JPH1164605A - ロッドレンズアレイ及びそれを用いた等倍結像光学装置 - Google Patents

ロッドレンズアレイ及びそれを用いた等倍結像光学装置

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JPH1164605A
JPH1164605A JP9236520A JP23652097A JPH1164605A JP H1164605 A JPH1164605 A JP H1164605A JP 9236520 A JP9236520 A JP 9236520A JP 23652097 A JP23652097 A JP 23652097A JP H1164605 A JPH1164605 A JP H1164605A
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rod
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lens
lens array
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重雄 橘高
Kiyosumi Fujii
清澄 藤井
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    • G02B3/005Arrays characterized by the distribution or form of lenses arranged along a single direction only, e.g. lenticular sheets

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロッドレンズを細径化した場合に、部品の寸
法誤差や組立誤差によるセンサとレンズアレイ全体の光
軸との軸ずれ量が存在しても、光量むらを最小限に抑
え、装置を小形化できるようにすると共に、製造し易く
する。 【解決手段】 半径方向に屈折率分布を有するロッドレ
ンズを、その光軸が互いに平行になるように1列に多数
本並べたロッドレンズアレイ及び等倍結像光学装置であ
る。ロッドレンズ外径に関し0.05mm≦R≦0.25
mmで、且つ0.5R≦r0 ≦1.0R(2R:隣接する
ロッドレンズの光軸間距離、r0 :ロッドレンズのレン
ズ作用をなす有効部分の半径)とし、且つm=X0 /2
Rで定義される重なり度mが、1.61≦m≦1.80
又は2.06≦m≦2.50(但し、X0 :X0 =−r
0 / cos(Z0 π/P)で与えられる単一ロッドレンズ
の視野半径)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細径化した多数の
ロッドレンズを1列に配列した等倍結像ロッドレンズア
レイ、及びその両側にそれぞれ原稿面とセンサとを配置
して、原稿面の画像を読み取ってセンサに伝達する等倍
結像光学装置に関するものである。この技術は、例えば
ファクシミリ等の光学系に有用である。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、コピー機、プリンタ、ス
キャナなどの光学機器では、原稿面の情報を電気信号に
変換して読み取るために、各種の走査装置が用いられて
いる。走査装置の一形式として密着型があり、これは照
明系、等倍結像光学系であるロッドレンズアレイ、セン
サ、カバーガラス(透明基板)などの各部品がフレーム
内に組み付けられて構成される。原稿はカバーガラスの
表面に密着し、照明系により照明される。照明された原
稿画像がロッドレンズアレイによりセンサ上に結像し、
電気信号に変換される。ここでロッドレンズアレイは、
半径方向に屈折率分布を有するロッドレンズを、通常、
