JPH1149831A - 水性塗料用添加剤 - Google Patents

水性塗料用添加剤

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JPH1149831A
JPH1149831A JP9220847A JP22084797A JPH1149831A JP H1149831 A JPH1149831 A JP H1149831A JP 9220847 A JP9220847 A JP 9220847A JP 22084797 A JP22084797 A JP 22084797A JP H1149831 A JPH1149831 A JP H1149831A
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JP
Japan
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parts
additive
monomer
coating
emulsion
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JP9220847A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takeda
健 竹田
Haruyuki Yoshihara
治之 吉原
Masahiro Aoyama
政裕 青山
Minoru Atsuji
稔 阿津地
Kunihiko Mizutani
邦彦 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は流動性の向上に寄与する水性塗料用
添加剤に関するもので、特に水性塗被紙用塗料の添加剤
として流動性、塗工性を改良させ、保水性を調節するこ
とのできる添加剤の提供。 【解決手段】 ポリオキシエチレンプロペニルアルキル
フェニルエーテル等のモノエチレン性不飽和単量体を必
須構成単量体とするアクリル酸又はメタクリル酸共重合
体エマルジョンを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の共重合体エ
マルジョンからなる水性塗料用添加剤に関するもので、
特に水性塗被紙用塗料の添加剤、特に塗被紙用塗料の流
動性、塗工性を改良させ、保水性を調節するために用い
られる添加剤に関するものであり、塗料技術、製紙技術
に属するものである。
【0002】
【従来の技術】塗被紙用塗料は主に無機顔料とバインダ
ーを構成成分とするものであり、サチンホワイト、酸化
チタン、水酸化アルミニウム等の顔料と、バインダーと
してスターチ、酸化スターチ、リン酸エステル変性スタ
ーチ、カゼイン等の天然物ポリマー、スチレンブタジエ
ンラテックス、カルボキシル変性スチレンブタジエンラ
テックス、酢酸ビニールラテックス等の合成バインダー
が用いられている。塗被紙用塗料の塗工された塗工紙に
対して、近年高品質の性能が要求され、また塗工紙の生
産性向上も要求されてきており、その為に、塗被紙用塗
料に対しても高固形分化、高速塗工性の要求が顕著にな
ってきている。塗被紙用塗料は、ブレードコーター等の
各種コーターにより剪断速度下で塗工されるのである
が、塗料の高固形分化を図ると、それらのコーターによ
る塗工において、塗料の流動性や保水性が不十分とな
り、塗工紙物性の低下、つまり、塗工紙の平滑度、白色
度、透気度の低下をもたらすことになる。この様な欠点
を改善する方法として、流動性改良剤を添加する方法が
あり、流動性改良剤としてアルギン酸ナトリウムや澱粉
等の天然ポリマーやカルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等の天然物を合成したものやポ
リアクリル酸塩水溶液が検討されまた使用されている。
しかしながら、上記の流動性改良剤は主に粉末品であり
水溶液を調製する際に、溶解に時間を要したり、ポリア
クリル酸塩の様な水溶液品の場合は液自体の粘度がかな
り高く、ハンドリング面に欠点を有している。特に、天
然物系の場合は、腐敗や経時変化の恐れもある。また、
紙塗被塗料の保水性を持たせる為には、添加量を多くす
る必要があり、その分塗料の粘度が著しく高くなる傾向
があり、ブレードコータ−等の高剪断下での塗工が出来
なくなる欠点も有していた。つまり従来の流動性改良剤
では、塗料の高固形分化を維持することが難しく、高剪
断下での流動性及び保水性不良の為、塗被時のストリ−
ク現象、塗被むら、マイグレ−ションが生じ、塗工紙の
性能自体に悪影響を及ぼす事になる。これら以外にも
(メタ)アクリル酸(以降アクリル及びメタクリルを(メ
タ)アクリルとアクリレートとメタクリレートを(メタ)
アクリレートと総称する)、(メタ)アクリレート及びエ
チレンオキシ付加(メタ)アクリレートのエマルジョン共
重合体からなるアルカリ可溶型増粘剤による改良方法も
知られている(特開平1−47513)。しかしながら、
