JPH116803A - 基板欠陥検査装置 - Google Patents

基板欠陥検査装置

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JPH116803A
JPH116803A JP9175302A JP17530297A JPH116803A JP H116803 A JPH116803 A JP H116803A JP 9175302 A JP9175302 A JP 9175302A JP 17530297 A JP17530297 A JP 17530297A JP H116803 A JPH116803 A JP H116803A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の位置ずれの影響の少ない基板欠陥検査
装置を提供する。 【解決手段】 基板を載置する基板ステージSTGと、
基板ステージSTGに載置された被検査基板Wから射出
される回折光L2による該被検査基板Wの像に基づいて
該被検査基板Wの欠陥検査を行う検査部と、被検査基板
Wの位置ずれ量を計測する計測部とを備える。計測部を
備えるので基板の位置ずれを計測でき、その位置ずれを
参照して、基板ステージに載置された被検査基板を検査
部で検査することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板欠陥検査装置
に関し、特に基板の位置ずれによる影響を最小限に抑え
ることのできる基板欠陥検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェハなど基板の表面の傷、ムラ
等の欠陥検査には人手による目視検査が行われてきた
が、近年は自動的に検査を行うものとして、例えば特開
平8−75661号公報に開示された装置がある。これ
は、基板上に形成された周期性を有するパターン部分か
らの回折光による基板の像を画像処理装置に取り込み、
基板表面の欠陥を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような装置によ
れば、ウェハのような基板の位置ずれ、特に基板表面に
垂直な軸線回りの回転位置ずれによって回折光の一部が
検出器から外れてしまい、検査に支障を来たしてしま
う。
【0004】そこで本発明は、基板の欠陥検査への基板
の位置ずれの影響を少なくした、効率的な基板欠陥検査
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による基板欠陥検査装置は、図
1に示すように、基板を載置する基板ステージSTG
と;前記基板ステージSTGに載置された被検査基板W
から射出される回折光L2による該被検査基板Wの像に
基づいて該被検査基板Wの欠陥検査を行う検査部と;前
記被検査基板Wの位置ずれ量を計測する計測部とを備え
る。
【0006】このように構成すると、計測部を備えるの
で基板の位置ずれを計測でき、その位置ずれを参照し
て、基板ステージに載置された被検査基板を検査部で検
査することができる。ここで基板の位置ずれとは、特に
基板表面内の回転位置ずれを含む2次元的位置ずれ一般
を意味する。
【0007】この場合、請求項2に記載のように、前記
計測部は、前記被検査基板Wの表面に垂直な第1軸線A
X1に関する回転位置ずれ量を計測するように構成さ
れ;前記基板ステージSTGは、前記第1軸線AX1回
りに回転可能であるように構成されるのが望ましい。
【0008】このように構成すると、計測部により第1
軸線に関する基板の回転位置ずれ量が計測され、その回
転位置ずれに基づいて基板ステージを、第1軸線回りに
回転して調整することができる。
【0009】さらに以上の装置では、請求項3に記載の
ように、前記検査部は、前記被検査基板Wを照明する照
明光学系10と、該照明光学系10からの照明光L1の
うち該被検査基板W上に形成されたパターンからの回折
光L2を受光する受光光学系20とを備え;前記基板ス
テージSTGは、前記被検査基板Wの表面内で、かつ該
被検査基板Wと交わる前記受光光学系の光軸LX2に垂
直である第2軸線AX2回りに前記基板ステージSTG
を回転させる基板ステージ傾斜機構52を備えてもよ
い。
【0010】このように構成すると、照明光学系を備え