1列もしくは2列に配列することにより等倍結像光学系
としたものである。
【0003】ロッドレンズアレイに用いられるレンズ材
料としては、ガラスあるいはプラスチックがある。ガラ
ス製の屈折率分布ロッドレンズは、イオン交換法あるい
は熱相互拡散法などによって製造される。例えば市販さ
れているガラス製ロッドレンズアレイにおけるロッドレ
ンズ外径は最小0.6mmである。
【0004】単一のロッドレンズが等倍の像を結ぶ範囲
は半径X0 (視野半径)の円形であり、光量は光軸上で
最も大きく、光軸から離れるにつれて減少する。従っ
て、レンズアレイの長さ方向の光量分布にはレンズ間隔
を周期とするむらが発生し、光量むらの大きさは、m=
0 /2Rにより定義される重なり度mにより決定され
る。但し、2Rは隣接するロッドレンズの光軸間距離で
ある。
【0005】1列のロッドレンズアレイの場合における
重なり度mによる光量むらの変化を図1に示す。但し、
図1は、レンズアレイ全体の光軸に近い、極く狭い範囲
の光を利用する、いわゆる「線走査方式」の場合であ
る。重なり度mが大きくなるにつれて光量むらは減少す
る傾向にあるが、単調減少ではなく、例えば m=1.09,1.59,2.09,2.59,3.0
9,・・・ において極小となる。センサ上の光量むらは小さいほど
良好なので、光量むらを特に小さくすることが必要とさ
れる場合は、重なり度mが上記の値となるようにレンズ
アレイを設計する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図1に示す光量むら
は、センサがレンズアレイ全体の光軸上に、正確に設置
された場合の値である。ところが、実際の走査装置の量
産製品においては、部品の寸法誤差や組立誤差により、
センサとレンズアレイ全体の光軸との間では、ある程度
の軸ずれが発生することは避けられない。
【0007】ロッドレンズの外径が0.6mmφ以上の従
来のレンズアレイであれば、上記の軸ずれ量は視野半径
0 と比較して十分に小さい値であり、無視しても問題
は生じない。しかし、近年、走査装置全体を小形化する
ためにロッドレンズを細径化することが検討されてお
り、ロッドレンズとして0.5mmφ以下の細径ロッドレ
ンズを使用すると、上記の軸ずれ量が相対的に大きくな
り、設計値を大きく上回る光量むらが発生する恐れがあ
る。
【0008】本発明の目的は、ロッドレンズを細径化し
た場合に、部品の寸法誤差や組立誤差によるセンサとレ
ンズアレイ全体の光軸との軸ずれ量が存在しても、光量
むらを最小限に抑えることができ、そのため装置の小形
化と製造のし易さに貢献できる等倍結像ロッドレンズア
レイ及び等倍結像光学装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、半径方向に屈
折率分布を有するロッドレンズを、その光軸が互いに平
行になるように1列に多数本並べた等倍結像ロッドレン
ズアレイである。ここで、 (1) ロッドレンズ外径に関し、 0.05mm≦R≦0.25mmで、且つ0.5R≦r0
1.0R 但し、2R:隣接するロッドレンズの光軸間距離 r0 :ロッドレンズのレンズ作用をなす有効部分の半径 (2) ロッドレンズの屈折率分布を、n(r)2 =n0 2
・{1−(g・r)2 }の式で近似したとき、 0.05≦n0 ・g・r0 ≦0.50で、且つ1.40
≦n0 ≦1.75 但し、r:光軸からの距離 n(r):光軸からの距離rの位置での屈折率 n0 :光軸での屈折率 g:屈折率分布係数 (3) ロッドレンズの長さZ0 は、 0.5<Z0 /P<1.0 但し、P:P=2π/gで定義されるロッドレンズの周
期長 (4) m=X0 /2Rで定義される重なり度mが、 1.61≦m≦1.80又は2.06≦m≦2.50 但し、X0 :X0 =−r0 /cos (Z0 π/P)で与え
