JPH1160920A - 帯電防止性を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

帯電防止性を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物

Info

Publication number
JPH1160920A
JPH1160920A JP9221345A JP22134597A JPH1160920A JP H1160920 A JPH1160920 A JP H1160920A JP 9221345 A JP9221345 A JP 9221345A JP 22134597 A JP22134597 A JP 22134597A JP H1160920 A JPH1160920 A JP H1160920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
resin composition
polyester resin
antistatic agent
antistatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9221345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3373398B2 (ja
Inventor
Kiyoshi Sugie
潔 杉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16765356&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH1160920(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP22134597A priority Critical patent/JP3373398B2/ja
Publication of JPH1160920A publication Critical patent/JPH1160920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3373398B2 publication Critical patent/JP3373398B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性、難燃性及び耐変色性を備えた照
明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 熱可塑性芳香族ポリエステル100重量部
に対し、(A)無機充填剤0〜150重量部、(B)臭素系
難燃剤5〜60重量部、(C)アンチモン系難燃助剤0〜20
重量部、(D)帯電防止性を発現するに十分な量の帯電
防止剤を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物で
あって、板状に賦形して電極-試料間距離20mm、印可電
圧10kVで帯電させたときの飽和帯電圧が1.25kV以下であ
り、かつ、その半減衰時間が30秒以下である帯電防止性
を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止性を備え
た照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、飽和帯電圧とその半減衰時間が特定の
範囲にある照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、照明用途にはポリエステル樹脂が
多く用いられているが、最近器具のコンパクト化や光源
の高輝度化が進み、強い光や高温に曝されたときの変色
防止が課題となっている。また、製品の安全性確保の観
点から、難燃性の賦与が求められている。さらに、製造
・組立工程においてほこりが付着すると製品の信頼性や
寿命の低下につながり、照明部品のような最終製品で
は、店頭に展示されている間にほこりが付着すると商品
価値が損なわれることから帯電防止性の賦与が求められ
ている。
【0003】この点、特開昭59−158049号公報
にはポリブチレンテレフタレート樹脂にエステル系物
質、ポリエーテル系物質及びアミド系物質の少なくとも
一種からなる帯電防止剤を混入した熱可塑性樹脂で成形
してなる管球口金が塵埃付着による汚れを防止すること
ができ、この汚れ防止を長期にわたって保障することが
できることが記載されている。
【0004】しかしながら、従来の帯電防止性の組成物
に難燃性を賦与しようとすると、樹脂の分解が促進され
て成形が困難となる点で問題があった。すなわち従来の
技術では難燃性と実質的に日常のほこりが付着しない帯
電防止性を両立させることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事情を
背景としてなされたものであり、その目的は新規な帯電
防止性、難燃性及び耐変色性を備えた照明部品用難燃性
ポリエステル樹脂組成物を提供することにある。さらに
詳しくは、実質的にほこりが付着しない帯電防止性を備
え、難燃性及び耐変色性を備えた照明部品用難燃性ポリ
エステル樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れた耐
変色性を持ち、日常のほこりが付着しない帯電防止性を
備えた難燃性ポリエステル樹脂組成物を開発すべく鋭意
検討した結果、飽和帯電圧とその半減衰時間が特定の範
囲にある難燃性ポリエステル樹脂組成物が、良好な成形
性を示すと共に、実質的にほこりが付着しない帯電防止
性を有しており、製品の商品価値を高めることを見いだ
し本発明に到達した。
【0007】本発明によれば、上記目的及び利点は、熱
可塑性芳香族ポリエステル100重量部に対し、(A)無
機充填剤0〜150重量部、(B)臭素系難燃剤5〜60重量
部、(C)アンチモン系難燃助剤0〜20重量部、(D)
帯電防止性を発現するに十分な量の帯電防止剤を配合し
