JPH1151801A - 水漏れ検査装置及び検査方法 - Google Patents

水漏れ検査装置及び検査方法

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JPH1151801A
JPH1151801A JP22017397A JP22017397A JPH1151801A JP H1151801 A JPH1151801 A JP H1151801A JP 22017397 A JP22017397 A JP 22017397A JP 22017397 A JP22017397 A JP 22017397A JP H1151801 A JPH1151801 A JP H1151801A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を必要とせずに、簡単な作業にて、正確
に器具の水漏れを調べることができる水漏れ検査装置及
び検査方法を提供すること。 【解決手段】 検査対象器具11内に設けられた配管1
2内の圧力を検出する圧力検出手段22からの検出値の
入力手段と、前記配管の入り側に設けた配管入り側開閉
手段13と、前記配管の出側に設けた配管出側開閉手段
14と、前記配管の入り側に対して前記配管入り側開閉
手段を介して接続され前記配管内に通水するための通水
路15と、この通水路を開閉するための通水路開閉手段
18と、前記各開閉手段を開状態として前記器具内の配
管に、前記通水路から通水した後、少なくとも前記配管
入り側開閉手段及び配管出側開閉手段を閉じて、前記圧
力検出手段の出力変化を測定する制御部23とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば給湯器等の
器具内の水漏れを検査するための水漏れ検査装置と水漏
れ検査方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内部に水等が通る管路を有する器具とし
て、例えば給湯器等の器具においては、その製造工程に
おいて、内部の配管等からの水漏れの検査が行われてい
る。このような水漏れ検査は、従来、器具内の配管に通
水し、給湯管を止水して、所定の水圧をかけ、器具のい
づれの箇所からも水漏れしないかどうか目視により確認
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
水漏れ検査方法によれば、器具の構造上、例えば器具の
裏側等に目視の際の死角ができやすく、目で見て水漏れ
を判断するのは困難であった。また、僅かな水漏れは、
特に視認されにくく、確認が不可能である。さらに、そ
の作業のさいには、例えば給湯器等では、水漏れを起こ
す可能性がある箇所を目視しなければならない関係上、
器具のフロントカバーを外して、水漏れの可能性がある
箇所を観察する必要があり、フロントカバーの取り外
し,装着の作業が煩雑であった。そして、このような目
視確認作業には、熟練を必要とする等、種々の問題があ
った。
【0004】この発明は、上述の課題を解決するために
なされたもので、熟練を必要とせずに、簡単な作業に
て、正確に器具の水漏れを調べることができる水漏れ検
査装置及び検査方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、検査対象器具内に設けられた配管内の圧
力を検出する圧力検出手段からの検出値の入力手段と、
前記配管の入り側に設けた配管入り側開閉手段と、前記
配管の出側に設けた配管出側開閉手段と、前記配管の入
り側に対して前記配管入り側開閉手段を介して接続され
前記配管内に通水するための通水路と、この通水路を開
閉するための通水路開閉手段と、前記各開閉手段を開状
態として前記器具内の配管に、前記通水路から通水した
後、少なくとも前記配管入り側開閉手段及び配管出側開
閉手段を閉じて、前記圧力検出手段の出力変化を測定す
る制御部とを備える、水漏れ検査装置により、達成され
る。
【0006】また、請求項2の発明では、前記通水路の
前記配管入り側開閉手段と通水路開閉手段との間に分岐
管を設け、この分岐管に分岐管開閉手段を設けている。
【0007】また、請求項3の発明では前記配管入り側
開閉手段は、ギヤモータにより駆動されるモータバルブ
である。
【0008】さらに、請求項4の発明では、前記制御部
が、前記通水路開閉手段を二回開いて通水した後、少な
くとも前記配管入り側開閉手段及び配管出側開閉手段を
