JPH11510222A - 液体ポリオールポリエステルエモリエント剤および固定化剤を含有するローション付与ティッシュペーパー - Google Patents

液体ポリオールポリエステルエモリエント剤および固定化剤を含有するローション付与ティッシュペーパー

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JPH11510222A JP9508468A JP50846897A JPH11510222A JP H11510222 A JPH11510222 A JP H11510222A JP 9508468 A JP9508468 A JP 9508468A JP 50846897 A JP50846897 A JP 50846897A JP H11510222 A JPH11510222 A JP H11510222A
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Abstract

(57)【要約】 約0.1ないし約重量%という少ない量でティッシュペーパーに適用されたとき、ソフトでなめらかなローション様感触を与えるためのローション組成物、およびそのローション組成物で処理されたティッシュペーパーが開示されている。ローション組成物は、液体ポリオールポリエステルエモリエント剤およびこの液体ポリオールポリエステルエモリエント剤をティッシュペーパーウエブの表面に固定化するための固体ポリオールポリエステル固定化剤、および場合に応じてトイレットティッシュに適用されたとき湿潤性を改善するための親水性界面活性剤を含む。所望のソフトでローション様感触利益を付与するためにより少ないローションしか必要とされないので、ローション付与ティッシュペーパーの引張り強さおよび厚さに対する有害な影響が最小とされるか回避される。

Description

【発明の詳細な説明】 液体ポリオールポリエステルエモリエント剤および固定化剤を 含有するローション付与ティッシュペーパー 技術分野 本発明は、ソフトでなめらかな感触をティッシュペーパーに与えるためのロー ション組成物に関する。本発明は、さらに、そのようなローション組成物により 処理されたティッシュペーパーに関する。 発明の背景 皮膚を清潔にすることは、常に容易に解決されるとは限らない個人の衛生学上 の問題である。もちろん、石鹸および水により皮膚を洗浄するという普通の手順 は、うまく機能するが、時々、入手し得ないか、使用に不都合であり得る。石鹸 および水は、例えば排便後肛門周囲領域を洗浄するために使用できるであろうが 、そのような手順は、極度にわずらわしいものである。それ故、乾燥ティッシュ 製品がもっとも普通に使用される排便後の肛門清浄用製品である。これら乾燥テ ィッシュ製品は、通常、「トイレットティッシュ」または「トイレットペーパー 」と呼ばれている。 肛門周囲の皮膚は、微細なひだとしわ(溝)の存在によって注目され、それら 両者により、肛門周囲領域は清浄化することがより困難な解剖学的構造領域の1 つとされる。排便中に、糞便が肛門を通って***され、毛の基部のまわりのよう な到達することが困難な場所に蓄積する傾向にある。空気にさらされて、または ティッシュペーパーのような吸収性清浄具と接触して、脱水するにつれ、糞便は より一層皮膚と毛に粘りつき、残った脱水汚物の後の除去がより一層困難となる 。 肛門領域から糞便を除去することに失敗すると、個人の衛生に有害な影響を与 える。排便後の清浄化後に皮膚に残った糞便は、高いバクテリアおよびウイルス 含有率を持ち、悪臭があり、かつ一般に脱水されている。これらの特性により、 肛門周囲の疾患の可能性が増加し、個人の不快(例えば、かゆみ、刺激、摩擦痛 み等)が引き起こされる。さらに、残った糞便は、下着を汚し、肛門領域から不 快な臭いを発散させる。このように、不適切な肛門周囲の清浄の帰結は、明らか に魅力のあるものではない。 肛門かゆみ、痔、肛門裂傷、陰窩炎等のような肛門障害にかかっている者にと って、適切な肛門周囲の清浄化の重要性は増大した意味を持つ。肛門周囲の疾患 は、通常、残存する糞便中のバクテリアおよびウイルスが容易に入り得る皮膚中 の孔によって特徴付けられる。従って、肛門疾患に悩んでいる人々は、排便後高 い程度の肛門周囲清浄化を達成しなければならず、さもなければその疾患が皮膚 に残っているバクテリアおよびウイルスによりさらに悪化するというありがちな 結果の危険を受ける。 肛門疾患者は、不十分な排便後の清浄化からのより厳しい結果に直面すると同 時に、満足し得るレベルの汚物除去を達成することにより一層の困難性を有する 。肛門疾患は、一般に、肛門周囲領域を極度に敏感にさせるので、普通の拭い圧 による拭いによってさえこの領域から糞便を除去する試みは、痛みを引き起こし 、さらに皮膚を刺激し得る。拭い圧を増加することにより汚物除去を改善する試 みは、強い痛みに至る。逆に、拭い圧を減少させることにより不快さを最小にす る試みは、増大した量の残存糞便が皮膚に残るという結果となる。 肛門の清浄化に使用される従来のトイレットティッシュ製品は、肛門周囲から 糞便を除去するために機械的処置にもっぱら依拠する本質的に乾いた高密度ティ ッシュペーパーである。これらの従来の製品は、典型的に約1psi(7キロパ スカル)の圧力で、肛門周囲の皮膚に対して擦られ、基本的に皮膚から糞便を掻 き取るか擦り取るものである。最初の2、3回の拭いの後、汚物層の上部分が除 去される。なぜなら、拭い処置は、糞便内に存在する汚物−汚物凝集力に打ち克 ち得るからである。これにより汚物層自体の中に裂け目が生じ、糞便層の上部分 が除去され、汚物の下部分が肛門周囲の皮膚に付着したまま残る。 従来のティッシュ製品は吸収性であり、連続する拭い毎に糞便はますます脱水 され、肛門周囲の皮膚により粘り強く付着し、その除去が極端に困難となる。肛 門周囲の皮膚にティッシュを強制的に押し付けることは、より多くの糞便を除去 するであろうが、肛門疾患に罹っている人にとっては強度に痛く、また正常な肛 門周囲の皮膚をも苦痛にさせ、刺激、炎症、痛み、出血および感染を潜在的に引 き起こす。 ティッシュ製品の使用により潜在的に引き起こされる刺激および炎症は、トイ レットティッシュに限らない。鼻排出物を拭い、除去するために使用されるフェ イシャルティッシュ製品は、風邪、流感およびアレルギーと関連して、そのよう な問題を生じさせ得る。呼吸、目視および話すことにおける困難性に加えて、こ れらの障害に悩んでいる個人は、しばしば、ただれた鼻または刺激された鼻を有 する。この鼻およびその周囲組織例えば唇上部領域は、しばしば、極端な場合に は痛くなる程度に赤くかつ炎症を起こす。 この刺激、炎症および赤味は、いくつかの原因を有し得る。第1のものは、言 うまでもなく、頻繁に鼻からティッシュに息を吹き込み、その鼻の排出物を鼻お よびその周囲領域から拭い去るという剪断の必要性である。そのような吹き込み および拭いにより引き起こされる刺激および炎症の程度は、(1)使用するティ ッシュの表面粗さと(2)鼻およびその周囲領域がティッシュと接触する回数と に直接比例する。比較的弱いか比較的非吸収性であるティッシュは、より多量の 鼻排出物を収容し得るより強いかより吸収性のあるティッシュよりも、より多く の顔との接触回収を必要とする。 トイレットティッシュおよびフェイシャルティッシュの摩擦効果を減少させ、 かつそれらのソフトさの印象を増加させるために、従来多くの試みがなされてい る。1つの普通のアプローチは機械的処理によるものである。製紙中に特別の処 理工程を用いることにより、よりソフトで、刺激がより少ないトイレットティッ シュおよびフェイシャルティッシュ製品を作ることができる。よりソフトに機械 的処理されたティッシュ製品の例が、1981年11月17日発行の米国特許第 4,300,981号(カーステンス)およびその明細書で論じられている種々 の特許に示されている 機械的処理以外に、皮膚の清浄化を増大させるばかりでなく、刺激および炎症 を低減させるために、ティッシュ製品にエモリエント剤、軟膏剤、清浄剤などが 適用されてきた。刺激および炎症のこの減少は、典型的に、ティッシュに適用さ れた物質の潤滑性によるかまたは物質それ自体の治療作用によるかのいずれかに より達成される。このアプローチは、特にトイレットティッシュに関して、19 78年9月5日発行の米国特許第4,112,167号(デイクら)に説明され ている。また、1975年7月29日発行の米国特許第3,896,807号( ブッフアルター)および1974年6月4日発行の米国特許第3,814,09 6号(ワイスら)をも参照のこと。 緩和性のなめらかな感触を与えるためにローションとしてティッシュ製品に適 用された1つの物質は、鉱油である。鉱油(液体ペトロラタムとしても知られて いる)は、石油中の高沸点(すなわち、300°〜390℃)留分を蒸留するこ とにより得られる種々の液体炭化水素の混合物である。鉱油は、周囲温度例えば 20°〜25℃で液状である。その結果、鉱油は、ティッシュ製品に適用された ときでさえ、比較的流動的かつ可動的である 鉱油は、周囲温度で流動性であり、可動性であるので、ティッシュの表面に局 在したままで残る傾向にないばかりでなく、その代わり全体に移行してしまう。 従って、所望のソフトさおよびローション様感触の利益を提供するためには、比 較的高いレベルの鉱油を適用する必要がある。これらのレベルは、ティッシュ製 品の約22〜25重量%も高くあり得る。これは、ローション付与ティッシュ製 品についての増加したコストに至るばかりでなく、他の有害な影響にもつながる 。 これらの有害な影響の1つは、ティッシュ製品の引張り強さの低下である。鉱 油がティッシュ内部に移行するにつれ、鉱油は剥離剤として作用する傾向となり 、かくして当該製品の引張り強さを低下させる。この剥離効果は、適用される鉱 油のレベルが増えるにつれ、一層顕著になる。適用される鉱油のレベルを増加さ せることは、ティッシュペーパー製品の厚さ(caliper)に悪影響を与え得る。 そのレベルを増加させなくとも、鉱油が適用後移行する傾向は、他の有害な影 響を有する。例えば、適用された鉱油は、ローション付与トイレットティッシュ のためのパッケージ材料もしくは包材に移りその中に通って行き得る。これによ り、ティッシュ製品からの鉱油の汚れその他の漏れを防止するためにバリヤータ イプのパッケージフィルムもしくは包装フィルムが必要とされ得る。 従って、(1)望ましい緩和性の(soothing)、なめらかな感触を有し、(2) 比較的高レベルの鉱油を必要とせず、(3)製品の引張り強さおよび厚さに悪影 響を及ぼさず、(4)包装に特殊な包材またはバリヤー材を必要としないローシ ョン付与(lotioned)ティッシュ製品を提供することが望ましい。 本発明のさらなる目的は、洗浄用、および治療的もしくは保護的ローションコ ーティング利益を与えるスキンケア組成物を提供することである。 発明の概要 本発明は、周囲温度で(すなわち、20℃で)半固体または固体であり、ティ ッシュペーパーに適用されたときソフトでなめらかなローション様感触を与える ローション組成物に関する。このローション組成物は、 (A)少なくとも2個で30個までの炭素原子を有する脂肪酸もしくは他の有 機基でエステル化された少なくとも4つのヒドロキシル基を含有する多価アルコ ールを包含する液体ポリオールエモリエント剤を約5ないし約95%の割合で、 および (B)該ローション組成物で処理されたティッシュペーパーの表面に該液体ポ リオールエモリエント剤を固定化し得る固定化剤であって、少なくとも35℃の 融点を有する固定化剤を約5ないし約95%の割合で、および (C)場合に応じて、少なくとも約4のHLB値を有する親水性界面活性剤を 約1ないし約50%の割合で 含有する。 本発明は、さらに、該ローション組成物が乾燥ティッシュペーパーの約0.1 ないし約20重量%の割合で少なくとも1表面に適用されところのローション付 与ティッシュペーパーに関する。本発明によるローション付与ティッシュペーパ ーは、望ましいなめらかなローション様感触を有する。上記エモリエント剤は、 ティッシュペーパーの表面に実質的に固定されているので、所望のソフトでロー ション様感触を与えるためにより少ないローション組成物が必要とされる。その 結果、従来の鉱油含有ローションにより引き起こされるティッシュの引張り強さ および厚さに対する悪影響を回避することができる。加えて、本発明のローショ ン付与ティッシュ製品を包装するに際しては、特殊なバリヤー材もしくは包材は 不必要である。 図面の簡単な説明 図1は、本発明のローション組成物をティッシュペーパーウエブに適用するた めの好ましい方法を図解する概略図である。 