JPH11505584A - 改良されたパージ・バルブを有するキャニスタ・パージ装置 - Google Patents

改良されたパージ・バルブを有するキャニスタ・パージ装置

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JPH11505584A
JPH11505584A JP8534413A JP53441396A JPH11505584A JP H11505584 A JPH11505584 A JP H11505584A JP 8534413 A JP8534413 A JP 8534413A JP 53441396 A JP53441396 A JP 53441396A JP H11505584 A JPH11505584 A JP H11505584A
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ディー. ペリー,ポール
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ジーメンス エレクトリック リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 アーマチュア(18)に作用する線形の力対電流特性を有するソレノイド(S)を実施したパージ・バルブ。ヒステリシスの影響は一定の構造上の特徴および係合する制御回路による弁の運用方法により最小化する。

Description

【発明の詳細な説明】 改良型パージ・バルブを有するキャニスタ・パージ装置発明の分野 本発明は、内燃機関を動力とする自動車用の搭載燃料蒸発ガス発散制御装置に 関する。この装置には、エンジン用の揮発性液体燃料を収めるタンクからの燃料 蒸気を集める蒸気捕集キャニスタと、捕集した蒸気をエンジンの吸気マニホルド に定期的にパージするパージ・バルブとを含む。発明の背景および概要 現今の装置にはマイクロプロセッサに基づくエンジン管理システムにより生成 されるパージ制御信号の制御によるソレノイド・パージ・バルブを含むのが一般 的である。代表的なパージ制御信号は、たとえば5Hzないし50Hz範囲の、 比較的低い周波数のデューティ・サイクル変調パルス波形である。変調範囲は0 %ないし100%にわたる。従来のソレノイド・パージ・バルブの中には反応が 十分に早い、印加されるパルス波形に弁がある程度従うものがあり、そのために パージ・フローにも同様の脈動が生じる。吸気マニフォルドへの蒸気フローが脈 動するとエンジン排気中に好ましからぬ炭化水素スパイク(hydrocarbon spike) を生成することがあり、この脈動は排気管発散制御のためには有害な場合がある 。車両の通常運転中に起こる吸気マニフォルド真空もまた直接弁に作用して制御 手法を狂わせることがあり、それを防ぐには、その影響を考慮した、真空度調節 器弁を含める等の備えがなければならない。さらに、低周波数の脈動によって可 聴ノイズを生じ不快感を与えることもある。 本発明の一般的概念は、制御の確度を損なう影響にもかかわらずより正確な制 御を与えることができるキャニスタ・パージ・バルブを提供することにある。こ の一般的目的をさらに進め、より具体的概念として、線形ソレノイド・アクチュ エータを備えたキャニスタ・パージ・バルブを提供する。そのほか、さらに具体 的には弁および弁座部材の詳細等、構造上の特徴に関する。 前述の特徴ならびに追加の特徴、および本発明の他の長所は、以下の説明と請 求の範囲と添付の図面により理解されよう。図面は本発明を実施する現時点のベ スト・モードによる本発明の好適な実施例を開示する。図面の簡単な説明 第1図は、本発明の原理を実施したキャニスタ・パージ電磁弁の第一の実施例 を燃料蒸発ガス発散制御装置と関連して示す縦断面図である。 第2図は、第1図の円2内を変形した形式を示す一部切欠拡大図である。 第3図は、本発明の原理を実施したキャニスタ・パージ電磁弁の第二の実施例 を示す縦断面図である。 第4図は圧力調整弁と関連して第1図の弁を示す。 第5図は概略的に図示され追加の特徴に関連した第1図の弁を示す。 第6図は概略的に図示された追加の特徴に関連する第1図の弁を示す。 第7図、第8図、および第9図は各々本発明の確かな概念の説明に有役なグラ フ図である。 第10図はキャニスタ・パージ電磁弁の操作制御装置の概略ブロック線図であ る。好適な実施例の説明 第1図は自動車の燃料蒸発ガス発散制御装置100を示し、同装置は蒸発ガス 捕集キャニスタ120およびキャニスタ・パージ電磁弁140を従来形式の内燃 機関200の燃料タンク160および吸気マニホルド180間に直列につないで 構成する。エンジン管理コンピュータ220は弁140を操作するパージ制御信 号を供給する。 弁140は、管路280を介してキャニスタ120のパージ・ポートに連結す る入口23および管路320を介して吸気マニホルド180に連結する出口22 を有する二部品弁箱B1、B2を包含する。管路321はキャニスタ・タンク・ ポートを燃料タンク160のヘッド・スペースに連通する。キャニスタ・パージ 電磁弁140は縦軸340を有し、弁箱部品B1は軸340と同軸かつ軸方向上 端で開口する円筒形の側壁360を包含し、その軸方向上端で部品B1は弁箱部 品B2と合体する。