JPH1150719A - 遠隔操作錠 - Google Patents

遠隔操作錠

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JPH1150719A
JPH1150719A JP21997497A JP21997497A JPH1150719A JP H1150719 A JPH1150719 A JP H1150719A JP 21997497 A JP21997497 A JP 21997497A JP 21997497 A JP21997497 A JP 21997497A JP H1150719 A JPH1150719 A JP H1150719A
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JP
Japan
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lock
case
lock mechanism
lever
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Application number
JP21997497A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Saito
充弘 斉藤
Joji Nonoyama
錠治 野々山
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Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
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Publication date
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Publication of JPH1150719A publication Critical patent/JPH1150719A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性に優れ、電源電圧の低下に対する対策
が施され、装着された自転車等の位置を速やかに知るこ
とができる遠隔操作錠を提供する。 【解決手段】 錠機構10を備えた錠本体と解錠鍵から成
り、錠本体は、信号受信手段31、受信信号を所定の識別
コードと比較する手段32、両者が合致する場合に錠機構
10の施錠状態を解除するように該錠機構10を動作させる
手段33、前記両者が合致する場合に音や光で報知する手
段34、これらの給電源37の電圧の低下を検出する手段3
5、及び電源電圧が所定の閾値を下回ると警告する手段3
6を、錠機構10とは仕切られた別ブロックに有し、解錠
鍵は前記識別コードに対応する信号を送信する手段51を
有する、遠隔操作錠。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車等に装着さ
れる遠隔操作錠に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−260784号公報には、電
池を駆動電源として備え、受信した信号を所定の識別コ
ードと比較して、両者が合致する場合に施錠状態を解除
する自転車用遠隔操作錠が開示されている。
【0003】実公平5−38211号公報には、馬蹄錠
の錠杆(カンヌキ)から突設された操作突起(ピン)
に、掛止突起を備えた摺動防止部材(ノブ)を回動自在
に嵌装し、馬蹄錠のケースに設けた切欠部により上記掛
止突起を係止することで、解錠状態の錠杆の望ましくな
い摺動(施錠操作が行われないにもかかわらず施錠され
てしまうこと)を防止した馬蹄錠が開示されている。
【0004】特開平8−303085号公報には、係合
突起を備えたツマミを馬蹄錠のカンヌキから突設された
ピンに対してピン方向に摺動自在に設け、馬蹄錠のケー
スに設けた切欠穴に上記係合突起を係合させることで、
解錠状態のカンヌキの望ましくない摺動(施錠操作が行
われないにもかかわらず施錠されてしまうこと)を防止
した馬蹄錠が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自転車等に装着される
遠隔操作錠では、耐候性が要求される。特に、電気的構
成部分については、雨滴等が浸入しないように十分にシ
ールする必要がある。また、電源電圧の低下に対する対
策、例えば、CPUの暴走を防止してデータの破壊を防
止することも必要となる。前記特開平8−260784
号公報には、耐候性、シール性、電源電圧の低下に対す
る対策についての言及は無い。
