JPH1152912A - 階調表示方法 - Google Patents

階調表示方法

Info

Publication number
JPH1152912A
JPH1152912A JP9214259A JP21425997A JPH1152912A JP H1152912 A JPH1152912 A JP H1152912A JP 9214259 A JP9214259 A JP 9214259A JP 21425997 A JP21425997 A JP 21425997A JP H1152912 A JPH1152912 A JP H1152912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
frame
sub
luminance
gradation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9214259A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Hashimoto
康宣 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP9214259A priority Critical patent/JPH1152912A/ja
Publication of JPH1152912A publication Critical patent/JPH1152912A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】偽輪郭を防止するとともに、階調数の増大を図
ることを目的とする。 【解決手段】2値の発光制御が可能な表示素子からなる
マトリクス表示デバイスによる画面表示を行うために、
1フレームFを輝度の重み付けをした複数のサブフレー
ムSF1〜SF6に分割し、出力階調レベルに応じてサ
ブフレーム単位で各表示素子の発光の有無を設定するに
あたって、最も大きい重みとその次に大きい重みとの差
「2×(1/3),2×(1/4)」が最も小さい重み
「1」より小さくなるように輝度の重み付けをする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDP(プラズマ
ディスプレイパネル)に好適な階調表示方法に関する。
【0002】PDPは、液晶デバイスよりも動画表示に
適しており、カラー画面の実用化を機にテレビジョン映
像やコンピュータのモニターなどの用途に広く用いられ
るようになってきた。また、ハイビジョン用の大画面フ
ラット型デバイスとして注目されている。
【0003】PDPによる表示の輝度は単位時間当たり
の放電回数に依存する。したがって、中間調の再現はマ
トリクス表示の表示素子(セル)毎に1フレームの放電
回数を適切に設定することによって実現される。カラー
表示は階調表示の一種であって、表示色は3原色の輝度
比の組み合わせによって定まる。
【0004】
【従来の技術】マトリクス表示形式のAC型PDPにお
いては、帯電状態を均一にするリセットに続いて表示内
容に応じた帯電状態を形成するライン順次のアドレッシ
ングが行われ、その後に壁電荷を利用して周期的に放電
を生じさせるサステインが行われる。放電周期を短くす
れば、見かけの上で連続した発光状態が得られる。表示
の輝度は、サステイン期間における発光量の総和である
“積分発光強度”に依存する。通常、放電周期を規定す
るサステインパルスの周波数は一定とされ、輝度に応じ
てサステイン期間の長さ(すなわち放電回数)が設定さ
れる。
【0005】図8は従来のフレーム構成図、図9は従来
の階調変換特性を示す図である。PDPの階調表示方法
としては、1フレームを輝度(すなわち放電回数)の重
み付けをして複数のサブフレームに分割し、サブフレー
ム毎にアドレッシングを行って1フレームの総放電回数
を設定する方法が広く知られている(特開平4−195
188号)。例えば図8(A)のようにフレームFaを
5個のサブフレームSFa,SFb,SFc,SFd,
SFeに分割し、それらのサステイン期間TSの長さの
比を1:2:4:8:16とする。すなわち、各サブフ
レームSFa〜SFeに対して公比が「2」の等比数列
を用いたいわゆる“バイナリーの重み付け”を行う。各
サブフレームSFa〜SFeのアドレス期間TA(リセ
ット期間を含む)の長さは輝度の重みに係わらず一定で
ある。図8(A)の例では、階調レベルが「0」〜「3
1」の32階調の表示が可能である。
【0006】このようにサブフレーム単位の輝度の組合
