JPH1169162A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1169162A
JPH1169162A JP9237882A JP23788297A JPH1169162A JP H1169162 A JPH1169162 A JP H1169162A JP 9237882 A JP9237882 A JP 9237882A JP 23788297 A JP23788297 A JP 23788297A JP H1169162 A JPH1169162 A JP H1169162A
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dark
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JP9237882A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Yasuda
尚弘 安田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄積時間が設定変更されてイメージセンサの
暗出力レベルが変化しても、その都度の暗出力補正用デ
ータの収集を行うこと無しに蓄積時間の設定変更に起因
する暗出力レベルの変化の影響を受けない画像を得るこ
とができる画像読取装置を提供すること。 【解決手段】 所定の蓄積時間として設定され得る複数
段階の蓄積時間にそれぞれ対応した暗出力補正用データ
を予め記憶した記憶手段と、原稿読取中において、前記
所定の蓄積時間として設定されている蓄積時間に対応し
て前記記憶手段に記憶されている暗出力補正用データに
基づいて前記イメージセンサからの画像データを暗出力
補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に関
し、特に、原稿からの反射光をイメージセンサにより所
定の蓄積時間で光電変換して画像データを得る一方、前
記所定の蓄積時間を複数段階に設定可能な画像読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナ装置等の画像読取装置や、ファ
クシミリ装置や複写機等のように構成として画像読取装
置を含む装置においては、イメージセンサの持つ光電変
換特性の主走査方向の歪みの補正は忠実な画像再現を実
現する上で重要な要素である。
【0003】一般に、イメージセンサにおける光電変換
特性の歪みとしては、一定強度の入射光に対しては、理
想的には一定レベルであるべき前記イメージセンサを構
成する各光電変換素子(画素)が出力する信号レベル
(明出力)の各画素毎のばらつきによる歪みと、入射光
が無い状態では理想的には無信号であるべき前記イメー
ジセンサを構成する各光電変換素子(画素)が出力する
信号レベル(暗出力)に、オフセットが生じると共に、
そのオフセットが各画素毎のばらつくことによる歪みと
の2種類がある。
【0004】前記明出力においては、主として各画素毎
の相対的な歪みのみが問題となるのに対し、前記暗出力
においては、全画素についてある程度のオフセットが生
じてしまうことと、その生じたオフセットの各画素毎の
相対的な歪みの両方が問題となる点が異なる。
【0005】近年イメージセンサとして使用比率が高く
なっている密着イメージセンサ(等倍センサ)は、CC
Dに比べ暗時の出力レベルが大きいという特徴があるた
め、明出力レベルの歪み補正だけではなく、暗出力レベ
ルの歪み補正も重要となる。
【0006】暗出力レベルの歪み補正は暗レベル補正、
暗出力補正、または、オフセット補正等と呼ばれ、光源
消灯時または遮光時にイメージセンサから出力される1
ライン分の暗出力補正用データを画素単位で記憶してお
いて、原稿読み取り時において、原稿からの反射光を前
記イメージセンサが光電変換して得られるライン単位の
画像データから、前記暗出力補正用データを各画素につ
いて差し引くことで、原稿からの反射光強度に由来する
正味の画像データを得るための処理である。この暗出力
補正を行った後の原稿画像データに対しては、明出力レ
ベルの歪み補正(シェーディング補正)等を正しく行う
ことができる。
【0007】イメージセンサに暗出力レベルの歪みが生
じる要因としては、周囲温度の変動による光電変換特性
の変化や、光電変換特性の経時変化等の様々な要因があ
るため、前記暗出力補正用データが固定的なものである
とすると、時間をおいて行われる読取動作毎の暗出力レ
ベルの歪み特性の変動に対応できない。そのため、従来
は、読取動作が行われる毎に、原稿画像の読取開始前、
または、原稿画像の読取途中に、前記暗出力補正用デー
タを収集して、暗出力レベルの歪み特性の変動に対応す
るのが一般的であった。
【0008】周囲温度などの環境変動に起因する暗出力
レベルの歪み特性の変動に対応する技術としては、特開
平2−63378号公報記載の「画像読取装置」のよう
に、画像読み取り前に読取手段から出力される遮光画素
に対応した信号レベルを保持し、画像読み取りにより前
記読取手段から出力される画像信号を前記保持していた
信号レベルに基づいて補正することにより、環境変動に
よらず原稿画像を適正な濃度階調で読み取れるようにし
たものがある。
【0009】しかし、上記公知技術では、イメージセン
サを構成する全画素のうちのある指定領域の画素を遮光
画素として、その遮光画素からの信号レベルが、前記イ
メージセンサを構成する全画素についての暗出力レベル
を代表しているものとみなすため、前記遮光画素の暗出
力レベルと、実際に画像を読み取る有効画素の暗出力レ
ベルとの間のばらつきを補正することはできない。特
に、複数のセンサチップを連結して1ラインを構成する
一般的な密着センサにおいては、同一チップ内での画素
間の暗出力レベルのばらつきは比較的少ないとしても、
チップ間の暗出力レベルの大きな差は、上記公知技術で
は補正しきれない。
【0010】もし上記公知技術の方法により有効画素間
でばらついた暗出力レベル正確に補正するためには、イ
メージセンサの1ライン分の有効画素の全てを遮光して
暗出力レベルデータを収集しなければならないが、読み
取り動作をしながら前記有効画素を遮光することは物理
的に不可能である。したがって、有効画素間の暗出力の
ばらつきを吸収するためには、読み取り動作の開始前に
全有効画素区間の暗レベルデータを収集する方法をとら
ざるを得ない。
【0011】一方、従来の画像読取装置においては、可
能な限り最良の画像データを得るために、設定された読
み取り線密度等の読み取りに関するモードによって、イ
メージセンサの蓄積時間を変える制御を行うものがあ
る。具体的には、例えば、設定可能な読み取り線密度が
3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm
の3段階に設定可能であるとして、読取線密度によらず
一定時間で1枚の原稿を読み取るとすると、1主走査ラ
インを読み取るのに要する時間は、読み取り線密度に反
比例する。したがって、1主走査ラインを読み取るのに
要する時間に比例てイメージセンサの蓄積時間を長くす
ることで、イメージセンサから出力される画像信号のレ
ベルが高くなり、相対的にノイズが低下してS/N比の
高い画像データを得ることができる。
【0012】そのように、蓄積時間を長くする程、画像
信号のレベルが高くなるが、同時に暗出力レベルも高く
なる。すなわち、暗出力レベルは、周囲温度の変動や、
経時変化のみならず、イメージセンサの蓄積時間によっ
ても変化する。換言すれば、暗出力レベルは、蓄積時間
に依存する成分と、周囲温度の変動や経時変化等の蓄積
時間には依存しない成分とから構成されることになる。
【0013】したがって、暗出力レベルの周囲温度の変
