JPH11511059A - 遠心分離機 - Google Patents

遠心分離機

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JPH11511059A
JPH11511059A JP8531656A JP53165696A JPH11511059A JP H11511059 A JPH11511059 A JP H11511059A JP 8531656 A JP8531656 A JP 8531656A JP 53165696 A JP53165696 A JP 53165696A JP H11511059 A JPH11511059 A JP H11511059A
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リーダーストロール、ロルフ
ストロユーケン、クラウス
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アルファ ラヴァル アクチエボラゲット
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/04Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls
    • B04B1/08Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls of conical shape

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  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 軸方向に隔てられている円錐形分離円板(13)の積層物と分離円板の頂部末端が対向しているローター末端壁(10)との間にある注入路(23)を有する遠心分離ローターで、注入路(23)が分離円板積層物を通過して伸びるいくつかの分配流路(21)の一方の末端と連絡している領域に対抗圧室(22)が形成されている。対抗圧室(22)には巻き込み部材がないことから、注入路(23)を出た液体がローターより低い角速度で対抗圧室中で回転することができる。さらに、対抗圧室(22)は流動空間(36)の外側にある空間(35)を通ってローター分離室(9)の放射方向で外側の部分と連絡しており、分離された液体は、分離円板間の層間空間からその流動空間を経由し、前記ローター末端壁(10)近くの多くの排出路(27)へと流れることになる。

Description

【発明の詳細な説明】 遠心分離機 本発明は、水などの液体を、その液体より密度の低い油滴などの懸濁した軽い 粒子およびその液体より密度の高い固体などの懸濁した重い粒子の両方から分離 するために特に設計されている遠心分離機に関する。 本発明の出発点は、ローターを通って伸びる中心軸周囲を回転するローターを 有する遠心分離機であって、 −ローター軸を囲む分離室の各側に軸方向に一つずつ配置された第1の末端壁 および第2の末端壁を有してなるローター本体が、前記懸濁した軽い粒子および 重い粒子を含む前記液体用の中央注入口、軽い粒子および重い粒子を除去した液 体用の前記第1の末端壁を通る第1の中央排出口、ならびに分離された軽い粒子 を含む液体の軽い相用の第2の中央排出口を形成しており、 −円錐形分離円板の積層物の分離室内での配置が、底部と頂部があって互いに 分離されて配置されている複数の分離円板が、ローターと同軸的に配列されてい て、その頂部が前記第1の末端壁に対向している形となっており、 −中心軸周囲に配分され、ローター本体の中央注入口と分離室とを連絡するい くつかの注入路のそれぞれが、円錐形分離円板のそれぞれの母線と同方向で中心 軸に対して傾斜しており、 −分離円板が数列の穴の配列を有し、それが前記積層物を通る数列の平行な分 配流路を形成していて、それらの流路が分離円板間の層間空間と連絡し、前記第 1の末端壁に最も近い位置にある末端では前記注入路と連絡しており、 −ローター軸周囲に配分されて、軽い粒子および重い粒子を除去した液体用で ある多くの排出流路のそれぞれが、前記第1の末端壁に近い分離室内に流路開口 を持ち、前記流路開口からローター軸の方に伸びている。 例えばSE−19666およびSE−21885(いずれも1904年に特許 権賦与)から公知のこの種の遠心分離機は、他の遠心分離機に勝る一定の長所を 有する。一つの長所は、遠心分離機で処理する液体が、分離円板の頂部が対向し ているローター末端壁でローターの分離室中に導入されるということである。