せで中間調を再現する方法では、動きの激しい動画像を
表示したときに、偽輪郭(動偽輪郭)が生じる。偽輪郭
は、動画像表示において階調が滑らかに変化する部分で
観察者がサブフレームを分離して知覚し、表示内容とは
異なる明暗を知覚する現象であり、人間の目がフレーム
毎に離散的に映される動画像を連続的に追いかけること
によって動きとして認識する仮現運動に起因する。特に
肌色の画像では、階調が滑らかに変化する部分で色と輝
度の異なる色偽輪郭が生じ、表示品質が著しく低下す
る。このような偽輪郭は点灯シーケンスの変化が大きい
ほど、すなわちフレーム内の点灯時間中心が隣接するフ
レーム間で大きく異なるほど顕著になる。例えば32階
調の場合において、階調レベル15と階調レベル16と
の間、及び階調レベル7と階調レベル8との間で比較的
に偽輪郭が顕著である。
【0007】従来において、偽輪郭の軽減に有効な階調
表示方法として、" 重ね合わせ法"と呼称されるものが
提案されている(特開平7−175439号)。これ
は、図8(B)のように、フレームFaを構成するサブ
フレームSFa〜SFeのうち、輝度の重みの降順に選
択した1個又は複数個のサブフレームを複数個の分割サ
ブフレームSFe1,SFe2,SFd1,SFd2で
構成し、同じサブフレームに対応する各分割サブフレー
ムの表示期間が離れるように表示順序を選定することに
よって、フレームFb内での発光を平均化して極端な発
光又は非発光の連続を防止するものである。図8(B)
の例では、図8(A)における最大輝度のサブフレーム
SFe及び2番目に輝度の大きいサブフレームSFdが
分割されており、1フレームFbに対応したサステイン
期間TSの長さの比は8:4:1:2:4:8となって
いる。
【0008】このようにサブフレームを分割すると、1
フレームの表示におけるアドレッシングの回数が増えて
フレーム周期が長くなってしまう。ところが、テレビジ
ョン表示に代表される通常の用途では、フレーム周期が
規定されているので、アドレッシングの回数の増加は許
されない。実際の1回のアドレッシングの所要時間は最
長のサステイン期間と同程度又はそれ以上に長いので、
サステインの短縮によってアドレッシングの増加分を補
うことは難しい。したがって、輝度の重みの大きいサブ
フレームの分割にともなって、他のサブフレームの省略
が余儀なくされる。図8(B)の例では、重み「4」の
サブフレームSFcが省略されている。
【0009】サブフレームの省略にともなって必然的に
再現可能な階調数が減少する。そこで、従来では、各分
割サブフレームSFe1,SFe2,SFd1,SFd
2をフレーム構成要素としてサブフレームSFa,SF
bと同等に扱うことによって階調数の増大が図られてい
た。つまり、同じサブフレームに対応した分割サブフレ
ームの発光の有無を常に同一にするのではなく、これら
についても互いに独立に発光の要否が設定されていた。
図8(B)の例では、図9のように出力階調幅(階調の
1段分の輝度差)が入力階調範囲(例えば0〜255)
の全域にわたって均等な28段階の階調表示が可能であ
る。重みの最も小さいサブフレームSFaの輝度が出力
階調幅に相当する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、上述
したようにサブフレームを分割して偽輪郭を抑える際
に、フレーム内の発光期間をできるだけ均等に分散させ
るために分割サブフレームの輝度の重みが同じ値に選定
されていた。このため、重みが冗長になり、バイナリー
の重み付けを行う場合よりも階調数が少ないという問題
があった。
【0011】本発明は、偽輪郭を防止するとともに、階
調数の増大を図ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、順に
表示する時系列のフレームのそれぞれを、輝度の重みが
比較的に大きく且つ互いに近い値である少なくとも1組
のサブフレーム群を含む例えば互いに輝度の重みが異な
る複数のサブフレームで構成し、重みの似通ったサブフ
レームどうしの重みの差を全サブフレームの重みのうち
の最小値よりも小さい値とする。重みの似通った複数の
サブフレームを設けることにより、従来と同様にフレー
ム内の発光が平均化されて偽輪郭が防止される。重みの
差異が僅かであれば、同じ重みのサブフレームを設ける
従来例とほぼ同等の偽輪郭防止効果が得られる。なお、
重みの似通ったサブフレームどうしを時間的に離して表
示するのが望ましいが、これらサブフレームのサステイ
