JPH11501261A - 単一基材、反復通過式印刷法とこの方法により印刷された基材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 低坪量の連続移動基材(28)が、単一基材、反復通過式印刷法によって印刷される。連続移動基材(28)は、直接印刷される模様を受け取ることなく、印刷ステーション(40)を１回目に通過し、基材の第１回通過部分(46)上で印刷ステーション(40)を反復通過する。この反復通過部分(78)は、直接印刷されるインク模様を有する。基材の直接印刷された反復通過部分(78)を通って貫通したインクが、基材の下側にある１回通過部分(46)により収集され吸収され、これにより印刷装置上にインク溜まりを防ぐことになる。

Description

【発明の詳細な説明】 単一基材、反復通過式印刷法とこの方法により印刷された基材 本発明は基材の印刷法とその方法により印刷された基材とに係るものである。 織布や不織布のような織物に様々な模様や色彩をインク印刷することはよく知 られている。これらの印刷された織物は様々な製品、例えば看護用品に利用され る。看護用品の例としてはおむつ、トレーニング・パンツ、失禁製品等がある。 印刷織物はこれらの製品の審美的外観を高める。 現在のインク印刷法の一つの問題は、織物、特に低坪量の織物ではインクが通 り抜けてしまう、即ち、貫通してしまうということである。低坪量の織物は一般 に薄く、そしてインクを通してしまう多数の小さな隙間、もしくは少数の大きな 隙間を本来含んでいる。インク貫通の問題は、例えば印刷機の圧胴にインクの溜 まりをつくってしまうということである。圧胴上にインクの溜まりができると織 物の印刷の質は劣化し、織物の裏へインクが移ってしまい、そしてインクの溜ま りを取り除くため機械を停止しなければならないので機械の稼働効率が低下して しまう。 この問題は高速印刷の場合一層重大となる。高速印刷ではインクの溜まりは加 速的に形成され、従ってインクの溜まりを取り除くのに機械を停止しなければな らない回数を増大させてしまう。停止回数の増大につれて、始動毎の材料とイン クの消耗も増大する。 インクの溜まりを取り除く一つのやり方は圧胴等にドクターブレードを使用す ることである。作動している機械からドクターブレードでインクの溜まりを取り 除くことはできるけれども、ドクターブレードを使用すると圧胴や織物を支持し ているローラーを早めに摩損させてしまう。このため、まだその時期の来ないう ちに摩損してしまった設備を取り替えなければならないこととなり結局コストを 増大させてしまう。 インクの溜まりを取り除く別のやり方は、織物ローラーと印刷ローラーとの間 に層状の材料を走らせることである。この層状物は貫通したインクを集め、吸収 し、そしてそれを運び去る。これはコストがかかるということがはっきりしてい る。層状物を新しいものに取替えなければならないか、もしくは印刷機に戻す前 にインクを層状物から落としておくかのどちらかをしておかなければならないか らである。 以上から、本発明の目的はインクの貫通を防止し、そして先行技術の欠点を回 避した基材の印刷法とこの印刷法により印刷された基材を提供することである。 この目的は独立請求項１に記載の方法と独立請求項１３と１５とに記載の基材 により達成される。 本発明の別の有利な特徴、様相そして詳細は従属請求項、以下の詳細説明そし て図面から明かとなる。これらの請求項が意図していることは、本発明を総括的 に記述し、非限定的に解釈する最初のアプローチであるということである。 本発明の一形態において、連続して動く基材を準備し、この連続移動基材の一 部分を、印刷することなく印刷ステーションに１回通過させ、連続移動基材の該 部分を印刷ステーションに戻し、該印刷ステーションを１回通過する連続移動基 材の他の部分の上に、反復通過させ、印刷ステーションを反復通過する連続移動 基材の前記部分にインク印刷する、段階を含む、基材を反復通過させて印刷する ための方法が提供される。 