JPH1159034A - 磁気パスポート - Google Patents

磁気パスポート

Info

Publication number
JPH1159034A
JPH1159034A JP22502497A JP22502497A JPH1159034A JP H1159034 A JPH1159034 A JP H1159034A JP 22502497 A JP22502497 A JP 22502497A JP 22502497 A JP22502497 A JP 22502497A JP H1159034 A JPH1159034 A JP H1159034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passport
magnetic recording
magnetic
layer
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22502497A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsumi Ochiai
哲美 落合
Hiroshi Arai
浩 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP22502497A priority Critical patent/JPH1159034A/ja
Publication of JPH1159034A publication Critical patent/JPH1159034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パスポートの顔写真や発行省庁のサイン、スタ
ンプの印影などを、そのパスポートの真偽の判定や照合
する際に容易に可視状態で確認できるとともに、改ざん
できないようにして通帳を不正使用されないようにする
ことを課題とし、身分証明のためのパスポート識別デー
タとともに、顔写真や発行省庁のサイン、スタンプの印
影などを、電子データとして格納したパスポートを提供
する。 【解決手段】磁気記録部2を備えたパスポート帳Aにお
いて、その磁気記録部2にパスポート識別用の各種文
字、記号データとともに、顔写真や発行省庁のサイン、
スタンプの印影などが電子データとして書き込まれてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海外渡航に使用す
るパスポートに関し、詳しくはパスポート帳本体に磁気
記録部を備えた磁気パスポートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の海外渡航に使用するパスポートに
は、使用者の身分を証明する顔写真が貼られていたり、
顔写真や身分証明用の各種データが電子プリンター(加
熱転写プリンター)などで印字されており、いずれのパ
スポートも直接目視できるデータが使用されている。
【0003】このように従来のパスポートは、その偽造
防止のセキュリティレベルにそれぞれ差はあるにせよ、
いずれのものも直接目で見ることができるものであっ
た。
【0004】そのために、誰にでも照合の際に容易に確
認できる長所はあるものの、他方では、顔写真やデータ
が改ざんされたりしてパスポートを不正使用される恐れ
があり、偽造や変造、改ざんなどの不正使用が行われ易
い欠点がある。そして、偽造の困難度は各方式により差
はあるにしても、偽造されやすい部分の仕様が直接目で
見えるために偽造され易いという欠点があると同時に偽
造された部分のチェックが行い難かった。
【0005】またパスポートの真偽の判定は目視チェツ
クで行っているために、顔写真の差し換えによる不正使
用などを見過ごし易く、厳正なチェックを行い難い面が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パスポート
の顔写真やデータを、そのパスポートを照合する際に容
易に可視確認できるとともに、その顔写真やデータを改
ざんできないようにして不正使用されないようにするこ
とを課題とし、顔写真やデータを電子データとして格納
したパスポートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、パスポート帳
本体に磁気記録部を備えた磁気パスポートにおいて、そ
の磁気記録部の磁気記録層に所定のパスポート情報を記
録した電子記録データが書き込まれていることを特徴と
する磁気パスポートである。
【0008】また本発明は、上記発明の磁気パスポート
において、前記磁気記録部の磁気記録層には所定のパス
ポート情報を記録した前記電子記録データとともにパス
ポート発行省庁のサイン又は/及びスタンプの電子イメ
ージデータが書き込まれている磁気パスポートである。
【0009】また本発明は、上記発明の磁気パスポート