られる単一ロッドレンズの視野半径の各条件を満たすよ
うに構成してある。
【0010】また、本発明は、半径方向に屈折率分布を
有するロッドレンズを、その光軸が互いに平行になるよ
うに1列に多数本並べた等倍結像ロッドレンズアレイを
使用し、前記レンズアレイの両側に原稿面とセンサを配
置する等倍結像光学装置である。ここで、上記のロッド
レンズアレイを用い、ロッドレンズ端面と原稿面との間
隔及びロッドレンズ端面とセンサとの間隔(いずれも空
気層換算)Lが、 L=L0 但し、L0 :L0 =−(1/n0 g)・ tan(Z0 π/
P)で与えられるレンズ作動距離を満たすようにする。
【0011】レンズアレイを構成するロッドレンズが互
いに当接し、且つレンズとして有効な半径r0 がレンズ
半径と一致していれば、r0 とRは一致する。しかし、
レンズアレイの組立工程上の理由でロッドレンズ同士を
幾分離して並べたり、あるいはロッドレンズ周辺の屈折
率分布が不良となる部分の光線をカットするために、レ
ンズ周辺を不透明にする場合もあるので、重なり度はR
により定義する。軸ずれが問題となるのはロッドレンズ
が細径の場合であり、Rが0.5mm以下の場合である。
Rを0.05mm以上とするのは、それより更に細径では
製造上の理由など(例えばハンドリングが極めて困難と
なる)で実用的でないためである。またr0 は0.5R
以上、1.0R以下とする。r0 が0.5R未満である
と、像の明るさが大きく減少してしまうので不適当であ
る。
【0012】ロッドレンズアレイの明るさは、開口角θ
0 =n0 ・g・r0 (rad )によって表され、θ0 が大
きいほど明るい像が得られる。等倍結像光学装置に用い
るためには、θ0 の値として0.05以上であることが
望ましい。また、θ0 が0.50を超えるロッドレンズ
は、屈折率分布を形成する成分(例えばガラスレンズの
場合であれば、Tl2 O、Li2 Oなど)の含有量に限
界があるので製作が困難になる。このため開口角θの範
囲は、0.05≦n0 ・g・r0 ≦0.50となる。
【0013】ロッドレンズの光軸での屈折率n0 は、そ
れが大きいほど開口角θ0 も大きくなるので好ましい。
例えばガラスレンズの場合は、1価陽イオン成分が多く
含まれるので実際にとりうるn0 の範囲は、1.40≦
0 ≦1.75である。
【0014】またロッドレンズの長さZ0 は、正立像を
なすという条件から、0.5<Z0/P<1.0の範囲
とすることが必要である。但し、Pは、P=2π/gで
定義されるロッドレンズの周期長である。
【0015】軸ずれ時の光量むらは、視野半径内の光量
分布を表す数式を用いて求めることができる。前述のよ
うに視野半径X0 は、 X0 =−r0 / cos(Z0 π/P) であり、視野半径内での明るさ分布は、 E(X)=E0 ・{1−(X/X0 2 1/2 但し、E0 :光軸上の光量 X:光軸からの距離 E(X):光軸からの距離Xでの光量 である。上記の式を用いて重なり度mを、m=1.5
9,1.70,2.00とした場合の軸ずれ量/Rに対
する光量むらΔiの関係を図2に示し、同様に、重なり
度mを、m=2.09,2.29,2.50とした場合
の軸ずれ量/Rに対する光量むらΔiの関係を図3に示
す。
【0016】図2より、例えばm=1.59の場合は軸
上の光量むらが極小になるものの、軸ずれが起こると光
量むらは急速に大きくなる。しかしm=1.70の場合
は、軸上の光量むらはやや大きいものの、軸ずれが大き
くなっても光量むらは低い値に留まるので、軸ずれの影
響を受け難いことが分かる。
【0017】走査装置で許容される光量むらは、設計段
階では15%以下、好ましくは13%以下、より好まし
くは10%以下であることが望まれる。重なり度mに対
して、光量むらΔiが15%以下、13%以下、及び1
0%以下となる最大軸ずれ量をプロットしたのが図4で
