JPH11513318A - 工具ホルダーを装備した手持ち式工作盤とこれに所属した工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明が提案する工具ホルダー（２０）を装備した手持ち式工作盤並びに該手持ち式工作盤用の差込み用工具シャンク（１７）を備えた工具（１６）は、工具シャンク（１７）を軸方向でガイドするためのガイド手段（１８）と回転連動区域（２１）と保持区分（２４）とを軸方向で相互に離隔して配置するように構成されている。かくして工具ホルダー（２０）並びに工具シャンク（１７）の構造が単純に、またその製作が低廉になると共に高いガイド精度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 工具ホルダーを装備した手持ち式 工作盤とこれに所属した工具 技術分野： 本発明は、請求項１に発明の上位概念として規定した形式の手持ち式工作盤と 、請求項１４に発明の上位概念として規定した形式の手持ち式工作盤用の工具に 関する。 背景技術： 工具を取付けるための工具ホルダーを有する手持ち式工作盤は、ドイツ連邦共 和国特許第２５５１１２５号明細書に基づいてすでに公知である。工具の回転連 動は、工具ホルダーに設けられた複数の回転連動条片と、工具シャンクに対応成 形されて前記回転連動条片に嵌合する複数の回転連動溝とを介して行われる。軸 方向で工具は、工具ホルダーの解錠可能な複数のロック体によって位置確保され 、該ロック体は、工具シャンクに対応成形された軸方向で両側の閉じられた切欠 部に係合する。この場合工具を回転連動するための手段と、工具を軸方向で位置 固定するための手段は、軸方向で見て受容部開口の領域に配置されている。これ は確かに、軸方向で比較的短い構造の工具ホルダーとこれに相応して短い工具シ ャンクを得ることができる という利点を有してはいる。しかしながら個々の機能領域が軸方向でオーバーラ ップしているが故に、製作上の理由から工具シャンクの特性の点で妥協せざるを 得なくなるのは必至のことである。堅牢で耐摩耗性をもった（従って焼入れ処理 を施す必要のある）回転連動区域を構成しようとする要求は、優れた真円回転特 性を得るために狭い公差の（従って形状を著しく正確に製作する必要のある）ガ イド区域を構成することに正しく対抗するものである。 更に工具を保持するためのジョーチャックは公知である。優れた真円回転特性 を得るために複数のチャック爪は、工具のシャンク径には関わり無く、作孔スピ ンドルに対して常に同心的に該工具を受容して把持せねばならず、これは高い製 作費を必要とする。またドリルチャックへの工具挿嵌は比較的手間がかかる。そ れというのはドリルチャックが先ず開放されねばならず、そうした上でチャック 爪が工具を緊締せねばならないからである。自動的な差込みロックは不可能であ る。 発明の開示： 背景技術に対比して、請求項１の特徴部に記載した構成手段から成る本発明に よる工具ホルダーを装備した手持ち式工作盤並びに請求項１４の特徴部に記載し た構成手段から成る本発明による差込み用工具シャンクを備えた工具は、工具ホ ルダー並びに工具シャンク の構造が単純に、またその製作が低廉になると共に高いガイド精度が得られると いう利点を有している。それのみならず本発明による工具ホルダーの構成によっ て、工具ホルダー内へ工具を挿入する際に自動的に軸方向位置をロックすること が可能になる。 請求項１に記載した手持ち式工作盤は請求項２乃至請求項１３に記載した手段 によって、また請求項１４に記載した工具は請求項１５乃至２０に記載した手段 によって、更に有利な実施形態を得ることができる。 