こ れにより、ローターの中央注入口と分離円板積層物内のいわゆる分配流路との間 に伸びる前記注入路を、分離の観点から有効に利用することができる。そこで、 ローターの軸に対してこれらの注入路が傾斜していることから、注入路で得られ た液体の予備分離を最大限利用することができる。すなわち、この液体をさらに 前記分配流路中に導き入れる場合、この予備分離の結果が、予備分離によって生 じる液体の部分流の望ましくない直交流による悪影響を受けない。しかしながら 、ローターのこの部分で中心軸に対して同じ傾斜を有する相当する注入路を流れ た後に、液体が分離円板積層物の反対の端で分配流路中に導かれた場合、この種 の直交流が生じると考えられる。 上記の種類の遠心分離機のもう一つの長所は、上記のように分離室中に導かれ た液体を好ましくは、前記注入路があるローター本体の末端壁からローターに供 給することができるという点である。従って、円錐形分離円板を有する遠心分離 ローターで今日行われる場合が最も多い、ローター全体を通って軸方向に液体を 導いてから、それを分離室に入れるという手順が必要ない。これは特に、比較的 寸法が小さく、ローター内の中央に配置された部材を取り込む力によって2つの それぞれの末端壁を軸方向に合体させているローターに関して有利である。 本発明の目的は、上述の種類の遠心分離機が従来のものよりはるかに有効に、 被処理液から懸濁した重い粒子を除去することができるように、遠心分離機を改 善することにあった。 この目的は、本発明に従って、以下の特徴により達成することができる。 −前記注入路が、ローター軸周囲に広がって回転巻き込み部材を実質的に持た ない室壁によって軸方向に区切られている対抗圧室中で開口していることから、 液体が、ローター本体の角速度より小さい角速度で対抗圧室内で回転することが できる。 −対抗圧室が、前記分配流路と連絡する第1の部分と、前記第1の部分の放射 方向で外側に配置されて1以上のスラッジ通路と連絡している第2の部分とを有 する。 −前記スラッジ通路が、その一部で分離室と連絡する配置となっていることか ら、分離円板の積層物を囲み、懸濁した軽い粒子を除去した液体が分離円板間の 層間空間から前記排出路の開口まで流れる途中で通る空間から軸方向および/ま たは放射方向で外側に配置された分離室の領域を通って、分離された重い粒子が スラッジ通路から放射方向で外側に移動することができる。 第1に、本発明によって、前記注入路を通っている供給液体を伴う比較的大き い懸濁した重い粒子が、前記分配流路を通って分離円板の積層物に進入して、分 離円板間の層間空間を閉塞する危険が回避される。第2に、前記の比較的大きい ものだけでなく、一部の比較的小さい懸濁した重い粒子が、分離室内で分離円板 間の層間空間を出て、分離室外に分離した液体を導くための排出路の開口方向に 流れ該開口内に流れ込む液体中に導かれて、その液体に取り込まれる危険が回避 される。 前記排出路から分離室外に分離した液体を伴って重い粒子が出ていくのを最も 良好に回避できるのは、分離室内の排出路開口の放射方向で外側のあるレベルで 分離室内においてスラッジ通路が開口している場合である。 スラッジ通路は好ましくは、対抗圧室の放射方向で外側方向への延長部を構成 し、対抗圧室同様、回転に巻き込む部材が実質的にないようにすることができる 。それによって、対抗圧室中において放射方向で外側に向かう液体流に対してか なりの対抗圧を得て、入ってくる液体がスラッジ通路を通って分離室内に入るの を防止することができる。そうして実質的に、分離された固体のみが、スラッジ 通路を通って、対抗圧室から分離室中に導かれる。 本発明の好ましい実施態様においては、前記第1の末端壁と分離円板積層物と の間に円錐形仕切が配置されており、その円錐形仕切と前記第1の末端壁により 、それらの間に対抗圧室が形成されている。この種の実施態様においては、円錐 形仕切には、前記注入路が前記分配流路と連絡する貫通穴があるのが好ましい。 円錐形仕切も、放射方向で分離円板積層物の外に延長していて、それによって、 それ自体と前記第1の末端壁との間の前記スラッジ通路をも区画できることが好 ましい。 分離した液体用の排出路は、管状部材によって形成することができるが、前記 円錐形仕切内の凹部または孔部によって形成されることが好ましい。所望に応じ て円錐形仕切は、互いにわずかに隔たった同軸的に配列された2個の円錐形円板 から構成されて、前記排出路がその2個の円錐形円板とそれらの間に配置されて ローター軸周囲に配分された数枚の羽根との間で区画されているようにすること ができる。 