JPH1152755A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1152755A
JPH1152755A JP9214216A JP21421697A JPH1152755A JP H1152755 A JPH1152755 A JP H1152755A JP 9214216 A JP9214216 A JP 9214216A JP 21421697 A JP21421697 A JP 21421697A JP H1152755 A JPH1152755 A JP H1152755A
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JP
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transfer
image
belt
rubber
image forming
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JP9214216A
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English (en)
Inventor
Yukio Hara
幸雄 原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写搬送ベルトの汚れやその表面にクラック
が発生することがなく、しかも転写材上に画像の一部が
白抜けする画像欠陥が発生することのない画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置は、画像情報に応
じた静電潜像が形成される像担持体1と、静電潜像をト
ナー像として可視化する現像装置4と、転写材Pをトレ
イ10から転写領域を経由して定着装置11に搬送する
と共に、トナー像を電界によって転写材に転写する転写
搬送ベルト7とを備える。転写搬送ベルト7は、ゴム変
性フッ素樹脂材料で構成される表面層と下層の弾性層を
有する少なくとも2層構造のベルト材料からなり、その
体積抵抗率が108〜1010Ωcm の範囲にある。表面層
はカーボンブラック分散のウレタンゴム変性フッ素樹脂
材料からなり、弾性層はDBP吸油性の異なる2種以上
のカーボンブラックを分散させた非相溶系のブレンドゴ
ム材料で構成することがそれぞれ好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機,
レーザプリンター,ファクシミリ,これらの複合OA機
器等の電子写真方式を利用した画像形成装置に関する。
より具体的には、転写材搬送用ベルトを用いて、像担持
体に形成されたトナー像を用紙等の転写材に静電的に転
写するタイプの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置において、用紙等の転写材
の搬送と感光体ドラム等の像担持体上に形成されたトナ
ー像の転写材への転写を兼ねたベルトには、高い引張強
度の他に通紙耐久性が要求される。かかる転写搬送ベル
ト材料としては、従来から種々の熱可塑性エラストマー
が提案されており(例えば、特開平2−10389号公
報)、ベルトの厚みを厚くすることにより通紙耐久性が
得られる。しかし、熱可塑性エラストマーで構成された
ベルトは、材料固有の応力歪みにより変形が生じやす
い。特にベルトの走行を長時間停止すると、ベルトを張
架する支持ロールの曲率にならって変形が生じやすく、
転写材を静電的に吸着して安定的に搬送できないことが
ある。また、走行中の蛇行やスリップの防止を目的とし
た転写搬送ベルトとして、ポリエチレンフィルムを積層
した体積抵抗率1015〜1016ΩcmのEPDMが、特開
平2−264277号公報に提案されている。さらに、
転写直後の複写用紙を像担持体から剥離するACチャー
ジャが不要である転写搬送ベルトとして、体積抵抗率1
10〜1013Ωcmの基体層と、ポリアミドやフッ素樹脂
等を樹脂成分とする1010Ωcm以上の表面層からなる弾
性体が、特開昭63−83764号公報に提案されてい
る。
【0003】上記公報に開示されたベルトはいずれも体
積抵抗率が少なくとも1010Ωcmと高く、このような転
写搬送ベルトを用いた場合には、転写時の電界を大きく
する必要があり、転写部材に電圧を印加する電源の負担
が大きくなる。また、転写材は、転写搬送ベルトの静電
力により吸着されて搬送されるため、転写材がベルトか
ら離れる際に放電が発生することがある。この剥離放電
は特に低温低湿の環境下で発生しやすい。放電現象が発
生すると、転写材上のトナーの一部が逆極性となって転
