JPH115967A - 樹脂用帯電防止剤、樹脂組成物、および該樹脂組成物を成形した成形体 - Google Patents

樹脂用帯電防止剤、樹脂組成物、および該樹脂組成物を成形した成形体

Info

Publication number
JPH115967A
JPH115967A JP16023597A JP16023597A JPH115967A JP H115967 A JPH115967 A JP H115967A JP 16023597 A JP16023597 A JP 16023597A JP 16023597 A JP16023597 A JP 16023597A JP H115967 A JPH115967 A JP H115967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
polymerized unit
group
antistatic agent
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16023597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuriko Kaida
由里子 海田
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP16023597A priority Critical patent/JPH115967A/ja
Publication of JPH115967A publication Critical patent/JPH115967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂、特に可塑剤を含む塩化ビニル系樹脂に優
れた帯電防止性を付与しうる帯電防止剤を提供する。 【解決手段】親水性または導電性を有する基を含有する
重合性単量体の重合単位、フッ素原子を含有する重合性
単量体の重合単位、親水性または導電性を有する基を含
まずフッ素原子を含まない重合性単量体であり、かつ、
単独重合体とした場合に塩化ビニル系樹脂と相溶性を有
する重合性単量体の重合単位を含む共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた帯電防止性
を有する樹脂用帯電防止剤およびそれを含む樹脂組成
物、さらに該樹脂組成物を成形してなる成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂は電気絶縁性が高く静電気
を帯び易いために塵埃を吸着し易く、成形加工工程にお
いて塵埃を吸着して製品品質の低下を招く、樹脂の成形
加工品を製造している工場などにおいては静電気が発生
し蓄積して作業に支障をきたす、火花放電により火災が
起こる可能性がある、等の問題がある。また、樹脂の成
形加工品に接触した人体が、接地体に接触して電撃を受
け不快感を感じる問題もある。
【0003】このため、従来から樹脂の帯電防止が種々
検討されてきた。例えば樹脂にカーボンブラックや金属
粉を配合する方法があるが、この場合は成形加工品が不
透明になり、所望の美麗な色を表現できないので使用範
囲が制限される欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、有機化合物か
らなる帯電防止剤を樹脂中に配合することが検討され、
種々の有機化合物が提案されてきたが、これらの帯電防
止剤を使用して得られた成形加工品は、帯電防止剤が経
時的に表面にブリードアウトし、べたつきや表面汚染の
原因になったり、帯電防止性の持続性に劣る欠点があっ
た。また、メタクリル酸メチルマクロモノマーと親水性
モノマーとのグラフト共重合体を添加することで表面の
親水化を図る試みもなされているが(山下等、工業材
料、3346(1985))その効果は充分ではない。
【0005】本発明は、上記の状況に鑑みなされたもの
で、優れた帯電性を有する帯電防止剤およびそれを含む
樹脂組成物を提供する。この樹脂組成物は樹脂の各種特
性を維持し、優れた帯電防止性を有しているともに耐熱
(老化)性、耐候性および耐ブリード性に優れた成形加
工体とすることができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の種々
の課題を解決すべく検討した結果、特定の3種の重合単
位、すなわち、親水性または導電性を有する基を含有す
る重合単位、表面移行性を有する重合単位、樹脂との相
溶性を有する重合単位の3つを必須の重合単位として含
む共重合体を、樹脂に配合して組成物にすると、樹脂組
成物の表面に親水性または導電性を有する基が濃縮で
き、優れた帯電防止能を発現することを見いだした。
【0007】また、上記共重合体は樹脂との相溶性を有
する重合単位に由来する安定したアンカー効果を発現す
るため、シート表面に濃縮された帯電防止性の基が安定
に存在し、耐ブリードアウト性に優れ、持続性の高い帯
電防止能を有する成形体を提供しうる。
【0008】すなわち本発明は、下記重合単位(b
1 )、下記重合単位(b2 )、および下記重合単位(b
3 )を含む共重合体(B)からなる樹脂用帯電防止剤、
および該樹脂用帯電防止剤を含む樹脂組成物、該樹脂組
成物を成形した成形体を提供する。 重合単位(b1 ):親水性または導電性を有する基を含
有する重合性単量体に基づく重合単位。 重合単位(b2 ):フッ素原子を含有する重合性単量体
に基づく重合単位であり、かつ、重合単位(b1 )以外
の重合単位。 重合単位(b3 ):単独重合体とした場合に樹脂との相
溶性を有する重合性単量体に基づく重合単位であり、か
つ、重合単位(b1 )および重合単位(b2 )以外の重
合単位。
【0009】
【発明の実施の形態】共重合体(B)は、特定の3種の
構成単位、すなわち重合単位(b1 )、重合単位(b
