JPH1172348A - カメラ装置および情報取得方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 いつでも、どこでも撮影した場所およびそれ
に関連する最新の情報を画像情報とともに簡単に利用で
きるカメラ装置を提供すること。 【解決手段】 カメラ装置１０は、ＧＰＳ衛星１からの
電波を受信し、自己の現在地の位置情報を取得する。ま
た、この位置情報に基づき地図情報やＤ−ＧＰＳのため
の差分情報等の位置関連情報をインターネット４０を経
由して取得する。そして、インターネット４０を経由し
て入手した位置関連情報と撮影した画像情報を関連付け
する。従って、いつでも、どこでも撮影した場所および
それに関連する最新の情報を画像情報と共に簡単に利用
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を取得可
能なカメラ装置、および画像情報に関連する情報を取得
可能な情報取得方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複数の衛星からの電波を受信して電波測
位を行い、自己の現在地を検出可能なシステムが開発さ
れている。例えば、ＧＰＳ（Global Positioning Syste
m）が自動車のカーナビゲーションシステムに搭載さ
れ、また、携帯型のＧＰＳ受信機が登山やハイキングの
ナビゲーションに用いられており、自己の現在地が簡単
にユーザーに対し示されるようになっている。このよう
なＧＰＳ機能を備えた装置が各種提案されている。その
一つとしてＧＰＳを搭載したカメラが特開平７−３０７
９１３号公報に開示されている。この公開公報に記載さ
れているカメラ装置は、撮影した画像データにＧＰＳか
ら得た自己の現在地の情報を付加し、そのデータを記憶
するようになっている。また、画像情報再生時にはＧＰ
Ｓによって得られた位置情報に基づきシステムに内蔵し
ている地図情報も合わせて表示できるように構成されて
いる。

【０００３】また、特開平７−２８８７２５号公報に
は、地図情報を取得した画像に重ね合わせて表示でき、
また、その重ね合わされた画像を記録可能なカメラ装置
が開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の各公報に開示さ
れているカメラ装置では、画像に重ね合わせる地図情報
としては、ハードディスク、ＣＤ−ＲＯＭあるいはフロ
ッピーディスク等の記録媒体に予め記録された地図情報
が対象であり、ＧＰＳにより得られた自己の現在地の情
報から記録媒体上の現在地周辺の地図情報を読み出すと
共に表示して、その上に撮影した画像を重ね合わせるよ
うにしている。

【０００５】しかしながら、日本全国あるいは海外にお
いても使用可能なカメラ装置を実現しようとすると、そ
のために必要な地図情報をハードディスク等に予め記録
しようとすれば、メモリ容量が膨大になりカメラ装置が
大型化し、また非常に高価となる。あるいは記録された
地図情報の解像度が低くなり、現実的には利用できな
い。また、予め行き先が決まっていれば、その場所の詳
細な地図情報が記録された記録媒体を利用できるが、各
ユーザの好みにマッチした記録媒体や最新の情報にアッ
プグレードされたものを利用することは難しい。従来構
成のカメラ装置で取り扱いできるのは地図情報のみであ
り、それ以上の情報も提供しようとすると、メモリ容量
が膨大となり非現実的となる。

【０００６】また、上記の従来のカメラ装置では、ＧＰ
Ｓの単独測位ができるだけであり、位置精度が数百メー
トル単位となる。従って、カーナビゲーションのように
地図上の主要な道路とマッチングさせて位置を把握でき
ても、ユーザーが現在歩いている市街地の場所や細かな
通り等の位置を正確に判別することは難しい。このた
め、狭い範囲で移動しながら撮影しても、それぞれの撮
影場所を精度良く把握できず、画像情報と位置情報とを
的確に関連付けることは現実的には難しい。従って、現
行では位置情報から画像を検索するなどの機能を実現す
ることは不可能である。