写不良が発生し、転写材上では一部白抜けという画像欠
陥が発生するため、転写像に乱れが生じて良好な画質が
得られ難い。その対策として、体積抵抗率を109Ωcm
以下としたクロロプレンのゴム弾性体またはその表面に
ウレタン樹脂やナイロンをコートした転写搬送ベルト
が、特開平8−185068号公報に提案されている。
しかし、ゴム弾性体単層のベルトでは、ゴム材料に粘着
性があるため、浮遊しているトナーがベルト表面に付着
しやすく、転写材の裏汚れが生じやすい。ゴム弾性体に
ウレタン樹脂をコートした2層構造の場合には、樹脂自
体が柔軟性を有するため、下層の弾性体の変形に対する
表面層の追随性は良好であるが、ウレタン樹脂は粘着性
の樹脂であるために、やはりトナーが付着しやすく汚れ
が生じる等の欠点がある。また、ナイロン(ポリアミ
ド)や前記フッ素樹脂をコートした場合には、表面層の
樹脂が硬いので、ベルト支持ロールの曲率部で弾性体の
変形に表面層が追随できないため、長期にわたる使用に
おいて表面層にクラックが発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
において、熱可塑性エラストマーのベルトでは、長時間
停止していると、ベルト支持ロールの曲率にならって変
形が生じやすく、ベルトに静電的に吸着される転写材の
搬送が不安定であるという欠点があった。体積抵抗率が
高いベルトを用いた場合には、転写材をベルトに保持す
るに必要な電圧が必然的に高くなり、転写材がベルトか
ら離れる際に放電が発生しやすくなる。そのため、転写
画像に乱れが生じやすく、良好な画質が得られ難いとい
う問題があった。また、ゴム弾性体またはウレタン樹脂
やナイロンをコートした転写搬送ベルトでは、転写材の
裏汚れが生じやすいかあるいはナイロンコート層にクラ
ックが発生するという問題があった。そこで、本発明の
目的は、上述の問題点を解消しようとするものであっ
て、転写搬送ベルトの汚れやその表面層にクラックが発
生することがなく、しかも転写材上に画像の一部が白抜
けする画像欠陥の発生を防止して高質の画像を安定して
得ることが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述の問題
点を解消すべく鋭意研究・検討を重ねてきたところ、非
粘着性でトナー付着力が小さく、かつ弾性を持たせた材
料で転写搬送ベルトの表面層を構成することによって、
ベルトの汚れが防止されるだけでなく、下層の弾性層の
変形に対するベルトの追随性が良好になるためクラック
の発生が防止され、さらにベルトの体積抵抗率を特定の
範囲に設定することによって、剥離放電による前記画像
欠陥の発生が防止されるとの知見を得て、本発明をなす
に至ったものである。すなわち、本発明は、画像情報に
応じた静電潜像が形成される像担持体と、像担持体に形
成された静電潜像をトナーによりトナー像として可視化
する現像装置と、像担持体に対向する転写領域に転写材
を搬送して、像担持体上に担持された未定着トナー像を
電界によって像担持体から転写材に移行させると共に、
トナー像を担持した転写材を静電的に吸着して搬送する
転写搬送ベルトとを備え、該転写搬送ベルトは、ゴム変
性フッ素樹脂材料で構成される表面層と下層の弾性層を
有する複数層のベルト材料からなり、かつその体積抵抗
率が108〜1010Ωcmの範囲にある画像形成装置にか
かる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の画像形成装置の概略構成図を図1に示す。同図
において、感光体ドラムからなる像担持体1の周囲に
は、その回転方向に沿って順次、帯電器2、画像書込手
段3、現像装置4、転写器5、クリーニング装置6等が
配置されている。また、像担持体1表面に当接しながら
該像担持体1と転写器5の間を矢印方向に走行する転写
搬送ベルト7が、ベルトローラ8a,8bに張架されて
いる。像担持体1に対向して転写器5が転写搬送ベルト
7を介して圧接する部位が転写領域となり、転写器5に
は転写時に電源9から転写電圧が印加される。上記転写
搬送ベルト7は、転写材収容トレイ10からの転写材
(以下、用紙Pで代表することがある)を転写領域に搬
送し、更に転写トナー像を担持した用紙Pを定着装置1
1に搬送する。
【0007】図1に示すモノカラー画像形成装置におい
て、矢印方向に回転する像担持体1表面が帯電器2で一
様に帯電された後、画像処理されたレーザ光等の画像書
込手段3により静電潜像が形成される。静電潜像はトナ
ーを収容した現像装置4により可視化され、トナー像が
形成される。一方、転写材収容トレイ10から送給され
た用紙Pは、上記トナー像が転写領域を通過するのと同
