JPH1163023A - 粘性流体継手装置 - Google Patents

粘性流体継手装置

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JPH1163023A
JPH1163023A JP23281197A JP23281197A JPH1163023A JP H1163023 A JPH1163023 A JP H1163023A JP 23281197 A JP23281197 A JP 23281197A JP 23281197 A JP23281197 A JP 23281197A JP H1163023 A JPH1163023 A JP H1163023A
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JP
Japan
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cooling water
viscous fluid
engine
working chamber
output member
Prior art date
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Pending
Application number
JP23281197A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoshi Hagiwara
原 光 敏 萩
Seiya Tanaka
中 誠 也 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成にてエンジン冷却水温の低温時に
熱を取り出し得る機能を兼ね備えさせると共に、粘性流
体継手装置の信頼性を向上させること。 【解決手段】 ハウジング7、8に回転可能に支承され
ると共にハウジングに形成される作動室19内に収容さ
れる駆動側回転ロータ1を有し、エンジンにより駆動さ
れる入力部材2と、ハウジングに回転可能に支承される
と共に冷却ファン5と、駆動側回転ロータとラビリンス
溝4を介して対向し作動室内に収容される被駆動側回転
ロータ3を有する出力部材6と、作動室の周囲に形成さ
れ冷却水が流通する冷却水通路23a、23bと、作動
室に少なくとも冷却水温に応じて粘性流体を給排する流
体給排手段9’、10’、11’、13、15と、出力
部材の回転を少なくとも冷却水温に応じて制動する制動
手段22、24とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の冷却フ
ァン制御装置に利用できる粘性流体継手装置に関し、更
に詳細にはエンジンからの動力を冷却ファンに伝達する
ための粘性流体の量を可変とすることにより冷却ファン
の回転を制御する粘性流体継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の粘性流体継手装置とし
て、実開平2−96035号公報に開示されるものがあ
る。この装置は、エンジンによって駆動されその上に駆
動側回転ロータを有する入力部材、該回転ロータと相対
回転可能でラビリンス溝を介して対向する被駆動側回転
ロータを有する出力部材、両回転ロータを収容する作動
室を形成するハウジング、該ハウジングに連結されると
共に作動室に連通する空気管、粘性流体を外部のリザー
バタンクから吸入する吸入管、作動室をリザーバタンク
に連通する2つの排出管、吸入管上に設けられた第1ポ
ンプ、一方の排出管に設けられた第2ポンプ及び両ポン
プを夫々エンジン冷却水温、エンジン回転数に応じて制
御する制御装置を備えている。
【0003】この従来の装置においては、エンジン冷却
水温が低い時には、吸入管側の第1ポンプは作動せず、
作動室内の粘性流体は排出管より排出され、出力部材に
は入力部材からのトルク伝達は行われない。エンジン冷
却水温が上昇するにつれ、吸入管側の第1ポンプが制御
装置からの指令によって作動することにより、作動室内
には粘性流体が送入され、これが順次増加することによ
り、出力部材の回転数はリニアに増加される。また、エ
ンジンの回転数が急激に上昇した場合には、作動室内の
粘性流体は第2ポンプにより速やかに排出され、出力部
材のつれ回りが防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の粘性流体継手装置においては、冷却水温に応じて出力
部材(冷却ファン)の回転数が制御されるものの、エン
ジンの高負荷、高回転時には、両ロータ間に生じる剪断
熱により粘性流体の温度が上昇し、耐熱温度を超えるこ
とにより、粘性流体の特性が損なわれ、当該粘性流体継
手装置の性能が低下するという問題がある。