ある。組立工程で発生する軸ずれ量は、現状では0.2
mm程度である。これに対応するためには、例えばR=
0.2mmのロッドレンズの場合には、軸ずれ量の許容範
囲として1.0R以上を確保しておく必要がある。Rを
更に小さくする場合には、軸ずれ量の許容範囲を確保し
つつ、組立精度を更に向上させる必要があることは言う
までもない。また、軸ずれ時の光量減少は10%以下に
抑えることが望ましい。軸ズレ量/Rの値が1.0を超
えると平均光量のレベルはおよそ90%以下に低下する
ので、軸ずれ量は1.0R以下に抑える必要がある。
【0018】重なり度mが2.5よりも大きくなると、
最大軸ずれ量は大きな値となるものの、像の明るさが減
少するので好ましくない。m値が1.5以下のレンズア
レイは、明るい像が得られるものの、軸ズレ量の許容値
が極めて小さくなるので実用的ではない。従って、図4
より、重なり度mは、光量むらが15%以下で且つ最大
軸ずれ量が1.0R以上となる領域の、1.61≦m≦
1.80又は2.06≦m≦2.50とする。実際のロ
ッドレンズアレイでは、レンズ性能や配列のばらつきか
ら、光量むらは計算値より大きくなることが多い。その
ため設計段階から余裕を考えて、図4より、重なり度m
は、光量むらが13%以下となる1.62≦m≦1.7
2又は2.07≦m≦2.48とする。より好ましく
は、光量むらが10%以下となる2.09≦m≦2.2
9とする。
【0019】
【発明の実施の形態】また、本発明は、半径方向に屈折
率分布を有するロッドレンズを、その光軸が互いに平行
になるように1列に多数本並べた等倍結像ロッドレンズ
アレイを使用し、前記レンズアレイの両側に原稿面とセ
ンサを配置する装置である。ここでレンズアレイは、 (1) ロッドレンズ外径に関し、 0.05mm≦R≦0.25mmで、且つ0.5R≦r0
1.0R 但し、2R:隣接するロッドレンズの光軸間距離 r0 :ロッドレンズのレンズ作用をなす有効部分の半径 (2) ロッドレンズの屈折率分布を、n(r)2 =n0 2
・{1−(g・r)2 }の式で近似したとき、 0.05≦n0 ・g・r0 ≦0.50で、且つ1.40
≦n0 ≦1.75 但し、r:光軸からの距離 n(r):光軸からの距離rの位置での屈折率 n0 :光軸での屈折率 g:屈折率分布係数 (3) ロッドレンズの長さZ0 は、 0.5<Z0 /P<1.0 但し、P:P=2π/gで定義されるロッドレンズの周
期長 (4) m′=X′/2Rで定義される見掛けの重なり度
m′が、 1.61≦m′≦1.80又は2.06≦m′≦2.5
0 但し、X′:X′=L・n0 ・g・r0 / sin(Z0 π
/P)で与えられる単一ロッドレンズの視野半径であ
り、 (5) ロッドレンズ端面と原稿面との間隔及びロッドレン
ズ端面とセンサとの間隔(いずれも空気層換算)Lが、 0.8L0 ≦L<L0 、又はL0 <L≦1.2L0 但し、L0 :L0 =−(1/n0 g)・ tan(Z0 π/
P)で与えられるレンズ作動距離の各条件を満たすよう
にした等倍結像光学装置である。
【0020】ロッドレンズアレイの特性として、ロッド
レンズ端面と原稿面との間隔およびロッドレンズ端面と
センサとの間隔(いずれも空気層換算)Lをレンズ作動
距離L0 から僅かにずらした長さとしても(即ち僅かに
ピンボケにしても)解像力はあまり低下しない。一般的
には、 0.8L0 ≦L≦1.2L0 の範囲であれば、MTF値を極端に低下させることな
く、Lの調整によって見掛けの重なり度m′を変化させ
て、光量むらを調整できる。従って、ロッドレンズ端面
と原稿面との間隔及びロッドレンズ端面とセンサとの間
隔(いずれも空気層換算)をLとした場合の見掛けの視
野半径 X′=L・n0 ・g・r0 / sin(Z0 π/P) を基準にした見掛けの重なり度m′=X′/2Rによっ
ても、光量むらが15%以下であり最大軸ずれ量が1.
