JPH1172556A - 超音波トランスデューサの位相配列を電気的に制御する方法 - Google Patents

超音波トランスデューサの位相配列を電気的に制御する方法

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JPH1172556A
JPH1172556A JP19583598A JP19583598A JPH1172556A JP H1172556 A JPH1172556 A JP H1172556A JP 19583598 A JP19583598 A JP 19583598A JP 19583598 A JP19583598 A JP 19583598A JP H1172556 A JPH1172556 A JP H1172556A
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reflected echo
ultrasonic transducer
echo signal
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JP19583598A
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Pierre Bonnefoy
ボヌフォア ピエール
Franck Harroy
アロイ フランク
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IMRA Europe SAS
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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    • G10K11/26Sound-focusing or directing, e.g. scanning
    • G10K11/34Sound-focusing or directing, e.g. scanning using electrical steering of transducer arrays, e.g. beam steering
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波走査による検知物体の位置同定に際
し、その同定品質を向上させる。 【解決手段】 超音波トランスデューサ(1)の位相配
列を発信器(52)および受信器(54)として用い、
該位相配列を電気的に制御して検知区域を超音波走査す
るものである。ここで、異なる配列形態を持つ超音波ト
ランスデューサ(1)をそれぞれ超音波発信器(52)
として順次制御し、各形態毎の検知物体からの反射エコ
ー信号をメモリー(56)する。両反射エコー信号を逐
一数学的に組み合わせることで、検知物体の正確な位置
や方位が識別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視区域において
少なくとも一つの角度区域を走査するために超音波トラ
ンスデューサの位相配列を電気的にコントロールする方
法に関するもので、超音波トランスデューサは音響発信
ローブを形成する発信器として、あるいは反射エコー信
号を受信したり、受信した反射エコー信号に基づいて受
信方位解析を行なうための受信器として用いられる。
【0002】
【従来の技術】ロボット工学の分野において、ある環境
区域を走査するために超音波トランスデューサが用いら
れることは周知であり、特に超音波トランスデューサの
位相配列がロボット誘導のために使われる。図1は位相
配列された周知の超音波トランスデューサの一例であ
る。超音波トランスデューサは線X1、X2、X3上に6
腕の星状に配列され、全てY方向に向けて超音波を発信
する。図1の例では、1次元配列をなす、水平線X1上に
ある3つのトランスデューサ1a、1b、1cが超音波
発信器として用いられ、周囲のいくつかのトランスデュ
ーサが反射エコー信号をとらえるための受信器として用
いられる。超音波トランスデューサは典型的には環状に
配列され、本質的に発信超音波の波長λに対応する間隔
を持って隔てられている。隣り合う超音波トランスデュ
ーサの間隔やそれら出力が全体の大きさに依存するた
め、波長λ/2の間隔もよく用いられる。このような配
列では、その区域が図2に代表される音響ローブパター
ン、これは図1の面(Y,X1)において励起された超
音波トランスデューサ配列の空間的な音響エネルギー分
布を表わすパターンで表わされる発信器配列の音響フィ
ールドは、異なる位相で電気的に励起された3つの発信
器からの超音波振動の重ねあわせによって与えられる。
【0003】このような配列は3種類の超音波ビーム
(以後、ローブと呼ぶ)を生成する。即ち、一つの主ロ
ーブ2、超音波1波長分のずれによる2つの干渉ローブ
4、4’(以後、干渉ローブと呼ぶ)と配列口径におけ
る回折による複数の小さな二次ローブ(以後、回折ロー
ブと呼ぶ)3、3’、5、5’である。図2において、
メインローブ2は発信平面P2を、干渉ローブ4、4’
は発信平面P4、P4’を、また回折ローブ3、3’、
