JPH115853A - 紫外線硬化型インキ用ポリ塩化ビニルフィルム - Google Patents

紫外線硬化型インキ用ポリ塩化ビニルフィルム

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Publication number
JPH115853A
JPH115853A JP17653497A JP17653497A JPH115853A JP H115853 A JPH115853 A JP H115853A JP 17653497 A JP17653497 A JP 17653497A JP 17653497 A JP17653497 A JP 17653497A JP H115853 A JPH115853 A JP H115853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl chloride
chloride film
ultraviolet
film
type ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17653497A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Iida
明 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
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Publication of JPH115853A publication Critical patent/JPH115853A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線硬化型インキとの密着性が良好である
ポリ塩化ビニルフィルムを提供する。 【解決手段】 紫外線硬化型インキを印刷するために使
用されるポリ塩化ビニルフィルムであって、ポリ塩化ビ
ニル100重量部に対して、炭素数9〜17の直鎖の飽
和アルキル基を有する脂肪酸の金属塩0.4〜1.5重
量部を配合してなるポリ塩化ビニルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線硬化型イン
キを印刷するために使用されるポリ塩化ビニルフィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニルフィルムを基材フィルム
に用いた印刷物は、広告や商品のラベルに使用されるス
テッカー、車両や建物に使用されるマーキングフィル
ム、絆創膏等に広く用いられている。最近、環境、衛生
面から、無溶剤であって、塗布後紫外線照射により硬化
・接着する紫外線硬化型インキが注目されている。
【0003】しかし、この紫外線硬化型インキは、無溶
剤であるためインキ粘度が高く、フィルム表面への濡れ
性が悪く、また、溶剤を含有していないため、該溶剤に
よってフィルム表面を荒らして密着性をよくする投錨効
果を期待することができず、密着性が悪い等の問題があ
った。
【0004】一方、ポリ塩化ビニルフィルムは、カレン
ダーロールを加熱し圧延加工して製造するため分解劣化
しないよう、通常、加工安定剤が添加される。このよう
な加工安定剤としては、炭素数6〜18の脂肪酸の金属
塩、有機錫化合物、鉛化合物等が用いられ、特に、炭素
数12以上の脂肪酸の金属塩は、外部滑性も良好である
ので、主体として用いられてきた。
【0005】しかしながら、このような脂肪酸の金属塩
は、ポリ塩化ビニルとの相溶性が悪く、フィルム表面に
ブルーミング(吹き出し)しやすい性質がある。この表
面上に紫外線硬化型インキを塗工すると、ブルーミング
した有機金属塩がインキとフィルムとの密着を阻害し、
インキが剥がれる等の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、ポリ塩化ビニルフィルムと紫外線硬化型インキとの
密着性が良好であるポリ塩化ビニルフィルムを提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、紫外線硬化型
インキを印刷するために使用されるポリ塩化ビニルフィ
ルムであって、ポリ塩化ビニル100重量部に対して、
炭素数9〜17の直鎖の飽和アルキル基を有する脂肪酸
の金属塩0.4〜1.5重量部を配合してなるポリ塩化
ビニルフィルムである。以下に本発明を詳述する。
【0008】本発明のポリ塩化ビニルフィルムは、ポリ
塩化ビニル100重量部に対して、炭素数9〜17の直
鎖の飽和アルキル基を有する脂肪酸の金属塩0.4〜
1.5重量部を配合してなる。上記脂肪酸の金属塩の添
加量が0.4未満であると、フィルム加工中にポリ塩化
ビニルが熱分解して加工することができず、1.5重量
部を超えると、フィルム表面へのブルーミング(吹き出
し)が非常に多くなりインキの密着性が低下するので、
上記範囲に限定される。
【0009】上記脂肪酸のアルキル基の炭素数が9未満
であると、常温で液体であるため吹き出した場合に隙間
なく表面を覆い、インキとフィルムとがほとんど接触で
きなくなり、炭素数が17を超えると、ポリ塩化ビニル
との相溶性が悪く、フィルム表面へのブルーミングが多
くなるので、上記範囲に限定される。また、炭素数が9
以上であってもアルキル基に側鎖があったり不飽和基が
あったりする場合は、常温で液体であるので、上記のよ
うな問題点がある。また、有機酸が芳香族系のフェノー
ル、アルキルフェノール、安息香酸、アルキル安息香酸
である場合も、常温で液体であるので、上記のような問
題点がある。
【0010】上記脂肪酸としては特に限定されず、例え
ば、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシ
ル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、
ヘプタデシル酸、ステアリン酸等を挙げることができ
る。
【0011】上記金属塩としては、通常、ポリ塩化ビニ
ルフィルムの安定剤に使用されているものであれば特に
限定されず、例えば、鉛、カドミウム、カルシウム、バ
リウム、亜鉛、錫、ストロンチウム、リチウム、マグネ
シウム等を挙げることができる。これらは単独で用いて
もよいし、2種類以上を併用してもよい。特に、2種類
以上を併用した複合系は、異なった機能を有する脂肪酸
