JPH11500255A - 多数のトラックに対するヘッドの位置決め - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 記録担体（１）上にトラックの縦方向において互いに平行に走る複数のトラック（Ｔ₁,Ｔ_n）に対して、ヘッド（34）を位置決めするための装置が開示されている。第１及び第２トラック（Ｔ₁,Ｔ₂）は、それらの中に記録された特定の周波数の第１及び第２追跡信号（Ｓ₁,Ｓ₂）を有して、且つ第３及び第４トラック（Ｔ_n-1,Ｔ_n）はそれらの中に記録された特定の周波数の第３及び第４追跡信号（Ｓ_n-1,Ｓ_n）を有している。この装置はこれらの追跡信号を読み取るためのヘッド（34）と、第１及び第２追跡信号（Ｓ₁,Ｓ₂）に応答して第１制御信号を発生するため、及び第３及び第４追跡信号（Ｓ_n-1,Ｓ_n）に応答して第２制御信号を発生するための制御信号発生器手段（36，38）とを具えている。前記の縦方向を横切る方向にヘッド（34）を動かすための位置決めユニット（40，42）は、それぞれ第５及び第６トラック（Ｔ_a，Ｔ_z）上へヘッド（34）を位置決めするように、前記第１及び第２制御信号を受け取るため、及び前記第１及び第２制御信号に応答してヘッドを動かすための入力端子を有している。前記横切る方向におけるヘッド（34）の位置を検出するための位置検出ユニット（48，49，56）は、それぞれ前記第５及び第６トラック（Ｔ_a，Ｔ_z）上へヘッド（34）が位置決めされた場合に、第１及び第２位置信号を供給するための出力端子（58）を有している。動作の較正モードにおいては、第５及び第６トラックの位置が捜し出されて且つ発生された第１及び第２位置信号がメモリ（60）内に記憶される。

Description

【発明の詳細な説明】 多数のトラックに対するヘッドの位置決め 本発明は、記録担体上のトラックの縦方向において互いに平行に走る複数のト ラックに対してヘッドを位置決めするための装置に関するものであり、前記の複 数のトラックのうちの第１及び第２トラックはそれらの中に記録された第１及び 第２追跡信号を有し、前記複数のトラックのうちの第３及び第４トラックはそれ らの中に記録された第３及び第４追跡信号を有し、該装置は ‐ それぞれ前記第１、第２、第３及び第４トラックから第１、第２、第３及び 第４追跡信号を読み取るための手段と、 ‐ 記録担体から読み取られた第１及び第２追跡信号に応答して第１制御信号を 発生するため、及び記録担体から読み取られた第３及び第４追跡信号に応答して 第２制御信号を発生するための制御信号発生器手段と、 ‐ 前記縦方向を横切る方向にヘッドを動かすための位置決め手段であって、該 位置決め手段は前記第１及び第２制御信号を受け取るため、及び前記第１及び第 ２制御信号に応答して、ヘッドがそれぞれ第５及び第６トラック上へ位置決めさ れるような前記の横切る方向における方法で、前記記録担体上の情報信号を記録 するための記録装置へ、及び前記記録担体から情報信号を再生するための再生装 置へ、ヘッドを動かすための入力端子を有している位置決め手段と、 を具えている。 冒頭部分に記載されたような装置は米国特許明細椎第4,318,141 号、この明細 書の終わりに与えられる関連文書の表内の文書D1から既知であり、且つ記録担体 上の第５及び第６トラック内に情報信号を記録するための記録装置に、又は記録 担体上の第５及び第６トラックから情報信号を再生するための再生装置に適用さ れる。 追跡信号はこの記録担体上で互いに平行に存在するトラック内に深く予め記録 されている。後の記録ステップにいて、情報信号は第１トラック上に半分が存在 し第２トラック上に半分が存在する第５とラック内に記録される。第５トラック が情報により完全に満たされてしまい且つヘッドが前記のトラックの一端に到達 した場合に、そのヘッドは第６トラック内の情報の記録のために第６トラックの ようなもう一つのトラックへ切り換えられる。