JPH1166354A - 防災用景観ラベリング装置およびシステム - Google Patents

防災用景観ラベリング装置およびシステム

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JPH1166354A
JPH1166354A JP22854397A JP22854397A JPH1166354A JP H1166354 A JPH1166354 A JP H1166354A JP 22854397 A JP22854397 A JP 22854397A JP 22854397 A JP22854397 A JP 22854397A JP H1166354 A JPH1166354 A JP H1166354A
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fire
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camera
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JP22854397A
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Masaji Katagiri
雅二 片桐
Takahiro Matsumura
隆宏 松村
Toshiaki Sugimura
利明 杉村
Masaji Takano
正次 高野
Takeshi Ikeda
武史 池田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ上の地理的情報と実風景の景観
画像中の各部分とを対応付けて利用者に提示するととも
に、火災発生の可能性のある建物を利用者に通知する。 【解決手段】 赤外線画像取得部5により赤外線画像を
取得し、画像処理部4で赤外線画像から熱分布を求め
る。火災領域検出部7では、熱分布をもとに火災領域を
検出する。ラベル情報作成部8では、CG画像の部分領
域から火災領域を除外した部分領域と景観画像中の部分
領域とをパターンマッチングし、CG画像の部分領域の
中で火災領域と重複する箇所を持つ部分領域を求め、そ
の部分領域を構成する構造物に対してその構造物が火災
の可能性があることを示す火災通知情報を作成し、ラベ
ル情報に付加し、火災情報通知部9に送る。火災情報通
知部9は、通常のラベル情報に加えて、火災通知情報を
視覚機器に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の景観画
像入力機器を用いて利用者が撮影した画像に対してその
画像中の各部分領域に関する地理的な情報を画像表示装
置に重畳表示したり音声案内等して利用者に教示する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、利用者がいる周辺に関する地理的
情報を利用者に教示するシステムとして種々のナビゲー
ションシステムがあった。
【0003】図14は特開平8−273000号に開示
されたナビゲーション装置の構成図である。この装置
は、車両の位置データと動きデータを入力すると、道路
地図データを参照して車両の位置を更新する位置更新部
71と、地図データ等に基づいて表示用道路データおよ
び表示用背景データを発生させる表示用データ発生部7
2と、これらの表示用データに基づいて3次元動画像デ
ータを作成する3次元動画像データ作成部73と、記憶
部74を有し、ナビゲーション装置のユーザが目的地、
経由地を含む走行経路を事前に設定する場合に、地図画
面でなく実際に存在する道路に沿ったリアルな動画像表
示画面を見ながら経路を設定できる機能を有する。
【0004】この装置によれば、ユーザは実際に在る経
路に沿って走行するときに、その経路に沿った動画像表
示(例えば、図15)を見ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同装置
を用いる場合、最終的には人間が現実の風景とコンピュ
ータの世界での地理的情報とを肉眼で対応付けることに
よって、現実の風景の中のものが何であるかを認識しな
ければならない。つまり、利用者の眼前にある実際の建
物や道路や山が何であるかを、動画像表示された地図中
の記号等を基にして人間が肉眼を頼りにして人間の脳を
無意識に働かせて対応付けの作業を行って理解しなけれ
ばならない。街角等では、コンピュータでの地図と実際
の景観を見比べては方角を把握したり目印を見つけたり
してその方向を注視し、その方向にある建物の特徴を理
解した上で再度地図を見てその建物が何であるかを理解
している。
【0006】このため、何度もコンピュータ上の地図と
実風景を見比べて人間の方で対応付けする手間は省略で
きないという問題点がある。特に薄暗がりや夜間等は実
風景が見にくくて対応を取りにくい。
【0007】本発明の目的は、コンピュータ上の地理的
情報と実風景の画像(以下、景観画像と呼ぶ。)中の各
部分とを対応付けて利用者に教示するとともに、火災の
被害の可能性のある建物を利用者に通知する防災用景観
