JPH11512305A - 治療用睡眠枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、使用者が仰臥位置または側臥位置で寝ているとき（ここではそれぞれ仰臥睡眠位置および側臥睡眠位置という）に、使用者の頭部および頸部、並びに上背部の支持能力が向上した治療用枕(15)が提供される。一実施形態では、本発明は、睡眠者の頭部を支持するように適合されたキャビティを上面の中央井に配置した、適当な弾性形状保持材料からなる一般に矩形形状のセクション（１６）を備える。このキャビティは枕（１５）の前端部と合体し、平滑な弧状の頸部支持セクションを介して一般に楔形形状の延長部（１７）またはボスに移行し、このボスは枕（１５）の前端部を実質的に越えて延びており、使用者の上背部を支持するように適合されている。

Description

【発明の詳細な説明】 治療用睡眠枕 技術分野 本発明は、使用者水平安息位置にあるときの頭部、頸部および上背部の支えと なるように適合された治療用枕に関し、さらに詳しくは使用者が仰臥して寝てい るときおよび使用者が側臥して寝ているときのいずれの場合にも適正な支えを提 供するそのような枕に関する。 背景技術 よい設計の枕の目的の一つは、使用者の頭部と頸部を胴体に関して使用者が立 っているかまたは座っているときとほぼ同じ位置に支持し維持することである。 従来の枕は、その多くが織物の入れ物に羽毛、ダウンまたはチップドフォーム(発 泡体)を充填したものからなり、使用者は寝入ったときに枕が十分な支えとなる ような形にすることができる。 しかしながら、多くの人はこれら従来の枕では頸部および上背部に十分な支え が得られないため、快適でない夜の睡眠に悩んでいる。睡眠中に枕から頸部およ び上背部の十分な支えが得られないと慢性的な頸部の痛みやこりおよび上背部の 緊張が起きる。この痛みやこりは睡眠中に頭部や頸部が正しくない位置に保持さ れるせいであると考えられている。そのような枕は使用者が眠りに落ちる位置に 快適な支持を与えるように形作ることができるけれども、これらの枕はその形を 保たず、睡眠期間中を通して所望の支えを提供している訳ではない。この問題は 睡眠中に使用者が動くことによって悪化する。 さらに、頭部および頸部の領域に穏やかなかつ比較的均一な力をかけて使用者 の頭部、脊椎および頸部の筋肉を支持することが重要であることがわかる。この ようにすると、頸部および脊椎のストレスを防止または減少するのに役立つとと もにより安息な睡眠を惹起するのにも役立つ。 睡眠者の頭部を従来の枕よりもよく支えるように改善する一つのアプローチと しては、形状保持枕を用いることであった。この形状保持枕は、弾性フォームで 作製してもよいが、しばしば、枕の中心部全体に延びているくぼみをもつように 作製される。従って、そのような枕の両側面は、枕の中心よりも厚く成形されて いる。もっとも、ある場合には中央のくぼみは成形された枕の中心からフォーム を除去することによって形成された。 くぼみがあることにより、睡眠者の頭部をくぼみの中央に所望のレベルで枕の 長さに沿う任意の場所に支持することが可能になる。枕の長さ方向の両端部は枕 の中央よりもマットレスその他の寝具表面からの高さが高いので頸部の真ん中か ら頭部にかけて睡眠者の頸部を支える。 場合によっては、そのような枕の各側面は他方と異なる高さに作り、使用者に ２つの異なる高さを提供して頸部と頭部の接続部に適合するようにしてある。も っとも、このようにすると、使用者は枕を回転させないと異なる高さの利益を得 られない。そのような成形された枕を中央のくぼみにインサートを挿入して作製 し、フォーム単独の場合よりもより柔らかい支持を使用者に提供すること、ある いはインサートを長さ方向の両端部に挿入してフォームの弾性を、たとえば枕の 一方の側面が他方よりも堅くなるように、変えることが従来技術のこれらの枕の 設計において一般に試みられているのは、睡眠者が仰臥または側臥しているとき に脊椎が一般に直線になるように支持することである。しかしながら、従来技術 の設計にはそれぞれ欠点があり、広範囲の睡眠位置および習慣のすべてにわたっ て支持を提供することができないので、本発明の枕によってそれらの欠点を克服 しようとするものである。 従来技術のそのような成形された枕は広範囲の使用者により、側臥および仰臥 睡眠用に用いられることを意図している。このため、必然的にこれらの枕の設計 において若干の妥協が含まれる。