JPH1151968A - 振動センサ - Google Patents

振動センサ

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JPH1151968A
JPH1151968A JP20556897A JP20556897A JPH1151968A JP H1151968 A JPH1151968 A JP H1151968A JP 20556897 A JP20556897 A JP 20556897A JP 20556897 A JP20556897 A JP 20556897A JP H1151968 A JPH1151968 A JP H1151968A
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JP
Japan
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mass body
spring
magnetic
magnets
stiffness
Prior art date
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Pending
Application number
JP20556897A
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English (en)
Inventor
Atsushi Seki
淳 関
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Rion Co Ltd
Original Assignee
Rion Co Ltd
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Publication date
Application filed by Rion Co Ltd filed Critical Rion Co Ltd
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Publication of JPH1151968A publication Critical patent/JPH1151968A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バネのスチフネスを小さくすると、機械的強
度が低下し、運搬設置時等において取り扱いが困難にな
る。 【解決手段】 バネ2と質量体3を備える振動センサに
おいて、質量体3にバネ2のスチフネスと、磁石8,8
が磁性部材7に対して及ぼす吸引力による磁気的な負の
スチフネスを作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、質量とバネで構成
する振動センサにおいて、バネの機械的強度を低下させ
ることなく共振周波数を低くした振動センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサーボ加速度センサは、図5に示
す構造をしており、バネ101によってケース100に
支持された質量体102が、外から加わる加速度によっ
て矢印A方向に変位する。質量体102のケース100
に対する変位をケース100に固定される位置検出器1
03で検出し、これを電気信号に変換してサーボアンプ
104によって増幅する。
【0003】増幅された電気信号は、質量体102に取
り付けられるコイル105を電流iとなって流れる。こ
の電流iにより、ケース100に取り付けられる磁気回
路106との相互作用で電磁力が発生して質量体102
に作用する。この力は、加わる振動加速度と向きが逆で
大きさがほぼ等しいため、二つの力がバランスして質量
体102は殆ど動かなくなる。このときの電流iは、加
わった加速度に比例しているので、コイル105に直列
に挿入されたサーボ抵抗RLの両端電圧も加速度に比例
したものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、振動数が1〔H
z〕以下で、レベルが1×10-6〔G〕以下の低周波微
振動、例えば、微弱地震を精度よく測定できる振動セン
サが求められている。図5に示すサーボ加速度センサ
は、振動数が1〔Hz〕以上で、しかもレベルが1×1
-6〔G〕以上であれば、比較的精度よく測定できるも
のの、振動数が1〔Hz〕以下であり、レベルが1×1
-6〔G〕以下の低周波微振動を測定することは不可能
であった。
【0005】この問題を解決するために、バネ101の
スチフネスを小さくして、バネ−質量系の共振周波数を
低くすることも考えられるが、スチフネスを小さくする
と、機械的強度が低下し、運搬設置時等において取り扱
いが困難になるという新たな問題が発生することが予想
される。
【0006】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、バネのスチフネスを小さくすることなく、即ち
