JPH11505148A - 特に乗用車車内の握り手に衣服を掛けるためのハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、２つのアーム部（２、３）を備えたハンガー本体からなるハンガーに関する。またこのハンガーは、アーム部（２、３）の間に取付部（４）と、取付部（４）の口部に位置し、この口部を小さくするとともに弾力に逆らって取付部が開放できるようにした可撓性安定部（１０）とを有している。この２つのアーム部（２、３）は、それぞれ間隔を開けて互いに平行に延びた第１のワイヤー体（５）と第２のワイヤー体（６）から形成さている。ワイヤー体（５、６）の外側端部は接続されており、取付部（４）は第１のワイヤー体（５）の内側端部に配置されている。可撓性***（１０）は第２のワイヤー体（６）の内側端部に接続する更なるワイヤー体によって形成されている。このハンガーは自動車車内で握り手に衣服を掛けるためのものとして好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 特に乗用車車内の握り手に衣服を掛けるためのハンガー 本発明は、ハンガー、特に乗用車車内の握り手（手すり）に衣服を掛けるのに 役立つハンガーに関する。このハンガーは、２つのアーム部を備えたハンガー本 体、並びにそのハンガー本体の中央で上方に突き出た取り付け部、および前記取 付部の口部にあり、前記取付部の口部を小さくするとともに、弾力に逆らって取 付部の口部を開放して操作できる可撓性***を有している。 乗用車内で衣服、例えばジャケットをハンガーに掛けることができるように、 自動車車内に備え付けられた握り手に特別の洋服掛け用フックを取り付けて、そ こにハンガーの取付部を掛けるハンガーが知られている。時としてこのハンガー の取付部は、直接握り手に掛けられることもある。この場合、ハンガーは握り手 に１点で支えられているため、ハンガー本体上に装着された衣服は自動車の加速 、減速によって、前後に揺れたり滑ったりする。さらに、ハンガーは平坦でない 車道による振動で握り手から外れる危険性もある。背広の上着は、それに縫い付 けられている吊り輪を使用して直接洋服掛けフックに掛けられることもあるが、 これでは背広の上着の形状が型崩れしてしまう。 ＦＲ−ＰＳ１．４００．５９７およびＵＳ−ＰＳ２，４８３，６１８より、安 全フックのように***を備えた取付部が設けられたハンガーが公知となってい る。 ＤＥ−ＧＭ１ ８７０ １４６より、側面に互いに間隔をあけて、互いに接続 された２つのシングルフックを設けたハンガー用取付部が知られている。これに よると、特に車両内でハンガーを使用する場合、ハンガーは回転移動、縦移動お よび横移動に対して安定化する。この場合、シングルフックの輪郭形状は、開く 側部を備えた斜めに動かない正方形であり、これにより、取付部は４点で洋服掛 け用竿に掛けられる。 さらに、側部に互いに間隔をあけて、互いに接続された２つのシングルフック から成る取付部が、ＵＳ−ＰＳ２，４９４，９７３により公知となっている。こ の取付部によって２点で支えることが達成される。 本発明は、本質的に、走行中に自動車車内の握り手に留めておくハンガーを創 作することを課題とする。ここで特にハンガーの操作は簡単である。 本発明によると、上記課題は、双方のアーム部は、それぞれ間隔をあけて互い に平行に延びた第１ワイヤー体と第２ワイヤー体から形成されていて、ワイヤー 体の外側端部は互いに接続されており、取付部は、第１のワイヤー体のそれぞれ の内側端部に設けられており、可撓性***は、第２のワイヤー部のそれぞれの 内側端部に互いに接続された更なるワイヤー体によって形成されていていること を特徴とするハンガーとすることによって解決される。 可撓性***が弾力に逆らって移動できることにより、それはハンガーを掛け た後に、取付部の口部が握り手からのハンガーの意図しない解除を妨げるように 閉じた初期状態に再び戻る。 取付部は、好ましくは約６cmの幅を有しており、さらに間隔を開けて延びる２ つのフック体から成る２重フックとなっている。フック体の双方の開放端は、接 続体によって接続されている。