JPH11515062A - 吸収パンツ、おむつ、失禁保護体、生理用ナプキン、パンティーライナー、包帯などの吸収製品の吸収構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、おむつ、失禁保護体、生理用ナプキン、パンティーライナーまたは包帯などの吸収製品の吸収構造体に関し、その吸収構造体は、一体の構成単位として、液体透過性表層と防液性の対応する表層およびこれら表層間の吸収層を備えた１個の発泡材料で形成されている。上記防液表層は好ましくは独立気泡のスキン層であり、製造中、上記１個の発泡材料に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収パンツ、おむつ、失禁保護体、生理用ナプキン、パン ティーライナー、包帯などの吸収製品の吸収構造体背景 吸収パンツ、おむつ、失禁保護体、生理用ナプキン、パンティーライナーまた は包帯などの吸収製品は、通常、液体透過性の上層、防水下層およびこれら両層 の間に配置された吸収体で構成されている。 上記上層は使用者の身体に対面している吸収製品の一部であり、上記下層は使 用者の身体と反対の方向に向いている吸収製品の一部である。上層の材料は、通 常、穴あきプラスチックフィルム、不織布、またはプラスチック層と不織布層の 積層品である。前記プラスチック材料はポリエチレンなどの熱可塑性の材料であ る。前記不織布材料は、セルロースもしくは綿などの天然繊維、またはポリエチ レン、ポリプロペン、ポリウレタン、ナイロンもしくは再生セルロースなどの合 成繊維で製造することができる。 上記タイプの吸収製品の上層の目的は、液体を製品中に導いて、再び濡れるの を防止し、このようにして使用者の皮膚に対して乾燥面を形成することである。 使用者の皮膚にそって位置している、製品の一部の乾燥した表面は、快適さと皮 膚の刺激の防止のために重要である。 下層は液体不透過性材料で製造される。これは、吸収製品の下側から液体が漏 洩するのを防止するためである。下層は、液体不透過性の基準を満たし、かつ上 記目的を達成するのに充分な可撓性を有するすべてのタイプの材料で製造するこ とができる。下層に適した材料の例は、プラスチックフィルム、不織布およびこ れらの積層品である。 このプラスチックフィルムは、例えばポリエチレン、ポ リプロペンまたはポリエステルで製造することができる。下層の別名はバリヤー 層である。 吸収体は、通常、セルロースパルプ製である。吸収体はロール、ベールまたは シートの形態で供給することができるが、これらは乾燥して繊維を離解し羽毛形 態に変換してパルプマップにされ、そしてこのパルプマップには、時には、それ 自体の重量の何倍もの水または体液を吸収する性能を有する重合体であるいわゆ る高吸収性材料（super-absorbent）が混合される。 吸収体の材料は、下記のように、セルロース繊維でもよい。他の可能性がある 繊維の例は、綿繊維と合成繊維である。 吸収体に発泡材料を使用することも知られている。 吸収製品に使用される、高吸収性を有する重合体の発泡体は、とりわけ、ヨー ロッパ特許第００４４６２４号と米国特許第４３９４９３０号に記載されている 。吸収製品に使用される、高吸収性なしの重合体の発泡体は、とりわけ、ヨーロ ッパ特許第０１６３１５０号とヨーロッパ特許第０２２９１２２号に記載されて いる。 ３層以上の吸収製品の問題点は、それら製品が高価でかつ製造することが技術 的に難しいことである。製造することが難しいという問題点は、機械の速度が年 々高くなっているのでますます顕著になってきている。多層製品に伴うその外の 問題点は、三次元の身体に適合する製品を製造することが難しいことである。入 手可能な二次元のプラスチックフィルムと不織布の層で、多層製品を製造するに は限界がある。