【0006】前記実公平5−38211号公報や、特開
平8−303085号公報に記載の馬蹄錠は、荷台の荷
物や後席の幼児の脚等が施錠用の操作レバーに触れて意
図しない施錠を引き起こすことを防止するために、前述
の機構を備えている。このため、簡易な機構に比べて故
障し易いという問題がある。また、施錠するためには2
段階の操作が必要であり煩雑であるという問題もある。
ここで、2段階の操作とは、前記実公平5−38211
号公報では、摺動防止部材を90°回して掛止突起と切
欠部の係止を解除する操作と、その状態で摺動防止部材
をケースに沿って下端まで押し下げる操作である。ま
た、前記特開平8−303085号公報では、ツマミを
引っ張って係合突起を切欠穴から離脱させる操作と、そ
の状態でツマミをケースに沿って下端まで押し下げる操
作である。
【0007】本発明は、耐候性に優れた遠隔操作錠を提
供することを目的とする。また、電源電圧の低下に対す
る対策を施した遠隔操作錠を提供することを目的とす
る。また、荷台の荷物や後席の幼児の脚等が施錠用の操
作レバーに触れても意図しない施錠が引き起こされるこ
とがなく、施錠操作も簡単な遠隔操作馬蹄錠を、故障し
難い簡易な機構によって実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、錠機構を備え
た錠本体と解錠鍵とから成り、前記錠本体は信号受信手
段と受信信号を所定の識別コードと比較する比較手段と
両者が合致する場合に前記錠機構の施錠状態を解除する
ように該錠機構を動作させる解錠手段とを前記錠機構と
は仕切られた別ブロックに有し、前記解錠鍵は前記所定
の識別コードに対応する信号を送信する送信手段を有す
る、遠隔操作錠である。
【0009】また、本発明は、錠機構を備えた錠本体と
解錠鍵とから成り、前記錠本体は信号受信手段と受信信
号を所定の識別コードと比較する比較手段と両者が合致
する場合に前記錠機構の施錠状態を解除するように該錠
機構を動作させる解錠手段とこれらに給電する電源電圧
の低下を検出する監視手段と電源電圧が所定の閾値を下
回ると警告する警告手段とを有し、前記解錠鍵は前記所
定の識別コードに対応する信号を送信する送信手段を有
する、遠隔操作錠である。また、本発明は、上記警告手
段に代えて、電源電圧が所定の閾値を下回ると前記受信
手段、比較手段、及び解錠手段の電気的構成部分の動作
をリセットして停止させるリセット手段を有する、遠隔
操作錠である。
【0010】また、本発明は、錠機構を備えた錠本体と
解錠鍵とから成り、前記錠本体は信号受信手段と受信信
号を所定の識別コードと比較する比較手段と両者が合致
する場合に前記錠機構の施錠状態を解除するように該錠
機構を動作させる解錠手段と前記両者が合致する場合に
音及び/又は光で報知する報知手段とを有し、前記解錠
鍵は前記所定の識別コードに対応する信号を送信する送
信手段を有する、遠隔操作錠である。
【0011】また、本発明は、上記何れかの構成に於い
て、前記錠本体は、前記錠機構以外の各手段と前記錠機
構とが相互に仕切られた別ブロックに設けられて成る、
遠隔操作錠である。
【0012】また、本発明は、前記錠機構が、下部が開
放された中空円弧状のケース内に円弧状の錠杆が円弧方
向に摺動可能に設けられ、ケースの一方の開放端部から
送り出された錠杆の先端部がケースの他方の開放端部に
達して錠杆の所定の部位をケース側に係合されることに
より施錠され、該係合を鍵により解除された錠杆が前記
一方の開放端部からケース内へ収容されることにより解
錠される馬蹄錠であり、前記錠杆の後端部には該錠杆を
摺動させるための操作レバーが突設され、前記ケースに
は前記他方の開放端部寄りの部位を始端部とするレバー
長孔が前記操作レバーの移動時の案内用に形成され、前
記一方の開放端部には該開放端部から送り出され/収容
される錠杆との間隙をシールするシール部材が設けら
れ、解錠状態に於いて前記始端部に在る前記操作レバー
が前記レバー長孔に沿って引き上げられることにより施
錠される、遠隔操作錠である。また、本発明は、前記錠
機構が、下部が開放された中空円弧状のケース内に円弧
状の錠杆が円弧方向に摺動可能に設けられ、ケースの一
方の開放端部から送り出された錠杆の先端部がケースの
他方の開放端部に達して錠杆の所定の部位をケース側に
係合されることにより施錠され、該係合を鍵により解除
された錠杆がケース内へ収容されることにより解錠され
る馬蹄錠であり、前記錠杆の後端部には該錠杆を摺動さ
せるための操作レバーが突設され、前記ケースには前記
他方の開放端部寄りの部位を始端部とするレバー長孔が
前記操作レバーの移動時の案内用に形成され、前記レバ
ー長孔の終端部から前記ケース内へ入り込んだ部位(例