というのは、そのような枕は使用されるほぼす べての位置において快適であるように設計しなければならないからである。 そのような枕は、ふつうの設計では、使用者が仰臥している間使用者の頸部を 支持するが、その位置で上背部に対しては支持が十分ではない。さらに、使用者 が側臥してやすんでいるときは、これらの枕は脊椎の適正な整列に対して十分な 支持を提供しない。というのは、睡眠者が仰臥しているときよりも睡眠者の頭部 と頸部はマットレスその他の寝具表面からの距離が大きい状態で支持しなければ ならず、そして枕の両端部は低すぎて必要な支持を提供することができないから である。使用者の脊椎が睡眠中に適正な整列状態を維持することが重要であり、 仰臥位置と側臥位置では支持のための条件が異なる。 そのような従来の枕の一例は米国特許台４，２１８，７９２号公報に開示され ている。同公報は使用者の頭部と頸部を支持することを意図した整形外科用枕を 開示している。しかしながら、該まくらは多数の欠点があり、本発明の枕はこれ らの欠点を克服するものである。たとえば、上述の米国特許公報に開示されてい る、枕は使用者が仰臥していると側臥しているとにかかわらず使用者の頭部を支 持するように適合された中央のくぼみを一つと、いずれの位置でも頸椎のみを支 持するように適合された突出ボスとを有する。さらに、従来技術の枕は前端から 後端にかけて上方に傾斜しているので、使用者の肩によりマットレスその他の寝 具表面がねじれるのに対処できない。 発明の開示 本発明は、使用者が仰臥または側臥のいずれで寝ているとき（本明細書では、 それぞれ、仰臥睡眠位置または側臥睡眠位置と呼ぶ）でも、使用者の頭部、頸部 および上背部を支持する能力を向上させた治療用枕を提供する。 特に、本発明は使用者の頭部、頸部および上背部を支持する能力を向上させた 治療用枕を提供するものであり、一実施形態において、適当な弾性形状保持材料 からなる一般に矩形形状のセクションであって、使用者の頭部を支持するように 適合されたキャビティを上面の中央に配してなるキャビティを提供する。このキ ャビティは枕の前端と合体し、平滑な弧状の頸部支持セクションを介して、枕の 前端を実質的に越えて延びかつ使用者の上背部を支持するように適合された、一 般に楔形の延長部すなわちボスに移行している。 この第１の実施形態では、矩形形状のセクションは使用者の頭部の形に一般的 に一致するように適合された丸みを帯びた端部に接するくぼんだ上面を有する。 この凹状セクションの中央部は枕のもっとも薄い箇所であり、マットレスから一 定距離で睡眠者の頭部を保持して睡眠中に脊椎を一般に整列位置に維持するよう に適合されている。 くぼんだ前面から背面が枕の長さに沿って均一なキャビティを作っている従来 技術の若干の枕とは異なり、本発明の枕は中央に位置する一般にボール状のキャ ビティの形をした比較的深い中央キャビティを提供して使用者の頭部を十分に快 適に支持する。（本明細書では、枕の幅は使用者の胴体に一般に平行な寸法をい い、長さは使用者の胴体に一般に垂直の寸法をいう。）キャビティの後端、すな わち使用者の頭部の頂部に隣接するキャビティの端部は枕の後端に沿って凹面を 形成して該端部において所望の程度の支持を提供する。キャビティの前端、すな わち使用者の頸部に隣接する端部は枕の下端に沿って凹状であり、枕の前端を横 切って凸状であり、使用者の頸部に沿って支持を提供する。この頸部支持前端部 は枕の前側から延びている一般に楔形の延長部になめらかに移行して、使用者の 上背部に支持を提供している。 本発明のもう一つの実施形態では、治療用枕は上述のように弾性形状保持材料 からなる矩形形状の中央セクションを備え、このセクションは上面に同じ深いキ ャビティを有し、かつなめらかな弧状の頸部支持セクションを通って、使用者の 上背部を支持する一般に楔形の延長部に移行している。中央セクションの各側面 は一般に矩形の左および右側セクションであり、これらはわずかにくぼんだ上面 を有し、使用者の頭部の側面を受容し支持するように適合されており、中央セク ションになめらかに移行している。側面セクションの凹状上面のそれぞれの中央 は中央セクションの中央よりも有意に高い。側面延長部は上述のように側臥睡眠 位置の使用者の頭部と頸部を支持することを意図しているので、中央セクション よりもそれぞれの中央において厚くなっている。