発明の目的 本発明の目的は、上記多層製品の利点を有しているが、製造方法が簡単で、三 次元の形態を与えることができる吸収製品を製造することである。発明の説明 上記問題点は、一体の構成単位として、使用中に着用者の身体に対面させる液 体透過性表層、使用中に使用者の身体と反対方向に向かせる防液表層、およびこ れら両層の間に位置する吸収層を有する１個の発泡材料で製造された吸収構造体 からなる吸収製品による本発明にしたがって解決される。 発泡材料が成形されたりまたは押出されたりするとき、その表面にスキン層が 生成して製品が不浸透性になる。このスキン層という用語は、発泡製品の表層の 気泡が独立気泡であることを意味する。通常このスキン層は、液体透過性の上層 と液体不透過性の下層の間に配置させる吸収体を製造するため切り取って捨てる 。 本発明によれば、そのスキン層は、残しておいて、身体に着用させる側にのみ 穴をあける。このようにして、三層製品、すなわち着用者に対面する液体透過性 表層、着用者と反対の方向に向いている液密的外側表層、およびこれら両層の間 に配置された吸収体を有する製品の利点を有する単一層の製品が得られる。 本発明の吸収製品は例えば、成形または押出しによって製造することができる 。 成形する場合、材料は適切な例えば三次元の形態の型の中に注入され、そこで その最終形態に成形される。成形中に、スキン層が製品に生成する。本発明によ れば、そのスキン層は、吸収製品の表層に残しておいて、使用中、使用者と反対 の方に向かせ、一方、使用者に対面させる表層は穴があけてある。 発泡材料を押出し中も、スキン層が製品に生成する。三次元製品を得るため、 押出しによって得られた製品は、熱成形される。 成形中または熱成形中、発泡材料から製造される製品は、Ｘ，ＹおよびＺの方 向に成形することができる。このようにして、用途が小児または成人のおむつの 場合、使用者の鼠径部にしっかりと適合し、特に弾性を与える必要がない製品が 得られる。当然のことであるが、類似の方法で、本発明の製品は、生理用ナプキ ン、パンティーライナーまたは軽度に失禁する女性の保護体の場合、女性の性器 に適合するよう製造することができ、または、軽度に失禁する男性の保護体の場 合、男性の性器に適合するように製造することができる。また、包帯に関する用 途の場合、本発明の製品は、当然のことながら、例えば、使用しようとしている 身体の部分にしたがって必要に応じて成形することができる。このように発泡製 品を成形または熱成形することによって、従来の製品に生じる折り目を避けるこ とができる。このような折り目は漏洩の一般的な原因である。 着用者の身体の方に対面している発泡吸収製品の表層の穴は各種の方法であけ ることができる。これらの穴は、例えば、機械的カッティングローラ、超音波ま たはレーザによって打ち抜くか切り取ってあける。穴の開口は円筒形、円錐形ま たは楕円形であってもよい。これらの穴は、使用中、使用者に対面させる表層か ら見た方向に連続的に穴の断面積が小さくなっていることが好ましい。 本発明の他の実施態様によれば、例えば、成形または押出しによって製造され た成形製品は二つに分割することができるので、二つの吸収製品が製造される。 最大の穴が最初に成形された製品の中央に生成するので、これを分割すると、切 断された表層の最大の穴に対してｚ方向に穴の大きさの勾配を有する二つの製品 が製造される。次に、これらの製品は、その液体透過性切断表層が、使用中、着 用者に対面させる製品の表層材料を形成するように使用される。その結果、この 実施態様では、もはや、表層に穴をあける必要はない。 本発明の発泡製品に使用できる材料には、発泡吸収体に使用するのに適してい るすべての材料が含まれ、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、 ポリアクリル酸エステル類、セルロースまたはポリウレタンがある。 