図面の簡単な説明： 第１図は工具を挿嵌した手持ち式工作盤の工具ホルダーの縦断面図、第２図は 工具ホルダーのばね板金の縦断面図、第３図はばね板金の側面図、第４図は第２ 実施例による工具ホルダーの縦断面図、第５図は第３実施例による工具ホルダー の縦断面図、第６図は第４実施例による工具ホルダーの縦断面図、第７図は工具 の部分断面図、第８図は第７図のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線に沿った工具の横断面図 、並びに第９図及び第１０図はそれぞれ第５実施例による工具ホルダーの縦断面 図である。 発明を実施するための最良の形態： 次に図面に基づいて本発明の５つの実施例を詳説する。 第１図には手持ち式工作盤の工具寄りの部分が図示されている。手持ち式工作 盤は、縦軸線１１を中心と して回転駆動可能なスピンドル１２を有し、該スピンドルは手持ち式工作盤のケ ーシング１３から突出している。前記スピンドル１２内には、軸方向のガイド孔 １４が同心的に穿設されており、該ガイド孔は、工具１６のシャンク円筒形区分 １５を受容してガイドするためのものである。前記工具１６は図示例ではブラシ １６ａとして構成されている。しかし工具は、例えば作孔工具、ねじ締め工具又 は研削工具のような回転作業運動を行う工具であってもよい。 ガイド孔１４は、シャンク円筒形区分１５を軸方向にガイドするためのガイド 手段１８を形成し、かつ工具１６を保持するための工具ホルダー２０の受容部１ ９の一部分を成している。工具１６は、前記受容部１９内へ挿嵌可能な工具シャ ンク１７を有している。工具１６の差込み側端部２２に前記シャンク円筒形区分 １５が形成されている。ガイド孔１４の工具寄りには、工具１６の回転連動区域 ２１が軸方向で接続しており、該回転連動区域内に対応回転連動手段２３が構成 されている。スピンドル１２の外周にスリーブ２６が位置し、該スリーブは後部 区分２６ｂでもってスピンドル１２に装嵌されかつ該スピンドルと相対回動不能 に固着結合されている。スリーブ２６は工具寄りでスピンドル１２を超えて張出 しており、しかもスピンドル１２を超えて張出す張出し部分２６ａの内部に回転 連動成形部２５、例えば歯列又は多角形成形部が形成 されており、前記回転連動成形部２５は、工具シャンク１７に形成された対応成 形部２５ｂと形状嵌合式に協働する。 回転連動区域２１には、工具１６のガイド孔１４からの抜け落ちもしくは不慮 の引き抜きに対して該工具１６を軸方向で確保するための保持区分２４が軸方向 で続いている。この保持区分２４内では、屈曲されて縦軸線１１に対して斜めに 位置してクランプ部分３０を形成している自由端部２９ｂを有するばね板金２９ が保持手段２８として作用する。前記クランプ部分３０は、工具シャンク１７の 円筒形区分によって貫通される開口３１を有している。クランプ部分３０は、工 具１６の回転軸線を同時に形成する縦軸線１１に対して旋回可能である。このよ うにして前記開口３１の有効横断面を変化させることが可能になる。 ばね板金２９は後端部２９ａでもって捩れ不能かつ軸方向不動にスリーブ２６ と結合されている。この場合ばね板金２９の捩れ不能な位置固定は、スリーブ２ ６に形成された縦溝３３に係合することによって行われる。ばね板金２９の屈曲 されたクランプ部分３０は、縦軸線１１の方向に弾性的に予荷重をかけられてい るので、工具シャンク１７の保持区分２４は、開口３１の周縁３２でもって緊締 される。クランプ位置にある工具１６が受容部１９の開口から僅かに引き出され ると、緊締力は付加的に増強され、つまり自縛作用が 生じる。 作動スリーブ３６が工具ホルダー２０の外周面を包囲しており、かつスピンド ル１２に対して相対的に軸方向シフト可能に支承されている。