JPH1161596A - ガラスクロス及びその積層板 - Google Patents

ガラスクロス及びその積層板

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JPH1161596A
JPH1161596A JP9225600A JP22560097A JPH1161596A JP H1161596 A JPH1161596 A JP H1161596A JP 9225600 A JP9225600 A JP 9225600A JP 22560097 A JP22560097 A JP 22560097A JP H1161596 A JPH1161596 A JP H1161596A
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JP
Japan
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glass cloth
yarn
warp
glass
weft
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JP9225600A
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English (en)
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Yasuyuki Kimura
康之 木村
Yoshinobu Gondo
義宣 権藤
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Asahi Schwebel Co Ltd
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Asahi Schwebel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスクロスを構成する糸の形状及びガラス
クロスの構造を最適化することで、ガラスクロスの表面
凹凸を小さくし、ガラスクロス表面の樹脂分布を均一に
した、表面平滑性に優れた積層板を提供する。 【解決手段】 タテ糸とヨコ糸から織成されてなる
ガラスクロスにおいて、(A) タテ糸により発現する該
ガラスクロスの厚みXtと、ヨコ糸により発現する該ガ
ラスクロスの厚みXyの比が0.90〜1.10であ
り、(B) タテ糸又はヨコ糸のどちらか一方の糸の織物密
度C(本/25mm)と糸束断面幅B(mm)が C×
B≧25.0・・(1) の関係を満たすこと。 構成す
る糸が扁平化されているガラスクロス 該ガラスク
ロスを少なくとも最表層に使用した積層板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気通信機器、電子
機器、産業機器等に利用される電気絶縁板またはプリン
ト配線板用に用いられる積層板及び該積層板に用いられ
るガラスクロスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板は高密度実装化により細
線パターン化が進み、回路パターンの導体幅及び導体間
距離も狭くなっている。回路パターン形成の主たる手法
であるサブトラクティブ法において、エッチングレジス
トの密着性が細線パターン化の重要な要素になってい
る。エッチングレジストの密着不良の要因の一つとして
プリント配線板に用いられる積層板の表面の凹凸があ
り、この表面凹凸のためにレジストが部分的に密着しに
くくなり、エッチングの際にパターンの欠落やのこぎり
歯状の欠陥が発生し、不良の要因となっている。
【0003】また、プリント配線板のスルーホール間隔
も狭くなっており、小径化が進むドリル加工において、
ますます穴位置精度の向上が要求され、この穴位置精度
についても積層板の表面の凹凸が深く関与している。従
来より、この積層板の表面の凹凸は基材として用いられ
るガラスクロスの糸のうねりに対応して発生すると考え
られている。即ち、ガラスクロスの表面凹凸の影響によ
り、プリプレグ作成時のガラスクロスに樹脂を塗工する
工程において、ガラスクロス上の樹脂層の分布にムラを
発生させる。そのため、後の成型工程での樹脂の硬化収
縮量が均一でなく、樹脂層が多い部分では硬化収縮によ
る沈みが大きく、積層板の表面で凹凸を発生させる。
【0004】この表面の凹凸(表面平滑性)を改良する
ために、基材であるガラスクロスのタテ糸とヨコ糸の打
ち込み本数の比および織り縮み率の比を1前後にする方
