JPH1157608A - 金属板の塗装方法及び汚れ防止性に優れた塗装金属板 - Google Patents

金属板の塗装方法及び汚れ防止性に優れた塗装金属板

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JPH1157608A
JPH1157608A JP22876797A JP22876797A JPH1157608A JP H1157608 A JPH1157608 A JP H1157608A JP 22876797 A JP22876797 A JP 22876797A JP 22876797 A JP22876797 A JP 22876797A JP H1157608 A JPH1157608 A JP H1157608A
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JP
Japan
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coating
paint
resin
clear
coating film
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JP22876797A
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Shoichi Tanaka
正一 田中
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼付け回数の増加なしに、汚れ防止性、塗膜
性能、塗膜外観に優れた2層の上塗塗膜層を、連続的に
移動する金属板上に形成する。 【解決手段】 連続的に移動する長尺の金属板上に、プ
ライマー硬化塗膜を介して、又は介さずに、上塗着色ベ
ース塗料及び上塗クリヤ塗料を塗装し、焼付けて上塗着
色ベース塗膜上に上塗クリヤ塗膜を形成する方法であっ
て、上塗クリヤ塗料塗膜は、上塗着色ベース塗料塗膜上
にウエットオンウエットで形成され、かつ、該上塗クリ
ヤ塗料が、(A)水酸基含有有機樹脂60〜95重量部
及び(B)メラミン樹脂及びブロック化ポリイソシアネ
ート化合物から選ばれる少なくとも1種の架橋剤5〜4
0重量部からなる被膜形成性樹脂成分100重量部に対
し、1分子中に珪素原子を1〜20個有する特定の珪素
化合物である親水性付与剤を0.1〜100重量部配合
した塗料である金属板の塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未硬化の上塗着色
ベース塗料塗膜の上に親水性付与剤を含有する上塗クリ
ヤ塗料を塗装し焼き付けて、連続的に移動する金属板上
に短期間の経時で表面が親水性となり得る上塗複層塗膜
を形成できる塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】これま
でプレコート塗装金属板の分野では、連続的に移動する
長尺の金属板上に上塗塗料を塗装して焼き付ける1コー
ト1ベーク方式、金属板上にプライマー塗料を塗装し焼
き付け、ついでプライマー塗膜の上に上塗塗料を塗装し
て焼き付ける2コート2ベーク方式が一般的に行われて
おり、なかでも2コート2ベーク方式が大部分を占めて
いる。また一部で、金属板上にプライマー塗料を塗装し
焼き付け、ついでプライマー塗膜の上に中塗塗料を塗装
して焼き付け、さらに上塗塗料を塗装して焼き付ける3
コート3ベーク方式が行われている。
【0003】塗膜を3層とすることによって総合塗膜と
して、一層や二層では達成できない塗膜性能や塗膜外観
を達成することが可能となるが、上記3コート3ベーク
方式では、2コート2ベーク方式に比べて塗装回数及び
塗膜の焼付け回数がそれぞれ1回ずつ多く、設備面での
負担が大きくなるという問題があった。
【0004】また、近年、屋外の壁、屋根などとして使
用する建材において、埃、煤煙、雨水の垂れ跡などの汚
れによって美観を損なうことが問題となっており、建材
表面の汚れを防止できる建材用の塗装金属板が求められ
ていた。
【0005】そこで本発明者らは、連続的に移動する長
尺の金属板上に2層の上塗塗膜を形成でき、しかも設備
面での負担が小さい塗装方法であって、塗膜性能、塗膜
外観に優れ、汚れを防止できる上塗塗膜を形成できる金
属板の塗装方法について鋭意研究を行った結果、金属板
上に、上塗塗膜として、上塗着色ベース塗料塗膜と上塗
クリヤ塗料塗膜をウエットオンウエッットで塗装し焼付
けることによって上記目的を達成できることを見出し本
発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、連
続的に移動する長尺の金属板上に、プライマー硬化塗膜
を介して、又は介さずに、上塗着色ベース塗料及び上塗
クリヤ塗料を塗装し、焼付けて上塗着色ベース塗膜上に
上塗クリヤ塗膜を形成する方法であって、上塗クリヤ塗
料塗膜は、上塗着色ベース塗料塗膜上にウエットオンウ
エットで形成され、かつ、該上塗クリヤ塗料が、(A)
水酸基含有有機樹脂60〜95重量部及び(B)メラミ
ン樹脂及びブロック化ポリイソシアネート化合物から選
ばれる少なくとも1種の架橋剤5〜40重量部からなる
被膜形成性樹脂成分100重量部に対し、(C)下記一
般式[1] SiO(4-(a+b))/2 (OR1 a (OR2 b [1] (式中、R1 は、同一又は異なって、水素原子、炭素原
子数1〜10のアルキル基を表し、R2 は、炭素原子数
5〜12のシクロアルキル基、アリール基もしくはアラ
ルキル基、又はエーテル結合及び/又はエステル結合を
含有する炭素原子数4〜24の1価の炭化水素基を表
す。aは0.10〜4.00、bは0〜1.95の数を
表し、aとbとの和は4以下である)で示される1分子
中に珪素原子を1〜20個有する珪素化合物である親水
性付与剤を0.1〜100重量部配合した塗料であるこ
とを特徴とする金属板の塗装方法を提供するものであ
る。
【0007】また、本発明は、上記塗装方法によって塗
装された塗装金属板を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明方法について、さら
に詳細に説明する。
【0009】金属板 本発明方法における被塗物は、プレコート塗装鋼板分野
で使用される長尺の金属板であり、材質としては、冷延
鋼板、亜鉛系メッキ鋼板、アルミニウム板、ステンレス
鋼板などを挙げることができる。上記亜鉛系メッキ鋼板
としては、溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、
鉄−亜鉛合金メッキ鋼板、ニッケル−亜鉛合金メッキ鋼
板、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板(例えば「ガル
バリウム」、「ガルファン」という商品名のメッキ鋼
板)などを挙げることができる。これらの金属板は、表
面にリン酸塩処理、複合酸化膜処理、クロメート処理な
どの化成処理を施してたものであってもよい。