てなる難燃性ポリエステル樹脂組成物であって、板状に
賦形して電極-試料間距離20mm、印可電圧10kVで帯電さ
せたときの飽和帯電圧が1.25kV以下であり、かつ、その
半減衰時間が30秒以下である帯電防止性を備えた照明部
品用難燃性ポリエステル樹脂組成物によって達成され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳述する。
【0009】本発明において用いられる熱可塑性芳香族
ポリエステルは、その酸成分がテレフタル酸またはナフ
タリンジカルボン酸であり、ジオール成分がエチレング
リコール、トリメチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール等のごとき脂肪族ジオールの少なくとも1種よ
りなる芳香族ポリエステルを主成分とする。これらの中
でポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレン
ナフタレートが好ましい。
【0010】また熱可塑性芳香族ポリエステルとしては
上述のポリエステルの一部を共重合成分が置換したもの
でもよく、かかる共重合成分としては、イソフタル酸、
フタル酸;メチルテレフタル酸、メチルイソフタル酸等
のアルキル置換フタル酸;2,6-ナフタリンジカルボン
酸、2,7-ナフタリンジカルボン酸、1,5-ナフタリンジ
カルボン酸等のナフタリンジカルボン酸類;4,4’-ジ
フェニルジカルボン酸、3,4’-ジフェニルジカルボン
酸等のジフェニルジカルボン酸類;4,4’-ジフェノキ
シエタンジカルボン酸等のジフェノキシエタンジカルボ
ン酸類などの芳香族ジカルボン酸、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸などの脂肪族又は脂環族ジ
カルボン酸、1,4-シクロヘキサンジメタノールなどの
脂環族ジオール、ハイドロキノン、レゾルシン等のジヒ
ドロキシベンゼン類;2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)スルホン等のビスフェノール類;ビスフェノール類
とエチレングリコールのごときグリコールとから得られ
るエーテルジオールなどの芳香族ジオール、ε-オキシ
カプロン酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ
安息香酸等のオキシカルボン酸等が挙げられる。かかる
共重合成分が共重合される場合、共重合量は合計で5モ
ル%未満が好ましい。
【0011】上述の芳香族ポリエステルに分岐成分とし
て、トリメシン酸、トリメリット酸のごとき多官能性の
エステル形成能を有する酸又はグリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能のエス
テル形成能を有するアルコールを1.0モル%以下、好ま
しくは0.5モル%以下、更に好ましくは0.3モル%以下の
割合で共重合せしめてもよい。
【0012】本発明で用いられる熱可塑性芳香族ポリエ
ステルは極限粘度数(IV)が0.4〜1.2である。0.4より小
さいと十分な特性が得られず、1.2より大きくなると熔
融粘度が高く流動性が低下して成形性が損なわれるため
好ましくない。ここで極限粘度数(固有粘度と同じ)は
35℃でo-クロルフェノールを溶媒として測定したもの
である。
【0013】本発明において用いられる(A)無機充填
剤とは、炭酸カルシウム、酸化チタン、長石系鉱物、ク
レー、ホワイトカーボン、カーボンブラック、ガラスビ
ーズ等のごとき粒状又は無定形の充填剤;カオリンクレ
ー、タルク等のごとき板状の充填剤;ガラスフレーク、
マイカ、グラファイト等のごとき燐片状の充填剤;ガラ
ス繊維、炭素繊維、ウォラストナイト、チタン酸カリウ
ム等のごとき繊維状の充填剤である。
【0014】本発明において用いられる(A)無機充填
剤の配合量は熱可塑性芳香族ポリエステル100重量部に
対し、0〜150重量部である。好ましくは、1〜120重量
部、更に好ましくは1〜100重量部である。
【0015】本発明において用いられる(B)臭素系難
燃剤は、臭素化ビスフェノールA系化合物、臭素化され
た置換基を有するビニル系ポリマー難燃剤等が挙げられ
る。好適な臭素化ビスフェノールA系化合物としては下
記一般式(I)で表される臭素化ビスフェノールA系ポリ
カーボネート類及び、下記一般式(II)で表される臭素化
ビスフェノールA系エポキシ樹脂類を挙げることができ
る。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】臭素化ビスフェノールA系ポリカーボネー
ト類(I)の末端構造は特に限定されないが、4-t-ブチ
ルフェニル基や2, 4, 6-トリブロモフェニル基等を例示
することができる。臭素化ビスフェノールA系ポリカー
ボネート類(I)の分子量は、好ましくは1000〜18000で
ある。臭素化ビスフェノールA系ポリカーボネート類
(I)の軟化点は、分子量及び分子量分布により変化する
が、150〜300℃の範囲にあることが好ましい。臭素化ビ
スフェノールA系エポキシ樹脂類(II)の分子量は、好ま
しくは650〜45000である。臭素化ビスフェノールA系エ
ポキシ樹脂類(II)の軟化点は、分子量及び分子量分布に
より変化するが、100〜250℃の範囲にあることが好まし
い。好適な臭素化された置換基を有するビニル系ポリマ
ー難燃剤としては下記一般式(III)で表される臭素化ポ
リスチレン類及び、下記一般式(IV)で表される臭素
化ベンジルアクリレート類が挙げられる。
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】これらの難燃剤のうち、耐変色性が良好な
臭素化ビスフェノールA系ポリカーボネート類および臭
素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂類が特に好まし
い。これらの難燃剤は併用することができる。