えば図6でSBとして示される位置)には前記錠杆との
間隙をシールするシール部材が設けられ、解錠状態に於
いて前記始端部に在る前記操作レバーが前記レバー長孔
に沿って引き上げられることにより施錠される、遠隔操
作錠である。
【0013】
【発明の実施の形態】
1.全体構成.図1は、実施の形態の遠隔操作錠の機能
ブロック図である。図示のように、本遠隔操作錠は、錠
本体と解錠鍵から成る。錠本体は、自転車等の被装着物
に装着されて施錠を行う部分であり、錠機構10を備えて
いる。
【0014】1-1.錠本体.錠本体は、錠機構10と、その
他の部分(電気的構成部分)とが、相互に仕切られた別
ブロックとして構成されている。これは、電気的構成部
分に雨滴等が浸入することを防止することにより、耐候
性を高めるためである。
【0015】錠本体の電気的構成部分は、解錠鍵の送信
手段51から送信されて来る信号を受信する信号受信手段
31と、受信した信号を識別コード記憶手段32a に記憶さ
れている所定の識別コードと比較する比較手段32と、受
信信号と識別コードが合致する場合に錠機構10の施錠状
態を解除するように該錠機構10を動作させる解錠手段33
と、受信信号と識別コードが合致する場合に音や光を出
力して自己の位置を知らせる報知手段34と、これら各手
段に電源を供給する電源37と、該電源37の電圧を監視し
てその値が閾値36a により低下したことを検出する監視
手段35と、該監視手段35から電源電圧が所定の閾値36a
を下回った旨のデータが送られて来るとその旨を音や光
で警告出力する警告手段36と、を有する。
【0016】この電気的構成部分は、例えば、図2
(b)に示す回路を用いて実現することができる。例え
ば、信号受信手段31は、アンテナと受信ユニットによっ
て構成される。識別コードは、マイクロコンピュータ30
の構成要素であるEEPROM内に、後述のIDコード
設定モードでのCPUの処理によって記憶されている。
比較手段32は、後述のCPUでの処理によって実現され
る。解錠手段33は、後述のCPUでの処理と、該処理結
果が出力されるモーター41と、該モータ41によって駆動
される後述の各部材とによって構成される。報知手段34
は、後述のCPUでの処理と、該処理結果が出力される
ブザー42a 及びLED42b とによって構成される。電源
37は電池によって構成されるが、その他、ソーラー電池
や、本遠隔操作錠が装着される電動自転車のバッテリー
を適宜に選択可能に用いてもよい。監視手段35は、公知
の電圧モニタ回路を用いて構成できる。警告手段36は、
後述のCPUでの処理と、該処理結果が出力されるブザ
ー42a 及びLED42b とによって構成される。
【0017】1-2.解錠鍵.解錠鍵は、電池57と送信手段5
1と識別コード記憶手段51a とを有する電気的個性部分
と、機械的な鍵60と、から構成される。なお、電気的構
成部分と、機械的な鍵60とを、別体に構成することも当
然に可能である。
【0018】解錠鍵の電気的構成部分は、例えば、図2
(a)に示す回路を用いて実現することができる。例え
ば、送信手段51は、アンテナと送信ユニットによって構
成される。識別コードは、マイクロコンピュータ50の構
成要素であるEEPROM内に、後述のIDコード設定
モードでのCPUの処理によって記憶されている。
【0019】2.CPUでの処理による機能の実現.次
に、CPUでの処理によって実現される各機能を、フロ
−チャ−トに即して説明する。図3は解錠鍵のマイクロ
コンピュータ50のCPUでの処理、図4は錠本体のマイ
クロコンピュータ30のCPUでの処理を示す。
【0020】2-1.解錠鍵のCPU.図2(a)の送信ス
イッチのオンにより、マイクロコンピュータ50は図3の
処理がスタートされ、まず、RAMが初期化される(S1
1) 。
【0021】次に、EEPROMに格納されているID
コードが2回読み出され、それらが同一か否か確認され
る。即ち、信頼性を高める処理が行われる。その結果、
2回読み出したIDコードが同一になると(S19;YES) 、
該IDコードが送信データとして設定され(S21) 、タイ
マーに従って30msecづつ(S23) 、合計3回の送信が行
われる(S25) 。更に、その後は、タイマーに従って20
0msec毎に(S29) 、間欠的に、電源がオフされるまで、
繰り返して送信が行われる(S27) 。
【0022】2-2.錠本体のCPU.図2(b)の電源ス
イッチのオンにより、マイクロコンピュータ30では図4
〜図5の処理がスタートされる。まず、ステップS50aで
EEPROMにIDコードが格納されていることが確認
され、次に、ステップS50bでRAM等の初期化が行われ
る。
【0023】次に、EEPROMに格納されているID
