JPH1169963A - 固形の調理補助食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に、例えば、目で見分けられる野菜片、
肉片、その他の具を含み、加えて、例えば油脂および／
または多糖類と、粉末調味成分とを含む魅力的な形態の
調理補助食品を得ること。 【解決手段】 固形の調理補助食品が、粒状表面を有す
る塊の形状を有し、かつ調味料の芯と、結合ベーおよび
目で見える成分とを含む被覆とから成るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、固形の調理補助食
品と、調理補助食品を調製する方法と、その方法を実施
する設備とに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ＵＳ−Ａ−４０６０６４５（リスラーほ
か）には、水に直ぐ溶ける粒子の形状の乾燥（dehydrat
ed）製品が記載されている。これらの粒子は、連続的な
多孔質構造と滑らかな表面とを有している。この構造お
よび表面は、部分真空下の容器内で、例えば果実、野菜
または種子の抽出物、スターチ、ガム（gums）またはア
ルギン酸塩、肉、魚またはイーストの抽出物、および／
または蛋白質水解物を含む食品材料の押出し加工によっ
て得られる。

【０００３】またＵＳ−Ａ−４９４６６９３（リスラー
ほか）には、例えばミルク、油脂、ゼラチン状スター
チ、肉および野菜の抽出物、蛋白質水解物等の粉末また
はフレーク形式の乾燥物と、例えば、別個の包装の、不
完全乾燥された野菜、肉またはパスタ片等の具とから成
る食品が記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
に、目で見分けられる野菜片、肉片、その他の具を含
み、加えて、例えば油脂および／または多糖類と、粉末
調味成分とを含む魅力的な形態の調理補助食品を得るこ
とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
による固形の調理補助食品は、粒状表面を有する塊の形
状を有し、かつ調味料（flavouring）の芯と、結合基材
および目に見える成分を含む被覆とを含んでいる。

【０００６】同じように、本発明による固形の調理補助
食品を調製する方法は、芯の成分を混合する段階と、５
℃〜２５℃でコンディショニングする段階と、付形する
段階と、結合基材の成分を混合する段階と、芯に結合ベ
ースを被覆する段階と、目に見える成分を結合ベースに
固着させる段階とを含む。

【０００７】最後に、本発明による固形の調理補助食品
を調製する方法を実施する設備は、芯の成分を混合する
装置と、芯を付形する装置と、結合ベースの成分を混合
する装置と、目に見える成分を結合ベースに固着させる
装置とを含んでいる。

【０００８】本発明による固形の調理補助食品は、表面
に、目で見分けられる野菜片、肉片、その他の具を、魅
力的な粒状形態で有している。

【０００９】本発明による方法および設備により、この
固形の調理補助食品の調製が簡単かつ限られたステップ
で調製できる。

【００１０】本明細書において、「固形」とは、例え
ば、寸法が小さく、方形横断面を有し、数ｃｍの長さの
塊形状を有するものと理解されたい。

【００１１】また、［粒状表面］とは、目で見える成分
の寸法と同等の寸法のざらざらな凹凸を有する表面と理
解されたい。

【００１２】さらに、「目で見える」とは、寸法が十分
に大きく、かつ取合わされる成分に比して色彩が十分に
対照的であるため、肉眼で見分けられる成分と理解され
たい。本発明による固形調理補助食品の場合、目で見え
る成分は具（filling ）と見なすことができる食品の乾
燥された（dehydrated）断片である。

【００１３】これらの目で見える成分は、特に、例えば
野菜片、果実片、香料植物片、肉片、魚片および／また
は甲殻類片、スパイス片、および／または種子の全粒も
しくは破砕された断片のうちの１つ以上で構成できる。

【００１４】調味料の芯は、例えば、塩３０〜５０、グ
ルタミン酸塩１０〜２０、油脂１０〜２０、中性素材お
よび補足調味料若干の割合で構成できる。

【００１５】結合ベースは、例えば、種々の油脂を組合
わせた混合物で構成するか、または粘度を増すための他
の成分、例えばスターチ、マルトデキストリン（maltod
extrins ）、ガム、またはアルギン酸塩の混合物で構成
できる。