弁箱部品B1の軸方向下端には軸340と同軸かつ半径方向 に出口22により遮断される側壁11を包含する。肩部350により、側壁11 が側壁360と接続する。側壁11には、側壁11の下部および上部11A、1 1Bをつなぐ肩部が含まれ、側壁の下部は完全な円筒形であり、上部はその一部 が円筒形である。出口23は側壁11の軸方向下端から延伸するエルボ状を成す 。弁箱部品B1自体は、その軸方向上端開口部と2つの口22および23以外は 囲繞されている。 ソレノイドSは、弁の組立中に弁箱部品B1の上端開口部から部品B1内に取 り付ける。ソレノイドは、ボビン8と、これに巻回しボビン取付電磁コイルを形 成する磁石ワイヤ9と、このボビンコイルに係合した固定子構造とにより構成す る。この固定子構造は、ボビンコイルの上端部に配した固定子上端部片7と、ボ ビンコイルの外周部に配した円筒状の固定子側部片19と、ボビンコイルの下端 部に配した固定子下端部片10とにより構成する。 固定子上端部片7には平坦な円盤部分を含み、同部分の外周辺を側部片19の 上端に嵌合し、かつ円盤部分にはブシュ4を軸340と同軸に圧入する穴を含む 。同円盤部分には、もう1つ別の穴を含み、そこから一対のボビン取付端子17 を上方に通し、同端子の端部に磁石ワイヤ9を接続する。部片7にはさらに、円 筒状のネック7Aを含み、同ネックは円盤部分から下方に一定距離を延伸し、軸 340に同軸のボビン8内の中央通り穴内に至る。ネック7Aの内面は円筒状と し、一方その外面はネックがボビン通り穴内に入るにつれてテーパが漸減する半 径方向の厚みを有する円錐形とする。 固定子下端部片10には平坦な円盤部分を含み、同部分の外周辺を側部片19 の下端に嵌合し、かつ円盤部分にはブシュ20を軸340と同軸に圧入する穴を 含む。部片10にはさらに、円筒状上部ネック10Aを含み、同ネックは円盤部 分から上方に一定距離を延伸してボビン8内の中央通り穴内に至り、かつ同ネッ クは軸340に同軸とする。ネック10Aの厚みは均一とする。部片10にはさ らにまた円筒状の下部ネック10Bを含み、同ネックは円盤部分から下方に一定 距離を延伸し、その最下端部を側壁11の下部11A内に密嵌する。弁座部材2 1にはくびれがあり、これをネック10Bの下端部に圧着嵌入し、Oリング24 により壁部分11Aの内側に封着する。ネック10Bの側壁11に嵌合する最下 端部の上部に通り穴10Cがいくつかあり、出口22と、弁座部材21の上方の ネック10Bにより制限された空間との間を連通する。側壁11の上部11Bは 先に記載のように、通り穴10Cによる連通を制限しない形状となっている。 ブシュ4および20の案内により、弁棒12は軸340に沿って直線運動を行 う。弁棒12は中央部がわずかに大きくなっており、これに管状アーマチュア1 8を圧接嵌合する。弁棒12の下端部は、弁座部材21と協働する弁部材に合う ように形成する。第1図の弁部材は一般的な、テーパ付きピントル(pintle)形 式のものであり、端部を丸めた円錐形先端12Aを含む。先端12Aのすぐ上部 に、弁座部材21に密接するOリング形式のシール13を弁棒周囲に配する。弁 座部材の詳細については第2図に関して後述する。第1図はこのシールが部材2 1に密着し、口22および23間の流路を閉じた状態を示す。この状態では、ア ーマチュア18の上部はネック10Aの上端部とネック7Aの下端部との間にあ るエア・ギャップに軸方向に重なるが、半径方向のわずかなクリアランスがある ので、アーマチュア18は実際にはこれらのネックに接触せず、それによって磁 気短絡(magnetic shorting)は避けられる。 弁棒12の上端部はブシュ4の上方にある距離の間突出し、且つばね受け3を 取り付ける形状とする。弁箱部品B2を弁箱部品B1に、対面しかみ合うフラン ジを掴持してシール6を両部品間に挾持するクリンチ・リング(clinch ring) 5により取り付け、ばね受け3と、部品B2の適当な形状のポケット内に受ける 別のばね受け1との間に螺旋コイルばね2’を捕らえる。軸340に同軸のこの ポケット内の穴に較正ねじ(calibration screw)14を入れてあり、適当な工 具(図示せず)により外部からアクセスできるので、それによってばね受け1を ポケットに対して軸方向に位置決めする。ねじ14の穴内へのねじ込みを増すこ とにより、ばね受け1のばね受け3に向かう移動が増し、その過程でばね2’の 圧縮が増す。端子17は部品B2に取り付けた端子16にも接続して電気的コネ クタ15を形成し、エンジン管理コンピュータ220に連結する別のコネクタ( 図示せず)と結合する。 ソレノイドSが電流により次第に付勢されると、アーマチュア18がばね2’ の対抗力に抗して上方に引かれ、弁が弁座からはずれ、弁が開くことによって口 22および23間に流れが生じる。概して、弁が開く程度はコイルを流れる電流 の大きさに依存するので、電流を制御することによって弁を通るパージ・フロー が制御される。この制御の詳細および弁の反応については、本発明の新規な概念 についてさらに述べる際に関連してさらに詳しく説明する。 第2図は、弁棒12の下端部の、形式を変えた弁部材の詳細と弁座部材21の 詳細を示す。この弁部材には、丸めた先端12Bと、先端12Bから延伸する円 錐形のテーパ部分12Cと、同部分12Cから延伸するまっすぐな円筒状部分1 2Dと、部分12Cのすぐ上の、弁棒に配した、Oリング形式のラバー・シール 13と、同シール上端の、一体バックアップ・フランジ12Fとを包含する。