ラベリング装置およびシステムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンピュータ
上の地図データを3次元データとして予め作成してお
き、画像(CG画像と区別するため以降景観画像と呼
ぶ)が入力されるときの位置とカメラの角度と焦点距離
と画像サイズを撮影時に取得し、コンピュータ上の3次
元地図空間内で実風景撮影時の位置とカメラの角度と焦
点距離から眺望した場合のコンピュータグラフィックス
(以下、CGとする。)画像内での地理的情報を取得
し、その地理的情報を、実風景である景観画像に重畳表
示することで対応付けを実現するものである。この地理
的情報とは画像での、構造物等の名称またはその属性情
報であり、属性情報とはその構造物に関するあらゆる属
性(例えば輪郭、色等)についての情報を意味する。こ
の明細書の中では構造物という言葉を人工の構造物以外
に、山や川や海等の天然の地形も含めて地図DBでの何
らかの地理的構造を有するデータ全ての意味で用いるこ
ととする。地理的情報の取得に当たっては、カメラ位
置、カメラ角、焦点距離、画像サイズをもとに景観画像
を求め、複数画像の構造物を求める。その構造物が写っ
ているはずの景観画像の位置(以下、付与位置と称す)
を求めて、構造物の名称または属性情報を重畳表示す
る。
【0009】景観画像での構造物とCG画像での構造物
との対応付けの精度をさらに上げるためには、景観画像
の各部分領域に対して先に獲得した構造物をパターンマ
ッチングにより対応付ける。獲得した構造物を基にして
CG画像を作成し、景観画像の前記部分領域に対してパ
ターンマッチングによりCG画像中の部分領域を対応付
け、対応付けられた部分領域のもととなった構造物を求
める。
【0010】ここで、CG画像の作成法の一例について
述べる。先に取得したカメラ位置とカメラ角度と焦点距
離と画像サイズを基に3次元地図DBにアクセスして、
3次元地図空間内での視野空間を求める。視野空間中の
構造物を求め、カメラ画面を投影面として、各構造物の
立体データをこの投影面に3次元投影変換する。さらに
各構造物の投影図形を構成する線データのうち、他の構
造物に隠れて見えない線データを法線ベクトル法等の手
法を用いて隠線消去する。隠線消去して残った線データ
を基にして、CG画像を領域分割する。3次元地図DB
を利用しているため、各領域毎にその領域のもととなる
構造物の名称を対応付けできる。
【0011】そうして、パターンマッチングにより景観
画像の各部分領域に対応付けられたCG画像の部分領域
の構造物名称を抽出する。抽出した構造物名称を重畳す
べき実風景画像の位置座標を、3次元地図空間中での構
造物の位置座標を先の投影面に3次元投影変換して求め
る。抽出した構造物名称を重畳すべき実風景画像の位置
座標からラベル情報を作成する。ラベル情報を基に実風
景である景観画像に構造物名称を重畳して、視覚機器に
表示する。
【0012】本発明ではさらに、景観画像を取得する際
に赤外線画像を同時に取得して、画像処理手段で赤外線
画像から熱分布を求めて、火災領域検出手段に渡す。火
災領域検出手段では、熱分布をもとに火災領域の検出を
行い、検出した火災領域を制御部を介してラベル情報作
成手段に渡す。ラベル情報作成手段では、景観画像の部
分領域のうち火災領域に対しては、CG画像の部分領域
とのパターンマッチングを行わずに、まずCG画像の部
分領域から火災領域を除外した部分領域と景観画像中の
部分領域とをパターンマッチングする。CG画像の部分
領域の中で火災領域と重複する箇所を持つ部分領域を求
め、その部分領域を構成する構造物に対してその構造物
が火災の被害にある可能性をもつことをしめす情報とし
て火災通知情報を作成し、ラベル情報に付加し、制御部
を介して火災情報通知手段に送る。火災情報通知手段で
は、通常のラベル情報を表示するのに加えて、火災通知
情報を表示する。
【0013】本発明の防災用型景観ラベリング装置は、
画像取得時のカメラ位置を取得する位置情報取得手段
と、画像取得時のカメラ角と焦点距離と画像サイズを取
得するカメラ属性情報取得手段と、前記画像の赤外線画
像を取得する赤外線画像取得手段と、取得した画像を複
数の部分領域に分割するとともに、前記赤外線画像から
熱分布を求める画像処理手段と、地図情報を管理し、取
得したカメラ位置とカメラ角と焦点距離と画像サイズを
基に地図情報空間の中で視野空間を求め、その視野空間
中に存在する構造物を獲得する地図情報管理手段と、熱
分布をもとに火災領域を検出する火災領域検出部と、獲
得した構造物を基にしてCG画像を作成し、該CG画像
の部分領域から火災領域を除外した部分領域と、前記取
得した画像の部分領域をパターンマッチングにより対応
付け、対応付けられた部分領域の構造物を求め、その構
造物の名称または属性情報および付与位置を含むラベル
情報を作成し、CG画像の中で火災領域と重複する箇所
を持つ部分領域を求め、その部分領域を構成する構成物
に対してその構造物が火災の被害にある可能性を持つこ
とを示す火災通知情報を作成し、前記ラベル情報に付加
するラベル情報作成手段と、前記ラベル情報中の構造物
の名称またはその属性情報を画像中の付与位置に対応す
る位置に重畳し、重畳された画像を視覚機器に表示し、