において、前記磁気記録部が、パスポート帳本体に磁気
記録層を合成樹脂製の基材フィルムにコーティングした
磁気フィルムを貼着して形成されている磁気パスポート
である。
【0010】また本発明は、上記発明の磁気パスポート
において、前記磁気記録部が、予めパスポート帳本体に
形成した合成樹脂製の平坦化層の表面に磁気記録層をコ
ーティングして形成されている磁気パスポートである。
【0011】また本発明は、上記発明の磁気パスポート
において、前記磁気記録部が、パスポート帳本体の表紙
部の外面の一部領域面に設けられている磁気パスポート
である。
【0012】また本発明は、上記発明の磁気パスポート
において、前記磁気記録部が、パスポート帳本体の表紙
部の外面全面に設けられている磁気パスポートである。
【0013】また本発明は、上記発明の磁気パスポート
において、前記磁気記録部の磁気記録層には部分的にパ
ターン状に磁気の配向を変えた磁気的透かしパターンを
備える磁気パスポートである。
【0014】また本発明は、上記発明の磁気パスポート
において、前記磁気記録部の磁気記録層上又は前記磁気
記録層上を含めてパスポート帳本体の表紙部の外面全面
に隠蔽性の保護層が積層されている磁気パスポートであ
る。
【0015】また本発明は、上記発明の磁気パスポート
において、前記保護層の形成材料に抗菌剤が混入されて
いる磁気パスポートである。
【0016】
【作用】本発明の磁気パスポートは、パスポート帳本体
に設けられた磁気記録部に、所定のパスポート識別デー
タやパスポート使用者の身分証明となる各種情報記録デ
ータが電子データとして書き込まれているとともに、顔
写真やサイン、スタンプ印影などの画像が、電子イメー
ジデータとして書き込まれており、通常は、そのような
各種データを目視することは不可能であるが、磁気記録
部に書き込まれている上記電子データは、磁気記録読取
用のリーダーライターによって、データ信号、イメージ
データ信号として読み取り、読み取られたデータ信号は
CRTやLCD画面などのディスプレイ画面上に可視画
像として出力表示することができ、パスポートの真偽を
判定したり照合したりする際に容易に可視確認でき、そ
のデータはパスポートの磁気記録部に格納されているた
め容易には改ざんできず、パスポートの不正使用を阻止
できる。
【0017】本発明の磁気パスポートは、出入国ゲート
に、このパスポートの磁気記録層に記録された磁気のデ
ータを読み取る専用の磁気読取装置(リーダー、リーダ
ーライター)を設置して置き、出国者と入国者の差し出
した磁気パスポートの磁気記録層に記録されている磁気
の識別データや顔写真などの磁気のイメージデータなど
をリーダーで読み取り、磁気の識別データは必要に応じ
てCRT画面などで可視出力表示し、顔写真などの磁気
のイメージデータはCRT画面などで可視出力表示し
て、本人と一致しているか否かを照合するものである。
【0018】本発明の磁気パスポートは、その表紙部に
設けた磁気記録部が隠蔽性の保護層によって隠蔽されて
いるため、一見して磁気記録部が設けられていることが
判別できず、例えば表紙部の全面に磁気記録部を設ける
ことによって表紙部には磁気記録部の厚みによる凹凸が
生じず、見た目では何の変哲もないため、ここにデータ
が書かれていることを気付かれない。
【0019】例えば、磁気記録層に書き込む顔写真など
の磁気データを、特定の暗号関数などを用いて暗号化し
て書き込んで置けば、万一、磁気記録部の存在に気付か
れてデータを偽造、改ざんされたとしても、専用の磁気
読取装置のプロトコルにおいて対応が取れず、確実に真
偽の判定ができるものであり、パスポートの顔写真の差
し換えなどによる偽造は完全に防止することができ、偽
造による弊害は発生しない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の磁気パスポートを、実施
の形態に従って以下に詳細に説明する。図1(a)は、
本発明の実施の形態におけるパスポートの構造を示す側
断面図であり、パスポート本体Aには磁気記録部2が設
けられており、該磁気記録部2には、所定のパスポート
識別データや使用者の身分を証明する各種情報記録デー
タとともに、顔写真やサイン、スタンプなどの画像デー
タが電子データとして書き込まれているものである。
【0021】前記パスポート本体Aに対する磁気記録部
2の設置位置は、いずれの領域であってもよく特に限定
されるものではないが、磁気記録読取用のリーダーライ
ターなどによって読み取りや書き込みが行い易い領域に
設けることが適当である。
【0022】パスポート本体Aの構造は、磁気記録読取
用のリーダーライターなどによって読み取りや書き込み
ができるものであれば、従来より公知のパスポート構造
あるいは新規なパスポート構造のいずれであってもよ
く、特に限定はされない。
【0023】例えば、図1(a)に示すように、シート