閉じて、前記圧力検出手段の出力変化を測定するように
なっている。
【0009】また、請求項5の発明では、前記制御部
が、前記通水路開閉手段を二回開いて通水した後、少な
くとも前記配管入り側開閉手段及び配管出側開閉手段を
閉じ、さらに、通水路開閉手段を閉じた後、前記分岐管
開閉手段を開いて配管入り側へつながる通水路の排水を
行い、前記圧力検出手段の出力変化を測定するようにな
っている。
【0010】また、上記目的は請求項6の発明によれ
ば、検査対象器具内の配管に対して、前記配管の入り側
に設けた配管入り側開閉手段と、前記配管の出側に設け
た配管出側開閉手段とを開いて通水路から水を送り、次
いで、少なくとも前記配管入り側開閉手段及び配管出側
開閉手段を閉じて、前記配管内の圧力の変化を圧力検出
手段により測定する、器具の水漏れ検出方法により、達
成される。
【0011】さらに、請求項7の発明によれば前記通水
に際して、通水路の開閉手段を二回開いて、二回の通水
を行うようにしてもよい。
【0012】さらに、請求項8または9の発明によれ
ば、器具内に通水される水の温度は外気温度と同じであ
るかこれより低く、低い場合には、その温度差を10度
C以内とする。
【0013】また、請求項10の発明によれば、前記通
水路開閉手段を二回開いて通水した後、少なくとも前記
配管入り側開閉手段及び配管出側開閉手段を閉じ、さら
に、通水路開閉手段を閉じた後、前記通水路の前記配管
入り側開閉手段と通水路開閉手段との間に設けた分岐管
の開閉手段を開いて配管入り側へつながる通水路の排水
を行い、前記圧力検出手段の出力変化を測定するように
してもよい。
【0014】上記構成によれば、器具内の配管に対し
て、その入り側と出側にそれぞれ配管入り側開閉手段及
び配管出側開閉手段を設けて、配管に入り側には通水路
を接続しているから、この通水路から配管内に水を通し
て、各開閉手段を閉じ、配管内の圧力を圧力検出手段に
より検出すれば、水漏れのある場合には、所定の水圧降
下が観察され、水漏れと判断することができる。したが
って、制御部により、所定の操作が行われることで、容
易に水漏れ検査を行うことができる。
【0015】さらに、前記制御部が、前記通水路開閉手
段を二回開いて通水した後、少なくとも前記配管入り側
開閉手段及び配管出側開閉手段を閉じて、前記圧力検出
手段の出力変化を測定することにより、器具内のエアー
を抜いてから通水できるので、水漏れの状態が圧力変化
に適切に表れ、より正確な検査が可能となる。
【0016】また、通水路から器具内に通水される水の
温度が外気温と同じである場合には、器具内の水が熱膨
張もしくは収縮することがなく、正確な水圧測定を行え
る。また、器具内の水の温度が外気温より低くい場合
に、器具に水漏れがないにも係わらず水圧が降下すると
いう事態を回避することができるので、水漏れ検査に誤
りが生じない。
【0017】前記通水路開閉手段を二回開いて通水した
後、少なくとも前記配管入り側開閉手段及び配管出側開
閉手段を閉じ、さらに、通水路開閉手段を閉じた後、前
記通水路の前記配管入り側開閉手段と通水路開閉手段と
の間に設けた分岐管の開閉手段を開いて配管入り側へつ
ながる通水路の排水を行い、前記圧力検出手段の出力変
化を測定するようにすれば、配管入り側に対して、通水
路から押し圧力を与えることがないので、より正確な検
査が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0019】図1は、第1の実施形態に係る水漏れ検査
装置を示すブロック構成図である。図において、水漏れ
検査装置10は、例えば給湯器等の器具11の水漏れを
検査するためのものである。給湯器11内には、水を器
具内に引き込んで、図示しない熱交換器に導いて加熱す
るための配管12が設けられている。この配管12の入
り側には、入り側の開閉手段13が設けられており、好
ましくはこの配管入り側開閉手段13は開閉スピードを
可変できるように、弁体がギヤモータにより駆動される
モータバルブで構成される。また、配管12の出側に
は、開閉手段14が設けられ、この出側開閉手段14と
しては、例えば電磁弁が用いられる。
【0020】さらに、上記配管入り側のモータバルブ1
3を介して、上記配管12の入り側には通水路15が接
続されている。また、配管出側の電磁弁14を介して、
配管12の出側には、排水路16が接続されている。上
記通水路15には、この通水路を開閉するための開閉手
