JPH1151513A - ロータリ式流路切換弁の主弁構造 - Google Patents

ロータリ式流路切換弁の主弁構造

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JPH1151513A
JPH1151513A JP9201608A JP20160897A JPH1151513A JP H1151513 A JPH1151513 A JP H1151513A JP 9201608 A JP9201608 A JP 9201608A JP 20160897 A JP20160897 A JP 20160897A JP H1151513 A JPH1151513 A JP H1151513A
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JP
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valve
valve body
magnet
pressure side
main valve
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JP9201608A
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English (en)
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Michiaki Ono
道明 大野
Fumio Kanezaki
文雄 金崎
Mitsuaki Noda
光昭 野田
Kazuto Aihara
一登 相原
Noboru Nakagawa
昇 中川
Kazue Suzuki
和重 鈴木
Mitsuo Sugita
三男 杉田
Toshihiro Teranishi
敏博 寺西
Kazuo Hirata
和夫 平田
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多極マグネットに強度面で問題を生じたり、
弁体の樹脂成形の寸法安定性(シール面の平面度)や摺
動性に問題を生じることがないように改良されたロータ
リ式流路切換弁の主弁構造を提供すること。 【解決手段】 弁体(主弁体3)に設けられる多極マグ
ネット71をプラスチックス材に磁気粉を混練されてな
るプラスチックマグネットにより構成し、主弁体3と多
極マグネット71とを多重成形により一体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロータリ式流路
切換弁に関し、特にヒートポンプシステムで使用される
四方弁や三方弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】四方弁や三方弁として使用されるロータ
リ式流路切換弁として、円筒状の弁ハウジングと、前記
弁ハウジングに回転変位可能に設けられた弁体と、前記
弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側
ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、
少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記弁
体に取り付けられた多極マグネットと前記弁ハウジング
に取り付けられた電磁ソレノイドと前記弁ハウジングに
取り付けられて前記電磁ソレノイドにより帯磁される磁
極部材とを含み前記多極マグネットと前記磁極部材との
磁気作用によって前記弁体を回転駆動する電磁アクチュ
エータとを有し、前記弁体が、当該弁体の一方の端面に
て前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポート
を前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方
に選択的に連通接続するように構成されたロータリ式流
路切換弁が知られている。
【0003】上述のようなロータリ式流路切換弁におけ
る多極マグネット付きの弁体には、焼結成形された金属
製の多極マグネットを、接着剤による接着、超音波溶
着、機械的結合により一体的に取り付られた構造のもの
と、弁全体をプラスチックマグネットにより成形された
ものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】焼結成形された金属製
の多極マグネットを弁体に一体的に取り付けたもので
は、多極マグネットの材質上、多極マグネットの端部が
かけ等により欠損し易く、強度面で問題があり、取り扱
いが難しいと云う欠点がある。また、焼結成形された金
属製の多極マグネットは重量が大きく、しかも、金属製
ヨークを別途必要とするので、ロータリ式流路切換弁全
体の重量を大きくする原因になる。
【0005】弁全体をプラスチックマグネットによって
構成されたものでは、焼結成形された金属製の多極マグ
ネットによるものにおけるような問題を生じることはな
いが、プラスチックマグネットの溶融樹脂は、一般に、
流動性が悪いため、成形性が悪く、ひけ、ボイド等の成
形不良を生じ易いと云う問題がある。また、弁全体をプ
ラスチックマグネットにより構成されたものでは、成形
性の悪さにより、弁体が弁座板と摺接するシール面の平