本発明による遠心分離機は、比較的少量の懸濁した軽い粒子および重い粒子を 液体から分離するのに特に好適である。この種の分離操作では、得られる分離済 み液体の量は、分離された液状の軽い相の量と比べて相対的に大きい。そのため ローターには、前記第1のローター末端壁にある分離済み液体用の中央注入口と 中央第1排出口の両方を設け、分離済みの軽い相のためのローターの中央第2排 出口を前記第2のローター末端壁に設けることが好ましい。従って後者の末端壁 は、ローターの回転のための駆動軸との連結に最適なものである。 以下に、添付の図面を参照しながら本発明について説明する。 図面には、回転可能な駆動軸2の頂部で支持されたローター1を示してある。 ローターには中心軸Rがあって、その軸は駆動軸2の幾何軸に一致している。駆 動軸2の回転とそれによる中心軸R周囲でのローター1の回転のために、モータ ー(不図示)が配置されている。 ローター1にはさらに、下部3、上部4および中央部5を有するローター本体 がある。ローター本体下部3は駆動軸2を囲み、それとしっかり連結されている 。中央部5は、ボルト6によって駆動軸2に連結されていて、ローター下部3の 中央部分に対して軸方向の位置を取っている。中央部5の上部の上には、リング 7がネジ止めしてあり、そのリングは放射方向で内側に向いたフランジによって 、軸方向に環状カバー8を中央部5に対して固定している。リング7はさらに、 ローター本体下部3の放射方向で外側の部分に対して軸方向にローター上側部分 4を押圧するような配置となっている。このようにして、ローター本体の部分3 および4が互いに軸方向に押圧されて、駆動軸2としっかり連結されている。 ローター本体は、軸Rを囲む分離室9を区画している。ローター本体上部4は 、第1の末端壁10および周囲壁11を形成している。ローター本体下部3は、 第2の末端壁12を形成している。 分離室9には、ローター本体とともに回転するために、互いに軸方向にわずか な距離だけ離れて配置された切頭円錐形の分離円板13の積層物が取り付けられ ている。隣接する円板13の間には間隔部材(不図示)が配置されており、分離 円板間の空間での巻き込み部材として働く。軸Rと同軸的に配置されて、その頂 部を分離室の前記第1すなわち上側の末端壁10に対向させている分離円板13 の積層物がローター本体下部3に乗っている。 分離室9の領域では、中央部5が分離円板13の積層物の放射方向で内側に配 置されたスリープ14によって囲まれている。分離円板13は、放射方向で外側 端部と放射方向で内側端部を持ち、後者の端部とスリーブ14の間に流動空間1 5が限定されている。 ローター本体下部3を通って軸方向に流路16が伸びており、これはその上側 端で流動空間15に連絡し、その下側端で放射方向に伸びた流路17と連絡して いる。流路17はその放射方向で外側の末端で分離室9の下側部分と連絡し、そ の放射方向で内側の末端でオーバーフロー排出口18の形態のローターの中央排 出口と連絡している。いくつかの流路16および17があって、軸R周囲に配分 されていてもよい。 その上端では、スリープ14がローター本体内に仕切19を形成している切頭 円錐形の円板と連結している。分離ディスク積層物とローターの上端壁10の間 で軸方向に配置された仕切19は、軸R周囲に配分されて分離円板13の相当す る貫通口とともに軸方向に配列している貫通口20をいくつか有する。分離円板 を貫通する開口はいくつかの平行ないわゆる分配流路21を形成し、その流路は 分離円板13間の層間空間と連絡し、末端壁10に最も近い端部で、その末端壁 10と仕切19の間に位置する環状空間22と連絡している。図面からわかる通 り、分配流路21は、分離円板13の内側端より、その外側端の方にかなり近く 配置されている。 空間22は、中断されずにローター軸R周囲に伸び、末端壁10と仕切19は 、空間22の領域には、突起部その他の回転に巻き込む部材を持たない。ロータ ーの回転中、末端壁10から隔たった状態を維持するには、仕切19の放射方向 で最も外側の部分と末端壁10の間に間隔部材(不図示)が配置されていてもよ い 仕切19の上側には、その放射方向で最も内側の部分に沿って、いくつかの放 射状に伸びた翼があり、それが仕切19および中央部5の上側部分とともに、い くつかの注入路23を区画している。この注入路23のそれぞれは、分離円板1 3のそれぞれの母線の傾斜に相当する傾斜を軸Rに対して有しており、ローター 内の中央受液室24から始まり、環状空間22に開口している。