JPH1151197A - 流体式変速機のクラッチピストン - Google Patents

流体式変速機のクラッチピストン

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JPH1151197A
JPH1151197A JP9206050A JP20605097A JPH1151197A JP H1151197 A JPH1151197 A JP H1151197A JP 9206050 A JP9206050 A JP 9206050A JP 20605097 A JP20605097 A JP 20605097A JP H1151197 A JPH1151197 A JP H1151197A
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JP
Japan
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clutch
hydraulic chamber
cylinder
hydraulic
clutch cylinder
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JP9206050A
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English (en)
Inventor
Taisaku Hashimoto
泰作 橋本
Michitoshi Mitsumaru
道敏 満丸
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流体式変速機のクラッチピストンにおいて、低
コストでありながら、操作応答性、密封性ならびに寿命
を向上できる構造とすること。 【解決手段】クラッチシリンダ3の環状空間に軸方向ス
ライド可能に収納される流体式変速機のクラッチピスト
ン11であって、クラッチシリンダ3の環状内壁面
(9,10)で案内される部分に、2つ一対のシールリ
ップ30,31,40,41が軸方向に並べて設けら
れ、油圧室側の主シールリップ30,40が、油圧室1
5内の油漏れを阻止するのに有効な接触状態とされ、多
板クラッチ配置空間側の副シールリップ31,41が、
多板クラッチ配置空間から油圧室15側への異物侵入を
阻止するのに有効な接触状態とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車など
に装備される流体式変速機のクラッチピストンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の流体式変速機では、簡単に言え
ば、クラッチピストンの一側面側の油圧室に操作油が供
給されると、クラッチピストンがクラッチシリンダの案
内面に沿って移動させられ、駆動軸側のドライブプレー
トと従動軸側のドリブンプレートとを圧接させるように
なっている。
【0003】このような油圧を利用してクラッチピスト
ンを動作させるのであるが、油圧室から多板クラッチ配
置空間へ操作油が漏洩するのを防止する必要があるとと
もに、逆に多板クラッチ配置空間から油圧室へ摩耗粉な
どの侵入を防止する必要がある。このため、従来では、
特開平8−121607号公報に示すように、クラッチ
ピストンとクラッチシリンダの案内面との間にOリング
を介装している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例で
は、Oリング収納溝をクラッチピストンやクラッチシリ
ンダに対して形成する必要があり、加工コストの増大を
招く。また、Oリングによる密封性を高めるには、締め
しろを強くする必要があるが、その場合、摺動抵抗が増
大してクラッチピストンの操作応答性が低下するととも
に摩耗が促進されて寿命が低下することが指摘される。
この他、Oリングが偏平になって面接触となるために、
多板クラッチ配置空間の摩耗粉などの異物がかみこみや
すくなり、シールリップや摺接相手面の摩耗を一層促進
しやすくなることが指摘される。
【0005】したがって、本発明は、流体式変速機のク