第６トラックは第３トラック上に 半分が存在し且つ第４トラック上に半分が存在している。この第２トラックと第 ３トラックとは同じトラックであってもよいので、第５及び第６トラックはその 記録担体上で互いに直接隣接して置かれる。後の再生ステップにおいて、ヘッド を前記第５及び第６トラック上に位置決めすることにより、この情報信号は第５ 及び第６トラックから読み取られ得る。 本発明は改善されたヘッド位置決め装置を提供することをねらっている。本発 明による装置は、その装置が更に、 ‐ ヘッドがそれぞれ前記第５及び第６トラック上へ位置決めされる場合に、第 １及び第２位置信号を供給するための出力端子を有する、前記の横切る方向にお いてヘッドの位置を検出するための位置検出手段と、 ‐ 前記第１及び第２位置信号を記憶するためのメモリ手段と、 を具えること、動作の較正モードにおいて、制御信号発生器手段が前記第５トラ ック上へヘッドを位置決めするように前記第１及び第２追跡信号に応答して第１ 制御信号を発生するために適合され、メモリ手段は前記位置検出手段により発生 された第１位置信号を記憶するために適合され、制御信号発生器手段は更に前記 第６トラック上へヘッドを位置決めするように前記第３及び第４追跡信号に応答 して第２制御信号を続いて発生するために適合され、メモリ手段は前記位置検出 手段により発生された第２位置信号を続いて記憶するために適合されていること を特徴としている。 本発明は以下の認識に基づいている。（第５トラックのような）一つのトラッ クから（第６トラックのような）もう一つのトラックへのヘッドの切換は、その ヘッドがそのトラックを横切る方向において再位置決めされる必要があることを 意味している。特に第５及び第６トラックが互いに隣接していない状態において は、ヘッドはそれが第６トラックヘ到達する前に粗い再位置決めステップにおい て１個又はそれ以上のトラックを横切らねばならない。次に、第６トラック上に 粗く位置決めされた後に、第３及び第４トラック内に記録された第３及び第４追 跡信号が検出されるので、粗い再位置決めステップに続く細かい再位置決めステ ップにおいては、そのヘッドが読み取られた第３及び第４追跡信号から発生され た第２制御信号を用いて第６トラック上に位置決めされ得る。従来技術のヘッド 位置決め装置においては、ヘッドの再位置決めは、ヘッドが第６トラック上に最 終的に位置決めされる前に比較的長い時間間隔を必要とし得る。 本発明よると、動作の較正モードにおいて、第５及び第６トラックの位置が決 定され且つそれらの位置に対応する位置信号がメモリ内に記憶されるので、粗い 再位置決めステップにおいては、メモリ内に記憶された位置信号が第６トラック 上にヘッドを迅速且つ正確に位置決めするために用いられ得る。 情報信号が記録された（又はされるはずの）２個の最も外側のトラックのよう な、２個のトラックだけの位置を検出できる。その時中間トラックの位置は補間 を用いて得ることができる。一方、情報信号が記録される（又はされるはずの） 全部のトラックの位置が較正モードにおいて検出され得て、対応する位置信号が メモリ内に記憶される。 更に、記録又は再生の間の追跡は、追跡信号を用いるのみならず、ヘッドが特 定トラック上へ位置決めされた場合に位置検出手段により供給される位置信号の 毎回二つの連続するサンプル値の間の差と関係を有する差信号をも用いて、ヘッ ドの位置を動的に制御することにより改善され得る。 本発明のこれらの態様が以下の図面記載内に記載された実施例から明らかにな り、且つ本発明の他の態様が以下の図面記載内に記載された実施例を参照して更 に解明されるであろう。その図において、 図１は追跡信号を設けられた記録担体の一実施例を示し、 図２は記録担体の全長にわたって記録担体を図式的に示し、 図３はトラック内に記録されるような追跡信号の一例を示し、 図４は位置決め装置の一実施例を具えている記録装置の一例を示し、 図５は記録担体の上に記録された情報を有する記録担体を示し、 図６は本発明による装置のもう一つの実施例を示し、且つ 図７は図４及び図６の装置における信号組み合わせユニットの一実施例を示し ている。 