【０００７】これに対し、予め高精度で位置が判明して
いる基地局（固定局）からの差分情報に基づき単独測位
されたデータを補正して位置情報の精度を高める相対測
位が可能であり、Ｄ−ＧＰＳ（Differential−ＧＰＳ）
と呼ばれている。Ｄ−ＧＰＳを採用すれば、位置精度を
数ｍ単位まで向上できるので、ユーザーの現在位置を精
度良く特定することができる。さらに、複数の基地局か
ら得られた差分情報を用いて単独測位された位置情報を
補正するワイドエリアＤ−ＧＰＳ（ＷＡＤＧＰＳ）を採
用することによってさらに位置精度を向上できる。ＷＡ
ＤＧＰＳを採用することにより、各基地局の空間の相互
作用によるエラーやマルチパスエラーを除去することが
でき、不調な基地局があってもそのエリアを他の基地局
でカバーすることも可能となる。このため、少数の基地
局で広範囲をカバーすることができるので、安定した高
精度の位置情報を求めることができる。

【０００８】従って、移動を繰り返しながら撮影した画
像情報に位置情報を関連付けるためには、単独測位では
なくＤ−ＧＰＳあるいはＷＡＤＧＰＳを用いて相対測位
された位置情報を採用することが望ましく、現実的であ
る。

【０００９】そこで、本発明においては、現実的にＧＰ
Ｓ等の電波測位によって現在地を求め、その位置情報に
関連した情報を取得できるカメラ装置および情報取得方
法を提供することを目的としている。また、Ｄ−ＧＰＳ
やＷＡＤＧＰＳを用いて高精度の位置情報を取得でき、
さらに、この位置情報を撮影した画像情報に関連付ける
ことが可能なカメラ装置および情報取得方法を提供する
ことを目的としている。そして、いつでも、どこでも撮
影した場所およびそれに関連する最新の情報を画像情報
とともに簡単に利用できるコンパクトで安価なカメラ装
置を提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このため、本発明のカメ
ラ装置は、電波測位によって自己の現在地の位置情報を
取得すると共に、この位置情報をコンピュータネットワ
ークを介して送信して、サーバー等のコンピュータネッ
トワークに接続された情報提供システムから自己の現在
地の位置情報に関連した様々な情報（位置関連情報）が
得られるようにしている。そして、これらネットワーク
を介して得られた位置関連情報と撮影した画像情報とを
関連付けできるようにしている。すなわち、本発明のカ
メラ装置は、画像情報を取得可能な撮像装置と、衛星か
らの電波を受信して電波測位を行い、自己の現在地の位
置情報を取得可能な位置情報取得装置と、コンピュータ
ネットワークを介して位置情報に関連する位置関連情報
を取得可能な通信装置と、画像を取得した時の位置関連
情報を通信装置を介して取得可能な制御装置とを有して
いる。また、本発明の情報取得方法においては、画像情
報を取得する撮像工程と、衛星からの電波を受信して電
波測位を行い、自己の現在地の位置情報を取得する位置
情報取得工程と、コンピュータネットワークを介して位
置情報に関連する位置関連情報を取得する工程と、画像
を取得したときの位置関連情報を取得する工程とを有し
ている。

【００１１】本発明のカメラ装置および情報取得方法で
は、建物や風景等を撮影したときの現在地の位置情報を
ＧＰＳによって取得し、この位置情報に関連する情報を
通信装置からコンピュータネットワークを介して入手で
きる。インターネット等のコンピュータネットワークは
大型で処理能力の高いサーバーや、その他の情報提供シ
ステムが接続されており、転送した位置情報に関連した
情報（位置関連情報）、例えば、地図情報、Ｄ−ＧＰＳ
あるいはＷＡＤＧＰＳのための差分情報等のユーザーが
望むアップグレードされた情報が存在し、その位置関連
情報をカメラ装置の側でリアルタイムで収集できる。従
って、カメラ装置本体に膨大な容量の記録媒体を用意し
なくとも、いつでも、どこでも詳細な地図情報、店やレ
ストラン等の情報、あるいは遊園地やテーマパークの最
近の情報が入手できる。このため、撮影した場所に応じ
た種々の情報を簡単に入手できる小型で安価なカメラ装
置を入手できる。