動や経時変化等に依存する成分が読み取り動作の開始前
に1回だけ収集しておけば読み取り動作中にはほとんど
変動しないのとは違って、読み取り動作途中にユーザに
より読み取り線密度が設定変更されるとそれに応じて変
化する蓄積時間に依存する成分は、読み取り動作中にに
大きく変化する。
【0014】その蓄積時間に依存する成分と依存しない
成分との合成である暗出力レベルの蓄積時間の変化に起
因する変化は、蓄積時間を変えたことによってイメージ
センサからの画像信号レベルが変化してもイメージセン
サからの画像信号をデジタルデータに変換するためのA
/D変換器に入力される画像信号レベルがほぼ一定にな
るように正規化するめに前記A/D変換器の前段に配置
されたゲイン切替回路によりゲインを切り換えたとして
も、相殺することはできない。
【0015】そのことについて、図15を参照して模式
的に説明する。
【0016】同図(a)においては、イメージセンサを
構成する画素のうちの特定の画素についての暗出力レベ
ルを示し、その暗出力レベルは、蓄積時間にほぼ比例す
る成分Bと、蓄積時間とは無相関な成分Aとから構成さ
れている。
【0017】また、同図(a)、(b)及び(c)にお
いては、左側に示す暗出力レベルが、イメージセンサか
ら出力された暗出力レベルであり、右側に示す暗出力レ
ベルは、イメージセンサから出力されて、正規化のため
にアナログゲインを調整されたものである。
【0018】同図(a)は、基準の蓄積時間Lでの暗出
力レベルを示し、イメージセンサから出力された暗出力
レベルは、蓄積時間に依存しない成分Aと蓄積時間に比
例する成分Bを加算した(A+B)のレベルである。ま
た、ゲイン1でアナログゲインを調整された後の暗出力
レベルは、当然に(A+B)である。
【0019】同図(b)は、基準の蓄積時間Lの2倍の
蓄積時間2Lでの暗出力レベルを示し、イメージセンサ
から出力された暗出力レベルは、蓄積時間に依存しない
成分Aと蓄積時間に比例する成分2Bを加算した(A+
2B)のレベルである。また、ゲイン1/2でアナログ
ゲインを調整された後の暗出力レベルは、(A/2+
B)である。
【0020】同図(c)は、基準の蓄積時間Lの1/2
倍の蓄積時間L/2での暗出力レベルを示し、イメージ
センサから出力された暗出力レベルは、蓄積時間に依存
しない成分Aと蓄積時間に比例する成分B/2を加算し
た(A+B/2)のレベルである。また、ゲイン2でア
ナログゲインを調整された後の暗出力レベルは、(2A
+B)である。
【0021】このように、イメージセンサから出力され
る暗出力レベルは、蓄積時間の変化に応じて変化し、た
とえイメージセンサから出力される暗出力レベルのゲイ
ンを調整したとしても、蓄積時間に依存する成分と依存
しない成分との合成である暗出力レベルの変化は相殺す
ることができない。
【0022】そのため、ユーザが複数枚の読取原稿を画
像読取装置にセットして画像読み取りを行う場合に、原
稿の読み取り途中のページの区切りで、読み取り線密度
の設定を変更し、その変更に応じて蓄積時間が変更にな
ると、正確な暗出力レベルの補正のためには、その都度
暗出力補正用データの収集を行う必要がある。
【0023】一方、読み取り動作中においては、原稿を
1枚読み取る毎に原稿照明用の光源の点灯消灯を繰り返
すのではなく、複数枚の原稿の読み取りの間中点灯し続
けて原稿読み取りのスループットを上げるようにするの
が一般的である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】したがって、読み取り
線密度の設定変更に伴ってイメージセンサの蓄積時間が
変更されたために、読み取り途中で暗出力補正用データ
の収集を行う場合には、光源を消灯させた上に蓄積時間
の変更に伴うイメージセンサの出力レベル安定期間を確
保する必要がある分、原稿読み取りのスループットを低
下させてしまうことになる。一方、読取途中で蓄積時間
が変更になっても、読み取り動作開始前に収集した暗出
力補正用データで暗出力補正を行うのでは、読み取り動
作途中で蓄積時間が変更になった後の暗出力レベルを正
確に補正できなくなり、高濃度部の再現不足や過剰再現
を引き起こしてしまうおそれがあるという問題がある。
【0025】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、蓄積時間が設定変更されてイメージセンサの暗出
力レベルが変化しても、その都度の暗出力補正用データ
の収集を行うこと無しに蓄積時間の設定変更に起因する
暗出力レベルの変化の影響を受けない画像を得ることが
できる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の画像読取装置は、原稿からの反射光
をイメージセンサにより所定の蓄積時間で光電変換して
画像データを得る一方、前記所定の蓄積時間を複数段階
に設定可能な画像読取装置において、前記所定の蓄積時
間として設定され得る複数段階の蓄積時間にそれぞれ対
応した暗出力補正用データを予め記憶した記憶手段と、
原稿読取中において、前記所定の蓄積時間として設定さ
れている蓄積時間に対応して前記記憶手段に記憶されて
いる暗出力補正用データに基づいて前記イメージセンサ
からの画像データを暗出力補正する補正手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0027】請求項2記載の画像読取装置は、原稿から
の反射光をイメージセンサにより所定の蓄積時間で光電
変換して画像データを得る一方、前記所定の蓄積時間を
複数段階に設定可能な画像読取装置において、前記所定
の蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積時間にそ
れぞれ対応した暗出力補正用データを記憶するための記
憶手段と、原稿読取開始時において、前記複数段階の蓄
積時間を順次前記所定の蓄積時間として設定し、それら
設定した各蓄積時間に対応した暗出力補正用データを収
集して前記記憶手段に記憶する補正用データ収集手段
と、原稿読取中において、前記所定の蓄積時間として設
定されている蓄積時間に対応して前記記憶手段に記憶さ
れている暗出力補正用データに基づいて前記イメージセ
ンサからの画像データを暗出力補正する補正手段とを備
えたことを特徴とする。
【0028】請求項3記載の画像読取装置は、原稿から
の反射光をイメージセンサにより所定の蓄積時間で光電
変換して画像データを得る一方、前記所定の蓄積時間を
複数段階に設定可能な画像読取装置において、前記所定
の蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積時間にそ
れぞれ対応したガンマ補正用テーブルを予め記憶した記
憶手段と、原稿読取中において、前記所定の蓄積時間と
して設定されている蓄積時間に対応して前記記憶手段に
記憶されているガンマ補正用テーブルに基づいて前記イ
メージセンサからの画像データをガンマ補正する補正手
段とを備えたことを特徴とする。
【0029】請求項4記載の画像読取装置は、原稿から
の反射光をイメージセンサにより所定の蓄積時間で光電
変換して画像データを得る一方、前記所定の蓄積時間を
複数段階に設定可能な画像読取装置において、前記所定
の蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積時間にそ
れぞれ対応したしきい値パターンを予め記憶した記憶手
段と、原稿読取中において、前記所定の蓄積時間として
設定されている蓄積時間に対応して前記記憶手段に記憶
されているしきい値パターンにより前記イメージセンサ