面度を高精度に設定することが難しく、しかも、硬度の
面で柔軟性を持たせることも難しいため、弁体のシール
性、摺動性に問題がある。
【0006】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、多極マグネットに強度面で問題を
生じたり、弁体の樹脂成形の寸法安定性(シール面の平
面度)や摺動性に問題を生じることがないように改良さ
れたロータリ式流路切換弁の主弁構造を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明によるロータリ式流路切換
弁の主弁構造は、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウ
ジングに回転変位可能に設けられた弁体と、前記弁ハウ
ジングに固定され低圧側配管を接続される低圧側ポー
ト、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及び、少な
くとも一つの切換ポートを有する弁座板と、前記弁体に
取り付けられた多極マグネットと前記弁ハウジングに取
り付けられた電磁ソレノイドと前記弁ハウジングに取り
付けられて前記電磁ソレノイドにより帯磁される磁極部
材とを含み、前記多極マグネットと前記磁極部材との磁
気作用によって前記弁体を回転駆動する電磁アクチュエ
ータとを有し、前記弁体は、当該弁体の一方の端面にて
前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを
前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に
選択的に連通接続するように構成されたロータリ式流路
切換弁において、前記多極マグネットは、プラスチック
ス材に磁気粉を混練されてなるプラスチックマグネット
により構成され、前記弁体と前記多極マグネットとが多
重成形により一体に形成されているものである。
【0008】請求項2に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁の主弁構造は、前記プラスチックマグネットは
前記磁極部材と対向する面部の内側部分に空洞部が成形
されているものである。
【0009】請求項1に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁の主弁構造によれば、多極マグネットがプラス
チックマグネットにより構成され、弁体と多極マグネッ
トとが多重成形により一体に形成されている。これによ
り多極マグネットをなすプラスチックマグネットと弁体
とを異質材料に構成することができ、金属製ヨークが不
要になるのと併せて、軽量化を図ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁の主弁構造によれば、プラスチックマグネット
が磁極部材と対向する面部の内側部分に空洞部が成形さ
れており、この空洞部によって主弁の材料削減と重量低
下が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1〜図7はこの発明によるロータリ式流
路切換弁の主弁構造の一つの実施の形態を示している。
ロータリ式流路切換弁は、円筒状の弁ハウジング1と、
弁ハウジング1内に回転変位可能に且つ回転軸方向に移
動可能に設けられた主弁体3と、弁ハウジング1の底部
に固定された弁座板5と、主弁体3に設けられたパイロ
ット弁9と、弁ハウジング1の上部に取り付けられた電
磁ソレノイド11とを有している。
【0013】このロータリ式流路切換弁は、図5、図6
に示されているように、ヒートポンプシステムで使用さ
れる四方弁100として構成され、弁座板5には、ヒー
トポンプシステムにおけるコンプレッサPの吸入側から
の低圧側配管13を接続される低圧側ポート15と、コ
ンプレッサPの吐出側からの高圧側配管17を接続され
る高圧側ポート19と、エバポレータ(室内熱交換器)
Eの配管21を接続される第一の切換ポート23と、コ
ンデンサ(室外熱交換器)Cの配管25を接続される第
二の切換ポート27とを有している。
【0014】主弁体3は、図1に示されているように、
底部に設けられた中心ガイト孔29にて弁座板5に固定
されたセンタピン31に嵌合していると共に、上部に舌
片状に突出形成されたガイド部4にて、弁ハウジング1
の上部に大径円筒部2と同心に設けられた主弁体案内円
筒部6に軸線方向に移動可能に嵌合し、これらの嵌合ガ
イドにより自身の中心軸線の周りに第一の回転位置と第
二の回転位置との間に回転変位し、軸線方向に直線的に
上昇位置と降下位置との間に上下変位する。
【0015】なお、ガイド部4は後述する高圧側連絡溝
37の側とは反対側に形成され、主弁体案内円筒部6と
の当接関係により、高圧側の流入圧力による主弁体3の
傾き偏倚を抑制する。
【0016】主弁体3は降下位置においては、底面(圧
力室41とは反対の側の端面)33にて弁座板5と接触
しており、その底面部に互いに独立した低圧側連絡溝3
5と高圧側連絡溝37とを有している。
【0017】主弁体3は、第一の回転位置では、図5に
示されているように、低圧側連絡溝35により低圧側ポ
ート15と第一の切換ポート23とを連通接続すると共
に高圧側連絡溝37によって高圧側ポート19と第二の
切換ポート27とを連通接続し、第二の回転位置では、
図6に示されているように、低圧側連絡溝35により低
