JPH1169959A - 食品殺菌装置 - Google Patents

食品殺菌装置

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JPH1169959A
JPH1169959A JP23302897A JP23302897A JPH1169959A JP H1169959 A JPH1169959 A JP H1169959A JP 23302897 A JP23302897 A JP 23302897A JP 23302897 A JP23302897 A JP 23302897A JP H1169959 A JPH1169959 A JP H1169959A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の食品殺菌装置は構造が複雑であり、寸
法が大きかった。 【解決手段】 食品殺菌装置100は、鉛直方向に配列
された複数の殺菌釜110を有する。複数の殺菌釜11
0の組は殺菌釜組立体120を構成する。殺菌釜組立体
120は鉛直方向に移動できる。殺菌釜110のリテー
ナ入口部110aにリテーナ供給装置150が設けられ
る。リテーナ供給装置150は殺菌釜110に連結でき
る。リテーナ供給装置150はリテーナ移動用シリンダ
162を備えている。無菌搬送装置200が殺菌釜11
0の各々のリテーナ出口部110bと連結できる。殺菌
釜組立体120を移動させて、殺菌釜110を無菌搬送
装置200と連結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品殺菌装置に関
するもので、特に、多数の開放容器にそれぞれ充填され
た食品を効率的に殺菌することができる食品殺菌装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱殺菌時間の短縮化などによ
り、食品の品質劣化を防止するために、さらには、ムレ
臭が発生することを防止するために、食品を充填した容
器を密封することなく開放した状態で殺菌する方法が採
用されており、かかる従来食品殺菌装置として、例え
ば、特開平7−67595号公報に記載の装置がある。
当該装置は、それぞれ上流側に入口、下流側に出口を有
する食品供給部、直線筒加熱器、直線筒冷却器、排出部
からなり、それぞれ密閉ゲートを介して平行又は直角に
配置し、容器を押し出すための押し出し装置を備えてい
る。また、従来の他の食品殺菌装置として、例えば、特
開平9−84567号公報に記載の装置がある。当該装
置は、カセット式短時間殺菌機を複数備えている。容器
を複数個収容したカセットをカセット搬送循環コンベヤ
ーによって殺菌機に間欠的に投入し、この殺菌機をバッ
チ連続式に稼動してその内部で固形物を水蒸気で直接殺
菌している。そして、殺菌後、殺菌機よりカセットを取
り出してクリーンブースに搬入し、自動充填装置へ投入
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の食品殺
菌装置では、下記の課題があった。すなわち、特開平7
−67595号公報に記載の装置の場合には、 (1)1つの食品殺菌装置の中で、食品が入っている多
数の容器を処理するためには、食品殺菌装置の寸法が大
きくなり、スペース上の制約があった。 (2)食品殺菌装置のいずれかの部分でトラブルが発生
した場合、特に殺菌部にある複数の容器に収容されてい
る食品は、装置が停止している間、所定の時間以上にわ
たって加熱され、製品として使用することができなくな
る。そのため、装置のトラブルの発生のたびに、製品ロ
スが生じるという問題があった。また、特開平9−84
567号公報に記載の装置の場合には、 (3)各殺菌機の出口から排出される殺菌済食品を収容
した容器を受け取るために、広大なスペースのクリーン
ルームを必要とし、食品殺菌・充填を行うための装置が
大きくなり、複雑になっていた。 (4)また、クリーンルームのスペースが広大であるた
め、殺菌処理からシール処理までの間において、菌によ
る汚染が生じる可能性が大きかった。 (5)また、無菌スペース部が広大であり、当該部分並