弁 座部材21内の通り穴には、まっすぐな円筒状部分21Bを有する、内側向きの ショルダ21Aと、部分21Bから延伸し、ネック10Bにより制限される内部 空間に開いた円錐形の弁座面21Cとを包含する。図示の閉じた状態においては 、シール13の円形面部分が部分21Bにもっとも近い弁座面21Cと周囲継続 密接状態にあり、かつ部分12Dは部分21Bとともに軸方向に延伸する状態に ある。 弁棒をまず上方に変位させて弁部材を弁座部材から離し始めると、Oリング・ シール13の弁座面21Cとの接触が断たれるが、真直部分12Dは上向き行程 の一定量にわたり引き続き部分21Bに軸方向に重なりあっている。したがって 、流れのための有効オープン・エリアはその重なり合いが終わってテーパ部分1 2Cが部分21Bとともに延伸する状態となるときまでほぼ一定である。引き続 き弁棒12が上方に移動すると、有効エリアは先端12Bが通過するまで漸増す る。先端が部分21Bを通過して離れた後は、通り穴は弁部材による制限を受け なくなる。 第3図は、キャニスタ・パージ電磁弁の別の実施例を示し、多少の相違はあっ ても第1図および第2図の同様部品に相当する部品は同じ参照符号で識別してあ る。第3図と、第1図および第2図との重要な相違点のみを説明するが、その他 の各部品、各々の弁との関係、および各々の機能は本質的に同じであることはい うまでもない。第3図では、口23はエルボ形ではなくまっすぐであり、弁座部 材21は別個の挿入品ではなく弁箱部品B1と一体に形成されている。弁棒12 は上部弁棒部分12’および下部弁棒部分12”により構成するツーピース構造 とする。上部弁棒部分12’はブシュ4により案内し、これより上に貫通して第 1図と同様にばね受け3に取り付けるが、アーマチュア18には止まり穴があっ て弁棒部分12’の下端部に圧接する。円筒状のスリーブ27の上端部はネック 7Aの内側に嵌合し、同スリーブの下端部はネック10Aの内側に嵌合し、同ネ ックの全長にわたり延伸するのみならず、部分的にネック10B内のショルダ1 0Dにまで至る。スリーブ27はアーマチュア18の直線運動を案内し、アーマ チュアと上部弁棒部分12’により構成するアセンブリを2つの軸方向に離れた 位置で案内する。 スリーブ27は、アーマチュアの固定子端部片への有害な磁気短絡を避けるた め、磁気抵抗の高度な材料製とする。このスリーブの材料としては真鍮が適して おり、摺動に対する摩擦抵抗もかなり低い。ブシュ4および20は磁気短絡を回 避できかつ摺動に対する摩擦抵抗の低い材料製とするのが好ましく、グラファイ ト含浸青銅が材料として適当である。弁棒12は、アーマチュア18をネック7 Aおよびネック10A間の磁気回路エア・ギャップ内で本質的に唯一の磁束伝導 体(flux conductor)とするため、非磁性ステンレス・スチール製とすることが 好適である。下部弁棒部分12”はブシュ20により案内し、丸めた上端部の下 一定の距離を隔てたところにあるフランジ25を包含する。螺旋コイルばね24 を弁棒部分12”の周囲にブシュ20の上端部とフランジ25との間に配し、そ れによって下部弁棒部分12”をブシュから上向き方向に反発弾性的にバイアス する。アーマチュア18の下端部には、直径を弁棒部分12”の上部先端よりわ ずかに大きくした止まり穴29とわずかに凹の底とを含む。弁棒部分12”の丸 めた上部先端は穴29のこの凹の底にばね24の力によって当接する。ばね24 が出す力はばね2’の出す力よりずっと小さいので、ばね24によって下部弁棒 部分12”はアーマチュア18の上方向への変位を追尾するにすぎない。弁が開 いたときアーマチュア18が下方に変位することにより、弁棒部分12”はアー マチュアとともに下向きに動き、その過程でばね24を益々圧縮する。第3図に 示す弁棒のツーピース構造の重要な長所は、ブシュと弁座の心合わせが第1図の ワンピース弁棒構造の場合ほど枢要でないということである。したがって、第3 図の実施例においては部品は多くなるものの、個々の部品に関する製造上の公差 をゆるめることができよう。なお、第3図のような2部品による弁捧を適切な状 況においては第1図の弁の設計に導入し得ることは理解できよう。 ソレノイドの付勢時にネック7Aとネック10A間のアーマチュアを通過する 磁束の線には軸方向成分と半径方向成分とがあるが、軸方向成分のほうが支配的 である。半径方向成分は実際問題として完全に釣り合うことは決してなく、した がって正味半径方向力をアーマチュアに及ぼしてアーマチュアを横に動かそうと する。ツーピース弁棒構造はアーマチュアに作用する磁力の正味半径方向成分が 重要な弁においては好都合である。第3図の弁に対する半径方向磁力の影響はア ーマチュアと上部弁棒部分にのみ及び、かつその直線運動には二点案内があるの みなので、この半径方向力の影響は第1図の三点案内の場合より許容しやすい。 したがって、三点案内は一般に一段と高い心合わせ精度とより厳しい部品公差お よび組立公差が要求される。第3図の弁においては、穴29の凹の底と弁棒部分 12”の丸めた先端部との間の接触の性質により、かつまた穴と弁棒部分との間 の半径方向公差により、アーマチュアに及ぼす半径方向力が下部弁棒部分12” に伝わって重要な意味を持つことはない。