コードが2回読み出され、それらが同一か否か確認され
る。即ち、信頼性を高める処理が行われる。その結果、
2回読み出したIDコードが同一になると(S53;YES) 、
正常と見做されて、受信待機状態となる。即ち、IDコ
ードが受信されていない間は(S61;NO)、受信ユニット電
源がオフされてCPU30がスリーブモードとされ(S71)
、その後、所定のタイマーに従う間隔で(S73) 、受信
ユニット電源を再びオンしてCPU30を再びノーモルモ
ードに戻す(S75) という、繰り返し処理が行われる。換
言すれば、受信の有無のみを検出する省電力モードでの
待機状態となる。
【0024】上記待機状態に於いて、信号が受信ユニッ
トで受信され、受信データがCPU30に入力されて読み
出される(S60) と、IDコードが受信されたか否かが判
定され(S61) 、IDコードが受信された場合には(S61;Y
ES) 、さらに、該IDコードと、EEPROMに格納さ
れて前記ステップS52 で読み出されたIDコードが一致
するか否かチェックされる(S63) 。その結果、一致しな
い場合は(S63;NO)、本機に対応する解錠鍵からの送信で
はなかった場合であるため、ステップS71 以降に進み、
再び、省電力モードでの待機状態となる。
【0025】ステップS63 でIDコードが一致した場合
は(S63;YES) 、電圧低下監視回路35から、電源電圧が第
1の閾値V1(モータ等の動作は可能であるが、正常より
低いため警告を発すべき電圧値)以下に低下した旨の信
号が入力されたか否かチェックされ、されていない場合
には(S65;NO)、モーター41をオンして解錠させるととも
に(S67) 、ブザー42a とLED42b を連続的にオンして
自己の位置を解錠鍵の操作者に知らせる(S67) 。なお、
モーター41のオンにより解錠動作が行われる機構につい
ては後述する。
【0026】ステップS65 で、電源電圧が第1の閾値V1
以下に低下した旨の信号が入力されている場合は(S65;Y
ES) 、さらに、電源電圧が第2の閾値V2(ブザーやLE
Dの動作は可能な電圧値;V1>V2)以下に低下した
旨の信号が入力されたか否かチェックされる(S66) 。そ
の結果、第2の閾値V2以下に低下した旨の信号が入力さ
れていない場合は(S66;NO)、モーター41をオンして解錠
させるとともに(S81) 、ブザー42a とLED42b を第1
の警告モードで動作させて、解錠鍵の操作者に電池を交
換すべき旨の注意を促す。第1の警告モードの動作と
は、本例では、ブザー42a とLED42bを、0.5秒間
隔で3秒間オンさせることをいう。一方、ステップS66
で、第2の閾値V2以下に低下した旨の信号が入力されて
いる場合には(S66;YES) 、第1の警告モードよりさらに
電圧が低下しており、直ちに電池を交換すべき場合であ
るため、操作者に第1の警告モードの場合より大きな注
意を促すべく、第2の警告モードでの動作が行われる。
第2の警告モードの動作とは、本例では、ブザー42a と
LED42b を0.25秒間隔で5秒間オンさせる(S91)
動作をいう。なお、電源電圧がV2よりも更に低下し
て、規定電圧値V3(CPU30の動作を保証できなくな
る電圧)以下に低下した場合には、その旨の信号が電圧
低下監視回路からCPU30へ送られ、これにより、CP
U30がリセットされて停止される。この場合には、鍵60
を用いて、手操作で解錠することになる。
【0027】3.錠機構10の詳細.次に、図6,図7を
参照して、錠機構10を具体的に説明する。図6は錠機構
10の具体例である馬蹄錠の一部を透視して示す正面図、
図7(a)は馬蹄錠の操作レバーの部分を示す図6内A
−A線断面図、同図(b)は自転車への装着状態を示す
斜視図である。
【0028】3-1.施錠と鍵60による解錠.図6に示すよ
うに、本馬蹄錠は、下部が開放された中空円弧状のケー
ス101 内に、円弧状の錠杆(カンヌキ)102 を、円弧方
向に沿って摺動可能に設けたものである。また、本馬蹄
錠は、ケース101 の開放部分(開放端部101a〜開放端部
101b間の部分)が下になるようにして、図7(b)に示
すように、取付台座109 に固着されている取付金具109a
(図7(a)参照)を用いて、自転車のホークに取り付
けられる。
【0029】本馬蹄錠では、錠杆102 の後端部102bの付
近から操作者方向(図6で手前方向)へ突設された操作
レバー104 を、ケース101 に形成されているレバー長孔
101dに沿って、図中時計回りに操作する(=上方へ引き
上げるように操作する)ことで、錠杆102 が、ケース10
1 の一方の開放端部101aから送り出される。