従って、睡眠者が側臥している ときは、枕の側面延長部は使用者の頭部をより高いレベルの持ち上げて使用者の 肩に適合させて使用者が側臥位置で快適に睡眠できるようにする。睡眠者に面し ている両側面延長部の端部は下部を削り落として使用者の肩がわずかに側面セク ションの上面の下側に延びることができるようにし、枕の側面延長部の上面が側 臥睡眠中の使用者の頭部と頸部を支持する。 本発明の枕の側面セクションはそれぞれ枕の前端から後端にかけて全体的に下 降スロープとなっている。これにより、マットレスその他の寝具表面の使用者の 肩の重量のせいで枕の前端が下降するのを補償し、使用者の頭部、頸部および脊 椎が適正な整列を維持するのを助ける。 中央および側面セクションのそれぞれの上面は、楔形の延長部を含め、わずか な溝を形成してあり、使用者の快適さを向上させるとともに使用者の頭部の下側 の空気の循環を向上している。 上述の二つの実施形態のいずれにおいても、枕の下面にチャネルまたは溝をも うけて所望の位置のフォームの厚さを減らし、かつ枕の表面の力の分布を改善し て、支持力が使用者の頭部と頸部により均一に分布するようにしてもよい。これ により、使用時に、枕には使用者の頭部、頸部および背中に接触する枕の全面に 一般に均一な堅さが与えられる。 本発明の好適な実施形態では、治療用枕はすべて高弾性ポリウレタンフォーム で作製してもよい。治療用枕は従来の成形方法により形成してもよく、さらにフ ォームに所望の密度と安定性を付与することができる。ポリウレタンの成分の割 合を選択しブレンドして所望の弾性度を持つ硬化フォーム（これは好ましくは冷 間硬化フォームである）を提供する。ポリウレタンフォームは本発明の枕の好適 な材料であるけれども、使用者に好適な快適さを与える任意の弾性形状保持材料 を用いてもよい。 本実施形態の枕は側端部にそう横溝を含み使用者の顔の側面に対してより柔ら かな側端部を提供するようにしてもよい。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の治療用枕の第１の好適な実施形態の上面の平面図であり； 図２は、本発明の治療用枕の第１の好適な実施形態の下面の平面図であり； 図３は、本発明の治療用枕の第２の好適な実施形態の上面の平面図であり； 図４は、本発明の治療用枕の第２の好適な実施形態の前面図であり； 図５は、図１および図３の５−５線に沿った断面図であり； 図６は、本発明の治療用枕の第２の好適な実施形態の下面の平面図であり； 図７は、図１および図３の７−７線に沿った断面図であり； 図８は、本発明の第２の好適な実施形態の頂面および前側面を示す斜視図であ り；そして 図９は本発明の第２の好適な実施形態の底面および前側面を示す斜視図である 。 発明を実施するための最良の形態 図１および図２に示す本発明の第１の好適な実施形態を参照すると、図１に全 体を１で示す治療用枕を示す。この枕は使用者が仰臥して寝ているときに使用者 の頭部と頸部だけでなく、上背部も支持する向上した能力を有する。この実施形 態では、本発明の枕は、上から見ると、弾性の形状保持材料からなる一般に矩形 形状のセクション２である。上面の中央に位置しているのは、表面２ａの中央に 比較的深いくぼみがあり、このセクションは上面に比較的深いキャビティを有し 、かつなめらかな弧状の頸部支持リッジ２ｂ（図５に示す）を介して、使用者の 上背部を支持する一般に楔形の延長部３に移行している。 まず図１を参照すると、治療用枕１は一般に矩形の水平断面と凹状上面２ａと を有する大部２を備え、この大部２は小部である楔形延長部すなわちボス３と一 体に成形されている。深い上面２ａは使用者の頭部の形に一致するように意図さ れ、使用者が仰臥して寝ているときに使用者の頭部を一般に均一に支持する。 図４の第２の好適な実施形態の図面でわかるように、中央セクションの頂端部 ４は矩形形状のセクションの凹状上面の中央部５よりもくぼみが少ない。矩形形 状のセクションの上前端部６はわずかにくぼんでいてもよく、楔形の延長部２ａ と一体に成形されて中央に配置されたくぼみ２ａと楔形の延長部との間になめら かな移行部を与えて、使用者の頸椎に対する支持を提供している。上面２ａは凹 状面に沿って延びるリッジまたはチャネル７を有して枕の表面とその上に置かれ た任意の覆いとの間の空気の循環を向上させてもよい。 楔形形状の延長部３は楔形延長部３の上面８を長さ方向に下るリッジまたはチ ャネル９を有していてもよい。