【0022】本発明において用いられる(B)臭素系難
燃剤の配合量は、熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂100
重量部当たり、5〜60重量部が好ましく、特に10〜50重
量部が好ましい。全組成物中の無機充填剤の配合量が多
いほど、難燃剤の配合量を少なくでき、また難燃助剤を
併用した場合には難燃剤の配合量を少なくできるが、そ
の場合でも本発明の目的を達成するためには少なくとも
5重量部は必要であり、5重量部未満では得られる組成物
の難燃性が不十分である。
【0023】本発明において用いられる(C)アンチモ
ン系難燃助剤は、(B)臭素系難燃剤との相乗効果によ
り、難燃性を高める働きをするものである。好適な難燃
助剤の例として、Sb2O3及び/又はx Na2O・Sb2O5・y H2
O(x=0〜1,y=0〜4)を挙げることができる。難燃助剤の粒
径は0.02〜5μが好ましい。また所望により、エポキシ
化合物、シラン化合物、イソシアネート化合物、チタネ
ート化合物等で表面処理されたものを用いることができ
る。
【0024】本発明において用いられる(C)アンチモ
ン系難燃助剤の配合量は0〜20重量部である。好ましく
は、1〜15重量部である。効果的に難燃性を付与するた
めには、難燃剤に対して20〜70重量%となるように配合
することが好ましい。配合量が20重量部を越えると樹脂
や配合剤の分解を促進し、成形品の特性が低下すること
があり好ましくない。
【0025】本発明における帯電防止性は、樹脂組成物
を板状に賦形して電極-試料間距離20mm、印可電圧10kV
で帯電させたときの飽和帯電圧が1.25kV以下であり、か
つ、その半減衰時間が30秒以下である。帯電防止性がこ
の範囲であれば、この組成物を照明部品として用いたと
き、照明部品には実質的に日常のほこりが付着せず、照
明部品としての商品価値が損なわれない。
【0026】本発明において、日常のほこりの付着性の
評価基準は、板状試料を電極-試料間距離20mm、印可電
圧10kVで飽和するまで帯電させた後、直ちにたばこの灰
の上5mmの距離にかざしたときの灰の付着度合いであ
る。
【0027】飽和帯電圧が1.25kVより大きくなると目立
つサイズの大きいほこりの付着が多くなり、半減衰時間
が30秒より長くなるとほこりが付着する機会が増加す
る。飽和帯電圧が1.25kV以下であり、かつ半減衰時間が
30秒以下のとき、たばこの灰の付着は見られず、実質的
に日常のほこりが付着しない帯電防止性を備え、照明部
品としての高い商品価値を備える。
【0028】本発明において用いられる(D)帯電防止
剤としては、アニオン系帯電防止剤、カチオン系帯電防
止剤、非イオン系帯電防止剤、両性系帯電防止剤等の低
分子型帯電防止剤及び高分子型帯電防止剤等が挙げられ
る。
【0029】好適なアニオン系帯電防止剤としては、ア
ルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムおよびアルキルホスフェートを挙げるこ
とができる。アルキル基としては、炭素数が4〜20の直
鎖状のアルキル基が好ましく用いられる。
【0030】このようなアニオン系帯電防止剤として、
アルキルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムが特に好ましい。アルキルスルホン酸
ナトリウムとしては、例えばアルキル基が炭素数12か
ら16の直鎖状アルキル基であるアルキルスルホン酸ナ
トリウムであり、通常、混合物として用いられる。
【0031】好適なカチオン系帯電防止剤としては、ア
ルキルスルホン酸ホスホニウム、アルキルベンゼンスル
ホン酸ホスホニウムおよび4級アンモニウム塩化合物を
挙げることができる。アルキル基としては、炭素数が4
〜20の直鎖状のアルキル基が好ましく用いられる。
【0032】このようなカチオン系帯電防止剤として、
アルキルスルホン酸テトラブチルホスホニウム及びドデ
シルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウムが特
に好ましい。アルキルスルホン酸テトラブチルホスホニ
ウムとしては、例えばアルキル基が炭素数12から16
の直鎖状アルキル基であるアルキルスルホン酸ナトリウ
ムであり、通常、混合物として用いられる。
【0033】好適な非イオン系帯電防止剤としては、ポ
リオキシエチレン誘導体、多価アルコール誘導体および
アルキルエタノールアミンを挙げることができる。ポリ
オキシエチレン誘導体として、例えばポリエチレングリ
コールは、数平均分子量が500〜100000のものが好まし
く用いられる。
【0034】好適な両性系帯電防止剤としては、アルキ
ルベタイン及びスルホベタイン誘導体を挙げることがで
きる。
【0035】好適な高分子型帯電防止剤としては、ポリ
エチレングリコールメタクリレート共重合体、ポリエー
テルアミド、ポリエーテルエステルアミド、ポリエーテ
ルアミドイミド、ポリアルキレンオキシド共重合体、ポ
リエチレンオキシドーエピクロルヒドリン共重合体およ
びポリエーテルエステルを挙げることができる。高分子
型帯電防止剤としてポリエーテルエステルアミド、ポリ
アルキレンオキシド共重合体及びポリエーテルエステル
が好ましい。
【0036】本発明において(D)帯電防止剤は低分子
型帯電防止剤及び高分子型帯電防止剤が併用されること
が好ましい。この場合(D)帯電防止剤は、アルキルス
ルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、アルキルスルホン酸テトラブチルホスホニウム
及びドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニ
ウムよりなる群より選ばれる一種以上の低分子型帯電防
止剤と、ポリエーテルエステルアミド、ポリアルキレン
オキシド共重合体及びポリエーテルエステルよりなる群
より選ばれる一種以上の高分子型帯電防止剤を併用して
なる帯電防止剤であることが好ましい。