びにこの部分に設置された設備を細部にわたって殺菌剤
を用いて殺菌するためには、多大な労力及び時間等を必
要としていた。 (6)さらに、無菌スペース部分を加圧水蒸気等で殺菌
する場合には、大型の耐圧装置を備えなければならず、
設備コストが高くなるという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、従来のこのよう
な課題を解決するため、多数の容器に収容した食品を効
率的に殺菌処理することができ、かつ、殺菌処理後、製
品容器を密封するまでの無菌スペースを減らし、殺菌後
における菌汚染のおそれがなく、また、前記無菌スペー
ス部の殺菌を容易かつ短時間で行うことができる食品殺
菌装置を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、平面スペースを減らし、小型で簡単な構造の食品殺
菌装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、食品を容器に入れた状態で殺菌する食品
殺菌装置において、容器入口部及び容器出口部を有し、
移動可能に設けられた、容器に入っている食品を殺菌す
るための複数の殺菌釜と、複数の殺菌釜の各々の容器入
口部に容器を供給するための、移動可能に設けられた容
器供給装置と、複数の殺菌釜の各々の容器出口部に連結
可能に配置された無菌搬送装置と、複数の殺菌釜の各々
の容器出口部から無菌搬送装置へ容器を排出するための
容器排出装置とを備え、複数の殺菌釜の移動する方向
は、容器入口部が容器供給装置と連結可能であり、か
つ、容器出口部が無菌搬送装置と連結可能なように構成
されている。
【0006】そして、本発明の容器供給装置は、食品の
入っている容器を殺菌釜の中へ供給する。容器に充填さ
れた食品を、殺菌釜の中で殺菌する。複数の殺菌釜を移
動させて、無菌搬送装置の容器出口部に連結する。容器
を無菌搬送装置の中へ導入する。この構成により、多数
の容器に収容した食品を効率的に殺菌処理することがで
き、かつ、殺菌処理後、製品容器を密封するまでの無菌
スペースを減らすことができる。上記複数の殺菌釜の移
動方向はほぼ鉛直方向であり、容器供給装置の移動方向
は複数の殺菌釜の移動方向とほぼ同じ方向であるのが好
ましい。この構成により、食品殺菌装置を小型にするこ
とができる。
【0007】また、本発明の食品殺菌装置は、複数の殺
菌釜を有する殺菌釜組立体を複数組備え、該殺菌釜組立
体の組に対応してそれぞれ設けられた複数の容器供給装
置を備えているのが好ましい。複数の殺菌釜を鉛直方向
に並べて殺菌釜組立体を構成する。複数の殺菌釜組立体
を放射状、或いは、平行に配列させるのが好ましい。こ
の構成により、食品が入っている多数の容器を効率的に
確実に殺菌釜に供給し、これらの容器を殺菌釜から排出
することができる。また、本発明の食品殺菌装置は、容
器出口部が前記無菌搬送装置と連結されたときに、容器
入口部が容器供給装置と連結されるように、無菌搬送装
置と容器排出装置が、同一軸線上に配置されているのが
好ましい。
【0008】更に、本発明の食品殺菌装置においては、
前記容器が、製品用容器であるのが好ましい。更に、本
発明の食品殺菌装置においては、前記容器がリテーナで
あって、殺菌された食品をリテーナから製品用容器に移
す移替え装置を配置した無菌室が、無菌搬送装置の下流
側に設置されているのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の食品殺菌装置の構成 以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図1及び図2を参照すると、本発明の食品殺菌装置
100では、複数の殺菌釜110がほぼ鉛直方向に配列
されている。殺菌釜110の直径は約25センチメート
ルであり、その長さは約4メートルである。鉛直方向
に、例えば、18段配列された殺菌釜110の組は、殺
菌釜組立体120を構成する。殺菌釜組立体120の高
さは約9メートルである。図示する例では、殺菌釜組立
体120は5個設けられており、殺菌釜の総数は90個
である。5個の殺菌釜組立体120は、図1に示すよう