るので、基板上のパターンが照明光L1により照明さ
れ、回折光L2が生じる。また受光光学系を備え、基板
の表面内で、その受光光学系の光軸に垂直である第2軸
線AX2の回りに基板ステージSTGを回転させる基板
ステージ傾斜機構を備えるので、回折光L2の方向に基
板ステージを傾斜させることができる。
【0011】この場合、請求項4に記載のように、前記
検査部は、前記受光光学系20にて得られた該被検査基
板Wの像を撮像する第一の撮像手段31と、該第一の撮
像手段31にて得られた該被検査基板Wの画像に基づい
て画像処理を行う第一の画像処理装置33とを含んで構
成され;前記計測部は計測光学系40と、該計測光学系
40にて得られた前記被検査基板Wの像を撮像する第二
の撮像手段32と、該第二の撮像手段にて得られた前記
被検査基板の画像に基づいて画像処理を行う第二の画像
処理装置33とを含んで構成され;前記第二の画像処理
装置33からの情報に基づいて前記基板ステージSTG
の前記第1軸線AX1回りの回転位置ずれを調整可能に
構成されている。
【0012】このように構成すると、第一の撮像手段を
備えるので、基板の像が撮像され、第一の画像処理装置
を備えるので、撮像された像を例えば基準の像と比較し
たり、像の明暗の差から欠陥を検出したりする、像の処
理が可能である。同様に、計測部は計測光学系を備える
ので、基板Wの像を得ることができ、第二の撮像手段を
備えるので、得られた像を撮像することができ、第二の
画像処理装置を備えるので、第二の撮像手段にて得られ
た基板の画像に基づいて画像処理を行い、第二の画像処
理装置からの情報に基づいて基板ステージSTGの第1
軸線AX1回りの回転位置ずれが調整できる。画像処理
装置は、共通の装置であってもよいし、別個に設けても
よい。
【0013】この装置では、請求項5に記載のように、
第二の画像処理装置は、第一の画像処理装置と共通部分
を含むようにしてもよい。共通部分を含む延長として、
図1に示されるように、処理装置全体が共通の装置33
であってもよく、第一の撮像手段で得られた画像と第二
の撮像手段で得られた画像とをその共通の画像処理装置
で処理することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0015】図1は、本発明による基板欠陥検査装置の
実施の形態を示す側面図である。また、図2は本発明に
よる基板欠陥検査装置の実施の形態の概念的側面図であ
る。図2中、検査部1が基板ステージSTG上に載置さ
れたウエハ等の基板Wに対向して設けられており、一方
計測部2は、検査部1と並列的に配置されている。ここ
で、基板ステージSTGは検査部1に対向する位置と、
計測部2に対向する位置(図2では破線で示されてい
る)との間で、平行移動可能に構成されている。但し、
基板ステージSTGを移動する代わりに、検査部1と計
測部2とを、基板ステージSTGに対して相対的に移動
してもよい。
【0016】図2に概念的に示された装置の詳細を図1
に示す。図1を参照して、本実施の形態を説明する。図
中、基板ステージSTG上に載置された被検査基板W
に、平行光束L1を、基板Wの表面に対して斜めに照射
する照明光学系10が設けられている。照明光学系10
は、光源11と、その光の進行方向にリレーレンズ1
2、その先に表面反射鏡13、球面反射鏡14を含んで
構成されている。光源11から射出された照明光はリレ
ーレンズ12を通り、表面反射鏡13で反射された後、
球面反射鏡14に入射する。球面反射鏡14で反射され
た照明光はほぼ平行な光束となって基板Wに向かい、こ
れを照明する。
【0017】受光光学系20は、基板Wからの光を受光
するように基板W方向に対向する球面反射鏡21、表面
反射鏡22、受光レンズ23とがこの順に配列されて構
成されている。
【0018】さらに受光光学系20に関して基板Wの表
面と共役な位置に撮像面を有する撮像素子31が配置さ
れている。撮像素子31が本発明の第一の撮像手段であ
り、例えばCCD撮像素子が用いられる。また、受光光
学系20の光軸LX2は基板Wの被検査面のほぼ中央で
基板Wと交差するように配置されており、基板Wからの
回折光L2による像が撮像素子31に形成される。
【0019】撮像素子31に形成された像は画像信号と