期するよう所定のタイミングで、転写搬送ベルト7によ
り転写領域に搬送される。転写領域において、電源9か
ら転写器5に転写電圧が印加され、像担持体1上に担持
されたトナー像は、転写電界によって転写搬送ベルト7
上の用紙Pに静電的に転写される。像担持体1から移行
した未定着トナー像を担持した用紙Pは、転写搬送ベル
ト7上に静電的に吸着された状態で定着装置11に搬送
され、定着処理された後機外に排出される。転写後の像
担持体1はクリーニング装置6等により残留トナーや電
荷が除去され、次の画像形成プロセスに備える。
【0008】本発明の画像形成装置は、上述のモノカラ
ー画像形成装置の他にも、例えば感光体ドラム等の1つ
の像担持体上に多重トナー像を担持するカラー画像形成
装置、各色毎の現像器を備えた複数の像担持体を中間転
写体上に直列に配置したタンデム型カラー画像形成装
置、1つの像担持体上に形成される各色のトナー像をベ
ルト状またはドラム型中間転写体上に繰り返し一次転写
を行うカラー画像形成装置等に適用することができる。
図2は、中間転写体として中間転写ドラムを備えたカラ
ー画像形成装置の概略構成図である。このカラー画像形
成装置は、二次転写部となる転写領域が中間転写ドラム
を介して像担持体に対向する位置にあり、上記転写領域
において、像担持体からのトナー像を中間転写ドラムを
介して転写搬送ベルトにより搬送される転写材に移行す
る方式にかかる。すなわち、図1に示す画像形成装置に
おいて、像担持体1と転写搬送ベルト7の裏面側に配置
された転写器5との間に中間転写ドラム12が設けら
れ、中間転写ドラム12の下流側にはドラムクリーナ1
3が配置されている。また、現像装置4は各色の静電潜
像に対応するトナーを収容した複数の現像器41〜44
備え、各現像器にはそれぞれ黒(K),イエロー(Y),マ
ゼンタ(M),シアン(C)の各色トナーが収容されてい
る。
【0009】図2において、前述と同様にして第1色目
の静電潜像が形成される。静電潜像はその色に対応する
トナーを収容した現像装置4により可視化されたトナー
像が形成される。第1色目のトナー像は、像担持体1と
中間転写ドラム12とが接触する一次転写領域に到達す
ると、像担持体1と接地された中間転写ドラム12との
電位差によって、中間転写ドラム12に一次転写され
る。以降同様にして、像担持体1上に現像された第2色
目,第3色目,第4色目のトナー像が、中間転写ドラム
12に順次重ね合わせられるように一次転写される。中
間転写ドラム12上に担持された多重トナー像は、前述
と同様にして、転写搬送ベルト7により二次転写領域に
搬送されてくる用紙Pに一括転写される。未定着多重ト
ナー像を担持した用紙Pは、定着装置11に搬送されて
定着処理される。一次転写後の像担持体1は、クリーニ
ング装置6等により残留トナーや残留電荷が除去され、
二次転写後の中間転写ドラム12は、ドラムクリーナ1
3により残留トナー等が除去され、次の画像形成プロセ
スに備える。上記画像形成装置において、フルカラー以
外の多色画像を形成する場合は、2個または3個の現像
器に多色画像に対応したトナーを収容することになる。
【0010】前記転写器5としてはコロトロン等のコロ
ナ転写器,転写ロール(バイアスロール)などが用いら
れる。後者のバイアスロールを用いる場合は、転写搬送
ベルト7を張架する支持ロールとして機能する。転写器
5には、例えば図1に示すモノカラー画像形成装置の場
合は0.5〜1.5kV、図2に示すカラー画像形成装置
の場合は1〜4kVの転写電圧がそれぞれ電源9から印
加される。また、中間転写ドラム12を用いる場合は、
ドラムが変形しないよう厚さ3mm以上のアルミニウ
ム,ステンレス鋼(SUS),銅等で形成された円筒状
基体の外周面に導電剤分散の各種ゴム材料または樹脂フ
ィルムが被覆される。その構成材料としては、例えば単
層の場合はフッ素ゴム、2層の場合はフッ素樹脂材料で
被覆された各種発泡ゴムが好適である。中間転写ドラム
の表面抵抗率は108〜1014Ω/□ の範囲、その厚み
は0.5〜10mm特に1〜5mmの範囲にあることが
それぞれ好ましい。転写搬送ベルト7を張架する前記ベ
ルトローラ(8a,8b)は、2本に限られるものではな
く、バイアスロールを除いて3本以上設けてもよい。こ
れらのベルトローラ(8a,8b,…)は、金属または
合金、導電剤を分散させた各種の樹脂や剛性を持たせた
ゴム材料からなる体積抵抗率103Ωcm 以下の導電性ロ
ールで構成される。その外径は通常8〜12mmの範囲
にあればよい。
【0011】転写搬送ベルト7は複数層のベルト材料か
らなる。例えば、図3に示す2層構造の場合は、導電剤