【0030】送り出された錠杆102 の先端部102aが、ケ
ース101 の他方の開放端部101bに達して(図中2点鎖線
部分参照)、該錠杆102 の所定部位に形成されている切
欠部102cと、ケース101 と一体の支持板105 に回動可能
に取り付けられているラチェット103 の第1アーム103a
の先端部とが係合すると、施錠状態となる。ラチェット
103 は、スプリング103dにより図中時計回りに常時付勢
されているため、錠杆102 の切欠部102cが第1アーム10
3aの先端位置まで変位したとき、上述の係合が自動的に
実現される。なお、施錠状態とは、錠杆102 がケース10
1 の下部の開放部分に掛け渡されてケース101 が円環状
に閉じられた状態をいう。
【0031】この施錠状態に於いて、ケース101 と一体
の支持板105 に設けられている鍵孔106 に不図示の鍵を
挿入して、図中時計回りに回すと、該回転に連動して解
錠レバー107 も同方向に回転する。これにより、解錠レ
バー107 の周面から突設されている突起部107aがラチェ
ット103 の第2アーム103bに当接して、該第2アーム10
3bを図中反時計回りに付勢する。これにより、ラチェッ
ト103 も図中反時計回りに回動して、該ラチェット103
の第1アーム103aの先端部と錠杆102 の切欠部102cの係
合が外れる。
【0032】こうして、ラチェット103 の第1アーム10
3aの先端部と錠杆102 の切欠部102cの係合が外れると、
錠杆102 は、スプリング102dの引張力により図中反時計
回りに回動して、元の位置に復帰する。即ち、ケース10
1 の下部の開放部分(開放端部101a〜開放端部101b間の
部分)に掛け渡されていた錠杆102 が、ケース101 の一
方の開放端部101aを経てケース101 内へ収容されて解錠
状態となる。なお、鍵60による解錠は、例えば、電源37
の電圧が規定値以下に低下して、遠隔操作による解錠が
不可能になった場合に代替として用いることができる。
電源37は、本例では電池であり電池ケース37a に収納さ
れているが、電動自転車のバッテリーや太陽電池パネル
等を用いることもできる。
【0033】このように、本馬蹄錠では、施錠操作用の
操作レバー104 が、錠杆102 の後端部102bにピン104aを
介して一体に突設されているとともに、ケース101 に
は、前記他方の開放端部101b寄りの部位を始端部とする
レバー長孔101dが、操作レバー104 の移動時の案内用に
形成されており、レバー長孔101dの始端部(図1では下
端部)に在る操作レバー104 を、レバー長孔101dに沿っ
て上方へ引き上げることにより施錠が行われる。このた
め、荷台の荷物や後席の幼児の脚等が操作レバー104 に
触れて該操作レバー104 を下方へ付勢しても、その付勢
方向は施錠する方向ではなく、したがって、望ましくな
い施錠が行われる恐れはない。
【0034】3.2.遠隔操作による解錠.遠隔操作による
解錠は、CPU30での処理により、前述のステップS67
又はS81 でモーター41が駆動されることで実現される。
即ち、モーター41が駆動されると、モーター41の出力軸
に設けられているウォーム43が回転し、この回転が、ウ
ォームホイール44を介して、カム46と一体のスパーギア
45に伝達される。これにより、カム46とリミットスイッ
チ47の当接が解除されるとともに、カム46によってラチ
ェット103 の舌片部103cが、図中反時計回りに付勢され
る。このため、ラチェット103 も図中反時計回りに回動
して、該ラチェット103 の第1アーム103aの先端部と錠
杆102 の切欠部102cの係合が外れる。
【0035】こうして、ラチェット103 の第1アーム10
3aの先端部と錠杆102 の切欠部102cの係合が外れると、
錠杆102 は、スプリング102dの引張力により図中反時計
回りに回動して、元の位置に復帰する。即ち、ケース10
1 の下部の開放部分(開放端部101a〜開放端部101b間の
部分)に掛け渡されていた錠杆102 が、ケース101 の一
方の開放端部101aからケース101 内へ収容されて解錠状
態となる。
【0036】一方、カム46との当接を解除されたリミッ
トスイッチ47は、カム46が一周して元の位置に戻ると、
再びカム46と当接する。このように、カム46の回転に伴
ってリミットスイッチ47がオン/オフされ、これに対応
して、ブザー42a とLED42b がオン/オフを繰り返す
ことで、自己の位置を解錠鍵の操作者に知らせることが
できる。即ち、報知手段としての機能を奏する。なお、
一旦解錠された後に解錠鍵から再度送信が行われると、
ブザー42a とLED42b が上記と同様にして再度オン/
オフを繰り返すため、操作者は、本装置が装着されてい