して、撮像素子31と電気的に接続された画像処理装置
33に伝送され、ここで適宜画像処理される。ここでい
う画像処理は、例えば、被検査基板Wの像とあらかじめ
記憶させておいた欠陥のない基板の像との比較である。
また、投影露光装置のデフォーカスによって基板に生じ
たムラなどの欠陥がある場合は、その部分の明暗の差か
ら、その部分を欠陥として出力する。
【0020】このように、本発明の検査部は、本実施の
形態では、照明光学系10、受光光学系20、撮像素子
31、画像処理装置33を含んで構成されている。
【0021】ここで、撮像素子31に光を入射させる受
光光学系20の光軸LX2は、表面反射鏡22で偏向さ
れるが、その偏向方向を、基板Wを挟む照明光学系10
の光軸と受光光学系20の光軸とがなす平面から逸脱す
る方向とする。例えばその平面に対して垂直な(図1で
は紙面と垂直な)方向とする。このようにすると、基板
Wからの回折光のうち0次回折光、即ち正反射光が直接
撮像素子31に入射し、画像処理に影響を与えるのを防
ぐことができる。
【0022】図1の(a)は、基板Wの載置された基板
ステージSTGの部分を上方から見た平面図である。第
1の軸線AX1はほぼ基板ステージSTGの中心を、基
板載置面に垂直に通っている。軸線AX1を中心として
基板ステージSTGを回転させる回転駆動装置51が、
基板ステージSTGの下に設けられている。回転駆動装
置51は、画像処理装置33と電気的に接続されてお
り、駆動を制御する信号を受信するように構成されてい
る。
【0023】第2の軸線AX2は、基板Wの表面内で受
光光学系20の軸線LX2に直角に通っている。軸線A
X2を中心として基板ステージSTGを回転させて傾斜
を調節する基板ステージ傾斜機構52が、基板ステージ
STGの横に設けられている。基板ステージ傾斜機構5
2は、画像処理装置33と電気的に接続されており、回
転を制御する信号を受信するように構成されている。
【0024】次にやはり図1を参照して計測部を説明す
る。図中破線で示されているのは、計測部で基板Wを計
測する場合の基板ステージSTGと基板の位置である。
すなわち、検査部に実線で示された基板ステージSTG
と基板Wが横に平行移動した位置である。平行移動した
後の基板の上方に計測光学系40が配置されている。計
測光学系40は、基板Wの上方に配置された対物レンズ
44、さらにその上方のリレーレンズ45、対物レンズ
44とリレーレンズ45との中間に挿入されたハーフミ
ラー43、ハーフミラー43で偏向された光軸方向には
リレーレンズ42、その先に配列された光源41を含ん
で構成されている。
【0025】さらに対物レンズ44とリレーレンズ45
に関して基板Wと共役な位置に撮像面があるようにCC
D等の撮像素子32が配列されている。
【0026】このように計測部は、計測光学系40、撮
像素子32、画像処理装置33を含んで構成されてい
る。
【0027】図1を参照して、以上の計測部の作動を説
明する。光源41から射出された光は、リレーレンズ4
2を介してハーフミラー43に入射し、ここで基板Wの
方向に偏向され、対物レンズ44を通して基板Wに照射
され、これを照明する。このようにして照明された基板
Wで反射された光は、対物レンズ44を介して、ハーフ
ミラー43を透過し、リレーレンズ45を介して撮像素
子32の撮像面に基板Wの拡大像を形成する。
【0028】撮像素子32に形成された像は画像信号と
して、撮像素子32と電気的に接続された画像処理装置
33に伝送され、ここで適宜画像処理される。ここでい
う画像処理は、例えば、基板W上に形成されたラインア
ンドスペースパターンのような周期性のあるパターンの
ラインの向きを検出することである。
【0029】本実施の形態では、画像処理装置33は検
査部のそれと共通に用いているが、不図示の画像処理装
置33’を別に用意して計測部用として用いてもよい。
【0030】基板ステージSTGは、回転軸を複数持っ
ており、回転と傾斜が可能である。本実施の形態では、
基板ステージSTGの基板Wを載置する面に垂直な軸線
AX1(本発明の第1軸線)の回りに、回転駆動装置5
1により回転できる構造になっている。また、基板の表
面内で、受光光学系20の光軸LX2に垂直である第2
軸線AX2の回りに基板ステージSTGを回転させる基