分散の弾性材料で構成される弾性層7aと、導電剤分散
の柔軟な材料で構成される表面層7bからなる。3層以
上の場合は、例えば材質,抵抗等の電気特性,硬度など
が異なる複数層の弾性層と、上記表面層からなる層構造
を挙げることができる。下層を構成する弾性材料として
は、例えば水素添加ポリブタジエンゴム,ブチルゴム,
イソプレンゴム,塩素化イソプレンゴム,クロロプレン
ゴム,アクリルゴム,ウレタンゴム,シリコーンゴム,
フッ素ゴム,EPDM(エチレンプロピレンジエンゴ
ム),SBR(スチレン−ブタジエンゴム),NBR
(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)等、これらの2
種以上のブレンドゴムが用いられる。導電剤としては、
例えばカーボンブラック,グラファイト等の炭素系物
質、アルミニウム,銅,銅合金等の金属または合金、酸
化錫,酸化亜鉛,チタン酸カリウム,酸化錫−酸化イン
ジウムまたは酸化錫−酸化アンチモン複合酸化物等の導
電性金属酸化物などの1種または2種以上の微粉末が用
いられる。また、これらの導電剤で硫酸バリウム等の絶
縁性微粒子を被覆したものでもよい。弾性層の体積抵抗
率は、後述の表面層と同様の理由により、108〜10
10Ωcmの範囲にあることが好ましい。体積抵抗率が上記
範囲にあれば、これと同じ範囲に設定される転写搬送ベ
ルトの体積抵抗率を調整することが容易でもある。ま
た、弾性層の厚みは、像担持体または中間転写体とのニ
ップ圧を低く抑えて良好な転写性を確保するために、
0.5〜1.2mmの範囲にあることが好ましい。
【0012】上記弾性材料としては、互いに相溶性のな
いブレンドゴム材料が好適である。導電剤としては、コ
ストの点でカーボンブラックが好適に用いられる。ここ
で、物質の分子間力を表す指標として、下記の式(1)
で示される溶解度パラメータ(solubility parameter;
SP値)δがある。このSP値は大きいほど極性が高
く、その差が小さいほど相溶性があり、差が大きいほど
相溶性のないことが知られている。 δ2 = δ2 d+δ2 p′+δ2 h (1) (式中、δ2d,δ2p′,δ2h は、それぞれ分散力,極
性効果および水素結合に基づくSP値である。) 上記SP値(δ)はまた、凝集エネルギーをE(cal=4.
1868J)、分子容をVm(cm3)とすると、下記の
式(2)で示すことができる。 δ = (E/Vm)1/2[J1/2/cm2/3] (2)
【0013】SP値の高いゴム材料としては、ウレタン
ゴム(SP値:10),塩素化イソプレンゴム(9.3
5),NBR(9.31),クロロプレンゴム(8.7
1)等が挙げられる。また、SP値の低いゴム材料とし
ては、シリコーンゴム(SP値:7.45),ブチルゴ
ム(7.85),EPDM(8.0),水素添加ポリブ
タジエンゴム(8.08)等が挙げられる。これらのゴ
ム材料のポリマー主鎖の側鎖置換基や共重合成分の比率
が異なる場合は、同系のゴム材料でもSP値に幅があ
る。一般に、SP値の高い材料は導電剤と親和性があ
り、SP値の低い材料は導電剤との親和性が乏しい。弾
性層の構成材料としては、SP値の差が1.0以上好ま
しくは1.3以上ある少なくとも2種以上のブレンドゴ
ムが特に好適である。かかるブレンドゴム材料の好まし
い組合せとしてはNBRとEPDMを挙げることができ
る。その組成比は重量比で2:8〜7:3の範囲にある
ことが好ましい。
【0014】非相溶系のブレンドゴム材料に導電剤を分
散させると、図4に示すように、ゴム材料のブレンド比
率の高い海相と同比率の低い島相との界面に導電剤が密
に凝集して、不均一に分散した状態の導電性ゴム相が形
成される。この導電性ゴム相は、導電剤が密に凝集した
部分が導電に寄与するので、安定した導電路を形成する
ことができる。しかも、導電剤の配合量を少なくするこ
とができるので、ゴム相の硬度の上昇を抑制することが
できる。導電剤としてカーボンブラックを用いた場合
は、これを添加したゴム組成物中において連鎖状に結合
する性質があり、かかる連鎖結合の長さに応じてゴム組
成物の抵抗値が異なったものになる。この連鎖結合が長
ければ、弾性層の導電性は向上しその抵抗値は低下す
る。一方、連鎖結合が短かければ、弾性層の導電性は低
下しその抵抗値は高くなる。したがって、長い連鎖結合
を形成するカーボンブラックを添加した場合は、短い連
鎖結合を形成するカーボンブラックを同量添加した場合
と比較して、転写搬送ベルトの抵抗値が大きく変化する
ことになる。上記連鎖結合の長さは、カーボンブラック
個々の粒子の粒径や表面活性度に依存しているが、これ
を示す指標の1つとして、ASTM D2414-6TT