取付部の上記好適な幅によって、ハンガーは握り 手上を縦方向に僅かだけしか移動できない。さらに取付部は、その側面端部、即 ちフック体の両者で、握り手上に載せることができ、これによって走行中のハン ガーの前後への揺れは顕著に抑制される。 ハンガーの前後への揺れは、取付部が金属製ハンガーで公知の滑り防止コーテ ィング等の可撓性コーティングを有することによって、さらに減少できる。 好ましくは、このハンガーはワイヤーを湾曲形成したものであり、双方のアー ム部は、それぞれ平行に延びた２つのワイヤー体から形成されており、その外側 端部はＵ字型湾曲部で互いに接続されている。また、それぞれの一方のワイヤー 体の内側端部には、双方のフック体のうちの一方が形成されており、それぞれ他 方のワイヤー体の内側端部は可撓性***を形成する更に別のワイヤー体によっ て互いに接続されている。また、フック体と可撓性***は、可撓性***が取 付部の内側に位置するように形成されている。このハンガーは、単一の長いワイ ヤーから形成した閉じたワイヤー環として形成することができる。さらに、この ハンガーは、例えばＵ字型の湾曲部に重ね溶接(Ueberlappt-Verschweissen)など により２つの部品を溶接したものでもよい。 特に、好ましい実施例では、双方のアーム部の第１と第２のワイヤー体のそれ ぞれの内側端部には、いわゆる襟領域を形成するために上向きに曲げられ、そし て直線状ワイヤー体に接続されており、双方のワイヤー体は、長さ全体に渡って 互いに平行に延びている。この場合、この取付部は、別々に形成される。ここで 、双方のアーム部が、最も短い経路で互いに接続されることによって、このハン ガーは特に安定化する。ハンガー本体を取付部に接続するには、互いに平坦に接 し、互いに接続された２枚のプレートによって行われる。ここで、ワイヤー体の 襟領域は、一方のプレートに押し込められ、取付部の固着端部は、他方のプレー トに押し込められる。そして、形成の終わりにおいて、両方のプレートは、例え ばバチ接続(Schwalbenschwanzverbindung)によって、若しくは溶接または張り付 けによって互いに接続される。 さらに、プレートの両者のうちの一方に、下向きに形成したネクタイ用ハンガ ーを押し込んでもよい。 それぞれのアーム部の平行に延びる双方のワイヤー体の間において、それぞれ のアーム部の側面端部に、はめ込み体がはめ込まれ得る。この場合、可撓性安全 部の弾力を妨げないように、このはめ込み体は、アーム部の側面端部上に限定さ れる。このはめ込み体を使用することによって、水平のズボンブリッジを設ける ことができる。ここで、ズボンブリッジの側面端部ははめ込み体に固定される。 当然、このズボンブリッジは、例えば溶接などの別の方法でアーム部の側面端部 に固定してもよい。 ハンガーを掛けたり外したりするためにアーム部の一方が掴まれる。この場合 、必然的に平行に延びる双方のワイヤー体が押し付けられる。これによって取付 部の内側にある可撓性***も、取付部の口部が開放して移動させることができ る。取付部は、握り手に掛けられてアーム部が離されると、可撓性***は再び 、ハンガーが握り手から外れないように取付部の口部が閉じた初期状態を採るこ とができる。 このハンガーは、木材、プラスチック若しくは金属から製造でき、実用的には ４〜６mmの太さのアルミニウム又は鋼製のワイヤーから湾曲形成される。 本発明の実施例を以下に図面に基づいて説明する。 図１は、斜め上方から見たハンガーの第１実施例である。 図２は、前方の握り手に掛けた図１のハンガーである。 図３は、図２の３−３線における断面図である。 図４は、上方から見た図１のハンガーである。 図５は、本願ハンガーの第２実施例を示す図である。 図６は、中心部分を分離した図５のハンガーを示す図である。 図１〜図４に示す実施例は金属製ワイヤーから成り、閉鎖方法で表したハンガ ーである。このハンガーはアーム部２、３および取付部４を備えたハンガー本体 １を有している。 このアーム部２、３の両者は、１〜２cmの間隔をあけて平行に延びる第１と第 ２の２つのワイヤー体５、６によって形成されており、その外側端部においてＵ 字型湾曲部７によって互いに接続されている。