図2は、本発明のローション組成物をティッシュペーパーウエブに適用するた めの代替方法を図解する概略図である。 A.ティッシュペーパー 本発明は、通常のフェルトプレスティッシュペーパー、高バルクパターン状緻 密化ティッシュペーパー、および高バルク非圧縮ティッシュペーパーを含むがこ れらに限定されないティッシュペーパー一般について有用である。ティッシュペ ーパーは、均質もしくは多層構造であり得、それから作られたティッシュペーパ ー製品は、単一プライもしくは多重プライ構造であり得る。ティッシュペーパー は、好ましくは、約10g/m2ないし約65g/m2の坪量、および約0.6g /cc以下の密度を有する。より好ましくは、坪量は約40g/m2以下であり 、密度は約0.3g/cc以下である。最も好ましくは、密度は約0.04g/ ccないし約0.2g/ccである。ティッシュペーパーの密度をいかに測定す るかを記載する1991年10月22日発行の米国特許第5,059,282号 (アンパルスキーら)の13欄、61〜67行を参照のこと。(別段の指示がな い限り、ティッシュペーパーに関する全ての量および重量は、乾燥基準である) 。 常法によりプレスされたティッシュペーパーおよびそのようなペーパーを製造 するための方法は、当該分野でよく知られている。そのようなペーパーは、典型 的に、当該分野においてしばしば長網と呼ばれる有孔フォーミングワイヤ上に製 紙用完成紙料を堆積させることにより作られる。完成紙料がフォーミングワイヤ 上に堆積されると、これはウエブと呼ばれる。このウエブをプレスし高温で乾燥 することにより脱水する。今記載した方法に従いウエブを作るための具体的な技 術および装置は、当業者によく知られている。典型的な方法においては、低コン システンシーパルプ完成紙料が加圧されたヘッドボックスから提供される。ヘッ ドボックスは、湿潤ウエブを形成するためにパルプ完成紙料の薄い堆積物を長網 へ送るための開口を有する。次いで、典型的に、ウエブは、真空脱水により約7 %ないし約25%(全ウエブ重量基準)の繊維コンシステンシーまで脱水され、 ウエブを対向する機械部材例えばシリンダー状ロールにより生じる圧力に供する ところのプレス操作によりさらに乾燥される。ついで、脱水されたウエブは、当 該 分野でヤンキードライヤーとして知られているスチームドラム装置によりさらに プレスされ、乾燥される。圧力は、ウエブを押圧する対向するシリンダー状ドラ ムのような機械的手段によりヤンキードライヤーにおいて生じる。多重ヤンキー ドライヤードラムを採用することができ、それによりドラム間に付加的なプレス が任意的に受けられる。形成されるティッシュペーパー構造は、以下、通常のプ レスされたティッシュペーパー構造という。そのようなシートは、繊維が湿って いる間にウエブ全体が実質的な機械的圧縮力に供された後、圧縮された状態で乾 燥されるので、圧縮されているとみなされる。 パターン状緻密化ティッシュペーパーは、比較的低い繊維密度の比較的高いバ ルクフィールドと、比較的高い繊維密度の緻密化帯域のアレイを有することによ り特徴付けられる。高バルクフィールドは、あるいは、ピロー領域のフィールド として特徴付けられる。緻密化帯域は、あるいは、ナックル領域と呼ばれる。緻 密化帯域は、高バルクフィールド内に個別に離間され得るか、高バルクフィール ド内で完全にもしくは部分的に相互接続され得る。パターンは、非装飾的形態で 形成することができるし、ティッシュペーパーに装飾的デザインを提供するよう に形成することもできる。パターン状緻密化ティッシュウエブを作るための好ま しい方法は、全てがここに参照により組み込まれるところの、1967年1月3 1日発行の米国特許第3,301,746号(サンフォードら)、1976年8 月10日発行の米国特許第3,974,025号(アイヤーズ)、および198 0年3月4日発行の米国特許第4,191,609号(トロカーン)、および1 987年1月20日発行の米国特許第4,637,859号(トロカーン)に開 示されている。 一般に、パターン状緻密化ウエブは、好ましくは、製紙用完成紙料を長網のよ うな有孔フォーミングワイヤー上に堆積させて湿潤ウエブを形成した後、ウエブ を支持体のアレーに対して並置することによって製造される。ウエブを支持体の アレーに対してプレスし、それにより支持体のアレーと湿潤ウエブ間の接触点に 地形的に対応する位置においてウエブ中に緻密化帯域が得られる。この操作中に 圧縮されないウエブの残部は、高バルクフィールドと呼ばれる。この高バルクフ ィールドは、例えば真空タイプの装置もしくはブロースルードライヤーによる流 体圧の適用により、またはウエブを支持体のアレーに対して機械的にプレスする ことによりさらに脱緻密化させることができる。高バルクフィールドの圧縮を実 質的に避けるような方法で、ウエブを脱水し、場合により予備乾燥する。これは 、好ましくは、例えば真空タイプの装置もしくはブロースルードライヤーによる 流体圧の適用により、または高バルクフィールドが圧縮されないようにしてウエ ブを支持体のアレーに対して機械的にプレスすることにより行われる。脱水、任 意的予備乾燥および緻密化帯域の形成の操作は、行う処理工程の総数を減少させ るために、一体化もしくは部分的に一体化させることができる。緻密化帯域の形 成、脱水、および任意的予備乾燥の後、好ましくは機械的プレスをなお避けなが ら、ウエブの乾燥を完結させる。好ましくは、約8%ないし約55%のティッシ ュペーパー表面が、高バルクフィールドの密度の少なくとも125%の相対密度 を有する緻密化ナックルを備える。 支持体のアレーは、好ましくは、圧力の適用により緻密化帯域の形成を促進す る支持体のアレーとして動作するナックルのパターン化ディスプレースメントを 有する印刻用キャリヤー布である。ナックルのパターンは、先に言及した支持体 のアレーを構成する。好適な印刻用キャリヤー布は、全てがここに参照により組 み込まれるところの、1967年1月31日発行の米国特許第3,301,74 6号(サンフォードら)、1974年5月21日発行の米国特許第3,821, 068号(サルブッチら)、1976年8月10日発行の米国特許第3,974 ,025号(アイヤーズ)、1971年3月30日発行の米国特許第3,573 ,164号(フリードバーグ)、1969年10月21日発行の米国特許第3, 473,576号(アムニアス)、1980年12月16日発行の米国特許第4 ,239,065号(トロカーン)および1985年7月9日発行の米国特許第 4,528,239号(トロカーン)に開示されている。 好ましくは、完成紙料は、まず、長網のような有孔フォーミングキャリヤー上 で湿潤ウエブに形成される。このウエブを脱水し、印刻用布に移す。あるいは、 完成紙料を、まず、印刻用布としても作用する有孔支持キャリヤー上に堆積させ ることができる。形成したら、ウエブを脱水し、および好ましくは熱的に予備乾 燥して約40%ないし約80%の選定された繊維コンシステンシーとする。脱水 は、好ましくは、サクションボックスもしくは他の真空装置を用いて、またはブ ロースルードライヤーを用いて行われる。印刻用布のナックル印刻は、ウエブの 乾燥を完結させる前に、上に述べたようにウエブ中に刻印される。これを行うた めの1つの方法は、機械的圧力の適用によるものである。これは、例えば、印刻 用布を支持するニップロールをヤンキードライヤーのような乾燥ドラムの表面に 対してプレスすることにより行うことができる。その際、ウエブはニップロール と乾燥ドラムの間に配置される。また、好ましくは、乾燥の完結前に、サクショ ンボックスのような真空装置を用いてまたはブロースルードライヤーを用いて流 体圧を適用することによりウエブを印刻用布に対して成形する。流体圧は、別の 後の処理段階もしくはその組み合わせにおいて、初期脱水中に、別の後の処理段 階において、もしくはその組み合わせにおいて、緻密化帯域の刻印を含むように 適用され得る。 非圧縮非パターン状緻密化ティッシュペーパー構造は、いずれもここに参照に より組み込まれるところの、1974年5月21日発行の米国特許第3,812 ,000号(サルブッチら)、および1980年6月17日発行の米国特許第4 ,208,459号(ベッカーら)に記載されている。一般に、非圧縮非パター ン状緻密化ティッシュペーパー構造は、製紙用完成紙料を長網のような有孔フォ ーミングワイヤー上に堆積させて湿潤ウエブを形成し、ウエブが少なくとも80 %の繊維コンシステンシーを有するまで機械的圧縮を伴わずにウエブを排水させ かつ付随する水を除去し、ウエブにクレープ付けすることにより製造される。得 られる構造は、比較的圧縮されていない繊維のソフトであるが弱い高バルクシー トである。好ましくは、クレープ付け前に結合材料をクレープの部分に適用する 。 圧縮非パターン状緻密化ティッシュ構造は、通常のティッシュ構造として当該 分野で普通に知られている。一般に、圧縮非パターン状緻密化ティッシュペーパ ー構造は、製紙用完成紙料を長網のような有孔フォーミングワイヤー上に堆積さ せて湿潤ウエブを形成し、ウエブが25〜50%のコンシステンシーを有するま で均一な機械的圧縮(プレス)の助けによりウエブを排水させかつ付随する水を 除去し、ウエブをヤンキードライヤーのような熱ドライヤーに移し、ウエブにク レープ付けすることにより製造される。全体的に、水は、真空、機械的プレスお よび熱的手段によりウエブから除去される。得られる構造は、強く、一般に単一 密度のものであるが、バルク、吸収性およびソフトさにおいて低いものである。 本発明に利用される製紙用繊維は、通常、木材パルプから誘導される繊維を含 む。コットンリンター、バガス等のような他のセルロース性繊維質パルプ繊維も 利用することができ、本発明の範囲内のものであることが意図されている。レー ヨン、ポリエチレンおよびポリプロピレン繊維のような合成繊維も天然セルロー ス性繊維とともに用いることができる。使用し得るポリエチレン繊維の一例は、 ハーキュレス社(ウィルミントン、デラウエアー)から入手し得るパルペックス (pulpex)(登録商標)である。 適用可能な木材パルプには、クラフトパルプ、亜硫酸パルプおよび硫酸塩パル プのような化学パルプ、並びに例えば砕木パルプ、サーモメカニカルパルプおよ び化学変性サーモメカニカルパルプが含まれる。しかしながら、化学パルプが、 それから得られるティッシュシートにソフトさの優れた触感を付与するので、好 ましい。落葉樹(以下、「ハードウッド」ともいう)および針葉樹(以下、「ソ フトウッド」ともいう)の両方から誘導されたパルプを利用することができる。 また、本発明において、上記カテゴリーのいずれかもしくは全て並びに元の製紙 を促進するために用いられたフィラーおよび接着剤のような非繊維質物質を含有 し得るリサイクル紙から誘導される繊維も有用である。 製紙用繊維に加えて、ティッシュペーパー構造を作るために使用される製紙用 完成紙料は、当該分野で知られ得るか後に知られるようになる他の成分および物 質が添加され得る。望ましい添加剤のタイプは、企図されるティッシュシートの 個々の最終用途に依存する。例えば、トイレットペーパー、ペーパータオル、フ ェイシャルティッシュおよび他の類似製品のような製品においては、高湿潤強度 が望ましい特質である。かくして、当該分野で「湿潤強力」樹脂として知られて いる化学物質を製紙用完成紙料に加えることがしばしば望ましい。 紙の分野で利用される湿潤強力樹脂のタイプについての一般的な論文が、TA PPIモノグラフシリーズNo.29,紙および紙板における湿潤強度、パルプ および紙工業技術協会(ニューヨーク、1965年)に見出され得る。最も有用 な湿潤強力樹脂は、一般に、特性がカチオン性のものであった。永久的な湿潤強 度の発生のためには、ポリアミド−エピクロロヒドリンがカチオン性湿潤強力樹 脂であり、特に有用であることが見出されている。好適なタイプのそのような樹 脂が、いずれもここに参照により組み込まれるところの、1972年10月24 日発行の米国特許第3,700,623号(カイム)および1973年11月1 3日発行の米国特許第3,772,076号(カイム)に記載されている。ポリ アミド−エピクロロヒドリン樹脂の1つの商業的供給源は、そのような樹脂を名 称カイメン(Kymene)(登録商標)557Hの下で販売しているウィルミントン 、デラウエアのハーキュレス社である。 ポリアクリルアミド樹脂も湿潤強力樹脂として有用であることが見出されてい る。これらの樹脂は、それぞれここに参照により組み込まれる1971年1月1 9日発行の米国特許第3,556,932号(コスシアら)、および1971年 1月19日発行の米国特許第3,556,933号(ウイリアムズら)に記載さ れている。