【0037】本発明において(D)帯電防止剤は、電極
-試料間距離20mm、印可電圧10kVで帯電させたときの飽
和電圧が1.25kV以下であり、かつ、その帯電圧が半分ま
で減衰するまでの半減衰時間が30秒以下である帯電防止
性を発現するに十分な量で含有される。
【0038】この量は、低分子型帯電防止剤では、熱可
塑性芳香族ポリエステル100重量部に対し、0.05〜7.5重
量部であり、好ましくは0.1〜5重量部である。0.05重量
部未満では十分な帯電防止性が得られず、7.5重量部を
超えると成形時の熔融安定性が低下し好ましくない。
【0039】また、高分子型帯電防止剤では、熱可塑性
芳香族ポリエステル100重量部に対し、10〜100重量部で
あり、好ましくは15〜80重量部である。10重量部未満で
は十分な帯電防止性が得られず、100重量部を超えると
熱可塑性芳香族ポリエステルの特性が損なわれ好ましく
ない。
【0040】低分子型帯電防止剤と高分子型帯電防止剤
を併用する場合は、その相乗作用により上記含有量を低
減することが可能である。この場合の配合量は例えばド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムとポリエチレング
リコールの混合物からなる場合、該混合物全量100wt%あ
たりドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム成分が10〜
70wt%、ポリエチレングリコール成分が30〜90wt%であ
り、合計の配合量は熱可塑性芳香族ポリエステル100重
量部に対し、0.5〜7.5重量部であり、好ましくは0.75〜
5重量部である。0.5重量部未満では十分な帯電防止性が
得られず、7.5重量部を超えると成形時の熔融安定性が
低下し好ましくない。
【0041】上記何れの場合も、飽和帯電圧が1.25kV以
下であり、かつ半減衰時間が30秒以下となるように配合
しなければならない。
【0042】本発明の樹脂組成物には、本発明の目的を
損なわない範囲で、核剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤、熱安定剤、帯電防止剤、顔料等の添加
剤、更に又衝撃改良剤、流動性改良剤等の改質剤を含有
せしめることができる。
【0043】本発明の樹脂組成物の製造方法に関しては
特に制限はなく、公知の方法を採用することができる。
すなわち、熱可塑性芳香族ポリエステル、(A)無機充
填剤、(B)臭素系難燃剤、(C)アンチモン系難燃助
剤、(D)帯電防止剤をブレンダーなどを用いて均一混
合した後、バンバリーミキサー、加熱ロールや単軸又は
多軸押し出し機等を用いて230〜360℃、好ましくは230
〜290℃の温度で熔融混練する方法など種々の方法によ
り製造することができる。また、樹脂組成物の成分の一
部を予め予備混練しておき、後に所定の配合比に調節し
て混練する方法も可能である。
【0044】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明を詳述する。尚、
実施例中の部は重量部を意味する。
【0045】[組成物原料]実施例に用いた組成物の原
料は下記のとおりである。 ポリマー: ポリブチレンテレフタレート(表中、PBT) 帝人(株)製 IV:1.14(実施例1〜3、比較例1、実施例
6〜8、実施例10、比較例5) 帝人(株)製 IV:0.875(実施例4,5、比較例2〜4) ポリエチレンテレフタレート(表中、PET) 帝人(株)製 IV:0.71(実施例9,10) Br系難燃剤: 臭素化ビスフェノールA系ポリカーボネート樹脂(表
中、Br-PC) 帝人化成(株)製FG7100 臭素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂(表中、Br-Ep) 大日本インキ化学工業(株)製EP100(実施例7) 油化シェルエポキシ(株)製エピコート5055(実施例1
〜6、比較例2〜5) 臭素化ポリスチレン(表中、Br-PSt) グレート・レークス・ケミカル社製PDBS-80 アンチモン系難燃助剤: 日本精鉱(株)製PATOX-M(表中、Sb2O3) 日産化学(株)製NA1030(表中、アンチモン酸ナトリウ
ム) 帯電防止剤: ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム
/PEG混合物 竹本油脂(株)製TPL416 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム/PEG混合物
竹本油脂(株)製TPL456PEG共重合PBT 帝人(株)製TR
B-EKV アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 竹本油脂
(株)製ABS-Na PTMG共重合PBT 帝人(株)製TR-EL1
【0046】[特性]成形物の特性は下記方法により測
定した。
【0047】制電特性:試験片を温度23℃、相対湿度50
%の雰囲気下で24時間調湿した後、環境温度23℃、相対
湿度50%の下で、オネストメーター(シシド静電気
(株)製スタチックH-0110)を用いて、電極-試料間距
離20mm、印可電圧10kVで帯電させ、飽和電圧とその帯電
圧が半分まで減衰するまでの時間(半減衰時間)を測定
した。
【0048】日常のほこりの付着性の評価基準として、
円板状試験片を電極-試料間距離20mm、印可電圧10kVで
飽和するまで帯電させた後、直ちにたばこの灰の上に5m
mの間隔をとってかざして灰の付着度合いを観察し判定
した。
【0049】燃焼性:米国アンダーライターラボラトリ
ーズのサブジェクト94(UL-94)の方法に準じ、所定の
厚みの試験片を用いて評価。
【0050】成形性(熔融安定性):滞留0分に対する
5、10分滞留時の厚み0.70mmバーフロー流動長の保持率
を調べ熔融安定性を評価した。
【0051】成形条件 シリンダー温度:280℃、金型温度:80℃ 射出圧:40kg/cm2、射出速度:99% 耐変色性の評価:光あるいは熱に曝されたときの変色し