からの画像データを階調処理する処理手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0031】先ず、図1に本発明の実施の形態に係る画
像読取装置1のブロック構成を示す。
【0032】同図において、画像読取装置1は、画像読
取部2、画像処理部3、画像記録部4、機構制御部5、
CPU6、ROM7、RAM8、操作表示部9、及び、
システムバス10により構成されている。
【0033】ここで、画像読取部2は、3.85本/m
m、7.7本/mmまたは15.4本/mmの読み取り
線密度で原稿画像を読み取って画像データを得るための
ものである。画像処理部3は、画像読取部2により得ら
れる画像データに対して後述する画像処理を行うもので
ある。
【0034】画像記録部4は、画像読取部2で読み取ら
れ、画像処理部3で処理された画像データをその線密度
に応じて記録紙に記録するためのものである。なお、画
像読取装置1における、画像読取部2で読み取り画像処
理部3で処理した画像データの出力形態は、画像記録部
4により記録紙に記録する形態に限らず、ファイルとし
て蓄積したり、ファクシミリメッセージとして送信した
り、インターフェースを介して上位装置に転送したりす
る形態をとることもでき、本発明は、得られた画像デー
タの出力形態により限定されるものではない。
【0035】さて、機構制御部5は、画像読取部2で読
み取られる原稿を分離搬送し、副走査し、排紙する機構
や、画像記録部4で画像データが記録される記録紙を分
離搬送したりするもので、画像読取装置1の機構全体の
制御を行うものである。
【0036】CPU6は、ROM7に格納された制御プ
ログラムに従って、RAM8を作業領域として使用しな
がら、装置各部を制御するものである。ROM7は、前
述したように、CPU6が装置各部を制御するための制
御プログラムが記憶されているリードオンリメモリであ
る。RAM8は、前述したようにCPU6の作業領域と
して使用されるランダムアクセスメモリである。RAM
8は、図示しないバックアップ用回路によりバックアッ
プされており、装置電源遮断時にも記憶内容は保持され
る。
【0037】操作表示部9は、画像読取部2で読み取っ
た画像データを画像記録部4で記録する動作である複写
動作の開始を指示するためのスタートキー等の各種キー
が配設され、ユーザによる各種操作を受け入れると共
に、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせる
べき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するもの
である。システムバス10は、上記各部がデータをやり
とりするためのものである。
【0038】図2に画像読取部2の内部構成を示す。
【0039】同図において、イメージセンサ21は、密
着イメージセンサやCCDイメージセンサ等のイメージ
センサで、図示しない光源により照明され、機構制御部
5により副走査される原稿からの反射光を主走査ライン
単位で光電変換して画像信号を得るためのものである。
イメージセンサ21には、ラインシンク信号生成部28
からラインシンク信号が入力され、イメージセンサ21
は、そのラインシンク信号に同期して1主走査ラインず
つ原稿画像を読み取り、センサ駆動クロック生成部29
からの駆動クロックに同期して画像信号を出力する。し
たがって、イメージセンサ21が1主走査ライン分の原
稿画像を光電変換により読み取るのに要する時間、すな
わち、蓄積時間と、ラインシンク信号の周期とは比例関
係にある。なお、イメージセンサ21から出力される画
像信号には、蓄積時間、周囲温度、イメージセンサ21
の特性の経時変化等に依存する暗出力成分が含まれてい
る。
【0040】画像読取装置1は、イメージセンサ21の
蓄積時間を3段階に設定可能で、その設定は、操作表示
部9からのユーザによる設定操作により変更される。
【0041】具体的には、操作表示部9に、「大きな
字」、「ふつう字」及び「小さな字」という表示に対応
して、キーを配設しておく。ユーザは、これから画像読
取装置1に読み取らせようとする原稿の内容が、ふつう
程度の字の細かさである場合には、「ふつう字」に対応
するキーを押下し、比較的字が大きい場合には、「大き
な字」に対応するキーを押下し、比較的字が小さい場合
には、「小さな字」に対応するキーを押下する。
【0042】一方、表示「大きな字」、「ふつう字」及
び「小さな字」には、それぞれ、図3に示すように、読
取線密度、蓄積時間、アナログゲイン、及び、蓄積時間
設定信号が対応している。つまり、「ふつう字」には、
読取線密度7.7本/mm、蓄積時間L、アナログゲイ
ン1、蓄積時間設定信号01が対応し、「大きな字」に
は、読取線密度3.85本/mm、蓄積時間2L、アナ
ログゲイン1/2、蓄積時間設定信号00が対応し、
「小さな字」には、読取線密度15.4本/mm、蓄積
時間L/2、アナログゲイン2、蓄積時間設定信号10
が対応している。
【0043】CPU6は、操作表示部9により、「大き
な字」、「ふつう字」及び「小さな字」にそれぞれ対応
するキーのうちのいずれかが押下されると、その押下さ
れたキーに対応する蓄積時間設定信号を画像読取部2及
び画像処理部3に出力する。
【0044】画像読取部2に出力される蓄積時間設定信
号は、図2に示すように、ラインシンク信号生成部2
8、ゲイン切替回路22、及び、暗レベル補正部24に
入力される。
【0045】ラインシンク信号生成部28は、入力され
る蓄積時間設定信号に図3に示すように対応する蓄積時
間に見合う周期のラインシンク信号を生成してイメージ
センサ21に供給する。
【0046】蓄積時間設定信号に応じた蓄積時間で原稿
画像からの反射光を光電変換するイメージセンサ21か
ら出力される画像信号は、ゲイン切替回路22に入力さ
れる。ゲイン切替回路22は、入力される蓄積時間設定
信号に図3に示すように対応する蓄積時間に反比例した
アナログゲインで入力される画像信号をゲイン調整す
る。これにより、蓄積時間に比例するイメージセンサ2
1からの画像信号のレベルが、後段のA/D変換器23
の入力電圧範囲を有効活用できる一定レベルに正規化さ
れる。
【0047】ゲイン切替回路22は、本発明に必須では
ないが、画像読取装置の一般的な構成要素として、画像
読取部2の構成に含めている。なお、ゲイン切替回路2
2による、設定された蓄積時間に応じたゲイン調整によ
っても、イメージセンサ21からの画像信号中に含まれ
る、蓄積時間に依存する成分を含む暗出力の、蓄積時間
に応じた変動を相殺できないのは、図15を参照して既
に説明した通りである。また、ゲイン切替回路22を設
けない場合には当然に、蓄積時間に依存する成分を含む
暗出力の、蓄積時間に応じた変動を相殺できないは図1
5を参照して既に説明した通りである。
【0048】ゲイン切替回路22によりレベルが正規化
された画像信号は、A/D変換器23によりアナログ/
デジタル変換されてデジタルの画像データとなり、暗レ
ベル補正部24に入力される。
【0049】暗レベル補正部24は、A/D変換器23
から入力されるライン単位の画像データを構成する各画
素に対応して、暗レベルデータ記憶部25に暗レベルデ
ータを記憶していて、各画素の画素値から各画素の暗レ
ベルをそれぞれ減じることで、入力画像データに含まれ
る暗出力成分を除去する。
【0050】暗レベル補正部24により暗レベル補正さ
れた画像データは、シェーディング補正部26に入力さ
れる。シェーディング補正部26は、暗レベル補正部2
4から入力されるライン単位の画像データを構成する各
画素に対応して、基準白レベルデータ記憶部27に、予
め基準白画像を読み取って収集した基準白レベルデータ
を記憶していて、各画素の画素値から各画素の基準白レ
ベルをそれぞれ減じることで、入力画像データに含まれ