段として例えば電磁弁18が設けられ、電磁弁18の上
流側には、ガバナ19が設けられている。さらに、通水
路15の電磁弁18とモータバルブ13の間の管路は分
岐されて分岐管21が設けられており、この分岐管21
の開閉手段として、電磁弁17が設けられている。
【0021】また、通水路15の入り側開閉手段13よ
り上流で、分岐管21より下流の管路15aをゴム製の
ホースで形成し、また、排水路16を同様にゴム製のホ
ースにて形成されている。これにより、検査の際に器具
11への着脱その他の点で操作性が向上する。
【0022】さらに、水漏れ検査装置10には、検査を
行うため手順を各動作部に指示するための制御部23が
設けられており、さらに、この制御部23には、モニタ
等の出力部27、記憶手段としてのメモリ25、キーボ
ード等の入力手段26、タイマ24等が接続されてい
る。上記制御部23や出力部27、メモリ25、入力手
段26、タイマ24の全部または一部は、器具11の外
部のコンピュータ等を用いて構成されてもよい。あるい
は制御部23等は、器具に内蔵された運転制御のための
制御基板の一部の機能により構成されてもよく、同一基
板上にひとつの回路構成として形成されてもよいし、こ
れらの機能をひとつまたは複数の回路で兼ねてもよい。
【0023】また、後述する制御部23の指示内容は、
所定のシーケンス回路で実現されてもよいし、全部また
は一部をソフトウエアによりおこなってもよい。そのソ
フトウエアは、検査専用のものでも、器具の運転制御プ
ログラムの一部に組み込まれた状態でメモリ25に格納
されていてもよい。
【0024】さらに、制御部23には、圧力検出手段と
しての圧力センサ22が接続されている。この圧力セン
サ22は、器具内の配管12に接続されており、入力手
段としての接続線22aにより、制御部23に接続さ
れ、その出力値を制御部23に送るようになっている。
この圧力センサ23は、給湯器11を自動運転するため
に、器具側に備えられているものを、上記入力手段22
aを用いて、そのまま利用してもよい。あるいは、検査
装置10に専用の圧力センサを有していて、これを配管
12に接続し、入力手段22aを介して、出力値を受け
るように構成してもよい。圧力センサ23は、入り側開
閉手段13より下流であれば、配管12と連通するどこ
に設けてもよいが、上述の管路15aより下流に設けた
方がよい。管路15aはゴム製のホースで形成した場合
には、水圧により変形し、圧力センサ23により正確な
水圧を検出できなくなる場合があるからである。
【0025】次に、この水漏れ検査装置10を用いて行
う器具の水漏れ検査方法について説明する。図2はこの
検査方法の一例を示すタイムチャート、図3はそのフロ
ーチャート、図4は圧力センサの出力を記録したグラフ
である。先ず図3において、水漏れ検査装置10の入力
手段を操作して、制御部23に指示をだし、水漏れ検査
を開始する。制御部23は、モータバルブ13、通水路
の電磁弁18を開いた状態で、分岐管の電磁弁17を閉
めた状態から、配管の出側の電磁弁14を開くと、通水
路15のガバナ19を介して、給湯器11内の配管12
に水が導かれるこの通水は、タイマ24を利用して、例
えば約4秒間行われる(図2参照)。
【0026】この場合、通水される水は、外気温(検査
環境の温度)と一致させるか、これより低い温度であ
り、例えばその差を10度C程度とする。水温が外気温
より高いと、給湯器11の配管12内にあるうちに水は
熱を外気に奪われて、体積が収縮してしまい、これによ
り水圧降下してしまう。このため、後述する判断時に、
水圧降下を観測しても、これが水漏れによるものか、そ
れとも体積が収縮したためか判断できなくなり、検査を
誤る場合がある。この点については後で詳しく述べる。
【0027】通水後に、制御部23は出側の電磁弁14
を閉じて、この状態を約1秒間続け、再び制御部23は
出側の電磁弁14を約4秒間開いてもう一度通水する
(ST1)。これにより、配管12内には、二回の通水
が行われる。ここで複数回の通水を行うのは、以下の理
由による。
【0028】給湯器等に器具11内に最初に水を通水す
る前には、配管12内等にはエアーが残存している。こ
れを十分排出せずに通水してエアーが残ると、後述する
ようにして配管12の水圧を検出した場合に、水漏れが
あっても、短時間に水圧が降下しない場合がある。した
がって、検査を正確に行うためには、少なくとも二回の
通水を行って、十分にエアーパージを行う必要がある。