弁座部材のブシュ20への心合わせの 制御およびブシュ4のスリーブ27への心合わせの制御を別個に行うことができ るために、一般的に三点心合わせに要求されるより高い精度は必要としない。 弁座部材21および下部弁棒部分12”の下端部は、弁がある最小限度量開き 、かつエンジン・マニホルド真空度がある最小限度、すなわち音速流(sonic flo w)より大きいときの吸気マニホルド真空度の変化にかなり鈍感な流れを与える形 状とする。弁座部材21には、図示のようにノズル状の側部面21Xと側部面2 1Xの下端部の肩部21Yとを含む。肩部21Yは、入口23より出口22に至 る弁の通路内部への開口を制限する。側部面21Xに対面する、下部弁棒部分1 2”の下端部の側壁面12Xは図示のように凹面形状をしている。弁棒部分12 の下方先端部にはラバー・シール13を含み、その周囲は、弁の閉鎖時には、図 示のように肩部21Yの上部面により弁座と完全に周囲密接している。 第3図の側壁11は、出口22に面するところで開いている以外は、全体にま っすぐであることがわずかに異なる。ネック10Bは、側壁11の下端部までは 至らず、側部面21Xの上端部の真上に空間を与え、弁を開いたときに肩部21 Yによって制限された開口を通過後の流れが出口22へと通っていく。 ソレノイドSが電流により付勢されると、アーマチュア18がばね2’の反対 する力に抗して上向きに引かれる。ばね24の力により下部弁棒部分12”がこ れを追尾し、それによってシール13が肩部21Yの与える座を離れ、かつ弁が 開いて出口22と入口23間に流れが生じる。この場合もまた、一般的に、弁の 開く程度はコイルの電流の大きさに依存するので、電流を制御することによって 弁のパージ・フローが制御される。その制御の詳細については、本発明の新規な 側面についてさらに述べる際に関連してより詳しく説明する。 第4図は、ニューマチック・レギュレータPRに連結した第1図の弁140を 示す。このニューマチック・レギュレータは、吸気マニホルドの真空度がある最 小限度を超えた場合に、所定量の弁の開きに関して、吸気マニホルド真空度に無 関係に、ほぼ一定の流れを与える働きをする。これは多くの制御戦略において望 ましいことである。弁140が開いたとき、その出口22はニューマチック・レ ギュレータを介して吸気マニホルド真空に連通し、ニューマチック・レギュレー タの入口25Aが管路400を介して出口22に接続し、かつニューマチック・ レギュレータの出口28Aが管路410を介してマニホルド180に接続してい る。 レギュレータPRには筐体30を含み、同筐体に内部ダイアフラム26を含み 、このダイアフラムが筐体とダイアフラム間の伸張可能容積(expandable volum e)31を画定する。ダイアフラムの一体部分であり、かつダイアフラムの中央 域に配した剛性のインサート33に弁32が取り付けてある。ダイアフラムの周 囲マージンは筐体30のリムにキャップ29により圧縮保持してあり、同キャッ プにはキャップを筐体に取り付ける一体スナップ・ファスナ34がある。ダイア フラムとキャップの内側により第2の伸張可能容積35が画定され、通気オリフ ィス36を介して大気に連通する。ばね37を筐体内に配し、これによって出口 28Aから延伸する通路の端にありかつ弁と協働する弁座27から離れる方向に ダイヤフラムと弁をバイアスする。吸気マニホルド真空度が次第に高まると、伸 張可能容積31内の真空度がばね27の力に反対の力をダイアフラム26に及ぼ し、ダイヤフラムが軸方向に弁座に向かって移動する。真空度が十分なレベルに 達す ると、弁32が弁座27を封じて入口23と出口28Aとの間の連通を止める。 次いで容積31内の真空度がキャニスタ・パージ・バルブ140を介し減衰して 元にもどり、ダイアフラムにかかる力が弁32と弁座27間のシールを維持する には不十分なレベルまで減少する。ばね37の力によって弁が弁座を離れると、 容積31内の真空度が再び高まり始め、十分になると弁がまた弁座に着く。この 調節サイクルを必要のつど繰り返して容積31内の平均真空度を維持する。この 平均のレベルは、ばねの力およびダイヤフラムの有効エリアの関数である。この 平均真空度はほぼ一定であるから、弁140の開きの度合が与えられている場合 、吸気マニホルド真空度が変化して必要最小限度の真空度レベルを超えても、弁 140を通る流れは同様にほぼ一定である。第4図に示すレギュレータPRは別 個のアセンブリであるが、必要な場合にはキャニスタ・パージ・バルブに一体と することもできる。なお、レギュレータ内の弁の作用は出口28Aと伸張可能容 積31との間で起こるので、真の真空度調整が行われることに留意されたい。 第5図は、第1図の弁に追加の特徴を導入したものを示す。この特徴は弁箱の 壁360を通してソレノイドSの近傍に大気ブリードを入れることにある。この 特徴を具体的に実施したのがオリフィス500およびフィルタ502であり、こ れによって壁内の空間を大気と連通する。フィルタを使用するのは一定のコンタ ミナントの弁内への侵入を防止するためである。このブリードにより、パージ・ フロー・パスから上方のソレノイドを含む空間内に侵入した真空度の著しい蓄積 を防止し、それによってその真空度がソレノイドの作動に潜在的な悪影響を及ぼ すのを防止する。 