JPH1157071A - ゴルフボール用カバー材及びゴルフボール - Google Patents
ゴルフボール用カバー材及びゴルフボールInfo
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- JPH1157071A JPH1157071A JP9233332A JP23333297A JPH1157071A JP H1157071 A JPH1157071 A JP H1157071A JP 9233332 A JP9233332 A JP 9233332A JP 23333297 A JP23333297 A JP 23333297A JP H1157071 A JPH1157071 A JP H1157071A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 （Ａ）アイオノマー樹脂 ９
０〜１０重量％、及び （Ｂ）エチレンと炭素数４以上のα−オレフィンとを共
重合して得られ、比重が０．８６〜０．９２であり、か
つ重量平均分子量（Ｍｗ）を数平均分子量（Ｍｎ）で除
した値が２．５以下であるコポリマー １０〜
９０重量％ からなる樹脂組成物に前記（Ａ）成分及び（Ｂ）成分の
合計量１００重量部に対して、 （Ｃ）極性基を有するポリオレフィン
０．５〜２０重量部 を配合してなることを特徴とするゴルフボール用カバー
材。 【効果】 本発明のゴルフボールは、耐久性、耐衝撃
牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時のフィーリングやコ
ントロール性が向上したものである。
０〜１０重量％、及び （Ｂ）エチレンと炭素数４以上のα−オレフィンとを共
重合して得られ、比重が０．８６〜０．９２であり、か
つ重量平均分子量（Ｍｗ）を数平均分子量（Ｍｎ）で除
した値が２．５以下であるコポリマー １０〜
９０重量％ からなる樹脂組成物に前記（Ａ）成分及び（Ｂ）成分の
合計量１００重量部に対して、 （Ｃ）極性基を有するポリオレフィン
０．５〜２０重量部 を配合してなることを特徴とするゴルフボール用カバー
材。 【効果】 本発明のゴルフボールは、耐久性、耐衝撃
牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時のフィーリングやコ
ントロール性が向上したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性、耐衝撃
牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時のフィーリングやコ
ントロール性に優れたゴルフボールを与えるカバー材及
びこのカバー材によるカバーが形成されたゴルフボール
に関する。
牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時のフィーリングやコ
ントロール性に優れたゴルフボールを与えるカバー材及
びこのカバー材によるカバーが形成されたゴルフボール
に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エチレ
ン−α，β−不飽和カルボン酸コポリマーの金属イオン
架橋体であるアイオノマー樹脂は、その優れた反発性
能、打撃耐久性、耐カット性等から、ツーピースゴルフ
ボール、糸巻きゴルフボールのカバー材などとして用い
られている。
ン−α，β−不飽和カルボン酸コポリマーの金属イオン
架橋体であるアイオノマー樹脂は、その優れた反発性
能、打撃耐久性、耐カット性等から、ツーピースゴルフ
ボール、糸巻きゴルフボールのカバー材などとして用い
られている。
【０００３】しかしながら、このアイオノマー樹脂は、
従来からゴルフボールのカバー材料として知られている
バラタゴムに比べて硬度が硬いため、打球感が悪く、ア
イアンショット時に自在にスピンをかけにくいため、コ
ントロール性に劣ることが指摘されてきた。
従来からゴルフボールのカバー材料として知られている
バラタゴムに比べて硬度が硬いため、打球感が悪く、ア
イアンショット時に自在にスピンをかけにくいため、コ
ントロール性に劣ることが指摘されてきた。
【０００４】そこで、上記問題点を解決するために、非
常に硬度が軟らかいアイオノマー、即ち、エチレン−
α，β−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル
ターポリマーの金属イオン架橋体と、エチレン−α，β
−不飽和カルボン酸コポリマーの金属イオン架橋体とを
ブレンドしたカバー材が提案されており、これにより硬
度が軟らかく、打球感、ボールのコントロール性に優れ
たゴルフボールを得ることができる。
常に硬度が軟らかいアイオノマー、即ち、エチレン−
α，β−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル
ターポリマーの金属イオン架橋体と、エチレン−α，β
−不飽和カルボン酸コポリマーの金属イオン架橋体とを
ブレンドしたカバー材が提案されており、これにより硬
度が軟らかく、打球感、ボールのコントロール性に優れ
たゴルフボールを得ることができる。
【０００５】しかしながら、このカバー材は、エチレン
−α，β−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステ
ルの金属イオン架橋体の反発性能が悪いため、エチレン
−α，β−不飽和カルボン酸コポリマーの金属イオン架
橋体とブレンドしても、十分な飛距離が得られないとい
う問題があった。
−α，β−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステ
ルの金属イオン架橋体の反発性能が悪いため、エチレン
−α，β−不飽和カルボン酸コポリマーの金属イオン架
橋体とブレンドしても、十分な飛距離が得られないとい
う問題があった。
【０００６】また、特開昭６０−１４８７９号公報、同
６０−１４５１６０号公報には、カバー材にアイオノマ
ー樹脂とポリエチレンとをブレンドしたものを用いるこ