【0010】プライマー 本発明方法においては、上記長尺の金属板上に、直接
に、又はプライマー硬化塗膜を介して、上塗着色ベース
塗料及び上塗クリヤ塗料を塗装する。
【0011】プライマー硬化塗膜の形成は、例えば、金
属板上にプライマーをロールコータなどにより乾燥膜厚
が1〜15μm程度となるように塗装し、焼付け乾燥す
ることにより行うことができる。プライマー塗膜は、得
られる塗装金属板の耐食性の向上や塗膜の密着性向上な
どを目的に形成される。プライマーとしては、ポリエス
テル系プライマー、エポキシ系プライマーなどを挙げる
ことができ、これらのプライマーは、クロム酸ストロン
チウム、クロム酸カルシウム、クロム酸亜鉛、クロム酸
バリウム、燐酸亜鉛などの防錆顔料を含有していてもよ
い。
【0012】上塗クリヤ塗料 本発明方法において使用される上塗クリヤ塗料は、塗装
金属板の最上層塗膜を形成する塗料であり、水酸基含有
有機樹脂(A)、架橋剤(B)及び親水性付与剤(C)
を含有する。上塗クリヤ塗料塗膜は、上塗着色ベース塗
料塗膜上にウエットオンウエットで形成される。硬化し
た上塗クリヤ塗膜は、経時により表面が親水性になって
汚れ防止効果を発揮できるものである。
【0013】上記水酸基含有有機樹脂(A)としては、
屋外での使用に耐え得る塗膜を形成できる水酸基含有有
機樹脂であれば特に制限なく使用することができ、例え
ば、ポリエステル樹脂、シリコンポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂、フッ素樹脂などの1種又は2種以上の混合
物を挙げることができる。
【0014】上記基体樹脂のうち、なかでもポリエステ
ル樹脂を好適に使用することができる。上記ポリエステ
ル樹脂としては、オイルフリーポリエステル樹脂、油変
性アルキド樹脂、また、これらの樹脂の変性物、例えば
ウレタン変性ポリエステル樹脂、ウレタン変性アルキド
樹脂、エポキシ変性ポリエステル樹脂、アクリル変性ポ
リエステル樹脂などが挙げられる。
【0015】上記オイルフリーポリエステル樹脂は、多
塩基酸成分と多価アルコール成分とのエステル化物から
なるものである。多塩基酸成分としては、例えば無水フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無
水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、フ
マル酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸など
から選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級
アルキルエステル化物が主として用いられ、必要に応じ
て安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸など
の一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセ
ントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上
の多塩基酸などが併用される。多価アルコール成分とし
ては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタンジオー
ル、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ールなどの二価アルコールが主に用いられ、さらに必要
に応じてグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上
の多価アルコールを併用することができる。これらの多
価アルコールは単独で、あるいは2種以上を混合して使
用することができる。両成分のエステル化又はエステル
交換反応は、それ自体既知の方法によって行うことがで
きる。酸成分としては、イソフタル酸、テレフタル酸、
及びこれらの酸の低級アルキルエステル化物が特に好ま
しい。
【0016】アルキド樹脂は、上記オイルフリーポリエ
ステル樹脂の酸成分及びアルコール成分に加えて、油脂
肪酸をそれ自体既知の方法で反応せしめたものであっ
て、油脂肪酸としては、例えばヤシ油脂肪酸、大豆油脂
肪酸、アマニ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、トール油
脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、キリ油脂肪酸などを挙げ
ることができる。アルキド樹脂の油長は30%以下、特
に5〜20%程度のものが好ましい。
【0017】ウレタン変性ポリエステル樹脂としては、
上記オイルフリーポリエステル樹脂、又は上記オイルフ
リーポリエステル樹脂の製造の際に用いられる酸成分及
びアルコール成分を反応させて得られる低分子量のオイ
ルフリーポリエステル樹脂を、ポリイソシアネート化合
物とそれ自体既知の方法で反応せしめたものが挙げられ
る。また、ウレタン変性アルキド樹脂は、上記アルキド
樹脂、又は上記アルキド樹脂製造の際に用いられる各成
分を反応させて得られる低分子量のアルキド樹脂を、ポ
リイソシアネート化合物とそれ自体既知の方法で反応せ
しめたものが包含される。ウレタン変性ポリエステル樹
脂及びウレタン変性アルキド樹脂を製造する際に使用し
うるポリイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、2,4,6−トリイソシアナトトルエンなどが挙
げられる。上記のウレタン変性樹脂は、一般に、ウレタ
ン変性樹脂を形成するポリイソシアネート化合物の量が
ウレタン変性樹脂に対して30重量%以下の量となる変
性度合のものを好適に使用することができる。
【0018】エポキシ変性ポリエステル樹脂としては、
上記ポリエステル樹脂の製造に使用する各成分から製造
したポリエステル樹脂を用い、この樹脂のカルボキシル
基とエポキシ基含有樹脂との反応生成物や、ポリエステ
ル樹脂中の水酸基とエポキシ樹脂中の水酸基とをポリイ
ソシアネート化合物を介して結合した生成物などの、ポ
リエステル樹脂とエポキシ樹脂との付加、縮合、グラフ
トなどの反応による反応生成物を挙げることができる。
かかるエポキシ変性ポリエステル樹脂における変性の度
合は、一般に、エポキシ樹脂の量がエポキシ変性ポリエ
ステル樹脂に対して、0.1〜30重量%となる量であ
ることが好適である。
【0019】アクリル変性ポリエステル樹脂としては、
上記ポリエステル樹脂の製造に使用する各成分から製造
したポリエステル樹脂を用い、この樹脂のカルボキシル
基又は水酸基にこれらの基と反応性を有する基、例えば
カルボキシル基、水酸基又はエポキシ基を含有するアク
リル樹脂との反応生成物や、ポリエステル樹脂に(メ
タ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸エステルなどをパ
ーオキサイド系重合開始剤を使用してグラフト重合して
なる反応生成物を挙げることができる。かかるアクリル