状の表紙部1とシート状の本紋部3とを、ミシン糸綴
じ、針金綴じ、接着糊綴じなどの綴方式による綴部4に
て綴じ付けしたものである。
【0024】パスポート本体Aの表紙部1は、例えば、
内面シート1aと外面シート1bとを重ね合わせて接着
剤にて貼着したものにより構成され、本文部3は、例え
ば1乃至2枚、又はそれ以上複数枚(例えば7枚程度)
のページシート3a、3a、・・・により構成され、表
紙部1の内面シート1a側に本文部3を重ね合わせ二つ
折りして、その折目に沿って綴部4を設けたものであ
る。
【0025】磁気記録部2は、図1(a)に示すよう
に、例えばパスポート本体Aの外面である表紙部1の外
面シート1b表面の一部に設けられ、また、パスポート
本体Aには、パスポートに必要な文字、数字や記号など
(例えば、発行国名、発行部署名、パスポート識別番
号、パスポート所有者名、出入国履歴など)、あるいは
パスポート本体の外装絵柄、彩色などの印刷層5が、表
紙部1の外面シート1b表面などの全面若しくは適宜位
置に印刷されている。
【0026】前記磁気記録部2は、合成樹脂製の薄いテ
ープ状基材フィルム2aの表面に、合成樹脂と溶媒とに
よる樹脂製バインダー中に磁性粉体を含有した磁気記録
材をコーティングして形成した磁気記録層2bを備えた
ものである。なお、必要に応じてその磁気記録層2bの
表面には、磁気記録層2bの損傷防止や酸化防止や隠蔽
のために、コーティング若しくはラミネートにより透明
又は不透明な合成樹脂製の保護層2cが積層されてい
る。
【0027】そして、前記保護層2cの形成に用いる合
成樹脂には、必要に応じて、抗菌剤を適量混入した抗菌
性樹脂を使用してもよい。なお、抗菌剤、及び抗菌性樹
脂としては、下記が挙げられる。 抗菌剤;無機化合物のゼオライト(多孔質構造体のアル
ミノ珪酸塩)、アパタイト、ジルコニア(酸化ジルコニ
ウム)などの物質に銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンの
いずれかの金属イオンを取り込んで形成したそれぞれ抗
菌性ゼオライト、抗菌性アパタイト、抗菌性ジルコニア
などの無機系抗菌剤。有機系物質のDDT(ジクロロジ
フェニルトリクロロエタン)、ジンクビリジオン、2−
(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール、10,10
−オキシビスフェノキサルジンなど有機系抗菌剤。 抗菌性樹脂;ポリエチレンテレフタレートなどの適宜合
成樹脂(100重量部)中に、各種抗菌剤のうちのいず
れか1種乃至複数種類を適量(例えば0.5〜15重量
部)添加して作成される抗菌性樹脂。
【0028】前記磁気記録部2の磁気記録層2bには、
部分的にパターン状に磁気(S極、N極)の配向を変え
た磁気的透かしパターンを備えるようにしてもよい。
【0029】
【実施例】以下に本発明のパスポートについて、その具
体的実施例を説明する。
【0030】<実施例1>パスポート帳本体Aとして
は、上記実施の形態(図1(a)参照)にて説明したと
同様の二つ折り形式であって、その本体Aの外面に印刷
層5の印刷表示された紙製の(紙を主体とする)ものを
用いた。
【0031】図1(a)に示すように、そのパスポート
帳本体Aの表紙部1のうち、綴部4を挟んで片側の外面
シート1bの一部領域に、磁気記録部2をその基材フィ
ルム2aを重ね合わせて接着剤で貼着して磁気パスポー
トを作製した。
【0032】上記磁気記録部2は、合成樹脂製の薄いテ
ープ状基材フィルム2a(ポリエチレンテレフタレート
など)の表面に、合成樹脂と溶媒とによる樹脂製バイン
ダー中に磁性粉体を含有した磁気記録材をコーティング
して形成した磁気記録層2bと、その磁気記録層2bの
表面に、磁気記録層2bの損傷防止及び酸化防止のため
に、コーティングにより透明な合成樹脂製の保護層2c
が積層された磁気記録用の磁気フィルムを用いた。
【0033】作製した上記磁気パスポートの磁気記録部
2の磁気記録層2bに、磁気記録読取用のリーダーライ
ターによって、所定のパスポート識別データや情報記録
データを書き込むと同時に、所定の顔写真を貼り込み、
発行省庁のサインを署名し、発行省庁のスタンプを押印
して得られたシート上の顔写真やサインやスタンプなど
の画像をイメージスキャナにて読み取った電子イメージ
信号を磁気記録読取用のリーダーライターに入力して、
その磁気記録部2の磁気記録層2bに書き込んで本発明
の磁気パスポートを作製した。
【0034】その後、磁気記録読取用のリーダーライタ
ーによって、本発明の磁気パスポートの磁気記録部2に
書き込まれているパスポート識別データや情報記録デー
タとともに、イメージデータを読み取って、リーダーラ
イター出力部に接続したパーソナルコンピュータのCR
T画面上に可視画像として出力表示した。
【0035】<実施例2>上記実施例1における磁気記