0R以下となる範囲を設定できる。それが、 1.61≦m′≦1.80又は2.06≦m′≦2.5
0 である。この場合も光量むらが13%以下となる1.6
2≦m′≦1.72又は2.07≦m≦′2.48とす
るのが好ましく、更に好ましくは、光量むらが10%以
下となる2.09≦m′≦2.29とする。
【0021】ロッドレンズの屈折率分布は、厳密には次
式で表せる。 n(r)2 =n0 2 ・{1−(g・r)2 +h4 ・(g
・r)4 +h6 ・(g・r)6 +・・・} 但し、h4 、h6 :屈折率分布係数 屈折率分布係数h4 は球面収差と像面湾曲に影響するの
で、解像力に大きく影響する。良好な像を得るために
は、屈折率分布係数h4 は、 −0.5≦h4 ≦1.5 の範囲にすることが好ましい。
【0022】本発明による等倍結像光学装置を原稿読み
取り用として用いる場合は、通常カバーガラスを配置す
る。そこでレンズアレイの前焦点位置に原稿面が位置す
るように、透明基板を配置する。透明基板はガラス製で
もよいしプラスチック製でもよい。その場合、レンズア
レイの一方の端面を透明基板の一方の面に当接させるの
が好ましい。透明基板はロッドレンズを保護すると共
に、原稿面とロッドレンズの間隔を一定に保つ作用をす
る。透明基板を使用する場合には、ロッドレンズ端面と
原稿面との間隔及びロッドレンズ端面とセンサとの間隔
(いずれも空気層換算)Lは、透明基板の厚さと屈折率
に応じて調整しなければならないことは当然である。こ
こで透明基板の板厚を前記距離Lに一致させれば、ロッ
ドレンズアレイのレンズ面を透明基板と当接させるだけ
で、位置調整無しにレンズアレイの前焦点距離が必ず原
稿面の位置にくることになる。従って、前焦点の位置出
しが不要となり、製造工程の簡素化を図ることができ
る。
【0023】
【実施例】多数のガラス製ロッドレンズを1列に並べた
種々のロッドレンズアレイを用いて、軸ずれ量に対する
光量むらの関係を実測した。ロッドレンズの外径は0.
4mmφであるが、レンズ周辺部を黒色に着色することに
よって結像性能の悪い周辺光線をカットしている。その
ため有効なレンズ部分の半径r0 は約0.14mmであ
る。測定に用いた各ロッドレンズアレイの光学パラメー
タ等を表1及び表2に示す。光量むらは、ロッドレンズ
アレイを挾んで原稿面位置に均一な散光板を置き、セン
サ位置に線状CCD(素子間隔7μm)を設置して測定
した。素子200個(幅約1.4mm)の出力強度データ
から光量むらの値(%)を求めた。測定結果を図5、図
6に示す。また表1及び表2中のMTF値(6-lp/mm、
λ=570nm)も、上記のセンサにより測定した値であ
る。構成例A、E、I及びJは比較例であり、構成例B
〜D及びF〜Hは本発明範囲内の実施例である。なお図
7には、上記構成例の一部について、軸ズレ量/Rに対
する平均光量(軸ズレの無い場合を100%とする)の
実測値を参考までに示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】ガラス製ロッドレンズを1列に並べた同一
のロッドレンズアレイを用いて、ロッドレンズ端面と原
稿面との間隔及びロッドレンズ端面とセンサとの間隔
(いずれも空気層換算)Lの値のみ変化させて光量むら
を測定した。測定に使用したセンサは、上記実施例と同
じものである。測定条件を表3に示す。また測定結果を
図8、図9に示す。構成例K、N、O及びRは比較例で
あり、構成例L、M、P及びQは本発明範囲内の実施例
である。
【0027】
【表3】
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のようにレンズアレイの諸
パラメータを特定したことにより、ロッドレンズを細径
化した場合に、部品の寸法誤差や組立誤差によるセンサ
とレンズアレイ全体の光軸との軸ずれ量が存在しても、
光量むらを最小限に抑えることができ、そのため装置の
小形化と製造のし易さに貢献できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】重なり度と光量むらの関係を示すグラフ。
【図2】軸ずれ量/Rと光量むらの関係を示すグラフ。
【図3】軸ずれ量/Rと光量むらの関係を示すグラフ。
【図4】光量むらが15%以下、13%以下、10%以
下となる重なり度と最大軸ずれ量の関係を示すグラフ。
【図5】軸ずれ量/Rと光量むらの関係を示す実測デー
タのグラフ。