図からわかる通 り、前記翼と従って注入路23は、仕切19の開口20を通って、放射方向で外 側に、あるレベルまで伸びている。 中央受液室24は、中央部5の上側部分とそれぞれの円錐形仕切19、ならび に別の環状仕切25によって区画されている。仕切25の上には、それとカバー 8との間で、排出室26が区画されている。 切頭円錐形仕切19から伸びて、いくつかの排出路27が、分離円板積層物の 放射方向で外側に、あるレベルで分離室9から、相当する数の短い軸方向に伸び た管28まで伸びており、その管は仕切19の中央部分と連絡している。管28 は中央部分5および環状仕切25を通って伸び、排出室26に開口している。管 28の排出室26への開口の軸方向で上に、排出室内に環状のいわゆる重力円板 29が配置されて、分離室から排出室26までの中央オーバーフロー排出口30 を形成している。 受液室24内に開口している固定された注入管31は、カバー8および環状仕 切25を通って、中央部分でローター中に伸びている。 いわゆる削り(paring)円板32も固定されており、注入管31に連結してお り、重力円板29によって形成されたオーバーフロー排出口30の放射方向で外 側に、あるレベルまで排出室26内に伸びている。 分離室9では、切頭円錐形仕切19の放射方向で外側の部分33が、分離室内 の排出路27の開口の放射方向で外側に、あるレベルまで伸びている。この仕切 19の放射方向で外側の部分33ならびに排出路27の開口と分離円板13の放 射方向で外側の端部との間の放射方向に配置されている同仕切の部分は、分離室 9に対向した実質的に平滑な面を有する。そのようにそれらの面には巻き込み部 材がない。 ローター本体の末端壁10と仕切19の放射方向で外側の部分33との間に、 いわゆるスラッジ通路34が形成されており、それは、空間22の放射方向で外 側方向への延長を構成しており、注入路23の場合と同様にローター軸Rに対し て傾斜している。スラッジ通路34の放射方向で外側には、分離室9の領域35 があり、そこを通って粒子がスラッジ通路34から分離室の放射方向で最も外側 の部分に移動することができる。 分離円板13の積層物は空間36によって囲まれており、その空間は分離室9 の一部を構成していて、そこを通って液体が、分離円板13間の層間空間から、 仕切19内の排出路27の注入開口の方に流れ、その開口に入ることができる。 分離室9の下側部分では、ローター本体下部3が、1以上の狭い放射状溝37 を有し、その溝は分離円板の積層物13の放射方向で外側の分離室と流路17と を連絡する通路を形成している。この通路は、分離終了後にローターが停止した 時に、分離室を自動的に排液するためのものである。 図面に示した遠心分離機は、以下のようにして操作する。 ローターを軸Rを中心として回転状態とした後、液体より軽い粒子と液体より 重い粒子とが懸濁した液体を注入管31から受液室24に導入する。 受液室24から、液体はさらに注入路23を通って流れ、そこでローターの回 転に完全に巻き込まれる。液体の回転と注入路23の軸Rに対する傾斜によって 、液体が注入路を通過する間に懸濁粒子の有効な予備分離が行われる。そうして 、懸濁した軽い粒子は注入路23内で、仕切19に最も近い層の方に移動し、そ こで濃縮され、懸濁した重い粒子は、中央部5の隣接する表面に最も近い層の方 に移動し、そこで濃縮される。 液体が、注入路23が空間22中に開口している仕切19の開口20に達する と、液体の一部はさらに開口20を通って流れ、分配流路21に流れ込む。液体 の別の部分はそうではなく、ローター本体の速度より低い速度で軸Rを中心に空 間22中で回転し始める。これは、空間22に巻き込み部材がないことによるも のである。 空間22内での液体の一部の回転速度が低くなっていることから、空間22を 通る放射方向で外側方向に向いた液体流に関して対抗圧が生じる。そうして、空 間22は一種の対抗圧室を形成する。 その結果、開口20内を通りさらに分配流路21に流れ込む液体についての抵 抗は、空間22全体およびスラッジ通路34を通って分離室9に流れ込む液体に ついての抵抗より小さい。 しかしながら、空間22中の末端壁10の近くに存在する既に予備分離された 重い粒子の大半は、この末端壁10に沿って、対抗圧室22およびスラッジ通路 34の両方を通って移動し、領域35を通って、分離室9の放射方向で最も外側 の部分に移動する。 懸濁した軽い粒子を含む少量の液体も、対抗圧室22およびスラッジ通路34 では放射方向で外側方向にある程度の距離だけ移動する。しかしながら、この液 体の流動中、懸濁した軽い粒子は、遠心力によってスラッジ通路内で液体から徐 々に分離され、仕切19に最も近い層に集まる。