発泡体の保持特性を増大するため、高吸収性重合体を、製造時に、発泡体中に 挿入してもよい。例えば、ポリウレタンを発泡中に、ポリウレタン中でアクリル 酸を重合させてもよい。 疎水性発泡材料を使用する場合、本発明の吸収製品が使用される流体、とりわ け尿と月経血を透過できる表層を得るには表層を改質する必要がある。表層の改 質は種々の方法で達成できる。とりわけ、重合体溶融体にまたは製造された製品 の表層への界面活性剤の添加、プラズマによる処理、コロナによる処理、共重合 、他の重合体の混合によって表層を改質できる。 本発明の特に好ましい用途は、スエーデン特許願第９５００３８６−９号に記 載されているような吸収パンツ内の吸収体としての用途である。この特許願には 、内側パンツ（inner pant）とも呼称されるパンツ層を有する吸収パンツが記 載され、その内側パンツはその製品およびその上層を、少なくとも部分的に固定 することができる。また、そのパンツは、パンツ層に、身体の開口に対応して穴 をつくることもできる。この場合、そのパンツ層は、主として、吸収製品の固定 手段として機能する。その用途の場合、パンツ層の表層は、使用者の身体と反対 方向に向いている液密的バリヤー層より大きくすべきであると述べられている。 本発明を使用する場合、バリヤー層は不要である。本発明の発泡製品は、この場 合、吸収体およびバリヤー層の両者として働く、使用者の身体に対面している発 泡製品の表層には、前記のことにしたがって穴をあけるか、または、最初に製造 された製品を上記方法にしたがって分割する。使用中、使用者に対面させる発泡 製品の側面の液体不透過性スキン層は切断して除いてもよい。先に説明してきた ことによる吸収パンツは、すなわち血液を吸収させるのに用いるパンツ、生理用 ナプキン、およびすなわち尿や糞便を吸収させるのに使用するパンツおむつに適 している。 本発明を、実施態様と図面によってさらに詳しく説明する。本発明は、本発明 を説明し、例示することだけを目的とする実施態様と図面に限定されない。図面の簡単な説明 図１は着用者が着用している本発明の吸収パンツを前方斜めから見た図である 。 図２は着用者が着用している本発明の吸収パンツを下方から見た図である。 図３は、図２に示した本発明の実施態様以外の本発明の実施態様の吸収パンツ を下方から見た図である。 図４ａは本発明の吸収パンツを前から見た図である。 図４ｂ〜４ｄは、本発明の吸収パンツの股部分を、従来技術のおむつと比較し て詳細に示す。 図５は三次元形態の本発明の生理用ナプキンを示す。 図６は三次元形態の本発明の生理用ナプキンを長辺部から見た図である。 図７は三次元形態の本発明の生理用ナプキンを短辺部から見た図である。 図８は三次元形態の本発明の生理用ナプキンを、図７に示す短辺部と反対側の 短辺部から見た図である。 図９は三次元形態の本発明の成人用おむつを示す。 図１０は図９に示す三次元形態の成人用おむつの長辺部から見た図である。 図１１は図９に示す三次元形態の成人用おむつの短辺部から見た図である。図面と実施態様の説明 図１は想像上の使用者が着用している吸収パンツ１を示し、そのパンツ１は腰 部開口２と二つの脚部開口３と４を備えているが、そのうち一方の脚部開口は図 １にはかくれて見えない。パンツ１はパンツ層５を備え、その外側に材料体８が 配置され、その材料体８は、先に説明したように、吸収構成単位６およびバリヤ ー層７として機能する。 パンツ層５は、使用者の身体に対面し、その表層の事実上全体にわたって身体 にそって接触している。このパンツ層は二つの側部シームによって接合され、そ のシームは各々それぞれの側部に一つずつあり、そのうち一方のシーム１４だけ が図１に見える。これら側部シームは、腰部開口２からそれぞれの脚部開口３， ４まで延びている。パンツ層５はさらに前腰部９と後腰部１０を備えている。こ れら腰部は、それぞれ使用者の腹部と臀部を囲んでいる。