ばね３５によって 工具１６の方に向かって予荷重をかけられた作動スリーブ３６の押し戻しによっ て、作動スリーブ３６の前端壁６５はクランプ部分３０に抗して移動して該クラ ンプ部分を、縦軸線１１に対してより直角な位置へ弾性的に押圧し、それに伴っ て開口３１は、保持区分２４よりも大きな有効横断面を有することになるので、 クランプ部分３０と工具１６との間の緊締作用は解消される。この緊締作用の解 消時に工具シャンク１７を受容部１９から取出すことが可能である。 第２図及び第３図にはばね板金２９が図示されている。第３図の展開図から明 らかに判るように、ばね板金２９の両端には夫々円環部３８，３９が一体成形さ れている。その場合第１の円環部３８は開口３１を有するクランプ部分３０を形 成しており、また第２の円環部３９は、ばね板金２９の後端部２９ａで縦軸線１ １に対して直角に屈曲されており（第２図参照）かつ工具ホルダー２０にばね板 金２９を軸方向で固定するために使用される。この円環部３９内には、スピンド ル１２を通すための穴４０が穿設されている。 開口３１は図示例では、工具シャンク１７の保持区分２４の半径よりも大きな 半径を有する円筒形に形成 されている。しかし該開口３１は楕円形状に形成されていてもよい。クランプ部 分３０と工具１６との間の緊締作用にとって決定的な、開口３１の横断面積は、 縦軸線１１に対する垂線１１ｂから測定されたクランプ部分３０の旋回角αの余 弦に伴って減少する。縦軸線１１に対して直角に測定された、開口３１の有効横 断面が保持区分２４の直径に相当すると直ちに、開口３１の周縁３２と工具１６ との間に緊締作用が生じる。場合によっては工具シャンク１７の右側にだけ緊締 作用を生ぜしめてもよい。 第４図には工具ホルダー２０の第２実施例が図示されている。同一の構成部分 及び作用の等しい構成部分は、別の全ての実施例の場合も同様に、同一の符号で 表示されている。前記第１実施例に対する実質的な相違点は、クランプ部分を有 するばね板金に代えて円板５０を設けた点にある。該円板５０は片側でスリーブ ２６の突起５１とヒンジ結合されている。該円板５０は矢張り開口３１を有して おり、該開口の有効横断面は円板５０の旋回によって可変である。 圧縮ばね５２が工具シャンク１７に同心的にスリーブ２６と円板５０との間に 締込まれている。円板５０がヒンジ支承されていることに基づいて、圧縮ばね５ ２は、工具１６の方へ向かって開口３１の有効横断面を縮小させる方向に円板５ ０を旋回させ、これによって円板５０は工具１６の保持区分２４と緊締される。 後方へ向かっての作動スリーブ３６の軸方向シフトによって、円板５０は作動 スリーブ３６の前端壁６５によって起立させられる。それに伴って開口３１の有 効横断面が増大するので、工具１６は円板５０との緊締作用が弛められて軸方向 で解放される。工具１６の不都合な解離を防止するために、操作キー５４として 構成された作動スリーブ３６の部分が先ず半径方向内向きに押込まれ、これによ って係止面５５が解離される。次いで始めて作動スリーブ３６を軸方向後方へ向 かってシフトさせることが可能になる。操作キー５４自体は、歯５６が（第５図 の断面左半部から判るように）スリーブ２６に形成された対応溝５７に向き合っ て該対応溝５７に噛合える場合にだけ、半径方向内向きに運動することができる 。操作キーの非押込み位置では作動スリーブ３６を軸方向にシフトすることは不 可能であるので、作動スリーブ３６はケーシング部分の防護機能を同時に果たす 。 第５図には工具ホルダー２０の第３実施例が図示されている。この工具ホルダ ー２０が、第４図に示した第２実施例に対比して相違している点は保持手段２８ に関する点だけであり、該保持手段２８は、湾曲ストラップ６１に片側接触する クランプ円板６０から成っている。