ポリアクリルアミド樹脂の1つの商業的供給源は、そのような樹脂を 名称パレス(Parez)(登録商標)631NCの下で販売しているスタンフォー ド、コネチカットのアメリカン・シアナミド社である。 本発明に有用であるさらに他の水溶性カチオン性樹脂は、尿素ホルムアルデヒ ド樹脂およびメラミンホルムアルデヒド樹脂である。これらの多官能性樹脂のよ り普通の官能基は、アミノ基、および窒素に結合したメチロール基のような窒素 含有基である。ポリエチレンイミンタイプの樹脂も本発明に有用である。加えて 、カルダス(Caldas)10(日本カーリットにより製造)およびコボンド(CoBond)1 000(ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル社により製造)のような一時 的湿潤強力樹脂も本発明に使用し得る。上記の湿潤強力樹脂および一時的湿潤強 力樹脂のような化学化合物のパルプ完成紙料への添加は、任意的であり、本発明 の実施には必須ではないと理解すべきである。 湿潤強力添加剤に加えて、当該分野で知られているある種の乾燥強力添加剤お よびリント制御添加剤を製紙用繊維に含めることも、また、望ましい。この点で 、スターチバインダーが特に好適であることが見出されている。最終ティッシュ ペーパー製品のリンティングを減少させることに加えて、低レベルのスターチバ インダーは、また、高レベルのスターチの添加から結果し得る堅さを付与するこ と なく乾燥引張り強度における適度の改善を与える。典型的に、スターチバインダ ーは、それがティッシュペーパーの約0.01ないし約2重量%の、好ましくは 約0.1ないし約1重量%のレベルで保持されるような量で含められる。 一般に、本発明に好適なスターチバインダーは、水溶性と親水性により特徴付 けられる。好適なスターチバインダーの範囲を制限することを意図するものでな いが、代表的なスターチ物質には、コーンスターチおよびポテトスターチが含ま れ、工業的にアミオカスターチとして知られているろう状コーンスターチが特に 好ましい。アミオカスターチは、それが全体的にアミロペクチンであり、普通の コーンスターチがアミロペクチンとアミロースの両方を含有しているという点で 、普通のコーンスターチと異なる。アミオカスターチの種々のユニークな特性は 、H.H.ショップメイヤーの「アミオカ−ろう状コーンからのスターチ」、食 品工業、1945年12月、106〜108頁(Vol.pp1476〜147 8)にさらに記載されている。 スターチバインダーは、顆粒または分散された形態にあり得、顆粒形態が殊に 好ましい。スターチバインダーは、好ましくは、顆粒の膨潤を含めるように十分 に蒸煮(cook)されている。より好ましくは、スターチ顆粒は、スターチ顆粒の 分散直前の点まで、蒸煮によるように膨潤される。そのような高度に膨潤された スターチ顆粒を「十分に蒸煮」されているということとする。分散のための条件 は、一般に、スターチ顆粒のサイズ、顆粒の結晶度、および存在するアミロース の量に依存して変わり得る。十分に蒸煮された例えばアミオカスターチは、約4 %のスターチ顆粒コンシステンシーの水性スラリーを約190°F(約88℃) で約30ないし約40分間加熱することにより製造することができる。使用し得 る他の例示的スターチバインダーには、以前には湿潤および/または乾燥強度を 向上させるためにパルプ完成紙料添加剤として使用されていたナショナル・スタ ーチ・アンド・ケミカル社(ブリッジウォーター、ニュージャージー)から入手 し得る、アミノ基および窒素に結合したメチロール基等の窒素含有基を有するよ うに変性されたもののような変性カチオン性スターチが含まれる。 B.ローション組成物 本発明のローション組成物は、20℃で、すなわち周囲温度で、固体であるか 、 またはよりしばしば半固体である。「半固体」とは、ローション組成物が疑似塑 性(pseudoplastic)もしくは塑性流体に典型的なレオロジーを有することを意 味する。剪断が適用されていないとき、ローション組成物は、半固体の外観を有 し得るが、剪断率が増加するにつれ流れるようにされ得る。これは、ローション 組成物は、主に固体成分を含有するが、いくつかの少量の液体成分をも含むとい うことによる。 周囲温度で固体または半固体であることにより、これらのローション組成物は 、それらが適用されるティッシュウエブの内部中に流れたり、移行したりする傾 向を持たない。このことは、ソフトさとローション様感触の利益を与えるために より少ないローション組成物が要求されるということを意味する。これは、また 、引張り強さの減少に潜在的に至り得るティッシュペーパーの剥離の機会がより 少ないことを意味する。 ティッシュペーパーに適用されたとき、本発明のローション組成物は、ソフト で、なめらかな、ローション様感触をティッシュペーパーの使用者に与える。こ の特別の感触は、また、「絹様」、「スリック」、「スムーズ」などとしても特 徴付けられている。このようななめらかなローション様感触は、皮膚乾燥や痔の ような慢性状態に、または風邪やアレルギーのようなより一過性の状態によって 敏感な皮膚を有する者にとって特に有益である。 本発明のローション組成物は、(1)固体ポリオールポリエステルの潤滑性を 改善するためのエモリエント剤、(2)固体ポリオールポリエステル固定化剤、 (3)場合により、親水性界面活性剤、および(4)他の任意成分を含むもので ある。ポリオールポリエステル 「ポリオール」とは、少なくとも4個の、好ましくは4ないし12個の、最も 好ましくは6ないし8個のヒドロキシル基を含有する多価アルコールを意味する 。ポリオールは、単糖類、二糖類、および三糖類、糖アルコール、他の糖誘導体 (例えば、アルキルグリコシド)、ポリグリセロール(例えば、ジグリセロール およびトリグリセロール)、ペンタエリトリトール、およびポリビニルアルコー ルを含む。好ましいポリオールは、キシロース、アラビノース、リボース、キシ リト ール、エリトリトール、グルコース、メチルグルコシド、マンノース、ガラクト ース、フルクトース、ソルビトール、マルトース、ラクトース、スクロース、ラ フィノース、およびマルトトリオースを含む。スクロースが特に好ましいポリオ ールである。 「ポリオールポリエステル」とは、少なくとも4つのエステル基を有するポリ オールを意味する。ポリオールのヒドロキシル基のすべてがエステル化されてい る必要はないが、二糖類ポリエステルは、せいぜい3つの、好ましくはせいぜい 2つの未エステル化ヒドロキシル基を有するべきである。典型的に、ポリオール のヒドロキシル基の実質的に全て(例えば、少なくとも約85%)がエステル化 されている。スクロースポリエステルの場合には、典型的に、ポリオールのヒド ロキシル基の約7ないし8がエステル化されている。 「液体ポリオールポリエステル」とは、約37℃以下で流体コンシスデンシー を有する、以後記載する群からのポリオールポリエステルを意味する。「固体ポ リオールポリエステル」とは、約37℃以上で塑性もしくは固体コンシステンシ ーを有する、以下記載する群からのポリオールポリエステルを意味する。以下記 載するように、液体ポリオールポリエステルおよび固体ポリオールポリエステル は、本発明のローション組成物において、それぞれ、エモリエント剤および固定 化剤として首尾よく使用することができる。いくつかの場合、固体ポリポールポ リエステルは、また、幾分かのエモリエント性(emolliency functonality)をも 提供する。 少なくとも2個で、30個までの炭素原子を有する脂肪酸および/または他の 有機基は、ポリオールをエステル化させるために使用することができる。典型的 に、それらは、8〜22個の炭素原子を、より典型的には、少なくとも12〜1 6個の炭素原子を含有する。酸基は、飽和であっても、不飽和であってもよく、 位置もしくは幾何異性体例えばシス−もしくはトランス−異性体、直鎖もしくは 分枝鎖脂肪族もしくは芳香族を含み、また全てのエステル基について同じであっ てもよく、または異なる酸基の混合であってもよい。シクロヘキサンカルボキシ ル基のような環式脂肪族およびポリアクリル酸および二量体脂肪酸のようなポリ マー性エステル生成基もポリオールをエステル化するために使用することができ る。 液体ポリオールポリエステルおよび非消化性油(nondigestible oil)は、約 37℃以下で完全な融点を有する。本発明に使用するために好適な液体非消化性 食用油には、液体ポリポールポリエステル(1971年8月17日発行のマット ソンおよびボルペンハインの米国特許第3,600,186号、1977年1月 25日発行のジャンダセクの米国特許第4,005,195号を参照)、トリカ ルバリル酸の液体エステル(1985年4月2日発行のハムの米国特許第4,5 08,746号を参照)、マロン酸およびコハク酸の誘導体のようなジカルボン 酸の液体ジエステル(1986年4月15日発行のフルチャーの米国特許第4, 582,927号を参照)、アルファ−分枝鎖カルボン酸の液体トリグリセリド (1971年5月18日発行のホワイトの米国特許第3,579,548号を参 照)、ネオペンチル基を含有する液体エーテルおよびエステル(1960年11 月9日発行のミニヒの米国特許第2,962,419号を参照)、ポリグリセロ ールの液体脂肪ポリエーテル(1976年1月13日発行のハンターらの米国特 許第3,932,532号を参照)、液体アルキルグリコシド脂肪酸ポリエステ ル(1989年6月20日発行のメイヤーらの米国特許第4,840,815号 を参照)、2つのエーテル結合ヒドロキシポリカルボン酸(例えば、クエン酸ま たはイソクエン酸)の液体ポリエステル(1988年12月19日発行のフーン らの米国特許第4,888,195号を参照)、およびエポシキド伸長ポリオー ルの液体エステル(1989年8月29日発行のホワイトらの米国特許第4,8 61,613号を参照)が含まれる。 好ましい液体非消化性油は、糖ポリエステル、糖アルコールポリエステル、お よびそれらの混合物であって、好ましくは、8ないし22個の炭素原子を含有す る脂肪酸で、最も好ましくは8ないし18個の炭素原子を有する脂肪酸からエス テル化されたものである。体温(すなわち、98.6°F、37℃)で固体を最 小限有するか全く有しないものは、通常、高い割合のC12もしくはそれより低級 の脂肪酸基を、さもなければ高い割合のC18もしくはそれより高級の不飽和脂肪 酸基を有するエステル基を含有する。そのような液体ポリオールポリエステルに おける好ましい不飽和脂肪酸は、オレイン酸、リノール酸、またはそれらの 混合物である。 本発明に用いて好適な非消化性ポリオールポリエステルハードストックまたは 固体物質は、固体糖ポリエステル、固体糖アルコールポリエステルおよびそれら の混合物から選ぶことができ、長鎖飽和脂肪酸基から実質的になるエステル基、 例えば一般に5ないし8個のエステル基を含有する。好適な飽和脂肪酸基は、少 なくとも14個、好ましくは14ないし26個、最も好ましくは16ないし22 個の炭素原子を含有する。長鎖飽和脂肪酸基は、単独で、または互いの混合物と して使用することができる。加えて、直鎖(すなわち、ノルマル)脂肪酸基は、 長鎖飽和脂肪酸基に典型的である。 その物性、すなわちその融点、粘度、剪断速度および剪断粘度、並びに結晶サ イズおよび形状を規定する特定のレオロジーを有するある種の中間融点ポリオー ル脂肪酸ポリエステルが開発されている。(それぞれ、1987年9月26日お よび8月26日に刊行されたベルンハルトの欧州特許出願番号236,288お よび233,856を参照。)これらの中間融点ポリオールポリエステルは、粘 稠であり、皮膚をコートするために良好なものとされる体温における高い液体/ 固体安定性を有する。そのような中間融点ポリオールポリエステルの例を挙げる と、スクロースを完全水素化および部分水素化綿実油もしくは大豆油脂肪酸メチ ルエステルの55:45混合物で実質的に完全にエステル化することにより得ら れるものである。 好ましい液体ポリオールポリエステルは、スクロースポリエステルを包含する 。殊に好ましい液体ポリオールポリエステルは、完全水素化および部分水素化綿 実油もしくは大豆油脂肪酸メチルエステルの混合物もしくはそれらの混合物類で エステル化されたスクロース(以下、それぞれ、スクロースポリコットネート( sucrose polycottonate)、およびスクロースポリソヤエート(sucrose polysoy ate)という)を包含する。 完全液体ポリオールポリエステルと、好ましくはC10〜C22飽和脂肪酸でエス テル化された(例えば、スクロースオクタステアレート)、完全固体ポリオール ポリエステルとのブレンドは、室温で固体であり得る。