る、光源の歪みを含めた白レベルの歪みを補正する。
【0051】画像読取部2において読み取られ基礎的な
補正処理が行われた画像データは、システムバス10を
経由して、画像処理部3に入力される。
【0052】図4に画像処理部3の内部構成を示す。
【0053】同図において、画像読取部2から入力され
る画像データは、先ず、変倍処理部31に入力される。
変倍処理部31は、入力される画像データの主走査サイ
ズを所定のサイズに変換してMTF補正部32に入力す
る。MTF補正部32は、入力される画像データに対し
て量子化に伴う画像データのぼけを補正するための強調
処理であるMTF補正を行い、ガンマ補正部33に入力
する。
【0054】ガンマ補正部33は、入力される画像デー
タに対して、原稿の反射率に比例している画像データの
濃度勾配を濃度比例に変換するためのガンマ補正を行
う。そのガンマ補正は、入力画像データのレベルを対応
する変換レベルに置換することで実現でき、その対応表
に相当するものがガンマ補正テーブルで、ガンマ補正テ
ーブル記憶部34に予め格納されいる。ガンマ補正部3
3は、入力画像データのレベルを読み出しアドレスとし
て、ガンマ補正テーブル記憶部34のデータを読みだす
ことで、入力画像データをガンマ補正する。
【0055】ガンマ補正部33から出力される画像デー
タは階調処理部34に入力される。階調処理部35は、
入力画像データを所定のビット幅のデータに階調処理す
る。その場合の階調処理は、読み取った画像データの使
用目的、具体的には、画像記録部4の能力に見合う階調
数(ビット幅)に変換処理するもので、最も典型的な処
理はファクシミリ装置にようにあるしきい値により白黒
1ビットに変換する2値化処理である。
【0056】階調処理部35から最終的に出力される画
像データは、画像記録部4により記録出力される。な
お、画像処理部3のガンマ補正部33及び階調処理部3
5には、画像読取部2のゲイン切替回路22、暗レベル
補正部24及びラインシンク信号生成部28と共に、C
PU6からの蓄積時間設定信号が入力されている。
【0057】次に、本実施の形態に係る画像読取装置1
について、第1ないし第4実施形態に分けて順に説明す
る。なお、図2及び図4では、CPU6からの蓄積時間
設定信号がゲイン切替回路22、暗レベル補正部24、
ラインシンク信号生成部28、ガンマ補正部33及び階
調処理部35に共通に入力されているように図示してい
るが、実際は、第1ないし第4実施形態の全てにおい
て、蓄積時間設定信号が入力されるのは、ゲイン切替回
路22とラインシンク信号生成部28のみであり、第1
または第2実施形態では、ゲイン切替回路22及びライ
ンシンク信号生成部28に加えて暗レベル補正部24に
も蓄積時間設定信号が入力され、第3実施形態では、ゲ
イン切替回路22及びラインシンク信号生成部28に加
えてガンマ補正部33にも蓄積時間設定信号が入力さ
れ、第4実施形態では、ゲイン切替回路22及びライン
シンク信号生成部28に加えて階調処理部35にも蓄積
時間設定信号が入力される。
【0058】先ず、第1実施形態について説明する。
【0059】この第1実施形態では、暗補正レベルデー
タ記憶部25に、図5に示すように、暗レベルデータ
A、B及びCの3つの暗レベルデータ予め記憶してお
く。それら各暗レベルデータは、図6に示すように、暗
レベルデータAが蓄積時間Lに対応し、暗レベルデータ
Bが蓄積時間L/2に対応し、暗レベルデータCが蓄積
時間2Lに対応している。それら各蓄積時間に対応する
暗レベルデータは、各蓄積時間においてイメージセンサ
21から実際に出力される暗出力を予め収集することで
得ることができる。
【0060】暗レベル補正部24は、暗レベルデータ記
憶部25のアクセス領域を、CPU6からの蓄積時間設
定信号により設定された蓄積時間に対応する暗レベルデ
ータの記憶領域に切り替えて読み出し、A/D変換器2
3から入力される画像データの暗出力成分を補正する。
【0061】もっとも、暗レベルデータ記憶部25に3
つの暗レベルデータをすべて記憶しておくのではなく、
暗レベルデータ記憶部25は、1つの(1ライン分の)
暗レベルデータだけを記憶できる程度の記憶容量とし
て、RAM8に3つの暗レベルデータA、B、Cを記憶
しておき、設定する蓄積時間に応じてCPU8がそれら
3つの暗レベルデータのうちの1つを暗レベルデータ記
憶部25にロードするようにしてもよい。
【0062】次に、画像読取装置1において行われる第
1実施形態に係る画像読取処理手順について、図7を参
照して説明する。
【0063】同図において、CPU6は、画像読取部2
に読み取るべき原稿がセットされたかを監視し(判断1
01のNoループ)、原稿がセットされた場合(判断1
01のYes)は、原稿読み取りの開始を指示する、操
作表示部6のスタートキーが押下されるのを監視し(判
断102のNoループ)、押下された場合(判断102
のYes)は、現在設定されている蓄積時間を確認する
(処理103)。つまり、図3に示した表示「大きな
字」、「ふつう字」、「小さな字」のうちのいずれに対
応した操作表示部9のキーが押下されているかをチェッ
クすることで、対応する蓄積時間を確認する。
【0064】そして、処理103で確認した蓄積時間に
対応する蓄積時間設定信号を出力する(処理104)。
この第1実施形態では、蓄積時間設定信号は、画像読取
部2のゲイン切替回路22、暗レベル補正部24、及
び、ラインシンク信号生成部28に入力されているた
め、処理104により、イメージセンサ21に供給され
るラインシンク信号の周期は、設定された蓄積時間に比
例する周期に設定されて、ゲイン切替回路22のゲイン
は設定された蓄積時間に反比例するゲインに設定される
ことになる。そして、暗レベル補正部24は、図5に示
したように暗レベルデータ記憶部25に記憶された暗レ
ベルデータA、BまたはCのうち、設定された蓄積時間
に図6に示すように対応する暗レベルデータを、暗レベ
ル補正時に参照する。
【0065】処理104の後は、シェーディング補正部
26によるシェーディング補正のための基準白レベルデ
ータをサンプリングして記憶する(処理105)。つま
り、原稿照明用の光源を点灯して基準の白画像を読み取
っ得た画像データを基準白レベルデータ記憶部27に記
憶する。
【0066】そして、蓄積時間の設定変更があるかを監
視しつつ、複写処理を、複写処理が終了するまで行う
(判断106のNo、処理108、判断109のNoル
ープ)。その場合の複写処理(処理108)は、機構制
御部5により副走査される原稿を読み取るイメージセン
サ21からの画像信号をゲイン切替回路22で正規化し
てA/D変換器23でデジタルの画像データに変換し、
暗レベル補正部24により、設定された蓄積時間に対応
する暗レベルデータで暗レベル補正を行い、シェーディ
ング補正部26で処理105でサンプリングした基準白
レベルデータによりシェーディング補正行い、画像処理
部3の変倍処理部31で変倍処理を行い、MTF補正部
32でMTF補正を行い、ガンマ補正部33でガンマ補
正を行い、階調処理部35で階調処理を行った画像デー
タをライン単位で画像記録部4で記録紙に録出力する処
理である。
【0067】その間に蓄積時間の設定変更があった場合
(判断106のYes)、つまり、原稿の読取途中に、
ユーザが読取線密度を変更したいと所望して、図3に示
した表示「大きな字」、「ふつう字」、「小さな字」の
うちのいずれか対応した操作表示部9のキーを押下した
場合において、その押下したキーが、それまで設定され
ていた読取線密度に対応するものとは異なる場合は、図
3に示したように対応する蓄積時間設定信号を出力する
(処理107)。これにより、蓄積時間設定信号は、処
理104における場合と同様に、画像読取部2のゲイン