ン期間の間にはアドレス期間が存在して実質的に発光期
間が分断されるので、これらサブフレームが並ぶフレー
ム構成においても偽輪郭は防止される。一方、僅かでも
サブフレームどうしの間に重みの差異があれば、重みの
等しいサブフレームを設ける場合と比べてサブフレーム
の組み合わせが多様となる。ただし、重みの差異が重み
の最小値と等しい場合には、サブフレームの組み合わせ
に冗長性が生じてしまう。似通った重みどうしの差異が
重みの最小値以下であれば、上述のとおり偽輪郭が防止
され、しかも、2P (Pはサブフレーム総数)段階の階
調表示が可能となる。
【0013】本発明の重み付けでは階調幅が不均等とな
る。したがって、再現可能な階調数よりもフレームデー
タの階調数が多い場合において、見かけの階調数を増加
する手法として、公知の誤差拡散法が好適である。誤差
拡散法では、一定数の表示素子を組として階調レベルを
設定する面積階調法とは違って、入力階調レベルと出力
階調レベルとの誤差が小さいほど影響を受ける表示素子
が少なく解像度の低下が軽微となる。入力階調レベルに
対する出力階調レベルの設定に誤差拡散法を適用すれ
ば、見かけの階調数を入力階調数と同程度にすることが
できるとともに、解像度の低下を最小限に抑えることが
できる。
【0014】請求項1の発明の方法は、2値の発光制御
が可能な表示素子からなるマトリクス表示デバイスによ
る画面表示に際して、1フレームを輝度の重み付けをし
た複数のサブフレームに分割し、出力階調レベルに応じ
てサブフレーム単位で各表示素子の発光の有無を設定す
る階調表示方法であって、最も大きい重みとその次に大
きい重みとの差が最も小さい重みより小さくなるよう
に、前記各サブフレームに対する輝度の重み付けを行う
ものである。
【0015】請求項2の発明の階調表示方法は、フレー
ムデータの階調数と再現可能な階調数とが異なる場合
に、誤差拡散法を適用して前記各表示素子毎に前記フレ
ームデータに基づいて前記出力階調レベルを設定するも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るプラズマ表示
装置100の構成図である。プラズマ表示装置100
は、マトリクス形式のカラー表示デバイスであるAC型
のPDP1と、画面(スクリーン)を構成する多数のセ
ルを選択的に点灯させるための駆動ユニット80とから
構成されており、壁掛け式テレビジョン受像機、コンピ
ュータシステムのモニターなどとして利用される。
【0017】PDP1は、一対のサステイン電極X,Y
が平行配置された面放電形式のPDPであり、各セルに
サステイン電極X,Yとアドレス電極Aとが対応する3
電極構造の電極マトリクスを有している。サステイン電
極X,Yは画面のライン方向(水平方向)に延び、一方
のサステイン電極Yはアドレッシングに際してライン単
位にセルを選択するためのスキャン電極として用いられ
る。アドレス電極Aは列単位にセルを選択するためのデ
ータ電極であり、列方向(垂直方向)に延びている。
【0018】駆動ユニット80は、コントローラ81、
フレームメモリ82、データ処理回路83、サブフレー
ムメモリ84、電源回路85、Xドライバ87、Yドラ
イバ88、及びアドレスドライバ89を有している。駆
動ユニット80には外部装置から画素の色を特定するR
GBの各色の輝度レベル(階調レベル)を示す1色当た
りmビットのフレームデータDfが、各種の同期信号と
ともに入力される。
【0019】フレームデータDfは、フレームメモリ8
2に一旦格納された後、データ処理回路83へ送られ
る。データ処理回路83は、点灯させるサブフレームの
組合せを設定するデータ変換手段であり、フレームデー
タDfに応じたビット数のサブフレームデータDsfを
出力する。サブフレームデータDsfはサブフレームメ
モリ84に格納される。サブフレームデータDsfの各
ビットの値は、階調表示のためのサブフレームにおける
セルの発光の要否を示す情報である。
【0020】Xドライバ回路87はサステイン電極Xに
駆動電圧を印加し、Yドライバ回路88はサステイン電
極Yに駆動電圧を印加する。アドレスドライバ回路89
は、サブフレームデータDsfに応じてアドレス電極A
に駆動電圧を印加する。
【0021】図2はPDP1の内部構造を示す分解斜視
図である。PDP1において、サステイン電極X,Y
は、それぞれが透明導電膜41と金属膜(バス導体)4
2とからなり、前面側のガラス基板11の内面に配列さ
れている。これらサステイン電極X,Yを被覆する誘電
体層(低融点ガラス)17の表面には保護膜(MgO)