る自転車等の位置がわかるまで解錠鍵の送信スイッチを
操作することにより、確実に該自転車等の位置を見つけ
ることができる。
【0037】また、本馬蹄錠では、CPU30等が搭載さ
れたボードやモーター41等の電気的構成部分が、図5に
示すように、支持板105 の右半分の部位に設けられ、ケ
ース101 や錠杆102 が左半分の部位に設けられていると
ともに、両者がケース101 の外周壁(図中左部分)によ
って仕切られており、電気的構成部分に雨滴等が浸入し
ないように構成されている。さらに、ケース101 の内壁
面と錠杆102 との間隙には、シール部材が図示のように
2箇所SA,SBに設けられており、解錠時の雨滴等の
浸入防止効果を高めている。ここで、SAは、施錠状態
で外界に露出されていた錠杆102 がケース101 内に収納
される際に、該錠杆102 に付着していた雨滴等を拭い取
る作用を奏する。また、SBは、レバー長孔101dからケ
ース101内に浸入した雨滴等が、ケース101 の内壁と錠
杆102 との間隙を伝わる等して電気的構成部分へ浸入す
ることを阻止する作用を奏する。
【0038】
【発明の効果】本発明では、電気的構成部分(信号受信
手段,比較手段,解錠手段)が、錠機構とは仕切られた
別ブロックに設けられているため、雨滴等が該電気的構
成部分に浸入することが防止され、耐候性に優れた遠隔
操作錠を提供できる。また、本発明では、電気的構成部
分に給電する電源電圧の低下を検出して、電源電圧が所
定の閾値を下回ると警告するという、電源電圧の低下に
対する対策を施した遠隔操作錠を提供できる。
【0039】また、本発明では、電気的構成部分に給電
する電源電圧の低下を検出して、電源電圧が所定の規定
値を下回るとCPUをリセットして停止させ、その暴走
を止めることにより、データが破壊されてしまうことを
防止できる。また、本発明では、受信信号と所定の識別
コードが合致すると、音や光を発して報知するため、利
用者は本発明の遠隔操作錠の装着された自転車等の位置
を速やかに知ることができる。
【0040】また、本発明では、操作レバーの上方への
移動により施錠が行われるため、荷台の荷物や後席の幼
児の脚等が操作レバーに触れて該操作レバーを下方へ付
勢しても施錠されることがない。また、施錠が、操作レ
バーを引き上げるという1段階の操作で行われため、操
作性も良い。さらに、機構も簡易である。また、本発明
では、シール部材が、電気的構成部分への雨滴の侵入を
防止するように設けられているため、耐候性に優れた遠
隔操作錠を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の機能を実現する回路構成を示すブロッ
ク図であり、(a)は解錠鍵の電気的構成部分、(b)
は錠本体の電気的構成部分を示す。
【図3】解錠鍵のCPUでの処理を示すフロ−チャ−
ト。
【図4】錠本体のCPUでの処理を示すフロ−チャ−ト
の一部。
【図5】錠本体のCPUでの処理を示すフロ−チャ−ト
の残部。
【図6】錠機構10である馬蹄錠の解錠状態の一部を透視
して示す正面図。
【図7】(a)は操作レバーの部分を示す図6内A−A
線断面図、(b)は錠機構10である馬蹄錠を自転車に装
着した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
101 ケース 102 錠杆(カンヌキ) 103 ラチェット 104 操作レバー 105 支持板 107 解錠レバー 109 取付台座 41 モーター 43 ウォーム 44 ウォームホイール 45 スパーギア 46 カム 47 リミットスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠機構を備えた錠本体と、解錠鍵とから
    成り、 前記錠本体は、信号受信手段と、受信信号を所定の識別
    コードと比較する比較手段と、両者が合致する場合に前
    記錠機構の施錠状態を解除するように該錠機構を動作さ
    せる解錠手段とを、前記錠機構とは仕切られた別ブロッ
    クに有し、前記解錠鍵は、前記所定の識別コードに対応
    する信号を送信する送信手段を有する、 遠隔操作錠。
  2. 【請求項2】 錠機構を備えた錠本体と、解錠鍵とから
    成り、 前記錠本体は、信号受信手段と、受信信号を所定の識別
    コードと比較する比較手段と、両者が合致する場合に前
    記錠機構の施錠状態を解除するように該錠機構を動作さ
    せる解錠手段と、これらに給電する電源電圧の低下を検
    出する監視手段と、電源電圧が所定の閾値を下回ると警
    告する警告手段とを有し、 前記解錠鍵は、前記所定の識別コードに対応する信号を