板ステージ傾斜機構52を備えて、基板ステージSTG
を傾斜させることができる構造になっている。
【0031】基板Wからは回折光L2が生じる。生じた
回折光L2は、基板W上の周期性パターンのピッチによ
り回折角が異なる。そこで回折光L2が、受光光学系2
0に導かれるように基板Wが適宜傾斜(チルト)され
る。図3に、傾斜されたときの様子を示す。今ここで、
基板Wの周期性パターンのピッチをp、照明光L1の波
長をλ、回折次数をm、基板Wが水平のとき、即ち基板
Wを傾斜させていないときの基板Wの面の法線を基準と
して、基板Wと交わる照明光学系10の光軸LX1の角
度をθi、同様に基板Wと交わる受光光学系20の光軸
LX2の角度をθd、また、傾斜角をθt、とすれば以
下の式が成り立つ。
【0032】 sin(θd−θt)−sin(θi+θt)=mλ/p (1) 符号については図4に示されるとおり、照明光学系10
の光軸LX1の角度θiは入射側に見込む角度方向をプ
ラス、反射側に見込む角度方向をマイナスとし、受光光
学系20の光軸LX2の角度θd、傾斜角θtは、入射
側に見込む角度方向をマイナス、反射側に見込む角度方
向をプラスとしている。また、回折次数mは基板Wへの
入射光の正反射光を基準として、入射側に見込む角度方
向をマイナス、反射側に見込む角度方向をプラスとして
いる。
【0033】傾斜角θtが0度なら式(1)でθt=0
とおいて、 sinθd−sinθi=mλ/p となり、一般的な入射角と回折角の関係を示す式にな
る。
【0034】図3に示されるように、基板Wの傾斜によ
り回折光L2が受光光学系20に導かれたとき、式
(1)の関係を満足している。取り込まれる回折光L2
の次数は、マイナス1次及びマイナス2次である。
【0035】照明光学系10の光源11は、例えばハロ
ゲンランプである。光源11から射出された光のうち、
不図示の干渉フィルタによって白色光のうち、一部の波
長域の光を取り出し、これを照明光L1として利用す
る。基板W上のパターンのピッチpと波長λが比例関係
にあることから、年々進むパターンのピッチの微細化を
考慮すれば波長λは短いほうがよい。しかし、あまりに
短いと露光波長に近くなり基板W上の未現像のレジスト
を感光させてしまうので、550nm付近の波長のもの
が照明光として使用される。
【0036】レジストの塗布忘れ、剥離忘れ、塗布や剥
離のムラを検出する際に、レジストの有無による基板W
の見え方の差が少ない場合がある。これはレジストの無
い所の光の強度と、ある所の干渉後の強度が一致するた
めである。このときは強度に差が出るように、不図示の
干渉フィルタを交換して照明光の波長λを変更する。波
長を変更した場合には、式(1)の関係を満足するよう
に基板Wを傾斜させる。ここで、傾斜とは受光光学系2
0と、あるいは照明光学系10及び受光光学系20と、
基板Wとの相対的角度を変更することであり、基板を傾
斜させる代わりに、前記光学系を基板に対して回転方向
に動かして角度をつけてもよい。
【0037】照明光学系10、受光光学系20は球面反
射鏡を用いた反射型の光学系でテレセントリックであ
る。本実施の形態では、照明光学系10の光源11は、
球面反射鏡14とリレーレンズ12から構成される光学
系の前側焦点位置、基板Wの表面が、球面反射鏡14の
後側焦点面とほぼ一致するように配置されている。受光
光学系20では、球面反射鏡21の前側焦点面と基板W
の表面とが、また後側焦点面と受光レンズ23の入射瞳
面をほぼ一致させている。それらによって、テレセント
リックな光学系を構成している。
【0038】テレセントリックにするのは、撮像素子3
1で取り込んだ画像の見え方を、基板Wの全面に渡って
同じにするためである。テレセントリックでない光学系
では、基板W上の位置により、式(1)の基板Wへの入
射角(θi+θt)、回折角(θd−θt)がそれぞれ
異なる。そして、回折光の強度は入射光の入射角に依存
して変化するため、同じ欠陥でもウェハ上の位置により
異なって見えてしまう。
【0039】しかし、図1に示される実施の形態の装置
では、照明光学系10も受光光学系20もテレセントリ
ックなので、基板表面の全体に渡って入射角(θi+θ
t)、回折角(θd−θt)が一様となる。そのため、
基板W上の位置にかかわらず同じ欠陥であれば見え方が