18が設けられている。アドレス電極Aは、背面側のガ
ラス基板21の内面に配列されている。各アドレス電極
Aの間に平面視直線状の隔壁29が1つずつ設けられ、
これらの隔壁29によって放電空間30がライン方向に
サブピクセル(単位発光領域)EU毎に区画されてい
る。そして、アドレス電極Aの上部及び隔壁29の側面
を含めて背面側の壁面を被覆するように、カラー表示の
ためのR,G,Bの3色の蛍光体層28が設けられてい
る。蛍光体層28は、放電で生じた紫外線によって局部
的に励起されて所定色の可視光を放つ。マトリクス表示
の1ラインにはサステイン電極対12が対応し、1列に
は1本のアドレス電極Aが対応する。1ピクセルEGは
ライン方向に並ぶR,G,Bの3つのサブピクセルEU
からなる。1つのサブピクセルEUに対応する構造体が
セルである。
【0022】図3は駆動シーケンスの一例を示す電圧波
形図である。サブフレームに割り当てられる表示期間T
sfは、リセット期間TR、アドレス期間TA、及びサ
ステイン期間TSに分かれる。リセット期間TR及びア
ドレス期間TAの長さは固定であるが、サステイン期間
TSの長さは輝度の重みが大きいほど長い。
【0023】リセット期間TRは、それ以前の点灯状態
の影響を防ぐため、画面全体の壁電荷の消去(初期化)
を行う期間である。全てのライン(ライン数はn)のサ
ステイン電極Xに波高値が面放電開始電圧を越える正極
性のリセットパルスPwを印加し、同時に背面側の帯電
とイオン衝撃を防ぐために全てのアドレス電極Aに正極
性のパルスを印加する。リセットパルスPwの立上がり
に呼応して全てのラインで強い面放電が生じ、セル内に
多量の壁電荷が生じる。壁電圧と印加電圧との相殺によ
って実効電圧が下がる。リセットパルスPwが立下がる
と、壁電圧がそのまま実効電圧となって自己放電が生
じ、全てのセルにおいてほとんどの壁電荷が消失し、画
面全体が一様な非帯電状態となる。
【0024】アドレス期間TAは、アドレッシング(点
灯/非点灯の設定)を行う期間である。サステイン電極
Xを接地電位に対して正電位にバイアスし、全てのサス
テイン電極Yを負電位にバイアスする。この状態で、先
頭のラインから1ラインずつ順に各ラインを選択し、該
当するサステイン電極Yに負極性のスキャンパルスPy
を印加する。ラインの選択と同時に、サブフレームデー
タDsfが示す点灯すべきセルに対応したアドレス電極
Aに対して正極性のアドレスパルスPaを印加する。選
択されたラインにおいて、アドレスパルスPaの印加さ
れたセルでは、サステイン電極Yとアドレス電極Aとの
間で対向放電が起こり、それが面放電に移行する。これ
ら一連の放電がアドレス放電である。サステイン電極X
がアドレスパルスPaと同極性の電位にバイアスされて
いるので、そのバイアスでアドレスパルスPaが打ち消
され、サステイン電極Xとアドレス電極Aとの間では放
電は起きない。
【0025】サステイン期間TSは、階調レベルに応じ
た輝度を確保するために、設定された点灯状態を維持す
る期間である。不要の放電を防止するため、全てのアド
レス電極Aを正極性の電位にバイアスし、最初に全ての
サステイン電極Yに正極性のサステインパルスPsを印
加する。その後、サステイン電極Xとサステイン電極Y
とに対して交互にサステインパルスPsを印加する。サ
ステインパルスPsの印加毎に、アドレス期間TAにお
いて壁電荷の蓄積したセルで面放電が生じる。サステイ
ンパルスPsの印加周期は一定であり、輝度の重みに応
じて設定された個数のサステインパルスPsが印加され
る。
【0026】次に、プラズマ表示装置100における階
調表示方法を説明する。以下では、フレームデータDf
の1色当たりのビット数mを「8」とする。すなわち、
フレームデータDfのデータ値範囲を「0〜255」と
する。また、便宜的にリセット期間TRをアドレス期間
TAの一部とみなしてフレーム構成を図示する。
【0027】図4はフレーム構成図、図5は出力階調レ
ベルとサブフレームデータとの対応を示す図、図6は入
力信号とパネル輝度との階調レベルの対応を示す図であ
る。階調表示を行うために、フレームFを6個のサブフ
レームSF1,SF2,SF3,SF4,SF5,SF
6に分割する。ただし、テレビジョンのようにインタレ
ース形式で走査された画像を再生する場合には、1つの
フレームFに対して複数のフィールドを割り当て、各フ
ィールドを6個のサブフレームSF1〜SF6に分割す
る。このとき、各サブフレームSF1〜SF6の輝度の
重みを、順に例えば「1」「2」「4−(1/4)」