に、ほぼ放射状に配列されている。複数の殺菌釜組立体
をほぼ平行に配列してもよい。殺菌釜組立体の総数は、
5個に限定されることはない。
【0010】殺菌釜組立体120は、図2に示す矢印1
22及び124の方向に、鉛直方向に移動可能に構成さ
れている。殺菌釜組立体120の移動は、殺菌釜組立体
駆動装置170を用いて行う。図3を参照すると、ワイ
ヤー172は、一端が殺菌釜組立体120に取付けら
れ、他端にはカウンターウェイト176が取付けられ
る。ワイヤー172は案内プーリ174に案内される。
殺菌釜組立体120はガイド178によって案内されて
おり、ワイヤー172をモータ(図示せず)により巻き
上げることにより上昇し、ワイヤー172を巻き戻すこ
とにより下降する。水蒸気配管180が、バルブ182
を介して各々の殺菌釜110に連結されている。バルブ
182は、例えば、ボール弁で構成する。
【0011】水蒸気供給用フレキシブルホース184が
水蒸気配管180に連結されている。水蒸気供給口18
8から水蒸気が水蒸気供給用フレキシブルホース184
に供給される。水蒸気は、バルブ182を制御すること
により、各々の殺菌釜110に供給される。殺菌釜11
0は、上流側に設けられたリテーナ入口部110aと、
下流側に設けられたリテーナ出口部110bとを有す
る。殺菌釜110のリテーナ入口部110aにリテーナ
140を供給するためのリテーナ供給装置150が、殺
菌釜組立体120に対応して殺菌釜110の上流側に設
けられる。リテーナ供給装置150は、リテーナ移送用
台車142を殺菌釜110の中に供給することができる
ように、殺菌釜110に連結することができる。リテー
ナ供給装置150は、図2に示す矢印152及び154
の方向に、鉛直方向に移動可能に構成されている。
【0012】リテーナ供給装置150の移動には、殺菌
釜組立体駆動装置170と同様な構成のリテーナ供給駆
動装置(図示せず)を用いる。圧力遮断機構を構成する
ボール弁130aがリテーナ排出装置160の出口部に
設けられている。圧力遮断機構を構成するボール弁13
0b及び130cが殺菌釜110のリテーナ入口部11
0aに近い方の側に設けられ、ボール弁130dが殺菌
釜110のリテーナ出口部110bに近い方の側に設け
られている。ボール弁130a、130b、130c及
び130dを作動させるためのバルブアクチュエータ1
32がボール弁130a、130b、130c及び13
0dにそれぞれ連結されている。
【0013】リテーナ供給装置150を、殺菌釜組立体
120のそれぞれに対応して1つずつ設けてもよいし、
リテーナ供給装置150を、殺菌釜組立体120のそれ
ぞれに対応して複数個設けてもよい。リテーナ供給装置
150は、リテーナ移動用シリンダ162を備えてい
る。図8を参照すると、リテーナ移送用台車142は細
長い箱状部材であり、複数のリテーナ140がリテーナ
移送用台車142に収容されている。1つのリテーナ移
送用台車142に収容されるリテーナ140の数は、例
えば、60個である。図9を参照すると、リテーナ14
0は箱状部材であり、6つの外面のうちの1面が開いて
いる。リテーナ140は3つのリテーナ区画部分、すな
わち、第1区画部分140a、第2区画部分140b、
第3区画部分140cに仕切られている。
【0014】第1区画部分140aに入っている食品の
具材が第2区画部分140b及び第3区画部分140c
に入っている食品の具材に熱的な影響を及ぼすことを阻
止するために、水蒸気を流通させるための第1の緩衝部
分140sが、第1区画部分140aと第2区画部分1
40bとの間、及び、第1区画部分140aと第3区画
部分140cとの間に設けられている。第2区画部分1
40bに入っている食品の具材が第3区画部分140c
に入っている食品の具材に影響を及ぼすことを阻止する
ために、水蒸気を流通させるための第2の緩衝部分14
0tが、第2区画部分140bと第3区画部分140c
との間に設けられている。複数の貫通孔140hがリテ
ーナ140の5つの外壁と、リテーナ区画部分と緩衝部
分のとの間の隔壁とに設けられている。リテーナ140
の大きさは、例えば、幅150ミリメートル、奥行き4
5ミリメートル、高さ120ミリメートルである。