【0029】次いで、二回通水後、制御部23は、モー
タバルブ13を閉じる。この場合、モータバルブ13は
開閉スピードを可変できるので、徐々に閉止するように
制御する。これにより、通水管15の下流(配管12
側)に閉止に伴う圧力が急激にかからないようにするこ
とができる(ST2)。ここで、例えば、通水路15で
送る水の元圧を例えば5kg/cm2とすると、モータバルブ
13を閉じたときの閉止圧力は8kg/cm2に上昇する。し
たがって、図4において通水後、バルブを閉めたときに
圧力上昇が観測されているのはそのためである。
【0030】次に、制御部23は、通水路15の電磁弁
18を閉じて、分岐管21の電磁弁17を開く(ST
3)。そうすると、図1において、配管入り側モータバ
ルブ13から通水路15の電磁弁18までの水が、分岐
管21を介して排水される。これにより、配管12の入
り側に対して、通水路15からの押し圧力をなくすこと
ができ、正確な水圧検出を行うことができる。
【0031】次いで、制御部23は、圧力センサ23の
出力値を読みだして、初期圧力としてメモリ25に格納
する(図2のA参照)。そして、タイマ24によって時
間計測しながら、例えば約10秒後に制御部23は、圧
力センサ22の出力値を再び読んで、メモリ24に格納
し、このAの値とBの値を比較して、水漏れ検査の判断
を行い(ST4)、必要により、出力部27のモニタや
プリンタに例えば図4のような検査結果を出力する。
【0032】この場合、制御部23による判断は以下の
ように行われる。 (1)AとBの値がほぼ等しいか、Bの値がAよりも大
きい場合は水圧降下がないので、水漏れはないと判断す
る。 (2)Aの値が大きく、Bの値が所定の予め定めた所定
の閾値より小さい場合には、水漏れありと判断する。 (3)AもしくはBの値が、通水路15で送る水の元圧
5kg/cm2よりも低い場合には、検査装置のいずれかのバ
ルブ等の故障の疑いがあるので、エラーとしてその旨出
力部27等により表示する。
【0033】以上のようにして水漏れ検査装置10にお
いて、給湯器11等野器具の水漏れ検査が簡単かつ正確
に行われる。ここで、このような検査装置10と検査方
法による検査の精度について、本発明者等により以下の
ように確認されている。
【0034】図5乃至図8は、器具11に水漏れがあっ
た場合の水漏れの程度に応じて、水圧検出の結果がどの
ようにあらわれたかを簡単に示したグラフである。この
場合、水漏れの程度と水圧降下との関係をみるだけであ
るから、最初の通水だけで、複数回の通水をおこなって
いない。尚、これは給湯器11の配管12の図示しない
水抜き栓を開いて、それぞれの水漏れ状態を再現したも
のである。
【0035】図5は給湯器11の所定箇所から滲む程度
のわずかな水漏れがある場合を示している。この場合に
は、ピーク水圧(上述のAに相当)から10秒間に十分
水圧降下を確認できる。図6は、給湯器11の所定箇所
から1秒間に1滴程度の水漏れがある場合、図7は、給
湯器11の所定箇所から1秒間に2滴程度の水漏れがあ
る場合、図8は、給湯器11の所定箇所から連続して糸
を引くように観察される水漏れがある場合をそれぞれ示
している。いずれの場合にも、明らかな水圧降下を測定
できていることから、上述の検査装置20及び検査方法
により、僅かな水漏れから、あるていど多い水漏れま
で、確実に検出できることがわかる。
【0036】次に、図9乃至図12は、水漏れ検査に際
して、器具である給湯器11をどのように配置したかに
より、配管12内のエアーパージ等の点で検出圧力にど
のような変化を生じるかを調べたグラフである。各図の
(a)は検出結果のグラフであり、(b)は給湯器11
の配置状態を表している。図9は、給湯器11を立て置
きした状態、図10は、給湯器11を横置きした状態、
図11は、給湯器11を寝かせ置きした状態、図12
は、給湯器11を逆さに置いた状態、をそれぞれ示して
いる。図示されているように、給湯器11をどのように
配置しても、検出される水圧と、その変化状態に大きな
相違はない。これにより、給湯器11は、水漏れ検査の
方法において、操作しやすい姿勢で配置すればよいこと
がわかる。
【0037】次に、図13乃至図15は、上述の水漏れ
検査において、通水される水の温度と外気温(検査環境
の温度)との関係を示すものである。これらの図は、圧
力センサ22の出力値と、通水される水の温度及び外気
温を比較するために全ての値を同一グラフ上にプロット