バネの機械的強度を低下させることなく、バネと質量か
らなる振動系の共振周波数を低くできる振動センサを提
供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1の発明は、バネと質量体を備える振動センサにお
いて、前記質量体に負のスチフネスを作用させたもの
で、バネの機械的強度を低下させることなく共振周波数
を低くするようにした。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の振動セ
ンサにおいて、サーボ加速度センサに適用したもので、
負帰還量を増大して自己ノイズレベルを低く抑えるよう
にした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る
サーボ加速度センサの構成図、図2は同じくオープンル
ープでの伝達特性図、図3は同じく自己ノイズ特性図で
ある。
【0010】本発明に係るサーボ加速度センサは、図1
に示すように、ケース1、ケース1の内面にバネ2によ
って支持された質量体3、ケース1の内面に固定した磁
気回路4、磁気回路4の空隙AG内に位置して質量体3
の端面に固定したコイル5、質量体3の変位を検出する
ケース1に固定した変位検出器6、質量体3の側面に固
定した磁性部材7、磁性部材7を挟むようにしてケース
1の内面に固定した一対の磁石8,8、変位検出器6の
出力信号と基準電圧との差分を増幅してコイル5に電流
iを供給するサーボアンプ9、コイル5に直列接続した
サーボ抵抗RLからなる。
【0011】変位検出器6は、レーザダイオード10、
レーザダイオード10を駆動する電源11、レーザダイ
オード10が発する光を検知するフォトダイオード1
2、レーザダイオード10が発する光を質量体3の変位
量に応じて焦点位置を変化させる質量体3の側面に固定
したレンズ13からなる。従って、フォトダイオード1
2に入射するレーザダイオード10からの光量は、レン
ズ13により質量体3の変位量に応じて変化することに
なり、フォトダイオード12の受光量から質量体3の変
位量を検出することができる。なお、一対の磁石8,8
は、対向する面が同一の極性(S極又はN極)となるよ
うに着磁してある。
【0012】以上のように構成したサーボ加速度センサ
の動作について説明する。加速度がサーボ加速度センサ
に加わると質量体3がケース1に対して変位する。する
と、質量体3の側面に磁性部材7を固定し、磁性部材7
を挟むようにしてケース1の内面に一対の磁石8,8を
固定しているので、質量体3にはバネ2のスチフネス
と、磁石8,8が磁性部材7に対して及ぼす吸引力によ
る磁気的な負のスチフネスが作用する。
【0013】この場合、2つの磁石8,8と磁性部材7
との間にそれぞれ作用する吸引力は、磁石8,8の着磁
量又は磁石8,8と磁性部材7とのそれぞれの距離を調
整することにより、質量体3が変位しない状態で大きさ
が同一で逆方向になるようにしている。従って、これら
の磁石8,8によって質量体3の位置がどちらか一方に
偏ることはない。
【0014】負のスチフネスについて説明すると、バネ
2のスチフネスは質量体3の変位量に応じて、質量体3
を元の位置に戻そうとして作用するが、磁性部材7が磁
石8,8のいずれかに接近すると、接近した一方の磁石
8の吸引力がより大きくなり、接近をさらに促すような
力が作用する。元の位置に復元させようとするバネ2の
スチフネスとは逆方向であるので、磁気的な負のスチフ
ネスと呼ばれている。
【0015】なお、負のスチフネスについては、日本音
響学会編「音響用語辞典」第3版516ページ(コロナ
社)、又は電気通信学会編「電気音響振動学」第14版
117ページ(コロナ社)に詳しい記載があるので、こ
こでは詳細な説明を省略する。
【0016】このように磁気的な負のスチフネスが作用
するので、サーボ加速度センサのオープンループ状態に
おけるバネと質量からなる振動系の共振周波数は、質量
体3の質量と、バネ2のスチフネスと磁気的な負のスチ
フネスの和で決定される。即ち、角共振周波数ωと質量
体3の質量mとバネ2のスチフネスSsと磁気的な負の
スチフネス(−Sm)の関係は、次のように表すことが
できる。
【0017】
【数1】
【0018】但しSs+(−Sm)>0である。このこ
とは、バネ2の機械的な強度を低下させることなく、バ
ネと質量からなる振動系の共振周波数を低くできること
を意味する。
【0019】図2は、磁気的な負のスチフネスを作用さ
せた場合と、そうでない場合の、サーボ加速度センサの
オープンループの伝達特性を示す。即ち、曲線aは磁気
的な負のスチフネスを作用させていないときの伝達特性
を示し、共振周波数が20〔Hz〕、平坦部分の感度が
65〔dB〕である。曲線bは磁気的な負のスチフネス
を作用させたときの伝達特性を示し、共振周波数が1
〔Hz〕、平坦部分の感度が115〔dB〕である。
【0020】このように、磁気的な負のスチフネスを作
用させると、作用させないものと比較して大幅に感度が
向上するので、磁気的な負のスチフネスを作用させない
サーボ加速度センサに比べ、大きな負帰還をかけること
