形成されていない領域に未溶解物の残存が認められ
ず、現像性に優れており、またパターン形状も良好であ
った。さらに、画素アレイの放射線に対する透明性の指
標として、カラーアナライザー(東京電色(株)製TC
−1800M)を用い、C光源、2度視野にて、CIE
表色系におけるY値を測定したところ、Y=63と高い
値が得られた。また、得られた画素アレイは、彩度と明
度のバランスも良好であった。
【0054】実施例2 (A)成分としてC.I.ピグメントイエロー155とC.I.
ピグメントグリーン36との35/65(重量比)混合
物80重量部、(B)成分としてメタクリル酸/ベンジ
ルメタクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合
体(共重合重量比=25/65/10、重量平均分子量
=55,000)50重量部、(C)成分としてジペン
タエリスリトールペンタアクリレート40重量部、
(D)成分として2,2’−ビス(2−クロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾ
ール10重量部と4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベ
ンゾフェノン10重量部、および溶剤としてエチレング
リコールモノエチルエーテルアセテート800重量部を
混合して組成物を調製した。次いで、この組成物を用
い、比較例1と同様に処理して、緑色の画素パターンが
形成された画素アレイを作製した。但し、比較例1と同
じ色度(CIE表色系のxおよびy値)が得られるよう
に、膜厚を調整した。このとき、プリベーク後の基板を
目視にて観察したところ、基板中央部に盛り上がりが無
く、塗布均一性に優れていた。しかも、得られた画素ア
レイを光学顕微鏡で観察したところ、基板上のパターン
が形成されていない領域に未溶解物の残存が認められ
ず、現像性に優れており、またパターン形状も良好であ
った。さらに、画素アレイの放射線に対する透明性の指
標として、カラーアナライザー(東京電色(株)製TC
−1800M)を用い、C光源、2度視野にて、CIE
表色系におけるY値を測定したところ、Y=63と高い
値が得られた。また、得られた画素アレイは、彩度と明
度のバランスも良好であった。
【0055】実施例3 (A)成分としてC.I.ピグメントイエロー150、C.I.
ピグメントイエロー155およびC.I.ピグメントグリー
ン36の17.5/17.5/65(重量比)混合物8
0重量部、(B)成分としてメタクリル酸/ベンジルメ
タクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体
(共重合重量比=25/65/10、重量平均分子量=
55,000)50重量部、(C)成分としてジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート40重量部、(D)
成分として2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール1
0重量部と4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフ
ェノン10重量部、および溶剤としてエチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート800重量部を混合し
て組成物を調製した。次いで、この組成物を用い、比較
例1と同様に処理して、緑色の画素パターンが形成され
た画素アレイを作製した。但し、比較例1と同じ色度
(CIE表色系のxおよびy値)が得られるように、膜
厚を調整した。このとき、プリベーク後の基板を目視に
て観察したところ、基板中央部に盛り上がりが無く、塗
布均一性に優れていた。しかも、得られた画素アレイを
光学顕微鏡で観察したところ、基板上のパターンが形成
されていない領域に未溶解物の残存が認められず、現像
性に優れており、またパターン形状も良好であった。さ
らに、画素アレイの放射線に対する透明性の指標とし
て、カラーアナライザー(東京電色(株)製TC−18
00M)を用い、C光源、2度視野にて、CIE表色系
におけるY値を測定したところ、Y=63と高い値が得
られた。また、得られた画素アレイは、彩度と明度のバ
ランスも良好であった。
【0056】実施例4 (A)成分としてC.I.ピグメントレッド254を100
重量部、(B)成分としてメタクリル酸/ベンジルメタ
クリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体(共
重合重量比=25/65/10、重量平均分子量=5
5,000)50重量部、(C)成分としてジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート40重量部、(D)成
分として2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール10重
量部と4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノ
ン10重量部、および溶剤としてエチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート800重量部を混合して組
成物を調製した。次いで、この組成物を用い、比較例2
と同様に処理して、基板上に赤色の画素パターンが形成
された画素アレイを作製した。但し、比較例2と同じ色
度(CIE表色系のxおよびy値)が得られるように、
膜厚を調整した。このとき、プリベーク後の基板を目視
にて観察したところ、基板中央部に盛り上がりが無く、
塗布均一性に優れていた。しかも、得られた画素アレイ
を光学顕微鏡で観察したところ、基板上のパターンが形
成されていない領域に未溶解物の残存が認められず、現
像性に優れており、またパターン形状も良好であった。
さらに、画素アレイの放射線に対する透明性の指標とし
て、カラーアナライザー(東京電色(株)製TC−18
00M)を用い、C光源、2度視野にて、CIE表色系
におけるY値を測定したところ、Y=24と高い値が得
られた。また、得られた画素アレイは、彩度と明度のバ
ランスも良好であった。
【0057】
【発明の効果】本発明のカラーフィルタ用組成物は、画
素アレイを形成する際の塗布均一性、現像性が優れ、か
つ感度、パターン形状等も良好であり、しかも放射線に
対する透明性、彩度と明度のバランス等に優れた画素ア
レイを形成することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)着色剤、(B)アルカリ可溶性樹
    脂、(C)多官能性モノマーおよび(D)光重合開始剤
    を含有するカラーフィルタ用感放射線性組成物におい
    て、前記(A)成分が下記一般式(1)または一般式
    (2)で表されるアゾ系顔料および環状のジケトン化合
    物からなる顔料の群から選ばれる少なくとも1種を含有
    することを特徴とするカラーフィルタ用感放射線性組成
    物。 【化1】 〔一般式(1)において、Xは炭素数1〜20の1価の
    芳香族炭化水素基もしくはその置換誘導体または5〜6
    員環の含窒素複素環を有する基もしくはその置換誘導体
    を示し、R1およびR2は相互に独立に水素原子または炭素
    数1〜5の1価の炭化水素基もしくはその置換誘導体を
    示す。〕 【化2】 〔一般式(2)において、Yは2価の結合基を示し、Z
    は炭素数1〜20の1価の芳香族炭化水素基もしくはそ
    の置換誘導体または5〜6員環の含窒素複素環を有する
    基もしくはその置換誘導体を示し、R3〜R5は相互に独立
    に水素原子または炭素数1〜5の1価の炭化水素基もし
    くはその置換誘導体を示し、R6は1価の置換基を示し、
    nは0〜3の整数である。〕
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