しているために、例えば図4のグラフと多少スケールが
異なっている。また、図13の場合、通水は一回行って
圧力検出を行い、図14,図15では通水を二回行って
圧力検出をおこなっている。
【0038】図13は、通水する水の温度よりも、外気
温の方が低い場合、図14は、通水する水の温度と外気
温が一致している場合、図15は、通水する水の温度よ
りも、外気温の方が高い場合をそれぞれ示している。
尚、いずれの場合にも、器具の水漏れはない状態で圧力
検出をおこない検出値の変化の状態を観測した。
【0039】図13では、通水された水の温度が高かっ
たため、外気により冷やされて、水の体積が収縮し、こ
れによって、水漏れがないにも係わらず、水圧が連続し
て降下を続けていることが観測されている。図14で
は、通水された水と外気温が一致しているために、水圧
は初期変動後一定している。図15では、通水された水
の水温が外気温より低いので、水温が次第に上昇し、水
の体積が膨張し、これによって、水圧が次第に上昇して
いることが観測されている。
【0040】これにより、上述したように、この水漏れ
検査装置10に通水される水の温度は、外気温(検査環
境の温度)と一致させるか、これより低い温度が好まし
く、本発明者等の実験によれば、例えばその差を10度
C程度とするのが好ましい。尚、この温度差の程度は配
管12の管径等により一様ではないが、通常の給湯器を
検査対象器具とする場合には、おおよその目安となる。
【0041】以上述べたように、本実施形態の水漏れ検
査装置20とその検査方法によれば、給湯器等の器具1
1に水漏れのある場合には、所定の水圧降下が観察さ
れ、水漏れと判断することができる。したがって、制御
部23により、所定の操作が行われるので、検査を行う
者に熟練を要することなく、入力手段26からの簡単な
指示だけで、容易に水漏れ検査を行うことができる。
【0042】さらに、制御部23が、二回通水した後、
圧力センサ22の出力変化を測定することにより、器具
内のエアーを十分抜いてから通水できるので、水漏れの
状態が圧力変化に適切に表れ、より正確な検査が可能と
なる。
【0043】また、通水路15から器具11内に通水さ
れる水の温度が外気温と同じである場合には、器具内の
水が熱膨張もしくは収縮することがなく、正確な水圧測
定を行える。また、器具11内の水の温度が外気温より
低い場合に、器具に水漏れがないにも係わらず水圧が降
下するという事態を回避することができるので、水漏れ
検査に誤りが生じない。
【0044】また、通水した後、分岐管21の電磁弁1
7を開いて配管12の入り側へつながる通水路15aの
排水を行うようにすれば、配管12の入り側に対して、
通水路15から押し圧力を与えることがないので、より
正確な検査が可能となる。
【0045】なお、上述の実施形態では、本発明の検査
対象器具を給湯器として説明したが、これに限らず、本
発明は、器具内に通水する管路を備える全ての器具の水
漏れ検査に適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、熟
練を必要とせずに、簡単な作業にて、正確に器具の水漏
れを調べることができる水漏れ検査装置及び検査方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る水漏れ検査装置の主な
構成を示すブロック図。
【図2】図1の水漏れ検査装置による水漏れ検査の一例
を示すタイムチャート。
【図3】図1の水漏れ検査装置による水漏れ検査の方法
の一例を示すフローチャート。
【図4】図1の水漏れ検査装置による水漏れ検査の検出
結果を示すグラフの一例を示す図。
【図5】検査対象器具が僅かに水漏れしている状態を示
すグラフの図。
【図6】検査対象器具が僅かにもしくは少量水漏れして
いる状態を示すグラフの図。
【図7】検査対象器具が僅かにもしくは少量水漏れして
いる状態を示すグラフの図。
【図8】検査対象器具が僅かにもしくは少量水漏れして
いる状態を示すグラフの図。
【図9】検査対象器具を立て置きした状態で水圧検出し
た一例を示す図。
【図10】検査対象器具を横置きした状態で水圧検出し
た一例を示す図。
【図11】検査対象器具を寝かせて置いた状態で水圧検
出した一例を示す図。
【図12】検査対象器具を逆さに置いた状態で水圧検出
した一例を示す図。
【図13】通水する水の温度が外気温より高い場合に検
出される水圧の関係を示すグラフ。
【図14】通水する水の温度と外気温が一致している場