また火災通知情報を表示する火災情報通知手段と、上記
各手段を制御する制御手段を有する。
【0014】本発明の実施態様によれば、ラベル情報作
成手段は、獲得した構造物をカメラ画面に3次元投影変
換し、視点から見えない構造物を消去してCG画像を作
成し、CG画像中の部分領域の輪郭線によってCG画像
を部分領域に分割する。
【0015】本発明の防災用景観ラベリングシステム
は、景観ラベリング端末と景観ラベリングセンターから
なり、景観ラベリング端末は、画像を取得する画像取得
手段と、画像取得時のカメラ位置を取得する位置情報取
得手段と、画像取得時のカメラ角と焦点距離と画像サイ
ズを取得するカメラ属性情報取得手段と、前記画像の赤
外線画像を取得する赤外線画像取得手段と、取得した画
像を複数の部分領域に分割するとともに、前記赤外線画
像から熱分布を求める画像処理手段と、前記画像の領域
分割に関する情報と前記カメラ位置と前記カメラ角と前
記焦点距離と前記画像サイズと熱分布の情報を通信網を
介して前記景観ラベリングセンターに送信し、前記景観
ラベリングセンターからラベル情報と火災通知情報を受
信する通信制御手段と、前記ラベル情報中の構造物名称
またはその属性情報を画像中の付与位置に対応する位置
に重畳し、重畳された画像を視覚機器に表示し、また火
災通知情報を視覚機器に表示する火災情報通知手段と、
上記各手段を制御する端末制御手段を有し、前記景観ラ
ベリングセンターは、前記通信網を介して前記景観ラベ
リング端末から前記画像の領域分割に関する情報と前記
カメラ位置と前記カメラ角と前記焦点距離と前記画像サ
イズと火災領域の情報を受信し、前記景観ラベリング端
末に前記ラベル情報と熱分布の情報を送信する通信制御
手段と、地図情報を管理し、受信したカメラ位置とカメ
ラ角と焦点距離と画像サイズを基に地図情報空間の中で
視野空間を求め、その視野空間中に存在する構造物を獲
得する地図情報管理手段と、熱分布をもとに火災領域を
検出する火災領域検出手段と、獲得した構造物を基にし
てコンピュータグラフィックス画像であるCG画像を作
成し、該CG画像の部分領域から火災領域を除外した部
分領域と、前記取得した画像の部分領域をパターンマッ
チングにより対応付け、対応付けられた部分領域の構造
物を求め、その構造物の名称または属性情報および付与
位置を含むラベル情報を作成するラベル情報作成手段
と、上記各手段を制御するセンター制御手段を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態の防災用景観ラ
ベリング装置の構成図、図2は図1の防災用景観ラベリ
ング装置の処理の流れ図である。
【0018】本実施形態の景観ラベリング装置は、画像
を取得する、例えばディジタルカメラである画像取得部
1と、画像を取得する際のカメラ位置を取得する、例え
ばGPS受信機である位置情報取得部2と、画像を取得
する際にカメラ角と焦点距離と画像サイズを取得する、
例えばディジカルカメラに取り付けられた3次元電子コ
ンパスであるカメラ属性情報取得部3と、前記画像の赤
外線画像を取得する、赤外線カメラである赤外線画像取
得部5と、取得した画像を複数の部分領域に分割すると
ともに、赤外線から熱分布を求める画像処理部4と、地
図情報を管理し、取得した位置とカメラ角と焦点距離と
画像サイズを基に地図情報空間の中で視野空間を求め、
その視野空間中に存在する構造物を獲得する地図情報管
理部6と、前記熱分布をもとに火災領域を検出する火災
領域検出部7と、獲得した構造物を基にしてCG画像を
作成し、該CG画像の部分領域から前記火災領域を除外
した部分領域と、前記取得した画像の部分領域をパター
ンマッチングにより対応付け、対応付けられた部分領域
の構造物を求め、その構造物の名称または属性情報およ
び付与位置を含むラベル情報を作成し、CG画像の中で
火災領域と重複する箇所を持つ部分領域を求め、その部
分領域を構成する構造物に対してその構造物が火災の被
害にある可能性を持つことを示す火災通知情報を作成
し、ラベル情報に付加するラベル情報作成部8と、前記
ラベル情報中の構造物の名称またはその属性情報を画像
中の付与位置に対応する位置に重畳し、重畳された画像
を視覚機器に出力し、また火災通知情報を表示する火災
情報通知部9と、上記各部1〜9を制御する制御部10
で構成されている。なお、熱分布、火災領域は既存技術
を利用して求めることができる。
【0019】次に、本実施形態の動作を詳細に説明す
る。
【0020】景観ラベリング装置が起動されると、まず
制御部10が景観画像に関する情報を取得するために、
位置情報取得部2、カメラ属性情報取得部3、画像取得
部1に対して処理開始コマンドを送る。位置情報取得部
2は、制御部9から命令を受けてGPS受信機等により
位置情報を例えば毎秒収集し、制御部9に渡す(ステッ
プ20)。ここで、時間間隔は秒単位に限らずどのよう
にとってもよい。カメラ属性情報取得部3は、制御部1
0の命令を受けて画像撮影時のカメラ等景観画像記録装
置のカメラ角を水平角と仰角の組で取得し(ステップ2
1)、同時にズーム機能を有する景観画像装置であれば
焦点距離を取得する(ステップ22)。画像取得部1は