「4+(1/4)」「8−(1/3)」「8+(1/
3)」とする。そして、これらサブフレームSF1〜S
F6の配列順序(表示順序)をSF5→SF3→SF1
→SF2→SF4→SF6とする。つまり、基本的には
図8(B)の従来例と同様に、比較的に重みの大きいサ
ブフレームを分散配置して偽輪郭を防止する。従来例と
の差異は、重みの等しいサブフレームの組ではなく、重
みの似通ったサブフレームの組(サブフレーム群)を設
ける点である。本実施形態においては、サブフレームS
F5とサブフレームSF6との組、及びサブフレームS
F3とサブフレームSF4との組が重みの似通ったサブ
フレーム群である。これら2個のサブフレーム群のそれ
ぞれにおいて、重みの差は全サブフレームの重みの最小
値(サブフレームSF1の重みである「1」)より小さ
い。
【0028】このようなフレーム構成によれば、偽輪郭
を防止することができるとともに、図5に示されるよう
に各サブフレームSF1〜SF6について点灯の要否を
設定することにより、64段階の階調表示を行うことが
できる。ただし、サブフレームSF3〜SF6の輝度の
重みが最小の重み(「1」)の整数倍ではないので、図
6のように階調幅は不均等となる。
【0029】サブフレームSF1〜SF6について点灯
の要否を設定、すなわちフレームデータDfからサブフ
レームデータDsfへの変換に際して、誤差拡散法を適
用することにより、見かけの階調数を増大することがで
きる。
【0030】図7は誤差拡散処理の概要を説明するため
の図である。データ処理回路83(図1参照)は、同じ
発光色のセルに順に注目し、注目セルの入力階調レベル
Hiに対応した理想出力階調レベルHgと実際に表示さ
れる出力階調レベルHpとの誤差ΔHを図7(B)のよ
うに周辺のセルに一定比率で分配するデータ処理を行
う。2番目以降に注目したセルでは、そのフレームデー
タDfに対応した理想出力階調レベルHgと分配された
誤差分の合計との和(表示すべき階調レベル)に対し
て、出力階調レベルHpとの誤差ΔHが算出される。本
実施形態において、理想出力階調レベルHgは次式で表
される。
【0031】Hg=(28/256)Hi 以上の実施形態では、重みの似通った2個のサブフレー
ム群を含む計6個のサブフレームSF1〜SF6にフレ
ームFを分割する例を挙げたが、サブフレームの総数
P、重みの似通ったサブフレーム群の数M’、重みの似
通ったサブフレームどうしの重みの差は例示に限定され
ない。以下の条件を満たすフレーム構成であれば、本発
明の目的を達成することができる。
【0032】ここでは、重みの昇順にサブフレームを並
べ、各サブフレームに順位(i,j)をつける。iは、
重みの似通ったサブフレーム群を1個のサブフレームと
した順位を示し、1≦i≦Nの範囲内の値をとる。j
は、各サブフレーム群の中での順位を示し、1≦j≦k
(i)の条件を満たす。k(i)はサブフレーム群に属
するサブフレームの個数であり、他と重みが似通ってい
ない単独のサブフレームにおけるk(i)の値は「1」
である。重ね合わせ法では、重みの大きい側からサブフ
レーム群を設けるように重み付けを行うので、単独のサ
ブフレームの重みは小さいことになる。単独のサブフレ
ームが無い場合もあり得る。単独のサブフレームの個数
Mとサブフレーム群の個数M’との合計がNである。
【0033】各サブフレーム(単独のサブフレーム又は
サブフレーム群に属する個々のサブフレーム)の積分発
光強度L(i,j)は、基本成分l(i)と微小変量成
分α(i,j)との和であり、(1)式で表される。
【0034】 L(i,j)=l(i)+α(i,j) …(1) ただし、1≦i≦N 1≦j≦k(i) l(i)=2i-1 ×l(1) 〔1≦i≦M〕 k(i)=1 〔1≦i≦M〕 k(i)>1 〔M+1≦i≦N〕 α(i,j)=0 〔1≦i≦M〕 |α(i,j)−α(i,j+1)|≦l(1) 〔M+1≦i≦N,1≦j<k(i)〕 なお、図4の例と(1)式に係わる変数との対応は次の
とおりである。
【0035】 M=2、M’=2、N=4 SF1:(1,1) SF2:(2,1) SF3:(3,1) SF4:(3,2) SF5:(4,1) SF6:(4,2) k(i)=2 〔M+1≦i≦N〕 l(3)=4×l(1) l(4)=8×l(1) α(3,1)=−(1/4)×l(1) α(3,2)=(1/4)×l(1) α(4,1)=−(1/3)×l(1) α(4,2)=(1/3)×l(1)
【0036】
【発明の効果】請求項1又は請求項2の発明によれば、