前記湾曲ストラップ６１は部分６１ａでもっ て捩れ不能かつ軸方向不動にスリーブ２６と固定的に結合されている。湾曲スト ラップ６１は屈曲した保持 部分６１ｂを有し、該保持部分は工具シャンク１７の保持区分２４を通すための 貫通口６３を備え、該貫通口を前記保持区分２４は大きな遊びをもって貫通して いる。クランプ円板６０は、該クランプ円板６０の傾斜時に工具１６の軸方向位 置の固定を生ぜしめる開口３１を有している。クランプ円板６０は、ばね６４に よって湾曲ストラップ６１の保持部分６１ｂに圧着される。該保持部分６１ｂが 縦軸線１１に対して傾斜していることに基づいて、クランプ円板６０は保持部分 ６１ｂに先ず片側接触する。クランプ円板６０の自由端部６０ａは、次いでばね ６４によって工具１６とのクランプ円板６０の緊締位置へ向かって押圧される。 本実施例では緊締作用は、作動スリーブ３６が軸方向に後方に向かってシフト される場合に解除される。この緊締作用の解除が可能になるのは、操作キー５４ の内向き押込みによって歯５６が対応溝５７に噛合いかつ係止面５５がケーシン グ１３に対して解放された場合である。作動スリーブ３６の前端壁６５に設けた 連行部６５ａによって次いで、前記の実施例の場合と同様に、クランプ円板６０ と工具１６との緊締作用を弛める方向にクランプ円板６０は旋回せしめられる。 作動スリーブ３６の押し戻しによって先ず連行部６５ａは、弾性的に構成された 保持部分６１ｂに当接する。作動スリーブ３６が更に押し戻されて行くにつれて 、保持部分６１ｂは縦軸線１１に対してより直角に起 立する姿勢をとることになり、しかもばね６４によって保持部分６１ｂに圧着さ れたクランプ円板６０は、工具１６との緊締作用を弛めつつ同じく起立させられ る。 前記３つの実施例全てに共通している点は、工具１６が工具ホルダー２０に挿 嵌する際に自動的にロックされることである。工具１６を挿嵌する場合先ずシャ ンク円筒形区分１５が少しだけガイド孔１４内に差し込まれる。次いで回転連動 成形部２５が正規の回転位置へもたらされ、従って工具シャンク１７を、より深 く工具ホルダー２０内に挿入することが可能になる。ガイド孔１４は、工具１６ の挿嵌時及び取出し時における圧力平衡を容易にする補償ポート５８を有してい る。 工具シャンク１７を更に挿入すると、クランプ部分３０は保持区分２４によっ て開口３１のより大きな決定的な横断面をもって解離位置の方へ向かって旋回さ れるので、保持手段２８はロックしない。 第６図に示した第４の実施例は前記の３つの実施例に対して、主として工具シ ャンク１７の軸方向確保の点に関して相違している。第６図から看取できるよう にスピンドル１２内に工具１６のシャンク円筒形区分１５が挿嵌されている。ス ピンドル１２の工具寄り端部は、スリーブ２６によって包囲されており、該スリ ーブは、全周にわたって均等配分された４つの溝の形 の回転連動成形部２５ｂを有している。 工具ホルダー２０内における工具１６の軸方向確保は２つの枢着顎７０，７１ によって行われ、各枢着顎は保持突起７２，７３でもって工具シャンク１７の保 持区分２４に形成された環状溝８０内に係合している。保持手段２８として役立 つ枢着顎７０，７１はばね７４によって、軸方向にシフト可能な円錐スリーブ７ ５を介してロック位置へ圧迫される。前記枢着顎７０，７１はスリーブ２６に枢 支軸７６，７７を中心として半径方向に旋回可能に支承されている。 工具シャンク１６のロックを解除するためには作動スリーブ３６が、ばね７４ 及び３５のばね力に抗して軸方向に後方へ向かってシフトされ、しかも作動スリ ーブ３６に形成された連動カラー７８が、対応した連動突起７９を介して円錐ス リーブ７５を連動し、かつ枢着顎７０，７１を解放する。