【0005】また、上記した従来の粘性流体継手装置に
おいては、冷却ファンの回転を制御することによりエン
ジン冷却水の上昇を防ぐものであり、エンジン冷却水の
低温時に熱を取り出すことにより冷却水温を上昇させ車
両の暖房性能及びエンジンの暖機性を向上させるもので
はなく、これら機能を得るためには別途装置を必要とす
るため、エンジンの補機が増加し、複雑化を招くと共に
エンジンルーム内でのスペースが増大し、搭載上の制約
を招くという問題がある。
【0006】それゆえ、本発明は当該粘性流体継手装置
において、簡単な構成にてエンジン冷却水温の低温時に
熱を取り出し得る機能を兼ね備えさせると共に、その信
頼性を向上させることを、その課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の技術的手段は、当該粘性流体継手装置
を、ハウジングと、該ハウジングに回転可能に支承され
ると共に前記ハウジングに形成される作動室内に収容さ
れる駆動側回転ロータを有し、エンジンにより駆動され
る入力部材と、前記ハウジングに回転可能に支承される
と共に冷却ファンと、前記駆動側回転ロータとラビリン
ス溝を介して対向し前記作動室内に収容される被駆動側
回転ロータを有する出力部材と、前記作動室の周囲に形
成され冷却水が流通する冷却水通路と、前記作動室に冷
却水温及びエンジン回転数に応じて粘性流体を給排する
流体給排手段と、前記出力部材の回転を冷却水温及びエ
ンジン回転数に応じて制動する制動手段とを備えた構成
とすることである。
【0008】上記した手段によれば、冷却水温の低温時
に冷却水温を上昇させる必要がある場合には、流体給排
手段により作動室内に粘性流体が供給されると共に、制
動手段により出力部材の回転が停止される。これによ
り、作動室内の粘性流体が剪断熱により発熱し、発熱し
た熱はハウジングに形成された冷却水通路内の水に伝達
されて、冷却水が加熱される。この結果、冷却水温度が
上昇され、車両の暖房性能及びエンジンの暖機性が向上
される。
【0009】冷却水温を上昇させる必要がない時には、
冷却水温の上昇に応じて作動室内に粘性流体が流体給排
手段により供給され、出力部材及び冷却ファンの回転数
がリニアに増加される。この時、粘性流体の温度上昇は
冷却水通路を流通する冷却水
【0010】により適切に防止される。
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った粘性流体継
手装置の一実施形態を図面に基づき、説明する。
【0011】図1において、1はエンジンによって駆動
され、第1ハウジング8に軸受18を介して可能可能に
支承される入力部材2上に固設された駆動側回転ロータ
で、該駆動側回転ロータ1の一側にはラビリンス溝が形
成されている。第1ハウジング8には、第2ハウジング
7が固定されている。第2ハウジング7には出力部材6
が軸受17を介して回転可能に支承されており、該出力
部材6の入力部材2側一端の外周上には駆動側回転ロー
タ1のラビリンス溝に対向するラビリンス溝が形成さ
れ、両溝により周知のラビリンス機構4を構成する被駆
動側回転ロータ3が固設されている。出力部材6の他端
側外周には冷却ファン5が固設されている。
【0012】両ロータ1、3は、両ハウジング7、8間
に形成される作動室19内に収容されている。第1ハウ
ジング8には、作動室19から隔離された円環状の空洞
により形成される冷却水通路23aが形成されており、
該冷却水通路23aには冷却水入口20a及び冷却水出
口21aが形成されており、冷却水が流通するようにな
っている。また、第2ハウジング7にも、同様に、作動
室19から隔離された円環状の空洞により形成される冷
却水通路23bが形成されており、該冷却水通路23b
には冷却水入口20b及び冷却水出口21bが形成され
ており、冷却水が流通するようになっている。
【0013】第2ハウジング7には、第1電動ポンプ1
3が介装される排出管10’の一端と作動室19とを連
通する連通管10と、第2電動ポンプ15が介装される
吸入管11’の一端と作動室19とを連通する連通管1
1が設けられている。尚、排出管10’及び吸入管1
1’の他端は、リザーバタンク14に連通されている。
第1ハウジング8には、作動室19とリザーバタンク1
4とを連通する排出管9’が接続される連通管9と、作
動室19内を常時大気圧に保持するために作動室19を
大気と連通する空気管12が設けられている。 22
は、アクチュエータ24により出力部材6に押圧されて
出力部材6の回転を制動するブレーキである。また、1
6は、第1電動ポンプ13及び第2電動ポンプ15、ア
クチュエータ24をエンジン冷却水温、エンジン回転数
及びヒータースイッチに応じて制御する制御装置であ
る。
【0014】上記した構成から粘性流体継手装置におい