【００１２】従来のＧＰＳによって位置情報を取得でき
るカメラ装置で扱われる位置情報に関連した情報は地図
情報のみであり、さらに、その情報量が限定されている
のに対し、本発明のカメラ装置および情報取得方法にお
いては、膨大な情報が流通しているコンピュータネット
ワークを介して撮影時の位置情報に関連した様々な情報
を取得してカメラ装置の側に処理することができる。例
えば、レストランを撮影した時に、撮影場所の情報に基
づいてコンピュータネットワークに接続されたインター
ネットのＷＷＷサーバー等の情報提供サーバーからその
レストランの所在地、名称、営業時間、メニュー、価格
等の情報を取得して、画像情報にそれらの情報を関連付
けして表示あるいは記録することができる。また、撮影
場所の最近の地図情報をネットワーク経由で取得して上
記の各種情報を関連付けした画像情報をマップ上にマー
クする等の利用も可能である。

【００１３】また、本発明のカメラ装置および情報取得
方法においては、画像情報を写映した時の位置情報と共
に通信装置からコンピュータネットワークを介して特定
のサーバー側に転送して、保存するといった使用形態も
可能である。このようにすれば、画像情報を含めた位置
関連情報をカメラ装置内に保存する必要がないので、カ
メラ装置を大幅に小型にでき、手帳サイズあるいはそれ
以下のサイズで携帯性に優れた多機能で膨大な記憶能力
を備えたカメラ装置を実現できる。勿論、特定のサーバ
ーへ転送して記録した情報は、通信装置を介して関連し
て付された位置情報に基づき自動的、または入力装置等
の介して条件を入力して再びカメラ装置の側に転送して
利用するといった使用形態も可能である。カメラ装置に
用意する記憶装置の容量は、撮影頻度やネットワークを
介してサーバー側に画像情報を転送する速度等を考慮し
てカメラ装置の取扱性および携帯性を損なわない程度で
決定することができる。カメラ装置に内蔵ＲＡＭディス
クやハードディスク等の記憶装置を設けることも可能で
あり、さらに、フロッピーディスクや書換えまたは追記
型のＣＤ等の着脱可能な記憶装置を設けることも可能で
ある。このような記憶装置に、撮影した画像情報と共
に、ＧＰＳにより取得した自己の現在地の位置情報、お
よびこの位置情報に基づきサーバー側から取得した位置
関連情報の少なくともいずれか一方の情報を画像情報に
関連付けして記憶することにより、画像情報を地図合成
や案内図の作成等の多種多様な目的で利用することがで
きる。

【００１４】さらに、本発明においては、位置関連情報
としてネットワークを介して、少なくとも１つの基地局
から位置情報に関連するＤ−ＧＰＳあるいはＷＡＤＧＰ
Ｓの相対測位を行う差分情報を取得することも可能であ
る。相対測位を行うことにより、正確な撮影場所の位置
情報（自己の現在地情報）を取得できるので、これに基
づき、より正確な自己の現在地が判明する。このため、
その正確な位置情報を画像情報と共に記録したり、その
正確な位置情報に基づいた関連情報を得ることにより、
現実に画像情報とその位置とをマッチさせた利用ができ
る。例えば、相対測位を行えば、撮影した店とその店の
位置が数ｍ程度の誤差で判明するので、名前やサービス
が必ず一致するような現実に一般のユーザーが利用でき
るカメラ装置を提供できる。なお、差分情報に基づく撮
影場所の位置情報の補正処理は、カメラ装置側において
行って良いし、位置情報をネットワーク経由でサーバー
側に送信して、処理能力が高いサーバー側で演算を行わ
せ、補正処理された位置情報を再びカメラ装置で受信す
るようにしても良い。