5、5’は発信平面P3、P3’、P5、P5’をそれ
ぞれ画定する。干渉ローブおよび回折ローブの発信平面
は、すべて発信平面P2について対象であり、軸Zにそ
って互いに横切っている。
【0004】図2は、平面(X1,Y)における、図1
の線形トランスデューサ配列1a、1b、1cによって
生成された音響ローブパターンの2次元像である。3次
元像でみると、この種の線形超音波トランスデューサ配
列は、図3に示すようなディスク状ローブ2、2つの干
渉ローブ4、4’および回折ローブ3、3’、5、5’
を生成する。図3は、超音波トランスデューサ配列1の
線X1上の7つの連携するトランスデューサを発信して
形成された音響ローブパターンの3次元像を示す。図3
では、干渉ローブ4’および回折ローブ3’、5’はメ
インローブ2の向こう側に隠れている。
【0005】図4は、図1の6腕星状配列の19のトラ
ンスデューサを発信器として用いた場合に形成された音
響ローブパターンである。線形発信器配列によって形成
されたこれまでの音響ローブパターンに対し、図4に示
す干渉ローブ7と回折ローブ8はメインローブ6の水平
走査平面(X1,Y)内にはない。
【0006】連続する所望の方位において、即ち、平面
(X1,Y)の異なる角度方位において、音響パルスの
位相を単一化するために、電気的な走査が位相配列の個
別トランスデューサに対し適切に励起信号を与えること
で達成される。同時にローブの空間的なエネルギー分布
が変化する。即ち、図2の矢印FまたはF’のような走
査によるメインローブの転回に対して、メインローブの
一方に位置する干渉ローブが縮小し、他方の干渉ローブ
が増大する。従って、メインローブは干渉ローブとな
り、反対側の干渉ローブが音響エネルギーの最も大きい
メインローブとなる。発信器に与えられる複数の励起信
号間において連続的な位相変化が起こる連続的な超音波
発信によって、0度から実用的には±90度の認識区域
を走査できる。
【0007】メインローブの反射エコー信号の計測に際
し、一つ以上の反射エコー信号の存在を確認すること
で、走査区域内での物体の位置、形状ならびに分布が認
識される。こういった1次元の超音波トランスデューサ
位相配列は特開平5−2357号公報に開示されてい
る。二次元の超音波トランスデューサ配列は、その電気
的走査方法も含めて "Ultrasonic imaging system for
robotics using an electronic scanning method", S.
Kuroda et al, Robotica (1984), volume 2, pages47-5
3に開示がある。
【0008】しかし上記従来の走査方法では、検出物体
の位置を特定する際、干渉ローブが虚像を招く反射エコ
ー信号を生成する。この虚像は、配列ローブが水平面で
はなく、従って解像度が低くなる筒状ビームにおける水
平走査によって制限されうる。更に多くの回折ローブが
干渉しあう小さな二次反射エコー信号を生成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、単純な超音波
トランスデューサの位相配列と安価な電気制御回路によ
って構成され、高い解像度、高い信頼性およびより短い
作業時間を達成する新しい超音波走査方法の開発が待た
れている。それゆえ、本発明は、上記従来技術の不具合
を解消し、検知物体の位置を同定するマッピング品質を
向上することを、その技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために講じた本発明の第1の技術的手段は、超音
波トランスデューサが、超音波走査のための音響ローブ
を発信する発信器として、またその反射エコー信号を受
信する受信器として用いられ、監視区域の少なくとも一
つの範囲を走査するために超音波トランスデューサの位
相配列を電気的に制御する方法において、第1音響ロー
ブパターン(9、10、10’、11)を生成するため
に第1配列形態の超音波トランスデューサを発信器とし
て制御し、対応する第1反射エコー信号をメモリーに格
納するために該第1反射エコー信号を受信する受信器と
して少なくとも一つの超音波トランスデューサを制御す
るステップと、前記第1音響ローブパターンとは異なる
第2音響ローブパターン(14、15、15’、16)
を生成するために第2配列形態の超音波トランスデュー
サを発信器として制御し、対応する第2反射エコー信号
をメモリーに格納するために該第2反射エコー信号を受
信する受信器として少なくとも一つの超音波トランスデ
ューサを制御するステップと、両反射エコー信号(1
2、12’、19;17、17’、18)の対応する角
度位置に現れる反射エコー信号を正確に認識するため
に、メモリーに格納された前記第1反射エコー信号(1
2、12’、19)を、メモリーに格納された前記第2
反射エコー信号(17、17’、18)と逐一数学的に
組み合わせるステップとによって超音波トランスデュー
サの位相配列を電気的に制御するようにしたことであ
る。
【0011】また、上記した技術的課題を解決するため
に講じた本発明の第2の技術的手段は、超音波トランス
デューサが、超音波走査のための音響ローブを発信する
発信器として、またその反射エコー信号を受信する受信