とが提案されているが、アイオノマー樹脂とポリエチレ
ンとの相溶性が良くないために、均一分散性に欠けるの
で、耐久性が悪い上、ポリエチレンの硬度が比較的硬い
ため、打撃時のフィーリングは必ずしも満足のいくもの
ではなかった。
６０−１４５１６０号公報には、カバー材にアイオノマ
ー樹脂とポリエチレンとをブレンドしたものを用いるこ
とが提案されているが、アイオノマー樹脂とポリエチレ
ンとの相溶性が良くないために、均一分散性に欠けるの
で、耐久性が悪い上、ポリエチレンの硬度が比較的硬い
ため、打撃時のフィーリングは必ずしも満足のいくもの
ではなかった。
【０００７】更に、特開平９−１４０８３１号公報に
は、メタロセン触媒ポリオレフィンを単独、あるいはメ
タロセン触媒ポリオレフィンとアイオノマー樹脂とをブ
レンドしたゴルフボール用材料が提案されているが、前
者の場合は、ゴルフボール打撃時のフィーリング及び反
発性能の両性能を必ずしも十分に満足し難く、また、後
者の場合は、反発性能やフィーリングの向上が図れるも
のの、場合によりメタロセン触媒ポリオレフィンとアイ
オノマー樹脂との相溶性が低下して均一分散性に欠けた
り、耐久性も必ずしも十分満足のいくものではない場合
があった。
は、メタロセン触媒ポリオレフィンを単独、あるいはメ
タロセン触媒ポリオレフィンとアイオノマー樹脂とをブ
レンドしたゴルフボール用材料が提案されているが、前
者の場合は、ゴルフボール打撃時のフィーリング及び反
発性能の両性能を必ずしも十分に満足し難く、また、後
者の場合は、反発性能やフィーリングの向上が図れるも
のの、場合によりメタロセン触媒ポリオレフィンとアイ
オノマー樹脂との相溶性が低下して均一分散性に欠けた
り、耐久性も必ずしも十分満足のいくものではない場合
があった。
【０００８】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、耐久性、耐衝撃牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時
のフィーリングやコントロール性に優れたゴルフボール
を与えるカバー材及びこのカバー材によるカバーが形成
されたゴルフボールを提供することを目的とする。
で、耐久性、耐衝撃牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時
のフィーリングやコントロール性に優れたゴルフボール
を与えるカバー材及びこのカバー材によるカバーが形成
されたゴルフボールを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、ツーピース等のソリッドゴルフボールや糸巻きゴル
フボールのカバーを形成するカバー材として、（Ａ）ア
イオノマー樹脂、（Ｂ）エチレンと炭素数４以上のα−
オレフィンとを共重合して得られ、比重が０．８６〜
０．９２であり、重量平均分子量（Ｍｗ）を数平均分子
量（Ｍｎ）で除した値が、２．５以下であるコポリマ
ー、及び（Ｃ）極性基を有するポリオレフィンを特定の
配合割合でブレンドしたものを使用することにより、耐
久性、耐衝撃牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時のフィ
ーリングやコントロール性に優れたゴルフボールが得ら
れることを見出した。
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、ツーピース等のソリッドゴルフボールや糸巻きゴル
フボールのカバーを形成するカバー材として、（Ａ）ア
イオノマー樹脂、（Ｂ）エチレンと炭素数４以上のα−
オレフィンとを共重合して得られ、比重が０．８６〜
０．９２であり、重量平均分子量（Ｍｗ）を数平均分子
量（Ｍｎ）で除した値が、２．５以下であるコポリマ
ー、及び（Ｃ）極性基を有するポリオレフィンを特定の
配合割合でブレンドしたものを使用することにより、耐
久性、耐衝撃牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時のフィ
ーリングやコントロール性に優れたゴルフボールが得ら
れることを見出した。
【００１０】この場合、（Ｂ）成分の炭素数４以上のα
−オレフィンをブテン、ヘキセン、オクテン、デセンか
ら選ばれる少なくとも１種とし、かつこのα−オレフィ
ンをエチレンに対して特定量配合すること、又はメタロ
センを含む触媒の存在下で共重合してなるコポリマーと
することにより、反発性の高いメタロセン触媒ポリオレ
フィンが配合されるので、打撃時のフィーリング及びコ
ントロール性能と、飛距離性能がより向上することを知
見した。
−オレフィンをブテン、ヘキセン、オクテン、デセンか
ら選ばれる少なくとも１種とし、かつこのα−オレフィ
ンをエチレンに対して特定量配合すること、又はメタロ
センを含む触媒の存在下で共重合してなるコポリマーと
することにより、反発性の高いメタロセン触媒ポリオレ
フィンが配合されるので、打撃時のフィーリング及びコ
ントロール性能と、飛距離性能がより向上することを知
見した。
【００１１】更に、（Ｃ）成分として、極性基を有する
ポリオレフィン、特に酸変性ポリオレフィン又はエポキ
シ基含有ポリオレフィンを配合したことにより、（Ａ）
成分の極性基を有するアイオノマー樹脂と、（Ｂ）成分
の極性基を持たないコポリマーとの均一分散性を向上さ
せることができ、（Ａ）成分のアイオノマー樹脂の有す
る優れた耐久性や耐衝撃性の低下が抑制されることを知
見し、本発明をなすに至ったものである。
ポリオレフィン、特に酸変性ポリオレフィン又はエポキ
シ基含有ポリオレフィンを配合したことにより、（Ａ）
成分の極性基を有するアイオノマー樹脂と、（Ｂ）成分
の極性基を持たないコポリマーとの均一分散性を向上さ
せることができ、（Ａ）成分のアイオノマー樹脂の有す
る優れた耐久性や耐衝撃性の低下が抑制されることを知
見し、本発明をなすに至ったものである。