【００１５】コンピュータネットワークとしては、現行
では全世界に普及しているインターネットが最適である
と考えられる。このため、このインターネットを介して
画像データ、文字データ、音声データ等を変換できる通
信装置を用いることが望ましい。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図１には本例のカメラ装置１０
を用いて写映をする様子を模式的に示してある。図１に
示すように、本例のカメラ装置１０は、ＬＣＤ等の表示
装置１２が設けられたハウジング１１の側面に撮像ユニ
ット１６が設けられており、この撮像ユニット１６を適
当な方向に向けて表示装置１２に写し出された所望の被
写体３をシャッターボタン１４を操作して撮影できるよ
うになっている。また、本例のカメラ装置１０は、ＧＰ
Ｓアンテナ２を備えており、ＧＰＳ衛星１からの電波を
受信し、自己の現在地の座標や高度等の位置情報を取得
できる。ハウジング１１には、これらに加えて情報を選
択するためなどの入力装置１３およびＰＨＳ網等の公衆
電話回線を手軽にインターネット４０にアクセスするた
め通信ユニットが内蔵されており、そのための通信用の
アンテナ４も設けられている。そして、シャッターボタ
ン１４を押すと、表示装置１２の画像がハードディスク
やフラッシュＲＯＭ等の外部記憶装置に保存されると共
にＧＰＳで位置情報を得て、それに基づく関連情報をイ
ンターネット４０から取得できるようになっている。

【００１７】本例のカメラ装置１０は、ＰＨＳ基地局６
から公衆電話回線網７にアクセスし、さらに、カメラ装
置１０の現在地から最も近いアクセスポイント８からコ
ンピュータネットワークであるインターネット４０に接
続できるようになっている。インターネット４０には、
ＷＷＷ（World Wide Web）サーバーやメールサーバー等
の各種のサーバー４１が接続されている。さらに、これ
らのサーバー４１に各種のデータベース機能を備えた記
憶装置４２が接続されており、インターネット４０を経
由して多種多様で最近の情報をリアルタイムで入手する
ことができる。

【００１８】図２にはカメラ装置１０の概略構成を示し
てある。本例のカメラ装置１０は制御ユニットであるＣ
ＰＵ１７を中心に構成されており、ＣＰＵ１７と接続さ
れた内部バス１８にはワーキング用の記憶領域となるＲ
ＡＭ１９と、制御プログラム等を格納したＲＯＭ２０
と、ＬＣＤ等の表示装置１２と、表示された情報を選択
したり、編集等を行うための入力装置１３と、ハードデ
ィスクなどの外部記憶装置１５とが接続されている。ま
た、内部バス１８には撮像ユニット１６が接続されてお
り、レンズ等を通して集光された光が撮像素子３１によ
って電気信号に変換され、さらに、画像処理回路３２に
よって画像処理された画像情報が得られるようになって
いる。画像処理回路３２で処理されたデータ（画像情
報）はＣＰＵ１７を介して表示装置１２に映し出され
る。従って、ユーザーはこの表示装置１２に表示された
画像をモニターして、シャッターボタン１４を操作する
ことにより所望の画像情報を外部記憶装置１５に静止画
あるいは動画として取得（撮影）することができる。

【００１９】さらに、内部バス１８にはデータ通信装置
２２が接続されており、このデータ通信装置２２によっ
て、ＰＨＳ回線網を介して近くのインターネット４０の
アクセスポイント８にカメラ装置１０を接続して、ＴＣ
Ｐ／ＩＰプロントコルに従ってインターネットに接続さ
れたサーバー等とデータの交換ができるようになってい
る。勿論、ＰＨＳ回線網に限らず携帯電話回線やその他
の公衆電話回線さらにはプロバイダのアクセスポイント
と直に行進してインターネット４０にアクセスすること
も可能である。

【００２０】また、内部バス１８には、ＧＰＳ測量部２
３が接続されており、このＧＰＳ測量部２３はＧＰＳ受
信アンテナ２を介してＧＰＳ衛星からのデータを受信す
る受信機２４と、受信されたデータを解析して座標位置
や時刻情報などの自己の現在地の位置情報を求める計算
機２５を備えている。本例のカメラ装置１０はデータ通
信装置２２によって、インターネット４０を介して現在
地の差分情報を入手可能なので、ＧＰＳ測量部２３でＤ
−ＧＰＳ演算を行い、現在地の位置情報を単独測位より
はるかに高精度で求められるようになっている。