器として用いられ、監視区域の少なくとも一つの範囲を
走査するために超音波トランスデューサの位相配列を電
気的に制御する方法において、第1音響ローブパターン
(9、10、10’、11)を生成するために第1配列
形態の超音波トランスデューサを発信器として制御する
ステップと、該第1音響ローブパターンからの反射エコ
ー信号を受信するために、発信器として用いられた第1
配列形態とは異なる第2配列形態の超音波トランスデュ
ーサを受信器として制御するステップと、反射エコー信
号を正確に識別するために、該反射エコー信号に対して
受信方位解析方法を適用するステップとによって超音波
トランスデューサの位相配列を電気的に制御するように
したことである。
【0012】また、上記した技術的課題を解決するため
に講じた本発明の第3の技術的手段は、超音波トランス
デューサが、超音波走査のための音響ローブを発信する
発信器として、またその反射エコー信号を受信する受信
器として用いられ、監視区域の少なくとも一つの範囲を
走査するために超音波トランスデューサの位相配列を電
気的に制御する方法において、少なくとも1回超音波を
発信するために少なくとも一つの超音波トランスデュー
サを発信器として制御するステップと、該少なくとも1
回の超音波の発信に基づく反射エコー信号を受信するた
めに、第1配列形態の超音波トランスデューサを受信器
として制御し、該反射エコー信号に対して第1の受信方
位解析を施すステップと、第1配列形態とは異なる第2
配列形態の超音波トランスデューサを受信器として制御
し、該反射エコー信号に対して第2の受信方位解析を施
すステップと、反射エコー信号を正確に識別するため
に、前記第1および第2の受信方位解析の結果を逐一数
学的に組み合わせるステップとによって超音波トランス
デューサの位相配列を電気的に制御するようにしたこと
である。
【0013】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第4の技術的手段は、上記第1乃至第3の手
段に加えて、前記第1音響ローブパターンに基づく第1
の反射エコー信号または前記第1配列形態の超音波トラ
ンスデューサに対応する反射エコー信号に適用された受
信方位解析結果のいずれか一方が走査対象の角度区域内
で所定のしきい値よりも高い値を持つと検知された場合
には、1回または複数回の超音波発信を自動的に行なう
ようにしたことである。
【0014】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第5の技術的手段は、上記第1乃至第4の手
段に加えて、前記第1および第2のトランスデューサの
配列形態を、それぞれ、1次元配列形態(1a、1b、
1c)および二次元配列形態(1)としたことである。
【0015】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第6の技術的手段は、上記第1乃至第4の手
段に加えて、前記第1および第2のトランスジューサの
配列形態を、それぞれ、二次元配列形態(1)および1
次元配列形態(1a、1b、1c)としたことである。
【0016】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第7の技術的手段は、上記第5または第6の
手段に加えて、前記1次元配列形態として超音波トラン
スデューサを直線(X1)上に配列したことである。上
記した技術的課題を解決するために講じた本発明の第8
の技術的手段は、上記第5または第6の手段に加えて、
前記二次元配列形態として超音波トランスデューサを星
(X1、X2、X3)状に配列したことである。
【0017】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第9の技術的手段は、上記第8の手段に加え
て、前記星(X1、X2、X3)状の超音波トランスデュ
ーサを6腕星状配列としたことである。
【0018】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第10の技術的手段は、上記第5または第6
の手段に加えて、前記二次元配列形態(1)を互い違い
の列に配列された少なくとも2つの直線状とされた超音
波トランスデューサの組み合わせから構成したことであ
る。
【0019】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第11の技術的手段は、上記第1乃至第10
の手段に加えて、前記超音波トランスデューサの配列形
態において、奇数個の超音波トランスデューサを配置し
たことである。
【0020】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第12の技術的手段は、上記第7乃至第11
の手段に加えて、前記受信器として用いられる超音波ト
ランスデューサとして直線上のまたは節上の各々一端に
あるトランスデューサとしたことである。
【0021】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第13の技術的手段は、上記第1乃至第3の
手段に加えて、前記一次元配列形態または二次元配列形