2 )、および重合単位(b3 )を含む共重合体である。
以下、それぞれの構成単位を順に説明する。
【0010】重合単位(b1 )は、親水性または導電性
を有する基を含有する重合性単量体[以下、単量体(b
1 )と記す。]に基づく重合単位である。
【0011】単量体(b1 )としては、下式1で表され
る化合物が好ましい。 D−Q1 −U1 ・・・式1 ただし、式中の記号は、以下の意味を示す。 D:重合性不飽和基。 Q1 :単結合または2価連結基。 U1 :親水性または導電性を有する1価の基。
【0012】式1における重合性不飽和基(D)として
は、ビニル基またはこれらの基中の水素原子の1個以上
が、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素原子等)または低
級アルキル基(メチル基等)に置換された基が好まし
い。
【0013】Q1 が2価連結基である場合には、−CO
O(CH2m −(ただし、mは0〜4の整数を示
す。)、−(CH2m −(ただし、mは2〜4の整数
を示す。)、または、−(CH2p −Ph −(CH
2q −(ただし、p、qはそれぞれ0〜4の整数を示
し、Ph は1,4−フェニレン基を示す。)が好まし
い。
【0014】親水性または導電性を有する1価の基(U
1 )としては、帯電防止剤として知られている種々の有
機化合物中に存在する親水性、導電性を有する残基が適
当であり、非イオン系化合物、アニオン系化合物、カチ
オン系化合物、または両性系化合物として知られる公知
の帯電防止剤化合物から、水素原子1個を除いた1価の
基などが挙げられる。帯電防止剤化合物としては次のよ
うなものを例示できる。
【0015】・非イオン系化合物 ポリオキシエチレン−アルキルアミン、ポリオキシエチ
レン−アルキルアミド、ポリオキシエチレングリコール
アルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコールアル
キルフェニルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ステリアリン酸グリセリンモ
ノエステル、ステアリルジエタノールアミン、など。
【0016】・アニオン系化合物 アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネー
ト、R10SO3 Na、アルキルサルフェネート、R11
SO3 Na、アルキルホスフェート、R12OPO3
2 、ポリフォスフェート、ペンタアルキルトリポリホス
フェート、など(ただし、R10、R11、R12は、それぞ
れ、アルキル基を示す。)。
【0017】・カチオン系化合物 アンモニウムクロリド、アンモニウムサルフェート、ア
ンモニウムナイトレート等の第4級アンモニウム塩、ア
ルキルアミン塩、高級アミンエチレンオキシド付加体、
4級ホスホニウム塩など。
【0018】・両性系化合物 ベタイン系などのアミノカルボン酸誘導体、アラニン型
両性界面活性剤の金属塩、イミダゾリン型両性界面活性
剤の金属塩、ジアミン型両性界面活性剤の金属塩、オキ
シエチレン基含有両性界面活性剤の金属塩などが挙げら
れる。
【0019】単量体(b1 )としては、帯電防止剤とし
て公知の上記化合物から水素原子を1個除いた1価の基
にアクリロイル基、メタクリロイル基、またはビニル基
などの重合性基を結合させた単量体が好ましく、特に下
式3で表される重合性単量体が好ましい。 CH2 =CR1 COO−U2 ・・・式3 ただし、式中の記号は、以下の意味を示す。 R1 :水素原子またはメチル基。 U2 :非イオン系化合物、アニオン系化合物、カチオン
系化合物または両性系化合物から水素原子を1個除いた
1価の基。U2 の具体例としては、式1におけるU1
説明に挙げた基が採用できる。
【0020】単量体(b1 )としては、下記化合物が好
ましい。ただし、下式中におけるR 13、R14は、それぞ
れ、炭素数1〜6のアルキル基を示し、直鎖のアルキル
基が好ましい。R15は、水素原子またはメチル基を示
す。Xは、ハロゲン原子を示し、塩素原子が好ましい。
n、mは、それぞれ1以上の整数を示す。Ph は、1,
4−フェニレン基を示す。
【0021】CH2=CR1COOCH2CH(OH)CH2N+(R13)3・X- CH2=CR1COOCH2CH2P+(R14)3・X- CH2=CR1-Ph-CH2P+(R14)3・X- CH2=CR1-COOP+(R14)3・X- CH2=CR1COO(CH2CH2O)nR15 CH2=CR1COO[CH2CH(CH3)O]mR15 CH2=CR1COO(CH2CH2O)n[CH2CH(CH3)O]mR15 CH2=CR1COOCH2CH2N+(CH3)CH2COO-
【0022】重合単位(b2 )は、フッ素原子を含有す
る重合性単量体[以下、単量体(b2 )と記す。]に基
づく重合単位であり、かつ、重合単位(b1 )以外の重
合単位である。重合単位(b2 )は、フッ素原子を含有
するため、樹脂組成物中で共重合体(B)を表面に移さ
せる機能を有すると考えられる。
【0023】単量体(b2 )としては、フッ化ビニル等
のフッ素置換された重合性不飽和基を有する化合物、ま
たは、フッ素原子含有基と重合性不飽和基とを併有する
化合物が好ましい。フッ素原子含有基としてはポリフル
オロアルキル基が好ましい。
【0024】なお、以下において、ポリフルオロアルキ
ル基をRf 基といい、分子内にRf基と重合性不飽和基
とを含有する化合物をRf 基含有単量体(b2 )とい
う。また、アクリレートとメタアクリレートとを総称し
て(メタ)アクリレートと記す。他の化合物についても
同様に記す。
【0025】単量体(b2 )としては、Rf 基含有単量
体(b2 )が好ましく、たとえばR f 基を有する(メ
タ)アクリレート、Rf 基を有するビニル化合物、Rf
基を有するアリル化合物などがある。
【0026】特に好ましい単量体(b2 )は下式2で表