本発明の別の形態において、一対の対向する面と、該表面の一方に反復通過式 印刷により印刷された模様とを含む印刷された基材が提供される。 更に本発明の別の形態において、印刷された基材を作る方法では、連続して動 く基材を準備し、この連続移動基材の一部分を、印刷することなく印刷ステーシ ョンに１回通過させ、連続移動基材の該部分を印刷ステーションに戻し、該印刷 ステーションを１回通過する連続移動基材の他の部分の上に、反復通過させ、印 刷ステーションを反復通過する連続移動基材の前記部分にインク印刷する、段階 を含む、基材を反復通過させて印刷する、段階を含む方法によって製造される印 刷された基材を提供する。 上述に説明した、またその他の本発明の特徴、利点そしてそれらの実施、そし て本発明それ自体も、添付図を参照しての以下の説明から明かとなり、そして理 解されよう。 図１は、従来の印刷装置の一部を破断して示す横断面図である。 図２は、図１の装置によって印刷された低坪量の基材の断片図である。 図３は、本発明の原理に従って作動する１装置の概略図である。 図４は、図３の中央の圧胴の一部分を破断して示す横断面図である。 図５は、本発明の原理に従って印刷された低坪量の基材の破断図である。 多くの従来の基材の印刷法において、基材へ加えられるインクの部分は基材を 通り抜け、そして例えば圧胴の表面に溜まる。これを「貫通」と呼び、これがあ ると圧胴の上にインク溜まりが生じる。この貫通とインク溜まりこそが、織物の 印刷の質を劣化し、織物の裏面へインクを移してしまい、そしてインクの溜まり を取り除くための機械停止による稼働効率の低下をもたらしている。更にインク の貫通によって基材に様々な望ましくない印刷効果が現れる。例えば、色彩の汚 れ、模様の滲み、印刷のズレなどが生じる。これらの望ましくない印刷効果は消 費者にとって喜ばしいものではなく、製品の品質と性能の低下とを印象づけるこ とになる。 図１と図２を参照すると、基材１０が中央圧胴１２より支持され移送される従 来の印刷技術を示している。基材１０は、印刷面１４と支持面１６とを有する。 インク模様１８が一連の印刷シリンダ（図示せず）によって基材１０の印刷面１ ４に印刷された。説明をわかりやすくするために、図１では基材１０、圧胴１２ 及びインク模様１８がわずかに離れているが、実際は、これらは接触しており、 基材１０の支持面１６は圧胴１２と接触しており、インク模様１８は基材１０の 印刷面１４と接触している。 インク２０（図１参照）が、インク模様１８を形成するために印刷面１４上に 印刷された。しかしながら、基材１０は、インク貫通の本質的な性質と印刷装置 上に溜まるインクの溜まりとを有するので、所定部分のインク２０が、印刷面１ ４と支持面１６とを通過するようになる。従って、インクは、中央の圧胴１２の 表面２４上にインクの溜まり２２として堆積される。この貫通のために基材１０ の印刷の質が劣化し、インクを支持面１６に移し、インクの溜まりを圧胴１２か ら取り除くのに必要とされる機械の停止時間のために機械の稼働効率が低下して しまう。インクを貫通させる本質的な性質を有する基材１０の１例は、約２０グ ラム／平方メートルか、それ以下の坪量を有する不織基材である。 図２は、中央の圧胴１２上のインクの溜まりから従来の印刷技術において発生 する結果を表す。図２において、インク模様１８は、車両の形態すなわちデザイ ンである。インク２０が圧胴１２の表面２４に堆積され、支持面１６上（図１参 照）に移されるといった目に見える効果によって質の劣化したインク模様１８を 表す。インクの貫通により、色彩の汚れ、模様の滲み、印刷のズレ等といった様 々な印刷効果が生じる。明らかに、これらは、見た目にもきれいなものでなく、 製品の質と性能が劣化していることを感じさせるといった好ましくない影響が極 めて多くなる。 図３は、本発明の原理により作動する装置２６を表しており、該装置２６は、 インクの溜まりを実質的に取り除くことのできる２回通過式のような反復通過法 によって基材を印刷するようになっている。「基材」とは不織布もしくは織布、 多孔性フイルム、インク透過性のフイルム、紙もしくはこれらを組み合わせた複 合物を含んでいるが、それらに限定されるものではない。