    送信する送信手段を有する、 遠隔操作錠。
  3. 【請求項3】 錠機構を備えた錠本体と、解錠鍵とから
    成り、 前記錠本体は、信号受信手段と、受信信号を所定の識別
    コードと比較する比較手段と、両者が合致する場合に前
    記錠機構の施錠状態を解除するように該錠機構を動作さ
    せる解錠手段と、これらに給電する電源電圧の低下を検
    出する監視手段と、電源電圧が所定の閾値を下回ると前
    記受信手段、比較手段、及び解錠手段の電気的構成部分
    の動作をリセットして停止させるリセット手段とを有
    し、 前記解錠鍵は、前記所定の識別コードに対応する信号を
    送信する送信手段を有する、 遠隔操作錠。
  4. 【請求項4】 錠機構を備えた錠本体と、解錠鍵とから
    成り、 前記錠本体は、信号受信手段と、受信信号を所定の識別
    コードと比較する比較手段と、両者が合致する場合に前
    記錠機構の施錠状態を解除するように該錠機構を動作さ
    せる解錠手段と、前記両者が合致する場合に音及び/又
    は光で報知する報知手段とを有し、 前記解錠鍵は、前記所定の識別コードに対応する信号を
    送信する送信手段を有する、 遠隔操作錠。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4の何れかに於いて、 前記錠本体は、前記錠機構以外の各手段と前記錠機構と
    が相互に仕切られた別ブロックに設けられて成る、 遠隔操作錠。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5の何れかに於いて、 前記錠機構は、下部が開放された中空円弧状のケース内
    に円弧状の錠杆が円弧方向に摺動可能に設けられ、ケー
    スの一方の開放端部から送り出された錠杆の先端部がケ
    ースの他方の開放端部に達して錠杆の所定の部位をケー
    ス側に係合されることにより施錠され、該係合を鍵によ
    り解除された錠杆がケース内へ収容されることにより解
    錠される馬蹄錠であり、前記錠杆の後端部には該錠杆を
    摺動させるための操作レバーが突設され、前記ケースに
    は前記他方の開放端部寄りの部位を始端部とするレバー
    長孔が前記操作レバーの移動時の案内用に形成され、前
    記一方の開放端部には該開放端部から送り出され/収容
    される錠杆との間隙をシールするシール部材が設けら
    れ、解錠状態に於いて前記始端部に在る前記操作レバー
    が前記レバー長孔に沿って引き上げられることにより施
    錠される、 遠隔操作錠。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項5の何れかに於いて、 前記錠機構は、下部が開放された中空円弧状のケース内
    に円弧状の錠杆が円弧方向に摺動可能に設けられ、ケー
    スの一方の開放端部から送り出された錠杆の先端部がケ
    ースの他方の開放端部に達して錠杆の所定の部位をケー
    ス側に係合されることにより施錠され、該係合を鍵によ
    り解除された錠杆がケース内へ収容されることにより解
    錠される馬蹄錠であり、前記錠杆の後端部には該錠杆を
    摺動させるための操作レバーが突設され、前記ケースに
    は前記他方の開放端部寄りの部位を始端部とするレバー
    長孔が前記操作レバーの移動時の案内用に形成され、前
    記レバー長孔の終端部から前記ケース内へ入り込んだ部
    位には前記錠杆との間隙をシールするシール部材が設け
    られ、解錠状態に於いて前記始端部に在る前記操作レバ
    ーが前記レバー長孔に沿って引き上げられることにより
    施錠される、遠隔操作錠。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000071410A1 (en) * 1999-05-21 2000-11-30 Leeki Woo Remote locking release device and method
KR100395250B1 (ko) * 2001-01-03 2003-08-21 우이기 자전거용 원격 잠금 및 해제장치

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WO2000071410A1 (en) * 1999-05-21 2000-11-30 Leeki Woo Remote locking release device and method
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