【００１２】従って、本発明は、 （１）（Ａ）アイオノマー樹脂 ９０〜１０重量％、及び （Ｂ）エチレンと炭素数４以上のα−オレフィンとを共重合して得られ、比重が ０．８６〜０．９２であり、かつ重量平均分子量（Ｍｗ）を数平均分子量（Ｍｎ ）で除した値が２．５以下であるコポリマー １０〜９０重量％ からなる樹脂組成物に前記（Ａ）成分及び（Ｂ）成分の合計量１００重量部に対 して、 （Ｃ）極性基を有するポリオレフィン ０．５〜２０重量部 を配合してなることを特徴とするゴルフボール用カバー
材、（２）（Ｂ）成分の炭素数４以上のα−オレフィン
が、ブテン、ヘキセン、オクテン及びデセンから選ばれ
る少なくとも１種であると共に、これらα−オレフィン
をエチレンに対して０．５〜２８重量％となる量で共重
合させてなる（１）記載のゴルフボール用カバー材、
（３）（Ｂ）成分がメタロセンを含む触媒の存在下で共
重合してなるコポリマーである（１）又は（２）記載の
ゴルフボール用カバー材、（４）（Ｃ）成分が、酸変性
ポリオレフィン又はエポキシ基含有ポリオレフィンであ
る（１）乃至（３）のいずれか１項記載のゴルフボール
用カバー材、及び、（５）上記カバー材によって形成さ
れたカバーを有するゴルフボールを提供する。
材、（２）（Ｂ）成分の炭素数４以上のα−オレフィン
が、ブテン、ヘキセン、オクテン及びデセンから選ばれ
る少なくとも１種であると共に、これらα−オレフィン
をエチレンに対して０．５〜２８重量％となる量で共重
合させてなる（１）記載のゴルフボール用カバー材、
（３）（Ｂ）成分がメタロセンを含む触媒の存在下で共
重合してなるコポリマーである（１）又は（２）記載の
ゴルフボール用カバー材、（４）（Ｃ）成分が、酸変性
ポリオレフィン又はエポキシ基含有ポリオレフィンであ
る（１）乃至（３）のいずれか１項記載のゴルフボール
用カバー材、及び、（５）上記カバー材によって形成さ
れたカバーを有するゴルフボールを提供する。
【００１３】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のゴルフボールは、ゴルフボールのカバーを
形成するカバー材に（Ａ）アイオノマー樹脂、（Ｂ）エ
チレンと炭素数４以上のα−オレフィンとを共重合して
得られ、比重が０．８６〜０．９２であり、重量平均分
子量（Ｍｗ）を数平均分子量（Ｍｎ）で除した値が、
２．５以下であるコポリマー、及び（Ｃ）極性基を有す
るポリオレフィンを特定の配合割合でブレンドしたもの
を使用したものである。
と、本発明のゴルフボールは、ゴルフボールのカバーを
形成するカバー材に（Ａ）アイオノマー樹脂、（Ｂ）エ
チレンと炭素数４以上のα−オレフィンとを共重合して
得られ、比重が０．８６〜０．９２であり、重量平均分
子量（Ｍｗ）を数平均分子量（Ｍｎ）で除した値が、
２．５以下であるコポリマー、及び（Ｃ）極性基を有す
るポリオレフィンを特定の配合割合でブレンドしたもの
を使用したものである。
【００１４】ここで、（Ａ）成分のアイオノマー樹脂と
しては、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸共重合体
又はエチレン−α，β−不飽和カルボン酸−不飽和カル
ボン酸エステル共重合体のカルボキシル基の一部を、Ｎ
ａ、Ｌｉ、Ｋ、Ｚｎ、Ｍｇ等の金属イオンで中和した樹
脂などを挙げることができ、これらは１種を単独で又は
２種以上を混合して用いることができる。
しては、エチレン−α，β−不飽和カルボン酸共重合体
又はエチレン−α，β−不飽和カルボン酸−不飽和カル
ボン酸エステル共重合体のカルボキシル基の一部を、Ｎ
ａ、Ｌｉ、Ｋ、Ｚｎ、Ｍｇ等の金属イオンで中和した樹
脂などを挙げることができ、これらは１種を単独で又は
２種以上を混合して用いることができる。
【００１５】上記アイオノマー樹脂は、その硬度がショ
アＤ硬度で４０〜７０、特に５０〜６５のものを好適に
使用することができ、ショアＤ硬度が４０より小さい
と、カバーの硬度が低下してボールの飛距離が低下する
場合があり、また、ショアＤ硬度が７０より大きいと、
カバー硬度が硬くなりすぎて打撃時のフィーリングが低
下したり、コントロール性が劣化する場合がある。この
ようなアイオノマー樹脂は、市販されているものを好適
に使用することができ、例えば、サーリン８１２０、同
８３２０、同１６０５、同１７０６、同１７０７（デュ
ポン社製）、ハイミラン１６０５、同１７０６、同１５
５７、同１８５５（三井・デュポンポリケミカルズ社
製）などが挙げられる。
アＤ硬度で４０〜７０、特に５０〜６５のものを好適に
使用することができ、ショアＤ硬度が４０より小さい
と、カバーの硬度が低下してボールの飛距離が低下する
場合があり、また、ショアＤ硬度が７０より大きいと、
カバー硬度が硬くなりすぎて打撃時のフィーリングが低
下したり、コントロール性が劣化する場合がある。この
ようなアイオノマー樹脂は、市販されているものを好適
に使用することができ、例えば、サーリン８１２０、同
８３２０、同１６０５、同１７０６、同１７０７（デュ
ポン社製）、ハイミラン１６０５、同１７０６、同１５
５７、同１８５５（三井・デュポンポリケミカルズ社
製）などが挙げられる。
【００１６】本発明の（Ｂ）成分は、エチレンと炭素数
４以上のα−オレフィンとを共重合して得られ、比重が
０．８６〜０．９２であり、かつ重量平均分子量（Ｍ
ｗ）を数平均分子量（Ｍｎ）で除した値が２．５以下で
あるコポリマーである。
４以上のα−オレフィンとを共重合して得られ、比重が
０．８６〜０．９２であり、かつ重量平均分子量（Ｍ
ｗ）を数平均分子量（Ｍｎ）で除した値が２．５以下で
あるコポリマーである。
【００１７】ここで、炭素数４以上のα−オレフィンと
しては、ブテン、ヘキセン、オクテン、デセンなどが用
いられる。また、エチレンとα−オレフィンとはα−オ
レフィンを０．５〜２８重量％、特に１０〜２５重量％
の割合で含有させるように共重合することが推奨され
る。０．５重量％より少ないとコポリマーの弾性が少な
くなり、２８重量％を超えるとコポリマーが軟らかくな
りすぎる場合がある。
しては、ブテン、ヘキセン、オクテン、デセンなどが用
いられる。また、エチレンとα−オレフィンとはα−オ
レフィンを０．５〜２８重量％、特に１０〜２５重量％