法(特開平5−318649号公報)等が提案されてい
る。また、積層板作成時にガラスクロスの表面上の樹脂
層を増やし、分布の違いを低減し、硬化収縮による凹凸
を小さくする方法や、フィラーを配合した樹脂により樹
脂と無機物の分布の違いを低減する方法などの試みがな
されている。
【0005】しかしながら、タテ糸とヨコ糸の打ち込み
本数及び、織り縮み率の比を1前後にしても、厚さ方向
の樹脂層の分布の違いを平均化する方向にあるものの十
分でなく、従来のガラスクロスを使用する限り、タテ糸
とヨコ糸の上下の浮沈によって生じる表面凹凸は残り、
本質的な改良には至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題を解決し、且つ表面平滑性に優れたプリント配
線板用積層板を得ることができるガラスクロスを提供す
ることを目的としている。積層板には、主としてJIS
R3414に規定される種々のガラスクロスが使用さ
れ、目的に応じて適宜選択されている。表面平滑性の観
点からみれば、細い糸を使用した薄いタイプのガラスク
ロスが良好であるが、積層枚数が多くなることによる成
型時の煩雑さ、薄いガラスクロスの使用による大幅なコ
スト上昇等から、できるだけ厚いクロスを使用すること
が望まれ、それぞれ使用されるタイプのガラスクロスで
の表面平滑性の向上が求められており、本発明の目的も
それに則したものとなっている。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
鋭意検討した結果、ガラスクロスの織物構造に着目し、
ガラスクロスの厚さ方向の分布のみならず、面方向に対
しても樹脂層の均一化を図ることにより、従来のガラス
クロスを基材として用いた積層板と比較して、非常に優
れた表面平滑性を有する積層板が得られるガラスクロス
を提供できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明は: タテ糸とヨコ糸から織成されてなるガラスクロスに
おいて、(A) タテ糸により発現する該ガラスクロスの
厚みXtと、ヨコ糸により発現する該ガラスクロスの厚
みXyの比が0.90〜1.10であり、かつ(B) タ
テ糸あるいはヨコ糸のうち少なくともどちらか一方の糸
の織物密度C(本/25mm)と該糸の糸束断面幅B
(mm)が下記式(1)を満たすガラスクロスを提供す
る。また、(ただし、ここで言う厚みXtとXyとはそ
れぞれ図1に示す距離を示す。)
【式1】C×B≧25.0・・・・(1) 記載のガラスクロスを構成する糸が扁平化されて
いる点にも特徴を有する。また、 又は記載のガラスクロスを少なくとも最表層に
使用した点にも特徴を有する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。 (i) ガラスクロスの特徴;表面平滑性に優れたプリン
ト配線板用基板を得るためには、積層板にした際のガラ
スクロスの表面上の樹脂層の分布が均一であることが重
要である。そのためには基材として用いられるガラスク
ロスを構成するタテ糸とヨコ糸の浮沈によって生じる表
面凹凸部分の樹脂層とタテ糸とヨコ糸で囲まれたバスケ
ットホールと呼ばれる部分の樹脂層を低減し、厚さ方向
の樹脂層の分布を均一にし、かつ面方向に対しても樹脂
層の分布の均一化することが必要である。
【0009】即ち、図1の斜線部に示されるガラスクロ
スの断面図において、隣り合う同方向の糸の頂点を結ぶ
直線と該2本の糸の外形及びその間の直交する糸の外形
により囲まれた斜線領域の面積を小さくすることが重要
である。そのためには、 タテ糸及びヨコ糸またはどちらか一方の糸で、隣り
合う同方向の糸の間隔を狭くすること。つまり、糸の織
物密度C(本/25mm)と該糸の糸束断面幅B(m
m)が次式: C×B≧25.0 ・・・・(1) 、好ましくは28.0≧C×B≧25.0の関係を満た
すことが必要であり、即ち、ガラスクロスの織り密度の
単位長さである25.0より小さければ隣り合う糸束同
志で隙間が生じるために平滑性に悪影響を及ぼし、2
8.0より大きいと他方の糸のうねりを大きくすること
が困難になり、請求項1の(A) に記載のタテ糸、ヨコ糸
により発現する厚みの比を0.90〜1.10にするこ
とが難しくなるためである。更に、両糸ともに上記式
(1) の関係を満足することがより好ましい。
【0010】 タテ方向及びヨコ方向の糸の織物構造
における頂点が同一平面上にあること。つまり、タテ糸
とヨコ糸から織成されてなるガラスクロスにおいて、タ
テ糸により発現する該ガラスクロスの厚みXtと、ヨコ
糸により発現する該ガラスクロスの厚みXyの比が0.