にくさは、実用上重要な特性である。光変色性が100hr
でΔE≦5で乾熱変色性がΔE≦5であれば良好な耐変色
性であるといえる。
【0052】以下に示す促進劣化条件の下で評価を行っ
た。
【0053】促進劣化条件 光変色性:80℃、蛍光灯96W×2灯で20cmの距離から照
射、100hrでΔEを測定 乾熱変色性:100℃、168hrでΔEを測定
【0054】[実施例1〜3、比較例1]表1に記載の
配合成分を所定の割合で予め均一にドライブレンドした
後、スクリュー径44mmのベント付き2軸押出し機を
用いてシリンダー温度250℃〜260℃、スクリュー
回転数160rpm、吐出量40kg/hにて熔融混練
し、スレッド状に押出し、冷却後切断して成形用ペレッ
トを得た。次いでこのペレットを用いて射出容量145
cm3の射出成形機にてシリンダー温度:260℃、金
型温度:60℃、射出圧力:800kg/cm2、冷却
時間:15秒、及び全成形サイクル:26秒の条件で円
板状の試験片を成形し、制電特性を評価した。結果を表
1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】本発明の、飽和帯電圧が1.25kV以下であ
り、かつ半減衰時間が30秒以下であり、難燃性を示す試
験片には全くたばこの灰の付着が見られなかった。
【0057】実施例2、3の成形用ペレットを用いて熔
融安定性を評価した。結果を表2に示す。実施例2、3
は良好な熔融安定性を示した。
【0058】
【表2】
【0059】[実施例4、5、比較例2〜4]表3に記
載の配合成分を所定の割合で実施例1と同様に熔融混練
し、押出して成形用ペレットを得、円板状の試験片に成
形して制電特性を評価した。結果を表2に示す。比較例
2において、飽和帯電圧が1.25kVであるにもかかわら
ず、半減衰時間が600秒を超えて長い(表中、>600秒と
記載)ため、細かなたばこの灰の付着が全面に見られ
た。
【0060】
【表3】
【0061】さらに、実施例4及び5の成形用ペレット
を用いて、光変色性、乾熱変色性を評価した。結果を表
4に示す。照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物と
して良好な耐変色性を有していた。
【0062】
【表4】
【0063】さらに、比較例3の成形用ペレットを用い
て熔融安定性を評価した。結果を表2に示す。
【0064】[実施例6〜10]表5に記載の配合成分
を所定の割合で実施例1と同様に熔融混練し、押出して
成形用ペレットを得、円板状の試験片に成形して制電特
性を評価した。結果を表5に示す。いずれも良好な難燃
性を示し、飽和帯電圧が1.25kV以下、かつ半減衰時間が
30秒以下にあり、試験片には全くたばこの灰の付着が見
られなかった。
【0065】
【表5】
【0066】[比較例5]表5に記載の配合成分を所定
の割合で実施例1と同様に熔融混練し、押出して成形用
ペレットを得、円板状の試験片に成形して制電特性を評
価した。結果を表5に示す。比較例5において、半減衰
時間が20.0秒と30秒以下であるにもかかわらず、飽和帯
電圧が1.30kVと大きく、たばこの粗大な灰の付着が全面
に見られた。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、実質的にほこりが付着
しない帯電防止性を備え、難燃性及び耐変色性を備えた
照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物を提供するこ
とができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/49 C08K 5/49 //(C08L 67/02 69:00 63:00 77:12 71:02)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性芳香族ポリエステル100重量部
    に対し、(A)無機充填剤0〜150重量部、(B)臭素系
    難燃剤5〜60重量部、(C)アンチモン系難燃助剤0〜20
    重量部、(D)帯電防止性を発現するに十分な量の帯電
    防止剤を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物で
    あって、板状に賦形して電極-試料間距離20mm、印可電
    圧10kVで帯電させたときの飽和帯電圧が1.25kV以下であ
    り、かつ、その半減衰時間が30秒以下である帯電防止性
    を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性芳香族ポリエステルが、ポリエ
    チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート又
    はこれらの混合物である請求項1に記載の照明部品用難
    燃性ポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)臭素系難燃剤が、臭素化ビスフェ
    ノールA系ポリカーボネート及び/又は臭素化ビスフェ
    ノールA系エポキシ樹脂である請求項1又は2に記載の
    照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (D)帯電防止剤が、アルキルスルホン
    酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
    ム、アルキルスルホン酸テトラブチルホスホニウム及び
    ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム
    よりなる群より選ばれる一種以上の帯電防止剤である請
    求項1、2又は3に記載の照明部品用難燃性ポリエステ