図１は記録担体２の一実施例を示している。その記録担体の一部分のみが示さ れている。その記録担体２上に、トラックＴ₁，Ｔ₂，…，Ｔ_n-1，Ｔ_nが存在する 。トラックはそれらの縦方向において互いに平行に走っている。第１追跡信号Ｓ₁ はトラックＴ₁内に記録された。第２追跡信号Ｓ₂はトラックＴ₂内に記録された 。第３追跡信号Ｓ₃はトラックＴ₃内に記録された。第ｎ追跡信号Ｓ_nはトラック Ｔ_n内に記録された。 追跡信号は、その記録担体上に後で記録されるであろう情報信号の周波数成分 と比較して、比較的低い周波数の信号である。追跡信号の周波数は比較的低いの で、それらの追跡信号は、情報信号の後の記録が追跡信号の消去にならないよう に、記録担体内に深く記録されるだろう（あるいは記録された）。二つの隣接す るトラック内の追跡信号は異なる周波数を有してもよい。しかしながら、好適に は、追跡信号は同じ周波数を有し、且つ隣接するトラック内の追跡信号は異なる 位相を有している。もっと明確に言えば、隣接トラックの追跡信号間の位相差は 180°である。 それらのトラックは、トラック間の案内帯無しに、隣り合って横たわって、示 されている。しかしながら、案内帯がトラック間に存在してもよい。その案内帯 は記録された情報信号を具えているデータトラックが追跡信号を具えている二つ の隣接するトラック間において適合するほど広くてもよい。 図２は、今やその全長にわたって図式的に、再び記録担体２を示している。こ の記録担体２の開始端部はBOT(beginning-of-tape)により示され、且つ最終端部 はEOT(end-of-tape)により示されている。導入部分(LEAD-IN)と導出部分(LEAD-O UT)とは、それぞれこの記録担体の開始端部(BOT)と線１₁との間及びこの記録担 体の最終端部(EOT)と線１₂との間であると図示されている。情報信号を記録する ためのデータ範囲(DATA AREA)はこの記録担体２の導入部分(LEAD-IN)と導出部分 (LEAD-OUT)との間で利用できる。 図３はそれぞれトラックＴ₁，Ｔ₂及びＴ₃の線１₁と１₂との間のデータ範囲位 置内に記録されたような追跡信号Ｓ₁，Ｓ₂及びＳ₃の一例を示している。図３は 特定周波数と波長Ｌとを有する正弦波の形でトラックＴ₁内の追跡信号を示して いる。この正弦波のデューティサイクルは、正常な正弦波に対して普通の ように、１／２である。このデューティサイクルはしかしながら１／２と異なっ てもよい。 図３は更に特定周波数と波長とを有する正弦波の形での追跡信号Ｓ₂を示し、 それらはこの例においては追跡信号Ｓ₁のそれぞれ周波数と波長とに等しい。追 跡信号Ｓ₂は、それの位相が追跡信号Ｓ₁の位相から 180°だけ異なることで、追 跡信号Ｓ₁と異なっている。言い換えれば、追跡信号Ｓ₂は追跡信号Ｓ₁と極性に おいて異なっている。図３は特定周波数と波長とを有する正弦波の形での追跡信 号Ｓ₃も示しており、それはこの例においては追跡信号Ｓ₁のそれぞれ周波数と波 長とにも等しい。この追跡信号Ｓ₃はそれの位相が追跡信号Ｓ₂の位相から 180° だけ異なることで追跡信号Ｓ₂と異なっている。言い換えれば、追跡信号Ｓ₃は追 跡信号Ｓ₂と極性が異なり、且つ従って追跡信号Ｓ₁と等しい。 図４は、記録担体上に前もって記録された図３に示された追跡信号を有する、 図１及び２の記録担体１上に情報信号を記録するための装置の一実施例を示して いる。図５はいかにして情報信号が記録担体１上に記録されるかを示している。 トラックＴ_aはトラックＴ₁及びＴ₂のような追跡信号の二つの隣接するトラック 間の境界線上に正確に記録される。トラックＴ_bは追跡信号の二つの隣接するト ラックＴ₂及びＴ₃間の境界線上に正確に記録される。トラックＴ_zは追跡信号の 二つの隣接するトラックＴ_n-1及びＴ_n間の境界線上に正確に記録される。