パンツ層５は、二つの 腰部９と１０の間に股部１１を備えている。 これら二つの腰部は各々、それぞれ端縁部１２と１３を備えている。 パンツ層５は弾性である。図１は弾性パンツ層の一例を示し、このパンツ層は 、弾性手段２０と少なくとも一つの事実上非弾性の材料の層１９で構成されてい る。上記弾性手段２０は、事実上非弾性の材料の層１９に、予め伸長された状態 で連結されている。一個の発泡材料８は、端縁１５，１６と側縁１７，１８を備 えている。その端縁１５，１６はそれぞれ、パンツ層の端縁１２，１３それぞれ から股部１１の方向に短い間隔をおいて延びるパンツ層の領域２８，２９それぞ れに連結されている。その側縁１７，１８はそれぞれ、共に連結した配置形態で 側部シーム１４を形成するそれぞれの側縁の間の領域２６，２７でパンツ層５に 連結している。 図２と３は本発明の吸収パンツの二つの異なる実施態様を示す。そのパンツ層 ５は、尿、糞便または月経液が通過する一つ以上の開口を備えている。図２は、 尿／糞便／月経液が通過する二つの開口、すなわち股部１１の前部２４の前部開 口２１および股部１１の後部２５の後部開口２２を有する実施態様を示す。 図３は、尿／糞便／月経液が通過する、股部１１の前部２４から後部２５まで 延びる開口２３を備えた本発明の吸収パンツの実施態様を示す。 図４ａは、図１に示したのと同じタイプの吸収パンツを示す。パンツ１は、実 線と破線で示す、使用者がそれを使用する際の予定の状態を前方から示してある 。パンツの一部は断面図で示し、パンツの他の一部は丸で囲み、図４ｂに拡大し て示す。 図４ａと４ｂは、パンツ層５が、どのように、使用者の身体にそって接触し次 いで鼠径部のひだ部分の中につながっているかを示す。パンツ層５は開口３０に よって中断して示してある。また図４ｂは、パンツ層５に対面する側に液体透過 性表層３１を有する発泡材料製の吸収体８も示す。ポケット３２がパンツ層５と 吸収体８の間に形成されている。 図４ｃは、尿または月経液３３が、どのようにして、開口３０を通ってポケッ ト３２の中に入り、しかも吸収体８の液体透過性表層３１を通過できなかったか を示す。これは異常な状態ではない。というのは、使用者が横になって横たわっ たりまたはあれこれと身体を曲げるときに吸収パンツは傾斜することが多いから である。したがって、図に示す状態の場合、吸収体８は、前記流体を、意図した ように吸引できなかったが、前記流体は代わりに、ポケット３２の完全に閉じた コーナーにたまった。パンツ層５は疎水性であり、かつ吸収体８の外表層７は防 水性であるから、全く漏洩しない。 図４ｄは、本発明と比較して、おむつ用の公知の***漏洩バリヤーの一例を示 す。この公知の漏洩バリヤー３４は、弾性脚部端縁３５に配置された別の１個の 材料で製造されている。このおむつは、通常の様式で、吸収体３６、液体透過性 被覆層３７および外側バリヤー層３８によって構成されている。漏洩バリヤー３ ４は弾性手段３９を備え、この弾性手段によって、漏洩バリヤー３４は液体透過 性被覆層３７から持ち上げることができる。 外側のバリヤー層３８は、完成品のおむつの“パンツ形成”層を形成している ので、おむつに対する負荷を支持する層である。このように、その外側バリヤー 層は力を受けると、使用者に対して移動することがある。漏洩バリヤーは外側層 に接続されているので、これも使用者に対して移動することがある。それ故、漏 洩バリヤー３４は、使用者との接触を強制的に解除されるか、または使用者に対 するその意図した位置から横方向または縦方向に移動することがある。漏洩バリ ヤー３４は、使用者に対面する接触ライン４０が非常に狭いので、液体は、漏洩 バリヤーが使用者との接触を失うと直ちに、極めて迅速に漏洩バリヤーを通過す ることができる。 