合に検出される水圧の関係を示すグラフ。
【図15】通水する水の温度が外気温より低い場合に検
出される水圧の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11 検査対象器具(給湯器) 12 配管 13 配管入り側開閉手段(モータバルブ) 14 配管出側開閉手段(電磁弁) 15 通水路 16 排水路 17 分岐管開閉手段(電磁弁) 18 通水路の開閉手段(電磁弁) 19 ガバナ 21 分岐管 22 圧力検出手段 23 制御部 24 タイマ 25 メモリ 26 入力手段 27 出力手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象器具内に設けられた配管内の圧
    力を検出する圧力検出手段からの検出値の入力手段と、 前記配管の入り側に設けた配管入り側開閉手段と、 前記配管の出側に設けた配管出側開閉手段と、 前記配管の入り側に対して前記配管入り側開閉手段を介
    して接続され前記配管内に通水するための通水路と、 この通水路を開閉するための通水路開閉手段と、 前記各開閉手段を開状態として前記器具内の配管に、前
    記通水路から通水した後、少なくとも前記配管入り側開
    閉手段及び配管出側開閉手段を閉じて、前記圧力検出手
    段の出力変化を測定する制御部とを備えることを特徴と
    する、水漏れ検査装置。
  2. 【請求項2】 前記通水路の前記配管入り側開閉手段と
    通水路開閉手段との間に分岐管を設け、この分岐管に分
    岐管開閉手段を設けたことを特徴とする、請求項1に記
    載の水漏れ検査装置。
  3. 【請求項3】 前記配管入り側開閉手段は、ギヤモータ
    により駆動されるモータバルブであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の水漏れ検査装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部が、前記通水路開閉手段を二
    回開いて通水した後、少なくとも前記配管入り側開閉手
    段及び配管出側開閉手段を閉じて、前記圧力検出手段の
    出力変化を測定することを特徴とする、請求項1に記載
    の水漏れ検査装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部が、前記通水路開閉手段を二
    回開いて通水した後、少なくとも前記配管入り側開閉手
    段及び配管出側開閉手段を閉じ、 さらに、通水路開閉手段を閉じた後、前記分岐管開閉手
    段を開いて配管入り側へつながる通水路の排水を行い、 前記圧力検出手段の出力変化を測定することを特徴とす
    る、請求項2に記載の水漏れ検査装置。
  6. 【請求項6】 検査対象器具内の配管に対して、前記配
    管の入り側に設けた配管入り側開閉手段と、前記配管の
    出側に設けた配管出側開閉手段とを開いて通水路から水
    を送り、 次いで、少なくとも前記配管入り側開閉手段及び配管出
    側開閉手段を閉じて、前記配管内の圧力の変化を圧力検
    出手段により測定することを特徴とする、器具の水漏れ
    検出方法。
  7. 【請求項7】 前記通水に際して、通水路の開閉手段を
    二回開いて、二回の通水を行うことを特徴とする、請求
    項6に記載の器具の水漏れ検出方法。
  8. 【請求項8】 前記通水路から通水される水の温度が、
    外気温度と一致するかこれより低いことを特徴とする、
    請求項7に記載の器具の水漏れ検出方法。
  9. 【請求項9】 前記通水路から通水される水の温度が、
    外気温度より低く、その温度差は10度C以内であるこ
    とを特徴とする、請求項8に記載の器具の水漏れ検出方
    法。
  10. 【請求項10】 前記通水路開閉手段を二回開いて通水
    した後、少なくとも前記配管入り側開閉手段及び配管出
    側開閉手段を閉じ、 さらに、通水路開閉手段を閉じた後、前記通水路の前記
    配管入り側開閉手段と通水路開閉手段との間に設けた分
    岐管の開閉手段を開いて配管入り側へつながる通水路の
    排水を行い、 前記圧力検出手段の出力変化を測定することを特徴とす
    る、請求項7に記載の水漏れ検査方法。
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