この層では、集まった粒子の比 重が小さいために、その粒子が放射方向で内側に移動し、徐々に開口20に達し 、これらの開口を通って流れる液体によって取り込まれて分配流路21に入る。 分配流路21に入った液体はさらに、分離円板13間の層間空間に流れ込む。 分離円板間では、懸濁した軽い粒子が液体から分離され、ローター軸R方向に移 動する。放射方向のレベルでは、分離円板13間の層間空間のいずれかの箇所で 、ローター操作中に、主として分離された軽い粒子からなるいわゆる軽い相とそ のような軽い粒子を除いた液体との間に界面層が形成される。軽い粒子がオイル によって構成されているか、あるいはこれらのオイル粒子または液滴が一定の濃 度で合体すると、軽い相が、軽い粒子を除いた液体より密度の低い液体の連続す る相によって構成される場合がある。それ以外の場合として、少量の最初の輸送 液中にまだ懸濁している脂肪溶滴などの軽い粒子が液体に入っている濃縮懸濁液 で軽い相を構成する場合がある。このいずれの場合も、遠心力によって、軽い相 が分離円板13の放射方向で内側にある流動空間15に近づくに連れて、軽い相 からは最初の輸送液の残留物が徐々に除去されていく。軽い相は流動空間15で は、最初の輸送液は少量しか含まず、そこから流路16および17ならびにオー バーフロー排出口18を通ってローター外に流れ出す。 懸濁した軽い粒子が除去された液体は、分離円板13間の層間空間から、放射 方向で外側の方に出て、分離室9の領域36を通って排出路27に向かい、その 中に入る。 分離円板13間に液体が存在する限り、液体はローターと実質的に同じ角速度 でローターの軸R周囲を回転するが、巻き込み部材が全くない領域36では、液 体はローターより小さい角速度で回転する。そうして、この領域にある液体は、 排出路27に向かって軸方向に、しかも分離円板積層物の周囲を回って移動する 。分離円板13間の層間空間を出た後、液体がローターに関してローターの周囲 方向に流れる領域は、積層物の軸方向の総延長に沿った分離円板積層物自体の周 囲の空間と、排出口27の開口のすぐ外側にあって仕切19の放射方向で最も外 側の部分33によって区画された環状空間の両方を有している。 従って、予備分離した重い粒子がスラッジ通路34から分離室9の放射方向に 最も外側の部分に移動するのに通過する分離室9の領域35は、液体が分離円板 間の層間空間から排出路27に向かいその排出路に入る上述の領域から完全に外 側にある。それにより、予備分離された重い粒子が液体によって排出路27中に 取り込まれる恐れはない。 分離円板を囲む領域36では液体がローターの回転に完全には巻き込まれない ため、この領域にある液体は、排出路27の方向へローター軸から遠ざかる方向 に進んでいる液体に対して流動抵抗を生じる。それはすなわち、大部分が分離し た軽い相からなり、領域36とオーバーフロー排出口18に間にある液柱が比較 的高くなり得ること、すなわち放射方向に比較的大きく伸び得ることを意味して いる。領域36中の液体がローターと同じ速度で回転していたとしても、その液 柱は必然的に、主として分離された液体からなって領域36と重力円板29のオ ーバーフロー排出口30の間にある液柱より高くなっていると考えられる、すな わち放射方向にそれより長く伸びていると考えられる。しかしながら、領域36 には液体に対する巻き込み部材がないという環境のために、この2つの液柱の間 の高さの差は極めて大きいものとなり得る。これにより、最終的に分離される軽 い相の透明度を非常に高いものとすることができ、そのようにして軽い相から最 初の輸送液体の残留物を良好に除去することができる。 前述のように、分離室に対向する仕切19の表面は滑らかであることから、そ の面は領域36にある液体に対しては巻き込み作用を行うことはほとんどできな い。ローター本体下部3の溝37は非常に狭いことから、領域36での液流に影 響を与えるものではない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液体から、該液体より密度の低い懸濁した軽い粒子および該液体より密度 の高い懸濁した重い粒子の両方を除去する遠心分離機であって、ローターを通し て伸びている中心軸(R)の周囲を回転するように配置されたローターを有し、 −ローター軸(R)を囲む分離室(9)の各側に軸方向に一つずつ配置された 第1の末端壁(10)および第2の末端壁(12)を有してなるローター本体( 3〜5)が、前記懸濁した軽い粒子および重い粒子を含む前記液体用の中央注入 