態として超音波トランスデューサを曲面上に配置したこ
とである。
【0022】上記第1の技術手段によれば第1形態の音
響ローブパターンに基づく検知物体からの第1反射エコ
ー信号がメモリーされ、次いで第2形態の音響ローブパ
ターンに基づく同一検知物体からの第2反射エコー信号
がメモリーされる。そして、メモリーされた両信号は逐
一数学的に組み合わされて、検知物体の正確な位置・方
位が認識できる。
【0023】また、上記第2の技術手段によれば、第1
配列形態の超音波トランスデューサが形成する第1音響
ローブパターンに基づく、検知物体からの反射エコー信
号が第2配列形態の超音波トランスデューサによって受
信され、この反射エコー信号について受信方位解析方法
が適用されて、検知物体の正確な位置・方位が認識でき
る。
【0024】また、上記第3の技術手段によれば、少な
くとも1回の超音波発信を行ない、検知物体からの反射
エコー信号が第1配列形態の超音波トランスデューサに
よって受信され、この反射エコー信号について第1受信
方位解析方法が適用される。また反射エコー信号が第2
配列形態の超音波トランスデューサによって受信され、
この反射エコー信号について第2受信方位解析方法が適
用される。両解析方法の結果を逐一数学的に組み合わせ
て、検知物体の正確な位置・方位が認識できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った方法の実施
例を説明する。図11に示すように、本発明実施例は主
に、DSPコントローラ51、超音波トランスデューサ
からなる超音波発信器52、DSPコントローラの励起
信号に基づいて発信器52を励起駆動するドライバー5
3、超音波トランスデューサからなる超音波受信器5
4、受信器54の受信信号(反射エコー信号)を増幅
し、またAD変換する増幅器・ADコンバーター55およ
びDSPコントローラとの間で受信信号など各種信号を
やりとりし且つ各種信号を記憶するメモリー56から構
成されている。超音波発信器52と超音波受信器54は
同一のあるいは別々の超音波トランスデューサから構成
されうる。
【0026】図5のaに示すように、本発明第1実施例
の第1走査ステップの特徴は、図1の超音波トランスデ
ューサの位相配列を電気的に励起して、高い解像度を持
つ第1音響ローブパターンを、即ち音響エネルギー分布
を形成することである。この例では、図1の線X1上に
一列に線形配列された、7つの超音波トランスデューサ
の位相配列が超音波発信器として用いられ、対応する反
射エコー信号を受信するために図1の1つの超音波トラ
ンスデューサ1bが超音波受信器として用いられる。こ
の超音波発信器を電気的に制御することで、8度の幅を
持つ平面ディスク形状のメインローブ9が、メインロー
ブ9からは角度θ1=60度の角度間隔に位置する2つ
の干渉ローブ10、10’と小さな回折ローブ11と共
に形成される。干渉ローブの数は個々の超音波トランス
デューサの間隔に依存し、干渉ローブ間の角度間隔は超
音波発信器の大きさと超音波トランスデューサに与えら
れる励起信号の周波数に依存する。第1音響ローブパタ
ーンでは、反射エコー信号画像の水平面断面において指
向性が強いメインローブのおかげで高い解像度を提供す
ることができる。解像度は線形に配置された発信器の数
を増やすことで向上していく。
【0027】しかし、二つの干渉ローブ10、10’は
図6に示すように反射エコー信号画像に虚像を生じさせ
る。この図において、水平軸は監視区域内の物体と超音
波トランスデューサの位相配列の中央との距離を示し、
垂直軸は60度からマイナス60度までの超音波の発信
角を示す。像12、12’、19は検知物体の位置に対
応する反射エコー信号の強度をあらわす。この例では、
2つの対称的な像12、12’について、メインローブ
によって1回、干渉ローブによって1回ずつ認識され
た、30度またはマイナス30度の位置にある一つの物
体に対応するのか、あるいは互いに60度の間隔を持っ
て離れた2つの物体に対応するのか判別できない。
【0028】実際に、図5のbに示すように、監視区域
の走査中には、メインローブ9と音響エネルギーが増大
し大型化した偽ローブ10(または10’)が、60度
の一定間隔をもって隔てられている。従って、2つの反
射信号は0度を境として、両がわに一つずつ検出されう
る。
【0029】本発明第1実施例の第2走査ステップの特
徴は、第1走査ステップの時と同じ超音波トランスデュ
ーサの位相配列から、異なった補足的なローブ形状を持
つ他の音響ローブパターンを形成するところと、第1走
査ステップの時と同じ位置において同じ認識区域を走査
するところにある。このような第2の音響ローブパター
ンは、好ましくは、星状に配置された19個の超音波ト
ランスデューサからなる前記第1走査ステップと同じ超
音波トランスデューサの位相配列の19個すべての超音
波トランスデューサを電気的に制御して得られる。この
結果、図7に示すような音響ローブパターンが得られ、
その干渉ローブや回折ローブは図4に示すような水平走
査平面には無い。反射エコー信号を受信するために図1
の1つの超音波トランスデューサ1bが超音波受信器と
して用いられる。巨大なアーチ状のメインローブ14が