に定義されたDBP(ジブチルフタレート)吸油性があ
る。このDBP吸油性は、カーボンブラック100gに
吸収されるDBP量(ml)が多いか少ないかで表され
る。このDBP吸油性の高いすなわち吸油量の多いカー
ボンブラックほど、長い連鎖結合を形成するものとされ
ている。
【0015】転写搬送ベルトの製造に際し、DBP吸油
性の高いカーボンブラックのみをブレンドゴムに添加し
て、転写搬送ベルトの抵抗値を調整しようとすると、添
加量の僅かな増減でも抵抗値が大きく変化することにな
る。そのため、カーボンブラックの添加量を厳密に規定
しなくては、所定の抵抗値を転写搬送ベルトに付与する
ことができない。一方、DBP吸油性の低いカーボンブ
ラックのみを添加して、転写搬送ベルトの抵抗値を調整
すれば、DBP吸油性の高いカーボンブラックのみを添
加した場合よりも、カーボンブラックがゴム組成物中に
略均一に分散するので、添加量の増減に伴う抵抗値の変
化の割合は小さくなる。しかし、所定の抵抗値を転写搬
送ベルトに付与するためには、DBP吸油性の高いカー
ボンブラックのみを添加する場合よりも、多量のカーボ
ンブラックを添加する必要がある。その結果、ゴム組成
物中のカーボンブラックの配合割合が高まることから、
ゴム組成物をバンバリーミキサー,ニーダー等で混練す
る際に高粘度となるため加工が困難になる。したがっ
て、DBP吸油性の高いカーボンブラックと吸油性の低
いカーボンブラックのDBP吸油性の異なる2種以上を
併用することが好ましい。
【0016】前記ブレンドゴム材料にカーボンブラック
を添加する場合、DBP吸油性に差があるものであれば
よいが、かかる差があまりに小さいと、1種類のカーボ
ンブラックを添加した場合と同じような結果を生じるこ
とになる。したがって、カーボンブラックとしては、あ
る程度DBP吸油量に差のあるものが好ましく、DBP
吸油性の高いカーボンブラックの吸油量が250ml/10
0g以上であり、吸油性の低いカーボンブラックの吸油量
が100ml/100g以下であることが好ましい。具体的に
は、吸油性の高いカーボンブラックとしては、例えば吸
油量447ml/100gのHS−500(旭カーボン(株)
製)、吸油量360ml/100gのケッチェンブラック(ラ
イオンアグゾ(株)製)、吸油量288ml/100gの粒状ア
セチレンブラック(電気化学(株)製)、吸油量265ml
/100gのバルカンXC−72(キャボット社製)等のア
セチレンブラックなどが挙げられる。また、吸油性の低
いカーボンブラックとしては、例えば吸油量28ml/10
0gのアサヒサーマルFT、吸油量35ml/100gのアサヒ
サーマルMT(旭カーボン(株)製)等のサーマルブラッ
クなどが挙げられる。
【0017】このように、DBP吸油性の異なるカーボ
ンブラックの混合割合とゴム材料に対する配合量を調整
することによって、前記した108〜1010Ωcm の領域
内で転写搬送ベルトの抵抗値の急激な変化を抑制するこ
とができる。同時に、吸油性の低いカーボンブラック単
独と比較して、少量の添加量で抵抗値のバラツキの小さ
い導電化が可能となる。したがって、弾性層の構成材料
として、2種以上の非相溶性のブレンドゴムとDBP吸
油性の異なる2種以上のカーボンブラックを用いること
により、ブレンドゴム界面にカーボンブラックが密に凝
集して、弾性層中に安定した導電路が形成されるので、
弾性層ならびに転写搬送ベルトに安定した抵抗値を付与
することが可能となる。
【0018】表面層は、前述のように、導電剤を分散し
た柔軟な材料で構成される。かかる材料としては、各種
ゴム材料で変性されたフッ素樹脂が用いられる。フッ素
樹脂はベルト表面にトナーが付着し難いという特性を有
するので、搬送時にベルト上に吸着される用紙の裏汚れ
が生じ難く、良質の画像を得ることができる。また、ゴ
ム変性されたフッ素樹脂は弾性を有するので、下層の弾
性層の変形に対する追随性が良好であり、ベルトローラ
曲率部での繰り返し変形による表面層のクラック発生の
恐れがない。フッ素樹脂としては、TFE(テトラフル
オロエチレン)樹脂,ポリフッ化ビニリデン,FEP
(TFE−ヘキサフルオロプロピレン共重合体),エチ
レン−TFE共重合体,TFE−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体等が挙げられる。フッ素樹脂を
変性するゴム材料としては、特に限定されるものではな
いが、ウレタンゴムやフッ素ゴムが好適に用いられる。
例えば、ウレタンゴムを用いた場合、ポリウレタンのソ
フトセグメントによってベルト材料に弾性が付与され
る。また、導電剤としては、前記したようなものが用い