されるRf 基を有する(メタ)アクリレートである。 CH2 =CR2 COO−Q2 −Rf ・・・式2 ただし、式中の記号は、以下の意味を示す。 R2 :水素原子またはメチル基。 Q2 :単結合または2価連結基。 Rf :Rf 基。 式2中のQ2 は2価の有機連結基が好ましく、特に、後
述の具体例中に挙げるものが好ましい。
【0027】また、Rf 基は、アルキル基の水素原子の
2個以上がフッ素原子に置換された基をいう。Rf 基中
のフッ素原子の数は、[(Rf 基中のフッ素原子の数)
/(Rf 基に対応する同一炭素数のアルキル基中に存在
する水素原子数)]×100(%)で表現した場合に6
0%以上が好ましく、特に80%以上が好ましい。ま
た、Rf 基の炭素−炭素単結合間には、エーテル性の酸
素原子(−O−)が挿入されていてもよい。たとえば、
オキシポリフルオロエチレン、オキシポリフルオロプロ
ピレン等のオキシポリフルオロアルキレン部分を含有す
るRf 基が挙げられる。
【0028】Rf 基の炭素数は1〜20が好ましく、よ
り4〜16が好ましく、特に6〜12が好ましい。Rf
基は、直鎖または分岐の構造であり、直鎖の構造が好ま
しい。分岐の構造である場合には、分岐部分がRf 基の
末端付近に存在し、かつ、炭素数1〜3程度の短鎖であ
る場合が好ましい。また、末端部分に塩素原子が存在し
ていてもよい。Rf 基の末端部分の構造としては、CF
3 −、CF2 H−、CF2 Cl−、(CF32 CF−
等の構造が挙げられる。
【0029】本発明におけるRf 基は、アルキル基の水
素原子の実質的にすべてがフッ素原子に置換されたパー
フルオロアルキル基(以下、RF 基と記す。)が好まし
い。RF 基の炭素数は1〜20が好まく、特に4〜16
が好ましい。また、RF 基は直鎖または分岐の構造のR
F 基であり、F(CF2n −[nは4〜16の整数]
で表されるの直鎖のRF 基が好ましく、nが7〜13の
ものが特に好ましい。また、RF 基は、該基中の炭素−
炭素結合間にエーテル性の酸素原子を含んでもよい。
【0030】Rf 基の具体例としては、以下の構造が挙
げられるがこれらに限定されない。なお、以下の具体例
中には、構造異性の基に相当する基も含まれる。C2
5 −、C37 −[F(CF23 −、および(CF
32 CF−の両者を含む。]、C49 −[F(CF
24 −、(CF32 CFCF2 −、(CF33
−、CF3 CF2 CF(CF3 )−を含む]、C511
−[F(CF25 −、(CF32 CF(CF22
−、(CF33 CCF2 −、CF3 CF2 CF(CF
3 )CF2 −などの構造異性の基を含む]、C613
[F(CF23 C(CF32 −などの構造異性の基
を含む]、C817−、C1021−、C1225−、C15
31−、HCt2t−(tは1〜18の整数)、(CF
32 CFCs2s−(sは1〜15の整数)など。
【0031】CF3 (CF24 OCF(CF3 )−、
F[CF(CF3 )CF2 O]s CF(CF3 )CF2
CF2 −、F[CF(CF3 )CF2 O]t CF(CF
3 )−、F[CF(CF3 )CF2 O]u CF2 CF2
−、F(CF2 CF2 CF2O)v CF2 CF2 −、F
(CF2 CF2 O)w CF2 CF2 −、C65 −、C
65 CF=CF−、CH2 =CHC612−(s、t
は1〜10の整数、uは2〜6の整数、vは1〜11の
整数、wは1〜11の整数。)など。
【0032】本発明におけるRf 基を含有する(メタ)
アクリレートの例としては、下記化合物が挙げられる。
ただし、化合物中の記号R2 およびRf は式2における
意味と同じ意味を示す。 CH2 =CR2 COOCH2 CH2f 、 CH2 =CR2 COOCH2 CH2 N(C37 )CO
f 、 CH2 =CR2 COOCH(CH3 )CH2f 、 CH2 =CR2 COOCH2 CH2 N(CH3 )SO2
f 、 CH2 =CR2 COOCH2 CH2 N(CH3 )COR
f 、 CH2 =CR2 COOCH2 CH2 N(C25 )SO
2f 、 CH2 =CR2 COOCH2 CH2 N(C25 )CO
f 、 CH2 =CR2 COOCH2 CH2 N(C37 )SO
2f 、 CH2 =CR2 COOCH(CH2 Cl)CH2 OCH
2 CH2 N(CH3 )SO2f
【0033】本発明におけるRf 基を含有する(メタ)
アクリレートは、1種または2種以上を使用できる。2
種以上を用いる場合には、異なる構造の化合物を2種以
上用いてもよく、Rf 基の炭素数が異なる化合物の2種
以上を用いてもよい。
【0034】Rf 基含有単量体(b2 )は、式2のRf
が炭素数4〜16のRF 基である化合物が好ましい。式
2のRf の炭素数が少ないと、樹脂中での表面移行性が
不充分となるおそれがある。一方、Rf の炭素数が多す
ぎると式3で示される化合物と他の単量体との相溶性が
低くなり、共重合時の収率が低下するおそれがある。ま
た、樹脂に対する相溶性が低下し、これにより表面移行
性が低下するおそれもある。
【0035】重合単位(b3 )は、単独重合体とした場
合に樹脂との相溶性を有する重合性単量体[以下、単量
体(b3 )と記す。]に基づく重合単位である。また、
重合単位(b3 )は、重合単位(b1 )および重合単位
(b2 )以外の重合単位でもある。単量体(b3 )は、
樹脂に対するアンカーとしての機能を有すると考えられ
る。
【0036】一般に、相溶性の有無は、重合体間のSp
値(Solubility parameter)の差
により決まり、相溶性を有するためには該差が−2〜+
2の範囲内にあるのが好ましく、特に、−1.5〜+
1.5の範囲内にあるのが好ましい。さらに、単量体
(b3 )は、単独重合体とした場合のSp 値が、絶対値
として7.5〜11.5であるのが好ましく、特に8.
