JPH1162060A - 面材耐力壁の構造 - Google Patents

面材耐力壁の構造

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JPH1162060A
JPH1162060A JP21621897A JP21621897A JPH1162060A JP H1162060 A JPH1162060 A JP H1162060A JP 21621897 A JP21621897 A JP 21621897A JP 21621897 A JP21621897 A JP 21621897A JP H1162060 A JPH1162060 A JP H1162060A
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JP
Japan
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structural face
structural
bearing wall
nailing
bars
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Pending
Application number
JP21621897A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Adachi
徹也 安達
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IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面材耐力壁における釘接合耐力を向上させ、
建築物の水平荷重に対する耐力を高める。 【構成】 柱や土台などからなる軸組の側部に構造用面
材が位置し、その構造用面材周縁部の釘打ち代の表面に
隣合う構造用面材の釘打ち代を跨いで板材が当てられ、
この板材の上から、それぞれの構造用面材がこれを貫通
する釘、ビス等で軸組に接合されている構造の面材耐力
壁とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅等建築物の耐震
性を向上させる、面材耐力壁の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、木造建築物における耐力壁の工法
としては、貫によるもの、筋違いによるもの、構造用面
材を用いたもの、それらを併用したもの等がある。構造
用面材を、柱・間柱及び土台・はり・けた・その他の横
架材に釘で留めつけることによって構成する耐力壁は、
面材耐力壁と呼ばれ、財団法人住宅金融普及協会発行の
「木造住宅工事共通仕様書」にその詳細が解説されてい
る。この解説にある通り、釘は、構造用面材の上から直
に打ちつけられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術による面材耐力壁の工法では、構造用面材のせん断
耐力に比べて、釘接合耐力が劣るという問題点があっ
た。釘接合耐力を高める方法としては、釘の本数を多く
して釘1本当りの負担荷重を小さくすることが考えられ
るが、この方法では施工手間が多くかかることの他に、
釘の間隔が狭くなり軸組材が割れる等の新たな問題が生
じる。
【0004】この発明が解決しようとする課題は、釘1
本当りの接合耐力を増すことによって、釘打ちの本数を
増やすことなく、面材耐力壁の耐力を充分に且つ安定し
て得るためには、どのような手段を講じればよいかとい
う点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのような課題を解決す
るために、この発明では、軸組材の側面に構造用面材が
位置し、その構造用面材周縁部の釘打ち代の表面に、隣
合う構造用面材の釘打ち代を跨いで板材が当てられ、こ
の板材の上から、それぞれの構造用面材がこれを貫通す
る釘、ビス等で軸組材に接合されている構造の面材耐力
壁を提案する。
【0006】
【作用】上記のような構造の面材耐力壁においては、地
震や台風などによって面材耐力壁が水平荷重を受け、構
造用面材と軸組材との接合面にせん断力が働く場合、そ
の部分を接合している釘には二面せん断力が働く。二面
せん断に対する釘の接合許容耐力は、従来技術による構
造用面材の上から直に釘を打つ方法を用いた場合の一面
せん断に対する釘の許容耐力に比べて、凡そ二倍とされ
ている。このように、釘の接合耐力が増すことによっ
て、構造用面材のせん断耐力が最大限に発揮され、以
て、面材耐力壁の耐力が充分に且つ安定して得られるの
である。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明による面材耐力壁の構造の、一実施例にお
ける外観を示す説明図である。1は布基礎である。土台
2と管柱3と胴差4とから構成される軸組部の側面に構
造用面材6,6’が位置しており、構造用面材6,6’
の釘打ち代を跨いで板材5が当てられ、板材5の上か
ら、板材5及び構造用面材6,6’を貫通する釘7が打
ちつけられている。
【0008】図2は、図1におけるA−A線の切断断面
図であり、釘接合部の二面せん断を説明するものであ
る。3は管柱、6,6’は構造用面材、5は板材、7は
釘であり、P,P’は、構造用面材6,6’に作用する
荷重の方向を、イメージとして表したものである。P,
P’の向きは、実際には様々であるが、通常は、特に重
要な場合である地震や台風などの力に抵抗する場合に
は、P,P’は逆向きになる。建物が地震力を受けて壁
構面にせん断応力が働いた場合、管柱3に隣合わせに固
定された構造用面材6と6’の向かい合う端部は、一方
が上方向ならば他方が下方向へと、互いに逆方向に引っ
張られる。P,P’が逆向きに働くために、この接合部
の釘は二面せん断をうけることになり、従来技術による
一面せん断に対する場合に比べて2倍もの接合耐力を発
揮することになるのである。
【0009】図3は、本発明による面材耐力壁の構造
の、他の実施例を示す断面図であり、3は管柱、6,
6’は構造用面材、5は板材である。板材5は、荒板や
帯状に加工した合板類など木質系の材料でもよいが、こ
こでは1mm程度の鋼板を用いている。構造用面材6,
6’の外側には、断熱材8を設け、更に胴縁9を介して
外装材10が釘止めされている。
【0010】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
【0011】軸組材と構造用面材との釘接合部には二面
せん断力が働く構造になっているので、釘接合耐力が著
しく向上し、極めて耐震性に優れた耐力壁となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面材耐力壁の構造の、一実施例に
おける外観を示す説明図である。
【図2】図1におけるA−A線の切断断面図である。
【図3】本発明による面材耐力壁の構造の、他の実施例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 布基礎 2 土台 3 管柱 4 胴差 5 板材 5’ 板材 6 構造用面材 6’ 構造用面材 7 釘 8 断熱材 9 胴縁 10 外装材 P 構造用面材6に作用する荷重の方向 P’ 構造用面材6’に作用する荷重の方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 622 E04B 2/56 622H 631 631B 631D 631H 643 643A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱と横架材とからなる軸組に構造用面材
    を接合して構成される面材耐力壁において、軸組材の側
    面に構造用面材が位置し、その構造用面材周縁部の釘打
    ち代の表面に、隣合う構造用面材の釘打ち代を跨いで板
    材が当てられ、この板材の上から、それぞれの構造用面
    材がこれを貫通する釘、ビス等で軸組材に接合されてい
    ることを特徴とする面材耐力壁の構造。
JP21621897A 1997-08-11 1997-08-11 面材耐力壁の構造 Pending JPH1162060A (ja)

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JPH1162060A true JPH1162060A (ja) 1999-03-05

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013189858A (ja) * 2013-07-01 2013-09-26 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp 面材の取付構造
WO2019203148A1 (ja) * 2018-04-18 2019-10-24 吉野石膏株式会社 木構造建築物の耐力壁構造及び耐力壁施工方法

Cited By (3)

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