第6図は、同じく真空度によるソレノイドの作動への影響を防止する目的を達 する別の手段を示す。この手段には、図示のように、ソレノイド空間から、オリ フィス504および一方向逆止め弁506を介してキャニスタ・ポートに至る経 路を定めることが含まれる。逆止め弁は、蒸発ガス発散防止装置の法の定めによ る漏れ試験中にブリード・オリフィスをシールするために使用し、その試験中に 漏れのないことが十分に保証される作動ディファレンシャル(operating differ ential)がなくてはならない。キャニスタに接続されているのは入口23であっ て出口22でないことは、この種の試験に関して好都合である。その理由 は、入口23に関してシール13およびシール24の先に配した、パージ・バル ブ構造のその部分に大気へのフロー・パスがあれば、規定の要件に適合するはず の装置で間違った試験結果が出ることはないのに対し、出口22をキャニスタ・ ポートとして用いる装置の試験では、大気へのフロー・パスが原因で不合格とな りかねないからである。 前述の実施例のソレノイドSの構成および配置によれば、ソレノイドはその作 動範囲で終始ほぼ線形の作動特性を示す。このソレノイドの線形作動特性は固定 子構造をアーマチュアの近傍に相対的に形成することによって得られる。その形 成方法は、ばね2’が無く、ソレノイドがアーマチュアにのみ作用するとした場 合でも、アーマチュアに及ぼす軸方向の磁気の力がソレノイド・コイル9を流れ る電流のほぼ線形の関数であるようにすることである。ばね2’の効果を考慮に 入れれば、(説明した実施例では、ばねはほぼ線形の圧縮対力特性を有する)、 電流が一定ならば、アーマチュアは軸340に沿って、磁気の力とばねの力が互 いに打ち消し合う位置をとることが理解されよう。電流を増せば、アーマチュア は益々上方に変位し、両方の力が釣り合うまでばねが圧縮され、一方電流を減ら せば、ばねは釣合が再び達成されるまで緩む。所定のパージ・バルブの実際の流 量特性は、ソレノイドの線形作動特性の関数であるのみならず、弁部材および弁 座部材の設計において具体化された流量特性の関数、ならびにばね2’の力対圧 縮特性の関数でもある。したがって、所定のパージ・バルブの流れ対電流特性は 、特定の使用要件によって線形とも非線形ともすることができる。たとえば、非 線形特性のばねを線形特性のばねに代えて使用することもできる。 キャニスタ・パージ・バルブの端子16前後に印加する好適な電気的入力は、 ほぼ一定の電圧を有し、かつ一定の周期で生じる方形の電圧パルスから成るパル ス幅変調(PWM)波形である。パルスの幅によって弁の開く程度が決まるから 、パルス幅を変えることによって、弁は各様の開き具合で作動する。パルス幅が 増せば、ソレノイド・コイルを通る通常電流も増す。コイルに生じ、アーマチュ ア18に作用する磁場の強さはコイルの巻数と通常電流との積であるから、アー マチュアに印加される力はパルス幅が増すにつれて増大する。 閉じたパージ・バルブを開くために必要な最小限のパルス幅(時間持続で表し た開き始め(STO)の値)(start-to-open,or STO value)は、較正ねじ1 4によりばね座1を位置決めすることによってばね2’が圧縮される程度により 設定される。しかし、そのパルスが終止すると、ばね2’が弁部材を閉の位置へ と押し込み始める。後続のパルスが一定時間内に印加されない場合には、弁部材 は弁座面との接触を再び確立する。たとえば、第一のパルスが第1図から第3図 のパージ・バルブに印加されると、シール13は実際に弁座面との接触が途切れ てパージ・バルブにいくばくかの流れが生じるが、次のパルスが十分時間を経て も印加されない場合にはシールがばね2’の作用によって弁座面に押し戻される 。弁座に衝突する総質量(total mass)には一定の慣性があり、ばね2’の力に 関しては、慣性衝撃力(inertial impact force)によって移動質量(moving ma ss)がある程度リバウンドする。第1図から第3図の実施例で開示したように弁 部材にエラストマー・シール13を含む場合には、その圧縮特性も弁座衝撃(se at impact)によるリバウンドに対して幾分かの効果がある。この現象は、ばね の力を表すベクトルと対抗する電磁力および衝撃力の組合わされた力を表すベク トルとにより概ね第2図に示してある。 第7図は、振幅14.0 VDC、周波数75HzのPWM電圧を印加したパ ージ・バルブの流れ対デューティ・サイクル特性(flow vs.duty cycle charac teristic)を示す。弁部材の弁座部材との衝突はデューティ・サイクルおよそ1 0%(ここで弁が開き始める)からおよそ24%の範囲で起こる。(試験装置に おいてデューティ・サイクル10%未満でおよそISLPMの流れは漏れを表し 、閉じたパージ・バルブでは漏れ無しを表す)。その範囲の上の端、すなわちお よそ22%からおよそ24%のデューティ・サイクルでは、デューティ・サイク ルが増すと流れがわずかに減少することがある変わり目がある。24%を超える デューティ・サイクルでは、さらなる衝突はなく、特性はデューティ・サイクル およそ50%までほぼ線形であり、50%で流れはほぼ72 SLPMである。 およそ50%−60%のデューティ・サイクルからは、線形性は減少し、およそ 60%を超えるデューティ・サイクルで流れはほぼ一定となり、流れが最大であ ることを表す。