られるが、価格の点でカーボンブラックが好適である。
【0019】ゴム変性フッ素樹脂の市販品としては、フ
ッ素ゴム変性FEP樹脂を含有する水エマルジョン塗料
にカーボンブラックを分散させたダイキン工業(株)製の
NF−940、同じくウレタン変性TFE樹脂の日本ア
チソン(株)製のエムラロン345ESD,エムラロンJ
YL−601ESD等が挙げられる。また、例えばTF
E樹脂微粉末およびカーボンブラックを分散させた導電
性ウレタン塗料等を用いることもでき、上記TFE樹脂
としては粒径0.3〜0.7μmの(株)喜多村製のKTL
−500Fが挙げられる。表面層は、上記したような導
電性塗料を弾性層上に塗布した後、加熱することにより
形成される。塗布法としては、刷毛塗り,ディピング
法,スプレー法,ロールコータ法等を採用することがで
きる。加熱の温度範囲は、例えばNF−940等の導電
性フッ素ゴム変性塗料の場合で170〜300℃、上記
エムラロン等の導電性ウレタン変性塗料を用いる場合で
80〜150℃である。表面層の厚みは、一般に10〜
60μm、好ましくは15〜30μmの範囲にある。膜
厚が10μm未満であると、転写搬送ベルトが像担持体
または中間転写体と用紙を介して圧接を繰り返すことか
ら、表面層が摩耗して下層の弾性層が露出する恐れがあ
る。また、表面層を塗布法で形成する場合、均一な膜厚
を形成することが困難になる。一方、膜厚が60μmを
超えると、塗布法により弾性層を被覆する場合、表面に
液ダレが生じやすく、平滑かつ均一な塗膜を安定して形
成することが困難になる。
【0020】本発明におけるベルト材料の表面層は、そ
の体積抵抗率が108〜1010Ωcmの範囲にある。転写
搬送ベルトの体積抵抗率が108Ωcm より低下すると、
転写器によって付与された電荷が流れやすくなるため、
静電的な吸着力によって転写材をベルト上に保持するこ
とができなくなる。また、カラー画像形成装置において
は、像担持体または中間転写体から転写材上に移行した
トナーの電荷を保持する静電的な力が働かなくなるた
め、トナー同士の静電的反撥力や画像エッジ付近のフリ
ンジ電界の力によって、画像周囲にトナーが飛散してブ
ラーが発生するようになる。一方、体積抵抗率が1010
Ωcmより高くなると、ベルト上に転写材を保持するに必
要な転写電圧が高くなり、放電が発生しやすくなる。こ
の放電現象が発生すると、転写材上に移行したトナーの
一部が逆極性となって転写不良が発生する。その結果、
転写材上では一部白抜けという画像欠陥が発生して転写
画像に乱れが生じ、良好な画像が得られ難くなる。本発
明においては、上述と同様の理由により、転写搬送ベル
トの体積抵抗率は108〜1010Ωcm の範囲に設定さ
れ、静電的な吸着力により転写材を安定して保持・搬送
することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。 (画像形成装置)図5は本発明の画像形成装置として転
写搬送ベルトを備えた複写機の全体図である。図5にお
いて、画像形成装置Uには、プラテン21上に載置した
原稿(図示せず)の下面に沿って照射した反射光を画像
処理し、画像データを所定のタイミングで読み出して、
感光体ドラムからなる像担持体1に静電潜像を書き込む
前記画像書込手段3が組み込まれている。矢印方向Aに
回転する像担持体1は、帯電器2により表面が所定の電
位に帯電され、画像書込手段3により静電潜像が書き込
まれる。像担持体1上の静電潜像は、現像装置4により
可視化されたトナー像に現像され、転写領域へ移動す
る。また、転写搬送ベルト7が、接地されたベルトロー
ラ8a,8bおよび転写ロール5に張架され、像担持体
1表面に当接しながら矢印方向Bに走行する。
【0022】一方、画像形成装置U本体の下部には抽出
自在の用紙収容トレイ10が設けられ、トレイ10に収
容された用紙Pは、ピックアップローラ22により所定
のタイミングで1枚ずつ取り出されて、用紙Pの重送を
防止する一対のフィードロール23により給紙され、一
対のレジストロール24で一旦停止される。用紙Pは、
その後上記トナー像が転写領域に移動してくるのと同期
して、レジストロール24から転写搬送ベルト7上に移
動して転写領域に搬送される。搬送されてきた用紙P
は、像担持体1と転写ロール5間の圧接搬送および転写
搬送ベルト7の走行によって転写領域を通過する。この
際、トナー像の帯電極性と逆極性の転写電圧を電源9か
ら転写ロール5に印加して、像担持体1と転写ロール5
間に発生する電界を作用させることにより、像担持体1
に担持されていたトナー像が転写搬送ベルト7上の用紙
Pに静電的に転写される。トナー像を担持した用紙P