【0015】使用に際しては、複数の食品の具材(図示
せず)をリテーナ区画部分140a、140b、140
cに入れる。例えば、大きい方の外形形状を持った第1
の食品の具材を第1区画部分140aに入れ、小さい方
の外形形状を持った第2の食品の具材を第2区画部分1
40bに入れ、第3の区画140cを開けておく。この
ように食品の具材を準備することにより、確実に短時間
ですべての食品を殺菌することができる。無菌搬送装置
200が殺菌釜110の各々のリテーナ出口部110b
と連結可能に殺菌釜110の下流側に配置されている。
図2に示す矢印122及び124の方向に殺菌釜組立体
120を移動させることにより、各殺菌釜110を無菌
搬送装置200と連結させることができる。無菌搬送装
置200の内部は、水蒸気無菌空間になっている。
【0016】ボール弁130eが無菌搬送装置200の
入口部200aに近い方の側に設けられている。ボール
弁130eを作動させるためのバルブアクチュエータ1
32が130eに連結されている。殺菌釜110とリテ
ーナ供給装置150の連結の作動、及び、殺菌釜110
と無菌搬送装置200の連結の作動は、リテーナの供給
と食品の具材の殺菌の時間を考慮して制御されている。
殺菌釜110のリテーナ出口部110bと無菌搬送装置
200の入口部200aの連結は、回転リングを用いて
行う。図4及び図5を参照すると、4つの殺菌釜連結用
フランジ110tが殺菌釜110のリテーナ出口部11
0bに設けられている。殺菌釜連結用フランジ110t
は、リテーナ出口部110bの外周にわたって、等間隔
に90°のピッチで設けられ、それぞれがほぼ40°の
開角で、外方向かってに突出している。
【0017】4つの無菌搬送装置連結用フランジ200
tが無菌搬送装置200の入口部200aに設けられて
いる。無菌搬送装置連結用フランジ200tは、入口部
200aの外周にわたって、等間隔に90°のピッチで
設けられ、それぞれがほぼ40°の開角で、外方に向か
って突出している。殺菌釜110のリテーナ出口部11
0bと無菌搬送装置200の入口部200aを整列させ
た状態で、これらの連結用フランジ110tと200t
はその外形がほぼ一致するように形成されている。殺菌
釜110のリテーナ出口部110bと無菌搬送装置20
0の入口部200aを整列させ、両者の間にパッキン1
94を配置し、リテーナ出口部110bと入口部200
aを密接させる。この状態では、連結用フランジ110
tと200tの外形がほぼ合う。
【0018】回転リング190が無菌搬送装置200の
入口部200aの外周部に、軸線方向に摺動可能であ
り、かつ、軸線を中心に回転可能なように設けられる。
回転リング190は、回転リング移動装置192によ
り、図4の矢印194の方向に移動することができるよ
うに設けられている。4つの固定用フランジ部190t
が回転リング190に設けられる。固定用フランジ部1
90tは、回転リング190の内周にわたって、等間隔
に90°のピッチで設けられ、それぞれがほぼ40°の
開角で、内方に向かって突出している。固定用フランジ
部190tは、軸線方向に移動したときに、連結用フラ
ンジ110tと200tと接触しないような形状に構成
されている。殺菌釜110のリテーナ出口部110bと
無菌搬送装置200の入口部200aを整列させて、パ
ッキン194を介して密接させる。次に、回転リング1
90を殺菌釜110の方に向かって移動させる。次に、
回転リング190を約45°回転させる。
【0019】その結果、図6及び図7に示すように、固
定用フランジ部190tは連結用フランジ110tと、
軸線方向で見て重なる。従って、殺菌釜110のリテー
ナ出口部110bと無菌搬送装置200の入口部200
aを、密着状態で連結することができる。パッキン19
4が殺菌釜110のリテーナ出口部110bと無菌搬送
装置200の入口部200aとの間に設けられる。この
パッキン194により、殺菌釜110のリテーナ出口部
110bと無菌搬送装置200の入口部200aとの間
を、密閉状態で保持する。殺菌釜110のリテーナ入口
部110aとリテーナ排出装置160の出口部との連結
も、同様な構造で形成されており、リテーナ入口部11