の割合で含有させるように共重合することが推奨され
る。０．５重量％より少ないとコポリマーの弾性が少な
くなり、２８重量％を超えるとコポリマーが軟らかくな
りすぎる場合がある。
【００１８】また、エチレンとα−オレフィンとを共重
合させる場合、上記のような比重０．８６〜０．９２
で、ＭｗをＭｎで除した値が２．５以下という狭い分子
量分布のコポリマーを得るため、メタロセンを含む触媒
の存在下で共重合を行うことが好ましい。メタロセンを
含む触媒としては、例えばメタロセン／アルモキサン系
触媒、メタロセン／有機金属系触媒など、メタロセンを
含む触媒であればいずれのものでもよい。
合させる場合、上記のような比重０．８６〜０．９２
で、ＭｗをＭｎで除した値が２．５以下という狭い分子
量分布のコポリマーを得るため、メタロセンを含む触媒
の存在下で共重合を行うことが好ましい。メタロセンを
含む触媒としては、例えばメタロセン／アルモキサン系
触媒、メタロセン／有機金属系触媒など、メタロセンを
含む触媒であればいずれのものでもよい。
【００１９】（Ｂ）成分の硬度は、ショアＤ硬度で１０
〜５０、特に１５〜４５であることが好ましく、ショア
Ｄ硬度が１０より小さいと、打撃時に適度なフィーリン
グとコントロール性を有するカバーを得難く、またショ
アＤ硬度が５０より大きいと、打撃時のフィーリングと
コントロール性が劣化する上、飛距離性能が低下する場
合がある。
〜５０、特に１５〜４５であることが好ましく、ショア
Ｄ硬度が１０より小さいと、打撃時に適度なフィーリン
グとコントロール性を有するカバーを得難く、またショ
アＤ硬度が５０より大きいと、打撃時のフィーリングと
コントロール性が劣化する上、飛距離性能が低下する場
合がある。
【００２０】（Ｂ）成分のコポリマーとしては、市販さ
れているものを好適に使用することができ、例えば、エ
ンゲージＥＧ８２００、同８１５０、同８１００、アフ
ィニティＦＭ１５７０、同ＦＷ１６５０（両者共にダウ
ケミカル社製）、エクザクトＥ−３０３６、同Ｅ−４０
３３、同Ｅ−４０４１、同Ｅ−４０４２、同Ｅ−４０４
９、同Ｅ−５００８（エクソンケミカル社製）などを挙
げることができる。
れているものを好適に使用することができ、例えば、エ
ンゲージＥＧ８２００、同８１５０、同８１００、アフ
ィニティＦＭ１５７０、同ＦＷ１６５０（両者共にダウ
ケミカル社製）、エクザクトＥ−３０３６、同Ｅ−４０
３３、同Ｅ−４０４１、同Ｅ−４０４２、同Ｅ−４０４
９、同Ｅ−５００８（エクソンケミカル社製）などを挙
げることができる。
【００２１】本発明の（Ｃ）成分は、極性基を有するオ
レフィンで、酸変性ポリオレフィンやエポキシ基含有ポ
リオレフィン等を好適に使用し得る。
レフィンで、酸変性ポリオレフィンやエポキシ基含有ポ
リオレフィン等を好適に使用し得る。
【００２２】ここで、酸変性ポリオレフィンに用いられ
る酸としては、マレイン酸、無水マレイン酸等が挙げら
れ、オレフィン成分としては、エチレン、プロピレン、
ブテン、ヘキセン、オクテン等が挙げられるが、特にエ
チレン、プロピレンが好ましい。また、この無水マレイ
ン酸変性オレフィン共重合体には、上記無水マレイン
酸、オレフィン以外の成分を軟質化などの目的で共重合
成分として加えてもよい。そのような成分としては、例
えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、酢酸ビニル等が挙げ
られるが、アクリレート、メタクリレートなどが特に好
ましい。このような酸変性ポリオレフィンとしては、市
販されているものを好適に使用することができ、市販品
として例えば、ユーメックス２０００、同１０１０（三
洋化成工業社製）、ボンダインＡＸ８３９０（住友化学
工業社製）等が挙げられる。
る酸としては、マレイン酸、無水マレイン酸等が挙げら
れ、オレフィン成分としては、エチレン、プロピレン、
ブテン、ヘキセン、オクテン等が挙げられるが、特にエ
チレン、プロピレンが好ましい。また、この無水マレイ
ン酸変性オレフィン共重合体には、上記無水マレイン
酸、オレフィン以外の成分を軟質化などの目的で共重合
成分として加えてもよい。そのような成分としては、例
えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、酢酸ビニル等が挙げ
られるが、アクリレート、メタクリレートなどが特に好
ましい。このような酸変性ポリオレフィンとしては、市
販されているものを好適に使用することができ、市販品
として例えば、ユーメックス２０００、同１０１０（三
洋化成工業社製）、ボンダインＡＸ８３９０（住友化学
工業社製）等が挙げられる。
【００２３】一方、エポキシ基含有ポリオレフィンとし
ては、前記酸変性ポリオレフィンと同様のオレフィン類
を用いることができ、特にエチレンを使用することが好
ましい。エポキシ基としてはグリシジルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレートなどが好適に用いられる。
また、このエポキシ基含有ポリオレフィンには、上記グ
リシジル基成分やオレフィン成分以外にアクリレート、
メタクリレート、酢酸ビニルなどを流動性や硬さの調整
のため加えてもよい。
ては、前記酸変性ポリオレフィンと同様のオレフィン類
を用いることができ、特にエチレンを使用することが好
ましい。エポキシ基としてはグリシジルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレートなどが好適に用いられる。
また、このエポキシ基含有ポリオレフィンには、上記グ
リシジル基成分やオレフィン成分以外にアクリレート、
メタクリレート、酢酸ビニルなどを流動性や硬さの調整
のため加えてもよい。
【００２４】上記エポキシ基含有ポリオレフィンとし
て、具体的には、エチレン／グリシジル（メタ）アクリ
レート、エチレン／ｎ−ブチルアクリレート／グリシジ
ル（メタ）アクリレート、エチレン／メチルアクリレー
ト／グリシジル（メタ）アクリレート、及びエチレン／
アクリル酸エステル／グリシジル（メタ）アクリレー