スエーデン特許願第９５００３８６−９号の吸収パンツと比較した場合の本発 明の吸収パンツの利点は、本発明の構造体中の吸収体８、液体透過性層３１およ び防液バリヤー層７が同じ材料ピースで形成されていることである。このことは 製造時に利益を提供する。部品数が少ない吸収パンツを製造することは容易でか つ速い。利用される材料が１個だけなので、その吸収パンツのパンツ層に適合し た三次元構造体を製造することもかなり容易になる。このことは、吸収パンツが 、出現しうる使用者の解剖学的形態に対して優れた適合を達成することが容易に なることも意味する。 図５は、本発明の他の実施態様の生理用ナプキン４１を示す。この構造体は、 軽度に失禁する人に対する失禁保護体としても適している。生理用ナプキン４１ は、吸収部分４２、上部液体透過性おもて面４３および防液性裏面４４を有する 単一の発泡材料で構成されている。 この生理用ナプキンは、１個の発泡材料で構成されているだけでなく、使用中 、使用者の身体に対面させる液体透過性おもて面４３が別個の液体透過性層で製 造されているので、本発明の範囲内にいれることができる。このことによって、 当然のことながら、本発明が簡単であることの一部が失われるが、特定の場合、 １個の発泡材料を利用していては達成できない特別の特性を有する表面材料を備 えていることが望ましい。その別個の表面材料４３は、例えば、穴あきプラスチ ックフィルム４または不織布の層で製造することができる。 図５〜８は、本発明の生理用ナプキンを実現できる三次元の形態を示す。身体 に適合する三次元構造を、生理用ナプキンに実現して、使用者が横になったりま たは移動するときに漏洩するのを防ぐため、この生理用ナプキンは、一方の末端 ４７にリッジ４５が形成され、他方の末端４８にボウル形部分４６が形成されて いる。 使用中、前記リッジ４５が設けられている短辺部４７は使用者の後部に配置さ せる。リッジ４５は使用者の臀部の間の間隙中にはまり、使用者が座ったりまた はあおむけにねたときに漏洩するのを防止する。 リッジ４５は生理用ナプキンの短辺部４７において高さが最も高く、縦方向に 該ナプキンの中央部に向かって高さが低くなっている。リッジ４５の全長は、通 常、ナプキンの全長の１／６〜１／２の範囲内である。リッジ４５は、ナプキン の全長の１／５〜１／３の範囲内の長さが好ましい。ナプキンの全長が１５ｃｍ の場合、リッジは、長さが３〜７．５ｃｍでもよく、好ましくは３〜５ｃｍであ る。ナプキンの全長が２０ｃｍの場合、リッジ４５は長さが３．３〜１０ｃｍで もよく好ましくは４から６．７ｃｍである。 リッジ４５を備えた短辺部と反対側の短辺部４８は、先に述べたようにボウル 形部分４６を備えている。この部分は、ナプキン製造時、短辺部４８におけるナ プキンのコーナー部４９，５０によって形成され、身体にそって着用させるナプ キンのおもて面４３の方にいくぶんそりかえるように製造されている。短辺部４ ８のボウル形部分４６は、使用者の身体に適合させて前方に漏洩するのを防止す る。この前方漏洩は、別の方法の場合、使用者がうつ伏せになったりまたは他の しかたで前へかがむときに起こることがある。 図６は、一方の長辺部の方から見た本発明の生理用ナプキン４１を示す。斜線 をつけた領域は、防液性の裏面４４を示し、そして斜線なしの領域は、１個の発 泡材料の液体透過性のおもて面４３を示す。 図７は、短辺部４８から見た本発明の生理用ナプキンを示し、短辺部４８はそ りかえったコーナー部４９と５０によって形成されたボウル形部分４６を備えて いる。 図８は、短辺部４７から見た本発明の生理用ナプキンを示し、短辺部４７はリ ッジ４５を備えている。 図９〜１１は、本発明のその外の実施態様の三次元形の成人用おむつを示す。 この実施態様は、当然のことながら小児用おむつにも等しく適している。このお むつは、使用者の腹部に対面させる部分５１を有し、すなわちその前の部分５１ は使用者の下腹部に対して配置する。