2つの干渉ローブ15、15’と複数の回折ローブ16
と共に生成される。このようなローブ形状は円筒状パタ
ーンと呼ばれる。
【0030】第2走査ステップのメインローブの幅は第
1走査ステップのメインローブよりもやや広く、中程度
(約12度)で、回折ローブ16の音響エネルギーが相
対的に大きいため、その影響も非常に大きくなる。この
ため、第1走査ステップに対し走査解像度は低く、回折
ローブ16に起因する複数の大きな干渉反射エコー信号
が現れる。しかし、干渉ローブ15はメインローブ14
から120度の間隔で対称的に大きく離れており、図6
の反射エコー信号画像にあったような60度の位置の虚
像は現れない。図8は、この第2の走査パターンを用い
た走査についての反射エコー信号の画像であり、監視区
域内の2つの検出物体の存在に対応した、低解像度ゆえ
の2つの大きな主像17、17’と回折ローブ16によ
る複数の二次干渉像18が現れている。
【0031】本発明第1実施例の大きな特徴は、上記2
つの走査ステップを組み合わせるところにあり、干渉ロ
ーブによる虚像信号は現れるが第1の走査ステップによ
り高い解像度を確保し、且つ低解像度ではあるが虚像信
号が第1の走査ステップとは他の場所に現れる第2の走
査ステップを続いて実行し、両ステップの虚像効果を除
去できるようにするところにある。これは、第1走査ス
テップの結果をメモリーし、同一の監視区域を第2走査
ステップによって走査し、両者の反射エコー信号を逐一
掛け算して組み合わせることで達成される。これは、超
音波発信ならびに反射エコーの受信の目的で用いられる
公知の装置の公知の超音波トランスデューサの位相配列
の制御回路を用い、ソフトウエアで制御することで達成
される。ただし、当該装置には第1、第2の2つの走査
ステップの各々における反射エコー信号を数学的に掛け
算する手段が追加される。
【0032】上記2つの走査ステップを組み合わせて得
られた画像を図9に示す。ここで、虚像12は消滅し、
監視区域内の実際の検出物体の位置に相当する像1
2’、17’、17、19だけが残っている。この2つ
の走査ステップの組み合わせによる他の効果は、第2走
査ステップにおける回折ローブ16の反射エコー信号に
よる二次干渉像18が第1走査ステップの小さなエコー
信号によって重み付けされ、二次干渉像18の信号レベ
ルが低減できることである。
【0033】第2走査ステップの超音波発信は、ある角
度範囲において連続的に実行され、且つこれは高解像度
の第1走査ステップによって反射エコーが検出された時
だけ、反射エコーのある角度範囲を含む特定平面内で実
行される。これにより、走査時間が短縮される。好まし
くは、第2走査ステップは反射エコーの値が所定値より
も大きい場合にのみ実行される。有利には、これら2つ
ステップによる超音波走査は同じ超音波トランスデュー
サ位相配列を用いれば良いが、各々がローブパターンを
形成および/または受信する2つの配列を用いることも
できる。
【0034】以上の第1実施例では、超音波発信中に発
信器の異なる配列形態に対してそれぞれ励起信号を与え
ることで、2つの異なる音響ローブパターンが得られ
た。また、メモリーに格納された反射エコー信号は単純
に電気的に組み合わせ処理された。
【0035】次に本発明の第2実施例では、受信器とし
て制御される例えば図1の位相配列の19個すべての超
音波トランスデューサの各々において受信される反射エ
コー信号をメモリーする際、たとえば、発信器として用
いられる図1の線形に配置されたトランスデューサ1
a、1b、1cのような第1超音波トランスデューサの
位相配列によって形成される第1音響ローブパターンが
1回だけ発信される。そして、たとえば図1の星状配列
とは異なる形態を持つ他のトランスデューサ配列の受信
器として用いられた超音波トランスデューサが受信した
反射エコー信号に、それら信号の位相差による受信方位
解析方法(以後、受信方位解析方法とよぶ)を適用する
ことで、第1音響ローブパターンに起因する虚像を除去
できる。
【0036】受信方位解析方法とは、超音波発信の際に
用いる、方位発信のための位相制御を、同様に反射エコ
ーの受信の際の受信方位認識の位相解析に役立てるもの
である。図10のaに示すように、単一回の超音波発信
の際、受信器として用いられる異なる超音波トランスデ
ューサ、例えば直線状に並んだ受信器R1、R2、R3
4において、物体20の反射エコー受信信号はそれぞ
れ異なる時間に到達する。図10のbは、横軸に時間を
取り、各超音波トランスデューサにおいて受信された反
射エコー位相差信号の大きさSR1、SR2、SR3、SR4
各値を示す。
【0037】受信方位解析方法は、各角度について反射
エコー信号の値を得るためにメモリーされた反射エコー
信号の位相差を合計する。各超音波発信について、遅延
時間Δiに夫々対応する開口角度θiが、異なる仮想角
度や受信指向性のために電気的に算出される。各角度θ
iにおける受信信号電圧A(θi)を算出できるよう超
音波走査を行なう。特にκ個の受信器が1次元形態であ
る場合には、受信信号電圧A(θi)は次式で求められ
る。 A(θi)=SR1(t)+SR2(t+Δi)+SR
3(t+2.Δi)+SR4(t+3.Δi)+...