    ル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (D)帯電防止剤が、ポリエーテルエス
    テルアミド、ポリアルキレンオキシド共重合体及びポリ
    エーテルエステルよりなる群より選ばれる一種以上の高
    分子型帯電防止剤である請求項1、2又は3に記載の照
    明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (D)帯電防止剤が、アルキルスルホン
    酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
    ム、アルキルスルホン酸テトラブチルホスホニウム及び
    ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム
    よりなる群より選ばれる一種以上の低分子型帯電防止剤
    と、ポリエーテルエステルアミド、ポリアルキレンオキ
    シド共重合体及びポリエーテルエステルよりなる群より
    選ばれる一種以上の高分子型帯電防止剤を併用してなる
    帯電防止剤である請求項1、2又は3に記載の照明部品
    用難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の難燃性
    ポリエステル樹脂組成物からなる照明部品。
JP22134597A 1997-08-18 1997-08-18 帯電防止性を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物 Expired - Lifetime JP3373398B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22134597A JP3373398B2 (ja) 1997-08-18 1997-08-18 帯電防止性を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22134597A JP3373398B2 (ja) 1997-08-18 1997-08-18 帯電防止性を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1160920A true JPH1160920A (ja) 1999-03-05
JP3373398B2 JP3373398B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=16765356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22134597A Expired - Lifetime JP3373398B2 (ja) 1997-08-18 1997-08-18 帯電防止性を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3373398B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000345056A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Riken Vinyl Industry Co Ltd 導電性樹脂組成物
JP2001181486A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Teijin Ltd 難燃性ポリエステル樹脂組成物およびその成形品
JP2002309097A (ja) * 2000-07-06 2002-10-23 Riken Technos Corp 制電性樹脂組成物
KR20030063753A (ko) * 2002-01-23 2003-07-31 최천기 고투명성 조명커버용 터널형 오닉스 성형품의 제조방법
JP2003261750A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Ge Plastics Japan Ltd ポリエステル樹脂組成物およびそれを用いた光反射体
JP2004091693A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Toray Ind Inc 難燃性ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物および成形品
JP2004244500A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Asahi Kasei Chemicals Corp 難燃性ポリトリメチレンテレフタレート樹脂組成物
JP2005290367A (ja) * 2004-03-12 2005-10-20 Wintech Polymer Ltd ポリエステル系樹脂組成物
JP2017128681A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 株式会社Adeka 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体
JP2018193424A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 竹本油脂株式会社 熱可塑性ポリエステル樹脂用帯電防止剤、熱可塑性ポリエステル樹脂マスターバッチ、熱可塑性ポリエステル樹脂成形体及びその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61258860A (ja) * 1985-05-13 1986-11-17 Toray Ind Inc ポリエステル樹脂組成物の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61258860A (ja) * 1985-05-13 1986-11-17 Toray Ind Inc ポリエステル樹脂組成物の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000345056A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Riken Vinyl Industry Co Ltd 導電性樹脂組成物