圧側ポート15と第二の切換ポート27とを連通接続す
ると共に高圧側連絡溝37によって高圧側ポート19と
第一の切換ポート23とを連通接続する。
【0018】これにより、主弁体3が第一の回転位置で
ある切換状態では、図5に示されているように、コンプ
レッサP→四方弁100→室外熱交換器C→絞りD→室
内熱交換器E→四方弁100→コンプレッサPと云う冷
媒循環路が確立し、ヒートポンプシステムは冷房モード
になる。
【0019】これに対し、主弁体3が第二の回転位置で
ある切換状態では、図6に示されているように、コンプ
レッサP→四方弁100→室内熱交換器E→絞りD→室
外熱交換器C→四方弁100→コンプレッサPと云う冷
媒循環路が確立し、ヒートポンプシステムは暖房モード
になる。
【0020】なお、高圧側配管17の先端は、高圧側ポ
ート19を貫通して高圧側連絡溝37内に突出してお
り、高圧側連絡溝37の内壁面との当接により、主弁体
3の回動変位範囲を第一の回転位置と第二の回転位置と
の間の往復回動範囲に制限するストッパを兼ねている。
【0021】主弁体3の上側(一方の端面側)には、図
1に示されているように、弁ハウジング1と、弁ハウジ
ング1の上部に形成されているパイロット弁案内筒部3
9に嵌合しているパイロット弁9とによって圧力室41
が画定されている。圧力室41は、パイロット弁9と主
弁体3との間のバイパス間隙43や、主弁体3のピスト
ンリング溝45に嵌め込まれているピストンリング47
の両端間に形成されるスリット部を経て、高圧側連絡溝
37、高圧側ポート19と連通しており、高圧側ポート
19の圧力を導入される。
【0022】パイロット弁案内筒部39は大径円筒部2
や主弁体案内筒部6と同心に設けられており、パイロッ
ト弁9のステム部10は、パイロット弁案内筒部39
や、主弁体3の中心部に形成された円形横断面の弁保持
孔51に、軸線方向に移動可能に嵌合しており、先端の
ニードル弁部53にて主弁体3に形成された弁ポート5
5を開閉する。
【0023】この構造により、パイロット弁9は、弁ハ
ウジング1側のパイロット弁案内筒部39と主弁体3側
の弁保持孔51に軸線方向に移動可能に嵌合し、弁ハウ
ジング1と主弁体3の両方より個別に支持されているこ
とになる。
【0024】なお、ステム部10の具体的な形状として
は、例えば、図7(a)〜(c)に示されているよう
に、外周面にカット面12を有していて、D形横断面形
状あるいは多角形横断面形状をなしており、残された円
周面14だけでパイロット弁案内筒部39や弁保持孔5
1に嵌合するものが考えられる。
【0025】この場合には、パイロット弁9のカット面
12と弁保持孔51との間に、圧力室41と弁ポート5
5とを連通する通路(図示せず)が形成される。
【0026】また、ステム部10の他の具体的な形状と
しては、図7(d)に示されているように、パイロット
弁案内筒部39や弁保持孔51の内径に対応した外径の
略円柱状をなしており、円周面14の全周においてパイ
ロット弁案内筒部39や弁保持孔51に嵌合するものが
考えられる。
【0027】この場合には、図7(e)に示されている
ように、ステム部10のニードル弁部53寄りの先端部
分に小径部10aが形成され、この小径部10aにステ
ム部10の中心を通る貫通通路10bがステム部10の
径方向に貫設されると共に、ニードル弁部53とは反対
側のパイロット弁案内筒部39側に位置する端面から貫
通通路10bの中央に至る連絡通路10cがステム部1
0の軸方向に形成され、この貫通通路10bと連絡通路
10c、及び、小径部10aと弁保持孔51との間の空
間により、圧力室41と弁ポート55とを連通する通路
が構成される。
【0028】弁ポート55は、弁保持孔51の底部中央
にあり、一方でバイパス間隙43を介して圧力室41に
連通し、他方で連通孔57によって低圧側連絡溝35に
連通している。
【0029】パイロット弁9は、電磁ソレノイド11の
固定吸引子59との間に設けられたばね61により閉弁
方向に付勢され、電磁ソレノイド11の電磁コイル63
に通電が行われることにり、ばね61のばね力に抗して
固定吸引子59に吸着し、弁ポート55を開放、すなわ
ち開弁する。
【0030】主弁体3の上部には多極マグネット71が
一体的に設けられている。多極マグネット71は、主弁
体3と同心のリング状をなし、主弁体3の回転方向にN
極部とS極部とを交互に2個ずつ着磁されている。
【0031】多極マグネット71は、ポリアミド樹脂
(PA)、ポリプロピレン樹脂(PP)等のプラスチッ
クス材に磁性フェライト粉末等の磁気粉を混練されてな
るプラスチックマグネットにより構成されている。
【0032】主弁体3は、ポリアミド樹脂(PA)、ポ
リプロピレン樹脂(PP)、ポリイミド(PI)等のエ
ンジニアリングプラスチックス等をベースとした、成形
性、摺動性、耐流体性の高い樹脂材料で構成されてお
り、多極マグネット71と主弁体3との各材料の融点
は、同じであっても異なっていても製造上何ら問題な
い。そして、主弁体3と多極マグネット71とは、多重
成形により一体に形成される。なお、主弁体3と多極マ
グネット71との結合部には逆傾斜の抜け止め形状部8
が形成されている。
【0033】プラスチックマグネットによる多極マグネ
ット71には、後述する主磁極部材65と対向する外周
面部の内側部分に、材料削減と重量低下のための空洞部
72が成形されている。
【0034】電磁ソレノイド11には、電磁コイル63