図４の 装置は情報信号を受け取るための入力端子30を有している。この入力端子は、情 報信号をこの記録担体１上に記録するのに適するフォーマットに変換する、フォ ーマッタユニット32の入力端子へ結合されている。フォーマッタユニット32の出 力端子は、書込／読取ヘッド34を具えている書込ユニット33へ結合されている。 フォーマットされた情報信号は書込／読取ヘッド34へ供給され、且つ記録担体１ 上のトラックＴ_a，Ｔ_b，…，Ｔ_zのうちの１個内へ記録される。図４に示されよ うな記録担体は、図面の平面と垂直な方向に輸送されるように考えられる。この 記録担体１はそれの幅の一部分のみにわたって図４に示されている。 このヘッド34はトラックＴ₁及びＴ₂内に記録された追跡信号を読み取るために 更に適合される。この追跡信号は、追跡信号の特定周波数と等しい中心周波数に よる帯域通過濾波特性を有するフィルタユニット36へ供給される。この追跡信 号の周波数はフォーマットされた情報信号の周波数内容に対して比較的低いので 、フォーマットされた情報信号をトラックＴ_a内へ書き込んでいる間に、Ｔ₁及び Ｔ₂のような二つの隣接するトラックから、追跡信号を読み取ることが可能であ る。 発生器ユニット38がヘッド34により読み取られた追跡信号に応答して制御信号 を発生するために存在する。この制御信号が制御信号組み合わせユニット52の入 力端子50へ供給される。その組み合わせユニット52の出力端子54が、アクチュエ ーターユニット40の入力端子へ結合された端子ｃを有する、スイッチSWの端子ｂ へ結合されている。このアクチュエーターユニット40が、ヘッド34が上に取り付 けられた可動装置42を動かす。この可動装置はあらゆる形を有し得る。装置の一 つの好適な態様は、関連する文書表のうちの文書D2である、本出願人の名前で先 に出願されたが、まだ出版されていない、欧州特許出願第95202926.2号に記載さ れている。ここで必要なら、この欧州出願が本出願における参照文献として組み 込まれると考えられる。 この記録装置はトラックを横切る方向、すなわち、矢印46により与えられる方 向においてヘッド34の位置を検出するための位置検出器44を具えている。この位 置検出器44は、可動装置42へ強固に結合された、フェライトのような、固い？磁 気材料の細長い部材48を有している。その細長い部材48は静止したインダクタン ス49の巻線の内側に置かれている。そのインダクタンス49の２個の端子が発振器 回路56へ結合されている。その発振器回路56はインダクタンス49のインダクタン ス値に依存する周波数により発振し、且つ発振器回路56の周波数と関係を有する それの出力端子58において出力信号を供給する。ヘッド34がトラックを横切る方 向に動く場合に、細長い部材48が動き且つ更にインダクタンス49の巻線内へ進入 するか、あるいはインダクタンス49の巻線から外側へ動かされる。結果として、 発振器回路56の発振器周波数は変化する。その結果、発振器回路56の出力信号は かくしてトラックの横方向において見た、ヘッド34の位置と関係を有する。 発振器回路56の出力端子58は、差分回路62の入力端子へと同時にメモリ60の入 力端子へ結合されている。メモリ60の出力端子はスイッチSWの端子ａへ結合され て、且つ差分回路62の出力端子は組み合わせユニット52の第２入力端子64へ結合 されている。 最初に、単独での追跡信号に基づいた、トラック上へのヘッド34の位置決めを 説明しよう。それは、スイッチSWがそれの位置ｂ−ｃにあると想定されること、 及び発振器回路56と差分回路62とを介する制御ループが不活性であることを意味 している。 ヘッド34がトラックＴ₁とＴ₂との正確に中間に置かれた場合には、等振幅であ るが逆位相の追跡信号がトラックＴ₁とＴ₂とから読み取られる。その結果、実質 的零振幅信号が発生器ユニット38へフィルタ36により供給される。