この特性は、ある用途に関しては十分であろうが、他の用途に関 しては、低いデューティ・サイクル範囲の線形性がもっと良いほうが好ま しいということもあろう。その改良はいくつかの方法により得ることができる。 第8図はこの特性の改良を示し、この図では流れを通常電流の関数としてプロ ットしている。ただし、この電流はPWM電圧をソレノイドに印加した結果であ る。改良の1つの方法は第2図に示す弁部材構造を用いることであり、その構造 においては、弁部材を弁座面に関して位置決めする一定の初期範囲中に円筒状の 部分12Dが弁座部材の円筒状面21Bと重なり合う。そのため、弁部材が開に 動く初期範囲を通じてオープン・エリアは実質的に変わらず、この特質が助けと なって特性曲線の線形性がこの範囲で一段と良くなる。パルス周波数をたとえば 150Hzに高めてもよいであろう。 第8図はさらに、この特性プロットにわずかなヒステリシスがあることを示す 。そのことは用途によっては問題にせずともよいであろうが、PWM信号を印加 する手順により、その影響を除くことができる。詳細については後述する。した がって、パージ・バルブ自体がそのようなヒステリシスを最小限とする構造であ るのみならず、その運用方法によりさらにヒステリシスを少なくすることができ る。 第9図は、流れを通常電流の関数としてプロットした一連の特性プロットを開 示する。(各特性プロットのわずかなヒステリシス効果は、図を分かりやすくす るために示してない。)これらの特性プロットは各々吸気マニホルド真空度の特 定の大きさの関数として表している。この図から、真空度300mmの特性プロ ットが第8図の真空度254mmの特性プロットにきわめてよく似ていることが 分かる。第9図のプロットはニューマチック・レギュレータを使用しない場合の 第1図のテーパード・ピントル・バルブ等のパージ・バルブの特徴を表す。第4 図の場合のように、ニューマチック・レギュレータを使用することによって、様 様なマニホルド真空度のパージ・バルブに対する影響がかなり取り除かれ、その 調整パージが本質的に単一な特性プロットで表される。 ソレノイドへのPWM入力に反応し、コイル内の電流は通常の直流成分に周期 がパルス周波数に関連する変動成分を重ねた合成電流と考えることができよう。 アーマチュアと弁棒の総質量(total mass)は、ソレノイドの電磁力特性に関し て、この質量が前記の合成電流に従うように選択される。言い換えれば、この質 量は通常の直流成分に関連する位置に位置決めされ、かつその位置でわずかにデ ィザを行う(dither)。このディザリング(dithering)はバルブ位置の変化を 指令する電流入力の変化に対する応答性(responsiveness)を、ディザのない場 合に起こる静摩擦の影響を最小化し、かつヒステリシスの影響を減らすことによ って改善する上で有益である。弁部材がごくわずかに開いたとき、後続パルスの 前に弁部材が弁座面に衝突するのはディザの結果かもしれず、それのみをとれば 望ましくないことであるが、弁部材をこの低い範囲より上で操作したときに得ら れる著しい長所があり、かつ既に説明したように、その影響は、この低い範囲内 での当初変位のために弁部材と弁座の開きの間の一定のオープン・エリアを与え る第2図の弁部材設計によって改善される。ディザの量はきわめてわずかでよく 、また現に過度のディザはパージ・フローに望ましくない脈動を起こし得るので 避けるべきである。 ヒステリシスの影響はソレノイド・コイル内に電流を生じかつ制御するために 使用する回路によって減らすこともできる。第10図は典型的な回路を示す。同 回路には三端子ソリッド・ステート・ドライバ600と、電流感知抵抗器602 と、信号調節増幅器604と、A/D(アナログデジタル)変換器606と、電 流参照/制御論理回路608とを包含する。ソリッド・ステート・ドライバ60 0はその主伝導端子600a、600b間に制御された導電パスを有する。端子 600aは接地され、端子600bは抵抗器602の一方の端子に接続している 。抵抗器602の他方の端子はソレノイド・コイル9の一方の端子に接続し、ソ レノイド・コイル9の他方の端子は、正の直流ポテンシャルに接続している。こ のポテンシャルはよく調整することが望ましい。ソリッド・ステート・ドライバ 600はさらに、端子600a、600b間の主導電パスを介して導電率を制御 する制御入力端子600cを有する。端子600cは抵抗器612を介して接続 され、電流参照/制御論理回路608からのPWM出力信号がドライバ600の 制御入力に印加される。信号調節増幅器604の入力は抵抗器602の前後に接 続され、その出力はA/D変換器606の入力に接続されている。A/D変換器 606の出力は電流参照/制御論理回路608の一方の入力に接続され、その他 方の入力はソレノイド・コイルへの所望のPWM信号を指令する信号を与えるソ ースからの入力信号を受ける。この回路構成品の多くは、抵抗器602およびお そ らくドライバ600は別として、マイクロコントローラに基づくエンジン管理コ ンピュータのハードウェア、ソフトウェア、またはその組合せとして実施できよ う。 抵抗器602、調節増幅器604、A/D変換器606、および電流参照/制 御論理回路608が与えるコイル電流フィードバック情報は銅線形成コイル9の 抵抗を変える温度変化を補償するために用いる。