【００２１】図３に、本例のカメラ装置１０を用いて画
像情報を取得する処理の一例を示してある。ステップＳ
Ｔ１においてカメラ装置１０で店やレストラン等の建物
や山や高原等の風景等の撮影を行い、それと同時にある
いは前後して、ステップＳＴ２においてＧＰＳ測量部２
３によって自己の現在地（撮影場所）の位置情報を取得
する。この時に取得される位置情報は、ＧＰＳ衛星１か
らの電波を受信して電波測位を行う単独測位により得ら
れた位置情報であり、一般的には、数百メートル単位の
誤差が含まれている。そこで、ステップＳＴ３におい
て、位置情報をデータ通信装置２２からインターネット
４０を介してサーバー４１のうち、Ｄ−ＧＰＳ用の差分
情報を提供するディファレンシャルサーバーに送信す
る。そして、ステップＳＴ４において、インターネット
４０経由でＤ−ＧＰＳあるいはＷＡＤＧＰＳのための差
分情報を受信し、ステップＳＴ５において、数メートル
単位で自己の現在地の位置情報を取得する。このように
本例のカメラ装置１０では、まず、ＧＰＳで求められた
自己の現在地の位置情報に関連する情報として差分情報
をインターネット４０から受信し、より精度の高い位置
情報が得られるようにしている。ＧＰＳ用計算機２５に
よって差分情報に基づき自己の現在地の位置情報を修正
した相対測位によると、マルチパスエラー等の誤差成分
を補正して、誤差が数メートル単位に抑制された高精度
の現在地情報を得ることができる。勿論、演算能力の高
いサーバー側で現在地情報の補正を行い、補正された後
の現在地情報をカメラ装置１０側で取得することも可能
である。サーバー側で補正を行えば、演算処理時間を短
縮でき、迅速に正確な撮影位置の位置情報を取得でき
る。

【００２２】次に、ステップＳＴ６において、正確な撮
影場所の位置情報をデータ通信装置２２を用いて再びイ
ンターネット４０に送る。本ステップＳＴ６において
は、サーバー４１のうち地図情報を提供するサーバーの
ＵＲＬを指定してインターネット４０に接続された情報
提供用のコネクションを張り、位置情報を送ってそれに
対応する撮影場所の周辺の地図情報をステップＳＴ７で
取得する。この地図情報は表示装置１２にマップとして
映し出すことができ、また、表示されたマップ上の現在
地に対応した位置に画像を重ねて表示することができ
る。そして、ユーザーが表示装置１２に映し出されてい
る映像（マップに画像が付加されてた映像）を保存した
い場合には、画像情報とインターネット経由で取得した
地図情報を関連付けして、外部記憶装置１５に保存する
ことができる。また、その画像情報と関連付けした地図
情報をインターネット４０を介して他のサーバー、例え
ば、ユーザー個人のサーバーに送って保存することも可
能である。

【００２３】本例のカメラ装置１０では、さらに、地図
情報に加えて撮影した被写体に関連するその他の情報
（位置関連情報）をインターネット４０を経由して得る
ことができる。例えば、ステップＳＴ８において適当な
サーバーのＵＲＬを接続して写映した時の位置情報を送
信することにより、そのサーバーから提供可能な位置情
報に関連する種々の情報を得ることができる。例えば、
被写体が神社仏閣等の場合には、歴史、由来、お祭りの
情報等を取得し、表示装置１２に撮影した画像と共に表
示することができる。また、被写体がレストランの場合
には、名称、所在地、営業時間、メニュー等の情報を取
得し、表示装置１２に撮影した画像とともに表示するこ
とができる。さらに、前述したような地図情報を取得し
ている場合には、これらの情報を地図と合成して表示す
ることもできる。そして、ユーザーが表示装置１２に映
し出されている映像（位置関連情報および画像情報、ま
たは地図情報、位置関連情報、および画像情報）を保存
したい場合には、これらを関連付けして、外部記憶装置
１５に保存したり、サーバーに送信して保存することも
上記と同様に可能である。