不織基材は、坪量が１ 平方メートル当たり約２０グラムに等しいか、もしくはそれ以下であると“低坪 量”であると考えられる。不織不基材以外の基材の場合は、インクが貫通する本 質的な性質を有しており、インクの溜まりが印刷装置に生じる場合には、低坪量 であると考えられる。 本明細における印刷に関連して用いられる“模様”とは、デザイン、マーク、 図柄、認識コード、図形、言葉、イメージ等を含むが、これらに限定されるもの ではない。 経済効果、高速そして高品質の観点から見てバランスのとれたフレキソ印刷を 本発明に採用するのが望ましい。この印刷法は、低坪量の基材、例えば低坪量の 不織ウェブをその基材の柔らかな触感を保ちながら印刷するのに適している。フ レキソ印刷は所与の基材へ模様を運ぶためのしなやかな浮き彫りのゴムもしくは 感光性樹脂プレートを使用する印刷技術である。このしなやかなプレートが粘性 の低いインクを直接基材に運ぶのが典型である。粘性の低い適当なインクの例は 、体積比で約５０％までのアセテート、そして体積比で約７５％までのグリコー ルエーテルから成る溶剤ブレンドと無触媒ブロックウレタン樹脂とから成るイン クを含む。この溶剤ブレンドは体積比で約１０％までのアルコールを含んでいて もよい。 適当なアセテートはエチル・アセテート、Ｎ−プロピル・アセテート、Ｎ−ブ チル・アセテート、イソプロピル・アセテート、イソブチル・アセテート、ブチ ル・アセテート、そしてそれらのブレンドである。 適当なグリコール・エーテルは、エチレン・グリコール・モノプロピル・エー テル、エチレン・グリコール・モノブチル・エーテル、ジエチレン・グリコール モノメチル・エーテル、ジエチレン・グリコール・モノプロピル・エーテル、プ ロピレン・グリコール、モノメチル・エーテル、およびこれらのブレンドとを含 む。 適当なアルコールはエチル・アルコール、イソプロピル・アルコール、Ｎ−プ ロピル・アルコール、そしてそれらのブレンドを含む。 本発明に使用するのに適したインクの詳細については、本発明の譲受人へ譲渡 され、本文中にもその内容が参照されている米国特許出願番号第０８／１７１， ３０９号（１９９３年１２月２０日出願）を参照されたい。 様々なフレキソ印刷を本発明で使用するのが望ましいが、その中の２つの設計 では、センター・インプレッション型とスタック型の構造を含む。 フレキソ印刷法で使用できるタイプのプレートは、デラウエア州、ウイルミン トン在住のＥ．Ｉ．デユポン・ド・ネマース アンド カンパニー インコーポ レーテッドからデユポン・シレル（登録商標）ＨＬ，ＰＱＳ，ＨＯＳ，ＰＬＳそ してＬＰの名称で市販されているプレートを含む。他の適当なプレートは、ニュ ージャージー州、クリフトンのＢＡＳＦとジョージア州アトランタ在住のＷ．Ｒ ．グレースから市販されている。 フレキソ印刷法が望ましいけれども、他の印刷装置やその組み合わせも本発明 に採用できるものと考える。これらの他の印刷装置は、スクリーン印刷装置、凹 版印刷ロールを使用しているグラビア印刷装置、そしてノズルが噴霧したインク 粒子を静電荷により選択的に偏向して基材に所望の模様を形成するインク・ジェ ット印刷装置を含む。これらの装置に使用されるインクの粘性率は約１０センチ ポイズに等しいか、それより小さいのが好ましい。 本発明の単１基材、反復通過式印刷法は基材を連続的に印刷するプロセスであ る。本発明の一つの特徴は、単一の基材のみが使用され、これ自身を“バックア ップ”材料として用いて、印刷装置上のインク溜まりを実質的に排除することに ある。従って、印刷装置上のインク溜まりを排除することによって、本発明は、 印刷模様の品質を改善し、製造コストを減少させる。 図３を参照すると、移動基材２８が、第１次の巻出し機３０から２つのアイド ラローラー３２、３４を通過してステアリングセクション３６に連続して供給さ れる。ステアリングセクション３６は、基材２８と印刷ステーション３８、より 詳細には回転可能な中央圧胴４０と正しく横方向に整列するように維持する。