制御部10から命令を受けて毎秒の景観画像を取得し、
制御部10に渡す(ステップ23)。画像サイズは景観
画像装置毎に固定なので、制御部10が画像サイズ情報
を保持しておく。制御部9は収集した情報を景観画像フ
ァイルとして保持する。
【0021】図3は、景観画像ファイルのデータ構造の
ファイル形式を示す。景観画像ファイルはヘッダ情報と
画像データを持つ。ヘッダ情報としては、位置情報、カ
メラ角情報、焦点距離、時刻情報、画像ファイルの画像
サイズ、タイプおよびサイズを持つ。位置情報として、
東経、北緯、標高の各データ(例えば、東経137度5
5分10秒、北緯34度34分30秒、標高101m3
3cm等)を有する。カメラ角として、水平角と仰角の
各データ(例えば、水平角右回り254度、仰角15度
等)を有する。焦点距離データは、画像撮影時のカメラ
レンズの焦点距離(例えば28mm等)である。時刻情
報として、撮影時の時刻(例えば、日本時間1997年
1月31日15時6分17秒等)を持つ。画像ファイル
の画像サイズとして、縦横の画素サイズ(例えば、64
0×480等)を持つ。同じくファイルタイプ(TIF
E形式、8ビットカラー等)を持つ。同じくファイルの
バイト数(307.2KB等)を持つ。画像データその
ものを例えばバイナリー形式を持つ。
【0022】制御部10は景観画像ファイルを格納する
と、赤外線画像取得部5に対して赤外線画像を取得する
ように命令する。赤外線画像取得部5は赤外線画像を取
得し、制御部10を介して画像処理部4に渡し(ステッ
プ24)、画像処理部4は一定のしきい値以上の熱量が
検出される熱分布(図8)を求めて、制御部10を介し
て火災領域検出部7に渡す(ステップ25)。火災領域
検出部7は熱分布をもとに火災領域を検出し、制御部1
0に渡す(ステップ26)。次に、制御部10は、画像
処理部4に対して、景観画像から輪郭線を抽出し、景観
画像を複数の領域に分割するように命令する。画像処理
部4では大まかに言えば景観画像内の濃度差を基に微分
処理を行って輪郭線を抽出し(ステップ27)。その輪
郭線を境界としたラベリングを行うことによって領域分
割する(ステップ28)。なお、ここで用いたラベリン
グという技術用語は画像の領域分割において用いられる
技術用語であって、本発明の名称である景観ラベリング
とは異なるものである。手順としてはまず、画像を白黒
濃淡画像に変換する。輪郭は明るさの急変する部分であ
るから、微分処理を行って微分値がしきい値より大きい
部分を求めることで輪郭線の抽出を行う。このとき輪郭
線の線幅は1画素であり、輪郭線は連結しているように
する。そのために細線化処理を行って、線幅1画素の連
結した線を得る。ここで微分処理、細線化処理は従来か
らある手法を用いれば十分である。
【0023】得られた輪郭線を領域の輪郭線と考え、輪
郭線により構成される領域に番号をつける操作を行う。
その番号の中で最大の数が領域の数となり、領域中の画
素数がその領域の面積を表す。景観画像を複数の部分領
域に分割した例を図8に示す。なお、領域間の類似度
(近さ)の尺度を導入し、性質が似ている複数の領域を
一つの領域にまとめていくクラスタ化処理を行ってもよ
い。既存方法のどのようなクラスタ化方法によってもよ
い。
【0024】制御部10は景観画像の領域分割処理を完
了させると、地図情報管理部6に対して景観画像ファイ
ルのヘッダ情報を渡して視野空間の算出処理を行う処理
要求を出し、地図情報管理部6は地図DBをアクセスす
る(ステップ29)。地図情報管理部6の例としては、
地図データベースプログラムがある。地図情報管理部6
は3次元地図データを管理している。2次元地図データ
でもよいが、その場合は高さ情報がないために実風景へ
のラベリングの付与位置の精度が劣る。なお、2次元地
図データを基にする場合は、高さ情報を補って処理す
る。例えば、家屋の2次元データである場合に、家屋が
何階建てかを表す階数情報があれば、階数に一定数を掛
けてその家屋の高さを推定し、2次元データと推定して
求めた高さ情報を基に3次元データを作成する。階数情
報がない場合でも、家屋図形の面積に応じて一定数の高
さを割り振る等して高さ情報を推定することができ、同
様に推定高さ情報をもとに3次元データを作成する。こ
うして3次元データを作成して処理を進める。
【0025】3次元地図データの例を図4に示す。図4
(1)に2次元で表現した地図情報空間を示し、図4
(2)に3次元で表現した地図情報空間を示す。この3
次元地図情報空間に対して、地図情報管理部6では制御
部9の命令を受けて景観画像ファイルのヘッダ情報を基
に視野空間を算出する(ステップ30)。図5に視野空
間の計算例を示す。まず、水平方向にXY軸が張り、垂
直方向にZ軸が張るものとする。景観画像ファイルのヘ
ッダ情報中の位置情報から、視点Eの位置を3次元地図
情報空間の中で設定する。例えば、東経137度55分
19秒、北緯34度34分30秒、標高101m33c
mであれば、それに対応する地図メッシュ番号中の対応
する座標を設定する。同じくヘッダ情報中のカメラ角情
報中の水平角と仰角をもとにカメラ角方向を設定する。
カメラ角方向を表す直線上に視点Eから焦点距離分進ん
だ点に焦点Fをとる。視線方向ベクトルはその直線上で