ラッチピストンにおいて、低コストでありながら、操作
応答性、密封性ならびに寿命を向上できる構造とするこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、クラッチ
シリンダの環状空間に軸方向スライド可能に収納されか
つクラッチシリンダの内壁面との間に形成する油圧室の
油圧を制御することにより多板クラッチを動力伝達状態
と動力伝達遮断状態とに切り替え操作する流体式変速機
のクラッチピストンであって、クラッチシリンダの環状
内壁面で案内される部分に、2つ一対のシールリップが
軸方向に並べて設けられ、油圧室側の主シールリップ
が、油圧室内の油漏れを阻止するのに有効な接触状態と
され、多板クラッチ配置空間側の副シールリップが、多
板クラッチ配置空間から油圧室側への異物侵入を阻止す
るのに有効な接触状態とされている。
【0007】第2の発明は、クラッチシリンダの環状空
間に軸方向スライド可能に収納されかつクラッチシリン
ダの内壁面との間に形成する油圧室の油圧を制御するこ
とにより多板クラッチを動力伝達状態と動力伝達遮断状
態とに切り替え操作する流体式変速機のクラッチピスト
ンであって、クラッチシリンダの環状内壁面で案内され
る部分に、先端が矩形状に形成された2つ一対のシール
リップが軸方向に並べて設けられ、油圧室側の主シール
リップが、油圧室内の油漏れを阻止するよう径方向に沿
う面に対して傾いた姿勢とされ、多板クラッチ配置空間
側の副シールリップが、多板クラッチ配置空間から油圧
室側への異物侵入を阻止するよう径方向に沿う面に対し
て傾いた姿勢とされている。
【0008】第3の発明は、クラッチシリンダの環状空
間に軸方向スライド可能に収納されかつクラッチシリン
ダの内壁面との間に形成する油圧室の油圧を制御するこ
とにより多板クラッチを動力伝達状態と動力伝達遮断状
態とに切り替え操作する流体式変速機のクラッチピスト
ンであって、クラッチシリンダの環状内壁面で案内され
る部分に、先端が矩形状に形成された2つ一対のシール
リップが軸方向に並べて設けられ、油圧室側の主シール
リップが、径方向に沿う面に対して油圧室側へ向けて傾
いた姿勢とされ、多板クラッチ配置空間側の副シールリ
ップが、径方向に沿う面に対して多板クラッチ配置空間
側へ向けて傾いた姿勢とされている。
【0009】第4の発明は、クラッチシリンダの環状空
間に軸方向スライド可能に収納されかつクラッチシリン
ダの内壁面との間に形成する油圧室の油圧を制御するこ
とにより多板クラッチを動力伝達状態と動力伝達遮断状
態とに切り替え操作する流体式変速機のクラッチピスト
ンであって、クラッチシリンダの環状内壁面で案内され
る部分に、先端が矩形状に形成された2つ一対のシール
リップが軸方向に並べて設けられ、油圧室側の主シール
リップが、径方向に沿う面に対して油圧室側へ向けて傾
いた姿勢とされ、多板クラッチ配置空間側の副シールリ
ップが、径方向に沿う面に対して多板クラッチ配置空間
側へ向けて傾いた姿勢とされ、かつ、前記両シールリッ
プの矩形状先端の角部分が摺接相手面に対して軽接触さ
せられている。
【0010】第5の発明は、径方向に沿う環状板部の内
外周に同心状の筒部が設けられた形状のクラッチシリン
ダの環状空間に軸方向スライド可能に収納されかつクラ
ッチシリンダの内壁面との間に形成する油圧室の油圧を
制御することにより多板クラッチを動力伝達状態と動力
伝達遮断状態とに切り替え操作する流体式変速機のクラ
ッチピストンであって、径方向に沿う環状板部の内外周
に同心状の筒部が設けられた形状とされ、この内筒部と
外筒部とに、それぞれ、先端が矩形状に形成された2つ
一対のシールリップが軸方向に並べて設けられ、油圧室
側の主シールリップが、径方向に沿う面に対して油圧室
側へ向けて傾いた姿勢とされ、多板クラッチ配置空間側
の副シールリップが、径方向に沿う面に対して多板クラ
ッチ配置空間側へ向けて傾いた姿勢とされ、かつ、前記
両シールリップの矩形状先端の角部分がクラッチシリン
ダの内筒部と外筒部とに対して軽接触させられている。
【0011】このような本発明では、クラッチピストン
と各シールリップとを一体化しているから、従来例のよ
うにクラッチピストンやクラッチシリンダにOリング収