切替回路22、暗レベル補正部24、及び、ラインシン
ク信号生成部28に入力され、暗レベル補正部24は、
設定変更された蓄積時間におけるイメージセンサ21の
暗出力レベルを最適に補正できる暗出力レベルデータと
して、暗レベルデータ記憶部25に、図6に示す対応
で、図5に示すように記憶された暗レベルデータA、B
またはCのうちの対応するものを選択する。
【0068】これにより、原稿読取中に蓄積時間が変更
された場合でも、暗出力レベルデータを再収集すること
なく、変更後の蓄積時間におけるイメージセンサ21の
暗出力レベルを最適に補正でき、原稿読み取りのスルー
プットを低下させることなく、蓄積時間の設定変更に起
因する暗出力レベルの変化の影響を受けない画像を得る
ことが可能となる
【0069】次に、第2実施形態について説明する。
【0070】この第2実施形態では、暗補正レベルデー
タ記憶部25の記憶容量を、図5に示すように、暗レベ
ルデータA、B及びCの3つの(3ライン分)暗レベル
データを記憶できる容量とする。それら各暗レベルデー
タは、第1実施形態の場合と同様に、図6に示すよう
に、暗レベルデータAが蓄積時間Lに対応し、暗レベル
データBが蓄積時間L/2に対応し、暗レベルデータC
が蓄積時間2Lに対応している。
【0071】暗レベル補正部24は、暗レベルデータ記
憶部25のアクセス領域を、CPU6からの蓄積時間設
定信号により設定された蓄積時間に対応する暗レベルデ
ータの記憶領域に切り替えて読み出し、A/D変換器2
3から入力される画像データの暗出力成分を補正する。
もっとも、暗レベルデータ記憶部25に3つの暗レベル
データをすべて記憶するのではなく、暗レベルデータ記
憶部25は、1つの(1ライン分の)暗レベルデータだ
けを記憶できる程度の記憶容量として、RAM8に3つ
の暗レベルデータA、B、Cを記憶するようにし、設定
する蓄積時間に応じてCPU8がそれら3つの暗レベル
データのうちの1つを暗レベルデータ記憶部25にロー
ドするようにしてもよい。
【0072】前述の第1実施形態では、暗レベルデータ
記憶部25に記憶する各蓄積時間に対応する暗レベルデ
ータA、B及びCを、各蓄積時間においてイメージセン
サ21から実際に出力される暗出力を予め収集すること
で得たが、この第2実施形態では、画像読取開始前にそ
の都度各蓄積時間における暗レベルデータを収集する。
【0073】そこで、画像読取装置1において行われる
第2実施形態に係る画像読取処理手順について、図8を
参照して説明する。
【0074】同図において、CPU6は、画像読取部2
に読み取るべき原稿がセットされたかを監視し(判断2
01のNoループ)、原稿がセットされた場合(判断2
01のYes)は、原稿読み取りの開始を指示する、操
作表示部6のスタートキーが押下されるのを監視し(判
断202のNoループ)、押下された場合(判断202
のYes)は、蓄積時間設定信号「00」をラインシン
ク信号生成部28及びゲイン切替回路22に出力するこ
とで、蓄積時間を2Lに設定(アナログゲイン1/2)
した上で(処理203)、イメージセンサ21から出力
され、ゲイン切替回路22によりゲイン調整された暗出
力をA/D変換器23でサンプリングすることで、デジ
タルの暗レベルデータを得て、そのサンプリングした暗
レベルデータを、暗レベルデータCとして、暗レベルデ
ータ記憶部25に記憶する(処理205)。
【0075】また、蓄積時間設定信号「01」をライン
シンク信号生成部28及びゲイン切替回路22に出力す
ることで、蓄積時間をLに設定(アナログゲイン1)し
た上で(処理206)、イメージセンサ21から出力さ
れ、ゲイン切替回路22によりゲイン調整された暗出力
をA/D変換器23でサンプリングすることで、デジタ
ルの暗レベルデータを得て、そのサンプリングした暗レ
ベルデータを、暗レベルデータAとして、暗レベルデー
タ記憶部25に記憶する(処理208)。
【0076】また、蓄積時間設定信号「10」をライン
シンク信号生成部28及びゲイン切替回路22に出力す
ることで、蓄積時間をL/2に設定(アナログゲイン
2)した上で(処理209)、イメージセンサ21から
出力され、ゲイン切替回路22によりゲイン調整された
暗出力をA/D変換器23でサンプリングすることで、
デジタルの暗レベルデータを得て、そのサンプリングし
た暗レベルデータを、暗レベルデータBとして、暗レベ
ルデータ記憶部25に記憶する(処理211)。
【0077】これにより、イメージセンサ21の暗出力
の蓄積時間に依存する成分のみならず、周囲温度の変動
や、イメージセンサ21の特性の経時変化に依存する暗
出力の成分をも含めた暗レベルデータを、原稿の読取開
始前に、各蓄積時間について得ることができる。
【0078】次に、CPU6は、現在設定されている蓄
積時間を確認する(処理212)。つまり、図3に示し
た表示「大きな字」、「ふつう字」、「小さな字」のう
ちのいずれに対応した操作表示部9のキーが押下されて
いるかをチェックすることで、対応する蓄積時間を確認
する。
【0079】そして、処理212で確認した蓄積時間に
対応する蓄積時間設定信号を出力する(処理213)。
この第2実施形態では、蓄積時間設定信号は、画像読取
部2のゲイン切替回路22、暗レベル補正部24、及
び、ラインシンク信号生成部28に入力されているた
め、処理213により、イメージセンサ21に供給され
るラインシンク信号の周期は、設定された蓄積時間に比
例する周期に設定されて、ゲイン切替回路22のゲイン
は設定された蓄積時間に反比例するゲインに設定される
ことになる。そして、暗レベル補正部24は、図5に示
したように暗レベルデータ記憶部25に記憶された暗レ
ベルデータA、BまたはCのうち、設定された蓄積時間
に図6に示すように対応する暗レベルデータを、暗レベ
ル補正時に参照する。
【0080】処理213の後は、シェーディング補正部
26によるシェーディング補正のための基準白レベルデ
ータをサンプリングして記憶する(処理214)。つま
り、原稿照明用の光源を点灯して基準の白画像を読み取
っ得た画像データを基準白レベルデータ記憶部27に記
憶する。
【0081】そして、蓄積時間の設定変更があるかを監
視しつつ、複写処理を、複写処理が終了するまで行う
(判断215のNo、処理217、判断218のNoル
ープ)。その場合の複写処理(処理217)は、機構制
御部5により副走査される原稿を読み取るイメージセン
サ21からの画像信号をゲイン切替回路22で正規化し
てA/D変換器23でデジタルの画像データに変換し、
暗レベル補正部24により、設定された蓄積時間に対応
する暗レベルデータで暗レベル補正を行い、シェーディ
ング補正部26で処理214でサンプリングした基準白
レベルデータによりシェーディング補正行い、画像処理
部3の変倍処理部31で変倍処理を行い、MTF補正部
32でMTF補正を行い、ガンマ補正部33でガンマ補
正を行い、階調処理部35で階調処理を行った画像デー
タをライン単位で画像記録部4で記録紙に出力する処理
である。
【0082】その間に蓄積時間の設定変更があった場合
(判断215のYes)、つまり、原稿の読取途中に、
ユーザが読取線密度を変更したいと所望して、図3に示
した表示「大きな字」、「ふつう字」、「小さな字」の
うちのいずれか対応した操作表示部9のキーを押下した
場合において、その押下したキーが、それまで設定され
ていた読取線密度に対応するものとは異なる場合は、図
3に示したように対応する蓄積時間設定信号を出力する
(処理216)。これにより、蓄積時間設定信号は、処
理213における場合と同様に、画像読取部2のゲイン
切替回路22、暗レベル補正部24、及び、ラインシン
ク信号生成部28に入力され、暗レベル補正部24は、
設定変更された蓄積時間におけるイメージセンサ21の