0〜11.0であるのが好ましい。
【0037】単量体(b3 )としては、たとえば(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル系単
量体、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体
またはこれらの組合せが挙げられ、特に(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体が好ましい。
【0038】(メタ)アクリル酸エステル系単量体の例
としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ま
しい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、アルキ
ル基部分の炭素数が1〜8であるものが好ましく、1〜
6であるものがより好ましく、特に(メタ)アクリル酸
メチル[単独重合体のSp 値=9.5]、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル等[単独重合
体のSp 値=8.6]が好ましい。
【0039】ビニルエステル系単量体の例としては、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなどが挙げ
られる。シアン化ビニル系単量体の例としては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。芳
香族ビニル系単量体の例としては、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、クロロスチレンなどが挙げられ
る。
【0040】本発明の共重合体(B)は上記の重合単位
(b1 )、(b2 )、および(b3)以外の重合単位
[以下、他の重合単位と記す。]を含んでいてもよい。
他の重合単位としては、単量体(b1 )〜(b3 )以外
の単量体[以下、他の単量体という。]に基づく重合単
位が好ましい。
【0041】他の単量体としては、エチレン、酢酸ビニ
ル、スチレン、p−メチルスチレン、ビニルアルキルエ
ーテル、アルキル基部分の炭素数が9以上の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル等が挙げられる。他の単量体
に基づく重合単位を含ませる場合には、共重合体(B)
中に30重量%以下とするのが好ましく、特に0重量%
超〜10重量%とするのが好ましい。
【0042】本発明の共重合体(B)の構造は、上記の
重合単位(b1 )〜(b3 )を含む共重合体である。共
重合体(B)の連鎖構造としては、グラフト、ブロッ
ク、ランダムのいずれでもよいがランダム共重合体が望
ましい。グラフト重合体やブロック重合体では、極表面
にフッ素原子のみが濃縮され親水性、導電性を有する基
が表面に露出せず、帯電防止性が低下する。
【0043】共重合体(B)中の重合単位(b1 )の割
合は5〜90重量%が好ましい。重合単位(b1 )の割
合が90重量%超では、重合単位(b2 )および重合単
位(b3 )の割合が相対的に少なくなるため、樹脂中で
の表面移行性が低下するおそれがある。また重合単位
(b1 )の割合が5重量%未満では、樹脂の帯電防止性
能が不充分となるうえ、帯電防止剤の大量添加が必要と
なって樹脂の物性を低下させるおそれがある。
【0044】共重合体(B)中の重合単位(b2 )の割
合は、共重合体(B)中から、重合単位(b1 )を除い
た部分の10〜60重量%[すなわち、共重合体(B)
中に1〜57重量%]が好ましく、特に30〜40重量
%[すなわち、共重合体(B)中に3〜38重量%]が
好ましい。
【0045】共重合体(B)中の重合単位(b2 )の割
合が1重量%未満では、共重合体(B)中のフッ素含量
が少なくなり、フッ素原子に由来する表面移行性が発現
されず、共重合体(B)の樹脂表面近傍への濃縮が充分
でなくなるおそれがある。また、重合単位(b2 )の割
合が57重量%超では、共重合体(B)の樹脂に対する
相溶性が上がりすぎ、表面移行性が低下するために、表
面近傍の共重合体(B)の濃度が低下するおそれがあ
る。
【0046】共重合体(B)中の重合単位(b3 )の割
合は、共重合体(B)中から、重合単位(b1 )を除い
た部分の40〜90重量%[すなわち、共重合体(B)
中に4〜86重量%]が好ましく、特に60〜70重量
%[すなわち、共重合体(B)中に24〜67重量%]
が好ましい。
【0047】共重合体(B)の合成法は特に制限され
ず、公知ないしは周知の共重合方法を採用できる。
【0048】例えば、単量体(b1 )〜(b3 )、およ
び必要に応じて他の単量体を、アゾビスイソブチロニト
リル(以下、AIBNと記す)や過酸化ベンゾイル等の
ラジカル開始剤を用いて、懸濁重合、乳化重合、または
溶液重合する方法が挙げられる。溶液重合に用いられる
溶液としては、トルエン、テトラヒドロフラン(以下、
THFと記す)、アセトン、ヒドロクロロフルオロカー
ボン(HCFC−225ca、HCFC−225cb)
等が挙げられる。
【0049】共重合体(B)の数平均分子量Mn は50
00〜30000が好ましい。Mnが5000未満で
は、樹脂に対するアンカー効果が不充分であるおそれが
あり、Mn が30000超では、分子の運動性が低く表
面への濃縮率が不充分となるおそれがある。
【0050】共重合体(B)からなる本発明の樹脂用帯
電防止剤は、樹脂に含ませて樹脂組成物とすることによ
り、樹脂に親水性または導電性を付与する。樹脂として
は共重合体(B)と相溶性の樹脂であれば特に限定され
ず、共重合体(B)とのSp値の差が+2〜−2の範囲
内にあるものが好ましい。たとえば、ポリウレタン樹
脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹
脂、またはエポキシ樹脂が好ましい。樹脂組成物中の共
重合体(B)の量は、樹脂組成物中に0.1〜40重量
%となる量が好ましく、特に0.1〜30重量%が好ま
しい。0.1重量%未満では目的の表面特性が得られな
いおそれがあり、40重量%超では樹脂の物性を低下さ
せるおそれがある。
【0051】本発明の共重合体(B)は、塩化ビニル樹
脂に含ませて塩化ビニル系樹脂組成物とするのが特に好
ましい。ここで、塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニ
ル重合体(Sp値=9.5)、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体(Sp 値=9.9程度)、塩化ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体(Sp 値=9.
1)などが挙げられ、これらを単独で用いても二種以上
を用いてもよい。本発明における塩化ビニル系樹脂は、
p 値が9〜10の範囲にあるものが好ましい。塩化ビ
ニル系樹脂の平均重合度は、好ましくは600〜350
0、さらに好ましくは800〜2500の範囲のものが
使用される。平均重合度が小さすぎると樹脂そのものの
耐候性が低下し、また、耐衝撃性、弾性率等の機械的特
性や、熱安定性が低下するおそれがある。平均重合度が
大きすぎると成形性が低下するおそれがある。
【0052】本発明の樹脂組成物中には他の添加剤を含
ませてもよい。本発明の樹脂組成物に含ませうる他の添
加剤としては、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤が
好ましく、その他必要に応じて、紫外線吸収剤、光安定
剤、顔料、帯電防止剤、難燃剤、または難燃助剤等を併
用できる。
【0053】他の添加剤の例としては、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジブチル錫マレート等の有機錫系熱安定剤、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛等の脂肪族
カルボン酸塩、Ba−Zn系の無機安定剤、エポキシ化
大豆油等のエポキシ化合物、有機リン酸塩等の安定剤、
MBS(メチルメタクリレートとブタジエンとスチレン
との共重合体)、アクリルシリコーン等の耐衝撃改良
剤、高級脂肪酸などの滑剤、フェノール系抗酸化剤、カ
ーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム等の充填剤等
がある。
【0054】また本発明の効果を阻害しない範囲で、リ
ン酸チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
などの無機系の防炎剤、2,5,6−テトラクロロイソ
フタロニトリル、10,10’−オキシビスフェノキシ
アルシンなどの防黴剤、フタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーン、アリザリンレーキ、亜鉛華、カーボ
ンブッラクなどの着色剤などを含ませることができる。
なお、ここに例示した以外の化合物も必要に応じて含ま
せてもよい。
【0055】本発明の樹脂組成物が塩化ビニル系樹脂と
帯電防止剤とを含む塩化ビニル系樹脂組成物である場合
には、可塑剤を含む軟質塩化ビニル系樹脂であっても、
可塑剤を含まない硬質塩化ビニル系樹脂であってもよ
い。軟質塩化ビニル系樹脂に用いられる可塑剤として
は、一般に使用されているものが採用できる。該可塑剤
としては、下記化合物が挙げられる。これらの可塑剤
は、1種または2種以上を使用できる。
【0056】ジブチルフタレート、ジエチルフタレー
ト、ジヘプチルフタレート、ビス−2−エチルヘキシル
フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジノニルフ
タレート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタ
レート、ブチルベンジルフタレートなどのフタル酸エス
テル系の可塑剤。
【0057】ジメチルアジペート、ジイソブチルアジペ
ート、ジブチルアジペート、ビス−2−エチルヘキシル
アジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチレングリ
コールアジペート、ビス−2−エチルヘキシルアゼレー
ト、ジメチルセバケート、ジブチルセバケート、ビス−
2−エチルヘキシルセバケートなどの脂肪族二塩基酸系
エステル。
【0058】エポキシ化大豆油、オクチルエポキシステ
アレートなどのエポキシ系化合物。トリメチルホスフェ
ート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリス−2−エチルヘキシルホスフェート、トリブ
トキシエチルホスフェート、トリオレイルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニ
ルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、
2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートなどのリン
酸エステル系の可塑剤。
【0059】2−メチル−1,8−オクタンジオール、
1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、
2−エチルヘキサノール、n−オクタノールなどのヒド
ロキシ化合物とアジピン酸とのエステル等のエステル系