の上側の一方の磁極と磁気的に連結されているステープ
ル形状の主磁極部材65がボルト67により固定されて
おり、また電磁コイル63の下側の他方の磁極と磁気的
に連結されて、主磁極部材65とは弁ハウジング1の中
心軸線周りに90度回転変位した位置に、ステープル形
状の副磁極部材69が固定されている。
【0035】上述のような電磁ソレノイド11と多極マ
グネット71による電磁アクチュエータ構造では、電磁
ソレノイド11に対し通電する電流の方向により主磁極
部材65がN極、副磁極部材69がS極に帯磁、あるい
はその反対の極性に帯磁し、多極マグネット71との磁
気作用により、主弁体3を第一の回転位置より第二の回
転位置へ回転変位、あるいはその反対に回転変位させ
る。
【0036】上述のような構成による四方弁100で
は、図1に示されているような状態において、電磁ソレ
ノイド11の電磁コイル63に通電が行われると、固定
吸引子59が励磁し、パイロット弁9がばね61のばね
力に抗して上昇変位して固定吸引子59に吸着し、弁ポ
ート55が開放される。
【0037】これにより圧力室41が低圧側連絡溝3
5、低圧側ポート15と連通し、コンプレッサPの吸入
圧により、圧力室41の内圧が高圧側ポート19と同じ
高圧から低圧側ポート15と同じ低圧に向かって低下す
る。これにより主弁体3の下側に比べて主弁体3の上側
が低圧になり、圧力差で主弁体3が上昇変位し、弁座板
5より離れ、低抵抗で回転変位し得る状態になる。
【0038】なお、パイロット弁9が開弁すれば、圧力
室41の内圧が低下するのは、ピストンリング47のス
リット部49によって圧力室41と高圧側連絡溝37、
高圧側ポート19との連通度が絞られてあり、この連通
度がパイロット弁9が開弁した時の圧力室41と低圧側
連絡溝35との連通度より低い値に設定されているから
である。
【0039】上述の状態になると、主磁極部材65、副
磁極部材69の帯磁と多極マグネット71との磁気作用
により、主弁体3が第一の回転位置より第二の回転位置
へ回転変位、あるいはその反対に回転変位し、ヒートポ
ンプサイクルが冷房モードあるいは暖房モードに切り換
えられる。
【0040】この後に、電磁コイル63に対する通電を
停止すると、ばね61にばね力によりパイロット弁9が
降下して閉弁し、圧力室41と低圧側連絡溝35との連
通が遮断され、バイパス用間隙43やピストンリング4
7のスリット部49を経て、高圧側連絡溝37、高圧側
ポート19の圧力が圧力室41に導入され、圧力室41
が主弁体3の下部の圧力と同圧になり、ばね61のばね
力と主弁体3の自重とによって主弁体3が元の降下位置
に戻り、弁座板5と密着する。
【0041】上述のように、多極マグネット71がプラ
スチックマグネットにより構成され、主弁体3と多極マ
グネット71とが多重成形により一体に形成されている
から、多極マグネット71と主弁体3とを異質材料に構
成することができ、このことにより、主弁体3の材質選
択の幅が広がり、成形性、摺動性、耐流体性に優れた樹
脂材料を使用でき、主弁体3が弁座板5と摺接するシー
ル面の平面度を高精度に設定することができる。
【0042】また、多極マグネット71は、プラスチッ
クマグネットにより構成されているから、焼結金属製の
ものに比して欠損を生じ難く、充分な強度が得られ、併
せて焼結金属製のものに比して軽量であり、しかも、金
属製ヨークが不要になるのと併せて、ロータリ式流路切
換弁の軽量化、主弁体3の回転効率の向上に伴う性能ア
ップを図ることができる。
【0043】しかも、多極マグネット71には、空洞部
72が成形されていることにより、材料削減と、より一
層の重量低下が図られる。
【0044】なお、上述の実施形態では、四方弁を例に
取って説明したが、この発明によるロータリ式流路切換
弁の主弁構造はロータリ式の三方弁においても同様に適
用可能であることは云うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明によるロータリ式流路切換弁の主弁構造
によれば、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジング
に回転変位可能に設けられた弁体と、前記弁ハウジング
に固定され低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧
側配管を接続される高圧側ポート、及び、少なくとも一
つの切換ポートを有する弁座板と、前記弁体に取り付け
られた多極マグネットと前記弁ハウジングに取り付けら
れた電磁ソレノイドと前記弁ハウジングに取り付けられ
て前記電磁ソレノイドにより帯磁される磁極部材とを含
み、前記多極マグネットと前記磁極部材との磁気作用に
よって前記弁体を回転駆動する電磁アクチュエータとを
有し、前記弁体は、当該弁体の一方の端面にて前記弁座
板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧
側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に
連通接続するように構成されたロータリ式流路切換弁に
おいて、前記多極マグネットは、プラスチックス材に磁
気粉を混練されてなるプラスチックマグネットにより構
成され、前記弁体と前記多極マグネットとが多重成形に
より一体に形成されているものとした。
【0046】これにより、多極マグネットがプラスチッ