0aとリテーナ排出装置160の出口部をパッキン(図
示せず)を介して、密閉状態で保持することができる。
【0020】リテーナ140を搬送させるためのリテー
ナ用コンベヤ210が無菌搬送装置200内に設けられ
ている。リテーナ移送用台車142から取り出されたリ
テーナ140は、図1及び図2に指示する矢印212の
方向に移動することができる。リテーナ140をリテー
ナ移送用台車142から取り出すためのストッパ220
が無菌搬送装置200に設けられる。ストッパ220を
作動させることにより、リテーナ140が上流側に向か
う移動を阻止し、リテーナ排出装置160のリテーナ排
出用シリンダ161を用いてリテーナ移送用台車142
だけを殺菌釜110に戻すことができる。無菌充填機2
40が無菌搬送装置200の下流側に連結されている。
【0021】本発明の食品殺菌装置100は、90個の
殺菌釜110を、横方向に5列、高さ方向に18段に配
置した構成になっていて、装置全体の大きさは、おおよ
そ縦10メートル、横5メートル、高さ18メートルで
ある。 (2)本発明の食品殺菌装置の作動 次に、本発明の食品殺菌装置100の作動について説明
する。再び図1及び図2を参照すると、殺菌釜110を
殺菌するときに用いる装置殺菌用キャップ230が、リ
テーナ出口部110bに取付けることができるように配
置されている。装置殺菌用キャップ230をリテーナ出
口部110bに固定して、殺菌釜110の中を密閉状態
にする。次に、ボール弁130bを閉じて、殺菌釜11
0の中に水蒸気を導入する。このときに、ボール弁13
0c、130dを開閉させて、これらのボール弁130
c及び130dと、それらのパッキンとを殺菌する。こ
の工程により、殺菌釜110の中を殺菌し、同時に、ボ
ール弁130c及び130dを殺菌することができる。
【0022】次に、ボール弁130dを閉じ、装置殺菌
用キャップ230を殺菌釜110の出口部110bから
取り外す。次に、食品を収容したリテーナ140を60
個、一列に並べてリテーナ移送用台車142に配列させ
る。次に、リテーナ140を収容したリテーナ移送用台
車142を、リテーナ供給装置150内に置く。次に、
リテーナ供給装置150を上昇又は下降させて、所定の
殺菌釜110のリテーナ入口部110aと連結させる。
次に、ボール弁130b及び130cを開く。次に、リ
テーナ移動用シリンダ162を作動させて、リテーナ1
40を収容したリテーナ移送用台車142をリテーナ入
口部110aから殺菌釜110の中へ導入する。
【0023】リテーナ移送用台車142を殺菌釜110
の内に導入した後、ボール弁130bを閉じて殺菌釜1
10の中を密閉状態にする。次に、殺菌釜110の内部
を真空ポンプ(図示せず)等で減圧して脱気を行う。次
に、殺菌釜110の内部に水蒸気を導入する。そし
て、、殺菌釜110の内部で必要な食品を予備加熱した
後、食品を加圧加熱殺菌し、食品を減圧冷却する。この
工程により、食品を殺菌するのと同時にボール弁130
cを開閉させ、ボール弁130c及びそのパッキンを殺
菌することができる。食品の冷却の終了後に、殺菌釜組
立体120を上下方向に(鉛直方向に)移動させ、食品
の殺菌が終了した殺菌釜110のリテーナ出口部110
bに無菌搬送装置200の入口部200aを連結する。
それと同時に、殺菌釜110のリテーナ入口部110a
とリテーナ排出装置160の出口部を連結する。
【0024】次に、第1の連結部分殺菌工程として、リ
テーナ排出装置160の出口部及び殺菌釜110のリテ
ーナ入口部110aを殺菌する。このときには、ボール
弁130a及び130cを閉じ、ボール弁130bを開
閉させながら、リテーナ排出装置160の出口部と殺菌
釜110のリテーナ入口部110aとの間の部分に配管
136から水蒸気を供給する。この第1の連結部分殺菌
工程は、例えば、約150°Cの高温の水蒸気を約10
秒間のような短い時間、配管136から供給して行うの
が好ましい。この第1の連結部分殺菌工程により、リテ
ーナ排出装置160の出口部、殺菌釜110のリテーナ
入口部110a、ボール弁130b及びそのパッキンを
同時に殺菌することができる。