変性ポリエステル樹脂における変性の度合は、一般に、
アクリル樹脂の量がアクリル変性ポリエステル樹脂に対
して、0.1〜50重量%となる量であることが好適で
ある。
【0020】以上に述べたポリエステル樹脂のうち、好
適なものとしては、オイルフリーポリエステル樹脂が挙
げられる。ポリエステル樹脂のうち、硬化性、得られる
塗膜の加工性などの点から、なかでも、数平均分子量
1,500〜25,000、好ましくは3,000〜2
0,000、ガラス転移温度(Tg点)0〜70℃、好
ましくは10℃〜60℃、水酸基価8〜100mgKO
H/g、好ましくは15〜60mgKOH/gを有する
ポリエステル樹脂が好適である。
【0021】本発明において、ガラス転移温度(Tg)
は、示差熱分析(DTA)によるものであり、また数平
均分子量はゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)によっ
て、標準ポリスチレンの検量線を用いて測定したもので
ある。
【0022】上塗クリヤ塗料に用いられる架橋剤(B)
としては、メラミン樹脂及びブロック化ポリイソシアネ
ート化合物から選ばれる少なくとも1種の架橋剤を挙げ
ることができる。
【0023】上記メラミン樹脂としては、メラミンとア
ルデヒドとの反応によって得られるメチロール化アミノ
樹脂が挙げられる。上記反応に用いられるアルデヒドと
しては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、ベンツアルデヒド等が挙げられる。ま
た、上記メチロール化アミノ樹脂を適当なアルコールに
よってエーテル化したものもメラミン樹脂として使用で
きる。エーテル化に用いられるアルコールの例としては
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、イソブチルアルコール、2−エチルブタノール、
2−エチルヘキサノールなどが挙げられる。
【0024】上記ブロック化ポリイソシアネート化合物
は、ポリイソシアネート化合物のフリーのイソシアネー
ト基をブロック化剤によってブロック化してなる化合物
である。
【0025】上記ブロック化する前のポリイソシアネー
ト化合物としては、例えばヘキサメチレンジイソシアネ
ートもしくはトリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
トの如き脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシリレ
ンジイソシアネートもしくはイソホロンジイソシアネー
トの如き環状脂肪族ジイソシアネート類;トリレンジイ
ソシアネートもしくは4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートの如き芳香族ジイソシアネート類の如き有
機ジイソシアネートそれ自体、またはこれらの各有機ジ
イソシアネートと多価アルコール、低分子量ポリエステ
ル樹脂もしくは水等との付加物、あるいは上記した如き
各有機ジイソシアネート同志の環化重合体、更にはイソ
シアネート・ビウレット体等が挙げられる。
【0026】イソシアネート基をブロックするブロック
化剤としては、例えばフェノール、クレゾール、キシレ
ノールなどのフェノール系;ε−カプロラクタム;δ−
バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β−プロピオラ
クタムなどラクタム系;メタノール、エタノール、n−
又はi−プロピルアルコール、n−,i−又はt−ブチ
ルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
ベンジルアルコールなどのアルコール系;ホルムアミド
キシム、アセトアルドキシム、アセトキシム、メチルエ
チルケトキシム、ジアセチルモノオキシム、ベンゾフェ
ノンオキシム、シクロヘキサンオキシムなどオキシム
系;マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸
エチル、アセト酢酸メチル、アセチルアセトンなどの活
性メチレン系などのブロック化剤を好適に使用すること
ができる。
【0027】上記ポリイソシアネート化合物と上記ブロ
ック化剤とを混合することによって容易に上記ポリイソ
シアネート化合物のフリーのイソシアネート基をブロッ
クすることができる。
【0028】架橋剤は、1種の架橋剤からなっていても
よいし、2種以上の架橋剤の混合物であってもよい。
【0029】上塗クリヤ塗料における親水性付与剤
(C)は、下記一般式[1] SiO(4-(a+b))/2 (OR1 a (OR2 b [1] (式中、R1 は、同一又は異なって、水素原子、炭素原
子数1〜10のアルキル基を表し、R2 は、炭素原子数
5〜12のシクロアルキル基、アリール基もしくはアラ
ルキル基、又はエーテル結合及び/又はエステル結合を
含有する炭素原子数4〜24の1価の炭化水素基を表
す。aは0.10〜4.00、bは0〜1.95の数を
表し、aとbとの和は4以下である)で示される1分子
中に珪素原子を1〜20個有する珪素化合物である。親
水性付与剤(C)は、上塗クリヤ塗膜中で経時により加
水分解して上塗クリヤ塗膜面を親水性にできるものであ
る。
【0030】上記式[1]において、(OR1 )は、珪
素原子に直接結合する基であって、水酸基又は炭素原子
数1〜10、好ましくは1〜3のアルコキシル基を表
す。炭素原子数1〜10のアルコキシル基としては、メ
トキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、
ブトキシ、ヘキシルオキシ、オクチルオキシ、デシルオ
キシ基などを挙げることができる。珪素原子に直接結合
するアルコキシル基は加水分解することによってシラノ
ール基を生成する。
【0031】上記式[1]において、(OR2 )で表さ
れる基の具体例としては、シクロヘキシルオキシなどの
シクロアルコキシル基;フェノキシ、トリルオキシなど
のアリールオキシ基;ベンジルオキシ、フェネチルオキ
シなどのアラルキルオキシ基;ブトキシエチルオキシ、
フェノキシエチルオキシ、−(C2 4 O)2 −C4
9 で表される基;アセトキシエチルオキシ、メトキシポ
リ(オキシエチレン)オキシ基、エトキシポリ(オキシ
エチレン)オキシ基、メトキシポリ(オキシプロピレ
ン)オキシ基、エチルオキシカルボニルペントキシ基、
エチル−ポリ(オキシカルボニルペンチル)オキシ基な
どを挙げることができる。
【0032】上記式[1]で表される親水性付与剤
(C)としては、下記式[2]で表される珪素モノマー
(以下、「珪素モノマー」と略称する);該珪素モノマ
ーの1種又は2種以上の(共)縮合物;上記珪素モノマ
ー又はその縮合物と1価の水酸基含有炭化水素類とをエ
ーテル交換反応させてなる反応生成物;及び上記珪素モ
ノマー又はその縮合物とラクトン化合物との開環付加反
応物などを挙げることができる。
【0033】 (R1 O)m −Si−(OR2 n [2] (式中、R1 はそれぞれ同一又は異なって前記と同じ意