その発生器ユ ニット38がフィルタ36により加えられた信号に応答してアクチュエーターユニッ ト40へ制御信号を供給する。ヘッドが二つのトラックＴ₁とＴ₂との正確に中間に 置かれている、前述の状態においては、ヘッド34の再位置決めは必要ではない。 ヘッドがトラックＴ₁の大きい部分に対して置かれている場合には、トラックＴ₁ から読み取られた追跡信号はトラックＴ₂から読み取られた追跡信号よりも大き い振幅を有するだろう。このことは、非零振幅信号が発生器ユニット38へフィル タ36により供給されるだろうことを意味する。発生器ユニット38は今や、フィル タ36により発生器ユニット38へ加えられる信号の振幅の減少へ導く位置に向かう 特定の方向にヘッド34が動かされるように、アクチュエーターユニット40に対し て制御信号を発生する。 ヘッド34がトラックＴ₂の大きい部分に対して置かれている場合には、トラッ クＴ₂から読み取られた追跡信号はトラックＴ₁から読み取られた信号よりも大き い振幅を有するだろう。このことは、再び、非零振幅信号が発生器ユニット38へ フィルタ36により供給されるだろうことを意味する。発生器ユニット38は今や、 フィルタ36により発生器ユニット38へ加えられる信号の振幅の減少へ導く位置に 向かう他方の方向にヘッド34が動かされるように、アクチュエーターユニット40 に対して制御信号を発生する。 次に、この装置の動作の較正モードを説明しよう。記録担体がその装置内へ挿 入される状態におけるような、較正モードを活性化するに際して、その記録担体 を輸送するための（図示されていない）電動機が、ヘッド34を越してその記録担 体を輸送するために、電動機の正常な輸送速度に切り換えられ、且つヘッド34は 記録担体１の一方の縁から他方の縁まで、横方向に不均一な運動により動かされ る。この装置内に含まれる（図示されていない）中央処理ユニットは、このヘッ ドがトラックＴ₁〜Ｔ_nのうちの二つの隣接するトラック間の境界線上に正確に置 かれている瞬間を検出することができる。そのような検出に際して、その中央処 理ユニットがメモリ60へ（図示されていない）負荷信号を供給するので、検出の 瞬間において発振器回路56の出力端子58に存在する位置信号がそのメモリ内に記 憶される。この方法において、トラックＴ₁〜Ｔ_nのうちの全部の二つの隣接する トラック間の境界線の全部に対する位置信号が、そのメモリ内に記憶され得る。 この実現において、このメモリ60はトラックＴ₁〜Ｔ_nの間のｎ−１個の境界線に 対して、少なくともｎ−１個の位置信号を記憶するための記憶場所を有している 。 較正モードのもう一つの実現においては、ヘッド34はトラックＴ₁とＴ₂との間 及びトラックＴ_n-1とＴ_nとの間だけの境界線上に位置決めされるので、それらの 境界線に対応する位置信号がメモリ60内に記憶される。補間ステップにおいて、 位置信号が補間アルゴリズムによって一番外のトラックＴ_aとＴ_zとの二つの位置 信号から計算され得て、且つ同様にメモリ60内に記憶され得る。あるいは、前記 のトラック上の位置決めが前記のトラック上へヘッドを位置決めするために必要 である場合には、トラックＴ_bのような、中間トラックに対する位置信号は、リ アルタイムにおいて計算される。 次に、動作の記録モードを説明しよう。データ信号であってもよい記録される べき情報信号は、入力端子30へ供給される。フォーマッタユニット32がその情報 信号を情報信号の部分を具えている信号ブロックに変換する。一般には、フォー マッタユニットは更に、情報信号をチャネルエンコーディングするための、この 術においては周知の、チャネルエンコーダを具えている。情報の次の信号ブロッ クがかくしてヘッド34へ供給され且つトラックＴ_a内に記録される。スイッチSW がそれの位置ｂ−ｃへ切り換えられる。追跡信号が、上に説明されたような方法 で、フィルタ36により発生され、且つそれらの追跡信号に応答して出力信号が発 生器ユニット38により発生されて、組み合わせユニット52の入力端子50へ供給さ れる。