【0025】次に、第2の連結部分殺菌工程として、殺
菌釜110のリテーナ出口部110b及び無菌搬送装置
200の入口部200aを殺菌する。このときには、ボ
ール弁130d、130eを閉じ、殺菌釜110のリテ
ーナ出口部110bと無菌搬送装置200の入口部20
0aとの間の部分に配管138から水蒸気を供給する。
この第2の連結部分殺菌工程は、例えば、約150°C
の高温の水蒸気を約10秒間のような短い時間、配管1
38から供給して行うのが好ましい。この第2の連結部
分殺菌工程により、殺菌釜110のリテーナ出口部11
0b及び無菌搬送装置200の入口部200aを同時に
殺菌することができる。以上説明した第1の連結部分殺
菌工程と第2の連結部分殺菌工程を行う順序は、どちら
の工程を先に行ってもよいし、或いは、両方の工程を同
時に行ってもよいし、一方の工程を行っている間に他方
の工程を開始するようにして行ってもよい。
【0026】次に、殺菌釜110のリテーナ出口部11
0bに設けられたボール弁130dと、無菌搬送装置2
00の入口部200aに設けられたボール弁130eと
を開き、さらに、ボール弁130a、130b、130
cを開いて、シリンダを備えた滅菌済みのリテーナ排出
装置を用いて、リテーナ140を収容したリテーナ移送
用台車142を無菌搬送装置200の中に導入する。ス
トッパ220が無菌搬送装置200の上流側に設けられ
ている。リテーナ140を収容したリテーナ移送用台車
142を無菌搬送装置200の中に入ると、ストッパ2
20が無菌搬送装置200の中に出てくるように作動す
る。このストッパ220の作動により、リテーナ140
の上流側に向かう移動を阻止し、リテーナ排出装置16
0のリテーナ排出用シリンダ161を用いてリテーナ移
送用台車142だけを殺菌釜110に戻すことができ
る。
【0027】リテーナ移送用台車142から取り出され
たリテーナ140は、無菌充填機に供給される。 (2)本発明の食品殺菌装置を用いて製品を作る工程 以下に説明するように、図示はしないけれども、次の工
程により製品が作られる。別に殺菌された製品用容器が
供給され、これに、リテーナ140を反転させ、殺菌済
の具材を充填する。さらに、食品の具材を充填した製品
用容器に、別に殺菌したソースを充填する。次に、更に
別の工程により、殺菌した蓋材が供給される。
【0028】食品の具材及びソースを充填してある容器
にかかる蓋材をシールする。上記の工程は、全て水蒸気
雰囲気内で行う。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、食品殺
菌装置において、上記のような構成としたので、以下に
記載する効果を有する。 (1)多数の容器に収容した食品を効率的に殺菌処理す
ることができ、殺菌後から製品容器密封までの無菌スペ
ースを減らすことができる。 (2)装置に必要とされる平面スペースを減らすことが
でき、小型で簡単な構造の食品殺菌装置を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品殺菌装置の概略構造を示す平面図
である。
【図2】本発明の食品殺菌装置の概略構造を示す断面図
である。
【図3】本発明の食品殺菌装置の殺菌釜組立体駆動装置
の概略構造を示す断面図である。
【図4】図5の4A−4Aにおける、回転リングを締め
つける前の状態における、本発明の食品殺菌装置の殺菌
釜と無菌搬送装置の連結部の構造を示す縦断面図であ
る。
【図5】図4の5A−5Aにおける、回転リングを締め
つける前の状態における、本発明の食品殺菌装置の殺菌
釜と無菌搬送装置の連結部の構造を示す横断面図であ
る。
【図6】図7の6A−6Aにおける、回転リングを締め
つけた後の状態における、本発明の食品殺菌装置の殺菌
釜と無菌搬送装置の連結部の構造を示す縦断面図であ
る。
【図7】図6の7A−7Aにおける、回転リングを締め
つけた後の状態における、本発明の食品殺菌装置の殺菌
釜と無菌搬送装置の連結部の構造を示す横断面図であ
る。
【図8】本発明の食品殺菌装置に用いるリテーナを収容
したリテーナ移送用台車を示す斜視図である。
【図9】本発明の食品殺菌装置に用いるリテーナを示す
斜視図である。