次いで第６図に示した 矢印７９の方向に工具シャンク１６を引出す場合、枢着顎７０，７１は半径方向 外向きに旋回されて、工具シャンク１７を工具ホルダー２０から取出すことがで きる。 第７図には工具１６の工具シャンク１７が図示されている。図面から判るよう に、軸方向にガイドするためのシャンク区分１５、回転連動区域２１及び保持区 分２４が軸方向で相前後して配置されている。ガイド用のシャンク区分１５は保 持区分２４と同様に円筒形 に成形されている。保持区分２４は第４実施例によれば、場合によっては凹設部 、例えば環状溝８０を有することもできる。第７図では工具シャンク１７はアダ プタ８４として構成されており、該アダプタに、第１図に図示した工具１６を、 ねじ山８５を介して着脱可能に装着することが可能である。 回転連動区域２１の対応成形部２５ｂが第８図に示されている。外周に配分さ れた突起８２が全部で４つ設けられており、該突起は、スリーブ２６に対応成形 された溝に挿入可能である。 第９図及び第１０図には本発明の第５実施例が図示されている。該実施例の、 第４図に示した実施例との相違点は、締付け作用なしに工具１６の挿入又は取出 しを可能にするために、円板５０がロック部材３４によって開放位置（第９図参 照）にロック可能である点にある。 ロック部材３４は、一方の端部４１で工具ホルダー２０のスリーブ２６に固定 されている湾曲ストラップ３７から成っている。該湾曲ストラップ３７はほぼそ の中央で屈曲部３４ａを形成しており、かつ該屈曲部によって円板５０に係合し て縦軸線１１に対してほぼ直角に該円板を保持する。湾曲ストラップ３７の自由 端部４２は、受容部１９内に挿入すべき工具１６の工具シャンク１７に支持され ている。 前記工具シャンク１７は段付けして形成されており 、かつ端部寄りに小径シャンク区分１７ａを有し、かつ該小径シャンク区分に続 いて大径シャンク区分１７ｂを有している。工具１６を挿入した場合に湾曲スト ラップ３７の自由端部４２が小径シャンク区分１７ａに支持されている限り、円 板５０はその開放位置にロックされた状態を維持する。工具１６が受容部１９内 に完全に挿嵌されている限り、前記自由端部４２は大径シャンク区分１７ｂによ って半径方向外向きにずらされ、かつ湾曲ストラップ３７は円板５０を解放する （第１０図参照）。円板５０はその解放に伴って、圧縮ばね５２よって傾斜させ られ、こうして工具シャンク１７を緊締する。 工具１６を解放するためには、第４図に示した第２実施例の場合と同様に操作 キー５４が押込まれ、これによって作動スリーブ３６は軸方向で後方に向かって シフトさせられる。この場合、操作キー５４はヒンジ９０を介して作動スリーブ ３６と連結されている。第９図及び第１０図では詳細な図示を省いた作動スリー ブの突起を介して、円板５０は、傾斜した工具緊締位置から、縦軸線に対して直 角な開放位置へ起立することができる。半径方向内向きに予荷重のかけられた湾 曲ストラップ３７の屈曲部３４ａは開放位置で円板５０に係合して、これをロッ クする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＢＲ，ＣＮ，ＪＰ，Ｕ Ｓ (72)発明者 クラウス クリンゲンシュタイン ドイツ連邦共和国 70771 ラインフェル デン−エヒターディンゲン シュールシュ トラーセ 22 (72)発明者 エルンスト ドレーアー ドイツ連邦共和国 72760 ロイトリンゲ ン ヤーコブ−クルツ−シュトラーセ 28 ／３ (72)発明者 ゲルト ハーン ドイツ連邦共和国 70771 ラインフェル デン−エヒターディンゲン ウンテレ ゲ ルテン 17 (72)発明者 ダヴィッド マッツォ ドイツ連邦共和国 70771 ラインフェル デン−エヒターディンゲン ヴィーゼンタ ールシュトラーセ 41 (72)発明者 イェルク ウルリヒ ドイツ連邦共和国 72135 デッテンハウ ゼン ヴァルデンブーヒャー シュトラー セ 33 (72)発明者 イェルク デーデ ドイツ連邦共和国 71144 シュタイネン ブロン マイゼンヴェーク 21／１ (72)発明者 カール ガラトヴァ ドイツ連邦共和国 72768 ロイトリンゲ ン アレマンネンシュトラーセ 16 (72)発明者 ヨアヒム シャドヴ ドイツ連邦共和国 70565 シュツツトガ ルト ユーノヴェーク 12 (72)発明者 クリスティアン ヘルメス ドイツ連邦共和国 71093 ヴァイル イ ム シェーンブーフ アルベルト−シュヴ ァイツァー−シュトラーセ １ (72)発明者 イェルク メスナー ドイツ連邦共和国 75217 ビルケンフェ ルト オーベルンホイザーシュトラーセ 39

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．工具（１６）のシャンク区分（１５）を軸方向に挿入可能な受容部（１９ ）を有しかつ前記工具（１６）を軸方向にガイドするためのガイド手段（１８） と前記工具（１６）を回転連動するための回転連動手段（２３）と前記工具（１ ６）を軸方向で確保するための保持手段（２８）とを具備する工具ホルダー（２ ０）を装備した形式の、特に作孔、ねじ締め、ブラッシング加工、研削加工等を 施すための手持ち式工作盤において、保持手段（２８）がガイド手段（１８）に 軸方向で前置されていることを特徴とする、工具ホルダーを装備した手持ち式工 作盤。 ２．工具（１６）を回転連動するための回転連動手段（２３）と前記工具（１ ６）を軸方向で確保するための保持手段（２８）とが、軸方向で相前後して配置 されている、請求項１記載の手持ち式工作盤。 ３．保持手段（２８）自体が、回転連動手段（２３）に軸方向で前置されてい る、請求項１又は２記載の手持ち式工作盤。 ４．回転連動手段（２３）がスリーブ（２６）に構成されており、該スリーブ の後部区分（２６ｂ）がスピンドル（１２）に装嵌されておりかつ該スピンドル と相対回動不能に結合されている、請求項３記載の手持ち式工作盤。 ５．ガイド手段（１８）が、回転駆動可能なスピンドル（１２）内に共軸に配 置されたガイド孔（１４）によって形成されている、請求項１から４までのいず れか１項記載の手持ち式工作盤。 ６．保持手段（２８）が、工具ホルダー（２０）の縦軸線（１１）に対してほ ぼ直角に位置する開放位置から旋回可能なクランプ部分（３０）を有し、該クラ ンプ部分（３０）は、工具（１６）を通すための開口（３１）を有しており、し かも前記縦軸線（１１）の方向への前記クランプ部分（３０）の旋回によって前 記開口（３１）の有効横断面が、前記クランプ部分（３０）と工具（１６）とを 互いに緊締させるように縮小可能である（第１図〜第５図）、請求項１から５ま でのいずれか１項記載の手持ち式工作盤。 ７．クランプ部分（３０）がばね板金（２９）に形成されており、該ばね板金 の一方の端部（２９ａ）が工具ホルダー（２０）に固定されており、また該ばね 板金の他方の端部（２９ｂ）が縦軸線（１１）に対して斜めに屈曲されており、 かつ緊締位置の方に向かって弾性的に予荷重をかけられている（第１図及び第２ 図）、請求項６記載の手持ち式工作盤。 ８．クランプ部分（３０）が円板（５０）によって形成されており、該円板が 、スリーブ（２６）に形成された突起（５１）とヒンジ結合され、かつ圧縮ばね （５２）によって、円板の緊締位置の方に向かってば ね負荷されている（第４図）、請求項６記載の手持ち式工作盤。 ９．クランプ部分（３０）が、軸方向で位置を固定された湾曲ストラップ（６ １）の、縦軸線（１１）に対して斜向して位置する弾性的な保持部分（６１ａ） へ向かってばね（６４）によって圧迫されるクランプ円板（６０）として構成さ れている（第５図）、請求項４記載の手持ち式工作盤。 １０．工具（１６）の挿入又は取出しのためにクランプ部分（３０）を緊締解 除位置つまり開放位置でロックするロック部材（３４）が設けられている（第９ 図及び第１０図）、請求項６から９までのいずれか１項記載の手持ち式工作盤。 １１．工具ホルダー（２０）のスリーブ（２６）に枢支軸（７６，７７）を中 心として前記工具ホルダー（２０）の縦軸線（１１）に対して半径方向に旋回可 能に支承されて、かつ、ばね（７４）のばね力によって予荷重をかけられた円錐 スリーブ（７５）の軸方向シフトによって工具シャンク（１７）へ向かって半径 方向に圧着可能な枢着顎（７０，７１）によって、保持手段（２８）が形成され ている（第６図）、請求項１から３までのいずれか１項記載の手持ち式工作盤。 １２．保持手段（２８）が、戻し力に抗して軸方向にシフト可能な部材（６５ ）によって、緊締位置から緊締解除位置へ旋回可能である、請求項６から１１ま でのいずれか１項記載の手持ち式工作盤。 １３．部材（６５）が、少なくとも１つの可動の操作キー（５４）を備えた作 動スリーブ（３６）に形成されており、前記操作キー（５４）が、該操作キー（ ５４）の作動後に始めて前記作動スリーブ（３６）の軸方向シフトを可能にする ように１つの係止面と協働する、請求項１２記載の手持ち式工作盤。 １４．工具（１６）を回転連動するための回転連動区域（２１）と、前記工具 （１６）の軸方向位置を固定するための保持区分（２４）と、前記工具（１６） を軸方向にガイドするためのシャンク区分（１５）とから成る工具シャンク（１ ７）を有しかつ縦軸線（１１）を中心として回転駆動可能である形式の、特に作 孔、ねじ締め、ブラッシング加工、研削加工等を施すための手持ち式工作盤用の 工具において、ガイド用シャンク区分（１５）と回転連動区域（２１）と保持区 分（２４）が軸方向で相互に離隔して配置されていることを特徴とする、手持ち 式工作盤用の工具。 １５．ガイド用シャンク部分（１５）が工具（１６）の差込み側端部（２２） に位置しているのに対して、保持区分（２４）がずっと工具寄りに配置されてお り、かつ回転連動区域（２１）が軸方向で見て前記のガイド用シャンク区分（１ ５）と保持区分（２４）との間に配置されている、請求項１４記載の工具。 １６．回転連動区域（２１）で、工具シャンク（１ ７）の外周に配分された４つの突起（８２）が形成されている、請求項１４又は １５記載の工具。 １７．工具シャンク（１７）が保持区分（２４）では、ガイド用シャンク区分 （１５）の領域における横断面よりも大きな直径をもった主として円筒形の横断 面を有している、請求項１４から１６までのいずれか１項記載の工具。 １８．工具ホルダー（２０）の保持手段の少なくとも１つの保持突起（７２， ７３）を係合させるために少なくとも１つの凹設部、例えば環状溝（８０）が保 持区分（２８）に設けられている（第６図）、請求項１４又は１６記載の工具。 １９．工具シャンク（１７）の横断面が保持区分（２８）の領域では少なくと も部分的に、回転連動区域（２１）における工具シャンク（１７）の横断面を超 えて半径方向に張出している、請求項１４から１８までのいずれか１項記載の工 具。 ２０．工具シャンク（１７）が、工具（１６）と着脱可能に結合されるアダプ タ（８４）として構成されている、請求項１４から１８までのいずれか１項記載 の工具。