【００２４】このようにインターネット４０を経由して
特定のサーバーを記憶装置として利用すると、カメラ装
置１０内の外部記憶装置１５の容量を少なくして記憶装
置自体を小型にでき、手帳サイズあるいはそれ以下でハ
ンディータイプの携帯性に優れたカメラ装置を実現でき
る。また、サーバー側に情報を保存することができるの
で、従来に比べて非常に多くの情報を保存することがで
きる。なお、このようにサーバー側に一旦情報を保存し
た場合には、位置情報に基づき自動的、または入力装置
１３を介して条件を入力して再びカメラ装置１０の側で
保存した情報を収集できるようにすることもできる。

【００２５】図４ないし図８には本例のカメラ装置１０
によって得られるイメージ像の例を示してある。これら
の図を参照に、本例のカメラ装置１０の使用方法をさら
に説明する。図４（Ａ）および（Ｂ）に示すように、本
例のカメラ装置１０によって被写体であるレストラン３
を撮影すると、撮像装置３０によってレストラン３のイ
メージ像（画像）がカメラ装置１０に取り込まれる。

【００２６】次に、図５（Ａ）および（Ｂ）に示すよう
に、Ｄ−ＧＰＳを用いて精度の良い自己の現在地の位置
情報に基づきインターネット４０を経由して撮影場所周
辺の地図情報を取得し、表示装置１２に表示されたマッ
プ４５上の撮影場所に対応する位置に、撮影したレスト
ラン３のイメージ像（画像）３ａを表示する。なお、画
像をマップ上に表示させる等の処理はアプリケーション
プログラムによって自動的に行うことも可能であり、ま
た、表示装置１２の隣に設けられている入力装置１３を
操作することにより行うことができる。例えば、マップ
４５のズームイン・ズームアウトやマップ４５上に表示
する画像３ａのサイズ等を入力装置１３を操作すること
により容易に編集できる。このようにして得られた画像
情報４６の保存も入力装置１３を操作して行うことがで
きる。

【００２７】このような操作を繰り返し行えば、図６
（Ａ）および（Ｂ）に示すように、移動しながら撮影す
るたびにマップ４５上の撮影場所に画像３ｂ、３ｃ、３
ｄが表示された独自の画像情報４７を表示画面１２の上
で合成し、カメラ装置１０に保存、あるいはインターネ
ット４０を経由して特定のサーバーに保存することがで
きる。このようにして、例えば、見知らぬ町等を歩きな
がら気に入ったレストランや建物を撮影した場所や軌跡
等を正確に残すことができ、思い出深い画像を編集でき
る。

【００２８】このような作業をするときに、数百メート
ル単位の誤差を含むＧＰＳによる単独測位によって自己
の現在地情報を取得していたのではその位置情報によっ
て得られるマップ４５の画面が必ずしも撮影場所に対応
したものとならない。従って、ユーザーは真の撮影場所
を探さなければならない。これに対し、本例のカメラ装
置１０では、インターネット４０を経由してディファレ
ンシャルサーバーからＤ−ＧＰＳあるいはＷＡＤＧＰＳ
による差分情報を取得し、この差分情報によって誤差が
数ｍ程度の正確な現在地の位置情報を取得できる。この
ため、この位置情報をベースにインターネット４０を経
由してマップ情報を入手することにより、ユーザーの現
在地をすぐに特定することができ、また、撮影した被写
体３の距離間隔が短くても、マップ上に撮影した位置を
正確に示すことができる。

【００２９】このように本例のカメラ装置１０では、精
度の良い現在地情報を取得できるので、以下のように使
用することも可能である。図７（Ａ）に示すように、１
つの建物５０を周囲の様々な場所、例えば、図７（Ａ）
のＡ地点およびＢ地点で撮影すると、画像情報と共にＤ
−ＧＰＳによる精度の良い現在地の位置情報を取得で
き、記録される。このため、建物５０をどの位置（方
向）から撮影したかをマップ４５の上で明確に示すこと
ができる。従って、図７（Ｂ）に示す画像３ｅがＡ地点
で撮影したものであること、また、図７（Ｃ）に示す画
像３ｆがＢ地点で撮影したものであることが確実に判別
できるので、撮影位置が表示されたマップ４５と照合す
ることにより、建物５０の形状を立体的に精度良く、ま
た確実に把握できる。

【００３０】また、本例のカメラ装置１０では、現在地
の位置情報に関連する情報として地図情報だけでなく、
撮影した対象物のその他の情報をインターネット経由で
入手することができるので、地図情報に基づくマップに
撮影画像を重ね合わせるだけでなく、様々な情報と画像
情報を関連付けできる。例えば、図８（Ａ）に示すよう
に、現在地の位置情報に基づきサーバー４１の側から店
の所在地、名称、営業時間、メニュー等の撮影した対象
物に関連した情報５１を取得し、店の画像情報３ｇと対
象物に関連した情報５１が掲載されたオリジナルの画像
５２を作成することができる。また、図８（Ｂ）に示す
ように、上記の店の画像情報３ｇと対象物に関連した情
報５１が形成されたオリジナルの画像５２がマップ４５
の上に表示された画像５３を作成することも可能であ
る。

【００３１】以上説明したように、本例のカメラ装置１
０においては、自己の現在地の位置情報をＧＰＳ測量部
２３によって取得し、この現在地の位置情報をデータ通
信装置２２からインターネット４０を介してサーバー４
１に送信し、この現在地の位置情報に関連した地図情
報、Ｄ−ＧＰＳあるいはＷＡＤＧＰＳのための差分情報
等のユーザーが望む情報を取得できるようにしている。
従って、詳細な地図情報、店、レストラン、神社仏閣等
の情報、あるいは登山、ハイキング、釣り等アウトドア
関連の情報等の膨大な情報を記録したハードディスク等
の記録媒体を設けなくても、インターネット経由でそれ
らの情報を取得できる小型で画像情報に関連して多種多
様な情報を処理できるカメラ装置を低コストで提供でき
る。また、ユーザーが望む情報の全てを網羅するような
データを地域項目毎に用意し、アップデートする手間や
コストをかけずに、世界のどの場所においてもユーザー
が望む必要な最新の情報をインターネット４０を経由し
てリアルタイムで取得でき、それらと画像情報を関連付
けして保存できる。さらに、各情報を画像情報に関連付
けして独自の画像を作成することもできる。さらにま
た、位置関連情報としては、インターネット４０にオー
プンされた様々な情報を対象にできるので、これらの膨
大な情報をコンパクトなカメラ装置１０で画像情報と共
に手軽に利用できる。

【００３２】また、従来のＧＰＳによって位置情報を取
得できるカメラ装置で扱われる位置情報に関連した情報
は地図情報のみてあるが、本例のカメラ装置１０におい
ては、インターネット４０を経由して撮影時の現在地の
位置情報に関連した様々の情報を取得してカメラ装置１
０の側に処理することができる。例えば、山や高原等を
撮影したときに、その山や高原の名称、標高、高山植物
等の情報を取得して、それらの情報を画像情報に関連付
けて保存することができ、また、画像情報と共に上記の
情報が掲載された画像を作成できる。

【００３３】なお、以上の例では、静止画を例に説明し
ているが、ビデオ画像のような動画についても同様の処
理が可能である。

【００３４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラ装
置および情報取得方法においては、ＧＰＳ衛星からの電
波をキャッチして単独測位により自己の現在地の位置情
報を取得して、この現在地の情報をコンピュータネット
ワークに送信して、コンピュータネットワークを経由し
て現在地の位置情報に関連した様々な位置関連情報をリ
アルタイムで取得できるようにしている。そして、コン
ピュータネットワーク経由で入手した位置関連情報と撮
影した画像情報を関連付けできるようにしている。従っ
て、本発明によれば、現在地の情報に基づき撮影場所の
周辺の地図情報は勿論のこと、撮影対象の情報等様々な
情報を手軽に入手できる小型で安価な多機能なカメラ装
置を提供できる。また、世界のどの場所においてもユー
ザーが望む必要な最新の情報をコンピュータネットワー
クを経由して取得して、画像情報と各種の情報を関連付
けて画像情報に地図情報や撮影対象の情報が付加された
オリジナルの画像を作成することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したカメラ装置で撮影している様
子を模式的に示す図である。