(例えば、それぞれ19 77年1月25日に発行され、参照によりここに組み込まれるジャンダセクの 米国特許第4,005,195号、およびジャンダセク/マットソンの米国特許 第4,005,196号を参照。) 液体または固体ポリオールポリエステルは、当業者に知られた種々の方法で製 造することができる。これらの方法には、種々の触媒を用いた所望の酸基を含有 するメチル、エチルもしくはグリセロールエステルによるポリオール(すなわち 、糖または糖アルコール)のエステル交換、酸クロライドによるポリオールのア シル化、酸無水物によるポリオールのアシル化、所望の酸自体によるポリオール のアシル化が含まれる。(例えば、ここに参照により組み込まれる米国特許第2 ,831,854号、第3,600,186号、第3,963,699号、第4 ,517,360号および第4,518,772号を参照。これらの特許は、す べて、ポリオールポリエステルを製造するための好適な方法を開示している。) 液体および固体非消化性および非吸収性物質の混合物を作る場合、非消化性粒 子を離散した非凝集物として液体非消化性油に分散させることができる。しかし ながら、これらの非消化性粒子は、また、互いに密集して液体非消化性油に分散 される一層大きな凝集物を形成する。このことは、形状が小板状である非消化性 粒子について特にいえることである。小板状非消化性粒子の凝集物は、典型的に 、性質が多孔質であり、従って有意の量の液体非消化性油を捕捉し得る球晶形状 を取る。 固体非消化性粒子は、単独で使用することができるし、非消化性液体油成分中 に分散させることもできる。異種エステル化(diversely esterified)ポリオールポリエステル 「異種エステル化ポリオールポリエステル」は、2つの基本タイプのエステル 基、すなわち(a)長鎖飽和脂肪酸基から生成された基、および(b)これら長 鎖飽和脂肪酸基とは「相違する」基から生成された基を含有する。 好適な長鎖飽和脂肪酸基は、20ないし30個の、最も好ましくは22〜26 個の炭素原子を含有する。長鎖飽和脂肪酸基は、単独で、またはあらゆる割合の 互いの混合物で使用することができる。通常、直鎖(すなわち、ノルマル)脂肪 酸基が使用される。 相違する基は、C12またはより高級の不飽和脂肪酸基もしくはC2〜C12 飽和脂肪酸基またはそれらの混合物を含み得、あるいは脂肪−脂肪酸(fatty-fa tty acid)、芳香族酸基、または超長鎖脂肪酸または種々の分枝環式もしくは置 換酸基であり得る。 好ましい「相違する」酸基は、少なくとも12個の、好ましくは12ないし2 6個の、より好ましくは18ないし22個の炭素原子を含有する長鎖不飽和脂肪 酸基、および2ないし12個の、好ましくは6ないし12個の炭素原子を有する 短鎖飽和脂肪酸基およびそれらの混合物を包含する。 より好ましい固体ポリオールポリエステルは、平均で、8個のスクロースヒド ロキシル基のうち7個がベヘン酸でエステル化されており、残りの基が6ないし 12個の炭素原子を有する短鎖脂肪酸でエステル化されているところのスクロー スオクタエステルを含む。殊に好ましい態様において、短鎖脂肪酸は、オレイン 酸を含む。約7個のスクロースヒドロキシル基がベヘン酸でエステル化されてい る該固体スクロースポリエステルを以下スクロースベヘネートと呼ぶ。 脂肪−脂肪酸基は、他の脂肪酸もしくは他の有機酸でそれ自体エステル化され た少なくとも1つのヒドロキシル基を有する脂肪酸基である。リシノール酸が好 ましいヒドロキシ脂肪酸である。ヒドロキシ脂肪酸の供給源には、水素化ヒマシ 油、ストロファンタス種子油、カレンデュラ・オフィシナリス(calendula offi cinalis)種子油、水素化ストロファンタス種子油および水素化カレンデュラ・ オフィシナリス種子油、カルダミン・インペイシェンス(cardamine impatiens) 種子油、カマラ油、マロタス・ディスカラー(mallotus discolor)油、およびマロ タス・クラオキロイズ(mallotus claoxyloides)油が含まれる。 ヒドロキシ脂肪酸は、過マンガン酸カリウム、四酸化オスミウム、過酢酸等の 過酸のような酸化剤を用いた不飽和脂肪酸の酸化ヒドロキシル化により合成的に 製造することもできる。この方法を用いて、9,10−ジヒドロキシ−オクタデ カン酸をオレイン酸から作ることができ、9,10,12,13−テトラヒドロ キシ−オクタデカン酸をリノール酸から作ることができる。10−ヒドロキシ− 12−シス−オクタデセン酸および10−ヒドロキシ−12−シス,15−シス −オクタデカクタン酸を合成に製造するための他の方法は、リノール酸および リノレン酸のような脂肪酸のノカルディア・コレステロリイム(Norcadia Chole steroliim)のような微生物による変換によるものである。 ポリオールのエステル化のために使用される同じ脂肪酸供給源がヒドロキシ脂 肪酸基のヒドロキシル基をエステル化するために使用することができる。これら には、安息香酸またはトルイル酸のような芳香族酸;イソ酪酸、ネオオクタン酸 またはメチルステアリン酸のような分枝鎖基;トリコンサン酸またはトリコンセ ン酸のような超長鎖飽和もしくは不飽和脂肪酸基;シクロヘキサンカルボン酸の ような環式脂肪酸;およびポリアクリル酸および二量体脂肪酸のようなポリマー 性エステル生成基が含まれる。 芳香族酸基は、また、相違するエステル基としても使用することができる。安 息香酸またはトルイル酸のような安息香酸系化合物(benzoic compound);アミ ノ安息香酸およびアミノメチル安息香酸のようなアミノ安息香酸系化合物;ヒド ロキシ安息香酸、バニリン酸およびサリチル酸のようなヒドロキシ安息香酸系化 合物;アニス酸のようなメトキシ安息香酸系化合物;アセチルマンデル酸のよう なアセトキシフェニル酢酸系化合物;クロロ安息香酸、ジクロロ安息香酸および フルオロ安息香酸のようなハロ安息香酸系化合物;アセチル安息香酸、クミン酸 、フェニル安息香酸、およびニコチン酸;並びにフルオレンカルボン酸等の多環 式芳香族基が、単独で、またはあらゆる割合での互いの混合物として使用するこ とができる。 他の種々のエステル生成基も、ここで使用する異種エステル化ポリオールポリ エステル粒子の相違するエステル基を生成するものとして作用する。そのような 他の基は、分枝アルキル鎖;超長鎖飽和もしくは不飽和基;シクロブタンカルボ ン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキシル 酢酸等の環式脂肪族基、およびアスコルビン酸のようなヒドロキシ環式基;アビ エチン酸のような多環式脂肪族基;ポリアクリル酸および二量体脂肪酸のような ポリマー性エステル生成基;並びにハロゲン、アミノまたはアリール基を含有す るアルキル鎖基であり得る。 異種エステル化ポリオールポリエステルは、ポリオールポリエステルを製造す ることに関して説明した方法により、所望のポリオールを所要のタイプのエステ ル生成基でエステル化することにより製造することができる。混合された相違す る酸基と長鎖飽和脂肪酸基を有するこれらの異種エステル化固体ポリオールポリ エステルを製造するためにメチルエステルルートを用いる場合、両タイプの酸の 一方(例えば、相違する酸、または長鎖飽和脂肪酸)のオクタエステルをまず調 製し、ついでこの初期反応生成物を他のタイプの酸のメチルエステルと部分的エ ステル交換させることができる。ポリオールポリエステルポリマー 他の固体非消化性ポリオールポリエステルは、ポリオールポリエステルポリマ ーを含む。ポリオールポリエステルポリマーは、脂肪酸基間での共有結合により 結合した少なくとも2の別個のエステル化ポリオール基を有する分子を提供する ために、ポリオールポリエステルモノマーを重合させることにより生成される。 例えば、2つのスクロースオクタベヘネートモノマーを脂肪酸間で架橋させてポ リマーを生成させることができる。そのようなポリオールポリエステルポリマー の繰り返し単位は、本文脈における総括用語「ポリマー」が具体的な用語「コポ リマー」を含むように同一であっても異なっていてもよい。そのようなポリオー ルポリエステルポリマーを構成する繰り返しモノマー(もしくはコモノマー)単 位の数は、約2ないし20、好ましくは約2ないし12であり得る。これらを製 造する方法に依存して、ポリオールポリエステルポリマーは、しばしば、2ない し4個のモノマー単位を含有するオリゴマー、すなわち二量体、三量体または四 量体である。 最も好ましいポリオールポリエステルポリマーは、約4000ないし約60, 000の、好ましくは約4000ないし約36,000の、より好ましくは約5 000ないし約12,000の数平均分子量を有するスクロースポリエステルポ リマーである。 固体ポリオールポリエステルポリマーを製造するための1つの方法は、光化学 反応および遷移金属イオン、熱もしくはジ−tert−ブチルペルオキシドのよ うなフリーラジカル開始剤を用いた反応などであるがこれに限定されないよく知 られた方法を用いてポリオールポリエステルを重合させることによるものである 。 あるいは、ポリオールポリエステルポリマーは、多塩基性重合化脂肪酸もしく はその誘導体によりポリオール物質をエステル化および/または内部エステル化 (interesterifying)することにより直接製造することができる。例えば、ポリ オールポリエステルポリマーは、好ましくは順次エステル化プロセスを用いて、 所望のポリマー酸の酸クロライドもしくは酸無水物をスクロースと反応させるこ とにより製造することができる。ポリオールポリエステルポリマーは、また、脂 肪酸石鹸および炭酸カリウムのような塩基性触媒の存在下で、所望のポリマー酸 のメチルエステルをスクロースと反応させることによっても製造することができ る。 重合性酸の普通の例を挙げると、リノール酸、リノレン酸およびオレオステア リン酸、パリナリン酸、エイコサジエン酸、エイコサテトラエン酸、アラキドン 酸、5,13−ドコサジエン酸およびイワシ酸のような2またはそれ以上の二重 結合を有するもの(多飽和酸)である。オレイン酸、エライジン酸およびエルカ 酸のような一不飽和脂肪酸も、好適な長鎖脂肪酸二量体を製造するに当たって使 用することができ、ついでこれを固体ポリオールポリエステルポリマーを生成さ せるために使用することができる。ポリオールポリエステルを含有するポリマー を製造する上で好ましい多塩基性重合化脂肪酸および脂肪酸誘導体には、脂肪酸 の2量化により製造された二塩基性酸、または大豆油もしくは綿実油のような多 不飽和植物性油からまたは牛脂のような動物性油脂から誘導された脂肪酸低級エ ステルが含まれる。 全ての上記タイプの多塩基性重合化脂肪酸は、それ自体、当業者に知られてい る種々の方法により製造することができる。(ここに全てが参照により組み込ま れるところの、1967年11月21日発行のラトンの米国特許第3,353, 967号、1949年9月27日発行のゲーベルの米国特許第2,482,76 1号、1956年1月17日発行のハリソンらの米国特許第2,731,481 号、および1957年5月21日発行のバレットらの米国特許第2,793,2 19号を参照のこと。) 1.エモリエント剤 本発明のローション組成物における鍵となる活性成分は上に記載した液体ポリ オールポリエステルである。場合に応じて、この液体ポリオールポリエステルに 加えて、液体製材に他のエモリエント剤を含めることができる。好適な付加的な エモリエント剤は以下記載する。ここで用いるエモリエント剤は、皮膚をやわら かくし、緩和し、しなやかにし、被覆し、なめらかにし、加湿しまたは清潔にす る物質である。エモリエント剤は、典型的に、これらの目的のいくつか、例えば 皮膚を緩和し、加湿しおよびなめらかにすることを達成する。本発明の目的のた めに、これらエモリエント剤は、20℃すなわち周囲温度で塑性もしくは流体コ ンシステンシーを有する。この特別のエモリエントコンシステンシーにより、ロ ーション組成物は、ソフトで、なめらかなローション様感触を与える。 本発明に有用なエモリエント剤は、また、実質的に水を含まない。「実質的に 水を含まない」とは、水が意図的にエモリエント剤に加えられていないことを意 味する。水のエモリエント剤への添加は、本発明のローション組成物の調製およ び使用には必要でないし、付加的な乾燥工程を必要とし得る。しかしながら、例 えば周囲湿気の結果として捕らえられたエモリエント剤中の少量もしくは痕跡量 の水は、悪影響なく許容され得る。典型的に、本発明において使用されるエモリ エント剤は、約5%以下の水、好ましくは約1%以下の水、最も好ましくは約0 .5%以下の水を含有する。 