リッジまたはチャネル９の稜線は楔形の延長部３ の前端頂部では前端底部よりも高くして使用者の頸部上部の支持を改善してもよ い。楔形の延長部３の底部１０におけるリッジまたはチャネル９０の稜線はテー パ状にして頸部の下部および上背部の支持を向上させてもよい。溝９ａの中央の 稜線は鋭いテーパ状にして中央溝９ｂの中点に、使用者の背中の頂部の脊椎のわ ずかな突起に合うように適合された小さなキャビティを形成している。 図２でわかるように、枕１の底面１１は浅い溝またはチャネル１３を含んでい てもよい。この溝またはチャネル１３は、枕およびこれと一緒に用いる任意の枕 カバーの間の空気の循環を助け、チャネル上方のフォームの厚さを減らし、それ によって頭部の背面が矩形形状のセクション５の深い凹状部中央にあるときに治 療用枕１の柔軟さを増すようにしてもよい。チャネル１３の位置と寸法は枕に一 般に均一な柔軟度が枕の全面にゆきわたるように、あるいは使用者の頭部と頸部 に一般に均一な支持が与えられるように選定することができる。チャネル１３ａ の稜線はチャネル１３ｂの頂部の方が高く、チャネル１３ｃの長さの中点におけ る最低点に向かって徐々にテーパ状に下降するようにしてもよい。楔形の延長部 １４の底部は図２に示すように一体であり、一般に平滑な表面を持っていてもよ い。 図３ないし図９に示す本発明の第２の実施形態を参照すると、図３には全体を １５で示す、使用者の頭部および頸部、並びに上背部の支持能力が向上した治療 用枕が示される。この実施形態では、本発明は一般に楔形の延長部１７に一体成 形によりなめらかに移行している一般に矩形形状のセクション１６を備える。矩 形形状のセクション１６は、図３に示すように、治療用枕の中央セクションであ ってもよく、そして各長さ方向の側面が一般に矩形の側面セクション１８と一体 に成形されていてもよい。 まず図３を参照すると、治療用枕１５は、第１の好適な実施形態について説明 したように、一般に矩形形状のセクション１６を備え、これが一般に楔形形状の 延長部またはボス１７と一体に成形されている。本実施形態および図１および図 ２の実施形態の双方において、楔形延長部またはボス３は枕の前隅部の間に引か れた直線を実質的に越えて延びており、使用者の頸部だけでなく上背部にも支持 を提供している。矩形形状の中央セクション１６はその左および右側面のそれぞ れに一体に成形された矩形形状の側面セクション１８を有していてもよい。側面 セクション１８のそれぞれの上面１９はそれらの各中心においてわずかにくぼん でいて使用者が左または右に側臥して寝ているときに使用者の頭部と頸部の形に 一致し、均一に支持するようにしてもよい。矩形形状の側面セクション１８は矩 形形状の中央セクションよりも高さが高いので使用者が側臥しているときに使用 者の形の高さに合い、使用者が側臥位置で快適に横たわることを可能にする。こ れにより側臥睡眠位置において脊椎が適正に整列するのが助けられる。 上述のように、そして図５に詳細に示すように、上面１９は枕の全部から後部 へ向かう一般に下降するスロープを有し、使用者の形の重みにより生ずる枕が載 っているマットレスその他の寝具表面に少しでも凹部または変形あればこれを補 償する。そのような凹部または変形があると通常は枕の前端部が下降する。枕の 側面セクション１８の前部から後部へ向かう下降スロープは使用者の頭部、頸部 および脊椎が睡眠時に適正に整列状態に維持されることを意図している。 両側面のセクションの上面はＵ字溝またはチャネル２０を有して治療枕１５の 表面を通しての空気の循環ができるようにしてもよい。両側面のセクションの前 端部２１ａはわずかに下部が削り落とされて使用者が左側または右側に側臥して いるときに肩に対する余地と支持を提供している。 図６および図９でもっともよくわかるように、治療用枕２２の底部に、枕の表 面を通してより均一な柔軟さを提供することを意図した溝またはチャネル２３を 設けてもよい。チャネル２３の稜線２４は側面セクションのチャネル２４ａの長 さの中点において最高であるようにしてもよい。稜線は中点２４ｂの両側に徐々 にテーパ状に形成されて、使用者が側臥で寝ているときに余分の柔軟さが得られ るようにしてもよい。 治療枕１および１５は高弾性ポリウレタンフォームから作製することができる 。フォームの成分は成形過程が完了したらフォームに所望の弾性度が得られるよ うに選択することができる。フォームの成分の選択は当業者の技能の範囲内であ り、枕１および１５を成功裏に成形する能力に寄与するとともに、枕１および１ ５の選択のし易さに寄与する。