クマグネットにより構成され、弁体と多極マグネットと
が多重成形により一体に形成され、多極マグネットをな
すプラスチックマグネットと弁体とを異質材料に構成す
ることができるから、弁体の材質選択の幅が広がり、成
形性、摺動性、耐流体性に優れた樹脂材料を使用でき、
弁体が弁座板と摺接するシール面の平面度を高精度に設
定することができる。また、多極マグネットは、プラス
チックマグネットにより構成されているから、焼結金属
製のものに比して欠損を生じ難く、充分な強度が得ら
れ、併せて焼結金属製のものに比して、金属製ヨークが
不要になることもあって軽量であり、ロータリ式流路切
換弁の軽量化、弁体の回転効率の向上に伴う性能アップ
を図ることができる。また、多重成形により、多極マグ
ネットと弁体との接合工程を省略でき、コストダウンを
図ることができる。
【0047】請求項2に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁の主弁構造によれば、前記プラスチックマグネ
ットは前記磁極部材と対向する面部の内側部分に空洞部
が成形されているものとした。
【0048】これにより、材料削減とより一層の重量低
下が図られ、弁体の回転効率の向上に伴う性能アップを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるロータリ式流路切換弁の主弁構
造の一つの実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図1のロータリ式流路切換弁の平面図である。
【図3】図1のロータリ式流路切換弁の底面図である。
【図4】図1のロータリ式流路切換弁の側面図である。
【図5】図1のロータリ式流路切換弁をヒートポンプシ
ステムに組み込んだ際の冷房運転時における冷媒回路構
成を示す説明図である。
【図6】図1のロータリ式流路切換弁をヒートポンプシ
ステムに組み込んだ際の暖房運転時における冷媒回路構
成を示す説明図である。
【図7】(a)〜(d)は図1のパイロット弁の端面
図、(e)は(d)のパイロット弁の断面図である。
【符号の説明】
1 弁ハウジング 3 主弁体 5 弁座板 9 パイロット弁 11 電磁ソレノイド 15 低圧側ポート 19 高圧側ポート 23 第一の切換ポート 27 第二の切換ポート 35 低圧側連絡溝 37 高圧側連絡溝 41 圧力室 45 ピストンリング溝 47 ピストンリング 55 弁ポート 59 固定吸引子 63 電磁コイル 65 主磁極部材 69 副磁極部材 71 多極マグネット 72 空洞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相原 一登 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 中川 昇 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 鈴木 和重 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 杉田 三男 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 寺西 敏博 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 平田 和夫 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の弁ハウジングと、 前記弁ハウジングに回転変位可能に設けられた弁体と、 前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低
    圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及
    び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、 前記弁体に取り付けられた多極マグネットと前記弁ハウ
    ジングに取り付けられた電磁ソレノイドと前記弁ハウジ
    ングに取り付けられて前記電磁ソレノイドにより帯磁さ
    れる磁極部材とを含み、前記多極マグネットと前記磁極
    部材との磁気作用によって前記弁体を回転駆動する電磁
    アクチュエータとを有し、 前記弁体は、当該弁体の一方の端面にて前記弁座板と接
    触し、回転変位により前記切換ポートを前記低圧側ポー
    トと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択的に連通接
    続するように構成されたロータリ式流路切換弁におい
    て、 前記多極マグネットは、プラスチックス材に磁気粉を混
    練されてなるプラスチックマグネットにより構成され、 前記弁体と前記多極マグネットとが多重成形により一体
    に形成されていることを特徴とするロータリ式流路切換
    弁の主弁構造。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックマグネットは前記磁極
    部材と対向する面部の内側部分に空洞部が成形されてい
    る請求項1記載のロータリ式流路切換弁の主弁構造。
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