90〜1.10であり、好ましくは0.95〜1.05
であることが必要である。厚みの比が0.90〜1.1
0の範囲を越えると、ガラスクロスの厚み差が10%を
越え、明確にガラスクロスの表面凹凸が大きくなる。
【0011】 糸を扁平化すること。つまり、糸自体
の厚みが薄くなることで、表面凹凸の程度が小さくなる
ことが必要となる。これらの条件を達成することによ
り、表層の樹脂層の分布ばらつきが小さくなり、硬化収
縮による積層板の表面凹凸をなくすことが可能となり、
本発明に至った。 (ii)ガラスクロスの組成;プリント配線板等に使用され
る積層板のガラスクロスには、通常Eガラス(無アルカ
リガラス)と呼ばれるガラスが使用されるが、Dガラ
ス、Sガラス、高誘電率ガラス等を使用しても、ガラス
種によって本発明の効果が損なわれることはない。
【0012】(iii) ガラスクロスの製造; 1)本発明に用いられるガラスクロスを得るためには、
使用する糸としては無撚りの糸または低撚糸、例えば
0.1〜0.5回/25mmの撚り数の糸を用いること
が好ましい。さらに、製織時にタテ糸をしごいて扁平化
させることも可能である。隣り合う糸束間を狭くするた
めに、織物密度と糸幅の関係が上記式(1)を満足するこ
とが必要であり、そのために、ガラスクロスを構成する
糸の織物密度は、該糸がクロス中で占める予想糸束幅か
ら逆算され、正確には打ち込み密度の微調整により、最
適値が求められる。
【0013】2) また、織成されたガラスクロスを高
温脱糊処理を施す前の状態(生機という)で連続的に加
圧する方法、溶媒を浸漬した後に加圧する方法、溶媒中
で加圧もしくは高周波振動処理して加圧する方法等によ
り、扁平化し、その後、常法である高温脱糊処理し、シ
ランカップリング剤等による表面処理をし、積層板用と
して使用することにより、または、高温脱糊処理し、シ
ランカップリング剤等による表面処理をした後、高圧の
エアジェットや、ウォータージェットを均一に噴射させ
て開繊する方法やそれと同時に扁平化する方法等、従来
公知の各種方法を採用することにより、扁平化のガラス
クロスを得ることが可能となる。
【0014】(iv) 積層板の製造; 1)発明の積層板を作成するには常法に従えばよく、例
えば本発明のガラスクロスにエポキシ樹脂のようなマト
リックス樹脂を含浸させて、樹脂含浸プリプレグを作
り、これを複数枚積層し、または通常のガラスクロスか
らなる樹脂含浸プリプレグと組み合わせ、本発明のガラ
スクロスを最表層に配置、積層し、加熱加圧成形するこ
とにより得られる。また、基材としてガラスクロスと不
織布等を併用する場合には、本発明のガラスクロスを表
層に使用することにより、本発明の目的を達成すること
が出来る。
【0015】2)積層板に使用される樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、BT樹脂、シアネ−ト樹脂等の熱硬化性樹脂や、P
PO樹脂、ポリエ−テルイミド樹脂、フッソ樹脂等の熱
可塑性樹脂、またはそれらの混合樹脂などが挙げられ
る。また、樹脂中に水酸化アルミニウム等の無機充填剤
を混合させた樹脂を使用しても構わない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 (測定方法、評価等)実施例、比較例のガラスクロスの
物性(織物密度)、ガラスクロスを構成するタテ糸ある
いはヨコ糸により発現する厚みとその比および糸束断面
幅の長さ、ガラスクロスを用いた積層板の作成方法、及
び試験例は以下の方法により行った。 ガラスクロスの物性測定方法:JISR3420に
従い測定した。 タテ糸及びヨコ糸により発現する厚み及び糸束断面
の長さの測定方法:ガラスクロスを常温硬化のエポキシ
樹脂で包埋し、研磨してガラス糸束断面を削り出し、タ
テ糸、ヨコ糸それぞれを電子顕微鏡(日立製作所製S−
570)にて断面写真を撮影し、図1に示すXt、Xy
と糸束断面の幅を測定した。
【0017】 積層板の作成方法:実施例及び比較例
で作成したガラスクロスに下記組成のエポキシ樹脂ワニ
スを含浸したプリプレグを作成した。このプリプレグを