の金属塩同士が相乗効果を発現するので、好ましい。た
だし、これらの脂肪酸の金属塩の合計量は、上述の範囲
に限定される。
【0012】本発明のポリ塩化ビニルフィルムには、上
記脂肪酸の金属塩のほかに、補助安定剤として、亜リン
酸エステル、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、エポ
キシ化合物等を添加してもよい。本発明のポリ塩化ビニ
ルフィルムには、更に、通常用いられる添加剤を添加す
ることができ、上記添加剤としては、例えば、ジオクチ
ルフタレート、エポキシ化大豆油等の可塑剤;炭酸カル
シウム等の充填剤等を挙げることができる。
【0013】本発明のポリ塩化ビニルフィルムは、通常
用いられる成形方法により加工して得ることができ、例
えば、カレンダー成形、押出成形等を用いることができ
る。本発明のポリ塩化ビニルフィルムの厚さは、用途に
よって適宜選択されるが、通常、50〜200μmであ
る。
【0014】本発明のポリ塩化ビニルフィルムは、紫外
線硬化型インキをオフセット印刷等により印刷し、紫外
線を照射して硬化させることにより、インキを安定に定
着させることができる。
【0015】上記紫外線硬化型インキ用としては、通常
用いられるものであれば特に限定されず、例えば、ポリ
エステル、アクリル等の樹脂;顔料、光硬化モノマー、
光増感剤等からなるもの等を挙げることができる。本発
明のポリ塩化ビニルフィルムは、例えば、ステッカー、
マーキングフィルム、絆創膏等に好適に用いることがで
きる。
【0016】本発明のポリ塩化ビニルフィルムにおいて
は、安定剤として用いられる脂肪酸の金属塩の融点が高
く、室温で固体であり、かつ、添加量が少量であるた
め、フィルム表面にブルーミングしても、点状で存在
し、インキを塗工したときに、接触を妨げる面積が少な
く、フィルムとインキとの密着性の阻害の程度が低い。
【0017】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0018】実施例1〜4及び比較例1〜3 表1に示す配合の組成物を、温度170℃のロールで混
練して0.1mm厚みのフィルムを作製した。このフィ
ルムに紫外線硬化型インキ(FDS藍2、東洋インキ製
造社製)をRIテスター(石川島工業社製)で塗工し、
水銀灯で紫外線を照射して硬化させた。硬化後、セロハ
ンテープをインキの上に貼りつけ、再びテープを剥がし
て、剥離の有無を調べた。剥離面積が30%以下であれ
ば○、剥離面積が30〜50%であれば△、剥離面積が
50%以上であれば×と評価した。その結果を表1に示
した。
【0019】
【表1】
【0020】表1中、合成ハイドロタルサイトは、アル
カマイザー#1(協和化学社製)、亜リン酸エステル
は、テトラ(C12〜C15アルキル)ビスフェノールAジ
ホスファイトをそれぞれ用いた。
【0021】
【発明の効果】本発明のポリ塩化ビニルフィルムは、上
述の通りであるので、紫外線硬化型インキとの密着性が
良好であり、ステッカー、マーキングフィルム、絆創膏
等に好適に用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線硬化型インキを印刷するために使
    用されるポリ塩化ビニルフィルムであって、ポリ塩化ビ
    ニル100重量部に対して、炭素数9〜17の直鎖の飽
    和アルキル基を有する脂肪酸の金属塩0.4〜1.5重
    量部を配合してなることを特徴とするポリ塩化ビニルフ
    ィルム。
JP17653497A 1997-06-16 1997-06-16 紫外線硬化型インキ用ポリ塩化ビニルフィルム Pending JPH115853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17653497A JPH115853A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 紫外線硬化型インキ用ポリ塩化ビニルフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17653497A JPH115853A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 紫外線硬化型インキ用ポリ塩化ビニルフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH115853A true JPH115853A (ja) 1999-01-12

Family

ID=16015296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17653497A Pending JPH115853A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 紫外線硬化型インキ用ポリ塩化ビニルフィルム

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JP (1) JPH115853A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4857070A (en) * 1985-05-10 1989-08-15 Winfried Seidel 2,4-Diaminophenyl tetrahydrofurfuryl ethers, processes for their preparation and tinting compositions, which contain them for keratinic fibres

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4857070A (en) * 1985-05-10 1989-08-15 Winfried Seidel 2,4-Diaminophenyl tetrahydrofurfuryl ethers, processes for their preparation and tinting compositions, which contain them for keratinic fibres

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Effective date: 20040310