納溝を形成するといった余分な製造工程を省略できるよ
うになる。また、各シールリップが摺接相手に対して線
接触あるいはそれに近い面接触となるから、摺接抵抗が
軽減されるとともに、反転現象が発生するのを回避でき
るようになり、しかも、多板クラッチ配置空間側で発生
する摩耗粉のかみこみを防止できるようになる。さら
に、2つ一対のシールリップにより軸方向に2重の密封
部を形成する構造としているから、多板クラッチ配置空
間側の摩耗粉などの異物が、油圧室側の主シールリップ
にまで到達しにくくなり、当該主シールリップへの異物
かみこみを確実に防止できるようになる。この他、主シ
ールリップと副シールリップとを軸方向に並べて配置し
ているから、クラッチピストンのスライド動作時の姿勢
を安定に保ちやすくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の詳細について図1および
図2に示す実施形態を用いて説明する。
【0013】図1および図2は本発明の一実施形態にか
かり、図1は、流体式変速機の要部を示す断面図、図2
は、クラッチピストン単体の上半分の断面図である。
【0014】図中、1は駆動軸、2は従動軸である。駆
動軸1にはクラッチシリンダ3が、従動軸2にはクラッ
チハブ4がそれぞれ連結されており、クラッチシリンダ
3の内周面には複数枚のドリブンプレート5および1枚
のリテーナプレート6が、クラッチハブ4の外周面には
複数枚のドライブプレート7がそれぞれ取り付けられて
いる。これらのプレート5〜7により多板クラッチが構
成される。
【0015】また、クラッチシリンダ3は、径方向に沿
う環状板部8の内外周に同心状の内筒部9と外筒部10
とを設けたものであり、この内筒部9と外筒部10との
間に形成される環状空間に、クラッチピストン11が軸
方向スライド可能に収納されている。このクラッチピス
トン11と、クラッチシリンダ3の内筒部9に係止して
あるスナップリング12により抜け止めされたスプリン
グ受け板13との間には、コイルスプリング14が圧縮
状態で介装されており、このコイルスプリング14によ
りクラッチピストン11が環状板部8側へ弾発付勢され
るようになっている。
【0016】そして、クラッチピストン11の一側面と
クラッチシリンダ3の内面との間には環状空間からなる
油圧室15が形成されており、この油圧室15には、ク
ラッチシリンダ3の内筒部9に設けられている通孔16
を介して駆動軸1に設けられている給油路17に連通連
結されている。つまり、油圧室15に対する操作油の供
給あるいは回収を制御することにより、クラッチピスト
ン11を図1の右側あるいは左側へスライドさせて、ド
リブンプレート5とドライブプレート7とを圧接状態あ
るいは分離状態とし、駆動軸1から従動軸2へ動力を伝
達する状態あるいは動力伝達を遮断する状態とするよう
になっている。
【0017】次に、上記クラッチピストン11について
詳細に説明する。クラッチピストン11は、径方向に沿
う環状板部18の内外周に同心状の内筒部19と外筒部
20とを設けた形状になっており、この内筒部19およ
び外筒部20には、それぞれ2つ1組のシールリップ3
0,31,40,41が被着されている。
【0018】各シールリップ30,31,40,41
は、それぞれ、上半断面がほぼ矩形に形成されており、
径方向に沿う面に対して傾いた姿勢に形成されている。
具体的に、内筒部19側の主、副シールリップ30,3
1および外筒部20側の主、副シールリップ40,41
は、それぞれ断面ほぼハの字形となるように互いに反対
向きとされており、それぞれ、上半断面がほぼ矩形のリ
ップ先端角部のみがクラッチシリンダ3の内筒部9の外
周面および外筒部10の内周面に対して線接触あるいは
それに近い面接触となるように締めしろが管理されてい
る。また、各シールリップ30,31,40,41は、
摺接動作時の反転を防止するとともに、操作油の漏洩防
止および摩耗粉の侵入防止など高い密封性を確保するよ
うに、傾き方向や接触角θ1,θ2,θ3,θ4が管理
されている。
【0019】以上説明したように、クラッチピストン1
1と各シールリップ30,31,40,41とを一体化