視点Eから出る長さ1の単位ベクトルである。景観画像
ファイルの画像サイズで横方向のサイズからカメラ画面
のX軸での幅xを設定し、縦方向のサイズからY軸での
幅yを設定する。横x縦yの平面は視線方向ベクトルに
対してカメラ角方向に垂直で、かつ焦点Fを含むように
設定される。視点Eの座標からカメラ画面の4隅の点と
を結ぶ直線を各々求め、視点Eから伸びる4本の半直線
が作る3次元空間を視野空間とする。図6に、3次元地
図空間での視野空間の例を示す。3次元地図空間をXZ
平面から眺めたものである。図6中で斜線で囲まれた部
分は視野空間に属する空間の、XZ平面での断面図であ
る。図6の例では、視野空間の中のビルや山が含まれて
いる。
【0026】さらに、地図情報管理部6では、求めた視
野空間の中に存在する構造物を求める。構造物毎に、構
造物を表す立体を構成する各頂点が、視野空間の内部領
域に存在するか否かを計算する。通常2次元地図空間は
一定サイズの2次元メッシュで区切られている。3次元
地図空間のメッシュの切り方としては、縦横の2次元方
向のメッシュに加えて高さ方向にも一定間隔でメッシュ
を切っていく。空間を直方体の単位空間で区切ることに
なる。まず、直方体の単位空間毎視野空間との重なり部
分の有無を調べ、重なり部分がある3次元単位地図空間
の番号を求める。ここでいう3次元単位地図空間の番号
とは、いわゆるメッシュ番号と同様のものである。重な
りを持つ3次元単位地図空間内にある構造物に対して、
視野空間と重なり部分の有無を調べる。構造物を構成す
る頂点の座標と視点の座標とを結ぶ直線を求め、その直
線が図6のカメラ画面に対して交点を持つならば視野空
間内にある。構造物を構成する複数の頂点のうち、一つ
の頂点でもこの条件を満たせば、その構造物は視野空間
と重なり部分を持つものとする。
【0027】構造物が視野空間の内部に含まれるか、ま
たはその一部が含まれる場合、カメラ画面を投影面とし
て、各構造物をこの投影面に3次元投影変換する処理に
入る(ステップ31)。ここで、図7に示すように、点
Pを次式(1)を基にして視点Eを基にした座標系で表
現し直した後、点Pをカメラ画面に投影して交点Qを求
める。
【0028】
【数1】 ここで、 点P=(x,y,z):構造物を構成する頂点の座標 点E=(ex,ey,ez):視点の座標 ベクトルL=(lx,ly,lz):視線方向ベクトル
(単位ベクトル) 点P’=(x’,y’,x’):点Pの視点Eを基にし
た座標系で表現した場合の座標 r=(lx2 +ly21/2 交点Q=(X,Y):点Pのカメラ画面への投影点 tは焦点距離 3次元投影変換に当たっては、まず各構造物毎にその頂
点が張る面を求める。例えば、直方体で表現される構造
物ならば、6つの面が求まる。各面をカメラ画面に投影
変換する際に、投影領域に含まれるカメラ画面上の各画
素に対し、視点とその面上の対応点との距離を計算して
奥行き値(Z値)としてメモリに格納する。各構造物の
各面毎に、カメラ画面上の各画素に対する奥行き値(Z
値)を計算し、メモリに格納する。なお式(1)中の
z’は視点からの奥行き値(Z値)を表す。
【0029】カメラ画面に3次元投影変換された構造物
のうちには、視点から見える構造物と見えない構造物が
ある。その中で視点から見える構造物のみを求め、視点
から反対側にある面や他の構造物に遮られている面を求
める必要がある。そこで、隠面処理を行う(ステップ3
2)。隠面処理の方法には、いろいろあるが、例えばZ
バッファ法を用いる。他のスキャンライン法、光線追跡
法でもよい。
【0030】カメラ画面上の画素を任意にとって、その
画素に対して最も小さい奥行き値をとる面を求める。こ
のように各構造物の各面について順次処理を続けていく
と、カメラ画面上の各画素毎に視点に最も近い面が残さ
れる。カメラ画面上の各画素毎に視点に最も近い面が決
定され、また視点に最も近い面が共通するカメラ画面上
画素は一般的に領域を構成するので、カメラ画面では、
共通の面を最も近い面とする画素からなる領域が複数で
きる。こうして求まった領域が、視点から見える構造物
の部分領域を3次元投影変換した結果の領域である。視
点から反対側にある面や他の構造物に遮られている面は
消去されている。
【0031】こうしてできた領域がCG画像領域を形成
する(ステップ33)。
【0032】CG画像領域を構成する2次元図形の頂点
座標に対して、投影変換前の3次元座標を求め、両者の
対応関係をリンク情報としてメモリに格納する。リンク
情報を基にして、その2次元領域がどの構造物の投影図
かということを求めること等に用いる。
【0033】隠線消去して残った線データを基にして、
CG画像を領域分割する。3次元地図DBを利用してい
るため、各領域毎にその領域の基となる構造物の名称を
対応付けできる。CG画像の分割された領域に順番に番
号を付けていく。CG画像を複数の部分領域に分割した
例を図10に示す。
【0034】CG画像の領域分割処理が完了したら、制
御部10はラベル情報作成部8に検出された火災領域を
渡し、CG画像の分割領域と景観画像の分割領域の対応
付けを行うように命令する。ラベル情報作成部8では、
まず、景観画像の部分領域のうち火災領域部分に対して