録部2として、損傷防止及び酸化防止及び磁気記録層2
bの磁気記録材本体の色を隠蔽するために、コーティン
グにより不透明な合成樹脂製の保護層2cが積層された
ものを用いた以外は、上記実施例1と同様にして、本発
明の磁気パスポートを作製した。なお、不透明な保護層
2cには、隠蔽性のある合成樹脂塗料を用い、塗料の色
調としては、パスポート帳本体Aの外面シート1bの外
面色調と同色若しくはそれに近似した色を選択使用し
た。
【0036】<実施例3>パスポート帳本体Aとして、
その本体Aの外面に印刷層5の印刷表示されていない紙
製の(紙を主体とする)ものを用い、また、磁気記録部
2として、合成樹脂製の薄いテープ状基材フィルム2a
(ポリエチレンテレフタレートなど)の表面に、合成樹
脂と溶媒とによる樹脂製バインダー中に磁性粉体を含有
した磁気記録材をコーティングして形成した磁気記録層
2bを備えた磁気記録用の磁気フィルムを用い、また、
その磁気記録層2bの表面を含めてパスポート帳本体A
の表紙部1の外面全面に、磁気記録層2bの損傷防止及
び酸化防止及び磁気記録層2bの磁気記録材本体の色を
隠蔽するために、隠蔽性の不透明な合成樹脂製の保護層
2cを積層コーティングした以外は上記実施例1と同様
にして、本発明の磁気パスポートを作製した。なお、保
護層2cを形成するための不透明な合成樹脂として白色
又は適宜色調の塗料又は印刷インキを用い、該保護層2
c上には適宜に印刷層5を印刷形成した。
【0037】<実施例4>パスポート帳本体Aとして
は、上記実施の形態(図1(b)参照)にて説明したと
同様の二つ折り形式であって、その本体Aの外面に印刷
層5の印刷表示がされていない紙製の(紙を主体とす
る)ものを用いた。
【0038】図1(b)に示すように、そのパスポート
帳本体Aの表紙部1の外面シート1b全面に、磁気記録
部2をその基材フィルム2aを重ね合わせて接着剤で貼
着した。
【0039】上記磁気記録部2としては、合成樹脂製の
薄いテープ状基材フィルム2a(ポリエチレンテレフタ
レートなど)の表面に、合成樹脂と溶媒とによる樹脂製
バインダー中に磁性粉体を含有した磁気記録材をコーテ
ィングして形成した磁気記録層2bと、その磁気記録層
2bの表面に、磁気記録層2bの損傷防止及び酸化防止
及び磁気記録層2bの磁気記録材本体の色を隠蔽するた
めに、コーティングにより白色の不透明な合成樹脂製の
保護層2cが積層されたもの用いた。そして該保護層2
c面には、パスポートに必要とする印刷層5を印刷表示
して磁気パスポートを作製した。
【0040】作製した上記磁気パスポートの磁気記録部
2の磁気記録層2bに、磁気記録読取用のリーダーライ
ターによって、所定のパスポート識別データや情報記録
データを書き込むと同時に、所定の顔写真を貼り込み、
発行省庁のサインを署名し、発行省庁のスタンプを押印
して得られたシート上の顔写真やサインやスタンプなど
の画像をイメージスキャナにて読み取った電子イメージ
信号を磁気記録読取用のリーダーライターに入力して、
その磁気記録部2の磁気記録層2bに書き込んで本発明
の磁気パスポートを作製した。
【0041】その後、磁気記録読取用のリーダーライタ
ーによって、本発明の磁気パスポートの磁気記録部2に
書き込まれているパスポート識別データや情報記録デー
タとともに、イメージデータを読み取って、リーダーラ
イター出力部に接続したパーソナルコンピュータのCR
T画面上に可視画像として出力表示した。
【0042】<実施例5>上記実施例4における保護層
2cを、白色の印刷インキを用いてオフセット印刷方式
又はグラビア印刷方式などの印刷方式により積層形成し
た以外は、上記実施例3と同様にして本発明の磁気パス
ポートを作製した。
【0043】<実施例6>パスポート帳本体Aとして
は、上記実施の形態(図1(b)参照)にて説明したと
同様の二つ折り形式であって、その本体Aの外面に印刷
層5の印刷表示されていない紙製の(紙を主体とする)
ものを用い、パスポート帳本体Aの表紙部1の外面シー
ト1bの全面に、接着剤を介して予め合成樹脂(ポリエ
チレンテレフタレートなど)をラミネート又はコーティ
ングして平坦化層(基材フィルム2aに相当)を形成し
たものを用いた。
【0044】図1(b)に示すように、上記平坦化層の
表面に、合成樹脂と溶媒とによる樹脂製バインダー中に
磁性粉体を含有した磁気記録材をコーティングして形成
した磁気記録層2bと、その磁気記録層2bの表面に、
磁気記録層2bの損傷防止及び酸化防止及び磁気記録層
2bの磁気記録材本体の色を隠蔽するために、コーティ
ングにより白色の不透明な合成樹脂製の保護層2cを積
層して、パスポート帳本体Aの表紙部1の外面全面に磁
気記録部2を形成した。そして該保護層2c面には、パ
スポートに必要とする印刷層5を印刷表示して磁気パス
ポート帳を作製した。
【0045】作製した上記磁気パスポートの磁気記録部
2の磁気記録層2bに、磁気記録読取用のリーダーライ