また、このおむつは、使用者の後部に対面 させる部分、すなわち使用者の臀部にそって配置する部分５２も備えている。使 用中、使用者に対面させるおむつの表面５３から見た前部５１は、ボウル形であ り、そのため、使用者の鼠径部のまわりの空間にはまり、そして背後部分５２は 前部分５１より幅が広くかつ平坦なボウル形であり、そのため背後部分５２は使 用者の臀部のまわりにはまるはずである。一方の長辺部から見た前部５１は、使 用者の性器に対してうまく適合させるために、凹部５４と***部５５を備えてい る。図１１は、一方の短辺部から見たおむつ、一層正確にいえば、背後部分５２ から見たおむつを示す。この図１１は、おむつの端縁５６と５７が、使用者の鼠 径部に適合し、かつ使用者の脚部と下腹部の間の移行部分に適合するためフラン ジ様部分をどのように備えているかを示す。おむつが、漏洩を防ぐためこの領域 に適合することは極めて重要である。 成人用おむつは、使用者に対面している液体透過性表面５３に加えて、吸収層 としても知られている吸収部分５８、および使用者と反対方向に向いている防水 性表面５９を備えている。 本発明は勿論、提示した実施態様に限定されるものではない。三次元形の製品 の形態は、目的とする各使用分野で解剖学的に最適に適合させるため変えること ができる。また本発明は、例えば創傷用包帯にも利用できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｆ 13/18 ３０５ (72)発明者 カレンテュン，ピア スウェーデン，エス−413 14 ゲーテボ ーク，オヴル フュサルガタン 10 (72)発明者 シミド，アンドレア スウェーデン，エス−435 42 メールン リユーケ，ショークレヴェーゲン 13

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 吸収パンツ、おむつ、失禁保護体、生理用ナプキン、パンティーライナー または包帯などの吸収製品の吸収構造体であって； 一体の構成単位として、使用中に着用者の身体に対面させる液体透過性表層、 使用中に着用者の身体と反対方向に向かせる防液表層、およびこれら両層間に位 置する吸収層を備えている１個の発泡材料からなることを特徴とする吸収構造体 。 2. 防液表層が、製造中に前記１個の発泡材料に形成される独立気泡のスキン 層であることを特徴とする請求の範囲１記載の吸収製品。 3. 液体透過性表層が、製造中に前記１個の発泡材料に対し形成されかつ前記 １個の発泡材料の製造に関連して穴があけられた独立気泡のスキン層であること を特徴とする請求の範囲１記載の吸収製品。 4. あけられた穴の断面積が、使用中に使用者に対面させる表層から見た方向 に連続的に減少していることを特徴とする請求の範囲３記載の吸収製品。 5. １個の発泡材料が三次元形であることを特徴とする請求の範囲１〜４のい ずれか一つに記載の吸収製品。 6. １個の発泡材料がポリウレタン製であることを特徴とする請求の範囲１〜 ５のいずれか一つに記載の吸収製品。 7. 液体透過性表層が、成形製品が縦方向に分割されるときに形成される切り 離された表層で形成されていることを特徴とする請求の範囲１または２に記載の 吸収製品。 8. 使用中、形態が全体として使用者の皮膚に適合しかつ該皮膚にそって位置 している内側パンツ、および吸収構造体を含んでなる吸収パンツであって； その吸収構造体が請求の範囲１〜７のいずれか一つに記載の１個の発泡材料で 形成されていることを特徴とする吸収パンツ。 9. 二つの長辺部と二つの短辺部を有する生理用ナプキン、パンティーライナ ーまたは失禁保護体などの吸収製品であって； １個の発泡材料で製造され、かつ着用者の前方に最も近く着用させる一方の短 辺部にボウル形部分を有し、かつ着用者の後方に最も近く着用させる他方の短辺 部に***後部を有する三次元形であることを特徴とする吸収製品。