本発明に有用な付加的なエモリエント剤は、石油系、脂肪酸エステルタイプ、 アルキルエトキシレートタイプ、脂肪酸エステルエトキシレート、脂肪アルコー ルタイプ、ポリシロキサンタイプまたはこれらエモリエント剤の混合物であり得 る。好適な石油系エモリエント剤は、16ないし32個の炭素原子鎖長を有する 炭化水素または炭化水素の混合物を含む。これらの鎖長を有する石油系炭化水素 は、鉱油(「液体ペトロラタム」としても知られている)およびペトロラタム(「鉱物 ろう」、「石油ゼリー」および「鉱物ゼリー」としても知られている)を含む。鉱 油は、通常、16ないし20個の炭素原子を有するより粘稠でない炭化水素の混 合物を指す。ペトロラタムは、通常、16ないし32個の炭素原子を有するより 粘稠な炭化水素の混合物を指す。本発明のローション組成物にとってペトロラタ ムおよび鉱油が特に好ましいエモリエント剤である。 好適な脂肪酸エステルタイプのエモリエント剤は、C12〜C28脂肪酸、好まし くはC16〜C22飽和脂肪酸、および短鎖(C1〜C8、好ましくはC1〜 C3)一価アルコールから誘導されるものを含む。そのようなエステルの代表例 を挙げると、メチルパルミテート、メチルステアレート、イソプロピルラウレー ト、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、エチルヘキシルパ ルミテートおよびそれらの混合物である。好適な脂肪酸エステルエモリエント剤 は、ラウリルラクテートやセチルラクテートのように、より長鎖の脂肪アルコー ル(C12〜C28、好ましくはC12〜C16)とより短鎖の脂肪酸例えば乳酸とのエ ステルから誘導することもできる。 好適なアルキルエトキシレートタイプのエモリエント剤は、約2ないし約30 の平均エトキシル化度を有するC12〜C22脂肪アルコールエトキシレートを含む 。好ましくは、脂肪アルコールエトキシレートエモリエント剤は、約2ないし約 23の平均エトキシル化度を有する、ラウリルエトキシレート、セチルエトキシ レートおよびステアリルエトキシレート、並びにそれらの混合物からなる群の中 から選ばれる。そのようなアルキルエトキシレートの代表例を挙げると、ラウレ ス(laureth)−3(3の平均エトキシル化度を有するラウリルエトキシレート )、ラウレス−23(23の平均エトキシル化度を有するラウリルエトキシレー ト)、セテス(ceteth)−10(10の平均エトキシル化度を有するセチルアル コールエトキシレート)およびステアレス(steareth)−10(10の平均エト キシル化度を有するステアリルアルコールエトキシレート)である。これらのア ルキルエトキシレートエモリエント剤は、典型的に、ペトロラタムのような石油 系エモリエント剤と組合せて、約1:1ないし約1:5、好ましくは約1:2な いし約1:4のアルキルエトキシレートエモリエント剤対石油系エモリエント剤 の重量比で、使用される。 好適な脂肪アルコールタイプのエモリエント剤は、C12〜C22脂肪アルコール 、好ましくはC16〜C18脂肪アルコールを含む。代表例を挙げると、セチルアル コールおよびステアリルアルコール並びにそれらの混合物である。これらの脂肪 アルコールエモリエント剤は、典型的に、ペトロラタムのような石油系エモリエ ント剤と組合せて、約1:1ないし約1:5、好ましくは約1:1ないし約1: 2の脂肪アルコールエモリエント剤対石油系エモリエント剤の重量比で、使用さ れる。 本発明に使用するために好適な他のタイプのエモリエント剤には、ポリシロキ サン化合物が含まれる。一般に、本発明に使用するための好適なポリシロキサン 物質は、以下の構造: (ここで、R1およびR2は、各独立のシロキサンモノマー単位について、それぞ れ独立に、水素またはいずれものアルキル、アリール、アルケニル、アルカリー ル、アールアルキル、シクロアルキル、ハロゲン化炭化水素もしくは他の基であ り得る)のモノマーシロキサン単位を有するものを含む。上記基のいずれもが置 換されていてもよく、あるいは未置換でもよい。いずれもの個々のモノマー単位 のR1およびR2基は、次の隣接するモノマー単位の対応する官能基と異なり得る 。加えて、ポリシロキサンは、直鎖であるか、分枝鎖であるか、あるいは環構造 を有し得る。基R1およびR2は、さらに、独立に、シロキサン、ポリシロキサン 、シラン、およびポリシラン(これらに限定されない)のような他のケイ質官能 基であり得る。R1およびR2基は、例えばアルコール、カルボン酸、フェニルお よびアミン官能基等の種々の有機官能基のいずれをも含有し得る。 例示的なアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ シル、オクチル、デシル、オクタデシル等である。例示的なアルケニル基は、ビ ニル、アリル等である。例示的なアリール基は、フェニル、ジフェニル、ナフチ ル等である。例示的なアルカリール基は、トイル、キシリル、エチルフェニル等 である。例示的なアラルキル基は、ベンジル、アルファ−フェニルエチル、ベー タ−フェニルエチル、アルファ−フェニルブチル等である。例示的なシクロアル キル基は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等である。例示的な ハロゲン化炭化水素基は、クロロメチル、ブロモメチル、テトラフルオロエチル 、 フルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロトイル、ヘキサフルオロキ シリル等である。 有用なポリシロキサンの粘度は、ポリシロキサンがティッシュへの適用のため に流動性であるか、流動性とされ得る限り、ポリシロキサン一般の粘度が変わる ように広範に変わり得る。これには、5センチストークス(ガラス粘度計により 37℃で測定)もの低粘度から約20,000,000センチストークスまでの 粘度が含まれるが、これに限定されるものではない。好ましくは、ポリシロキサ ンは、37℃で約5ないし約5,000センチストークスの、より好ましくは約 5ないし約2,000センチストークスの、最も好ましくは約100ないし約1 000センチストークスの粘度を有する。それ自体流動に対して抵抗性である高 粘度ポリシロキサンも、例示目的でのみ挙げるが例えば界面活性剤中にポリシロ キサンを乳化するか、ヘキサンのような溶媒の補助によりポリシロキサンを溶液 として提供するというような方法により、ティッシュペーパー上に効果的に付着 させることができる。ポリシロキサンエモリエント剤をティッシュペーパーに適 用するための具体的な方法は以後より詳細に説明する。 本発明に使用するために好ましいシロキサン化合物は、ここに参照により組み 込まれる1991年10月22日発行の米国特許第5,059,282号(アン プルスキーら)に開示されている。本発明のローション組成物におけるエモリエ ント剤として用いるために特に好ましいポリシロキサン化合物には、多官能性ポ リメチルシロキサン化合物(例えば、ダウ・コーニング556化粧用等級流体: ポリフェニルメチルシロキサン)、およびそれぞれダウ2502およびダウ25 03ポリシロキサン流体のようなセチルもしくはステアリル官能化ジメチコーン (dimethicone)が含まれる。フェニル官能基もしくはアルキル基によるそのよ うな置換に加えて、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、エーテル基、 ポリエーテル基、アルデヒド基、ケトン基、アミド基、エステル基、チオール基 により効果的な置換を行うことができる。これらの効果的な置換基の中で、フェ ニル、アミノ、アルキル、カルボキシル、およびヒドロキシル基を含む族群がよ り好ましく、フェニル官能基が最も好ましい。 石油系エモリエント剤、脂肪酸エステルエモリエント剤、脂肪酸エステルエト キシレートエモリエント剤、アルキルエトキシレートエモリエント剤、脂肪アル コールエモリエント剤、およびポリシロキサンエモリエント剤以外に、本発明に 有用なエモリエント剤は、少量(例えば、総エモリエント剤の約10%まで)の 他の通常のエモリエント剤を含むことができる。これら他の通常のエモリエント 剤には、プロピレングリコール、グリセリン、トリエチレングリコール、鯨ろう または他のろう、脂肪鎖中に12ないし28個の炭素原子を有する脂肪酸および 脂肪アルコールエーテル例えば、ステアリン酸、プロポキシル化脂肪アルコール ;C12〜C28脂肪酸のグリセリド、アセトグリセリドおよびエトキシル化グリセ リド;ポリヒドロキシアルコールの他の脂肪エステル;ラノリンおよびその誘導 体が含まれる。これらの他のエモリエント剤は、ローション組成物の固体もしく は半固体特性が維持されるような様態で含めるべきである。 他の好適なエモリエント剤には、上記液体ポリオールポリエステルが含まれる 。 ローション組成物に含められ得るエモリエント剤の量は、含められるエモリエ ント剤、所望のローション様利益、ローション組成物の他の成分その他のファク ター等の種々のファクターに依存する。ローション組成物は、約5ないし約95 %のエモリエント剤を含み得る。好ましくは、ローション組成物は、約10ない し約90%の、最も好ましくは約15ないし約85%のエモリエント剤を含む。 2.固定化剤 本発明のローション組成物の鍵となる成分は、ローション組成物が適用される ペーパーの表面に液体ポリオールエモリエント剤を固定し得る固定化剤である。 組成物中の液体ポリオールエモリエント剤は、処理およびしよう中に遭遇する普 周囲温度(約37℃まで)で流体コンシシテンシーを有するので、最も穏やかな 剪断に供された場合でさえ、流れもしくは移行する傾向を示す。ティッシュペー パーウエブに適用されたとき、特に溶融または融解状態においては、エモリエン ト剤は主としてティッシュペーパーの表面上に残ることがない。その代わり、エ モリエント剤は、ペーパーウエブの内部中に移行し流入する傾向を示す。 このエモリエント剤のウエブ内部中への移行は、ペーパー繊維間に生じる通常 の水素結合を妨害することによってペーパーの不所望の剥離を生じさせ得る。通 常、これは、ペーパーの引張り強さの減少をもたらす。このことは、また、所望 のなめらかなローション様感触の利益を得るためにはより一層多くのエモリエン ト剤を適用しなければならないことを意味する。エモリエント剤のレベルを増加 させることは、コストを増大させるばかりでなく、ペーパーの剥離問題を発生さ せる。 固定化剤は、ローション組成物が適用されるティッシュペーパーの表面にエモ リエント剤を主として局在化させ続けることによって、エモリエント剤が移行ま たは流れるこの傾向を阻止する。これは、一部には、固定化剤がティッシュペー パーウエブと水素結合を形成するということによるものと信じられる。この水素 結合により、固定化剤はペーパーの表面に局在化されるようになる。固定化剤は 、また、エモリエント剤と混和性である(または適切な乳化剤の補助によりエモ リエント剤中に溶解化される)ので、エモリエント剤をもペーパーの表面に捕捉 する。 また、固定化剤をペーパー表面に「ロック」することも有利である。これは、 ペーパーの表面で迅速に結晶化(すなわち、固化)する固定化剤を用いることに より達成し得る。加えて、送風機、ファン等により処理済ペーパーを外部冷却す ることにより当該固定化剤の結晶化を促進することができる。 エモリエント剤と混和性である(またはエモリエント剤に溶解化される)こと に加えて、固定化剤は、少なくとも約35℃の融点を有する必要がある。これは 、固定化剤自体が移行もしくは流れる傾向を持たないようにするためである。好 ましい固定化剤は、少なくとも40℃の融点を有する。典型的に、固定化剤は、 約50°ないし約150℃の範囲内の融点を有する。 ローションがペーパー内部に流入することを防止するために、固定化剤の粘度 もできるだけ高くあるべきである。不幸にして、高粘度は、処理問題なしに適用 することが困難であるローション組成物をももたらし得る。従って、固定化剤を ペーパー表面に局在化させて維持するに十分に高くあるが、処理問題を生じさせ るほど高くない粘度というバランスを達成しなければならない。固定化剤につい ての好適な粘度は、典型的に、60℃で測定して、約5ないし約200センチポ アズ、好ましくは約15ないし100センチポアズである。 本発明のための好適な付加的固定化剤は、C14〜C22脂肪アルコール、C12 〜C22脂肪酸、および2ないし約30の平均エトキシル化度を有するC12〜C22 脂肪アルコールエトキシレート、並びにそれらの混合物からなる群の中から選ば れる1員を包含し得る。好ましい固定化剤は、C16〜C18脂肪アルコールを含み 、最も好ましくはセチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合 物からなる群の中から選ばれる。