暗出力レベルを最適に補正できる暗出力レベルデータと
して、暗レベルデータ記憶部25に、図6に示す対応
で、図5に示すように記憶された暗レベルデータA、B
またはCのうちの対応するものを選択する。
【0083】これにより、原稿読取中に蓄積時間が変更
された場合でも、暗出力レベルデータを再収集すること
なく、変更後の蓄積時間におけるイメージセンサ21の
暗出力レベルを最適に補正でき、原稿読み取りのスルー
プットを低下させることなく、蓄積時間の設定変更に起
因する暗出力レベルの変化の影響を受けない画像を得る
ことが可能となる。
【0084】次に、第3実施形態について説明する。
【0085】この第3実施形態では、前述したように、
画像読取部2のゲイン切替回路22及びラインシンク信
号生成部28に加えて、画像処理部3のガンマ補正部3
3にも蓄積時間設定信号が入力されている。また、ガン
マ補正テーブル記憶部34に、図9に示すように、補正
テーブルA、B及びCの3つのガンマ補正テーブルを予
め記憶しておく。それら各補正テーブルは、図10に示
すように、補正テーブルAが蓄積時間Lに対応し、補正
テーブルBが蓄積時間L/2に対応し、補正テーブルC
が蓄積時間2Lに対応している。
【0086】ガンマ補正部33は、ガンマ補正テーブル
記憶部34のアクセス領域を、CPU6からの蓄積時間
設定信号により設定された蓄積時間に対応する補正テー
ブルの記憶領域に切り替えて読み出し、MTF補正部3
2から入力される画像データをガンマ補正する。もっと
も、ガンマ補正テーブル記憶部34に3つの補正テーブ
ルをすべて記憶しておくのではなく、ガンマ補正テーブ
ル記憶部34は、1つの補正テーブルだけを記憶できる
程度の記憶容量として、RAM8に3つの補正テーブル
A、B、Cを記憶しておき、設定する蓄積時間に応じて
CPU8がそれら3つの補正テーブルのうちの1つをガ
ンマ補正テーブル記憶部34にロードするようにしても
よい。
【0087】以上の構成で、第3実施形態に係る画像読
取装置1は、図7に示した、第1実施形態と同様の画像
読取処理手順を行う。ただし、同図に示す手順のうち、
処理104及び処理107でCPU6が出力する蓄積時
間設定信号は、前述したように、画像読取部2のゲイン
切替回路22及びラインシンク信号生成部28と、画像
処理部3のガンマ補正部33に入力される。
【0088】つまり、ガンマ補正部33は、処理104
及び処理107においてCPU6から入力される蓄積時
間設定信号に応じて、補正テーブルA、BまたはCのい
ずれかを選択的に参照したガンマ補正を行う。なお、ガ
ンマ補正部33によるガンマ補正と並行して、基準とな
る蓄積時間Lにおける暗レベルデータを予め記憶させて
おいた暗レベルデータ記憶部25を暗レベル補正部24
が参照して暗レベルの補正を行うようにしてもよく、そ
の場合、基準となる蓄積時間Lで読み取った画像データ
については、暗出力の成分を元から取り除くことができ
る利点がある。
【0089】図11に補正テーブルA、B及びCの各特
性例を示す。同図において、蓄積時間Lに対応する補正
テーブルAを基準に考えると、蓄積時間Lにおいて、イ
メージセンサ21から出力され、ゲイン切替回路22で
ゲイン1でゲイン調整された画像信号に含まれる暗出力
のレベルは、図15(a)に示したように、A+Bとな
る。
【0090】したがって、補正テーブルAを蓄積時間L
における暗出力を最適に補正できる特性、すなわち、画
像データの階調値が0(白)ないし63(黒)までの6
4段階で表現されるとして、変換前濃度(読出しアドレ
ス)の高濃度側がある程度更に高濃度側に変換されるよ
うに、変換前濃度(読出しアドレス)と変換後濃度(読
出データ)との対応を設定する。
【0091】ここでもし、ガンマ補正部33が参照する
ガンマ補正テーブルが設定される蓄積時間によらず補正
テーブルAに固定されているとすると、蓄積時間2Lに
おいては、図15(b)に示すように、暗出力レベル
は、A/2+Bとなって、図15(a)に示す蓄積時間
Lの場合のレベルA+Bよりも小さくなり、画像データ
の変換前濃度(読出しアドレス)の高濃度側が過剰に更
に高濃度側に変換されてしまい、変換後の画像データが
暗くなってしまう。
【0092】そこで、この第3実施形態では、蓄積時間
が2Lの場合には、図11に示すように、蓄積時間L用
の補正テーブルAよりも、画像データの変換前濃度(読
出しアドレス)の高濃度側が低濃度側に変換されるよう
に、変換前濃度(読出しアドレス)と変換後濃度(読出
データ)との対応を設定した補正テーブルCを、ガンマ
補正部33は参照する。
【0093】また、もし、ガンマ補正部33が参照する
ガンマ補正テーブルが設定される蓄積時間によらず補正
テーブルAに固定されているとすると、蓄積時間L/2
においては、図15(c)に示すように、暗出力レベル
は、2A+Bとなって、図15(a)に示す蓄積時間L
の場合のレベルA+Bよりも大きくなり、画像データの
変換前濃度(読出しアドレス)の高濃度側の高濃度側へ
の変換が不十分で、変換後の画像データが明かるくなり
過ぎてしまう。
【0094】そこで、この第3実施形態では、蓄積時間
がL/2の場合には、図11に示すように、蓄積時間L
用の補正テーブルAよりも、画像データの変換前濃度
(読出しアドレス)の高濃度側が高濃度側に変換される
ように、変換前濃度(読出しアドレス)と変換後濃度
(読出データ)との対応を設定した補正テーブルBを、
ガンマ補正部33は参照する。
【0095】これにより、原稿読取中に蓄積時間が変更
された場合でも、暗出力レベルデータを再収集すること
なく、変更後の蓄積時間におけるイメージセンサ21の
暗出力レベルが得られる画像に与える影響をガンマ補正
の段階で最適に補正でき、原稿読み取りのスループット
を低下させることなく、蓄積時間の設定変更に起因する
暗出力レベルの変化の影響を受けない画像を得ることが
可能となる。
【0096】次に、第4実施形態について説明する。
【0097】この第4実施形態では、前述したように、
画像読取部2のゲイン切替回路22及びラインシンク信
号生成部28に加えて、画像処理部3の階調処理部35
にも蓄積時間設定信号が入力されている。また、しきい
値パターン記憶部36に、図12に示すように、パター
ンA、B及びCの3つのしきい値パターンを予め記憶し
ておく。それら各パターンは、図13に示すように、パ
ターンAが蓄積時間Lに対応し、パターンBが蓄積時間
L/2に対応し、パターンCが蓄積時間2Lに対応して
いる。
【0098】階調処理部35は、しきい値パターン記憶
部36のアクセス領域を、CPU6からの蓄積時間設定
信号により設定された蓄積時間に対応するパターンの記
憶領域に切り替えて読み出し、ガンマ補正部33から入
力される画像データをしきい値パターンの各しきい値と
の比較による2値化により、疑似中間処理する。もっと
も、しきい値パターン記憶部36に3つのしきい値パタ
ーンをすべて記憶しておくのではなく、しきい値パター
ン記憶部36は、1つのしきい値パターンだけを記憶で
きる程度の記憶容量として、RAM8に3つのしきい値
パターンA、B、Cを記憶しておき、設定する蓄積時間
に応じてCPU8がそれら3つのしきい値パターンのう
ちの1つをしきい値パターン記憶部36にロードするよ
うにしてもよい。
【0099】以上の構成で、第4実施形態に係る画像読
取装置1は、図7に示した、第1実施形態と同様の画像
読取処理手順を行う。ただし、同図に示す手順のうち、
処理104及び処理107でCPU6が出力する蓄積時
間設定信号は、前述したように、画像読取部2のゲイン
切替回路22及びラインシンク信号生成部28と、画像
処理部3の階調処理部35に入力される。
【0100】つまり、階調処理部35は、処理104及
び処理107においてCPU6から入力される蓄積時間