フォームの弾性は使用者が仰臥または側臥位置で 睡眠 しているときに使用者の頭部、頸部および上背部に支持と快適さを提供する。成 形に用いた方法と冷間硬化方法は両方とも当業界において周知である。 両実施形態におけるチャネル８および２０のリッジは治療用枕１および１５の 使用時に表面を通しての空気の流れ動または循環を容易にする。リッジまたはチ ャネル８および２０は枕ケースその他のケーシングで覆われたときに枕１および １５の表面の外観がなめらかに見えるのを容易にする。 実際には、第１の実施形態の治療用枕の使用者は頭部の背面を矩形形状のセク ション５の深い凹部内に置く。楔形形状の延長部３、およびさらに詳しくは深い 凹部と楔形のセクション９の間のリッジの稜線が使用者の頸部と頭部との接続部 を支持し、一方、楔の下降延長部が使用者の上背部を支持する。第２の実施形態 において、使用者は第１の実施形態で説明した治療用枕を使用するかを選ぶこと ができ、あるいは使用者は頭部の側面を側面セクション１８のいずれかに置くこ とができる。側面セクション１８は高く上げてあるので、右または左側で側臥し ているときに側面セクション２１ａの前上端部のアンダーカットに肩を快適に置 くことができる。 本発明の枕の性質とその用途は側臥または仰臥のいずれで休息していてもつね に頭部、頸部および上背部が支持されるということである。実際には、本発明の 治療用枕を使用すると、よりくつろいだ安息の得られる側臥および仰臥睡眠位置 が可能になる。仰臥睡眠時に睡眠者の頭部、頸部および上背部を支持する体形に 合わせた形状の中央セクションと、睡眠者が側臥して寝ているときに睡眠者の頭 部と頸部をより高く支持する側面セクションと組み合わせることにより、本発明 の枕は従来技術の枕に関連する多くの問題点克服している。 本発明の枕は使用者の種々のサイズを補償する一定範囲のサイズに製造するこ とができる。この枕の厚さは種々の使用者の肩のサイズを補償するように変更し てもよく、また中央セクションの厚さは使用者の頸部および頭部を適正に持ち上 げるために調整することができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．二つの長い側面と二つの比較的短い側面を有し、下記を備えたことを特徴と する一般に矩形形状の整形外科用枕： 使用者の頭部背面を受容しかつ支持するように適合された比較的深いキャビテ ィを上面の中央に配してなる中央部； 前記枕前端部に形成された頸部支持リッジ、該リッジは前記キャビティになめ らかに移行し、前記枕の長さに沿って凹状であり、かつ前記枕の前記前端部を横 断して凸状である； 前記前端部になめらかに移行し、前記枕の前記前端部から前方に突出して前記 使用者の上背部を支持する楔形の延長部； 前記中央部の前記二つの側面の少なくとも一方に配置された少なくとも１つの 側面延長部； 上面の一般に中央に配置され、使用者の頭部を受容しかつ支持するように適合 された比較的浅いキャビティと、使用者の頸部を支持するように適合された前端 部とを有するそれぞれの側面延長部；および 前記枕の前端部から後端部へ一般的にスロープ状に下降する、前記側面延長部 のそれぞれの上面。 ２．中央および側面部の少なくとも１つに浅いチャネルまたは凹部が形成されて いることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の枕。 ３．前記枕の底部に浅いチャネルまたは凹部が形成されていることを特徴とする 請求の範囲第１項に記載の枕。 ４．前記側面延長部の少なくとも１つに横溝をさらに備えていることを特徴とす る請求の範囲第１項に記載の枕。 ５．前記横溝は前記中央セクションに対向する側面にあることを特徴とする請求 の範囲第４項に記載の枕。 ６．下記を備えたことを特徴とする一般に矩形形状の整形外科用枕： 使用者の頭部の背面を受容しかつ支持するように適合された、上面の中央に配 置されたキャビティ； 前記枕の前端部に形成された頸部支持リッジ、該リッジは前記キャビティにな めらかに移行し、前記枕の長さに沿って凹状であり、かつ前記枕の前記前端部を 横断して凸状である。 ７．前記中央に配置されたキャビティに浅いチャネルまたは凹部を形成したこと を特徴とする請求の範囲第５項に記載の枕。 ８．前記枕の底部に浅いチャネルまたは凹部を形成したことを特徴とする請求の 範囲第５項に記載の枕。