更に、位置信号が差分回路62へ供給される。その差分回路62が正規の瞬間 に位置信号の値をサンプリングし、位置信号の毎回２個の連続するサンプル値の 間の差を計算する。差分回路62が組み合わせ回路52の入力端子64へ前記の差に比 例する出力信号を供給する。その組み合わせ回路52は発生器ユニット38と差分回 路62との出力信号を組み合わせて、それの出力端子54において制御信号を発生し 、それがアクチュエーター40へ供給される。 発振器回路56と差分回路62とにより与えられる（付加的な）制御ループが、ア クチュエーター40の制御特性を安定化させるために存在する。この付加的な制御 ループはアクチュエーター40を制御するために、比較的広い周波数帯域内で速度 制御信号を発生するための位置検出器44を使用する。その結果、外部振動の充分 な抑制が実現され得る。 もう一つのトラックへ切り換える場合に、スイッチSWがそれの位置ａ−ｃへ切 り換えられるので、新しいトラック上への位置に向かうヘッドの粗い制御が実現 され得る。新しいトラックへ到達するやいなや、スイッチSWの位置を位置ａ−ｃ から位置ｂ−ｃへ変えることにより制御ループが復元されるので、細かい制御が トラック上へヘッドを正しく位置決めするために実現され得る。 トラックＴ_a内に情報信号を記録する場合に、記録担体がモータ輸送ユニット4 4により輸送される。検出器ユニット42がトラックの端部を検出するために存在 するので、もう一つのトラックへ向かっての切換がトリガされ得る。 トラックＴ_a内に情報信号を記録されてしまい、且つトラックＴ_aの端部に到達 されてしまった後に、検出器ユニット42が（図示されていない）中央処理ユニッ トへと同時にモータ輸送ユニット44へ供給される制御信号を発生する。これの検 出に応答して、ヘッド34がトラックＴ₂とＴ₃との間の境界線上に位置決めされる ので、記録された情報信号を具えているトラックＴ_b（図５参照）がその記録担 体上に記録され得る。その記録担体は今やトラックＴ_a内に情報信号を記録する 場合の輸送の方向と比較して反対方向に輸送される。 記録担体の他端へ到達するに際して、モータ輸送ユニット44が記録担体の輸送 を停止するか、又は記録担体１の輸送方向を反転するかのいずれかを行う。後者 の場合には、ヘッド34はもう一つのトラック上へ置かれるだろう。一例として、 トラックＴ_b内に情報信号を記録してしまった後に、ヘッド34がトラックＴ₃と Ｔ₄との間の境界線上に位置決めされるので、記録された情報信号を具えている トラックＴ_c（図５参照）がこの記録担体上に記録され得る。 図４の回路図は記録担体１上のトラックＴ_a〜Ｔ_z内に記録されてしまった情報 信号を再生するための装置を簡単に論じるためにも用いられ得る。フォーマッタ ユニット32の代わりに、この再生装置はヘッド34によって記録担体から読み取ら れたチャネル信号を元の情報信号の複製へ再変換するためにデフォーマッタを具 えている。この記録装置を参照して上に説明されたような追跡制御は再生装置に 対して完全に同じである。かくして、較正モードを実行する場合に、位置信号が メモリ60内に記憶される。もう一つのトラックからの再生のために一つのトラッ クからの情報の再生からの切換の場合に、スイッチSWはそれの位置ａ−ｃに置か れている。再生モードの間は、このスイッチSWがそれの位置ｂ−ｃに置かれるの で、二つのサーボループが読み取られるべきトラック上へヘッドの位置決めを実 現するために存在する。 図６は記録と再生との双方又はいずれか一方の装置に組み込まれた位置決め装 置のもう一つの実施例を示している。図６に示された装置は図４の装置との大き い類似点を示している。図６における位置制御ループは図４に示された位置制御 ループと少しだけ異なっている。スイッチSWは今や発生器ユニット38と信号組み 合わせユニット52との間に置かれて、発生器ユニット38の出力端子へ結合された それの端子ｂと、信号組み合わせユニット52の入力端子50へ結合されたそれの端 子ｃとを有している。