の可塑剤。トリス(2−エチルヘキシル)トリメリレー
ト、トリ(イソデシル)トリメリレートなどのトリメリ
ット酸系の可塑剤。その他、2−エチルヘキシルピロメ
リレートなどのピロメリット酸系化合物、ビフェニルテ
トラカルボン酸エステル系の可塑剤。
【0060】本発明の樹脂組成物は、成形して種々の成
形体とすることができる。樹脂組成物の成形方法として
は、熱可塑性樹脂に適用される一般的方法である射出成
形、押出成形、プレス成形、カレンダー成形等の方法が
挙げられる。樹脂組成物は、ペレットまたはパウダー等
にしたのちに成形するのが好ましい。ペレットは通常の
押出機で作製できる。また、押出の条件は樹脂が劣化し
ない条件であればよく、スクリュー形状、押出温度、押
出速度等は特に限定されない。成形の条件についても、
通常の成形機における条件が採用でき、スクリュー形
状、射出温度、速度、圧力等は、樹脂が劣化しない条件
であれば特に限定されない。
【0061】本発明の樹脂組成物はこれを成形して、帯
電防止性能による有利な効果が期待できる種々の形態の
成形体とすることができる。該成形体としては、自動車
内装用の部材、内装材や壁紙等の建材用の部材等が挙げ
られる。
【0062】
【実施例】実施例で用いた重合性単量体、重合溶媒、再
沈溶媒、およびラジカル開始剤は、全て未精製のものを
用いた。また、各種測定は、以下の条件で行った。
【0063】(1)数平均分子量、分子量分布 数平均分子量Mn 、分子量分布Mw /Mn は、ゲルパー
ミエションクロマトグラフ[東ソー社製HLC802
0]を用い、下記の条件で測定した。 カラム:東ソー社製TSKゲルカラム。 検出器:UVおよびRI。 溶離液:THF。 流速:1.0ml/分。 温度:40℃。 基準物質:スチレン。 (2) 1H−NMR 重溶媒にCDCl3 を用い、室温で測定した。基準物質
にTMSを用いた。
【0064】[塩化ビニル系樹脂(A)の合成例]部分
ケン化ポリビニルアルコール(日本合成化学社製、商品
名:ゴーセノールKH−20)3g、AIBN0.34
1g、およびイオン交換水1170gを加圧型反応器に
加え、窒素ガスで置換後、塩化ビニル単量体300gを
仕込んだ。65℃で6時間反応させた後、未反応の単量
体を回収した。つぎに、脱水、乾燥し、粉末状の塩化ビ
ニル系樹脂285gを得た。得られた塩化ビニル系樹脂
の重合度は1300であった。以下、この重合体を重合
体Aという。
【0065】[合成例1:共重合体B1 の合成]内部を
窒素置換した1リットルのガラス製フラスコに、RF
の平均炭素数が9であるパーフルオロアルキルエチルア
クリレート[CH2 =CHCOOCH2CH2F 、以
下、FAと記す]100g、メタクリル酸メチル(以
下、MMAと記す)200g、ポリエチレングリコール
モノメタクリレート(日本油脂社製、商品名:ブレンマ
ーPE、以下、PEと記す)300g、AIBN5.0
g、トルエン2500gを仕込み、60℃で8時間反応
させた。フラスコを冷却後、内容物をメタノール中に注
ぎ込み共重合体を得た。得られた共重合体のMn は10
000、Mw /Mn は1.86であった。1H−NMR
より共重合体の組成比を求めた結果、FA/MMA/4
MA=98/205/297(重量比)であった。以
下、この共重合体を重合体B1 という。
【0066】[合成例2〜10:共重合体B2 〜B10
合成、比較合成例1〜2:共重合体C1 〜C2 の合成]
表1〜3に示す種類および量(単位:g)の重合性単量
体、重合開始剤、およびトルエン2500gを仕込み、
合成例1と同様の条件で共重合体B1 〜B10、C1 〜C
2 を合成した。得られた共重合体のMn 、組成比(単
位:重量比)を表1〜3に示す。ただし、表1〜3にお
いてアクリル酸ブチルをBA、メタクリル酸[(2−ヒ
ドロキシ−3−トリメチルアンモニウム)プロピル]ク
ロリド(日本油脂社製、商品名:ブレンマーQA)をQ
A、トリ−n−ブチル(4−ビニルベンジル)ホスホニ
ウムクロリドを(日本化学工業社製:商品名:サイダッ
プス4CMS)4CMS、メタクリル酸[2−(トリ−
n−ブチルホスホニウム)エチル]クロリドを(日本化
学工業社製、商品名:サイダップス4MA)を4MA、
(4−ビニルフェニル)スルホン酸をStNaと略記し
た。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】[試験片1〜20の作成例]上記で得た塩
化ビニル系重合体A、ジオクチルフタレート(以下DO
Pと略す)、および、共重合体B1 〜B10をそれぞれ、
表4または表5に示す割合(単位:重量部)で配合し、
また、下記の各種安定剤を全て配合し、卓上小型ニーダ
ーで10分間混合して帯電防止性樹脂組成物を製造し、
これを、卓上プレス機を用いて、145℃、100kg
f/cm2 、50分の条件でフィルム化し、厚さ0.8
mmの試験片を作成した。 エポキシ化大豆油 2.0重量部 Ba/Zn系安定剤 2.5重量部 ジブチル錫ジラウレート系安定剤 0.2重量部
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】[比較試験片21〜26の作成例]上記で
得た塩化ビニル系重合体A、共重合体C1 〜C2 、通常
帯電防止剤として用いられるポリエチレングリコール
(Mn =10000、以下、PEGと記す)、DOPを
表6に示す割合(単位:重量部)で配合し、試験片の作
成例1と同様の方法で、比較試験片21〜26を得た。
【0074】
【表6】
【0075】得られた試験片1〜20、比較試験片21
〜26の物性および特性はつぎの方法で評価した。結果
を表7〜9に示す。
【0076】(1)ヘイズ:JIS K6301に準拠
して求めた。 (2)接触角(単位:度(°)):水に対する20℃で
の接触角を自動接触角測定器で測定した。 (3)濃縮率(単位:倍):ESCAにより特定元素/