【符号の説明】
100 食品殺菌装置 110 殺菌釜 110a リテーナ入口部 110b リテーナ出口部 120 殺菌釜組立体 130a〜130e ボール弁 132 バルブアクチュエータ 140 リテーナ 142 リテーナ移送用台車 150 リテーナ供給装置 160 リテーナ排出装置 161 リテーナ排出用シリンダ 162 リテーナ移動用シリンダ 170 殺菌釜組立体駆動装置 172 ワイヤー 174 案内プーリ 176 カウンターウェイト 178 ガイド 180 水蒸気配管 182 バルブ 184 水蒸気供給用フレキシブルホース 188 水蒸気供給口 190 回転リング 200 無菌搬送装置 200a 無菌搬送装置の入口部 210 リテーナ用コンベヤ 220 ストッパ 230 装置殺菌用キャップ 240 無菌充填機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を容器に入れ、開放状態で殺菌す
    る食品殺菌装置において、 容器入口部及び容器出口部を有し、移動可能に設けられ
    た複数の殺菌釜と、 前記複数の殺菌釜の各々の容器入口部に容器を供給する
    ための、移動可能に設けられた容器供給装置と、 前記複数の殺菌釜の各々の容器出口部に連結可能に配置
    された無菌搬送装置と、 前記複数の殺菌釜の各々の容器出口部から、無菌搬送装
    置へ容器を排出するための容器排出装置とを備えてお
    り、 前記複数の殺菌釜の移動する方向は、前記容器入口部が
    前記容器供給装置と連結可能であり、かつ、前記容器出
    口部が前記無菌搬送装置と連結可能なように構成されて
    いる、ことを特徴とする食品殺菌装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の殺菌釜を有する殺菌釜組立
    体を複数組備え、該殺菌釜組立体の組に対応してそれぞ
    れ設けられた、1以上の容器供給装置を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の食品殺菌装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の殺菌釜の移動方向はほぼ鉛
    直方向であり、前記容器供給装置の移動方向は前記複数
    の殺菌釜の移動方向とほぼ同じ方向であることを特徴と
    する、請求項1又は請求項2に記載の食品殺菌装置。
  4. 【請求項4】 前記容器出口部が前記無菌搬送装置と
    連結されたときに、前記容器入口部が前記容器供給装置
    と連結されるように、前記無菌搬送装置と前記容器排出
    装置が、同一軸線上に配置されていることを特徴とす
    る、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食品
    殺菌装置。
  5. 【請求項5】 前記容器が、製品用容器であることを
    特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記
    載の食品殺菌装置。
  6. 【請求項6】 前記容器がリテーナであって、殺菌さ
    れた食品をリテーナから製品用容器に移す移替え装置を
    配置した無菌室が、前記無菌搬送装置の下流側に設置さ
    れていることを特徴とする、請求項1から請求項4のい
    ずれか1項に記載の食品殺菌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001013772A1 (fr) * 1999-08-25 2001-03-01 House Foods Corporation Dispositif de traitement continu
JP2010273592A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Nobuyuki Takahashi 熱処理方法、熱処理装置、連続式熱処理システム、及び被処理物載置台

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