8枚重ね、その上下面に厚さ18μの銅箔を重ねて17
5度、40kg/cm2 で圧縮成型し積層板を得た。 <樹脂配合組成>: 臭素化エポキシ樹脂エピート504680B 85部(固形) (油化シェル製) ノボラックエポキシ樹脂エピコート180S75B70 15部(固形) (油化シェル製) ジシアンジアミド 2.5部 2−エチル−4−メチルイミダゾール 0.2部 メチルセロソルブ 11.6部 ジメチルホルムアミド 11.6部
【0018】 積層板の表面平滑性の評価:表面粗さ
形状測定器(商品名:サーフコム574A、株式会社東
京精密製)によりタテ糸とヨコ糸の45°方向(バイア
ス方向)の表面粗さ(Rmax:最大高さ)を測定して
表面平滑性を評価した。
【0019】(実施例1)ガラスクロスとして、タテ糸
及びヨコ糸にECG75 1/0 0.3Zを使用し、
エアジェットルームでタテ糸42本/25mm、ヨコ糸
34本/25mmの織物密度で重量210g/m2 、厚
さ0.17mmのガラスクロスを製織し、得られた生機
に扁平化加工として、溶媒として水を含浸させ、プレス
ロールで連続的に加圧する(線圧50kgf/cm)方
法を採用した。その後、400℃で24時間高温脱糊し
た。続いて、表面処理としてシランカップリング剤であ
るSZ6032(東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸漬
し、絞液した後、120℃で1分乾燥し、実施例1のガ
ラスクロスを得た。
【0020】(実施例2)ガラスクロスとして、タテ糸
及びヨコ糸にECG75 1/0 0.3Zを使用し、
エアジェットルームでタテ糸40本/25mm、ヨコ糸
36本/25mmの織物密度で重量210g/m2 、厚
さ0.17mmのガラスクロスを製織し、扁平化加工と
して、水中で高周波振動処理を施し、ニップロールで絞
液する方法を採用した。後、400℃で24時間高温脱
糊した。続いて、表面処理としてシランカップリング剤
であるSZ6032(東レ・ダウコーニング・シリコー
ン(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸漬
し、絞液した後、120度1分乾燥した。さらに、高圧
ウォータージェットにより開繊し、実施例2のガラスク
ロスを得た。
【0021】(実施例3)ガラスクロスとして、タテ糸
及びヨコ糸にECE225 1/0 1Zを使用し、さ
らにタテ糸をしごいてエアジェットルームでタテ糸68
本/25mm、ヨコ糸50本/25mmの織物密度で重
量107g/m2 、厚さ0.10mmのガラスクロスを
製織し、実施例1の扁平化加工を用いて扁平化し(線圧
40kgf/cm)、後に、400℃で24時間高温脱
糊した。続いて、表面処理としてシランカップリング剤
であるSZ6032(東レ・ダウコーニング・シリコー
ン(株)製)を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸漬
し、絞液した後、120℃で1分乾燥した。さらに、高
圧ウォータージェットにより開繊し、実施例3のガラス
クロスを得た。
【0022】(実施例4)ガラスクロスとして、タテ糸
及びヨコ糸にECE225 1/0 0.3Zを使用
し、エアジェットルームでタテ糸60本/25mm、ヨ
コ糸57本/25mmの織物密度で重量107g/
2 、厚さ0.10mmのガラスクロスを製織し、実施
例1の扁平化加工(線圧40kgf/cm)を用いて扁
平化し、後に、400℃で24時間高温脱糊した。続い
て、表面処理としてシランカップリング剤であるSZ6
032(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)
を用いて処理液とし、ガラスクロスを浸漬し、絞液した
後、120℃で1分乾燥した。さらに、高圧ウォーター
ジェットにより開繊し、実施例4のガラスクロスを得
た。
【0023】(比較例1)ガラスクロスとして、タテ糸
及びヨコ糸にECG75 1/0 1Zを使用し、エア
ジェットルームでタテ糸44本/25mm、ヨコ糸32
本/25mmの織物密度で重量210g/m2 、厚さ