更に、メモリ60の出力端子へ結合された第１入力端子、発 振器回路の出力端子58へ結合された第２入力端子、及びスイッチSWのａ端子へ結 合された出力端子を有する、付加的比較器ユニット70が存在している。 動作の較正モードにおいては、スイッチSWはそれの位置ｂ−ｃにあるので、ト ラックＴ_a〜Ｔ_zの位置が決定され得て、且つ対応する位置信号がメモリ60内に記 憶される。発振器回路56と差分回路62とを介する速度制御ループが先に説明され たように、安定性の理由のために活性化され得る。正常動作モードにおいては、 記録と再生との双方又はいずれか一方の間は、スイッチSWもそれのスイッチ位置 ｂ−ｃにある。一つのトラックから他のトラックへの切換の間は、スイッチSWは 新しいトラック上にヘッドを粗く位置決めするように、それの位置ａ−ｃにある 。 信号組み合わせユニットは種々の回路構造を有し得る。一つのそのような回路 構造が図７に示されている。この回路は加算器ユニット75と積分ユニット77とを 具えている。入力端子50と64とは双方とも加算器ユニット75の対応する入力端子 へ結合されている。更に、入力端子50は、PI（比例−積分）制御を実現するよう に、積分器回路77を介して加算器ユニット75へ結合されている。 本発明はかくして、記録の間又は再生の間のいずれかで、記録担体上のトラッ クに対するヘッドの位置決めに関係している。 本発明はそれの好適な実施例に対して記載されてきたけれども、それらは限定 する例ではないことは理解されねばならない。かくして、添付された請求項に記 載されたような、本発明の範囲から離れることなく、種々の変形がこの技術に熟 達した人々には明らかになり得る。一例として、その記録担体は、縦型の、又は ディスク型からの記録担体であってもよい。追跡信号は正弦波である必要はなく 異なる形状を有してもよい。更に、図４及び６に示された実施例においては、速 度制御ループがアナログ型で完全に実現され得ることを想定して、差分回路62が 微分器ユニットにより置き換えられ得た。 出願人の名前で先に出願されて、記録及び再生目的のために複数のトラックに 対してヘッドを位置決めすることに関係するが、まだ公布されていない他の特許 出願は、欧州特許出願第95203028.6、関連文書の表内の文書D3、欧州特許出願第 95203029.4、関連文書の表内の文書D4、及び欧州特許出願第95203192.0、関連文 書の表内の文書D5である。 関連文書 （D1） 米国特許明細書第4,318,141 号 （D2） 欧州特許出願第95202926.2号、出願日1995年10月30日 （D3） 欧州特許出願第95203028.6号、出願日1995年11月08日 （D4） 欧州特許出願第95203029.4号、出願日1995年11月08日 （D5） 欧州特許出願第95203192.0号

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 ド（34）の位置を検出するための位置検出ユニット（4 8，49，56）は、それぞれ前記第５及び第６トラック （Ｔ_a，Ｔ_z）上へヘッド（34）が位置決めされた場合 に、第１及び第２位置信号を供給するための出力端子 （58）を有している。動作の較正モードにおいては、第 ５及び第６トラックの位置が捜し出されて且つ発生され た第１及び第２位置信号がメモリ（60）内に記憶され る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．