セチルアルコールとステアリルアルコールとの 混合物が特に好ましい。他の好ましい固定化剤は、C16〜C18脂肪酸を含み、最 も好ましくはパルミチン酸、ステアリン酸およびそれらの混合物からなる群の中 から選ばれる。パルミチン酸とステアリン酸との混合物が最も好ましい。さらの 他の好ましい固定化剤は、約5ないし約20の平均エトキシル化度を有するC16 〜C18脂肪アルコールエトキシレートを含む。好ましくは、脂肪アルコール、脂 肪酸および脂肪アルコールは、線状のものである。 重要なことに、C16〜C18脂肪アルコールのようなこれらの好ましい付加的固 定化剤は、ローションの結晶化速度を増大させてローションを基材表面上に迅速 に結晶化させる。従って、より低いローションレベルを用いることができ、ある いは優れたローション感触が得られる。伝統的に、これら液体のティッシュ中へ の流入故に、ソフトさを生じさせるためにはより多量のローションが必要であっ た。 他のタイプの固定化剤を単独でまたは上記脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アル コールエトキシレートと組合せて使用することができる。これらの他のタイプの 固定化剤の例を挙げると、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル、ポリヒドロキシ脂肪 酸アミド、およびそれらの混合物である。好ましいエステルおよびアミドは、ポ リヒドロキシ部位に3個またはそれ以上の遊離ヒドロキシ基を有し、典型的に性 質が非イオン性のものである。ローション組成物が適用されるペーパー製品を使 用する者のあり得る皮膚敏感性故に、これらエステルおよびアミドもまた、皮膚 に対して比較的マイルドで非刺激性であるべきである。 本発明に用いて好適なポリヒドロキシ脂肪酸エステルは、式 (ここで、Rは、C5〜C31ヒドロカルビル基、好ましくは直鎖C7〜C19アルキ ルもしくはアルケニル、より好ましくは直鎖C9〜C17アルキルもしくはアルケ ニル、最も好ましくは直鎖C11〜C17アルキルもしくはアルケニル、またはそれ らの混合物であり、Yは、当該鎖に直接結合した少なくとも2個の遊離ヒドロキ シルを有するヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル基であり 、nは少なくとも1である)を有する。好適なY基は、グリセロール、ペンタエ リトリトールのようなポリオール;ラフィノース、マルトデキストロース、ガラ クトース、スクロース、グルコース、キシロース、フルクトース、マルトース、 ラクトース、マンノースおよびエリトロースのような糖;エリトリトール、キシ リトール、マリトール、マンニトールおよびソルビトールのような糖アルコール ;およびソルビタンのような糖アルコールの無水物から誘導することができる。 本発明に用いて好適なポリヒドロキシ脂肪酸エステルの1つのクラスは、ある 種のソルビタンエステル、好ましくはC16〜C22飽和脂肪酸のソルビタンエステ ルを包含する。それらが典型的に製造される方法故に、これらのソルビタンエス テルは、通常、モノ−、ジ−、トリ−等のエステルの混合物を包含する。好適な ソルビタンエステルの代表例を挙げると、ソルビタンパルミテート(例えば、ス パン(spAN)40)、ソルビタンステアレート(例えばスパン60)、およびソ ルビタンベヘネートであり、これらソルビタンエステルのモノ−、ジ−およびト リ−エステルバージョン、例えば、ソルビタンモノ−、ジ−およびトリ−パルミ テート、ソルビタンモノ−、ジ−およびトリ−ステアレート、ソルビタンモノ− 、ジ−およびトリ−ベヘネート、並びに混合タロウ脂肪酸ソルビタンモノ−、 ジ−およびトリ−エステルを包含する。ソルビタンパルミテートとソルビタンス テアレートのような異なるソルビタンエステルの混合物も使用できる。特に好ま しいソルビタンエステルは、典型的にはスパン60のようなモノ−、ジ−および トリ−エステル(プラス幾分かのテトラエステル)の混合物としての、ソルビタ ンエステル、およびロンザ社により商品名グリコムル(GLYCOMUL)−Sの下で販 売されているソルビタンステアレートである。これらソルビタンエステルは、典 型的に、モノ−、ジ−およびトリ−エステルの混合物プラス幾分かのテトラエス テルを含有するが、モノ−およびジ−エステルが、通常、これら混合物の主たる 種である。 本発明において用いるために好適なポリヒドロキシ脂肪酸エステルのもう一つ のクラスは、ある種のグリセリルモノエステル、好ましくはグリセリルモノステ アレート、グリセリルモノパルミテートおよびグリセリルモノベヘネートのよう なC16〜C22飽和脂肪酸のグリセリルモノエステルを包含する。再び、ソルビタ ンエステルと同様に、グリセリルモノエステル混合物は、典型的に、幾分かのジ −およびトリエステルを含有する。しかしながら、そのような混合物は、本発明 に有用であるためには、グリセリルモノエステル種を主に含有すべきである。 本発明に用いるために好適なポリヒドロキシ脂肪酸エステルのもう一つのクラ スは、ある種のスクロース脂肪酸エステル、好ましくはスクロースのC12〜C22 飽和脂肪酸エステルを包含する。スクロースモノエステルおよびジエステルが特 に好ましく、それらにはスクロースモノおよびジステアレート、並びにスクロー スモノおよびジラウレートが含まれる。 本発明に用いるために好適なポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、式: (ここで、R1は、H、C1〜C4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2− ヒドロキシプロピル、メトキシエチル、メトキシプロピルまたはそれらの混 合物、好ましくはC1〜C4アルキル、メトキシエチルまたはメトキシプロピル、 より好ましくはC1もしくはC2アルキルまたはメトキシプロピル、最も好ましく はC1アルキル(すなわちメチル)またはメトキシプロピルであり、R2は、C5 〜C31ヒドロカルビル基、好ましくは直鎖C7〜C19アルキルもしくはアルケニ ル、より好ましくは直鎖C9〜C17アルキルもしくはアルケニル、最も好ましく は直鎖C11〜C17アルキルもしくはアルケニル、またはそれらの混合物であり、 Zは、当該鎖に直接結合した少なくとも3個のヒドロキシル基を有する線状ヒド ロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル基である)を有する。これ らのポリヒドロキシ脂肪酸アミドおよびその製造方法を開示する1992年12 月29日発行の米国特許第5,174,927号(ホンザ)(参照によりここに 組み込む)を参照のこと。 Z基は、好ましくは、還元アミノ化反応において還元糖から誘導されるもので あり、最も好ましくはグリシチルである。好適な還元糖には、グルコース、フル クトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、およびキシロ ースが含まれる。高デキストロースコーンシロップ、高フルクトースコーンシロ ップおよび高マルトースコーンシロップ、並びに上に掲げた個々の糖を使用する ことができる。これらのコーンシロップは、Z基に対し糖成分の混合物を生成さ せ得る。 Z基は、好ましくは、−CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH(CH2O H)−[(CHOH)n-1]−CH2OH、−CH2OH−CH2−(CHOH)2 (CHOR3)(CHOH)−CH2OH(ここで、nは、3ないし5の整数、R3 は、Hまたは環式もしくは脂肪族モノサッカライド)からなる群の中から選ば れる。最も好ましいものは、nが4であるグリセチルであり、特に−CH2−( CHOH)4−CH2OHである。 上記式において、R1は、例えば、N−メチル、N−エチル、N−プロピル、 N−イソプロピル、N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、N−メトキシプロ ピルまたはN−2−ヒドロキシプロピルであり得る。R2は、例えばココアミド 、ステアルアミド、オレアミド、ラウルアミド、ミリストアミド、カプリクアミ ド、パルミトアミド、タロウアミド等を提供するように選ばれる。Z基は、1− デオ キシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマルチチル、1−デ オキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシマンニチル、1− デオキシマルトトリオチチル等であり得る。 最も好ましいポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、一般式: (ここで、R1はメチルまたはメトキシプロピルであり、R2はC11〜C17直鎖ア ルキルもしくはアルケニル基である)を有する。これらには、N−ラウリル−N −メチルグルカミド、N−ラウリル−N−メトキシプロピルグルカミド、N−コ コイル−N−メチルグルカミド、N−ココイル−N−メトキシプロピルグルカミ ド、N−パルミチル−N−メトキシプロピルグルカミド、N−タロウイル−N− メチルグルカミドまたはN−タロウイル−N−メトキシプロピルグルカミドが含 まれる。 先に述べたように、いくつかの固定化剤は、エモリエント剤中の溶解化のため に乳化剤を必要とする。このことは、特に、少なくとも約7のHLB値を有する N−アルキル−N−メトキシプロピルグルカミドのようなグルカミドの場合に該 当する。好適な乳化剤は、典型的に、約7未満のHLB値を有するものを含む。 この点で、約4.9以下のHLB値を有するソルビタンステアレートのような先 に述べたソルビタンエステルが、これらグルカミド固定化剤をペトロラタム中に 溶解化させる上で有用であることが見出されている。他の好適な乳化剤には、ス テアレス−2(式CH3(CH217(OCH2CH2nOH(ここで、nは、平 均値2を有する)に一致するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエ ーテル)、ソルビタントリステアレート、イソソルビドラウレート、およびグリ セリルモノステアレートが含まれる。乳化剤は、実質的に均質な混合物が得られ るように固定化剤をエモリエント剤に溶解化させるに十分な量で含めることが できる。例えば、通常は融けて単一相混合物にならないN−ココイル−N−メチ ルグルカミドとペトロラタムとの約1:1混合物は、乳化剤としてステアレス− 2とソルビタントリステアレートとの1:1混合物を20%添加すると、融けて 単一相混合物となる。 単独かあるいは上記固定化剤と組合せて固定化剤として使用し得る他のタイプ の成分には、カルナウバろう、蜜ろう、カンデリラ、パラフィン、セレシン、エ スパルト、ウーリクリ(ouricuri)、レゾワックス、および他の既知のろうのよ うなろうが含まれる。好ましくは、ろうは、パラフィンろうである。特に好まし いパラフィンろうの例は、P.O.ボックス1098ウエスト・バビロン、NY 11704のストラール・アンド・ピッチ社からのパラフィンS.P.434で ある。 他の好適な固定化剤には、上記固体ポリオールポリエステルが含まれ、スクロ ースポリベヘネートが好ましい。 ローション組成物に含められるべき固定化剤の量は、含まれる具体的なエモリ エント剤、含まれる具体的な固定化剤、エモリエント剤に固定化剤を溶解化する ために乳化剤を要するか否か、ローション組成物中の他の成分等種々のファクタ ーに依存する。ローション組成物は、約5ないし約90%の固定化剤を含み得る 。好ましくは、ローション組成物は、約5ないし約50%、最も好ましくは約1 0ないし約40%の固定化剤を含む。 3.任意的親水性界面活性剤 多くの場合、本発明のローション組成物は、トイレットティッシュとして使用 されるティッシュペーパーウエブに適用される。そのような場合、ローション組 成物で処理されたペーパーウエブは十分に濡れ得ること(湿潤性)が非常に望ま しい。本発明のローション組成物に使用されるそれぞれの固定化剤に依存して、 湿潤性を改善するために、付加的な親水性界面活性剤(または親水性界面活性剤 の混合物)が要求されあるいは要求され得ない。例えば、N−ココイル−N−メ トキシプロピルグルカミドのようないくつかの固定化剤は、少なくとも約7のH LB値を有し、親水性界面活性剤を添加することなく十分に湿潤性である。