0.18mmのガラスクロスを製織し、400℃で24
時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシランカッ
プリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニング
・シリコーン(株)製)を用いて処理液とし、ガラスク
ロスを浸漬し、絞液した後、120℃で1分乾燥し、比
較例1のガラスクロスとした。
【0024】(比較例2)ガラスクロスとして、タテ糸
及びヨコ糸にECE225 1/0 1Zを使用し、エ
アジェットルームでタテ糸64本/25mm、ヨコ糸5
4本/25mmの織物密度で重量107g/m2 、厚さ
0.10mmのガラスクロスを製織し、400℃で24
時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシランカッ
プリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニング
・シリコーン(株)製)を用いて処理液とし、ガラスク
ロスを浸漬し、絞液した後、120℃で1分乾燥し、比
較例2のガラスクロスとした。
【0025】(比較例3)ガラスクロスとして、タテ糸
及びヨコ糸にECE225 1/0 1Zを使用し、エ
アジェットルームでタテ糸60本/25mm、ヨコ糸5
7本/25mmの織物密度で重量107g/m2 、厚さ
0.100mmのガラスクロスを製織し、400℃で2
4時間高温脱糊した。続いて、表面処理としてシランカ
ップリング剤であるSZ6032(東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン(株)製)を用いて処理液とし、ガラス
クロスを浸漬し、絞液した後、120℃1分乾燥し、比
較例3のガラスクロスとした。
【0026】それらの結果を表1にまとめた。
【表1】 表1の結果より、実施例に示すガラスクロスを基材に用
いることにより、特に薄物のガラスクロスを用いること
なく、また、糸の番手が同じで、織物密度の総本数が同
程度では、より顕著に表面平滑性を向上させることが分
かる。
【0027】
【発明の効果】本発明の構成のガラスクロスを基材とし
て用いることにより、特に薄いタイプのガラスクロスを
使用することなく、表面平滑性に優れた積層板を得るこ
とが可能となり、プリント配線板の高密度実装化に対応
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスクロスを構成するタテ糸により
発現するガラスクロスの厚みXtと、ヨコ糸により発現
するガラスクロスの厚みXyとの関係を説明し、斜線部
は、隣り合う同方向の糸の頂点を結ぶ直線と該2本の糸
の外形及びその間の直交する糸の外形により囲まれた領
域を説明する模式図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タテ糸とヨコ糸から織成されてなるガラ
    スクロスにおいて、(A) タテ糸により発現する該ガラ
    スクロスの厚みXtと、ヨコ糸により発現する該ガラス
    クロスの厚みXyの比が0.90〜1.10であり、か
    つ(B) タテ糸あるいはヨコ糸のうち少なくともどちら
    か一方の糸の織物密度C(本/25mm)と該糸の糸束
    断面幅B(mm)が下記式(1)を満たすことを特徴とす
    るガラスクロス。(ただし、ここで言う厚みXtとXy
    とはそれぞれ図1に示す距離を示す。) 【式1】C×B≧25.0・・・・(1)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガラスクロスを構成する
    糸が扁平化されていることを特徴とするガラスクロス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のガラスクロスを少
    なくとも最表層に使用したことを特徴とする積層板。
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