JP2001181486A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Teijin Ltd 難燃性ポリエステル樹脂組成物およびその成形品
JP2002309097A (ja) * 2000-07-06 2002-10-23 Riken Technos Corp 制電性樹脂組成物
KR20030063753A (ko) * 2002-01-23 2003-07-31 최천기 고투명성 조명커버용 터널형 오닉스 성형품의 제조방법
JP2003261750A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Ge Plastics Japan Ltd ポリエステル樹脂組成物およびそれを用いた光反射体
JP2004091693A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Toray Ind Inc 難燃性ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物および成形品
JP2004244500A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Asahi Kasei Chemicals Corp 難燃性ポリトリメチレンテレフタレート樹脂組成物
JP2005290367A (ja) * 2004-03-12 2005-10-20 Wintech Polymer Ltd ポリエステル系樹脂組成物
JP2017128681A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 株式会社Adeka 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体
JP2018193424A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 竹本油脂株式会社 熱可塑性ポリエステル樹脂用帯電防止剤、熱可塑性ポリエステル樹脂マスターバッチ、熱可塑性ポリエステル樹脂成形体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3373398B2 (ja) 2003-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2088168B1 (en) High flow polyester composition
EP2873684B1 (en) Method for producing thermoplastic resin composition
EP0516351B1 (en) Flame-retardant polybutylene terephthalate resin composition
JP3373398B2 (ja) 帯電防止性を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物
JP2001254009A (ja) ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる成形品
JPH064757B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物の製造方法
EP1405879A1 (en) Flame retardant polyethylene terephthalate resin composition
JPS5847420B2 (ja) ナンネンセイポリエステルジユシソセイブツ
JP3598034B2 (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物およびその成形品
JP2002128998A (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物
JP3658511B2 (ja) 照明部品用熱可塑性ポリエステル樹脂組成物
JP3631640B2 (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP3428600B2 (ja) 樹脂組成物
JPH10330606A (ja) 抗菌性を有する難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれからなる成形品
JP2597668B2 (ja) 難燃性ポリエステル組成物
JPH0657109A (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物
JP3373404B2 (ja) 耐光変色性の良好な照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物
JPH08165409A (ja) 金属部材をインサートしてなる成形品
JPS6264856A (ja) 難燃性樹脂組成物
JPH0113741B2 (ja)
JP3286156B2 (ja) 低温金型で成形可能なポリエステル樹脂組成物
JPH03296560A (ja) 難燃性芳香族ポリエステル樹脂組成物
JPH06263973A (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物
JPH11106618A (ja) 難燃性樹脂組成物
JP2004269703A (ja) ポリトリメチレンテレフタレート樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term