基 材２８は、ステアリングセクション３６から、回転可能な中央圧胴４０の面４４ と接触するように基材２８を保ったり、維持するニップ圧ローラ４２を通る。基 材２８が、回転可能な中央圧胴４０によって印刷ステーション３８を通って移送 され、印刷ステーション３８を最初に通るときに、基材２８は、印刷シリンダ７ ６によって直接印刷されるインク模様を受け取らない。印刷シリンダ７６により 直接印刷されるインク模様を受け取らないで、印刷ステーション３８を最初に通 過しつつある連続移動基材２８の所定部分を、１回通過部分４６という。 本分野においてよく知られている手段で回転できる回転可能な中央圧胴４０か ら、基材２８は、一連のアイドラローラ５０、５２、５４、５６を通って続き、 巻出し機３０のまわりを囲むことができる。本明細書におけるアイドラローラの 目的は、装置２６を通る正しい通路に基材２８を保つことである。本発明は、反 復通過の方法で単一の基材を用いるために、装置２６が最適な速度範囲、好まし くは約２．５ｍ／ｓから約１０．２ｍ／ｓ（約５００から約２，０００フィート ／分）で作動でき、インク溜まりに起因する停止がほぼなくなるので、長期間稼 働できる。図示していないが、基材２８の引っ張り力が、本分野における当業者 によく知られているように、速度制御装置へのフィードバックを備えた電磁空気 式ダンサーロール、もしくは変換ローラによって制御できる。 アイドラローラ５６を通過後、基材２８は、一連の補正ローラ６６、６８、７ ０を有する補正ローラセクション６４に続く。補正ローラセクション６４の作動 と機能は、印刷装置の分野において公知である。このような補正ローラセクショ ン６４の１つが、イリノイ州、ダンビル在住のハールトロンから商業的に入手可 能である。補正ローラセクション６４は、１回通過部分４６の貫通模様を、次に 続く、インク模様で直接印刷される基材２８の部分と正確に見当合わせする。こ の見当合わせ段階については、さらに以下に記載する。この後、基材２８がアイ ドラロー７１を通過し、基材２８を回転可能な圧胴４０と横方向に整列させる第 ２のステアリングセクション７２に進む。ニップ圧ローラ７４が基材２８の１回 通過部分４６と一連の印刷シリンダ７６との間に基材２８を保持し保つ。図３に おいて、回転可能な中心圧胴４０の左側に３個、右側に３個の状態で、６個の印 刷シリンダ７６が示されている。本発明に従って採用される印刷シリンダ７６の 数は、これよりも少なかったり多く、印刷シリンダ７６のそれぞれは、別のシリ ンダ７６によって印刷される色と同じか、または異なる色で印刷できる。 図３ と図４を参照すると、１回通過部分４６と印刷シリンダ７６との間に配置された 基材２８の部分は２回通過部分７８と言われる。何故ならば、印刷ステーション ３８を２回通るからである。１回通過および２回通過部分を参照しているが、本 発明は、基材２８は、インク模様が直接印刷されることなく２回以上印刷ステー ション３８を通って繰り返し通過してもよいと考える。直接印刷しないことと直 接印刷すること、との様々な組合せが本発明によって考えられる。 図４を参照すると、基材２８の１回通過部分４６が中央圧胴４０の表面４４と 基材２８の２回通過部分７８との間に配置されている。２回通過部分７８は、１ 回通過部分４６に近接した支持表面８０と、印刷シリンダ７６（図３参照）に面 する印刷面８２とを含む。次いで、印刷シリンダ７６は印刷面８２にインク模様 ８４を印刷する。図４に示すように、インク８６は、基材２８の２回通過部分７ ８の空間すなわち間隙（図示せず）を貫通する。基材２８は、本明細書に定義し たように低坪量材料であるので、インク８６は２回通過部分７８を移動、すなわ ち貫通する。２回通過部分７８を通るインク貫通８８は、下側にある１回通過部 分４６によって収集、すなわち吸収され、シリンダ４０の表面４４にインクの溜 まりが形成できないようになる。 印刷ステーション３８を通過した後、基材２８はトンネル４８に続き、一連の ローラ９０、９２、９４、９６、９８を過ぎる。