ト、エチレン／グリシジル（メタ）アクリレート−酢酸
ビニル共重合体等が挙げられる。また、市販品も好適に
使用することができ、例えば、エルバロイＡＳ、同ＥＰ
４９３４−６（三井・デュポンポリケミカルズ社製）等
を挙げることができる。
て、具体的には、エチレン／グリシジル（メタ）アクリ
レート、エチレン／ｎ−ブチルアクリレート／グリシジ
ル（メタ）アクリレート、エチレン／メチルアクリレー
ト／グリシジル（メタ）アクリレート、及びエチレン／
アクリル酸エステル／グリシジル（メタ）アクリレー
ト、エチレン／グリシジル（メタ）アクリレート−酢酸
ビニル共重合体等が挙げられる。また、市販品も好適に
使用することができ、例えば、エルバロイＡＳ、同ＥＰ
４９３４−６（三井・デュポンポリケミカルズ社製）等
を挙げることができる。
【００２５】なお、上記酸変性ポリオレフィンとエポキ
シ基含有ポリオレフィンのブレンド物を（Ｃ）成分とし
て用いることもできる。
シ基含有ポリオレフィンのブレンド物を（Ｃ）成分とし
て用いることもできる。
【００２６】本発明のカバー材は、上記（Ａ）〜（Ｃ）
成分を必須成分とするものであり、これら各成分の配合
量は、（Ａ）成分を９０〜１０重量％、特に８０〜３０
重量％、（Ｂ）成分を１０〜９０重量％、特に２０〜７
０重量％にすると共に、（Ｃ）成分が（Ａ）成分及び
（Ｂ）成分からなる樹脂組成物の合計量１００重量部に
対して０．５〜２０重量部、特に０．５〜１０重量部で
あることを要する。（Ａ）成分が９０重量％より多く
（Ｂ）成分が１０重量％より少ないと、（Ｂ）成分によ
る軟質化が不十分になるため、打撃時のフィーリングが
硬くなり、コントロール性も悪くなる。また、（Ａ）成
分が１０重量％より少なく（Ｂ）成分が９０重量％より
多いと、（Ａ）成分固有の優れた反発特性が生かされ
ず、飛距離が劣化する。更に、（Ｃ）成分の配合量が
０．５重量部より少ないと、（Ａ）成分と（Ｂ）成分と
を均一に分散させることができず、耐久性、耐衝撃性に
問題が生じ、一方、２０重量部より多いと、混合物の反
発性等の劣化から飛距離性能の悪化の原因になったり、
（Ｃ）成分としてエポキシ基含有ポリオレフィンを使用
する場合において、樹脂の流動性が低下し、成形性が悪
くなるなどの問題が生じる。
成分を必須成分とするものであり、これら各成分の配合
量は、（Ａ）成分を９０〜１０重量％、特に８０〜３０
重量％、（Ｂ）成分を１０〜９０重量％、特に２０〜７
０重量％にすると共に、（Ｃ）成分が（Ａ）成分及び
（Ｂ）成分からなる樹脂組成物の合計量１００重量部に
対して０．５〜２０重量部、特に０．５〜１０重量部で
あることを要する。（Ａ）成分が９０重量％より多く
（Ｂ）成分が１０重量％より少ないと、（Ｂ）成分によ
る軟質化が不十分になるため、打撃時のフィーリングが
硬くなり、コントロール性も悪くなる。また、（Ａ）成
分が１０重量％より少なく（Ｂ）成分が９０重量％より
多いと、（Ａ）成分固有の優れた反発特性が生かされ
ず、飛距離が劣化する。更に、（Ｃ）成分の配合量が
０．５重量部より少ないと、（Ａ）成分と（Ｂ）成分と
を均一に分散させることができず、耐久性、耐衝撃性に
問題が生じ、一方、２０重量部より多いと、混合物の反
発性等の劣化から飛距離性能の悪化の原因になったり、
（Ｃ）成分としてエポキシ基含有ポリオレフィンを使用
する場合において、樹脂の流動性が低下し、成形性が悪
くなるなどの問題が生じる。
【００２７】本発明のカバー材は、上記必須成分を特定
量配合していればよく、必要に応じて種々の添加剤、例
えば染料、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の
顔料、ＵＶ吸収剤、酸化防止剤等の材料、金属石鹸等の
分散助剤などを使用することもできる。
量配合していればよく、必要に応じて種々の添加剤、例
えば染料、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の
顔料、ＵＶ吸収剤、酸化防止剤等の材料、金属石鹸等の
分散助剤などを使用することもできる。
【００２８】本発明のカバー材を得るには、上述した特
定量の（Ａ）〜（Ｃ）成分、及び必要に応じて各種添加
剤を公知の方法でブレンドすればよく、例えば、各成分
を密閉式の混練り機（バンバリー、ニーダーなど）、押
出し機に各材料を導入し、該機中で混合する方法するこ
とにより得られる。
定量の（Ａ）〜（Ｃ）成分、及び必要に応じて各種添加
剤を公知の方法でブレンドすればよく、例えば、各成分
を密閉式の混練り機（バンバリー、ニーダーなど）、押
出し機に各材料を導入し、該機中で混合する方法するこ
とにより得られる。
【００２９】本発明のゴルフボールは、上記カバー材で
形成されたカバーでコアを被覆したもので、使用するコ
アはソリッドコア、マルチプルコアでも糸巻きコアでよ
く、具体的には、ゴム組成物を加硫（架橋）して一体成
形したソリッドコア、ソリッドコアに１層以上の熱可塑
性エラストマーを被覆したマルチプルコア、ソリッドセ
ンター又はリキッドセンターに糸ゴムを巻回した糸巻き
コア等を挙げることができる。
形成されたカバーでコアを被覆したもので、使用するコ
アはソリッドコア、マルチプルコアでも糸巻きコアでよ
く、具体的には、ゴム組成物を加硫（架橋）して一体成
形したソリッドコア、ソリッドコアに１層以上の熱可塑
性エラストマーを被覆したマルチプルコア、ソリッドセ
ンター又はリキッドセンターに糸ゴムを巻回した糸巻き
コア等を挙げることができる。
【００３０】上記カバー材をコアに被覆する方法は、公
知の方法に従うことができ、コアを配備した金型に射出
する射出成形方法、予めカバー材にて一対の半球殼状の
ハーフカップを形成し、このカップでコアを包んで加圧
加熱するコンプレッション成形方法等を採用することが
できるが、特に射出成形による被覆方法が好ましい。こ
の場合、形成されるカバーは単層でも、２層以上の多層
構造にしてもよく、カバーが２層以上の場合は、カバー
各層の全部又は一部が本発明のカバー材にて形成されて
いればよいので、例えば、カバー層の内層を熱可塑性エ
ラストマーやアイオノマー樹脂等の公知のカバー材で形