塩素の原子比を求め決定した。均一に分布すると仮定し
た場合の理論値に対する倍率を示す。 特定元素:酸素(実施例1、2、11、12、比較例2
1〜26)、窒素(実施例3、4、13、14)、燐
(実施例5、6、7、8、15、16、17、18)、
硫黄(実施例9、10、19、20)。
【0077】(4)表面抵抗:表面抵抗値(Ω/□)
は、表面抵抗測定器(横河・ヒューレット・パッカード
社製;品番 本体・4329A、セル・16008A)
を用いて、温度20℃、湿度65%の条件下で、所定の
大きさに成形された角板状の試験片について測定した。
上記表面抵抗値の測定方法は、JIS K6911に準
じた。表中の「−」は未測定であることを示す。 (5)ブリードアウト性:得られたフィルムを100℃
×48時間加熱した後、フィルム表面のブリードアウト
を観察した。ブリードアウトがない場合を○、ブリード
アウトがある場合を×として評価した。
【0078】
【表7】
【0079】
【表8】
【0080】
【表9】
【0081】
【発明の効果】本発明のランダム共重合体からなる帯電
防止剤は、製造方法が簡単であり、樹脂組成物の表面に
効率的に濃縮される性質を有するため、少量の添加で優
れた帯電防止作用を発現する。また、耐ブリードアウト
性も非常に優れている。
【0082】該帯電防止剤を含む樹脂組成物もまた、帯
電防止性に優れた成形体を与えうる組成物である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記重合単位(b1 )、下記重合単位(b
    2 )、および下記重合単位(b3 )を含む共重合体
    (B)からなる樹脂用帯電防止剤。 重合単位(b1 ):親水性または導電性を有する基を含
    有する重合性単量体に基づく重合単位。 重合単位(b2 ):フッ素原子を含有する重合性単量体
    に基づく重合単位であり、かつ、重合単位(b1 )以外
    の重合単位。 重合単位(b3 ):単独重合体とした場合に樹脂との相
    溶性を有する重合性単量体に基づく重合単位であり、か
    つ、重合単位(b1 )および重合単位(b2 )以外の重
    合単位。
  2. 【請求項2】重合単位(b1 )が、下式1で表される重
    合性単量体に基づく重合単位である請求項1記載の樹脂
    用帯電防止剤。 D−Q1 −U1 ・・・式1 ただし、式中の記号は、以下の意味を示す。 D:重合性不飽和基。 Q1 :単結合または2価連結基。 U1 :親水性または導電性を有する1価の基。
  3. 【請求項3】重合単位(b2 )が、下式2で表される重
    合性単量体に基づく重合単位である請求項1または2記
    載の樹脂用帯電防止剤。 CH2 =CR2 COO−Q2 −Rf ・・・式2 ただし、式中の記号は、以下の意味を示す。 R2 :水素原子またはメチル基。 Q2 :単結合または2価連結基。 Rf :ポリフルオロアルキル基。
  4. 【請求項4】重合単位(b3 )が、アルキル基部分の炭
    素数が1〜8であるアクリル酸アルキルエステルまたは
    アルキル基部分の炭素数が1〜8であるメタクリル酸ア
    ルキルエステルに基づく重合単位、である請求項1〜3
    のいずれかに記載の樹脂用帯電防止剤。
  5. 【請求項5】共重合体(B)がランダム共重合体である
    請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂用帯電防止剤。
  6. 【請求項6】共重合体(B)中の重合単位(b1 )の割
    合が5〜90重量%であり、重合単位(b2 )の割合が
    1〜57重量%であり、かつ、重合単位(b3 )の割合
    が4〜86重量%である、請求項1〜5のいずれかに記
    載の樹脂用帯電防止剤。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂用帯
    電防止剤と樹脂を含むことを特徴とする樹脂組成物。
  8. 【請求項8】樹脂が塩化ビニル系樹脂である請求項7記
    載の樹脂組成物。
  9. 【請求項9】請求項7または8記載の樹脂組成物を成形
    してなる成形体。
JP16023597A 1997-06-17 1997-06-17 樹脂用帯電防止剤、樹脂組成物、および該樹脂組成物を成形した成形体 Pending JPH115967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16023597A JPH115967A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 樹脂用帯電防止剤、樹脂組成物、および該樹脂組成物を成形した成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16023597A JPH115967A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 樹脂用帯電防止剤、樹脂組成物、および該樹脂組成物を成形した成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH115967A true JPH115967A (ja) 1999-01-12

Family