設定信号に応じて、パターンA、BまたはCのいずれか
を選択的に参照した階調処理を行う。なお、階調処理部
35による階調処理と並行して、基準となる蓄積時間L
における暗レベルデータを予め記憶させておいた暗レベ
ルデータ記憶部25を暗レベル補正部24が参照して暗
レベルの補正を行うようにしてもよく、その場合、基準
となる蓄積時間Lで読み取った画像データについては、
暗出力の成分を元から取り除くことができる利点があ
る。
【0101】図14にしきい値パターンA、B及びCの
各パターン例を示す。同図において、蓄積時間Lに対応
するパターンAを基準に考えると、蓄積時間Lにおい
て、イメージセンサ21から出力され、ゲイン切替回路
22でゲイン1でゲイン調整された画像信号に含まれる
暗出力のレベルは、図15(a)に示したように、A+
Bとなる。
【0102】したがって、パターンAを蓄積時間Lにお
ける暗出力レベルを含む画像データを最適に疑似中間調
処理できるパターン、すなわち、画像データの階調値が
0(白)ないし63(黒)までの64段階で表現される
として、4×4のしきい値パターンAを構成するしきい
値の平均がほぼ階調値の最大値の半分程度になるよう設
定する。
【0103】ここでもし、階調処理部35が参照するし
きい値パターンが、設定される蓄積時間によらずパター
ンAに固定されているとすると、蓄積時間2Lにおいて
は、図15(b)に示すように、暗出力レベルは、A/
2+Bとなって、図15(a)に示す蓄積時間Lの場合
のレベルA+Bよりも小さくなり、画像データの2値化
処理前の階調値が2値化処理後に、黒画素に変換される
機会が増して、変換後の画像データが黒っぽくなってし
まう。
【0104】そこで、この第4実施形態では、蓄積時間
が2Lの場合には、図14に示すように、蓄積時間L用
のしきい値パターンAよりも、各しきい値が2ずつ大き
いしきい値パターンCを、階調処理部35は参照する。
【0105】また、もし、階調処理部35が参照するし
きい値パターンが、設定される蓄積時間によらず補正テ
ーブルAに固定されているとすると、蓄積時間L/2に
おいては、図15(c)に示すように、暗出力レベル
は、2A+Bとなって、図15(a)に示す蓄積時間L
の場合のレベルA+Bよりも大きくなり、画像データの
2値化処理前の階調値が2値化処理後に、白画素に変換
される機会が増して、変換後の画像データが白っぽくな
ってしまう。
【0106】そこで、この第4実施形態では、蓄積時間
がL/2の場合には、図14に示すように、蓄積時間L
用のしきい値パターンAよりも、各しきい値が2ずつ小
さいしきい値パターンBを、階調処理部35は参照す
る。
【0107】これにより、原稿読取中に蓄積時間が変更
された場合でも、暗出力レベルデータを再収集すること
なく、変更後の蓄積時間におけるイメージセンサ21の
暗出力レベルが得られる画像に与える影響を階調処理の
段階で最適に補正でき、原稿読み取りのスループットを
低下させることなく、蓄積時間の設定変更に起因する暗
出力レベルの変化の影響を受けない画像を得ることが可
能となる。なお、この第4実施形態では、階調処理部3
5において、多階調画像をしきい値パターンにより2値
化する疑似中間調処理により階調処理を行う場合を例に
説明したが、それに限らず、多値階調処理においても、
同様の対応が可能である。
【0108】なお、以上説明した実施形態においては、
イメージセンサ21の蓄積時間を2L、L、L/2の3
段階の設定可能な場合を例に説明したが、本発明は、そ
れに限らず、2段階、または、4段階以上に蓄積時間を
設定可能な場合についても、同様に適用可能なものであ
る。
【0109】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、前記所定
の蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積時間にそ
れぞれ対応した暗出力補正用データを、予め収集する等
して得て記憶しておき、原稿読取中において、前記所定
の蓄積時間として設定されている蓄積時間に対応して前
記記憶手段に記憶されている暗出力補正用データに基づ
いて前記イメージセンサからの画像データを暗出力補正
するため、原稿読取中に蓄積時間が設定変更されてイメ
ージセンサの暗出力レベルが変化した場合に、その都度
原稿照明用の光源を消灯して暗出力補正用データを再収
集しなくても、設定変更後の蓄積時間での光電変換で前
記イメージセンサから出力される画像データ中に含まれ
る暗出力を、最適な暗出力補正用データで補正できる。
そのため、原稿読み取りのスループットを低下させるこ
となく、蓄積時間の設定変更に起因する暗出力レベルの
変化の影響を受けない画像を得ることが可能となる効果
が得られる。
【0110】請求項2に係る発明によれば、原稿読取開
始時において、前記複数段階の蓄積時間を順次前記所定
の蓄積時間として設定し、それら設定した各蓄積時間に
対応した暗出力補正用データを収集して前記記憶手段に
記憶しておき、原稿読取中において、前記所定の蓄積時
間として設定されている蓄積時間に対応して前記記憶手
段に記憶されている暗出力補正用データに基づいて前記
イメージセンサからの画像データを暗出力補正するた
め、原稿読取中に蓄積時間が設定変更されて前記イメー
ジセンサの暗出力レベルが変化した場合に、その都度原
稿照明用の光源を消灯して暗出力補正用データを再収集
しなくても、設定変更後の蓄積時間での光電変換で前記
イメージセンサから出力される画像データ中に含まれる
暗出力を、最適な暗出力補正用データで補正できる。そ
のため、原稿読み取りのスループットを低下させること
なく、蓄積時間の設定変更に起因する暗出力レベルの変
化の影響を受けない画像を得ることが可能となる効果が
得られる。また、前記複数段階の蓄積時間にそれぞれ対
応した暗出力補正用データは、原稿読取開始時にその都
度収集されるため、周囲温度の変動や前記イメージセン
サの特性の経時変化に起因する前記イメージセンサの暗
出力レベルの変化をも正確に補正できる効果が得られ
る。
【0111】請求項3に係る発明によれば、前記所定の
蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積時間にそれ
ぞれ対応したガンマ補正用テーブルを予め記憶してお
き、原稿読取中において、前記所定の蓄積時間として設
定されている蓄積時間に対応して前記記憶手段に記憶さ
れているガンマ補正用テーブルに基づいて前記イメージ
センサからの画像データをガンマ補正するため、原稿読
取中に蓄積時間が設定変更されてイメージセンサの暗出
力レベルが変化した場合に、その都度原稿照明用の光源
を消灯して暗出力補正用データを再収集しなくても、設
定変更後の蓄積時間での光電変換で前記イメージセンサ
から出力される画像データ中に含まれる暗出力が、得ら
れる画像データに与える影響を、相殺することができ
る。そのため、原稿読み取りのスループットを低下させ
ることなく、蓄積時間の設定変更に起因する暗出力レベ
ルの変化の影響を受けない画像を得ることが可能となる
効果が得られる。
【0112】請求項4に係る発明によれば、前記所定の
蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積時間にそれ
ぞれ対応したしきい値パターンを予め記憶しておき、原
稿読取中において、前記所定の蓄積時間として設定され
ている蓄積時間に対応して前記記憶手段に記憶されてい
るしきい値パターンにより前記イメージセンサからの画
像データを階調処理するため、原稿読取中に蓄積時間が
設定変更されてイメージセンサの暗出力レベルが変化し
た場合に、その都度原稿照明用の光源を消灯して暗出力
補正用データを再収集しなくても、設定変更後の蓄積時