記録担体上のトラックの縦方向において互いに平行に走る複数のトラックに 対してヘッドを位置決めするための装置であって、前記の複数のトラックのうち の第１及び第２トラックはそれらの中に記録された第１及び第２追跡信号を有し 、前記複数のトラックのうちの第３及び第４トラックはそれらの中に記録された 第３及び第４追跡信号を有し、 ‐ それぞれ前記第１、第２、第３及び第４トラックから第１、第２、第３及 び第４追跡信号を読み取るための手段と、 ‐ 記録担体から読み取られた第１及び第２追跡信号に応答して第１制御信号 を発生するため、及び記録担体から読み取られた第３及び第４追跡信号に応答し て第２制御信号を発生するための制御信号発生器手段と、 ‐ 前記縦方向を横切る方向にヘッドを動かすための位置決め手段であって、 前記第１及び第２制御信号を受け取るため、及び前記第１及び第２制御信号に応 答して、ヘッドがそれぞれ第５及び第６トラック上へ位置決めされるような前記 の横切る方向における方法で、ヘッドを動かすための入力端子を有している位置 決め手段と、 を具えているヘッドの位置決め装置において、 該装置が更に、 ‐ ヘッドがそれぞれ前記第５及び第６トラック上へ位置決めされる場合に、 第１及び第２位置信号を供給するための出力端子を有する、前記の横切る方向に おいてヘッドの位置を検出するための位置検出手段と、 ‐ 前記第１及び第２位置信号を記憶するためのメモリ手段と、 を具えること、動作の較正モードにおいて、制御信号発生器手段が前記第５ト ラック上へヘッドを位置決めするように前記第１及び第２追跡信号に応答して第 １制御信号を発生するために適合され、メモリ手段は前記位置検出手段により発 生された第１位置信号を記憶するために適合され、制御信号発生器手段は更に前 記第６トラック上へヘッドを位置決めするように前記第３及び第４追跡信号に応 答して第２制御信号を続いて発生するために適合され、メモリ手段は 前記位置検出手段により発生された第２位置信号を続いて記憶するために適合さ れていることを特徴とするヘッドの位置決め装置。 ２．請求項１記載のヘッドの位置決め装置において、前記動作の較正モードにお いて、制御信号発生器手段が第９トラック上へヘッドを位置決めするように、そ れぞれ第７及び第８トラックから読み取られた第５及び第６追跡信号に応答して 第３制御信号を発生するために適合され、前記メモリ手段が更にヘッドが前記第 ９トラック上へ位置決めされる場合に前記位置検出手段により発生される第３位 置信号を記憶するために適合されることを特徴とするヘッドの位置決め装置。 ３．請求項１記載のヘッドの位置決め装置において、前記動作の較正モードにお いて、補間によって第１及び第２位置信号から、第５及び第６トラックの間にあ る第６トラックに対する第３位置信号を引き出すために、計算手段が存在するこ とを特徴とするヘッドの位置決め装置。 ４．請求項３記載のヘッドの位置決め装置において、前記メモリ手段が前記第３ 位置信号を記憶するために適合されることを特徴とするヘッドの位置決め装置。 ５．請求項１〜４のいずれか１項記載のヘッドの位置決め装置において、ヘッド があるトラックからもう一つのトラックへ切り換えられる動作のモードにおいて 、前記メモリ手段が前記もう一つのトラック上へヘッドを粗く位置決めするため に位置決め手段へ前記もう一つのトラックに対応する位置信号を供給するために 適合されていることを特徴とするヘッドの位置決め装置。 ６．請求項５記載のヘッドの位置決め装置において、前記制御信号発生器手段が 前記もう一つのトラックへの切換の後に追跡信号が利用できるやいなや追跡信号 に応答して制御信号の発生へ切り換えるために適合されていることを特徴とする ヘッドの位置決め装置。 ７．請求項１〜６のいずれか１項記載のヘッドの位置決め装置において、前記制 御信号発生器手段が追跡信号に応答し且つ差信号に応答して制御噛合を発生する ために適合され、前記差信号はヘッドがあるトラック上へ位置決めされた場合に 位置検出手段により供給される位置信号の二つの連続するサンプル値の間の差と の関係を有することを特徴とするヘッドの位置決め装置。 ８．請求項１〜７のいずれか１項記載のヘッドの位置決め装置を具えている、記 録担体上へ又は記録担体から、情報信号を記録と再生との双方又はいずれか一方 のための、記録と再生との双方又はいずれか一方をする装置。