約7 未満のHLB値を有するC16〜C18脂肪アルコールのような他の固定化剤は、 ローション組成物がおしめトップシートに適用されるとき湿潤性を改善するため に親水性界面活性剤の添加を必要とする。同様に、ペトロラタムのような疎水性 エモリエント剤は、親水性界面活性剤の添加を必要とするであろう。 好適な親水性界面活性剤は、均質な混合物を生成させるためにエモリエント剤 および固定化剤と混和性のものである。ローション組成物が適用されたペーパー 製品を使用する者のあり得る皮膚敏感性故に、これらの界面活性剤も皮膚に対し て比較的マイルドで、非刺激性であるべきである。典型的に、これらの親水性界 面活性剤は、皮膚に対して非刺激性であるばかりでなく、引張り強さの低下等の ティッシュペーパーに対する望ましくない他の影響を避けるために、非イオン系 である。 好適な非イオン系界面活性剤は、ローション組成物がティッシュペーパーに適 用された後実質的に非移行性であり得、典型的に約4ないし約20の、好ましく は約7ないし約20の範囲内のHLB値を有する。非移行性であるためには、こ れらの非イオン系界面活性剤は、典型的に、貯蔵、輸送、商取引、およびペーパ ー製品の使用中に普通に遭遇する温度よりも高い溶融温度、例えば少なくとも3 0℃を有する。この点で、これらの非イオン系界面活性剤は、先に説明した固定 化剤と似た融点を有することが好ましい。 本発明のローション組成物に使用するために好適な非イオン系界面活性剤には 、アルキルグリコシド;1977年3月8日発行の米国特許第4,011,38 9号(ランドンら)に記載されているアルキルグリコシドエーテル;ペゴスパー ス(pegosperse)1000MS(ロンザ社、フェア・ローン、ニュー・ジャージ ーから市販)のようなアルキルポリエトキシル化エステル;ツイーン60(約2 0の平均エトキシル化度を有するステアリン酸のソルビタンエステル)およびツ イーン61(約4の平均エトキシル化度を有するステアリン酸のソルビタンエス テル)のような約2ないし約20の、好ましくは約2ないし約10の平均エトキ シル化度を有するエトキシル化ソルビタンC12〜C18脂肪酸モノ−、ジ−および /またはトリ−エステル;および脂肪族アルコールと約1ないし約54モルのエ チレンオキサイドとの縮合生成物が含まれる。脂肪族アルコールのアルキル鎖は 、典型的に、直鎖(線状)形態にあり、約8ないし約22個の炭素原子を含有 する。特に好ましいものは、約11ないし約22個の炭素原子を含有するアルキ ル基を有するアルコールとアルコール1モル当たり約2ないし約30モルのエチ レンオキサイドとの縮合生成物である。そのようなエトキシル化アルコールの例 を挙げると、ミリスチルアルコールとアルコール1モル当たり7モルのエチレン オキサイドとの縮合生成物、ココやしアルコール(鎖長が10から14個までの 炭素原子にわたるアルキル基を有する脂肪アルコールの混合物)とアルコール1 モル当たり約6モルのエチレンオキサイドとの縮合生成物である。多くの好適な エトキシル化アルコールが市販されており、ユニオン・カーバイド社により販売 されているテルジトール(TERGITOL)15−S−9(C11〜C15線状アルコール と9モルのエチレンオキサイドとの縮合生成物)、ザ・プロクター・アンド・ギャ ンブル社により販売されているカイロ(KYRO)EOB(C13〜C15線状アルコー ルと9モルのエチレンオキサイドとの縮合生成物)、シェル化学社により販売さ れているネオドール(NEODOL)というブランド名の界面活性剤、特に、ネオドー ル25−12(C12〜C15線状アルコールと12モルのエチレンオキサイドとの 縮合生成物)およびネオドール23−6.5T(ある種の不純物を除去するため に蒸留(常圧蒸留(top))されたC12〜C13線状アルコールと6.5モルのエ チレンオキサイドとの縮合生成物)、および殊にBASF社により販売されてい るプルラファック(PLURAFAC)というブランド名の界面活性剤、特にプルラファ ックA−38(C18直鎖アルコールと27モルのエチレンオキサイドとの縮合生 成物)である。(ある種の親水性界面活性剤、特にネオドール25−12のよう なエトキシル化アルコールは、アルキルエトキシレートエモリエント剤としても 作用する)。好ましいエトキシル化アルコール界面活性剤の他の例を挙げると、 ICIのクラスのブリジ(Brij)界面活性剤およびその混合物であり、ブリジ72 (すなわち、ステアレス−2)およびブリジ76(ステアレス−10)が殊に好 ましい。また、約10ないし約20の平均エトキシル化度までエトキシル化され たセチルアルコールとステアリルアルコールの混合物も親水性界面活性剤として 使用することができる。 本発明に使用するために好適な界面活性剤の他のタイプには、アメリカン・シ アナミド社により販売されているスルホコハク酸のジオクチルエステルであるエ アロゾル(Aerosol)OTが含まれる。 本発明に使用するために好適な界面活性剤のさらに他のタイプには、ジェネラ ル・エレクトリックSF1188(ポリジメチルシロキサンとポリオキシアルキ レンエーテルとのコポリマー)およびジェネラル・エレクトリックSF1228 (シリコーンポリエーテルコポリマー)のようなシリコーンコポリマーが含まれ る。これらのシリコーン界面活性剤は、エトキシル化アルコールのような上記他 のタイプの親水性界面活性剤とともに使用することができる。これらのシリコー ン界面活性剤は、ローション組成物の0.1重量%もの低い濃度、好ましくは約 0.25ないし約1.0重量%の濃度で効果的であることが見出されている。 ローション組成物の湿潤性を所望のレベルまで向上させるために要する親水性 界面活性剤の量は、使用する固定化剤のHLB値およびレベル、使用する界面活 性剤のHLB値およびレベル等のファクターに依存する。ローション組成物は、 当該組成物の湿潤性を向上させる必要があるとき、約1ないし約50%の親水性 界面活性剤を含み得る。好ましくは、ローション組成物は、湿潤性を向上させる 必要があるとき、約1ないし25%、最も好ましくは約10ないし約20%の親 水性界面活性剤を含む。 4.他の任意成分 ローション組成物は、エモリエント剤、クリームおよびこの種のローションに 典型的に存在する他の任意成分を含むことができる。これらの任意成分には、水 、皮膚緩和剤または抗炎症剤例えばアロエベラもしくはパンテノールもしくはそ の混合物、粘度変性剤、香料、殺菌剤、抗菌剤、薬理剤、フィルム形成剤、防臭 剤、不透明化剤、アストリンジェント、溶剤等がある。加えて、ローション組成 物の保存寿命を増加させるためにセルロース誘導体、タンパク質およびレシチン のような安定剤または抗酸化剤を加えることができる。これらの物質の全ては、 そのような組成物のための添加剤として当該分野でよく知られており、本発明の ローション組成物中に適切な量で加えることができる。 C.ローション組成物によるティッシュペーパーの処理 本発明によるローション付与ペーパー製品を調製するに当たり、ティッシュペ ーパーウエブの少なくとも1表面にローション組成物を適用する。溶融もしくは 液体コンシステンシーを有する潤滑な物質を均一に分配する種々の適用方法の尾 ずれもを用いることができる。好適な方法は、噴霧、印刷(例えば、フレキソグ ラフィー印刷)、塗布(例えば、グラビアコーティング)、押し出し、またはこ れらの適用技術の組み合わせ、例えば、ローション組成物をカレンダーロールの ような回転表面上にスプレーし、ついで回転表面が組成物をペーパーウエブ上に 移すことを含む。ローション組成物は、ティッシュペーパーウエブの1表面か両 表面化のいずれかに適用することができる。好ましくは、ローション組成物は、 ペーパーウエブの両表面に適用する。 ローション組成物をティッシュペーパーに適用する様態は、ウエブがローショ ン組成物により飽和されることがないようなものである。ウエブがローション組 成物により飽和されるようになると、ペーパーの剥離が生じる可能性が大きく、 ペーパーの引張り強さの低下に至る。また、ペーパーウエブの飽和は、本発明の ローション組成物から柔らかさおよびローション様感触を得るためには、必要と されない。特に好適な適用方法は、ローション組成物をペーパーウエブの表面ま たは両表面に主として適用するものである。 ローション組成物は、ウエブが乾燥された後にティッシュペーパーウエブに適 用することができる。すなわち、「ドライウエブ」添加方法である。ローション 組成物は、ティッシュペーパーウエブの約0.1ないし約30重量%の量で適用 される。好ましくは、ローション組成物は、ティッシュペーパーウエブの約0. 3ないし約20重量%、最も好ましくはウエブの約0.5ないし約16重量%の 量で適用される。そのような比較的低いレベルのローション組成物は、所望の柔 ら枷とローション様感触利益をティッシュペーパーに与える上で適切であり、し かも吸収性、濡れ性および特に強度が実質的に影響を受ける程度にティッシュペ ーパーを飽和させない。 ローション組成物は、また、ティッシュペーパーの表面(もしくは両表面)に 不均一に適用することができる。「不均一」とは、ローション組成物の量、分布 のパターン等がペーパーの表面にわたって変化し得ることを意味する。例えば、 ティッシュペーパーウエブの表面のいくつがの部分がその上にローション組成物 を全く有しない表面部分を含みより多いかより少ない量のローション組成物を有 し得る。 ローション組成物は、それが乾燥された後に、いずれの時点においてもティッ シュペーパーウエブに適用することができる。例えば、ローション組成物は、ヤ ンキードライヤーからクレープを受けた後であるが、カレンダー掛け前、すなわ ちカレンダーロールに通す前に、ティッシュペーパーウエブに適用することがで きる。また、ローション組成物は、ペーパーウエブがそのようなカレンダーロー ルを通過した後であるが親ロールに巻き上げられる前にペーパーウエブに適用す ることができる。通常、ティッシュペーパーが親ロールから解かれつつあり、よ り小さい仕上げペーパー製品ロールに巻き上げられる前にローション組成物をテ ィッシュペーパーに適用することが好ましい。 ローション組成物は、典型的に、その溶融物からティッシュペーパーウエブに 適用される。ローション組成物は、周囲温度よりも有意に高い温度で溶融するの で、通常、熱せられたコーティングとしてティッシュペーパーウエブに適用され る。典型的に、ローション組成物は、ティッシュペーパーウエブに適用する前に 、約35℃ないし約100℃、好ましくは40℃ないし約90℃の範囲の温度に 加熱される。溶融ローション組成物がティッシュペーパーウエブに適用されたら 、これを冷却させ、固化させてペーパー表面上に固化したコーティングもしくは フィルムを形成する。 本発明のローション組成物をティッシュペーパーウエブに適用するに当たって は、グラビアコーティング法および押し出しコーティング法が好ましい。図1は 、グラビアコーティングを含むそのような好ましい方法の1つを例示するもので ある。図1を参照すると、乾燥したティッシュウエブ1を親ティッシュロール2 (矢印2aにより示される方向に回転する)から解き、方向転換ロール4を回っ て前進される。方向転換ロール4からウエブ1はオフセット−グラビアコーティ ングステーション6に前進され、そこでローション組成物がウエブの両側に適用 される。ステーション6を出た後、ウエブ1は3により示されるローション付与 ウエブとなる。ついで、ローション付与ウエブ3は、方向転換ロール8を回って 前進された後、ローション付与ティッシュペーパー親ロール10(矢印10aに より示される方向に回転する)上に巻き上げられる。 ステーション6は、一対の結合されたオフセットグラビアプレス12および1 4を備える。プレス12は、下部グラビアシリンダー16と上部オフセットシリ ンダー18からなり、プレス14も同様に下部グラビアシリンダー20と上部オ フセットシリンダー22からなる。グラビアシリンダー16および20は、それ ぞれ、特定のエッチングされたセルパターンおよびサイズを有し、かつそれぞれ クロームメッキ表面を有し、他方オフセットシリンダー18および22は、それ ぞれ平滑なポリウレタンゴム表面を有する。グラビアロールのサイズおよびセル 体積は、所望の塗布重量、線速度、およびローション粘度に依存する。グラビア およびオフセットシリンダーは、ローションを溶融状態に保持するために加熱さ れる。これらグラビアおよびオフセットシリンダーは、それぞれ、矢印16a、 18a、20aおよび22aにより示される方向に回転する。図1に示すように 、オフセットシリンダー18と22は、直接対向し、互いに平行であり、23に より示されるニップ領域を提供し、それをウエブ1が通過する。 グラビアシリンダーロールの下には、それぞれ、液溜めトレー24および26 が配置されている。