しているから、従来例のようにクラッチピストン11や
クラッチシリンダ3にOリング収納溝を形成する必要が
なくなるなど余分な製造工程を省略することができて、
コスト低減に有利となる。また、各シールリップ30,
31,40,41を摺接相手に対して線接触あるいはそ
れに近い面接触にさせるようにしているから、摺接抵抗
を軽減できるとともに、反転現象が発生するのを回避で
きるようになり、しかも、多板クラッチ配置空間側で発
生する摩耗粉のかみこみを防止できるようになる。した
がって、クラッチピストン11の操作応答性の向上、シ
ールリップ30,31,40,41の密封性ならびに寿
命の向上に貢献できるようになる。
【0020】さらに、2つ一対のシールリップ30,3
1,40,41により軸方向に2重の密封部を形成する
構造としているから、多板クラッチ配置空間側の摩耗粉
などの異物が、油圧室14側に位置する主シールリップ
30,40にまで到達しにくくなり、当該主シールリッ
プ30,40への異物かみこみを確実に防止できるよう
になる。したがって、主シールリップ30,40の密封
性ならびに寿命を一層向上できるようになる。この他、
主シールリップ30,40と副シールリップ31,41
とを軸方向に並べて配置しているので、クラッチピスト
ン11の姿勢を安定に保ちやすくなるなど、密封性の一
層の向上ならびに操作応答性の向上に貢献できるように
なる。なお、主シールリップ30,40と副シールリッ
プ31,41との配置間隔を適宜調整することにより、
クラッチピストン11の姿勢安定性をより良好に管理す
ることができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1ないし5の発明では、従来例の
ようにクラッチピストンやクラッチシリンダにOリング
収納溝を形成するといった余分な製造工程を省略できる
から、コスト低減に有利となる。また、各シールリップ
の摺接抵抗を軽減できるとともに、反転現象の発生を回
避できるようになり、しかも、多板クラッチ配置空間側
で発生する摩耗粉のかみこみを防止できるようになるか
ら、クラッチピストンの操作応答性の向上、シールリッ
プの密封性ならびに寿命の向上に貢献できるようにな
る。さらに、多板クラッチ配置空間側の摩耗粉などの異
物を、油圧室側の主シールリップにまで到達させにくく
できるから、当該主シールリップへの異物かみこみを確
実に防止できるようになるなど、主シールリップの密封
性ならびに寿命を一層向上できるようになる。この他、
主、副シールリップによりクラッチピストンのスライド
動作時の姿勢を安定に保つことができるから、密封性の
一層の向上ならびに操作応答性の向上に貢献できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の流体式変速機の要部を示
す断面図
【図2】図1のクラッチピストン単体の上半分の断面図
【符号の説明】
1 駆動軸 2 従動軸 3 クラッチシリンダ 4 クラッチハブ 5 ドリブンプレート 7 ドライブプレート 8 クラッチシリンダの環状板部 9 クラッチシリンダの内筒部 10 クラッチシリンダの外筒部 11 クラッチピストン 14 コイルスプリング 15 油圧室 16 内筒部の通孔 17 駆動軸の給油路 18 クラッチピストンの環状板部 19 クラッチピストンの内筒部 20 クラッチピストンの外筒部 30,40 主シールリップ 31,41 副シールリップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチシリンダの環状空間に軸方向ス
    ライド可能に収納されかつクラッチシリンダの内壁面と
    の間に形成する油圧室の油圧を制御することにより多板
    クラッチを動力伝達状態と動力伝達遮断状態とに切り替
    え操作する流体式変速機のクラッチピストンであって、 クラッチシリンダの環状内壁面で案内される部分に、2
    つ一対のシールリップが軸方向に並べて設けられ、 油圧室側の主シールリップが、油圧室内の油漏れを阻止
    するのに有効な接触状態とされ、 多板クラッチ配置空間側の副シールリップが、多板クラ
    ッチ配置空間から油圧室側への異物侵入を阻止するのに