は、転写搬送ベルト7に静電的に吸着されながら定着装
置11に搬送される。この定着装置11において、未定
着トナー像を定着処理した後、用紙Pは一対の排出ロー
ル25により排紙トレイ26に排出される。また、転写
後の像担持体1は、クリーニングブレードおよび除電器
を有するクリーナユニット6によりクリーニングされ、
次の転写に備える。
【0023】(画質評価試験)像担持体(1)として表面
がポリカーボネートで被覆された外径84mmのOPC
ドラムを用い、ベルトローラ(8a,8b)として外径1
0.5mm のSUS製金属ロールを用いた。電源(9)
から転写ロール(5)に印加される転写電圧は700Vで
ある。また、転写搬送ベルト(7)として、カーボンブラ
ック分散のNBRとEPDMのブレンドゴム材料で弾性
層を形成し、カーボンブラック分散のウレタンゴム変性
TFE樹脂で表面層を形成した2層構造の弾性ベルトを
用いた。この転写搬送ベルト(7)は下記の方法により製
造され、その厚さは 0.8mm、周長は264mmであ
り、体積抵抗率は109.6Ωcm である。10℃,15%
RHの低温低湿環境下において、前述の画像形成装置を
160mm/sec のプロセススピードで運転してコピー
テストを実施した。得られた画像には像乱れや白抜け等
の画像欠陥の発生はなかった。また、10万枚のコピー
テスト後にも、用紙の裏汚れはみられず、転写搬送ベル
トにクラックの発生もなかった。
【0024】(転写搬送ベルトの製造)NBRとEPD
Mを重量比で4:6にブレンドしたゴム材料(NE4
0;日本合成ゴム(株)製)100重量部に対してアセチ
レンブラック(前記粒状アセチレンブラック)10重量
部およびサーマルブラック(前記アサヒサーマルFT)
20重量部の配合割合としたゴム組成物を混練した。得
られた混練物をチューブクロスヘッド押出成形機により
チューブ状に成形した。なお、NBRとEPDMのSP
値の差は1.3である。次いで、成形されたブレンドゴ
ム材料を加硫缶内で温度126℃,圧力1.5kg/cm2
の加圧蒸気により加熱し加硫して、導電性のベルト材
料を形成した。得られたベルト材料を金属製チューブの
外側に被せ、表面を研磨加工して、厚さ0.8mm ,周
長264mmで体積抵抗率109.5Ωcm の弾性層からな
るゴムベルトを作製した。この弾性層は、図4に示すよ
うに、カーボンブラックの分散が多いNBR相(島相)
とカーボンブラックの分散が少ないEPDM相(海相)
とに分かれ、ゴム界面にカーボンブラックが密に凝集し
た導電性ゴム相が形成されていた。次に、上記方法によ
って得られたシームレスゴムベルト表面に、ウレタンゴ
ム変性TFE樹脂を含有するカーボンブラック分散の水
エマルジョン塗料(前記エムラロンJYL−601ES
D)をスプレーコーティングした。この導電性塗料は、
ウレタンゴム変性TFE樹脂100重量部に対してカー
ボンブラックを7重量部の割合で配合している。その
後、100℃で35分間加熱して、膜厚20μmの表面
層を形成した。この表面層の体積抵抗率は109.6Ωcm
であった。なお、体積抵抗率は全て、抵抗計(ハイレス
ターIPのHRプローブ;三菱油化(株)製)を用い、5
00Vの電圧を印加してから30秒後の電流値を読みと
ることにより得られた値である。
【0025】(ゴムベルトの体積抵抗率)ブレンドゴム
材料(前記NE40)100重量部に対して、DBP吸
油性の異なるサーマルブラック15重量部(●印)、2
0重量部(○印)および25重量部(▲印)とアセチレ
ンブラックを6〜13重量部の範囲内で組み合わせた場
合のカーボンブラックの配合量と同カーボンブラック分
散のブレンドゴム材料の体積抵抗率の関係を図6に示
す。上記サーマルブラックとして吸油量28ml/100gで
平均粒径80ミリμmの前記アサヒサーマルFTを用い、
アセチレンブラックとして吸油量288ml/100gで平均
粒径40ミリμmの前記粒状アセチレンブラックを用い
た。図6に示すように、アセチレンブラックの配合量を
変化させても、非相溶系ブレンドゴム材料の体積抵抗率
の変化は小さい。したがって、かかる材料で弾性層を形
成することによって、弾性層の体積抵抗率を108〜1
10Ωcm の領域内で容易に調整することができ、体積
抵抗率のバラツキの小さい転写搬送ベルトを得ることが
可能である。
【0026】前記ブレンドゴム材料(NE40)100
重量部に配合されるカーボンブラックの量を変化させた
場合のカーボンブラックの配合量と同カーボンブラック
分散のブレンドゴム材料の体積抵抗率の関係を図7に示
す。上記カーボンブラックとして、吸油量360ml/10
0gで平均粒径30ミリμmの前記ケッチェンブラックを用
いた。このカーボンブラック分散のブレンドゴム材料の