が可能となり、その分、自己ノイズレベルを低減させる
ことができる。
【0021】図3は、自己ノイズ特性を示し、曲線Aは
磁気的な負のスチフネスを作用させていないときのサー
ボ加速度センサの自己ノイズであり、曲線Bは磁気的な
負のスチフネスを作用させたときのサーボ加速度センサ
の自己ノイズである。このように自己ノイズを低減させ
たことにより、低周波領域の微弱な振動を極めて高精度
に測定することが可能となった。
【0022】なお、上述の実施の形態においては、本発
明をサーボ加速度センサに適用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限らず、バネと質量からなる振動
系を備える振動センサの全てに適用できる。例えば、動
電型の変位センサに適用すれば、バネの強度を低下させ
ることなく測定下限周波数を下げることが可能になる。
また、動電型の速度センサに適用した場合にも同様の作
用効果を奏するようにできる。
【0023】また、上述の実施の形態においては、質量
体3に磁気的な負のスチフネスを作用させるにあたり、
質量体3に固定した磁性部材7を挟むように一対の磁石
8,8を配したが、負のスチフネスを作用させるのであ
れば、図4に示すように、他の磁石配置、他の磁気回路
で構成してもよいことはいうまでもない。なお、図4で
はバネと質量からなる振動系以外の構成は省略して図示
している。
【0024】図4(a)では、質量体20に一対の磁性
部材21,21を固定し、この一対の磁性部材21,2
1の間に磁性部材でなる磁気シールド部23をケース2
5の内壁に固定している。更に、一対の磁性部材21,
21を挟むようにして一対の磁石22,22をケース2
0の内壁に固定している。磁気シールド部23は一対の
磁石22,22が互いに干渉しあうのを防止するための
ものである。
【0025】図4(b)では、質量体30に1つの磁性
部材31を固定し、この磁性部材31を挟んで一対の磁
石32,32をケース35の内面に固定している。着磁
方向は、図1に示す方向と異なり、磁石32,32の対
向する面が異なる極性になるようにしている。
【0026】更に、上述の実施の形態においては、負の
スチフネスを作用させるにあたり、磁気力を用いたが、
本発明は、これに限らず、静電力を用いてもよいことは
いうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、バネと質量体からなる振動系を備えた振動センサ
において、質量体にバネのスチフネスの他に負のスチフ
ネスを作用させる構成としたので、バネの強度を弱める
ことなく共振周波数を低下させることができる。
【0028】請求項2の発明によれば、サーボ加速度セ
ンサにおいて、質量体にバネのスチフネスの他に負のス
チフネスを作用させる構成としたので、自己ノイズを低
減でき、低周波領域の微弱な振動を高精度に測定でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーボ加速度センサの構成図
【図2】本発明に係るサーボ加速度センサのオープンル
ープでの伝達特性図
【図3】本発明に係るサーボ加速度センサの自己ノイズ
特性図
【図4】他の実施の形態を示す構成図
【図5】従来のサーボ加速度センサの構成図
【符号の説明】
1,25,35…ケース、2…バネ、3,20,30…
質量体、4…磁気回路、5…コイル、6…変位検出器、
7,21,31…磁性部材、8,22,32…磁石、9
…サーボアンプ、10…レーザダイオード、11…電
源、12…フォトダイオード、13…レンズ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネと質量体を備える振動センサにおい
    て、前記質量体に負のスチフネスを作用させたことを特
    徴とする振動センサ。
  2. 【請求項2】 サーボ加速度センサに適用した請求項1
    記載の振動センサ。
JP20556897A 1997-07-31 1997-07-31 振動センサ Pending JPH1151968A (ja)

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JP20556897A Pending JPH1151968A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 振動センサ

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102141575A (zh) * 2011-01-04 2011-08-03 中国地质大学(武汉) 差分式红外位移传感伺服加速度计
KR101193542B1 (ko) * 2011-02-14 2012-10-22 신기홍 자석의 인력을 이용한 진동 절연 장치
CN107525948A (zh) * 2017-09-11 2017-12-29 浙江大学 接触式摩擦发电加速度传感器
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