【図6】軸ずれ量/Rと光量むらの関係を示す実測デー
タのグラフ。
【図7】軸ずれ量/Rと明るさの関係を示すグラフ。
【図8】軸ずれ量/Rと光量むらの関係を示す実測デー
タのグラフ。
【図9】軸ずれ量/Rと光量むらの関係を示す実測デー
タのグラフ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向に屈折率分布を有するロッドレ
    ンズを、その光軸が互いに平行になるように1列に多数
    本並べた等倍結像ロッドレンズアレイにおいて、 (1) ロッドレンズ外径に関し、 0.05mm≦R≦0.25mmで、且つ0.5R≦r0
    1.0R 但し、2R:隣接するロッドレンズの光軸間距離 r0 :ロッドレンズのレンズ作用をなす有効部分の半径 (2) ロッドレンズの屈折率分布を、n(r)2 =n0 2
    ・{1−(g・r)2 }の式で近似したとき、 0.05≦n0 ・g・r0 ≦0.50で、且つ1.40
    ≦n0 ≦1.75 但し、r:光軸からの距離 n(r):光軸からの距離rの位置での屈折率 n0 :光軸での屈折率 g:屈折率分布係数 (3) ロッドレンズの長さZ0 は、 0.5<Z0 /P<1.0 但し、P:P=2π/gで定義されるロッドレンズの周
    期長 (4) m=X0 /2Rで定義される重なり度mが、 1.61≦m≦1.80又は2.06≦m≦2.50 但し、X0 :X0 =−r0 / cos(Z0 π/P)で与え
    られる単一ロッドレンズの視野半径の各条件を満たすこ
    とを特徴とするロッドレンズアレイ。
  2. 【請求項2】 半径方向に屈折率分布を有するロッドレ
    ンズを、その光軸が互いに平行になるように1列に多数
    本並べた等倍結像ロッドレンズアレイを使用し、前記レ
    ンズアレイの両側に原稿面とセンサを配置した装置にお
    いて、 請求項1記載のロッドレンズアレイを用い、ロッドレン
    ズ端面と原稿面との間隔及びロッドレンズ端面とセンサ
    との間隔(いずれも空気層換算)Lが、 L=L0 但し、L0 :L0 =−(1/n0 g)・ tan(Z0 π/
    P)で与えられるレンズ作動距離を満たすようにした等
    倍結像光学装置。
  3. 【請求項3】 半径方向に屈折率分布を有するロッドレ
    ンズを、その光軸が互いに平行になるように1列に多数
    本並べた等倍結像ロッドレンズアレイを使用し、前記レ
    ンズアレイの両側に原稿面とセンサを配置した装置にお
    いて、レンズアレイは、 (1) ロッドレンズ外径に関し、 0.05mm≦R≦0.25mmで、且つ0.5R≦r0
    1.0R 但し、2R:隣接するロッドレンズの光軸間距離 r0 :ロッドレンズのレンズ作用をなす有効部分の半径 (2) ロッドレンズの屈折率分布を、n(r)2 =n0 2
    ・{1−(g・r)2 }の式で近似したとき、 0.05≦n0 ・g・r0 ≦0.50で、且つ1.40
    ≦n0 ≦1.75 但し、r:光軸からの距離 n(r):光軸からの距離rの位置での屈折率 n0 :光軸での屈折率 g:屈折率分布係数 (3) ロッドレンズの長さZ0 は、 0.5<Z0 /P<1.0 但し、P:P=2π/gで定義されるロッドレンズの周
    期長 (4) m′=X′/2Rで定義される見掛けの重なり度
    m′が、 1.61≦m′≦1.80又は2.06≦m′≦2.5
    0 但し、X′:X′=L・n0 ・g・r0 / sin(Z0 π
    /P)で与えられる単一ロッドレンズの視野半径であ
    り、 (5) ロッドレンズ端面と原稿面との間隔及びロッドレン
    ズ端面とセンサとの間隔(いずれも空気層換算)Lが、 0.8L0 ≦L<L0 、又はL0 <L≦1.2L0 但し、L0 :L0 =−(1/n0 g)・ tan(Z0 π/
    P)で与えられるレンズ作動距離の各条件を満たすこと
    を特徴とする等倍結像光学装置。
  4. 【請求項4】 レンズアレイの前焦点位置に原稿面が位
    置するように、透明基板を配置した請求項2又は3記載
    の等倍結像光学装置。
  5. 【請求項5】 レンズアレイの一方の端面が透明基板の
    一方の面に当接している請求項4記載の等倍結像光学装
    置。
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