はCG画像の部分領域とのパターンマッチングを行わ
ず、CG画像の部分領域から火災領域を除外した部分領
域と景観画像中の部分領域とをテンプレートマッチング
によるパターンマッチングを行う(ステップ34、図1
1)。
【0035】景観画像の分割領域のうち、番号の若い領
域(例えば、1番)から順にCG画像の分割領域と対応
付けていく。対応付けに当たっては、従来からあるマッ
チング方法のうちのどれをとってもよいが、ここでは単
純なテンプレートマッチング法をとる。つまり、比較す
る2つの領域を重ね合わせ、重なり合う部分の比率が、
しきい値として決めた一定の比率以上にある場合に同一
の構造物に関する領域として対応付けることとする。例
えば、景観画像の分割領域1番目のR1に関して、その
領域内にある各画素の座標値を(A,B)とする。座標
(A,B)での画素の値は、領域の内部ゆえに1であ
る。CG画像の1番目の分割領域S1において、座標
(A,B)が領域S1内ならば画素値1であり重なる
が、S1の外ならば画素値0であり重ならない。こうし
て座標(A,B)での重なり係数K(A、B)として、
重なる場合1、重ならない場合0で決まる。座標(A,
B)を領域R1内で動かして、重なり係数K(A,B)
を求める。そして、領域R1内で動かした座標(A,
B)の数N1に対して、重なり係数K(A,B)が1で
あった座標の数N2を求めて、N1/N2がしきい値以
上である場合に、景観画像の分割領域R1とCG画像の
分割領域S1が対応するものと決める。この対応付けを
景観画像の分割領域の1番目から最後のものまで行う。
なお、マッチング方法としてこの他、XY方向に多少の
位置ずれがあっても同じ値になるような評価関数を用い
てもよい。
【0036】ラベル情報作成部8では、景観画像の部分
領域に対してCG画像の部分領域を対応付けた後(ステ
ップ35)、さらに景観画像の部分領域毎に重畳すべき
情報を求め、重畳すべき位置とともにラベル情報として
作成する処理(ステップ36)に入る。まず、景観画像
の部分領域に対して、対応するCG画像の部分領域を取
り出す。取り出したCG画像の部分領域はもともと3次
元地図空間の中の3次元構造物のある面をカメラ画面に
対して3次元投影変換して得られたものである。そこ
で、3次元投影変換の基となった3次元構造物の面を、
CG画像の部分領域が持つ奥行き値(Z値)をキーとし
て求める。さきに3次元投影変換した際に作成しておい
たリンク情報をキーにしてもよい。もととなった構造物
の面をもとに、3次元地図DBにアクセスしてその構造
物の名称または属性情報を取得する。ここで属性情報と
は、その構造物に関して付随する情報を意味し、その構
造物に係る情報ならば何でもよい。そして、名称または
属性情報を重畳すべき位置座標を、景観画像の部分領域
に対して決める。決め方は、どのように決めてもよい。
例えば、部分領域を張る図形の重心でもよい。その構造
物の名称または属性情報、および付与位置座標からラベ
ル情報を作成する(ステップ36)。次に、ラベル情報
作成部8は、CG画像の部分領域の中で火災領域と重複
する箇所を持つ部分領域を求め、その部分領域を構成す
る構造物に対してその構造物が火災の被害にある可能性
を持つことを示す火災通知フラグをオンにしラベル情報
に付加する(ステップ37)。表1にラベル情報の例を
示す。
【0037】
【表1】 ラベル情報作成部8は、ラベル情報を作成し終ったら、
制御部10にラベル情報を渡す。
【0038】制御部10は、ラベル情報を受け取ると、
火災情報通知部9に対して視覚機器に対してラベル情報
を表示するように命令する。ここでは視覚機器は、ディ
スプレイ、ヘッドマウントディスプレイ等の映像表示装
置を含む。ラベル情報中の構造物の名称または属性情報
を景観画像中の位置に重畳し(ステップ38)、重畳さ
れた景観画像を映像表示装置に表示するとともに、火災
通知フラグが”1”の建物が火災の可能性があることを
テキスト表示する(ステップ39)。図12にラベル情
報が重畳された景観画像の例を示す。
【0039】火災情報通知部9はラベル情報を出力する
と、出力完了を制御部10に通知する。制御部10は出
力完了通知を受け取ると、連続して景観ラベリングの処
理を行う場合は先に示した一連の処理手順を再び実行す
る。
【0040】図13は図1の防災用景観ラベリング装置
を通信システムに適用した防災用景観ラベリングシステ
ムの構成図である。
【0041】本防災用景観ラベリングシステムは景観ラ
ベリング端末40と景観ラベリングセンター50と通信
網60で構成される。
【0042】景観ラベリング端末40は、一定時間経過
毎に画像を取得する画像取得部41と、カメラ位置を取
得する位置情報取得部42と、カメラ角と焦点距離と画
像サイズを取得するカメラ属性情報取得部43と、取得
した画像を複数の部分領域に分割するとともに、赤外線
画像から熱分布を求める画像処理部44と、前記画像の
赤外線画像を取得する赤外線画像取得部45と、画像の
領域分割に関する情報とカメラ位置とカメラ角と焦点距
離と画像サイズと熱分布の情報を通信網60を介して景
観ラベリングセンター50に送信し、景観ラベリングセ
ンター50からラベル情報と火災通知情報を受信する通