味を有し、R2 はそれぞれ同一又は異なって前記と同じ
意味を有する。mは2〜4の整数、nは0〜2の整数を
表し、mとnとの合計は4である。) 上記式[2]で表される珪素モノマーの具体例として
は、上記式[2]においてmが4であるテトラアルコキ
シシランとして、テトラメトキシシラン、テトラエトキ
シシラン、テトラプロポキシシラン、ジメトキシジエト
キシシラン、ジメトキシジプロポキシシランなどを挙げ
ることができ、mが2又は3のものとして、トリエトキ
シフェノキシシラン、トリメトキシフェノキシシラン、
トリエトキシベンジルオキシシラン、トリエトキシ(フ
ェネチルオキシ)シラン、ジエトキシジフェノキシシラ
ン、ジメトキシ−ジ(ブトキシエチルオキシ)シラン、
ジエトキシ−ジ(ブトキシエチルオキシ)シラン、トリ
メトキシ(ブトキシエチルオキシ)シラン、トリエトキ
シ(ブトキシエチルオキシ)シラン、ジメトキシ−ジ
(フェノキシエチルオキシ)シラン、ジエトキシ−ジ
(フェノキシエチルオキシ)シラン、トリメトキシ(フ
ェノキシエチルオキシ)シラン、トリエトキシ(フェノ
キシエチルオキシ)シラン、ジメトキシ−ジ[2−(ア
セトキシ)ペンチルオキシ]シラン、ジエトキシ−ジ
[2−(アセトキシ)ペンチルオキシ]シラン、トリメ
トキシ−2−(アセトキシ)ペンチルオキシシラン、ト
リエトキシ−2−(アセトキシ)ペンチルオキシシラ
ン、ジメトキシ−ジ[2−(エトキシ)ペンチルオキ
シ]シラン、ジエトキシ−ジ[2−(エトキシ)ペンチ
ルオキシ]シラン、トリメトキシ−2−(エトキシ)ペ
ンチルオキシシラン、トリエトキシ−2−(エトキシ)
ペンチルオキシシランなどを挙げることができる。
【0034】テトラアルコキシシランの縮合物として
は、市販品として例えば「コルコートES40」(コル
コート社製、商品名、テトラエトキシシランの1〜10
量体、平均約5量体)、「コルコートMS51」(コル
コート社製、商品名、テトラメトキシシランの1〜10
量体、平均約4量体)などを挙げることができる。
【0035】上記珪素モノマーの1種又は2種以上の
(共)縮合物を得るための(共)縮合反応は常法により
行うことができる。例えば所定量の水の存在下で加熱す
ることにより加水分解縮合することができる。
【0036】前記珪素モノマー及び/又はその(共)縮
合物を式R2 OHで表される1価の水酸基含有炭化水素
類(エーテル結合及び/又はエステル結合を含んでもよ
い)にてエーテル交換反応させることにより(Si−O
1 )結合の一部を(Si−OR2 )結合に置換するこ
とができる。
【0037】上記R2 OHで表される1価の水酸基含有
炭化水素類としては、シクロペンチルアルコール、シク
ロヘキサノールなどの炭素原子5〜12のシクロアルカ
ノール;フェノール、クレゾールなどの炭素原子数6〜
12の水酸基含有アリール化合物;ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコールなどの炭素原子数7〜12の
アラルキルアルコールなど;(ポリ)エチレングリコー
ル、(ポリ)プロピレングリコールなどの(ポリ)アル
キレングリコールの片末端の水酸基を炭素原子数1〜8
の1価のアルカノール、フェノール類又はアラルキルア
ルコールでエーテル化してなる水酸基含有エーテル化
物;エチレングリコール、プロピレングリコールなどの
アルキレングリコールの片末端の水酸基を炭素原子数2
〜8のモノカルボン酸でエステル化してなる水酸基含有
エステル化物;ε−カプロラクトンなどのラクトン類を
アルコール類を開始剤として開環し、必要に応じて重合
してなる水酸基含有エステル化物;前記ポリアルキレン
グリコールの片末端の水酸基を炭素原子数2〜8のモノ
カルボン酸でエステル化してなるエーテル結合及びエス
テル結合を有する水酸基含有化合物などを挙げることが
できる。
【0038】前記珪素モノマー及び/又はその(共)縮
合物と上記1価の水酸基含有炭化水素類との反応は、常
法により、例えば、これらの成分を混合して又は前者に
後者を滴下しながら、必要に応じてトリス(アセチルア
セトナト)アルミニウム、n−ブチル錫トリオクタノエ
ートなどのエーテル交換触媒の存在下で、約80℃〜2
00℃で加熱、反応させることにより行うことができ
る。
【0039】前記珪素モノマー及び/又はその(共)縮
合物とラクトン化合物とを開環付加反応させることによ
り(Si−OR1 )結合の一部を開環したエステル基を
有する(Si−OR2 )結合に置換することができる。
この開環付加反応は、両者を混合して、又は前者に後者
を滴下しながら、常法によって行うことができる。
【0040】上記ラクトン化合物としては、δ−バレロ
ラクトン、ε−カプロラクトン、ξ−エナラクトン、η
−カプリロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−カプロ
ラクトン、ε−エナラクトン、ξ−カプリロラクトンな
どが挙げられ、なかでもε−カプロラクトンが好まし
い。
【0041】上塗クリヤ塗料における前記水酸基含有有
機樹脂(A)と架橋剤(B)との配合比は、(A)成分
と(B)成分との合計である被膜形成性樹脂成分100
重量部において、下記範囲内にあることが好ましい。 (A):60〜95重量部、好ましくは65〜90重量
部、 (B): 5〜40重量部、好ましくは10〜35重量
部。
【0042】上記(A)成分の配合量が60重量部未満
となると[(B)成分の配合量が40重量部を超える
と)、得られる塗膜の加工性が低下する傾向が認めら
れ、一方、(A)成分の配合量が95重量部を超えると
[(B)成分の配合量が5重量部未満となると]、塗膜
の硬化性が低下し耐久性が低下する。
【0043】上塗クリヤ塗料における前記親水性付与剤
(C)の配合量は、上記被膜形成性樹脂成分100重量
部に対して、0.1〜100重量部、好ましくは1〜5
0重量部、さらに好ましくは2〜30重量部である。上
記(C)成分の配合量が0.1重量部未満となると
(C)成分配合による汚れ防止効果が十分でなくなり、
一方、100重量部を超えて配合してもさらなる汚れ防
止効果の向上が認められず、かえって塗膜の耐久性を低
下させる原因となる。
【0044】上塗クリヤ塗料は、水酸基含有有機樹脂
(A)、架橋剤(B)及び親水性付与剤(C)を必須成
分とし、通常、溶媒を含有するものであるが、さらに必
要に応じて、光触媒活性を有する粉末、硬化触媒;その
他、塗料用としてそれ自体既知の潤滑性付与剤、紫外線
吸収剤、紫外線安定剤、消泡剤、塗面調整剤、シリカ微
粉末などの無機微粉末などを含有することができる。
【0045】上記溶媒は、上塗クリヤ塗料の塗装性の改
善などのため必要に応じて配合されるものであり、上記
樹脂成分を溶解ないし分散できるものが使用でき、具体
的には、例えば、トルエン、キシレン、高沸点石油系炭
化水素などの炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン
などのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテートなどのエス
テル系溶剤、メタノール、エタノール、ブタノールなど
のアルコール系溶剤、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテルなどのエーテルア
ルコール系溶剤、水などを挙げることができ、これらは
単独で、あるいは2種以上を混合して使用することがで
きる。
【0046】上塗クリヤ塗料に配合できる上記光触媒活
性を有する粉末は、クリヤ塗膜中の親水性付与剤におけ
るアルコキシシリル基などの加水分解性基を加水分解し
てシラノール基を生成するための触媒として働く粉末で
ある。
【0047】上記光触媒活性を有する粉末としては、光
触媒活性を有する粉末であれば特に制限なく使用するこ
とができ、例えば、光触媒活性を有する二酸化チタン、
光触媒活性を有する酸化亜鉛を挙げることができる。
【0048】光触媒活性を有する二酸化チタンの好適な
例として、アナターゼ型二酸化チタンを挙げることがで
きる。好適なアナターゼ型二酸化チタンの市販品として
は、例えば、石原テクノ(株)製の、ST−01、ST
−21、ST−31、ST−41;テイカ(株)製の、
AMT−600などを挙げることができる。また、光触
媒活性を有する酸化亜鉛の好適な市販品としては、例え
ば、堺化学(株)製の、亜鉛華1号特製を挙げることが
できる。
【0049】上記光触媒活性を有する粉末は、太陽光や
人工照明光などの紫外線、例えば、波長400nm以下
の紫外線、好ましくは波長285nm〜380nmの光
を吸収することによって励起して正孔(ホール)やOH
ラジカルを発生し、これらが強い酸化性能を示し、空気
中の窒素酸化物と接触することによって窒素酸化物を酸
化して硝酸に変化させ、また空気中の亜硫酸ガスなどの
硫黄化合物と接触することによって硫酸に変化させるこ
とができる。生成した硝酸や硫酸は、塗膜におけるアル
コキシシリル基の加水分解触媒として働き、アルコキシ
シリル基を屋外での使用における早い時期から効果的に
シラノール基に変化させ、塗膜表面を親水化することが
できる。塗膜表面が親水化されることによって、塗膜表
面の汚れが雨水などによって洗い流されやすくなり、塗
膜は良好な耐暴露汚染性を示すことができる。
【0050】上記光触媒活性を有する粉末を配合する場
合には、その配合量は、上塗クリヤ塗料の全固形分10
0重量中に、1〜30重量部の範囲であることが好まし
く、2〜20重量部の範囲であることがさらに好まし
い。
【0051】前記硬化触媒は、水酸基含有樹脂(A)と
架橋剤(B)との硬化反応を促進するため必要に応じて
配合されるものであり、架橋剤の種類に応じて適宜選択
して使用することができる。
【0052】架橋剤が、メラミン樹脂、特に低分子量
の、メチルエーテル化またはメチルエーテルとブチルエ
ーテルとの混合エーテル化メラミン樹脂である場合に
は、硬化触媒として、酸触媒、例えばスルホン酸化合物
又はスルホン酸化合物のアミン中和物が好適に用いられ
る。スルホン酸化合物の代表例としては、p−トルエン
スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナ
フタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸
などを挙げることができる。スルホン酸化合物のアミン
中和物におけるアミンとしては、1級アミン、2級アミ
ン、3級アミンのいずれであってもよい。これらのう
ち、塗料の安定性、反応促進効果、得られる塗膜の物性
などの点から、p−トルエンスルホン酸のアミン中和物
及び/又はドデシルベンゼンスルホン酸のアミン中和物
が好ましい。
【0053】架橋剤が、ブロック化ポリイソシアネート
化合物である場合には、架橋剤であるブロック化ポリイ
ソシアネート化合物のブロック剤の解離を促進できる硬
化触媒が好適であり、好適な硬化触媒として、例えば、
オクチル酸錫、、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキサノエ
ート)、ジオクチル錫ジ(2−エチルヘキサノエー
ト)、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイ
ド、ジオクチル錫オキサイド、2−エチルヘキサン酸鉛
などの有機金属触媒などを挙げることができる。
【0054】上塗着色ベース塗料 本発明方法において使用される上塗着色ベース塗料は、
上記上塗クリヤ塗膜とプライマー塗膜又は金属板との間
に形成される上塗着色ベース塗膜を形成する塗料であっ
て、塗膜形成樹脂と着色顔料を含有する。塗膜形成樹脂
となる基体樹脂は、特に限定されるものではなく、ポリ
エステル樹脂、シリコンポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂などの1種又は2種以上の混合物を挙げ
ることができ、塗膜形成樹脂は、必要に応じて架橋剤を
含有していてもよい。
【0055】上記基体樹脂のうち、なかでもポリエステ
ル樹脂を好適に使用することができる。上記ポリエステ
ル樹脂は、水酸基を含有することが好ましく、このポリ
エステル樹脂としては、前記上塗クリヤ塗料における水
酸基含有有機樹脂(A)の一つとして記載したポリエス
テル樹脂を挙げることができる。ポリエステル樹脂のう
ち、好適なものとしてはオイルフリーポリエステル樹脂
が挙げられ、なかでも加工性、硬化性などの点から、数
平均分子量1,500〜35,000、好ましくは3,
000〜25,000、ガラス転移温度(Tg点)−3
0〜60℃、好ましくは−20℃〜35℃、水酸基価3
〜100mgKOH/g、好ましくは8〜70mgKO
H/gを有するポリエステル樹脂が好適である。
【0056】上記上塗着色ベース塗料は、基体樹脂と反
応して架橋させる架橋剤を含有していてもよく、この架
橋剤の代表例としては、例えば前記上塗着色ベース塗料
における架橋剤の代表例として記載したメラミン樹脂、
ブロック化ポリイソシアネート化合物を挙げることがで
きる。
【0057】架橋剤は、1種の架橋剤からなっていても
よいし、2種以上の架橋剤の混合物であってもよい。架
橋剤の配合量は、特に限定されるものではないが、通
常、基体樹脂と架橋剤との固形分合計量100重量部に
おいて、通常、5〜40重量部の範囲内にあることが好
適である。
【0058】上塗着色ベース塗料は、基体樹脂、及び必
要に応じて使用される架橋剤に加えて、着色顔料を含有
し、さらに通常、溶媒を含有する。
【0059】上記着色顔料としては、塗料分野で通常使
用されている着色顔料、例えば、チタン白、亜鉛華など
の白色顔料;シアニンブルー、インダスレンブルーなど
の青色顔料;シアニングリーン、緑青などの緑色顔料;
アゾ系やキナクリドン系などの有機赤色顔料、ベンガラ
などの赤色顔料;ベンツイミダゾロン系、イソインドリ
ノン系、イソインドリン系及びキノフタロン系などの有
機黄色顔料、チタンイエロー、黄鉛などの黄色顔料;カ
ーボンブラック、黒鉛、松煙などの黒色顔料;アルミニ