【図２】図１に示すカメラ装置の概略構成図である。

【図３】図１に示すカメラ装置で自己の現在地の位置情
報に関連した位置関連情報を取得する処理の一例を示す
フローチャートである。

【図４】図１に示すカメラ装置で撮影して得られた画像
情報の一例を示す図である。

【図５】図４に示す画像情報に地図情報を合成する様子
を示す説明図である。

【図６】複数の画像情報を地図情報に合成する様子を示
す説明図である。

【図７】１つの建物を異なる方向から撮影した場合の例
を示す図である。

【図８】画像情報に自己の現在地の位置情報に関連した
位置関連情報を合成する様子を示す説明図である。

【符号の説明】

１・・・ＧＰＳ衛星 ２・・・ＧＰＳアンテナ ３・・・被写体 ４・・・通信用アンテナ １０・・・カメラ装置 １１・・・ハウジング １２・・・表示装置 １３・・・入力装置 １４・・・シャッターボタン １５・・・外部記憶装置 １６・・・撮像ユニット １７・・・ＣＰＵ ２２・・・データ通信装置 ２３・・・ＧＰＳ測量部 ３１・・・撮像素子 ３２・・・画像処理回路 ４０・・・インターネット

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像情報を取得可能な撮像装置と、衛星
   からの電波を受信して電波測位を行い、自己の現在地の
   位置情報を取得可能な位置情報取得装置と、コンピュー
   タネットワークを介して前記位置情報に関連する位置関
   連情報を取得可能な通信装置と、画像を取得したときの
   前記位置関連情報を前記通信装置を介して取得可能な制
   御装置とを有することを特徴とするカメラ装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、取得した前記画像情
   報に、前記位置情報および前記位置関連情報の少なくと
   もいずれか一方の情報を関連して記憶可能な記憶装置を
   有することを特徴とするカメラ装置。
3. 【請求項３】 請求項１において、前記通信装置は、少
   なくとも１つの基地局から前記位置情報を補正可能な差
   分情報を取得可能であることを特徴とするカメラ装置。
4. 【請求項４】 請求項１において、前記通信装置は、前
   記位置情報に関連する地図情報を取得可能であることを
   特徴とするカメラ装置。
5. 【請求項５】 請求項１において、表示装置を有し、前
   記画像情報と共に、それに関連した前記位置関連情報を
   表示可能であることを特徴とするカメラ装置。
6. 【請求項６】 請求項１において、前記コンピュータネ
   ットワークはインターネットであることを特徴とするカ
   メラ装置。
7. 【請求項７】 画像情報を取得する撮像工程と、 衛星からの電波を受信して電波測位を行い、自己の現在
   地の位置情報を取得する位置情報取得工程と、 コンピュータネットワークを介して前記位置情報に関連
   する位置関連情報を取得する工程と、 画像を取得したときの前記位置関連情報を取得する工程
   とを有することを特徴とする情報取得方法。
8. 【請求項８】 請求項７において、取得した前記画像情
   報に、前記位置情報および前記位置関連情報の少なくと
   もいずれか一方を関連して記憶する工程を有することを
   特徴とする情報取得方法。
9. 【請求項９】 請求項７において、少なくとも１つの基
   地局から前記位置情報を補正可能な差分情報を取得する
   工程を有することを特徴とする情報取得方法。
10. 【請求項１０】 請求項７において、前記位置関連情報
    として前記位置情報に関連する地図情報を取得すること
    を特徴とする情報取得方法。
11. 【請求項１１】 請求項７において、前記画像情報と共
    に、これに関連した前記位置関連情報を表示する工程を
    有することを特徴とする情報取得方法。
12. 【請求項１２】 請求項７において、前記コンピュータ
    ネットワークはインターネットであることを特徴とする
    情報取得方法。