このように、コイルの所望電流 を変えるコイルの抵抗器の温度誘導変化の影響は本質的に除去される。コイルの 一方の端子に印加される直流供給電圧がよく調節されてない場合は、それをモニ タすることができ、変化は同様にして補償することができる。その補償により、 コイル内の電流はエンジン管理コンピュータが指令する電流であることが保証さ れる。この補償はドライバ600の作動時に印加される実際のパルスのパルス幅 を調節する形をとり、この補償のことを切替定電流制御ということもある。 ヒステリシスは所望の位置に常に同じ方向からアプローチする制御手法を用い ることによって取り除くことができる。第8図は、下降流量特性と上昇流量特性 をともに示す。この制御手法を用いれば、常にこの2つの特性のうち1つの指令 位置にのみ達する。たとえば、上昇流量特性を用い、弁の開きを増す方向に動く よう指令する場合には、指令入力が所望の目標位置である。他方、弁の開きを減 らす方向に動くよう指令する場合には、指令入力をまず開きを減ずる方向にわず かにオーバーシュートし(弁は実際には下降流量特性に従うので)、その後に、 開きを減ずる目標位置を指令しなければならない(その間弁は上昇流量特性に従 う)。 以上に本発明の好適な実施例を説明したが、原理は請求の範囲に属する他の実 施例にも適用できるものである。たとえば、第1図および第3図は止めねじ較正 (set screw calibration)を示すが、組立に先立って正しい個別のばねを選択 すれば、ねじによる較正は廃することもできるが、その場合は大量生産のコスト が高くなるかもしれない。同様に、異なる回路部品を使用して均等な働きをする 制御回路を構成することができよう。 また、オリフィスをパージ・フロー・パスに配することもできる。第4図はキ ャニスタ・ポート23の入口に配した固定オリフィスにより構成する環状部材を 示す。このオリフィス部材はパージ・フロー特性の比例減衰を与え、これにはテ ーパ付きピントル・バルブ部材を十分に開いて弁座部材を通る流れを制限しない ときにパージ・バルブの流量特性を定義することが含まれる。また、可変オリフ ィスをパージ・フロー・パスに配することもできる。その可変オリフィスはパー ジ・バルブ部材とマニホルドとの間に配すると好適である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年4月10日 【補正内容】 明細書 改良されたパージ・バルブを有するキャニスタ・パージ装置発明の分野 本発明は、内燃機関を動力とする自動車用の搭載燃料蒸発ガス発散制御装置に 関する。この装置には、エンジン用の揮発性液体燃料を収めるタンクからの燃料 蒸気を集める蒸気捕集キャニスタと、捕集した蒸気をエンジンの吸気マニホルド に定期的にパージするパージ・バルブとを含む。発明の背景および概要 現今の装置にはマイクロプロセッサに基づくエンジン管理システムにより生成 されるパージ制御信号の制御によるソレノイド・パージ・バルブを含むのが一般 的である。代表的なパージ制御信号は、たとえば5Hzないし50Hz範囲の、 比較的低い周波数のデューティ・サイクル変調パルス波形である。変調範囲は0 %ないし100%にわたる。従来のソレノイド・パージ・バルブの中には反応が 十分に早い、印加されるパルス波形に弁がある程度従うものがあり、そのために パージ・フローにも同様の脈動が生じる。吸気マニフォルドへの蒸気フローが脈 動するとエンジン排気中に好ましからぬ炭化水素スパイク(hydrocarbon spike) を生成することがあり、この脈動は排気管発散制御のためには有害な場合がある 。車両の通常運転中に起こる吸気マニフォルド真空もまた直接弁に作用して制御 手法を狂わせることがあり、それを防ぐには、その影響を考慮した、真空度調節 器弁を含める等の備えがなければならない。さらに、低周波数の脈動によって可 聴ノイズを生じ不快感を与えることもある。 周知の形式によるキャニスタ・パージ装置についてアメリカ特許第5,237 ,980号で論じている。これによれば、不規則流量特性がキャニスタ・パージ 電磁弁のデューティ・サイクル内に生じることがある。不規則性を除去するには 、アーマチュア−固定子インタフェースにステップを設けてアーマチュアの運動 を一段と減衰し、アーマチュアの運動を案内する管に対してアーマチュアの運動 をニューマチックに減衰する寸法とする。このようにしてアーマチュアが移動で き る速度を制限し、ソレノイドのインダクタンスの変化の速度を制限する。 別の周知の形式によるキャニスタ・パージ装置についてアメリカ特許第5,2 65,482号で論じている。蒸気捕集キャニスタおよびエンジン吸気マニホル ド間での使用に適した計測弁により、捕集された蒸気を可変制御速度でエンジン に戻す。この弁には固定磁石とこれに同心のムービング・コイルを含むリニア・ アクチュエータに接続した計測ボール弁部材を含む。コイルは磁石に対して軸方 向の長さが異なり、コイルに電流を印加することによりコイルを磁石から軸方向 に脈動により離す磁束が生じる。 本発明の一般的概念は、制御の確度を損なう影響にもかかわらずより正確な制 御を与えることができるキャニスタ・パージ・バルブを提供することにある。こ の一般的目的をさらに進め、より具体的概念として、線形ソレノイド・アクチュ エータを備えたキャニスタ・パージ・バルブを提供する。