て、エンジン冷却水温が低く、ヒータースイッチがオン
の時には、制御装置16により第2電動ポンプ15が作
動されると共にアクチュエータ24が作動される。これ
により、リザーバタンク14から粘性流体が吸い上げら
れて、吸入管11’、連通管11を介して作動室19内
に粘性流体が送入される。これと共に、アクチュエータ
24によりブレーキ22が出力部材6に押圧されて、出
力部材6の回転、即ち、冷却ファン5の回転が阻止され
る。この結果、入力部材2の回転トルクが粘性流体を介
して出力部材6に伝達されることなく、作動室19内の
粘性流体が剪断熱により発熱する。この粘性流体の熱
は、冷却水通路23a、23b内の冷却水に伝達され、
冷却水温を急速に上昇させる。この結果、車両の暖房性
能が向上されると共に、エンジンの暖機性が向上され
る。
【0015】ヒータースイッチがオフでエンジン冷却水
温が低い時は、第2電動ポンプ15は制御装置16によ
り作動されない。また、この時作動室19内の粘性流体
は、連通管9、排出管9’を介してリザーバタンク14
内に排出されているため、トルク伝達は行われず、出力
部材6は回転しない。
【0016】次いでエンジン冷却水温が上昇してくる
と、第2電動ポンプ15が制御装置16からの信号によ
って作動し、リザーバタンク14から粘性流体を吸い上
げ、吸入管11’、連通管11を介して作動室19内に
粘性流体を送入する。したがって、順次作動室19内の
粘性流体量は増加するため、エンジン冷却水温の上昇に
応じて、入力部材2からラビリンス機構4を介して伝達
される出力部材6の回転数はリニアに増加する。この
時、粘性流体の過度の温度上昇は冷却水通路23a、2
3bを流通する冷却水により適切に冷却されることによ
り防止され、粘性低下することはない。また、エンジン
回転数が急激に上昇した際には、制御装置16の信号に
より第1電動ポンプ13が作動され、作動室19内の粘
性流体を連通管10、排出管10’を介して速やかに排
出し、トルク伝達量を減少させ、出力部材6のつれ回り
の発生が防止される。
【0017】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、簡単な構
成にてエンジン冷却水温の低温時に熱を取り出し得る機
能を兼ね備えさせることができると共に、冷却水通路内
を流通する冷却水により粘性流体を適切に冷却すること
ができ、粘性流体の粘性低下による粘性流体継手装置の
信頼性低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った粘性流体継手装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動側回転ロータ 2 入力部材 3 被駆動側回転ロータ 4 ラビリンス機構(ラビリンス溝) 5 冷却ファン 6 出力部材 7 第2ハウジング(ハウジング) 8 第1ハウジング(ハウジング) 9、10、11 連通管(流体給排手段) 9’、10’ 排出管(流体給排手段) 11’ 吸入管(流体給排手段) 13 第1電動ポンプ(流体給排手段) 15 第2電動ポンプ(流体給排手段) 16 制御装置 22 ブレーキ(制動手段) 24 アクチュエータ(制動手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジングに回転可能
    に支承されると共に前記ハウジングに形成される作動室
    内に収容される駆動側回転ロータを有し、エンジンによ
    り駆動される入力部材と、前記ハウジングに回転可能に
    支承されると共に冷却ファンと、前記駆動側回転ロータ
    とラビリンス溝を介して対向し前記作動室内に収容され
    る被駆動側回転ロータを有する出力部材と、前記作動室
    の周囲に形成され冷却水が流通する冷却水通路と、前記
    作動室に少なくとも冷却水温に応じて粘性流体を給排す
    る流体給排手段と、前記出力部材の回転を少なくとも冷
    却水温に応じて制動する制動手段とを備えてなる粘性流
    体継手装置。
JP23281197A 1997-08-28 1997-08-28 粘性流体継手装置 Pending JPH1163023A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009114317A2 (en) * 2008-03-12 2009-09-17 Borgwarner Inc. Cooling system for clutch
CN103163794A (zh) * 2013-03-15 2013-06-19 宝鸡石油机械有限责任公司 风机、风闸、加热器联锁控制装置

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