図２において判別できるように、 このアーム部２、３は外側に降下しており、アーム部２、３の内側端部に対する 傾斜角度がより大きくなるように屈曲していて、襟領域が形成されている。 前記第１のワイヤー体５の内側端部には、本質的に平坦な部分に置かれるそれ ぞれフック体８が設けられており、このフック体８はハンガー本体１の長さ方向 に対して、即ちアーム部２、３の外側端部にある湾曲部７の両者の連結線に対し て垂直に置かれる。双方のフック体８の開放端は、ハンガー本体１の長さ方向に 対して平行になっている接続部９によって互いに接続されており、双方のフック 体８と接続部９はともに取付部４を形成している。フック体８はまず第１のワイ ヤー体５の端部から上向きに延び、そして半円形状に湾曲されていて、またフッ ク型部材８の開放端が下向きに形成されている。この場合、この半円形状湾曲は アーム部２、３の両者の第２のワイヤー体６側に向いている。 第２のワイヤー体６の内側端部は、更なるワイヤー体１２によって同様に互い に接続されている。上記更なるワイヤー体１２は、ハンガーに取付部４を接続し て、握り手１１から意図せずして外れるのを防止するものであり、それゆえ安全 部１０を形成する。 特に図３から分かるように、***１０は、取付部４によって掛けられる平面 の略中央にあり、もしくは接続体９に向かうように配置されており、取付部４の 端部すなわち接続体９は、***１０より奥に（下に）置かれるように下向きに 湾曲している。ここでさらに図３から、このハンガーは握り手１１から意図せず して外れ得ず、ハンガーが僅かに持ち上がると***１０は握り手１１の下側に 突き当たることが分かる。握り手１１からハンガーを持ち上げるには、まず双方 のアーム部２、３の双方のワイヤー体５、６が互いに押しつけられた時のみ可能 であり、このようなことは双方のアーム部２、３を手で掴んだ際には多かれ少な かれ生じる。図３でわかるように、逆時計回りに約３０°旋回させた後に、ハン ガーは握り手１１から取り外すことができる。この場合、この旋回は取付部４を 車内側に向け、アーム部２、３の端部の湾曲部７が車のウィンドウに向けるよう にして行われる。 握り手１１にハンガーを掛けるためには操作を逆にするとよい。：これを行う に際して、上端部すなわち取付部４を備えたハンガーは、車内で下向きに約３０ °の角度を持たせ、取付部４の開放端すなわち接続部材９を握り手１１の上で揺 り動かせて、下に引き下ろされる。この時、アーム部２、３を離すことにより安 全部１０は再びその垂直状態に戻る（図３）。 第１のワイヤー体５からフック体８への角度を持って曲げられた部分の間には 開放領域がある。ここには、皮片または織物片によって橋渡しされて、この皮片 または織物片の上には自動車名等のプリントが施されてもよい。この皮片または 織物片のなかには、平面的で折り畳み可能な衣服用ブラシが収納できるポケット が設けられてもよい。 図５および図６の実施例では、このハンガーは同じく金属製ワイヤーから形成 されており、そのハンガー本体１と取付部４はそれぞれ別々のワイヤー体から形 成されている。 また、ハンガー本体１は２つのアーム部２、３を有しており、１〜２cmの間隔 をあけて平行に延びた第１と第２の２つのワイヤー体５、６が形成されており、 その外側端部は湾曲部７によって互いに接続されている。また、アーム部２、３ の両者の傾斜角度は襟領域においてより大きくなっている。ワイヤー体５、６の 両者の内側端部はワイヤー体１２によって互いに接続されて、これも同じく互い に平行になっている。全てに渡ってこのハンガー本体は平行に延びた２本のワイ ヤー体から形成されている。 また、取付部４には２つのフック体８と１つの接続体９が形成されている。そ れぞれのフック体８は、まっすぐなシャフト１３を有しており、その上端部には 略半円形状のフック領域１４が接続されている。シャフト１３の下端１５は互い に曲げられている。 ハンガー本体１および取付部４の接続は、それぞれ中心部分に接続されている プラスチックプレート１６、１８に固着することによって行われる。図６では、 その固着前のこのプレート１６、１８の両者を示している。