成し、ディンプルが形成される最外層のみを本発明のカ
バー材で形成することができる。
知の方法に従うことができ、コアを配備した金型に射出
する射出成形方法、予めカバー材にて一対の半球殼状の
ハーフカップを形成し、このカップでコアを包んで加圧
加熱するコンプレッション成形方法等を採用することが
できるが、特に射出成形による被覆方法が好ましい。こ
の場合、形成されるカバーは単層でも、２層以上の多層
構造にしてもよく、カバーが２層以上の場合は、カバー
各層の全部又は一部が本発明のカバー材にて形成されて
いればよいので、例えば、カバー層の内層を熱可塑性エ
ラストマーやアイオノマー樹脂等の公知のカバー材で形
成し、ディンプルが形成される最外層のみを本発明のカ
バー材で形成することができる。
【００３１】なお、本発明のゴルフボールは、競技用と
してゴルフ規則に従うものとすることができ、この場
合、直径４２．６７ｍｍ以上、重量４５．９３ｇ以下に
形成することができる。
してゴルフ規則に従うものとすることができ、この場
合、直径４２．６７ｍｍ以上、重量４５．９３ｇ以下に
形成することができる。
【００３２】
【発明の効果】本発明のゴルフボールは、耐久性、耐衝
撃牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時のフィーリングや
コントロール性が向上したものである。
撃牲、飛距離性能に優れ、かつ打撃時のフィーリングや
コントロール性が向上したものである。
【００３３】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
【００３４】［実施例、比較例］下記組成のコア用組成
物を用いて直径３８．５ｍｍ，重量３５．３ｇのソリッ
ドコアを得、これにカバーを被覆した。コア用組成物 ポリブタジエンゴム（日本合成ゴム社製ＢＲ０１） １００（重量部） アクリル酸亜鉛 ２７ 酸化亜鉛 １０ 硫酸バリウム １２．５ ジクミルパーオキサイド ０．９
物を用いて直径３８．５ｍｍ，重量３５．３ｇのソリッ
ドコアを得、これにカバーを被覆した。コア用組成物 ポリブタジエンゴム（日本合成ゴム社製ＢＲ０１） １００（重量部） アクリル酸亜鉛 ２７ 酸化亜鉛 １０ 硫酸バリウム １２．５ ジクミルパーオキサイド ０．９
【００３５】この場合、カバーとして、実施例１〜３，
比較例１〜６のゴルフボールにおいては、表１，２のカ
バー層を厚さ２．１ｍｍで形成した。また、実施例４の
ゴルフボールにおいては、インナー層１を厚さ１．８ｍ
ｍで被覆した上にカバー層を厚さ２．１ｍｍで被覆し
た。更に、実施例５のゴルフボールにおいては、インナ
ー層１を厚さ１．３ｍｍで被覆し、更にインナー層２を
厚さ１．５ｍｍで被覆した上にカバー層を厚さ１．８ｍ
ｍで被覆した。
比較例１〜６のゴルフボールにおいては、表１，２のカ
バー層を厚さ２．１ｍｍで形成した。また、実施例４の
ゴルフボールにおいては、インナー層１を厚さ１．８ｍ
ｍで被覆した上にカバー層を厚さ２．１ｍｍで被覆し
た。更に、実施例５のゴルフボールにおいては、インナ
ー層１を厚さ１．３ｍｍで被覆し、更にインナー層２を
厚さ１．５ｍｍで被覆した上にカバー層を厚さ１．８ｍ
ｍで被覆した。
【００３６】得られた各ゴルフボール（直径４２．８ｍ
ｍ，重量４５．２ｇ）について下記の諸特性を評価し
た。結果を表１，２に示す。
ｍ，重量４５．２ｇ）について下記の諸特性を評価し
た。結果を表１，２に示す。
【００３７】硬度 １００ｋｇ荷重負荷時のボールの変形量初速度 ゴルフボール公認機関Ｒ＆Ａ（ＵＳＧＡ）と同タイプの
初速度計を使用し、スイングロボットを用い、ヘッドス
ピード４５ｍ／ｓで、ドライバー（Ｗ１）でショットし
た時の初速度を測定した。飛び性能 スイングロボットを用い、ヘッドスピード４５ｍ／ｓｅ
ｃでドライバー（Ｗ１）にてショットした時のキャリー
及びトータル飛距離を測定した。打感 プロゴルファー３名によりドライバー（Ｗ１）にてショ
ットした時の感触を下記基準により評価した。 ◎：大変良い ○：良い ×：悪い耐久性 耐久性ロボットマシンを用い、ヘッドスピード４０ｍ／
ｓｅｃでドライバー（Ｗ１）にて最高で３００回までシ
ョットを繰り返し、ボールが割れた時の打撃回数より下
記基準にて評価した。 ○：打撃を３００回繰り返しても割れない。 △：打撃を２００回繰り返しても割れないが、３００回
以下の打撃で割れた。 ×：１００回以下の打撃で割れた。
初速度計を使用し、スイングロボットを用い、ヘッドス
ピード４５ｍ／ｓで、ドライバー（Ｗ１）でショットし
た時の初速度を測定した。飛び性能 スイングロボットを用い、ヘッドスピード４５ｍ／ｓｅ
ｃでドライバー（Ｗ１）にてショットした時のキャリー
及びトータル飛距離を測定した。打感 プロゴルファー３名によりドライバー（Ｗ１）にてショ
ットした時の感触を下記基準により評価した。 ◎：大変良い ○：良い ×：悪い耐久性 耐久性ロボットマシンを用い、ヘッドスピード４０ｍ／
ｓｅｃでドライバー（Ｗ１）にて最高で３００回までシ
ョットを繰り返し、ボールが割れた時の打撃回数より下
記基準にて評価した。 ○：打撃を３００回繰り返しても割れない。 △：打撃を２００回繰り返しても割れないが、３００回
以下の打撃で割れた。 ×：１００回以下の打撃で割れた。
【００３８】
【表１】 Ｈ１７０６：三井・デュポンポリケミカルズ社製，Ｚｎ
中和二元アイオノマー Ｈ１６０５：三井・デュポンポリケミカルズ社製，Ｎａ
中和二元アイオノマー ハイトレル３０７８：東レデュポン社製，熱可塑性ポリ
エステルエラストマー エンゲージＥＧ８２００：ダウケミカル社製，メタロセ
ン触媒ポリオレフィン， エチレンとオクテンとの共重合体（Ｍｗ／Ｍｎ＝２，比
重０．８７０）ウルトゼックス３０２００Ｊ：三井石油
化学社製，ポリエチレン エルバロイ−ＡＳ：三井・デュポンポリケミカルズ社
製，エチレン−アクリル酸エステル−グリシジルメタク
リレートの三元ランダム共重合体 ユーメックス２０００：三洋化成社製，無水マレイン酸
変性ポリエチレン
中和二元アイオノマー Ｈ１６０５：三井・デュポンポリケミカルズ社製，Ｎａ