同じになり、欠陥の特定が確実にできる。目視検査でよ
く行われるように、基板Wの傾きをすこしずつ変えなが
ら全面を検査するようなことをする必要がない。
【0040】上記光学系は、別の実施の形態では不図示
の屈折系のテレセントリック光学系としてもよい。しか
しながら、図1のように球面反射鏡を用いた反射型の光
学系にすれば、屈折系の場合よりも装置が小型化でき
る。
【0041】本実施の形態では、反射鏡への入射光軸と
反射光軸が同一線上にない偏心光学系としているが、球
面反射鏡に対する反射光の入射角は出来るだけ小さくす
るのが望ましい。あまり大きいと、非点収差が大きくな
るからである。図1の実施の形態では、反射光の入射角
は10度としている。
【0042】基板Wが表面の法線回りに回転位置ずれを
もって基板ステージSTGに載置された場合、回折光L
2が照明光学系10による照明光L1の入射方向(照明
光学系の光軸)と法線とがなす平面からはずれる。即ち
図1では、紙面と垂直方向の角度成分を持つようにな
る。そのため、回転位置ずれ量が大きすぎると回折光L
2が受光光学系20から外れてしまい、基板Wの像を取
り込めなくなってしまう。
【0043】基板Wの回転位置ずれ量の絶対量をδφ、
回折光L2の紙面と垂直方向の角度成分をδθ、受光光
学系20の基板側の開口数をNAとする。δφ、δθの
単位はラジアンである。δθは、δφがごく小さけれ
ば、以下のように表せることがわかった。
【0044】 δθ=|(mλ/p)δφ| (2) 回転位置ずれによりδθだけ角度成分を持った回折光L
2は、受光光学系20の球面反射鏡21で反射され、ほ
ぼ光軸LX2と平行に撮像素子31へと向かう。
【0045】回折光L2は、撮像素子31に入射する際
に入射瞳の外側にあるとけられてしまい、基板Wの像を
得ることができなくなる。
【0046】球面反射鏡21から撮像素子31までは平
行系であるから、撮像素子31の入射瞳面での回折光の
位置はδθに、また、入射瞳の半径は受光光学系20の
基板Wの面でのNAにそれぞれ相当する。したがって、
基板Wが回転位置ずれしても回折光L2が撮像素子31
に入射するための条件は、下式を充足することである。
【0047】δθ≦NA この式と式(2)とから、 δφ≦|(mλ/p)NA| (3) となり、回転位置ずれ量は式(3)を満足する量であれ
ばよい。
【0048】例えばp=0.4μm、λ=0.55μ
m、m=−1、NA=0.01とすれば、式(3)よ
り、δφ≦7.3ミリラジアンとなる。
【0049】基板Wの回転位置ずれ量が式(3)を満足
しているかは、計測部40によって確認される。検査部
10により欠陥検査を行う前に、基板ステージSTGに
載置されれた基板Wは図1の太い破線で示された部分、
即ち検査部で検査する際の基板Wと基板ステージSTG
の位置から横に平行移動した、計測部40に対向する位
置にあり、基板Wの回転位置ずれ量が計測される。
【0050】計測光学系40では、光源41から射出さ
れた光が、リレーレンズ42、ハーフミラー43、対物
レンズ44を通して基板Wに照射される。基板Wで反射
された光は対物レンズ44、ハーフミラー43を再び通
り、リレーレンズ45を経て、撮像素子32に基板Wの
拡大像を形成する。
【0051】形成された像のうち特徴的な部分、例えば
基板Wのオリエンテーションフラットやノッチ、基板上
のパターンと共に形成されたアライメントマーク等の位
置が画像処理装置33によってモニタされる。そして基
板ステージSTGと基板Wの相対的な位置、並びに基板
Wの回転位置ずれ量が算出され、回転位置ずれ量は式
(3)の条件を満足しているかが確認される。
【0052】式(3)の条件を満足していればそのま
ま、満足してない場合は、基板ステージSTGが回転駆
動機構51により法線回りに回転され、基板Wの回転位
置ずれが補正される。この際、画像処理装置33から導
線により電気的な指令信号が、回転駆動機構51に対し
て出力され、その回転量が調節される適切な補正がなさ
れる。
【0053】モニタされる所は通常は、基板上の1箇所
であるが、複数箇所をモニタすればさらに正確な回転補
正量が算出されるのは言うまでもない。
【0054】その後検査部に、基板Wの中心と受光光学
系20の光軸とが一致するように基板ステージSTGが