ウ粉、銅粉、ニッケル粉、酸化チタン被覆マイカ粉、酸
化鉄被覆マイカ粉及び光輝性グラファイトなどの光輝性
顔料などが挙げられる。着色顔料の配合量は、特に限定
されるものでなく良好な美粧性を発揮できる範囲であれ
ばよく、基体樹脂と架橋剤との合計の皮膜形成性樹脂成
分100重量部に対して、通常、1〜120重量部の範
囲で使用される。
【0060】上塗着色ベース塗料に配合される溶媒は、
塗装性の改善などのため必要に応じて配合されるもので
あり、上記皮膜形成性樹脂成分を溶解ないし分散できる
ものが使用でき、例えば前記上塗クリヤ塗料に使用でき
る溶媒として例示したものと同様の溶媒を使用すること
ができる。
【0061】上塗着色ベース塗料は、基体樹脂、必要に
応じて配合される架橋剤、着色顔料及び必要に応じて配
合される溶媒から実質的になることができるが、さらに
必要に応じて、硬化触媒;タルク、クレー、シリカ、マ
イカ、アルミナなどの体質顔料;クロム酸ストロンチウ
ム、クロム酸カルシウム、クロム酸亜鉛、クロム酸バリ
ウム、燐酸亜鉛などの防錆顔料;塗料用としてそれ自体
既知の消泡剤、塗面調整剤などの添加剤を含有していて
もよい。
【0062】上記硬化触媒は、基体樹脂と架橋剤との硬
化反応を促進するため必要に応じて配合されるものであ
り、架橋剤の種類に応じて適宜選択して使用することが
でき、例えば前記上塗クリヤ塗料に使用できる硬化触媒
と同様のものを使用することができる。
【0063】本発明方法において、特に好ましい上塗着
色ベース塗料は、前記オイルフリーポリエステル樹脂6
0〜95重量部と前記メラミン樹脂及びブロック化ポリ
イソシアネート化合物から選ばれる少なくとも1種の架
橋剤5〜40重量部とを樹脂成分とし、さらに前記着色
顔料を含有するものである。
【0064】本発明塗装方法 本発明塗装方法においては、前記連続的に移動する長尺
の金属板に、プライマー硬化塗膜を介して、又は介さず
に、前記上塗着色ベース塗料及び上塗クリヤ塗料を塗装
し焼付けて、上塗着色ベース塗膜及び上塗クリヤ塗膜を
形成する。
【0065】本発明方法においては、上塗着色ベース塗
料膜と上塗クリヤ塗料膜とが、ウエットオンウエットで
接するように塗装した後に焼付けを行う。上塗着色ベー
ス塗料膜と上塗クリヤ塗料膜とが、ウエットオンウエッ
トで接するように塗装できる方法としては、被塗物上に
ロールコータやローラーカーテンなどの塗装機によって
形成された上塗着色ベース塗料膜の上に、ローラーカー
テン塗装やスリット式カーテン塗装により上塗クリヤ塗
料をカーテン状にして形成する塗装方法、上塗着色ベー
ス塗料層と上塗クリヤ塗料層とを2層に重ね合せてダイ
から吐出して、被塗物上に上塗着色ベース塗料層と上塗
クリヤ塗料層との2層を同時に形成するダイコート法に
よる塗装方法を挙げることができる。
【0066】ここでローラーカーテン塗装による塗装方
法は、回転するロール上に形成された塗料膜をドクター
にて掻き取って、移動する被塗物上に塗料膜をカーテン
状に落下させて塗装する方法である。ローラーカーテン
塗装機としては、例えば特開平6−7724号公報、特
開平6−134385号公報に記載された塗装機を使用
することができる。
【0067】また、スリット式カーテン塗装による塗装
方法は、細長いスリットから塗料を移動する被塗物上に
カーテン状に落下させて塗装する方法である。
【0068】また、上記ダイコート法に使用しうるダイ
塗装機としては、例えば特開昭4−100570号公報
に記載されたダイ塗装機を挙げることができる。ダイ塗
装機におけるダイの代表例の概念断面図を図1に示す。
図1において、ダイ1は、上刃2、中刃3及び下刃4が
重ね合わされた3枚の刃と、両側の側板(図示せず)と
から構成されている。上刃2及び下刃4にはそれぞれ塗
料保持部5及び6並びに該塗料保持部に塗料を供給する
ための塗料供給口7及び8が設けられている。上刃2と
中刃3との間隙、及び下刃4と中刃3との間隙は、それ
ぞれスロット9及び10を形成する。各スロットの上下
の間隔は、該スロットを通過する塗料の膜厚を規定し、
通常、5〜500μm、好ましくは10〜120μmの
範囲内において、スロットでの塗料の圧損が大きくなり
すぎず、かつスロットの全幅に亘って均一な流速で塗料
が流れるように設定される。
【0069】スロット9と10との交差角aは、スロッ
ト9を流れる上層塗料とスロット10を流れる下層塗料
とが滑らかに合流して重なった塗料層を形成するように
鋭角、通常30度以下、特に5〜25度の範囲内とする
ことが好ましい。なお中刃3の先端はナイフエッジであ
る必要はない。
【0070】スロット9と10とは、図1のようにダイ
の内部で合流して単一のスロット11を形成することが
好ましいが、それぞれが独立して外部に開口するように
してもよい。なお、ダイには、ダイ1を支持し且つダイ
のリップ12、13の位置を調節する機構やダイに塗料
を定量供給する機構などが付設されているが、それらは
図1には図示していない。
【0071】ダイコート法において、ダイから吐出され
た塗料は直接に被塗物上に塗布してもよく、またいった
ん回転ロールに受け、ついで回転ロールから被塗物に塗
布してもよい。後記図2にダイから吐出された塗料を直
接に被塗物上に塗布する場合の装置の一例を示すもので
あり、該装置においては、回転する支持ロール14に被
塗物15が支持され、ダイのスリットが被塗物15に垂
直に、すなわち支持ロール14の中心に向けて配置され
ている。
【0072】図2に示す装置を用いて塗装を行う場合、
被塗物15を矢印の方向に走行させながら、下層塗料を
塗料供給口8から、上層塗料を塗料供給口7から、それ
ぞれ塗布量に応じて定量ポンプでダイに供給する。塗料
は塗料保持部5、6に流入し、スロット9、10を流
れ、スロット11で層状に合流して吐出される。2層と
なって吐出された塗料は、その成層状態を維持したまま
被塗物15上に均一に付着し、所定の厚さの塗布膜を形
成する。
【0073】本発明方法において、形成される上塗着色
ベース塗料膜の厚さは、特に限定されるものではない
が、通常、乾燥塗膜厚で5〜25μmとなる範囲である
ことが好ましい。また形成される上塗クリヤ塗料膜の厚
さは、特に限定されるものではないが、通常、乾燥塗膜
厚で5〜25μmとなる範囲であることが好ましい。
【0074】上記上塗着色ベース塗料膜の上に、上塗ク
リヤ塗料をカーテン状にして塗膜形成する塗装方法にお
いては、粘度40〜150秒(フォードカップ#4、2
5℃での測定、粘度は以下同様の測定方法による)の上
塗着色ベース塗料膜上に、粘度50〜250秒の上塗ク
リヤ塗料を塗装することが好ましい。
【0075】上記ダイコータによる塗装方法において
は、粘度40〜250秒の上塗着色ベース塗料膜と粘度
50〜250の上塗クリヤ塗料膜とを重ねてダイから吐
出することが好ましい。
【0076】上記上塗着色ベース塗料層と上塗クリヤ塗
料層との2層の塗料層の硬化条件は、2層の塗料が硬化
する焼付条件の中から適宜選択することができるが、通
常、素材到達最高温度(PMT)160〜250℃で1