中和二元アイオノマー ハイトレル３０７８：東レデュポン社製，熱可塑性ポリ
エステルエラストマー エンゲージＥＧ８２００：ダウケミカル社製，メタロセ
ン触媒ポリオレフィン， エチレンとオクテンとの共重合体（Ｍｗ／Ｍｎ＝２，比
重０．８７０）ウルトゼックス３０２００Ｊ：三井石油
化学社製，ポリエチレン エルバロイ−ＡＳ：三井・デュポンポリケミカルズ社
製，エチレン−アクリル酸エステル−グリシジルメタク
リレートの三元ランダム共重合体 ユーメックス２０００：三洋化成社製，無水マレイン酸
変性ポリエチレン
【００３９】
【表２】
【００４０】表１，２の結果から、本発明のゴルフボー
ルは、反発性、飛距離、フィーリング、耐久性のいずれ
も良好であることが確認された。また、実施例４及び５
で示されるように層の一部が本発明のカバーである多層
構造のゴルフボールでも、上記特性を全て兼ね備えるこ
とができた。
ルは、反発性、飛距離、フィーリング、耐久性のいずれ
も良好であることが確認された。また、実施例４及び５
で示されるように層の一部が本発明のカバーである多層
構造のゴルフボールでも、上記特性を全て兼ね備えるこ
とができた。
【００４１】これに対して、従来のゴルフボールと同様
のアイオノマーカバーを有する比較例１のゴルフボール
や、アイオノマー樹脂とポリエチレンとが配合された比
較例２，３のゴルフボールはフィーリングが劣り、
（Ｃ）成分のみが欠けている比較例４のゴルフボールは
耐久性が悪く、カバー材が（Ａ）〜（Ｃ）成分を含むも
のであっても（Ｃ）成分の配合量が本発明の範囲から逸
脱する比較例５及び６のゴルフボールは、飛距離が低下
する上、耐久性にも満足のいかないものであった。
のアイオノマーカバーを有する比較例１のゴルフボール
や、アイオノマー樹脂とポリエチレンとが配合された比
較例２，３のゴルフボールはフィーリングが劣り、
（Ｃ）成分のみが欠けている比較例４のゴルフボールは
耐久性が悪く、カバー材が（Ａ）〜（Ｃ）成分を含むも
のであっても（Ｃ）成分の配合量が本発明の範囲から逸
脱する比較例５及び６のゴルフボールは、飛距離が低下
する上、耐久性にも満足のいかないものであった。
Claims (5)
- 【請求項１】 （Ａ）アイオノマー樹脂 ９０〜１０重量％、及び （Ｂ）エチレンと炭素数４以上のα−オレフィンとを共重合して得られ、比重が ０．８６〜０．９２であり、かつ重量平均分子量（Ｍｗ）を数平均分子量（Ｍｎ ）で除した値が２．５以下であるコポリマー １０〜９０重量％ からなる樹脂組成物に前記（Ａ）成分及び（Ｂ）成分の合計量１００重量部に対 して、 （Ｃ）極性基を有するポリオレフィン ０．５〜２０重量部 を配合してなることを特徴とするゴルフボール用カバー
材。 - 【請求項２】 （Ｂ）成分の炭素数４以上のα−オレフ
ィンが、ブテン、ヘキセン、オクテン及びデセンから選
ばれる少なくとも１種であると共に、これらα−オレフ
ィンをエチレンに対して０．５〜２８重量％となる量で
共重合させてなる請求項１記載のゴルフボール用カバー
材。 - 【請求項３】 （Ｂ）成分がメタロセンを含む触媒の存
在下で共重合してなるコポリマーである請求項１又は２
記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項４】 （Ｃ）成分が、酸変性ポリオレフィン又
はエポキシ基含有ポリオレフィンである請求項１乃至３
のいずれか１項記載のゴルフボール用カバー材。 - 【請求項５】 請求項１乃至４のいずれか１項記載のカ
バー材によって形成されたカバーを有するゴルフボー
ル。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9233332A JPH1157071A (ja) | 1997-08-14 | 1997-08-14 | ゴルフボール用カバー材及びゴルフボール |
| US09/132,780 US6034182A (en) | 1997-08-14 | 1998-08-12 | Golf ball cover stocks and golf balls |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9233332A JPH1157071A (ja) | 1997-08-14 | 1997-08-14 | ゴルフボール用カバー材及びゴルフボール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1157071A true JPH1157071A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16953496
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9233332A Pending JPH1157071A (ja) | 1997-08-14 | 1997-08-14 | ゴルフボール用カバー材及びゴルフボール |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6034182A (ja) |
| JP (1) | JPH1157071A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001261906A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-09-26 | Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物、その製法及びその用途 |
| JP2006167009A (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-29 | Bridgestone Sports Co Ltd | 球技用ボール |
| JP2007039533A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物、その製法およびその用途 |