口(24)、軽い粒子および重い粒子を除去した液体用の前記第1の末端壁を通 る第1の中央排出口(26)、ならびに分離された軽い粒子を含む液体の軽い相 用の第2の中央排出口(18)を形成しており、 −円錐形分離円板(13)の積層物の分離室(9)内での配置が、底部と頂部 があって互いの間に層間空間を持って配置されている複数の分離円板(13)が 、ローターと同軸的に配列されていて、その頂部が前記第1の末端壁(10)に 対向している形となっており、 −軸(R)周囲に配分され、ローター本体の中央注入口(24)と分離室(9 )とを連絡するいくつかの注入路(23)のそれぞれが、円錐形分離円板(13 )のそれぞれの母線と同方向で軸(R)に対して傾斜しており、 −分離円板(13)が数列の穴の配列を有し、それが前記積層物を通る数列の 平行な分配流路(21)を形成していて、それらの流路が分離円板(13)間の 層間空間と連絡し、前記第1の末端壁(10)に最も近い位置にある末端では前 記注入路(23)と連絡しており、 −ローター軸(R)周囲に配分されて、軽い粒子および重い粒子を除去した液 体用である多くの排出流路(27)のそれぞれが、前記第1の末端壁に近い分離 室(9)内に流路開口を持ち、この流路開口からローター軸(R)の方に伸びて いる遠心分離機において、 −前記注入路(23)が、ローター軸(R)周囲に広がって回転巻き込み部材 を実質的に持たない室壁によって軸方向に区切られている対抗圧室(22)中で 開口していて、それによって液体が、ローター本体(3〜5)の角速度より小さ い角速度で対抗圧室(22)内で回転することができるようになっており、 −前記対抗圧室(22)が、前記分配流路(21)と連絡する第1の部分と、 前記第1の部分の放射方向で外側に配置されて1以上のスラッジ通路(34)と 連絡している第2の部分とを有し、 −前記スラッジ通路(34)が、その一部で分離室(9)と連絡する配置とな っていて、それによって、分離円板(13)の積層物を囲み、懸濁した軽い粒子 を除去した液体が分離円板(13)間の層間空間から前記排出路(27)の開口 まで流れる途中で通る流動空間(36)から軸方向および/または放射方向で外 側に配置された分離室の領域(35)を通って、分離された重い粒子がスラッジ 通路(34)から放射方向で外側に分離室(9)内を移動することができるよう になっていることを特徴とする遠心分離機。 2.スラッジ通路(34)が、分離円板(13)積層物の放射方向で外側のあ るレベルで、分離室(9)内に開口している請求項1記載の遠心分離機。 3.スラッジ通路(34)が、前記流路開口の放射方向で外側のあるレベルで 、分離室(9)内に開口している請求項1または2記載の遠心分離機。 4.スラッジ通路(34)が前記対向圧室(22)の放射方向で外方向への延 長部を形成しており、対抗圧室同様、回転に巻き込む部材が実質的にない請求項 1ないし3のいずれか1項に記載の遠心分離機。 5.前記第1の末端壁(10)と分離円板(13)積層物との間に円錐形仕切 (19)が配置されており、その円錐形仕切(19)と前記第1の末端壁(10 )により、それらの間に対抗圧室(22)が形成されている請求項1ないし4の いずれか1項に記載の遠心分離機。 6.円錐形仕切(19)に、前記注入路(23)が前記分配流路(21)と連 絡する貫通穴(20)がある請求項5記載の遠心分離機。 7.円錐形仕切(19)が、放射方向で分離円板(13)積層物の外に延長し ており、分離円板(13)の放射方向で外側にあって該円板積層物を囲む前記流 動空間(36)に対して軸方向に対向している該仕切の面が実質的に平滑である 請求項5記載の遠心分離機。 8.前記円錐形仕切(19)が、前記排出路(27)とそれの分離室(9)内 での流路開口とを区画している請求項7記載の遠心分離機。 9.円錐形仕切(19)の一部(33)が、流路開口と前記第1の末端壁(1 0)との間の領域で、前記流路開口の放射方向で外側に一定距離だけ伸びている 請求項5ないし8のいずれか1項に記載の遠心分離機。 10.円錐形仕切(19)の前記部分(33)が、分離室(9)に対向する実 質的に平滑な面を有する請求項9記載の遠心分離機。 11.被処理液用のローターの中央注入口(24)が前記第1の末端壁(10 )を通って伸びている請求項1ないし10のいずれか1項に記載の遠心分離機。 12.液体の軽い相のためのローター本体の前記第2の排出口(18)が前記 第2の末端壁(12)を通って伸びている請求項1ないし11のいずれか1項に 記載の遠心分離機。
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