5〜180秒の範囲内、特にPMT180〜230℃で
20〜120秒の範囲内の条件が好適である。
【0077】本発明塗装方法によって、金属板上に汚れ
防止性に優れた塗膜を形成することができるが、屋外暴
露による塗膜の汚れの評価方法は、例えば、鋼橋塗装
Vol.21 No.4に建設省土木研究所、片脇氏らによって記
載されており、目視官能評価と最も高い相関性を示した
のは、明度差の測定結果であり、汚れを定量的に評価す
る方法として明度差(ΔL* )が最もよいことが記載さ
れている。
【0078】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、以下、「部」及び「%」はいずれも重
量基準によるものとする。
【0079】上塗クリヤ塗料の製造 製造例1〜14 後記表1に示す組成配合にて塗料化を行い、各上塗クリ
ヤ塗料を得た。
【0080】表1における水酸基含有有機樹脂及び架橋
剤の量は固形分重量による表示であり、硬化触媒の量
は、スルホン酸系硬化触媒についてはスルホン酸化合物
の量に換算した量を重量表示し、錫系触媒については固
形分重量にて表示した。シクロヘキサノン/ソルベッソ
150(「ソルベッソ150」は、エッソ石油(株)
製、芳香族石油系高沸点溶剤)=40/60(重量比)
の混合溶剤を塗料粘度調整などのために使用し、上塗ク
リヤ塗料の粘度を110秒(フォードカップ#4、25
℃)に調整した。
【0081】
【表1】
【0082】表1中の(註)は、それぞれ下記のとおり
の意味を有する。
【0083】表1中の(*1)〜(*3)に示すポリエ
ステル樹脂は、いずれも東洋紡績(株)製のポリエステ
ル樹脂であり、下記表2に示す性状値を有する。
【0084】
【表2】
【0085】(*4)ルミフロンLF−200:旭硝子
(株)製、商品名、フッ素樹脂。 (*5)アクリル樹脂A:モノマー組成が、スチレン/
n−ブチルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート/メチルメタクリレート/n−ブチルアクリ
レート=30/30/10/10/20(固形分重量
比)であり、数平均分子量が約30,000であるアク
リル樹脂。
【0086】(*6)サイメル303:三井サイテック
(株)製、商品名、低分子量メチルエーテル化メラミン
樹脂、ヘキサキス(メトキシメチル)メラミンの含有量
が60重量%以上。 (*7)デスモデュールBL−3175:住友バイエル
ウレタン(株)製、商品名、ブロック化ポリイソシアネ
ート化合物。
【0087】(*8)ネイキュア5225:米国 キン
グ インダストリイズ社製、商品名ドデシルベンゼンス
ルホン酸の2級アミン等モル中和物溶液、硬化触媒。 (*9)フォーメートTK−1:武田薬品工業(株)製
の有機錫溶液である硬化触媒、商品名、ブロック化ポリ
イソシアネート化合物の解離触媒。
【0088】(*10)エチルシリケート48:日本コ
ルコート(株)製、商品名、オルトエチルシリケートの
低縮合物。
【0089】(*11)ST−41:石原テクノ(株)
製、商品名、光触媒活性二酸化チタン。 (*12)AMT−600:テイカ(株)製、商品名、
光触媒活性二酸化チタン。
【0090】実施例1〜26及び比較例1〜6試験塗板の作成 試験塗板の作成方法(1):実施例1〜13及び比較例
1〜3 クロメート処理を施した厚さ0.5mmの溶融亜鉛メッ
キ鋼板上に、関西ペイント(株)製、KPカラー863
0プライマ(プレコート鋼板用エポキシ変性ポリエステ
ル系プライマ、塗膜のTg点は52℃)を乾燥膜厚が約
4μmとなるように塗装し、素材到達最高温度が220
℃となるように30秒間焼付け、プライマ塗装鋼板を得
た。このプライマ塗装鋼板上に、後記表3に示す各上塗
着色ベース塗料を乾燥膜厚が約14μmとなるように塗
装し、これらの上塗着色ベース塗料の未硬化塗膜の上
に、前記製造例1〜10で得た上塗クリヤ塗料を後記表
3に示す組合せにてローラーカーテン塗装法により乾燥
膜厚が約10μmとなるように塗装した。ついで素材到
達最高温度が235℃となるように70秒間焼付けて各
上塗塗装鋼板を得た。上塗クリヤ塗料を塗装する直前の
上塗着色ベース塗料層の粘度(フォードカップ#4に
て、測定温度25℃で測定、粘度の測定は以下同様の方
法による)は、100秒であり、上塗クリヤ塗料の粘度
は、110秒であった。
【0091】実施例9は、プライマ塗装鋼板のかわりに
プライマを塗装していない上記溶融亜鉛メッキ鋼板を使
用して塗装を行ったものである。実施例10は、ローラ
ーカーテン塗装法のかわりにスリット式カーテン塗装法
により上塗クリヤ塗料の塗装を行なったものである。
【0092】試験塗板の作成方法(2):実施例14〜
26及び比較例4〜6 上記試験塗板の作成方法(1)で使用したと同様のプラ
イマ塗装鋼板上に、後記表4に示す各上塗着色ベース塗
料と前記製造例1〜10で得た上塗クリヤ塗料を下記表
4に示す組合せにて、ダイコート塗装法により2層に重
ねてダイから押出し、プライマ塗膜に上塗着色ベース塗
料膜が面するように塗装した。
【0093】各塗料の塗装膜厚は、上塗着色ベース塗料
層が乾燥膜厚約14μm、上塗クリヤ塗料層が乾燥膜厚
約7μmとした。またダイから押出す塗料の粘度は、上
塗着色ベース塗料が90秒、上塗クリヤ塗料が110秒
とした。塗装後、素材到達最高温度が220℃となるよ
うに70秒間焼付けて各上塗塗装鋼板を得た。
【0094】得られた塗装鋼板について各種試験を行っ
た。これらの試験結果を下記表3及び表4に示す。表3
及び表4における上塗着色ベース塗料の表示は、それぞ
れ下記の意味を有する。
【0095】B−1:関西ペイント(株)製、商品名
「アレステック#100白」、ポリエステル−メラミン
樹脂系の白色上塗塗料。 B−2:関西ペイント(株)製、商品名「KPカラー#
1573白」、ポリエステル−メラミン樹脂系の白色上
塗塗料。 B−3:関西ペイント(株)製、商品名「KPカラー#
7516白」、シリコンポリエステル樹脂系の白色上塗
塗料。 B−4:関西ペイント(株)製、商品名「フッカロン#
3000白」、フッ素樹脂系の白色上塗塗料。
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】
【0098】表3及び表4中における試験は下記試験方
法に従って行った。
【0099】試験方法 塗面外観:試験塗板の塗膜の外観を目視にて評価した。
塗膜に異常がなく良好なものを○、塗膜に異常が認めら
れるものを×とした。
【0100】鉛筆硬度:試験塗板の塗膜について、JI
S K−5400 8.4.2(1990)に規定する
鉛筆引っかき試験を行い塗膜の破れによる評価を行っ
た。
【0101】耐溶剤性:20℃の室内において、メチル
エチルケトンをしみ込ませたガーゼにて塗面に約1kg
/cm2 の荷重をかけて、約5cmの長さの間を往復さ
せ、プライマ塗膜が見えるまでの往復回数を記録した。
50回の往復でプライマ塗膜が見えないものは50<と
表示した。回数の大きいほど塗膜の硬化性が良好であ
る。
【0102】密着性:JIS K−5400 8.5.