信制御部46と、ラベル情報中の構造物の名称または属
性情報を画像中の付与位置に対応する位置に重畳し、重
畳された画像を視覚機器に表示し、また火災通知情報を
視覚機器に表示する火災情報通知部47と、上記各部を
制御する端末制御部48で構成される。
【0043】景観ラベリングセンター50は通信網60
を介して景観ラベリング端末40から前記画像の領域分
割に関する情報とカメラ位置とカメラ角と焦点距離と画
像サイズと熱分布の情報を受信し、景観ラベリング端末
40にラベル情報と火災通知情報を送信する通信制御部
53と、地図情報を管理し、受信したカメラ位置とカメ
ラ角と焦点距離と画像サイズを基に地図情報空間の中で
視野空間を求め、その視野空間中に存在する構造物を獲
得する地図情報管理部51と、熱分布をもとに火災領域
を検出する火災領域検出部54と、獲得した構造物を基
にCG画像を作成し、該CG画像の部分領域から火災領
域を除外した部分領域と、前記取得した画像の部分領域
をパターンマッチングにより前記CG画像中の部分領域
に対応付け、対応付けられた部分領域の構造物を求め、
その構造物の名称または属性情報および付与位置を含む
ラベル情報を作成し、CG画像の部分領域の中で火災領
域と重複する箇所を持つ部分領域を求め、その部分領域
を構成する構造物に対してその構造物が火災の被害にあ
る可能性をもつことをしめす情報として火災通知情報を
作成し、ラベル情報に付加するラベル情報作成部52
と、上記各部を制御するセンター制御部55で構成され
る。
【0044】なお、本システムの動作は図2の装置の動
作と同様である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンピュータ上の地理的情報と実風景の景観画像中の各部
分とを対応付けて利用者に提示することができるため、
人間がコンピュータ上の地図と実風景を見比べて人間の
方で対応付けせずとも済み、また火災の被害の可能際の
ある建物を利用者に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の防災用景観ラベリング装
置の構成図である。
【図2】図1の実施形態の防災用景観ラベリング装置の
処理の流れ図である。
【図3】景観画像ファイルのデータ構造を示す図であ
る。
【図4】2次元地図の例(同図(1))とその3次元地
図(同図(2))を示す図である。
【図5】視野空間の計算方法を示す図である。
【図6】3次元地図空間での視野空間の例を示す図であ
る。
【図7】投影図の例を示す図である。
【図8】熱分布領域を示す図である。
【図9】景観画像の領域分割例を示す図である。
【図10】ノイズを吸収したCG画像の領域分割例を示
す図である。
【図11】景観画像の部分領域とCG画像の部分領域の
パターンマッチングの説明図である。
【図12】景観画像へのラベル情報の重畳の例を示す図
である。
【図13】本発明の一実施形態の防災用景観ラベリング
システムの構成図である。
【図14】特開平8−273000号に開示されたナビ
ゲーション装置の構成図である。
【図15】動画像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像取得部 2 位置情報取得部 3 カメラ属性情報取得部 4 画像処理部 5 赤外線画像取得部 6 地図情報管理部 7 火災領域検出部 8 ラベル情報作成部 9 火災情報通知部 10 制御部 20〜39 ステップ 40 防災用景観ラベリング端末 41 画像取得部 42 位置情報取得部 43 カメラ属性情報取得部 44 画像処理部 45 赤外線画像取得部 46 通信制御部 47 火災情報表示部 48 端末制御部 50 景観ラベリングセンター 51 地図情報管理部 52 ラベル情報作成部 53 通信制御部 54 火災領域検出部 55 センター制御部 60 通信網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 正次 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 池田 武史 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を取得する画像取得手段と、 画像取得時のカメラ位置を取得する位置情報取得手段
    と、 画像取得時のカメラ角と焦点距離と画像サイズを取得す
    るカメラ属性情報取得手段と、 前記画像の赤外線画像を取得する赤外線画像取得手段
    と、 取得した画像を複数の部分領域に分割するとともに、前
    記赤外線画像から熱分布を求める画像処理手段と、 地図情報を管理し、取得したカメラ位置とカメラ角と焦
    点距離と画像サイズを基に地図情報空間の中で視野空間
    を求め、その視野空間中に存在する構造物を獲得する地
    図情報管理手段と、 前記熱分布をもとに火災領域を検出する火災領域検出部
    と、 獲得した構造物を基にしてコンピュータグラフィックス
    画像であるCG画像を作成し、該CG画像の部分領域か
    ら前記火災領域を除外した部分領域と、前記取得した画
    像の部分領域をパターンマッチングにより対応付け、対