| JP2016512986A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-05-12 | ナイキ イノヴェイト シーヴィー | 熱可塑性ゴルフボール材料の作製方法、及び熱可塑性材料を有するゴルフボール |
| US10960270B2 (en) | 2017-09-13 | 2021-03-30 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf ball resin composition and golf ball |
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| JP3402227B2 (ja) * | 1998-11-26 | 2003-05-06 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボールカバー材及びゴルフボール |
| US6290611B1 (en) * | 1999-01-20 | 2001-09-18 | Acushnet Company | Multi-layered golf ball and composition |
| JP2000279554A (ja) | 1999-03-30 | 2000-10-10 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール |
| JP3729243B2 (ja) * | 1999-10-25 | 2005-12-21 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール用材料及びゴルフボール |
| JP3758922B2 (ja) * | 1999-12-24 | 2006-03-22 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール用材料及びゴルフボール |
| JP3772252B2 (ja) | 2000-02-10 | 2006-05-10 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | マルチピースゴルフボールの製造方法 |
| JP3772251B2 (ja) | 2000-02-10 | 2006-05-10 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | マルチピースゴルフボールの製造方法 |
| JP4766211B2 (ja) | 2000-06-06 | 2011-09-07 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール用樹脂組成物及びゴルフボール |
| JP4793516B2 (ja) | 2000-06-09 | 2011-10-12 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール用樹脂組成物及びゴルフボール |
| US6723008B2 (en) * | 2000-09-11 | 2004-04-20 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
| US6746345B2 (en) * | 2000-09-11 | 2004-06-08 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
| JP3767683B2 (ja) * | 2000-11-22 | 2006-04-19 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール用材料の製造方法 |
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| US10682553B2 (en) * | 2018-04-18 | 2020-06-16 | Acushnet Company | Golf ball incorporating melt processable highly-crosslinked ethylene acid copolymer(s) and/or ionomer(s) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6014879A (ja) * | 1983-07-06 | 1985-01-25 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフボ−ルのカバ−用組成物 |
| JPS60145160A (ja) * | 1983-12-30 | 1985-07-31 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフボ−ル |
| JPH09140831A (ja) * | 1995-09-19 | 1997-06-03 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用材料 |
| AU1057597A (en) * | 1995-11-21 | 1997-06-11 | Acushnet Company | Golf ball cover compositions and method of making same |
-
1997
- 1997-08-14 JP JP9233332A patent/JPH1157071A/ja active Pending
-
1998
- 1998-08-12 US US09/132,780 patent/US6034182A/en not_active Expired - Lifetime
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|---|---|---|---|---|
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