調製を別々に2回ほど行って、一次試作(●印)と二次試
作(○印)毎に抵抗値を測定した。DBP吸油性の高いケ
ッチェンブラック単独を上記ゴム材料に配合した場合、
その配合量の変化に対するゴム材料の抵抗値の変化が大
きく、転写搬送ベルトに所定の抵抗値を付与するために
は、下層の弾性層を形成する際に、DBP吸油性の異な
る2種以上のカーボンブラックを併用することが好まし
いことが分かる。
【0027】(カーボンブラック分散ウレタンゴム変性
TFE樹脂の体積抵抗率)図8は、実施例で用いた水エ
マルジョン塗料(エムラロンJYL−601ESD)に
おいて、ウレタンゴム変性TFE樹脂100重量部に対
するカーボンブラックの配合量を変化させたときの同配
合量と表面層形成材料の体積抵抗率の関係を示す。図8
に示すように、表面層の体積抵抗率を108〜1010Ωc
m の領域内で調整するには、ウレタンゴム変性TFE樹
脂100重量部に対してカーボンブラックを約6〜10
重量部の範囲で配合すればよいことが分かる。
【0028】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、弾性層を下層
として表面層がゴム変性フッ素樹脂材料で構成されたベ
ルト材料を転写搬送ベルトとして用いるものである。そ
のため、ベルト表面にトナーが付着し難いので、転写搬
送ベルトにトナーの汚れが生じることがない。しかも、
弾性層の変形に追随して表面層が変形するので、表面層
にクラックが発生することもない。また、転写搬送ベル
トの体積抵抗率が108〜1010Ωcm の範囲にあるの
で、静電的な吸着力により転写材を安定して保持するこ
とができるだけでなく、転写材上に画像の一部が白抜け
する画像欠陥の発生がなく、高質の画像を安定して得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 転写搬送ベルト方式の画像形成装置の概略図
である。
【図2】 転写搬送ベルト方式のカラー画像形成装置の
概略図である。
【図3】 本発明における転写搬送ベルトの断面を示す
説明図である。
【図4】 非相溶系ブレンドゴム材料中の導電剤の分散
状態を説明する弾性層の断面図である。
【図5】 本発明の一実施例として示す画像形成装置の
全体図である。
【図6】 サーマルブラックを併用したアセチレンブラ
ックの配合量とかかる2種のカーボンブラックを分散さ
せた非相溶系ブレンドゴム材料の体積抵抗率の関係を示
す。
【図7】 1種のカーボンブラックを非相溶系ブレンド
ゴム材料に配合したときのその配合量とカーボンブラッ
ク分散ブレンドゴム材料の体積抵抗率の関係を示す。
【図8】 カーボンブラックの配合量と同カーボンブラ
ック分散ウレタンゴム変性フッ素樹脂の体積抵抗率の関
係を示す。
【符号の説明】
U…画像形成装置、P…用紙(転写材)、1…像担持
体、4…現像装置、7…転写搬送ベルト、7a…弾性
層、7b…表面層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じた静電潜像が形成される
    像担持体と、像担持体に形成された静電潜像をトナーに
    よりトナー像として可視化する現像装置と、像担持体に
    対向する転写領域に転写材を搬送して、像担持体上に担
    持された未定着トナー像を電界によって像担持体から転
    写材に移行させると共に、トナー像を担持した転写材を
    静電的に吸着して搬送する転写搬送ベルトとを備え、該
    転写搬送ベルトは、ゴム変性フッ素樹脂材料で構成され
    る表面層と下層の弾性層を有する複数層のベルト材料か
    らなり、かつその体積抵抗率が108〜1010Ωcm の範
    囲にあることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記表面層は、カーボンブラックを分散
    させたウレタンゴム変性フッ素樹脂材料からなり、その
    体積抵抗率が108〜1010Ωcm の範囲にある請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性層は、DBP吸油性の異なる2
    種以上のカーボンブラックを分散させた弾性材料からな
    り、その体積抵抗率が108〜1010Ωcm の範囲にある
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性材料が非相溶系のブレンドゴム
    材料である請求項3記載の画像形成装置。
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