    応付けられた部分領域の構造物を求め、その構造物の名
    称または属性情報および付与位置を含むラベル情報を作
    成し、前記CG画像の中で前記火災領域と重複する箇所
    を持つ部分領域を求め、その部分領域を構成する構造物
    に対してその構造物が火災の被害にある可能性を持つこ
    とを示す火災通知情報を作成し、前記ラベル情報に付加
    するラベル情報作成手段と、 前記ラベル情報中の構造物の名称またはその属性情報を
    画像中の付与位置に対応する位置に重畳し、重畳された
    画像を視覚機器に表示し、また前記火災通知情報を表示
    する火災情報通知手段と、 上記各手段を制御する制御手段を有する防災用景観ラベ
    リング装置。
  2. 【請求項2】 前記ラベル情報作成手段は、獲得した構
    造物をカメラ画面に3次元投影変換し、視点から見えな
    い構造物を消去してCG画像を作成し、CG画像中の部
    分領域の輪郭線によってCG画像を部分領域に分割す
    る、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 景観ラベリング端末と景観ラベリングセ
    ンターからなり、 前記景観ラベリング端末は、画像を取得する画像取得手
    段と、画像取得時のカメラ位置を取得する位置情報取得
    手段と、画像取得時のカメラ角と焦点距離と画像サイズ
    を取得するカメラ属性情報取得手段と、前記画像の赤外
    線画像を取得する赤外線画像取得手段と、取得した画像
    を複数の部分領域に分割するとともに、前記赤外線画像
    から熱分布を求める画像処理手段と、前記画像の領域分
    割に関する情報と前記カメラ位置と前記カメラ角と前記
    焦点距離と前記画像サイズと前記熱分布の情報を通信網
    を介して前記景観ラベリングセンターに送信し、前記景
    観ラベリングセンターからラベル情報と前記火災通知情
    報を受信する通信制御手段と、前記ラベル情報中の構造
    物の名称またはその属性情報を画像中の付与位置に対応
    する位置に重畳し、重畳された画像を視覚機器に表示
    し、また前記火災通知情報を前記視覚機器に表示する火
    災情報通知手段と、上記各手段を制御する端末制御手段
    を有し、 前記景観ラベリングセンターは、前記通信網を介して前
    記景観ラベリング端末から前記画像の領域分割に関する
    情報と前記カメラ位置と前記カメラ角と前記焦点距離と
    前記画像サイズと前記熱分布の情報を受信し、前記景観
    ラベリング端末に前記ラベル情報と前記火災通知情報を
    送信する通信制御手段と、地図情報を管理し、受信した
    カメラ位置とカメラ角と焦点距離と画像サイズを基に地
    図情報空間の中で視野空間を求め、その視野空間中に存
    在する構造物を獲得する地図情報管理手段と、前記熱分
    布をもとに火災領域を検出する火災領域検出手段と、獲
    得した構造物を基にコンピュータグラフィックス画像で
    あるCG画像を作成し、該CG画像の部分領域から前記
    火災領域を除外した部分領域と、前記取得した画像の部
    分領域をパターンマッチングにより対応付け、対応付け
    られた部分領域の構造物を求め、その構造物の名称また
    は属性情報および付与位置を含むラベル情報を作成し、
    CG画像の中で火災領域と重複する箇所を持つ部分領域
    を求め、その部分領域を構成する構成物に対してその構
    造物が火災の被害にある可能性を持つことを示す火災通
    知情報を作成し、ラベル情報に付加するラベル情報作成
    手段と、上記各手段を制御するセンター制御手段を有す
    る防災用景観ラベリングシステム。
  4. 【請求項4】 前記ラベル情報作成手段は、獲得した構
    造物をカメラ画面に3次元投影変換し、視点から見えな
    い構造物を消去してCG画像を作成し、CG画像中の部
    分領域の輪郭線によってCG画像を部分領域に分割す
    る、請求項3記載のシステム。
JP22854397A 1997-08-25 1997-08-25 防災用景観ラベリング装置およびシステム Pending JPH1166354A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220041375A (ko) * 2020-09-25 2022-04-01 주식회사 제윤메디컬 거리 정보를 포함하는 열화상 이미지 생성 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220041375A (ko) * 2020-09-25 2022-04-01 주식회사 제윤메디컬 거리 정보를 포함하는 열화상 이미지 생성 방법
KR20230044178A (ko) * 2020-09-25 2023-04-03 주식회사 제윤메디컬 거리 정보를 포함하는 열화상 이미지 생성 방법

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