JPH116228A - 構造用面材における釘頭パンチングシャーの防止構造 - Google Patents
構造用面材における釘頭パンチングシャーの防止構造Info
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- JPH116228A JPH116228A JP15832297A JP15832297A JPH116228A JP H116228 A JPH116228 A JP H116228A JP 15832297 A JP15832297 A JP 15832297A JP 15832297 A JP15832297 A JP 15832297A JP H116228 A JPH116228 A JP H116228A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造用面材を、釘頭によるパンチングシャー
が生じない構造とし、面材耐力壁の横荷重に対する耐力
を高め、耐震性に優れた木造建築物を提供すること。 【構成】 構造用面材の周縁部、又は長手方向の両縁
部、中央部などの釘打ち代に板材を取り付ける。
が生じない構造とし、面材耐力壁の横荷重に対する耐力
を高め、耐震性に優れた木造建築物を提供すること。 【構成】 構造用面材の周縁部、又は長手方向の両縁
部、中央部などの釘打ち代に板材を取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木造建築物における
面材耐力壁に関する。構造用面材を、釘頭によるパンチ
ングシャーが生じない構造とすることにより、耐力壁の
横荷重に対する耐力を高め、耐震性に優れた木造建築物
を提供しようとするものである。
面材耐力壁に関する。構造用面材を、釘頭によるパンチ
ングシャーが生じない構造とすることにより、耐力壁の
横荷重に対する耐力を高め、耐震性に優れた木造建築物
を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木造建築物における耐力壁の工法
としては、貫によるもの、筋違いによるもの、構造用面
材を用いたもの、それらを併用したもの等がある。構造
用面材を、柱、間柱及び土台・はり・けた・その他の横
架材に釘で留めつけることによって構成する耐力壁は、
面材耐力壁と呼ばれ、財団法人住宅金融普及協会発行の
「木造住宅工事共通仕様書」にその詳細が解説されてい
る。
としては、貫によるもの、筋違いによるもの、構造用面
材を用いたもの、それらを併用したもの等がある。構造
用面材を、柱、間柱及び土台・はり・けた・その他の横
架材に釘で留めつけることによって構成する耐力壁は、
面材耐力壁と呼ばれ、財団法人住宅金融普及協会発行の
「木造住宅工事共通仕様書」にその詳細が解説されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術による面材耐力壁の工法では、構造用面材のせん断
耐力に比べて、釘接合耐力が劣る、或いは、安定して得
にくいという問題点があった。すなわち、構造用面材が
薄い場合、例えば、通常用いられているような12mm
以下のものであった場合には、釘頭が構造用面材を貫通
する破壊、パンチングシャーによって釘接合耐力は支配
され、その釘接合耐力によって面材耐力壁の耐力そのも
のが支配される。
技術による面材耐力壁の工法では、構造用面材のせん断
耐力に比べて、釘接合耐力が劣る、或いは、安定して得
にくいという問題点があった。すなわち、構造用面材が
薄い場合、例えば、通常用いられているような12mm
以下のものであった場合には、釘頭が構造用面材を貫通
する破壊、パンチングシャーによって釘接合耐力は支配
され、その釘接合耐力によって面材耐力壁の耐力そのも
のが支配される。
【0004】また、釘は、釘頭が構造用面材の表面と面
一になるように打たれた場合に、最大の接合耐力が得ら
れるものであるが、実際には、釘打ち機の圧力調節の不
備などにより、釘頭を構造用面材へ深くめり込ませ、パ
ンチングシャーが生じ易いようにしてしまっている建築
現場をしばしば目にする。このような施工では、面材耐
力壁の耐力を、充分に且つ安定して得る事はできない。
一になるように打たれた場合に、最大の接合耐力が得ら
れるものであるが、実際には、釘打ち機の圧力調節の不
備などにより、釘頭を構造用面材へ深くめり込ませ、パ
ンチングシャーが生じ易いようにしてしまっている建築
現場をしばしば目にする。このような施工では、面材耐
力壁の耐力を、充分に且つ安定して得る事はできない。
【0005】パンチングシャーを防止するためには、1
5mm以上の厚手の構造用面材を使用するか、ワッシャ
ーを噛ませて釘を打つか、釘の本数を多くして釘1本当
りの負担荷重を少なくする等の方法があるが、これらの
何れの方法も、コストアップとなる。
5mm以上の厚手の構造用面材を使用するか、ワッシャ
ーを噛ませて釘を打つか、釘の本数を多くして釘1本当
りの負担荷重を少なくする等の方法があるが、これらの
何れの方法も、コストアップとなる。
【0006】この発明が解決しようとする課題は、面材
耐力壁に通常用いられている12mm以下の比較的薄い
構造用面材を使用する場合においても、パンチングシャ
ーが生じないようにし、面材耐力壁の耐力を、充分に且
つ安定して得るにはどのような手段を講じればよいかと
いう点にある。
耐力壁に通常用いられている12mm以下の比較的薄い
構造用面材を使用する場合においても、パンチングシャ
ーが生じないようにし、面材耐力壁の耐力を、充分に且
つ安定して得るにはどのような手段を講じればよいかと
いう点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのような課題を解決す
るためにこの発明では、構造用面材の周縁部の釘打ち代
に板材を取り付けた構造を提案する。板材としては、市
販の平割材の他、帯状に加工した金属板や合板、構造用
パネル類が適当であり、これらの板材の構造用面材への
取り付けは、接着材、釘、ビス等による。
るためにこの発明では、構造用面材の周縁部の釘打ち代
に板材を取り付けた構造を提案する。板材としては、市
販の平割材の他、帯状に加工した金属板や合板、構造用
パネル類が適当であり、これらの板材の構造用面材への
取り付けは、接着材、釘、ビス等による。
【0008】
【作用】上記のように構成された強化構造用面材を柱、
横架材へ釘打ちして緊結すると、接合部にせん断力が働
いても、釘頭とせん断力の働く位置との間に適当な距離
が保たれるために、釘頭の傾斜による構造用面材の破
壊、すなわち、パンチングシャーが防止できるのであ
る。
横架材へ釘打ちして緊結すると、接合部にせん断力が働
いても、釘頭とせん断力の働く位置との間に適当な距離
が保たれるために、釘頭の傾斜による構造用面材の破
壊、すなわち、パンチングシャーが防止できるのであ
る。