ID=15710633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16023597A Pending JPH115967A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 樹脂用帯電防止剤、樹脂組成物、および該樹脂組成物を成形した成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH115967A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002036662A1 (fr) * 2000-10-30 2002-05-10 Mitsui Chemicals, Inc. Polymere organique et nouveau compose polymerisable
US6610236B1 (en) * 1998-06-08 2003-08-26 Daikin Industries, Ltd. Resin molded article and method for producing the same
WO2014003095A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 株式会社ネオス (メタ)アクリレート系共重合体、抗菌剤、抗菌性付与樹脂組成物及び帯電防止性付与樹脂組成物
JP2014009307A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Neos Co Ltd 帯電防止剤
JP2017538789A (ja) * 2015-05-13 2017-12-28 エルジー・ケム・リミテッド アクリル系加工助剤及びこれを含む塩化ビニル系樹脂組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6610236B1 (en) * 1998-06-08 2003-08-26 Daikin Industries, Ltd. Resin molded article and method for producing the same
WO2002036662A1 (fr) * 2000-10-30 2002-05-10 Mitsui Chemicals, Inc. Polymere organique et nouveau compose polymerisable
US6797805B2 (en) 2000-10-30 2004-09-28 Mitsui Chemicals, Inc. Organic polymers and novel polymerizable compounds
WO2014003095A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 株式会社ネオス (メタ)アクリレート系共重合体、抗菌剤、抗菌性付与樹脂組成物及び帯電防止性付与樹脂組成物
JP2014009307A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Neos Co Ltd 帯電防止剤
JPWO2014003095A1 (ja) * 2012-06-29 2016-06-02 株式会社ネオス (メタ)アクリレート系共重合体、抗菌剤、抗菌性付与樹脂組成物及び帯電防止性付与樹脂組成物
JP2017538789A (ja) * 2015-05-13 2017-12-28 エルジー・ケム・リミテッド アクリル系加工助剤及びこれを含む塩化ビニル系樹脂組成物
US10059837B2 (en) 2015-05-13 2018-08-28 Lg Chem, Ltd. Acrylic processing aid and vinyl chloride-based resin composition comprising same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101256393B1 (ko) 안정화된 중합체 조성물
US4877839A (en) Fluorocopolymer compositions
JP6500755B2 (ja) 硬化性組成物
JPH115967A (ja) 樹脂用帯電防止剤、樹脂組成物、および該樹脂組成物を成形した成形体
US7189773B2 (en) Plastisol composition, gelled film and article
JP2020100780A (ja) 熱可塑性樹脂組成物、成形体、および成形体の製造方法
JPH07122046B2 (ja) 塗料用組成物
KR950014730B1 (ko) 자외선 경화형 방무제 조성물과 방무성 피막 제조방법
JP3137351B2 (ja) フッ素樹脂組成物、および該組成物を成形した成形体
JP6808972B2 (ja) 硬化性組成物
JP2004520464A (ja) テロマーを含むポリマー組成物、およびこれらの組成物を使用する物品または部品
JP2570827B2 (ja) 水性分散液の製造方法および水性塗料組成物
JPH10292012A (ja) 樹脂添加剤、樹脂組成物、および該樹脂組成物を成形した成形体
JPWO2018190371A1 (ja) 樹脂組成物及び成形体
JP3097093B2 (ja) 含フッ素共重合体およびそれを用いた硬化用組成物
JPH02255852A (ja) 帯電防止性塩化ビニル系樹脂組成物および成形物
JP7172057B2 (ja) 硬化性組成物
JPH0468045A (ja) 耐熱安定性に優れた帯電防止性メタクリル樹脂組成物
JP2017088767A (ja) 硬化性組成物
JPH10182743A (ja) 樹脂用紫外線吸収剤、樹脂組成物、および成形体
JPH1158630A (ja) クリーンルーム間仕切り用フィルム又はシート
JPH11140233A (ja) ゴム組成物及び加硫ゴム組成物
KR102270385B1 (ko) 코팅 조성물용 반응성 다작용성 첨가제
JP3147385B2 (ja) 帯電防止性アクリル樹脂組成物
JPH07157615A (ja) 可塑剤組成物