熱い溶融(例えば、65℃)ローション組成物はこれら加熱 されたトレー24および26のそれぞれに搬送されてそれぞれ矢印30および3 2により示されるように融解ローション組成物の溜めを提供する。グラビアシリ ンダー16および20が矢印16aおよび20aにより示される方向に回転する につれ、それらはある量の融解ローション組成物を捕捉する。ついでグラビアシ リンダー16および20のそれぞれにおける過剰のローションがそれぞれドクタ ーブレード34および36により除去される。 ついで、加熱されたグラビアシリンダーセル16および20中に残ったローシ ョン組成物は、各対のシリンダー間のニップ領域38および40において、加熱 されたオフセットシリンダー18および22(矢印18aおよび22bにより示 されるように反対方向に回転する)に移行される。次にオフセットシリンダー1 8および22に移行したローション組成物は、ウエブ1の両側に同時に移行され る。ウエブ1に移行したローション組成物の量は、(1)オフセットシリンダー 18および22間のニップ領域23の幅を調節し、およびまたは(2)グラビア /オフセットシリンダ一対16/18および20/22間のニップ領域38およ び40の幅を調節することにより制御することができる。 図2は、スロットダイ押し出しコーティングを含む代わりの好ましい方法を示 している。図2を参照すると、乾燥されたティッシュウエブ101は、親ティッ シュロール102(矢印102aにより示される方向に回転する)から解かれた 後、方向転換ロール104の周りを前進する。ウエブ101は、方向転換ロール 104からスロットダイ押し出しコーティングステーション106に進み、そこ でローション組成物がウエブの両側に適用される。ステーション106を出た後 、ウエブ101は、103により示されるローション付与ウエブとなる。ついで 、ローション付与ウエブ103をローション付与ティッシュ親ロール110(矢 印110aにより示される方向に回転する)上に巻き上げられる。 ステーション106は、一対の離間したスロットダイ押し出し機112および 114を備える。押し出し機112は、細長いスロット116とウエブ接触表面 118を有し、同様に押し出し機114は、細長いスロット120とウエブ接触 表面122を有する。図2に示されているように、押し出し機112と114は 、表面118がウエブ101の一方の側に接触する一方、表面122がウエブ1 01の他方の側に接触するように配置されている。熱い溶融(例えば、65℃) ローション組成物は、押し出し機112および114のそれぞれに搬送された後 、それぞれスロット116および120を介して押し出される。 ウエブ101は、押し出し機112の加熱表面118上を通り、スロット11 6に達し、スロット116から押し出された溶融ローション組成物は、表面11 8と接するウエブ101の側に適用される。同様に、ウエブ101が押し出し機 114の加熱表面122上を通り、スロット120に達し、スロット120から 押し出された溶融ローション組成物は、表面122と接するウエブ101の側に 適用される。ウエブ101に移行されたローション組成物の量は、(1)溶融ロ ーション組成物がスロット116および122から押し出される速度、および/ または(2)ウエブ101が、表面118および122に接触する間に走行する 速度により制御される。 本発明によるローション付与ティッシュペーパーの調製の具体的例示 以下は、本発明に従いティッシュペーパーをローション組成物で処理すること の具体的例示である。成分の説明 1.ダウ・コーニング(ミッドランド、MI)556化粧用流体−ポリフェニル メチルシロキサン 2.ダウ・コーニング(ミッドランド、MI)2503シリコーンろう主として (89%)ジメチル、メチルオクタデシルシロキサン 3.ポリオールポリエステル(脂肪酸のスクロースポリエステル(SEFA)) −プロクター・アンド・ギャンブル社、シンシナチー、OH 以下の例における液体ポリオールポリエステル−SEFAコットネート(ス クロースポリコットネート: エステル鎖長:二重結合数 重量% (炭素単位) C14 0.2 C16 13.6 C17 0.1 C18:0 7.0 C18:1 51.8 C18:2 25.8 C18:3 0.4 C:20 0.3 C:22 0.5 以下の例における液体ポリオールポリエステル−SEFAベヘネート(スク ロースポリベヘネート: エステル鎖長:二重結合数 重量% (炭素単位) C:14 0.1 C:16 3.9 C:17 0.0 C:18:0 1.5 C:18:1 5.9 C:18:2 6.6 C:20 3.0 C:22 77.1 C:24 1.5 4.ホワイトプロトペット(White Protopet)1S(登録商標)(ウィトコ社に より製造される白ペトロラタム) 5.セテアリルアルコール(Cetearyl Alcohol)(ザ・プロクター・アンド・ギ ャンブル社により名称TA−1618の下で作られる混合線状C16〜C181級ア ルコール) 6.ステアレス−10(ブリジ76、ICIアメリカにより作られる平均エトキ シル化度10を有するC18線状アルコールエトキシレートである) 7.ソルビタンモノステアレート(ロンザにより作られるグリコムル−S) 8.N−ココイル−N−メチルグルカミド(米国特許第5,174,927号に 従って調製) 例1 A.ローション組成物の調製 次の溶融(すなわち、液状)成分:ダウ・コーニング(ミッドランド、MI) 2503シリコーンろう、SEFAコットネート(ザ・プロクター・アンド・ギ ャンブル者により製造されるスクロースポリコットネート)、SEFAベヘネー ト(ザ・プロクター・アンド・ギャンブル社により製造されるスクロースポリベ ヘネート)を互いに混合することにより水を含まないローション組成物(ローシ ョンA)を作る。これら成分の重量パーセンテージは、以下の表Iに示されてい る。 B.ホットメルト噴霧によるローション付与ティッシュの調製 ローシヨン組成物Aを145°Fで操作される加熱されたタンク中に置く。つ いで、この組成物を(160°Fの温度および2.40psigの噴霧圧で操作 されるダイナテク(Dynatec)E84B1758スプレーヘッドを用いて)ティ ッシュ上に噴霧する。アドオンレベル=3.0g/m2例2 A.ローション組成物の調製 次の溶融(すなわち、液状)成分:ダウ・コーニング(ミッドランド、MI) 556シリコーン化粧用流体、ダウ・コーニング(ミッドランド、MI)250 3シリコーンろう、SEFAコットネート(ザ・プロクター・アンド・ギャンブ ル社により製造されるスクロースポリコットネート)、グリコムル−S(ロンザ により製造されるソルビタンモノステアレート)を互いに混合することにより水 を含まないローション組成物(ローションB)を作る。これら成分の重量パーセ ンテージは、以下の表IIに示されている。 B.ホットメルト噴霧によるローション付与ティッシュの調製 ローション組成物Bを145°Fで操作される加熱されたタンク中に置く。つ いで、この組成物を(160°Fの温度および2.40psigの噴霧圧で操作 されるダイナテクE84B1758スプレーヘッドを用いて)ティッシュ上に噴 霧する。アドオンレベル=9.0g/m2例3 A.ローション組成物の調製 次の溶融(すなわち、液状)成分:SEFAコットネート(ザ・プロクター・ アンド・ギャンブル社により製造されるスクロースポリコットネート)、SEF Aベヘネート(ザ・プロクター・アンド・ギャンブル社により製造されるスクロ ースポリベヘネート)を互いに混合することにより水を含まないローション組成 物(ローションC)を作る。これら成分の重量パーセンテージは、以下の表III に示されている。 B.ホットメルト噴霧によるローション付与ティッシュの調製 ローション組成物Cを145°Fで操作される加熱されたタンク中に置く。つ いで、この組成物を(160°Fの温度および2.40psigの噴霧圧で操作 されるダイナテクE84B1758スプレーヘッドを用いて)ティッシュ上に噴 霧する。アドオンレベル=4.7g/m2例4 A.ローション組成物の調製 下記表 IV に示す重量パーセンテージで溶融(すなわち、液状)成分を互いに 混合することにより水を含まないローション組成物(ローションD)を作る。各 成分は、1クォートのプラスチック容器中室温で組み合わせる。容器を密閉し、 全ての成分が溶融するまで70℃のオーブン中に置く。この溶融塊を十分に混合 /振動させて均質な混合物を生成させる。得られるローション組成物をすぐに使 用できるようになるまで60℃のオーブン中に維持する。 B.ホットメルト噴霧によるローション付与ティッシュの調製 溶融ローションDを65℃の温度で操作されるPAM600Sスプレーマティ ックホットメルトガン中に置く。ティッシュペーパー基材からなる12インチ× 12インチのシートを0.5g/m2のレベルで該基材の両側にスプレー塗布す る。各側を噴霧した後、このローション付与ティッシュを70℃の対流オーブン 中に30秒間置いて揮発性成分を除去するとともに、ペーパー繊維へのローショ ンのより均一な塗布を確保する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 マッキー、ラリー・ネイル アメリカ合衆国、オハイオ州 45014、フ ェアーフィールド、クレストビュー・アベ ニュー 5856

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.その少なくとも1つの表面に、乾燥ティッシュペーパーの0.1ないし20 重量%の量で20℃で半固体であるか固体であるところのローション組成物が適 用されたローション付与ティッシュペーパーであって、 (a)少なくとも2個で30個までの炭素原子を有する脂肪酸もしくは他の有 機基でエステル化された少なくとも4つのヒドロキシル基を含有する多価アルコ ールを包含する液体ポリオールポリエステルエモリエント剤を5ないし95%の 割合で、および (b)該ローション組成物で処理されたティッシュペーパーの表面に該液体ポ リオールポリエステルエモリエント剤を固定化し得る固定化剤であって、少なく とも35℃の融点を有する固定化剤を約ないし95%の割合で、および (c)場合に応じて、少なくとも約4のHLB値を有する親水性界面活性剤を 約1ないし約50%の割合で 含有することを特徴とするローション付与ティッシュペーパー。 2.該液体ポリオールポリエステルの該ポリオールが、糖、糖誘導体、糖アルコ ール、ポリグリセロール、ペンタエリトリトール、ポリビニルアルコールおよび それらの混合物から選ばれる請求項1記載のローション付与ティッシュペーパー 。 3.該液体ポリオールポリエステルの該ポリオールが、アラビノース、リボース 、キシリトール、エリトリトール、グルコース、メチルグルコシド、マンノース 、ガラクトース、フルクトース、ソルビトール、マルトース、ラクトース、スク ロース、ラフィノース、およびマルトトリオース、エリトリトール、キシリトー ル、グルコースおよびそれらの混合物から選ばれる請求項1記載のローション付 与ティッシュペーパー。 4.該脂肪酸もしくは脂肪酸基が、8〜22個の炭素原子を有するカルボン酸で ある請求項1ないし3のいずれか1項記載のローション付与ティッシュペーパー 。 5.該脂肪酸もしくは脂肪酸基が、芳香族、ポリマー性エステル生成基、二量体 脂肪酸およびそれらの混合物から選ばれる請求項1ないし4のいずれか1項記載 のローション付与ティッシュペーパー。 6.該液体ポリオールポリエステルのヒドロキシル基の少なくとも85%がエス テル化されている請求項1ないし5のいずれか1項記載のローション付与ティッ シュペーパー。 7.該液体ポリオールポリエステルが、完全水素化および部分水素化綿実油もし くは大豆油脂肪酸メチルエステルの混合物によりエステル化されたスクロースま たはその混合物を包含する請求項1ないし6のいずれか1項記載のローション付 与ティッシュペーパー。 8.該固定化剤が、固体ポリオールポリエステル、好ましくはスクロースポリベ ヘネートを包含する請求項1ないし7のいずれか1項記載のローション付与ティ ッシュペーパー。 9.ティッシュペーパーの該少なくとも1つの表面に適用された0.1ないし2 0重量%の該ローション組成物を有する請求項1ないし8のいずれか1項記載の ローション付与ティッシュペーパー。 10.37℃で塑性もしくは流体コンシステンシーを有するポリシロキサンもし くはシリコーンろうをさらに含む請求項1ないし9のいずれか1項記載のローシ ョン付与ティッシュペーパー。
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