    有効な接触状態とされている、ことを特徴とする流体式
    変速機のクラッチピストン。
  2. 【請求項2】 クラッチシリンダの環状空間に軸方向ス
    ライド可能に収納されかつクラッチシリンダの内壁面と
    の間に形成する油圧室の油圧を制御することにより多板
    クラッチを動力伝達状態と動力伝達遮断状態とに切り替
    え操作する流体式変速機のクラッチピストンであって、 クラッチシリンダの環状内壁面で案内される部分に、先
    端が矩形状に形成された2つ一対のシールリップが軸方
    向に並べて設けられ、 油圧室側の主シールリップが、油圧室内の油漏れを阻止
    するよう径方向に沿う面に対して傾いた姿勢とされ、 多板クラッチ配置空間側の副シールリップが、多板クラ
    ッチ配置空間から油圧室側への異物侵入を阻止するよう
    径方向に沿う面に対して傾いた姿勢とされている、こと
    を特徴とする流体式変速機のクラッチピストン。
  3. 【請求項3】 クラッチシリンダの環状空間に軸方向ス
    ライド可能に収納されかつクラッチシリンダの内壁面と
    の間に形成する油圧室の油圧を制御することにより多板
    クラッチを動力伝達状態と動力伝達遮断状態とに切り替
    え操作する流体式変速機のクラッチピストンであって、 クラッチシリンダの環状内壁面で案内される部分に、先
    端が矩形状に形成された2つ一対のシールリップが軸方
    向に並べて設けられ、 油圧室側の主シールリップが、径方向に沿う面に対して
    油圧室側へ向けて傾いた姿勢とされ、 多板クラッチ配置空間側の副シールリップが、径方向に
    沿う面に対して多板クラッチ配置空間側へ向けて傾いた
    姿勢とされている、ことを特徴とする流体式変速機のク
    ラッチピストン。
  4. 【請求項4】 クラッチシリンダの環状空間に軸方向ス
    ライド可能に収納されかつクラッチシリンダの内壁面と
    の間に形成する油圧室の油圧を制御することにより多板
    クラッチを動力伝達状態と動力伝達遮断状態とに切り替
    え操作する流体式変速機のクラッチピストンであって、 クラッチシリンダの環状内壁面で案内される部分に、先
    端が矩形状に形成された2つ一対のシールリップが軸方
    向に並べて設けられ、 油圧室側の主シールリップが、径方向に沿う面に対して
    油圧室側へ向けて傾いた姿勢とされ、 多板クラッチ配置空間側の副シールリップが、径方向に
    沿う面に対して多板クラッチ配置空間側へ向けて傾いた
    姿勢とされ、 かつ、前記両シールリップの矩形状先端の角部分が摺接
    相手面に対して軽接触させられている、ことを特徴とす
    る流体式変速機のクラッチピストン。
  5. 【請求項5】 径方向に沿う環状板部の内外周に同心状
    の筒部が設けられた形状のクラッチシリンダの環状空間
    に軸方向スライド可能に収納されかつクラッチシリンダ
    の内壁面との間に形成する油圧室の油圧を制御すること
    により多板クラッチを動力伝達状態と動力伝達遮断状態
    とに切り替え操作する流体式変速機のクラッチピストン
    であって、 径方向に沿う環状板部の内外周に同心状の筒部が設けら
    れた形状とされ、この内筒部と外筒部とに、それぞれ、
    先端が矩形状に形成された2つ一対のシールリップが軸
    方向に並べて設けられ、 油圧室側の主シールリップが、径方向に沿う面に対して
    油圧室側へ向けて傾いた姿勢とされ、 多板クラッチ配置空間側の副シールリップが、径方向に
    沿う面に対して多板クラッチ配置空間側へ向けて傾いた
    姿勢とされ、 かつ、前記両シールリップの矩形状先端の角部分がクラ
    ッチシリンダの内筒部と外筒部とに対して軽接触させら
    れている、ことを特徴とする流体式変速機のクラッチピ
    ストン。
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Cited By (6)

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