【0009】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は、本発明の1実施例を示す説明図であり、構造用
面材1の周縁部と中央部とに板材2が取り付けられ、強
化構造用面材Pを構成している。
図1は、本発明の1実施例を示す説明図であり、構造用
面材1の周縁部と中央部とに板材2が取り付けられ、強
化構造用面材Pを構成している。
【0010】図2は、本発明の他の実施例による強化構
造用面材Pを用いた面材耐力壁の施工例を示す説明図で
ある。3は布基礎、4は土台、5は柱、6は胴差であ
り、強化構造用面材Pを、柱及び横架材に釘止めした状
態である。この実施例においては、板材2は、構造用面
材の長さ方向の両縁部と中央部とに取り付けられてお
り、いわゆる外通気層を設けるための通気胴縁を兼ねる
ことができる。
造用面材Pを用いた面材耐力壁の施工例を示す説明図で
ある。3は布基礎、4は土台、5は柱、6は胴差であ
り、強化構造用面材Pを、柱及び横架材に釘止めした状
態である。この実施例においては、板材2は、構造用面
材の長さ方向の両縁部と中央部とに取り付けられてお
り、いわゆる外通気層を設けるための通気胴縁を兼ねる
ことができる。
【0011】図3は、構造用面材1の裏面すなわち室内
側に発泡プラスチック系断熱材9を積層した、本発明の
他の実施例による強化構造用面材の外周壁に対する使用
例の水平方向断面図であり、10は間柱、11は石膏ボ
ードなどの内装下地材である。柱5と断熱材9との隙間
は、例えば、現場発泡の断熱材8などで埋める。また、
12は外装材であり、通気層7が確保されている。
側に発泡プラスチック系断熱材9を積層した、本発明の
他の実施例による強化構造用面材の外周壁に対する使用
例の水平方向断面図であり、10は間柱、11は石膏ボ
ードなどの内装下地材である。柱5と断熱材9との隙間
は、例えば、現場発泡の断熱材8などで埋める。また、
12は外装材であり、通気層7が確保されている。
【0012】図4は、構造用面材1の表面すなわち外気
側にも発泡プラスチック系断熱材13を積層した、本発
明の他の実施例による強化構造用面材の外周壁に対する
使用例の水平方向断面図であり、断熱性の向上を計って
いる。
側にも発泡プラスチック系断熱材13を積層した、本発
明の他の実施例による強化構造用面材の外周壁に対する
使用例の水平方向断面図であり、断熱性の向上を計って
いる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
【0014】構造用面材の周縁部の釘打ち代に板材を取
り付けた構造にすることにより、構造用面材を厚くする
ことなく、釘の本数を増やすことなく、パンチングシャ
ーを防止し、面材耐力壁の耐力を増すことができる。
り付けた構造にすることにより、構造用面材を厚くする
ことなく、釘の本数を増やすことなく、パンチングシャ
ーを防止し、面材耐力壁の耐力を増すことができる。
【0015】本発明による強化構造用面材を用いた面材
耐力壁と外壁材との間には、新たに通気胴縁を用いるこ
となく通気層を確保できる。
耐力壁と外壁材との間には、新たに通気胴縁を用いるこ
となく通気層を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の他の実施例の施工例を示す説明図であ
る。
る。
【図3】本発明の他の実施例の使用例を示す水平方向断
面図である。
面図である。
【図4】本発明の他の実施例の使用例を示す水平方向断
面図である。
面図である。
P 強化構造用面材 1 構造用面材 2 板材 3 布基礎 4 土台 5 柱 6 胴差 7 通気層 8 現場発泡の断熱材 9 発泡プラスチック系断熱材(室内側) 10 間柱 11 内装下地 12 外装材 13 発泡プラスチック系断熱材(外気側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 645 E04B 2/56 645B
Claims (1)
- 【請求項1】 構造用面材の周縁部、又は長手方向の両
縁部、中央部などの釘打ち代に、釘頭によるパンチング
シャーが生じないように板材を取り付けたことを特徴と
する強化構造用面材の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15832297A JPH116228A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 構造用面材における釘頭パンチングシャーの防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15832297A JPH116228A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 構造用面材における釘頭パンチングシャーの防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH116228A true JPH116228A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15669114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15832297A Pending JPH116228A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 構造用面材における釘頭パンチングシャーの防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH116228A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012202112A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Nichiha Corp | 外壁下地の施工構造 |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15832297A patent/JPH116228A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012202112A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Nichiha Corp | 外壁下地の施工構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040514 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060915 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060926 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070206 |