トンネル４８において、基材２ ８と該基材に印刷されたインクを乾燥させるのに適した温度と空気の流れに曝さ れる。 あるいは、またはさらに、トンネル４８は、放射線硬化インクに関して用いら れる放射線硬化ユニットであってもよい。放射線硬化方法の例は、超音波硬化、 電子ビーム硬化、赤外線硬化などを含む。 トンネル４８を通過した後、基材２８は、該基材の温度を周囲温度にまで下げ るために基材２８を冷却する一対のチルロール１００、１０２に進む。 この後、基材２８は、アイドラローラ１０４を過ぎて第一次巻き戻し機１０６ に進み印刷された基材２８を巻き戻し、次の移動と処理に備える。 図５を参照すると、基材２８は、該基材２８上に印刷されたインク模様８４が 示されている。視覚的に認識できるインク溜まり２２を有するインク模様１８に 対し、本発明は、視覚的に認識できないインク溜まりのないインク模様を形成す る。 インク模様を印刷するのに用いられるインクと、基材２８が形成される材料と に基づいて、１回通過部分４６のインク貫通８８（図４参照）は裸眼で視覚的に 認識できたり、できなかったりする。しかしながら、インク貫通８８が１回通過 部分４６上で視覚的に認識されない場合には、補正ローラセクション６４（図３ 参照）は、１回通過部分４６を貫通したインク模様を、１回通過部分４６が２回 通過部分７８として印刷ステーション３８を２回目に進むときに１回通過部分４ ６上に直接印刷されるインク模様８４と合わせることができる。色彩とともにイ ンク貫通８８が直接印刷されたインク模様８４と一致する。インク貫通８８を見 当合わせすることによって、インク模様８４の明確さと鮮明さが保たれ、印刷さ れていない領域の好ましくないゴーストイメージが実質的に排除されることにな る。 上述したように、基材２８は、織布、不織布もしくは織物でよいが、ポリオレ フイン系のウエブであるのが望ましい。ポリオレフイン系のウエブは織材料、不 織材料、編んだ物そしてポリオレフイン系のポリマーを用いた多孔性フイルムを 含むが、これらに限定されるものではない。このようなポリオレフインの例はポ リプロピレンとポリエチレンであり、密度の低いもしくは高い、そしてリニアー 密度の低いポリエチレンを含む。 しかしながら、本発明はこれらの種類のポリオレフインに限定されるものでは なく、すべての種類のポリマー、コポリマーそして自然繊維を包含する。織物の 場合、これらの材料を連続繊維にして、その繊維を織って布地にする。不織布の 場合、繊維は一般に長い、連続した繊維例えばスパンボンド繊維であり、又は通 常カーディングされたウェブに使用されるような短いステープルファイバーでよ い。これらの繊維を溶融吹き出しにより所望のウエブにしてもよい。このような ポリマーもしくはコポリマーを押し出し、流延し、もしくは吹き出してその後本 発明に従って使用するフイルムにする。本発明に使用するに適当な他の不織布は 乾式堆積、湿式堆積、溶液スパン繊維ウエブ等である。 本発明に従って使用される繊維は全体を通して同じポリマーもしくはコポリマ ー組成を有するという点で「真っ直ぐな」繊維である。繊維はマルチポリマーも しくはマルチコンポーネント・ファイバー、例えば少なくとも一つの要素がポリ オレフインである二成分繊維、例えば、ポリオレフインのシースとポリプロピレ ンのコアから成る繊維、もしくはポリエチレンのシースとポリエステルのコアか ら成る繊維でもよい。シース／コアの繊維構成に加えて、他の適当な繊維断面の 例としては、隣合う形態、点在形態そして偏心繊維形態がある。更に、断面が円 形ではない。例えばＹやＸの形の繊維も使用される。 繊維又はウエブは他の要素又は処理を有してもよい。例えば、接着剤、ワック ス、流れ調整剤、処理補助剤及び他の添加物を繊維またはウエブの形成中に使用 してもよい。更に、顔料を繊維に加えて色を変えてもよいし、他の添加剤を構成 要素に加えて繊維もしくはウエブに伸縮性を持たせてもよい。最後に、「真っ直 ぐな」繊維と二成分繊維などの繊維を混ぜ合わせて本発明に使用するに適した不 織布もしくは織布を形成してもよい。 印刷基材それ自体で使用できるが、多層構成として、例えばフイルムまたは織 布又は不織布の層状物としても使用できる。