溝１９の中で折り曲 げられた端部１５を有するシャフト１３の両者は、プレート１８に受け入れられ る。同様に、第１のワイヤー体５のより大きく傾斜した内側端部と、それに結合 したワイヤー体１２は、適切に形成されたプレート１６の溝に収められる。なお 、図６ではこの溝は図示していない。この場合、プレート１６によって下向きに ネクタイ用ハンガー２１も設けられている。プレート１６、１８の両者は略同じ 寸法を有しており、またこれはワイヤー体の全ての襟領域を形成する台形状にな っている。バチ型連結材２０を使用して、プレート１６、１８の両者は結合され て、プレート１６、１８の両者はそれぞれ溝が形成された側面を備えており、互 いに向かい合っている。プレート１８に形成された台形状の溝だけがあり型連結 材２０によって図６で示されており、これに対応する台形状のリブはプレート１ ６の図６で示されていない側面にある。 略半円形状に折り曲げられたフック体８の領域１４は、実用的には可撓性の落 下防止のためのプラスチック被覆が施されており、握り手１１上での移動や前後 への揺れを抑制している。 このハンガーがプラスチックを溶融形成するか木材から製造される場合、アー ム部は固体材料から作製され、それぞれのアーム部は内側端部に刺しこまれる。 第１と第２の尖った部分のそれぞれが互いに接続され、取付部は第１の尖った部 分の接続部分に、図示する実施例の場合、間隔をあけた２つのフック体が形成さ れ、固体材料中に対応領域が形成される。そしてまた、それぞれの尖った部分の 間の結合部分には可撓性***が形成される。アーム部を突き刺すことによって 、取付部の口部を大きくすることができる。この時アーム部は分岐部分に取り付 けられて、握り手にハンガーを掛けたり吊るしたりできるようになり、そのため 必然的に尖った部分の両者は互いに押え付けられる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＣＺ，ＨＵ，Ｊ Ｐ，ＰＬ，ＲＵ，ＵＳ (72)発明者 クレナウエル，カールハンス ドイツ連邦共和国、デー−85304 イルミ ュンステル、プラムバッハ 35 (72)発明者 アイグネル，ヨゼフ ドイツ連邦共和国、デー−85283 ゴッセ ルツハウゼン、ヴォルンツァッヒェル シ ュトラーセ ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．２つのアーム部（２，３）を有するハンガー本体（１）と、前記アーム部（ ２，３）の間にある取付部（４）と、前記取付部（４）の口部にあり、前記取付 部（４）の口部を小さくするとともに、弾力に逆らって前記取付部（４）の口部 を開放して操作できる可撓性***（１０）とを備えた、特に自動車の車内の握 り手に衣服を掛けるためのハンガーであって、 − 前記アーム部（２，３）の双方は、それぞれ間隔をあけて互いに平行に 延びた第１ワイヤー体（５）と第２ワイヤー体（６）から形成されていて、前記 ワイヤー体（５、６）の外側端部は互いに接続されており、 − 前記取付部（４）は、前記第１のワイヤー体（５）のそれぞれの内側端 部に設けられており、 − 前記可撓性***（１０）は、前記第２のワイヤー部（６）のそれぞれ の内側端部に互いに接続された更なるワイヤー体によって形成されていている ことを特徴とするハンガー。 ２．請求項１に記載のハンガーであって、 − 前記取付部（８）は、約６cmの幅を有することを特徴とするハンガー。 ３．請求項１または２に記載のハンガーであって、 − 前記取付部（４）は、２つのフック体（８）から成る２重フックとして 形成されており、その開放端は接続部（９）によって接続されていることを特徴 とするハンガー。 ４．請求項３に記載のハンガーであって、 − 前記ハンガーはワイヤーを湾曲形成したものであり、 − 前記第１のワイヤー体（５）のそれぞれの前記内側端部に前記フック体 （８）の両者のうちの一方が形成されていることを特徴とするハンガー。 ５．請求項１〜３のいずれか１項に記載のハンガーであって、 − 前記ハンガーはワイヤーを湾曲形成したものであり、 − 前記取付部（４、８）および前記第１のワイヤー体（５）の前記内側端 部は中心部材（１６、１８）中にあることを特徴とするハンガー。