ターによって、所定のパスポート識別データや情報記録
データを書き込むと同時に、所定の顔写真を貼り込み、
発行省庁のサインを署名し、発行省庁のスタンプを押印
して得られたシート上の顔写真やサインやスタンプなど
の画像をイメージスキャナにて読み取った電子イメージ
信号を磁気記録読取用のリーダーライターに入力して、
その磁気記録部2の磁気記録層2bに書き込んで本発明
の磁気パスポートを作製した。
【0046】その後、磁気記録読取用のリーダーライタ
ーによって、本発明の磁気パスポートの磁気記録部2に
書き込まれているパスポート識別データや情報記録デー
タとともに、イメージデータを読み取って、リーダーラ
イター出力部に接続したパーソナルコンピュータのCR
T画面上に可視画像として出力表示した。
【0047】
【発明の効果】本発明の磁気パスポートは、磁気パスポ
ートに必要な顔写真やサインやスタンプ印影などが磁気
記録部内に電子イメージデータとして格納されているの
で通常は目視確認できず、そのパスポートの真偽やパス
ポート所有者との照合に必要なデータの確認をする際に
は、磁気記録読取用のリーダーライターによって磁気記
録部を読み取って容易に可視状態で確認でき、また、電
子データとして格納されているので容易には改ざんされ
ることがなく、従ってパスポートの改ざん防止や不正使
用防止に対する対策に効果的であり、また、磁気パスポ
ートの外面に設けた磁気記録部に隠蔽性の保護層を設け
ることによって、表紙部外面の磁気記録材本来の着色部
分が隠蔽されて、デザイン付与可能エリアが広くなり、
外観的な意匠性も向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の磁気パスポートの実施の形態
を説明する側断面図、(b)は本発明の磁気パスポート
の他の実施の形態を説明する側断面図。
【符号の説明】
A…パスポート本体 1…表紙部 1a…内面シート 1b…外面シート 2
…磁気記録部 2a…基材フィルム 2b…磁気記録層 2c…保護層
3…本文部 3a…ページシート 4…綴部 5…印刷層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パスポート帳本体に磁気記録部を備えた磁
    気パスポートにおいて、その磁気記録部の磁気記録層に
    所定のパスポート情報を記録した電子記録データが書き
    込まれていることを特徴とする磁気パスポート。
  2. 【請求項2】前記磁気記録部の磁気記録層には所定のパ
    スポート情報を記録した前記電子記録データとともにパ
    スポート発行省庁のサイン又は/及びスタンプの電子イ
    メージデータが書き込まれている請求項1記載の磁気パ
    スポート。
  3. 【請求項3】前記磁気記録部が、パスポート帳本体に磁
    気記録層を合成樹脂製の基材フィルムにコーティングし
    た磁気フィルムを貼着して形成されている請求項1又は
    請求項2記載の磁気パスポート。
  4. 【請求項4】前記磁気記録部が、予めパスポート帳本体
    に形成した合成樹脂製の平坦化層の表面に磁気記録層を
    コーティングして形成されている請求項1又は請求項2
    記載の磁気パスポート。
  5. 【請求項5】前記磁気記録部が、パスポート帳本体の表
    紙部の外面の一部領域面に設けられている請求項1乃至
    請求項4記載の磁気パスポート。
  6. 【請求項6】前記磁気記録部が、パスポート帳本体の表
    紙部の外面全面に設けられている請求項1乃至請求項4
    記載の磁気パスポート。
  7. 【請求項7】前記磁気記録部の磁気記録層には部分的に
    パターン状に磁気の配向を変えた磁気的透かしパターン
    を備える請求項1乃至請求項6記載の磁気パスポート。
  8. 【請求項8】前記磁気記録部の磁気記録層上又は前記磁
    気記録層上を含めてパスポート帳本体の表紙部の外面全
    面に隠蔽性の保護層が積層されている請求項1乃至請求
    項7記載の磁気パスポート。
  9. 【請求項9】前記保護層の形成材料に抗菌剤が混入され
    ている請求項8記載の磁気パスポート。
JP22502497A 1997-08-21 1997-08-21 磁気パスポート Pending JPH1159034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22502497A JPH1159034A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 磁気パスポート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22502497A JPH1159034A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 磁気パスポート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1159034A true JPH1159034A (ja) 1999-03-02