【００１６】一例を挙げると、結合ベースは、コーンス
ターチ２５％、ヒマワリ油２０％、融点４３℃〜４７℃
の水素化（hydrogenated）パーム油脂５５％で構成でき
る。

【００１７】しかし、また結合ベースは、例えばスター
チ、マルトデキストリン、ガム、またはアルギン酸塩の
水溶液から構成することもできる。

【００１８】好ましくは、結合ベースは、目で見える成
分を固着させるために、高い粘着特性を有するものを選
択する。この粘着特性は、結合ベースが異なる油脂の混
合物から成る場合は、冷却後に消失し、結合ベースが、
例えばスターチ、マルトデキストリン、ガム、アルギン
酸塩の溶液から成る場合は、乾燥後に消失する。したが
って、異なる油脂の適切な混合物としては、例えば約５
０℃〜６０℃の使用温度で液状となり、室温では固体状
となるのが好ましい。

【００１９】特に、調理補助食品の保存状態をより良く
するため、例えば油脂を上塗りすることもできる。

【００２０】

【発明の実施の形態】本発明による固形の調理補助食品
の調製方法を実施するための方法は、例えば添付図面の
図１に示したように２つの段階で実施できる。

【００２１】調味料の芯１５を調製する第１段階では、
複数成分（粉末および結晶材料１、油脂２）、例えばス
ープの固形タブレットの調製に使用する成分を、特にレ
ーディゲ（Loedige ）型ミキサー３で混合し、温度を５
℃〜２５℃に調節して、特にフェッテ（Fette ）型また
はボナルズ(Bonals)型のプレス５でタブレットにプレス
する。あるいは、複数成分（油脂２、粉末及び結晶材料
１）、例えばソフトタイプのスープの調製に使用する成
分は、特にクレーバー（Kreber）型バンドミキサー４で
混合し、室温で保管する場合もあり、例えば押出し７、
積層６、切断８によって付形し、冷却９する。

【００２２】結合ベースおよび被覆を調製する第２段階
では、結合ベースを、例えば、スターチ、マルトデキス
トリン、ガム、またはアルギン酸塩１１を水１２に分散
させるか、またはプロペラミキサー１４を用いて油脂１
３を液化することで調製する。

【００２３】次いで、芯１５は、例えば、油脂から成る
ベースの温度を油脂の融点以上に維持しつつ、結合ベー
ス内へ完全浸漬するか、またはベースをかけることと部
分浸漬とを組合わせることによって、被覆できる。結合
ベースで被覆され、メッシュバンド１８上に運ばれた塊
状体上に、目に見える成分１７を、例えばシェーキング
コンベア１９により振りかけることで固着２０させるこ
とができる。

【００２４】次いで、結合ベースが油脂で成るか、スタ
ーチ、その他のコロイドで成るかによって、塊状体を、
例えば、特に約５℃の冷却空気の循環を特徴とするトン
ネルを通過させて冷却２１するか、または熱風乾燥機内
で乾燥させる。

【００２５】塊状体は、例えば、特に落下型被覆器(fal
ling stream coating machine)２２を用いて、任意に着
色剤を含む液化油脂２３で被覆できる。

【００２６】冷却２４後、塊状体は、例えば「フローパ
ック」包装２５内に包装される。

【図面の簡単な説明】

【図１】固形の補助食品を調製する２つの段階を示した
流れ図。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 粒状表面を有する塊の形状を有し、かつ
   調味料の芯と、結合ベースおよび目で見える成分を含む
   被覆とから成る固形の調理補助食品。
2. 【請求項２】 芯の複数成分を混合する段階と、 ５℃〜２５℃でコンディショニングする段階と、 付形する段階と、 結合ベースの成分を混合する段階と、 芯に結合ベースを被覆する段階と、 目で見える成分を結合ベースに固着させる段階とを含む
   請求項１に記載された固形の調理補助食品を調製する方
   法。
3. 【請求項３】 芯の成分を混合する装置と、芯を付形す
   る装置と、結合ベースの成分を混合する装置と、目で見
   える成分を結合ベースに固着させる装置とを含む、請求
   項２に記載された固形の調理補助食品を調製する方法を
   実施する設備。