このような多層構成の例は、フイル ム／不織布層、不織布／不織布層、例えばスパンボンド／メルトブロー／スパン ボンドの三層構造のものを含む。このような多層構成を利用することにより様々 な特性を層状物に与えることができ、そのような特性として呼吸性又は液体不浸 透性がある。 不織布、例えば不織ポリオレフイン繊維ウエブを形成するとき、繊維の大きさ と坪量をその使用目的に合うよう変えることができる。看護用品と医療用布では 典型的な繊維寸法は約０．１デニール乃至約１０デニールの範囲にある。 本発明を好ましい実施例について説明したが、この実施例を変更することは可 能である。本願は本発明の原理を利用している変更、均等、適応などすべてをカ バーすることを意図しているのであり、そのような変更等は本発明の技術分野で 周知もしくは慣用の実施に含まれるのであって、また請求の範囲に含まれるもの である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 コンラッド ダニエル ジェームズ アメリカ合衆国 テネシー州 37129 マ ーフリーズボロ ウェックスフォード ド ライヴ 1622 (72)発明者 クチェロヴスキー ジョセフ エス アメリカ合衆国 ペンシルバニア州 19115 フィラデルフィア ウィングチッ プ ロード 9937

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．連続移動基材(28)を準備し、 該連続移動基材(28)の一部(46)を、直接印刷することなく印刷ステーション (40)に１回通過させ、 前記連続移動基材(28)の一部(78)を前記印刷ステーション(40)に戻して、該 印刷ステーション(40)を１回通過する前記連続移動基材(28)の別の部分(46)上に 、反復して通過させ、 前記印刷ステーション(40)を反復通過する前記連続移動基材（28）の前記部 分(78)上にインク印刷する、 段階からなる単一基材、反復通過式印刷法。 ２．前記反復通過部分(78)を貫通するインクを前記１回通過部分(46)上に収集す る段階からなることを特徴とする請求項１に記載の方法。 ３．前記反復通過部分(78)と前記１回通過部分(46)とを見当合わせする段階を含 むことを特徴とする請求項１または２に記載の方法。 ４．前記連続移動基材(28)を前記印刷ステーション(40)と横方向に揃える段階を 含むことを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載の方法。 ５．前記基材(28)を乾燥させる段階をさらに含むことを特徴とする前述の請求項 のいずれかに記載の方法。 ６．前記基材(28)を冷却する段階を含むことを特徴とする前述の請求項のいずれ かに記載の方法。 ７．前記基材を放射線硬化する段階を含むことを特徴とする前述の請求項のいず れかに記載の方法。 ８．前記印刷は、フレキソ印刷であることを特徴とする前述の請求項のいずれか に記載の方法。 ９．前記印刷は、グラビア印刷であることを特徴とする前述の請求項のいずれか に記載の方法。 10．前記印刷は、インクジェット印刷であることを特徴とする前述の請求項のい ずれかに記載の方法。 11．前記基材(28)は、約20グラム/平方メートルか、それ以下の坪量を有するこ とを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載の方法。 12．前記基材(28)は、不織繊維ウェブであることを特徴とする前述の請求項のい ずれかに記載の方法。 13．一対の対向する面(80,82)を備える基材(28)と、 反復通過式印刷によって該表面(80,82)の一方上に直接印刷されたインク模 様と、 からなる印刷された基材。 14．前記基材(28)は、約20グラム/平方メートルか、それ以下の坪量を有するこ とを特徴とする請求項１３に記載の基材。 15．請求項１乃至１２のいずれかに従った方法により得られる、特に請求項１３ または１４に従って印刷された基材。