Family

ID=16822879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22502497A Pending JPH1159034A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 磁気パスポート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1159034A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5493028B1 (ja) * 2013-04-10 2014-05-14 日本カラリング株式会社 電子パスポート用プロテクトシート及び電子パスポート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5493028B1 (ja) * 2013-04-10 2014-05-14 日本カラリング株式会社 電子パスポート用プロテクトシート及び電子パスポート
WO2014168181A1 (ja) * 2013-04-10 2014-10-16 日本カラリング株式会社 電子パスポート用プロテクトシート及び電子パスポート
JP2014205253A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 日本カラリング株式会社 電子パスポート用プロテクトシート及び電子パスポート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10315452B2 (en) Forensic feature for secure documents
EP0626660B1 (en) Document authentication system utilizing a transparent label
US5267753A (en) Holographic bank draft
US3755935A (en) Double photograph identification card
RU2182371C2 (ru) Защищенная маркировочная карточка для использования, в частности, в автомобилях
JPH023397A (ja) セキュリティカード
US20120242073A1 (en) Method and Apparatus of Constructing Miniature Diplomas and Transcripts
WO1997034170A2 (en) Document with transparent, writable hologram and method
US20080156855A1 (en) Secure envelope and method for securing information
CA2668483C (en) Portable data carrier
JP2000238428A (ja) 改ざん履歴記録機能付き電子式記録用紙
US3967400A (en) Identification card
JPH02155796A (ja) Idカードおよびその製造方法
JPH1159034A (ja) 磁気パスポート
JPH1159023A (ja) 磁気通帳
JPH0852930A (ja) 隠蔽カード
JPH0753987Y2 (ja) 無色蛍光画像入りカード
JPH1159024A (ja) 磁気通帳
JP3325943B2 (ja) 改竄防止用印字シート
JPH07500780A (ja) セキュリティチケット
US10946689B2 (en) Systems and methods for providing security, binding, and labeling for a plurality of papers and covering, protecting, and concealing the recording, viewing, or using of personal, private, and nonpublic information
JPH08112987A (ja) 感熱記録型カード
JP2000280664A (ja) カードケース
GB2229963A (en) Security card
JP2538445Y2 (ja) 認証識別カード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306