+SRκ(t+(κ−1).Δi)
【0038】そして、各角度θiについてA(θi)の
最大値を確認し、物体との目標角度αが求められる。各
目標角度は遅延時間に対応する。これら個々の遅延時間
を加算し、物体20と受信器との間の絶対角が正確に求
められる。分かりやすくするために本実施例は直線状に
並んだ超音波トランスデューサからなる超音波受信器に
ついて説明したが、受信方位解析方法は2次元の受信器
配列にも適用できる。
【0039】本発明に従う第3実施例では、発信器とし
て制御される少なくとも一つの超音波トランスデューサ
によって第1の超音波発信を行ない、受信器として制御
される第1形態の超音波トランスデューサの位相配列に
おいて、例えば図1に示す直線状に並んだ超音波トラン
スデューサ配列1a、1b、1cにおいて受信された反
射エコー信号をメモリーする。そして、第1の受信方位
解析ステップがこのメモリーされた反射エコー信号に対
して行われる。
【0040】受信器として用いられる超音波トランスデ
ューサの位相配列はその配列形態、例えば線形配列形態
に特有の受信方位解析パターンを持っているので、対応
する線形配列形態の方位発信位相制御と同様に、いくつ
かの虚像が生じる。
【0041】これら虚像を除去するために第2ステップ
として前記のものと実質同一のステップが実行される。
しかし、例えば図1の星状配列のような異なる配列形態
を持つ第2形態の超音波トランスデューサの位相配列を
超音波受信器として用いる。そして、これら第2形態の
超音波トランスデューサの位相配列の各受信器が受信し
た反射エコーをメモリーしたものに対して、第2の受信
方位解析ステップが実行され、虚像を除去するため、そ
の結果が第1の受信方位解析ステップの結果と組み合わ
される。これら2つのステップは各超音波発信角につい
て適用されうる。
【0042】超音波トランスデューサ配列の少なくとも
一つの発信器からの特有の超音波発信の反射エコー信号
が星状形態の超音波トランスデューサの位相配列のすべ
ての超音波トランスデューサにて受信され、メモリーさ
れる。そして、第1受信方位解析ステップが第1形態の
超音波トランスデューサの位相配列からなる受信器、例
えば線形配列形態の超音波トランスデューサの位相配列
の各超音波トランスデューサによって受信されたエコー
信号をメモリーしたものに対して実行され、第2受信方
位解析ステップが第2形態の超音波トランスデューサの
位相配列からなる受信器、例えば星状受信器配列の各受
信器によって受信されたエコー信号をメモリーしたもの
に対して実行される。
【0043】以上から明らかなように、本発明実施例の
方法は3つの異なる方法で実行される。第1に、2種類
の超音波ローブパターンによる連続的な超音波発信を行
なうステップと、それに続く各受信信号を組み合わせる
ステップからなる方法。第2に、第1の超音波トランス
デューサ配列からの単一の音響ローブパターンによる単
一の超音波発信を行なうステップと、第2の超音波トラ
ンスデューサ配列におけるビーム形成ステップからなる
方法。第3に、単一または2回の超音波発信と単一また
は2回の反射エコー信号の受信をそれぞれ行なうステッ
プと、それに続く2つの受信方位解析ステップを組み合
わせるステップからなる方法。
【0044】本発明実施例は2つ以上の補足的な音響ロ
ーブパターンを用いて実行されるものであり、上述して
きたような特定の形態が用いられ、互いに異なるある種
の形態を持つ超音波トランスデューサが用いられる。と
りわけ、本発明実施例では、1次元および2次元形態
が、それぞれ線形形態あるいは星状形態である。しか
し、二次元形態は少なくとも2列の超音波トランスデュ
ーサ組み合わせとすることができ、有利にはハニカム構
造のような互い違いの列に配列されたものである。好ま
しくは、超音波トランスデューサの配列形態は、奇数個
の超音波トランスデューサからなること、あるいは受信
器として用いられる超音波トランスデューサは直線上の
または節上の各々一端にあるトランスデューサであるこ
とがよい。また、一次元配列形態または二次元配列形態
の超音波トランスデューサは曲面上に配置することがで
きる。
【0045】本発明実施例は、非破壊検査のような固体
を対象としても、水中のような液体を対象としても、あ
るいは空気のような気体を対象としても実施できる。と
りわけ、本発明実施例は室内ロボットの自律ナビゲーシ
ョンに適用でき、従来に比べてより良い結果をもたら
す。距離精度は約1cm、角度精度は2度、操作範囲は
0、5から10m、反応時間は50msから500m
s、そして電気的な操作角度範囲は±90度である。本
発明実施例は、デジタル信号プロセッサー等のCPUを
用いて実行できる。信号処理ソフトウエアはアセンブリ
言語やC言語を組み合わせて書くことができる。ロボッ
トとの通信はRS232形式のケーブルを介して接続で
きる。
【0046】わずかな超音波トランスデューサが必要と
なるだけであり、容易に市場投入ができるので、全体的