偽輪郭の防止を図りつつ、階調数を増大させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ表示装置の構成図であ
る。
【図2】PDPの内部構造を示す分解斜視図である。
【図3】駆動シーケンスの一例を示す電圧波形図であ
る。
【図4】フレーム構成図である。
【図5】出力階調レベルとサブフレームデータとの対応
を示す図である。
【図6】入力信号とパネル輝度との階調レベルの対応を
示す図である。
【図7】誤差拡散処理の概要を説明するための図であ
る。
【図8】従来のフレーム構成図である。
【図9】従来の階調変換特性を示す図である。
【符号の説明】
1 PDP(マトリクス表示デバイス) F フレーム SF1〜6 サブフレーム Df フレームデータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2値の発光制御が可能な表示素子からなる
    マトリクス表示デバイスによる画面表示に際して、1フ
    レームを輝度の重み付けをした複数のサブフレームに分
    割し、出力階調レベルに応じてサブフレーム単位で各表
    示素子の発光の有無を設定する階調表示方法であって、 最も大きい重みとその次に大きい重みとの差が最も小さ
    い重みより小さくなるように、前記各サブフレームに対
    する輝度の重み付けを行うことを特徴とする階調表示方
    法。
  2. 【請求項2】フレームデータの階調数と再現可能な階調
    数とが異なる場合に、誤差拡散法を適用して前記各表示
    素子毎に前記フレームデータに基づいて前記出力階調レ
    ベルを設定する請求項1記載の階調表示方法。
JP9214259A 1997-08-08 1997-08-08 階調表示方法 Withdrawn JPH1152912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9214259A JPH1152912A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 階調表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9214259A JPH1152912A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 階調表示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1152912A true JPH1152912A (ja) 1999-02-26

Family

ID=16652797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9214259A Withdrawn JPH1152912A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 階調表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1152912A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030078297A (ko) * 2002-03-29 2003-10-08 정주영 플라즈마 디스플레이 패널의 계조 구현 방법
CN100394464C (zh) * 2002-03-28 2008-06-11 日本电气株式会社 图像显示方法及图像显示装置
CN100437692C (zh) * 2004-05-28 2008-11-26 三星Sdi株式会社 等离子显示板驱动方法和装置
JP2009229865A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置の階調制御方法
JP2013068792A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Sony Corp 表示装置、表示方法および電子機器
CN117079587A (zh) * 2023-10-16 2023-11-17 长春希达电子技术有限公司 一种有源Micro-LED均匀性补偿方法及显示装置
WO2023246828A1 (zh) * 2022-06-24 2023-12-28 北京集创北方科技股份有限公司 一种led显示屏驱动方法、***、装置、设备及介质