2(1990)碁盤目−テ−プ法に準じて、試験板の塗
膜表面にカッターナイフで素地に到達するように、直交
する縦横11本ずつの平行な直線を1mm間隔で引い
て、1mm×1mmのマス目を100個作成した。その
表面にセロハン粘着テ−プを密着させ、テ−プを急激に
剥離した際のマス目の剥れ程度を観察し下記基準で評価
した。 ◎:塗膜の剥離が全く認められない ○:塗膜がわずかに剥離したが、マス目は90個以上残
存 △:塗膜が剥離し、マス目の残存数は50個以上で90
個未満。
【0103】×:塗膜が剥離し、マス目の残存数は50
個未満。
【0104】汚れ防止性:神奈川県平塚市にある関西ペ
イント(株)開発センターの屋外暴露場にて、試験板を
塗面を上に水平にして放置した際の、放置1、3、6ケ
月後における塗面の汚れを、目視及び初期の塗板との明
度差(CIE表色系におけるΔL* の値)を記載した。
通常、ΔL* が小さいほど塗面の汚れは少ない。目視に
よる評価は下記基準に従って行った。
【0105】 ○:塗面がほとんど汚れていない △:塗面が少し汚れている ×:塗面が著しく汚れている。
【0106】
【発明の効果】本発明塗装方法は、連続的に移動する長
尺の被塗物上に、上塗着色ベース塗料膜と上塗クリヤ塗
料膜とをウエットオンウエットで形成した後、両塗料膜
を同時に焼付け硬化させるため、焼付け回数が増加する
ことなく設備面での負担を大きくせずに塗膜層を一層多
く形成することができる。本発明塗装方法によって形成
された塗膜は、上塗クリヤ塗料膜が短時間の経時で親水
性塗膜を形成できるので屋外暴露における汚れ防止性に
優れている。本発明塗装方法においては、上塗着色ベー
ス塗料膜と上塗クリヤ塗料膜とがウエットオンウエット
で塗装されているため両層間の層間密着性に優れてお
り、また硬度、硬化性などの塗膜性能及び塗膜外観に優
れた塗膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるダイ塗装機のダイの一例を示す
概念断面図である。
【図2】本発明方法において塗料を2層に重ねて塗装す
る際のダイ塗装機と被塗物との位置関係の一例を示す図
である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 ダイの上刃 3 ダイの中刃 4 ダイの下刃 5、6 ダイの塗料保持部 7、8 ダイへの塗料供給口 9、10、11 ダイのスロット 12、13 ダイのリップ 14 支持ロール 15 被塗物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B05D 7/24 302 B05D 7/24 302T 302Y C09D 5/14 C09D 5/14 175/00 175/00 // C09D 127/12 127/12 167/00 167/00 183/04 183/04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に移動する長尺の金属板上に、プ
    ライマー硬化塗膜を介して、又は介さずに、上塗着色ベ
    ース塗料及び上塗クリヤ塗料を塗装し、焼付けて上塗着
    色ベース塗膜上に上塗クリヤ塗膜を形成する方法であっ
    て、上塗クリヤ塗料塗膜は、上塗着色ベース塗料塗膜上
    にウエットオンウエットで形成され、かつ、該上塗クリ
    ヤ塗料が、(A)水酸基含有有機樹脂60〜95重量部
    及び(B)メラミン樹脂及びブロック化ポリイソシアネ
    ート化合物から選ばれる少なくとも1種の架橋剤5〜4
    0重量部からなる被膜形成性樹脂成分100重量部に対
    し、(C)下記一般式[1] SiO(4-(a+b))/2 (OR1 a (OR2 b [1] (式中、R1 は、同一又は異なって、水素原子、炭素原
    子数1〜10のアルキル基を表し、R2 は、炭素原子数
    5〜12のシクロアルキル基、アリール基もしくはアラ
    ルキル基、又はエーテル結合及び/又はエステル結合を
    含有する炭素原子数4〜24の1価の炭化水素基を表
    す。aは0.10〜4.00、bは0〜1.95の数を
    表し、aとbとの和は4以下である)で示される1分子
    中に珪素原子を1〜20個有する珪素化合物である親水
    性付与剤を0.1〜100重量部配合した塗料であるこ
    とを特徴とする金属板の塗装方法。
  2. 【請求項2】 上塗着色ベース塗料が、ポリエステル樹
    脂系、アクリル樹脂系、シリコンポリエステル樹脂系又
    はフッ素樹脂系であり、必要に応じて架橋剤を含有する
    ものである請求項1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】 上塗クリヤ塗料が、さらに光触媒活性酸
    化チタンを含有するものである請求項1又は2記載の塗
    装方法。
  4. 【請求項4】 上塗着色ベース塗料と上塗クリヤ塗料と
    をダイコータのダイから2層に重ねて押し出して塗装す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の塗装方法。
  5. 【請求項5】 連続的に移動する長尺の金属板上に、プ
    ライマー硬化塗膜を介して、又は介さずに、塗装された
    未硬化の上塗着色ベース塗料層の上に、上塗クリヤ塗料
    をローラーカーテンによりカーテン状にして塗装するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗
    装方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の塗装方法によって塗装さ
    れた塗装金属板。
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