なシステムはコンパクト且つ低コストで済む。更に、同
じ超音波トランスデューサ配列がソフトウエア操作によ
り操作信号を単純に変えるだけで、他の用途にも用いる
ことができる。このシステムは光線についての問題はな
く、夜間でも作動できる。
【0047】本発明実施例は広く適用可能である。例え
ば、バックソナー、自動車両駐車あるいは衝突防止とい
った自動車に、自動部品配送、自動包装、組み立てライ
ン上の部品の遠隔操作あるいは清掃ロボットのような産
業界に、自動床清掃といったかていにも、また目が不自
由な人のための案内や老人の移動検知といった公共福祉
にも適用できる。
【0048】請求項1に記載の発明によれば、第1反射
エコー信号と第2反射エコー信号を逐一数学的に組み合
わせることで、反射エコー信号を全体として重み付けが
でき、虚像に相当する反射エコー信号が除去できるの
で、検知物体の位置を正確に識別できる。請求項2に記
載の発明によれば、第1の配列形態にある超音波トラン
スデューサによって発信された超音波が検知物体に当た
って跳ね返って得られた反射エコー信号が、第2の配列
形態にある超音波トランスデューサによって受信され、
そしてこの反射エコー信号について受信方位解析方法が
適用されるので、検知物体の位置を正確に識別できる。
請求項3に記載の発明によれば、単一の反射エコーにつ
いて異なる配列形態の受信器が受信した信号をそれぞれ
受信方位解析し、それぞれの結果を逐一数学的に組み合
わせるので検知物体の位置を正確に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知の超音波トランスデューサ配列の正面図。
【図2】図1の3つの直線上に並んだ超音波トランスデ
ューサを発信器として用いた際に形成された超音波ビー
ムの空間的なエネルギー分布を表す図。
【図3】図1の7つの直線上に並んだ超音波トランスデ
ューサを発信器として用いた際に形成された超音波ビー
ムの空間的なエネルギー分布を表す3次元図。
【図4】図1の6腕星状の超音波トランスデューサ配列
の19の超音波トランスデューサを発信器として用いた
際に発せられた音響ローブパターンを表す3次元図。
【図5】図1の7つの超音波トランスデューサによって
形成され、本発明第1実施例に適用される超音波走査の
ための第1のローブパターンを示す。
【図6】図5に示した第1のローブパターンによって得
られた反射エコー信号の画像である。
【図7】図1の19個の超音波トランスデューサによっ
て形成され、本発明第1実施例に適用される超音波走査
のための第2のローブパターンを示す。
【図8】図7に示した第2のローブパターンによって得
られた反射エコー信号の画像である。
【図9】図6、8の画像をもとに処理して得られた反射
エコー信号の画像である。
【図10】本発明の第2、第3実施例で用いられるビー
ム形成方法の原理図である。
【図11】本発明第1乃至第3実施例に適用されるシス
テムの構成図である。
【符号の説明】
1 超音波トランスデューサの位相配列 9、10、10’、11 第1音響ローブパターン 14、15、15’、16 第2音響ローブパターン 12、12’、19、17、17’、18 反射エコー
信号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波トランスデューサが、超音波走査
    のための音響ローブを発信する発信器として、またその
    反射エコー信号を受信する受信器として用いられ、監視
    区域の少なくとも一つの範囲を走査するために超音波ト
    ランスデューサの位相配列を電気的に制御する方法にお
    いて、 第1音響ローブパターン(9、10、10’、11)を
    生成するために第1配列形態の超音波トランスデューサ
    を発信器として制御し、対応する第1反射エコー信号を
    メモリーに格納するために該第1反射エコー信号を受信
    する受信器として少なくとも一つの超音波トランスデュ
    ーサを制御するステップと、 前記第1音響ローブパターンとは異なる第2音響ローブ
    パターン(14、15、15’、16)を生成するため
    に第2配列形態の超音波トランスデューサを発信器とし
    て制御し、対応する第2反射エコー信号をメモリーに格
    納するために該第2反射エコー信号を受信する受信器と
    して少なくとも一つの超音波トランスデューサを制御す
    るステップと、 両反射エコー信号(12、12’、19;17、1
    7’、18)の対応する角度位置に現れる反射エコー信
    号を正確に認識するために、メモリーに格納された前記
    第1反射エコー信号(12、12’、19)を、メモリ
    ーに格納された前記第2反射エコー信号(17、1
    7’、18)と逐一数学的に組み合わせるステップとか
    らなることを特徴とする超音波トランスデューサの位相
    配列を電気的に制御する方法。