間での光電変換で前記イメージセンサから出力される画
像データ中に含まれる暗出力が、得られる階調画像デー
タに与える影響を、相殺することができる。そのため、
原稿読み取りのスループットを低下させることなく、蓄
積時間の設定変更に起因する暗出力レベルの変化の影響
を受けない階調画像を得ることが可能となる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像読取装置のブロッ
ク構成を示す図である。
【図2】画像読取部の内部構成を示す図である。
【図3】各蓄積時間と読取線密度等との対応を示す図で
ある。
【図4】画像処理部3の内部構成を示す図である。
【図5】第1及び第2実施形態における暗レベルデータ
記憶部の記憶内容を示す図である。
【図6】各蓄積時間と暗レベルデータとの対応を示す図
である。
【図7】第1、第3及び第4実施形態における画像読取
処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態における画像読取処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】第3実施形態におけるガンマ補正テーブル記憶
部の記憶内容を示す図である。
【図10】各蓄積時間と補正テーブルとの対応を示す図
である。
【図11】各補正テーブルのガンマ特性例を示す図であ
る。
【図12】第4実施形態におけるしきい値パターン記憶
部の記憶内容を示す図である。
【図13】各蓄積時間としきい値パターンとの対応を示
す図である。
【図14】各しきい値パターンの一例を示す図である。
【図15】各蓄積時間に対応する暗出力レベルについて
の比較を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 画像読取部 3 画像処理部 4 画像記録部 5 機構制御部 6 CPU 7 ROM 8 RAM 9 操作表示部 10 システムバス 21 イメージセンサ 22 ゲイン切替回路 23 A/D変換器 24 暗レベル補正部 25 暗レベルデータ記憶部 26 シェーディング補正部 27 基準白レベルデータ記憶部 28 ラインシンク信号生成部 29 センサ駆動クロック生成部 31 変倍処理部 32 MTF補正部 33 ガンマ補正部 34 ガンマ補正テーブル記憶部 35 階調処理部 36 しきい値パターン記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿からの反射光をイメージセンサによ
    り所定の蓄積時間で光電変換して画像データを得る一
    方、前記所定の蓄積時間を複数段階に設定可能な画像読
    取装置において、 前記所定の蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積
    時間にそれぞれ対応した暗出力補正用データを予め記憶
    した記憶手段と、原稿読取中において、前記所定の蓄積
    時間として設定されている蓄積時間に対応して前記記憶
    手段に記憶されている暗出力補正用データに基づいて前
    記イメージセンサからの画像データを暗出力補正する補
    正手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿からの反射光をイメージセンサによ
    り所定の蓄積時間で光電変換して画像データを得る一
    方、前記所定の蓄積時間を複数段階に設定可能な画像読
    取装置において、 前記所定の蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積
    時間にそれぞれ対応した暗出力補正用データを記憶する
    ための記憶手段と、原稿読取開始時において、前記複数
    段階の蓄積時間を順次前記所定の蓄積時間として設定
    し、それら設定した各蓄積時間に対応した暗出力補正用
    データを収集して前記記憶手段に記憶する補正用データ
    収集手段と、原稿読取中において、前記所定の蓄積時間
    として設定されている蓄積時間に対応して前記記憶手段
    に記憶されている暗出力補正用データに基づいて前記イ
    メージセンサからの画像データを暗出力補正する補正手
    段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿からの反射光をイメージセンサによ
    り所定の蓄積時間で光電変換して画像データを得る一
    方、前記所定の蓄積時間を複数段階に設定可能な画像読
    取装置において、 前記所定の蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積
    時間にそれぞれ対応したガンマ補正用テーブルを予め記
    憶した記憶手段と、原稿読取中において、前記所定の蓄
    積時間として設定されている蓄積時間に対応して前記記
    憶手段に記憶されているガンマ補正用テーブルに基づい
    て前記イメージセンサからの画像データをガンマ補正す
    る補正手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿からの反射光をイメージセンサによ
    り所定の蓄積時間で光電変換して画像データを得る一
    方、前記所定の蓄積時間を複数段階に設定可能な画像読
    取装置において、 前記所定の蓄積時間として設定され得る複数段階の蓄積
    時間にそれぞれ対応したしきい値パターンを予め記憶し
    た記憶手段と、原稿読取中において、前記所定の蓄積時
    間として設定されている蓄積時間に対応して前記記憶手
    段に記憶されているしきい値パターンにより前記イメー
    ジセンサからの画像データを階調処理する処理手段とを
    備えたことを特徴とする画像読取装置。
JP9237882A 1997-08-20 1997-08-20 画像読取装置 Pending JPH1169162A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7031029B2 (en) 2000-08-30 2006-04-18 Seiko Epson Corporation Method for setting black reference data used for excess exposure, and image reading apparatus
JP2009089248A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Canon Inc 画像読取装置及び画像読取方法

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7031029B2 (en) 2000-08-30 2006-04-18 Seiko Epson Corporation Method for setting black reference data used for excess exposure, and image reading apparatus
JP2009089248A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Canon Inc 画像読取装置及び画像読取方法
US8130421B2 (en) 2007-10-02 2012-03-06 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and method

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