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100394464C (zh) * 2002-03-28 2008-06-11 日本电气株式会社 图像显示方法及图像显示装置
KR20030078297A (ko) * 2002-03-29 2003-10-08 정주영 플라즈마 디스플레이 패널의 계조 구현 방법
CN100437692C (zh) * 2004-05-28 2008-11-26 三星Sdi株式会社 等离子显示板驱动方法和装置
US7876338B2 (en) 2004-05-28 2011-01-25 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma display panel driving method and apparatus
JP2009229865A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置の階調制御方法
JP2013068792A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Sony Corp 表示装置、表示方法および電子機器
US9483972B2 (en) 2011-09-22 2016-11-01 Sony Corporation Display device, display method, and electronic system
WO2023246828A1 (zh) * 2022-06-24 2023-12-28 北京集创北方科技股份有限公司 一种led显示屏驱动方法、***、装置、设备及介质
CN117079587A (zh) * 2023-10-16 2023-11-17 长春希达电子技术有限公司 一种有源Micro-LED均匀性补偿方法及显示装置
CN117079587B (zh) * 2023-10-16 2024-01-09 长春希达电子技术有限公司 一种有源Micro-LED均匀性补偿方法及显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0903718B1 (en) AC plasma display panel and method of driving the same
KR100454786B1 (ko) 텔레비젼화상신호의계조표시방법및그장치
US6680716B2 (en) Driving method for plasma display panels
JP5077860B2 (ja) Pdpの駆動方法および表示装置
US6278422B1 (en) Method of driving plasma display panel and display apparatus
JPH10153982A (ja) 階調表示方法および階調表示装置
EP1288893A2 (en) Method and device for displaying image
KR100314607B1 (ko) Pdp의 구동 방법
JP4023524B2 (ja) 階調表示方法
JP4089759B2 (ja) Ac型pdpの駆動方法
US8305301B1 (en) Gamma correction
JP4867170B2 (ja) 画像表示方法
KR100781011B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 및 플라즈마디스플레이 장치
JPH1152912A (ja) 階調表示方法
EP0923066B1 (en) Driving a plasma display panel
JP4240160B2 (ja) Ac型pdpの駆動方法及びプラズマ表示装置
EP1622114A2 (en) Method for driving a plasma display panel
US8289233B1 (en) Error diffusion
JPH10304281A (ja) 階調表示方法
JP3606861B2 (ja) Ac型pdpの駆動方法
WO2003063122A1 (en) Method of driving a plasma display panel
JPH11175025A (ja) Ac型pdpの駆動方法
JP3764896B2 (ja) Pdpの駆動方法
JPH09230822A (ja) 階調表示方法
JP2000148085A (ja) プラズマディスプレイパネルの表示制御方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041102