適宜移動し、欠陥検査の工程へ移る。あるいは、基板ス
テージSTGを検査部に移動した後に、補正回転量だけ
基板ステージSTGを回転して補正してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、計測部を
設けたので、基板の回転位置ずれ量を計測し、基板の欠
陥検査の際に回転位置ずれ量を補正することができ、回
転位置ずれの影響を少なくして、効率的な基板の欠陥検
査が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の装置の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の装置の概念を示す側面図
である。
【図3】図1の装置において、基板ステージを傾斜させ
た場合の側面図である。
【図4】基板ステージを傾斜させた場合の入射角と回折
光の方向と傾斜角の関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 検査部 2 計測部 10 照明光学系 11 光源 12 リレーレンズ 13 表面反射鏡 14 球面(凹面)反射鏡 20 受光光学系 21 球面(凹面)反射鏡 22 表面反射鏡 23 受光レンズ 31、32 撮像素子 33 画像処理装置 40 計測光学系 41 光源 42 リレーレンズ 43 ハーフミラー 44 対物レンズ 45 リレーレンズ 51 回転駆動装置 52 基板ステージ傾斜機構 AX1、AX2 回転軸線 L1 照明光 L2 回折光 LX1、LX2 光軸 STG 基板ステージ W 基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を載置する基板ステージと;前記基
    板ステージに載置された被検査基板から射出される回折
    光による該被検査基板の像に基づいて該被検査基板の欠
    陥検査を行う検査部と;前記被検査基板の位置ずれ量を
    計測する計測部とを備えたことを特徴とする;基板欠陥
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記計測部は、前記被検査基板の表面に
    垂直な第1軸線に関する回転位置ずれ量を計測するよう
    に構成され;前記基板ステージは、前記第1軸線回りに
    回転可能であるように構成された;請求項1に記載の、
    基板欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 前記検査部は、前記被検査基板を照明す
    る照明光学系と、該照明光学系からの照明光のうち該被
    検査基板上に形成されたパターンからの回折光を受光す
    る受光光学系とを備え;前記基板ステージは、前記被検
    査基板の表面内で、かつ該被検査基板と交わる前記受光
    光学系の光軸に垂直である第2軸線回りに前記基板ステ
    ージを回転させる基板ステージ傾斜機構を備えたことを
    特徴とする、請求項1または請求項2に記載の、基板欠
    陥検査装置。
  4. 【請求項4】 前記検査部は、さらに前記受光光学系に
    て得られた該被検査基板の像を撮像する第一の撮像手段
    と、該第一の撮像手段にて得られた該被検査基板の画像
    に基づいて画像処理を行う第一の画像処理装置とを含ん
    で構成され;前記計測部は計測光学系と、該計測光学系
    にて得られた前記被検査基板の像を撮像する第二の撮像
    手段と、該第二の撮像手段にて得られた前記被検査基板
    の画像に基づいて画像処理を行う第二の画像処理装置と
    を含んで構成され;前記第二の画像処理装置からの情報
    に基づいて前記基板ステージの前記第1軸線回りの回転
    位置ずれを調整可能に構成されたことを特徴とする;請
    求項3に記載の、基板欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】 前記第二の画像処理装置は、前記第一の
    画像処理装置と共通部分を含むことを特徴とする、請求
    項4に記載の、基板欠陥検査装置。
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