  2. 【請求項2】 超音波トランスデューサが、超音波走査
    のための音響ローブを発信する発信器として、またその
    反射エコー信号を受信する受信器として用いられ、監視
    区域の少なくとも一つの範囲を走査するために超音波ト
    ランスデューサの位相配列を電気的に制御する方法にお
    いて、 第1音響ローブパターン(9、10、10’、11)を
    生成するために第1配列形態の超音波トランスデューサ
    を発信器として制御するステップと、 該第1音響ローブパターンからの反射エコー信号を受信
    するために、発信器として用いられた第1配列形態とは
    異なる第2配列形態の超音波トランスデューサを受信器
    として制御するステップと、 反射エコー信号を正確に識別するために、該反射エコー
    信号に対して受信方位解析方法を適用するステップとか
    らなることを特徴とする超音波トランスデューサの位相
    配列を電気的に制御する方法。
  3. 【請求項3】 超音波トランスデューサが、超音波走査
    のための音響ローブを発信する発信器として、またその
    反射エコー信号を受信する受信器として用いられ、監視
    区域の少なくとも一つの範囲を走査するために超音波ト
    ランスデューサの位相配列を電気的に制御する方法にお
    いて、 少なくとも1回超音波を発信するために少なくとも一つ
    の超音波トランスデューサを発信器として制御するステ
    ップと、 該少なくとも1回の超音波の発信に基づく反射エコー信
    号を受信するために、第1配列形態の超音波トランスデ
    ューサを受信器として制御し、該反射エコー信号に対し
    て第1の受信方位解析を施すステップと、 第1配列形態とは異なる第2配列形態の超音波トランス
    デューサを受信器として制御し、該反射エコー信号に対
    して第2の受信方位解析を施すステップと、 反射エコー信号を正確に識別するために、前記第1およ
    び第2の受信方位解析の結果を逐一数学的に組み合わせ
    るステップとからなることを特徴とする超音波トランス
    デューサの位相配列を電気的に制御する方法。
  4. 【請求項4】 前記第1音響ローブパターンに基づく第
    1の反射エコー信号または前記第1配列形態の超音波ト
    ランスデューサに対応する反射エコー信号に適用された
    受信方位解析結果のいずれか一方が走査対象の角度区域
    内で所定のしきい値よりも高い値を持つと検知された場
    合には、1回または複数回の超音波発信を自動的に行な
    うことを特徴とする請求項1乃至3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2のトランスデューサ
    の配列形態は、それぞれ、1次元配列形態(1a、1
    b、1c)および二次元配列形態(1)であることを特
    徴とする請求項1乃至4の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のトランスジューサ
    の配列形態は、それぞれ、二次元配列形態(1)および
    1次元配列形態(1a、1b、1c)であることを特徴
    とする請求項1乃至4の方法。
  7. 【請求項7】 前記1次元配列形態とは超音波トランス
    デューサを直線(X1)上に配列することであることを
    特徴とする請求項5または6の方法。
  8. 【請求項8】 前記二次元配列形態とは超音波トランス
    デューサを星(X1、X2、X3)状に配列することであ
    ることを特徴とする請求項5または6の方法。
  9. 【請求項9】 前記星(X1、X2、X3)状の超音波ト
    ランスデューサは6腕星状配列であることを特徴とする
    請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 前記二次元配列形態(1)は互い違い
    の列に配列された少なくとも2つの直線状とされた超音
    波トランスデューサの組み合わせからなることを特徴と
    する請求項5または6の方法。
  11. 【請求項11】 前記超音波トランスデューサの配列形
    態は奇数個の超音波トランスデューサからなることを特
    徴とする請求項1乃至10の方法。
  12. 【請求項12】 前記受信器として用いられる超音波ト
    ランスデューサは直線上のまたは節上の各々一端にある
    トランスデューサであることを特徴とする請求項7乃至
    11の方法。
  13. 【請求項13】 前記一次元配列形態または二次元配列
    形態の超音波トランスデューサは曲面上に配置されてい
    ることを特徴とする請求項5乃至12の方法。
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