そのほか、さらに具体 的には弁および弁座部材の詳細等、構造上の特徴に関する。 前述の特徴ならびに追加の特徴、および本発明の他の長所は、以下の説明と請 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年8月14日 【補正内容】 請求の範囲 1.揮発性燃料を蓄える燃料タンク(160)と、 エンジン(180)の吸気マニホルドと、 前記燃料タンクに蓄えた前記揮発性燃料により発生する蒸気を捕集する燃料蒸 気捕集キャニスタ(120)と、 作動範囲にわたり線形の作動特性を有し、前記吸気マニホルド(180)及び 捕集蒸気をパージ中の前記燃料蒸気捕集キャニスタ(120)と流体連通しかつ その間に配したソレノイド作動キャニスタ・パージ・バルブ(140)と、 前記パージ・バルブは、固定コイルを弁座(21)に関して有するソレノイド (S)により、パージ制御信号に関する同コイルの電流に応じ軸方向に変位する 弁部材(12A)を含み、それによって前記ソレノイド(S)がコイルを含み、 かつ 前記弁部材(12A)を前記弁座(21)に向かわせるばね力を出すバイアス ・スプリング(2)とを包含し、 前記ソレノイド(S)に接続しソレノイドの電流を感知しかつ前記電流を制御 して電磁力の軸方向成分を前記弁部材(12A)を開く方向に与え、前記弁部材 (12A)の変位が前記パージ制御信号にほぼ比例する制御装置(600−61 2)を特徴とする 内燃機関燃料タンク・システムの蒸気捕集装置。 2.前記制御装置(600−612)が前記電流を前記コイル(9)に抗して 温度誘導変化に応じて制御する請求の範囲第1項に記載の蒸気捕集装置。 3.前記制御装置(600−612)が前記電流を、同電流に対し、前記弁部 材(12A)の所望の変位を確立する直流成分と前記弁部材(12A)にその変 位位置でディザを与える変動成分とを送ることにより制御する請求の範囲第1項 に記載の蒸気捕集装置。 4.前記ソレノイド(S)および前記弁部材(12A)が変位ヒステリシスを 有し、かつ前記制御装置(600−612)が前記電流をパージ制御信号の変化 に応じて制御し、それによって新たな電流目標に常に同じ方向からアプローチす る請求の範囲第1項に記載の蒸気捕集装置。 5.前記制御装置(600−612)が前記電流を前記ソレノイド(S)の前 記コイル(9)前後の電圧の変化に応じて制御する請求の範囲第1項に記載の蒸 気捕集装置。 6.前記制御装置(600−612)が前記電流を、これにPWM電流を送る ことによって制御する請求の範囲第1項に記載の蒸気捕集装置。 7.前記制御装置(600−612)が前記の感知した電流を基準電流と比較 し、かつソレノイド(S)に送られた電流を調節し、それによって前記基準電流 と前記感知した電流との間の差を減ずる請求の範囲第1項に記載の蒸気捕集装置 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペリー,ポール ディー. カナダ国 エヌ7エル 2シー3 オンタ リオ,チャサム,グラドストーン アベニ ュー 82 (72)発明者 ブサト,マーレイ フランシス カナダ国 エヌ7エル 2ブイ4 オンタ リオ,チャサム,ベッドフォード ストリ ート 304−97

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エンジンの吸気マニホルドと燃料タンクの揮発性燃料により生ずる蒸気を 捕集する燃料蒸気捕集キャニスタとの間に配した電動キャニスタ・パージ・バル ブにより前記キャニスタの前記吸気マニホルドへのパージングを、前記キャニス タ・パージ・バルブによるパージ・フローの許容範囲を設定するパージ制御信号 により制御する、内燃機関燃料装置の蒸気捕集装置において、前記キャニスタ・ パージ・バルブは、線形ソレノイドおよび弁部材を包含し、前記弁部材が前記ソ レノイドにより弁座に関して軸方向に位置決めされ、キャニスタ・パージ・バル ブによる前記キャニスタから前記マニホルドへの流れの制限範囲を設定する弁部 材であり、前記ソレノイドが通常電流の操作範囲にわたりほぼ線形に前記コイル 内の通常電流に関連する前記弁をますます開く方向に作用する電磁力の軸方向成 分を与えるソレノイドであり、そして前記弁部材を前記弁座に向かわせるばね力 を出すバイアス・スプリングと、前記線形ソレノイドにPWM電流を送る制御手 段と、を包含する改良された装置。 2.補償手段により前記PWM電流を調節して前記ソレノイドのコイルの抵抗 器内の温度誘導変化にかかわらず所望の電流を維持する、請求の範囲第1項によ る改良された装置。 3.前記PWM電流が前記弁部材の所望の位置を確立する直流成分と前記弁部 材にわずかなディザを前記の位置で与える変動成分を有する、請求の範囲第1項 による改良された装置。 4.前記ソレノイドおよび弁部材がわずかなヒステリシスを有し、かつ前記制 御手段により目標位置に常に同じ方向からアプローチできる、請求の範囲第1項 による改良された装置。 5.補償手段により前記PWM電流を調節して前記ソレノイドのコイルに印加 される電圧の大きさの変化にかかわらず所望の電流を維持する、請求の範囲第1 項による改良された装置。
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