当該添加剤も保水性の点で不充分であった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明者らは、塗被
紙用塗料に要求される性能を、上記した問題点を発生さ
せることなく満足させる方法について検討し、高固形分
で且つ塗工性の良い塗被紙用塗料が得られる添加剤、特
に塗被紙用塗料の流動性、塗工性を改良させ、保水性を
調節するために用いられる添加剤を求めるべく研究を行
ったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の共重合体エマルジョンからなる添加剤
が、水性塗料に対して良好な流動特性及び保水性を付与
するものであること、特に塗被紙用塗料として優れる添
加剤であることを見出して本発明を完成したのである。
即ち、本発明は、下記化学式1又は2で示されるモノエ
チレン性不飽和単量体を必須構成単量体とするアクリル
酸又はメタクリル酸共重合体エマルジョンからなること
を特徴とする水性塗料用添加剤及び塗被紙用塗料の添加
剤に関するものである。
【0005】
【化3】
【0006】
【化4】
【0007】但し、化学式1及び2において、R1は炭
素数5〜20のアルキル基、R2はCH3又はH、Xは
H、−SO3NH4又は−SO3Naであり、nは5〜5
0、mは10〜40の整数である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるエマルジョンを構
成する共重合体は、アクリル酸又はメタクリル酸(以下
これらを単量体Aという)を必須構成単量体とする共重
合体であり、前記下記化学式1又は2で示されるモノエ
チレン性不飽和単量体(以下これらを単量体Bという)を
も必須構成単量体とするものである。なかでもメタクリ
ル酸を構成単量体とする共重合体、すなわちメタクリル
酸共重合体が本発明にとり好ましい。単量体Bは乳化剤
として一般に乳化剤製造業者から市販されており、本発
明においてはそれらを共重合体を構成する単量体として
使用するものである。市販品の例としては第一工業製薬
株式会社製アクアロンRN−10、RN−30、HS−
10、HS−20、旭電化株式会社製アデカリアソープ
NE−20、NE−40、SE−10等があげられる。
なかでも本発明にとり好ましいものは、Xが−SO3
4でありn又はmが10〜20のものである。本発明
の共重合体としては、上記単量体A及びB以外のモノエ
チレン性不飽和単量体(以下それらを単量体Cという)
が、水性塗料用添加剤に求められる特性に応じて併用さ
れたものが好ましく、単量体Cの例としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、クロロスチレン等の芳香族ビ
ニル単量体類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等のごときシアン化ビニル単量体、酢酸ビニル、塩化ビ
ニル、(メタ)アクリル酸アルキルエステル等が挙げられ
る。これらの中でも(メタ)アクリル酸アルキルエステル
が、エマルジョン共重合体をアルカリ可溶させた場合、
最もアルカリ可溶度が良いという理由で好ましい。(メ
タ)アクリル酸アルキルの例としては、例えば(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)ア
クリル酸ターシャリブチル、(メタ)アクリル酸2-エチル
ヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル
酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)ア
クリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシ
ル、(メタ)アクリル酸2-メトキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸3-メトキシブチルが挙げられ、これらの内で更に好
ましいのは、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)
アクリル酸トリデシルである。
【0009】上記構成単量体A、B及びCの構成割合と
しては、全単量体の合計を100重量部として単量体A
が20〜70重量部、単量体Bが0.5〜60重量部及
び単量体Cが0〜79.5重量部であることが好ましく
し、。単量体Cは20重量部以上が望ましい。単量体A
の構成割合が20重量部未満の場合では、紙塗被用塗料
の保水性が悪くなる傾向にあり、70重量部を越えると
塗料の粘度が高くなり、高速塗工が出来なくなる可能性
があり好ましくない、特に好ましい割合は30〜50重
量部である。また単量体Aとして、アクリル酸を用いた
場合は、単量体Cとのエマルジョン共重合が良好に進行
しない恐れが生ずる。単量体Bの構成割合が0.5重量
部未満では紙塗被用塗料との相溶性があまり良くなく、
60重量部を越えると、紙塗被用塗料の泡立ちが著しく
高速塗工が困難になる。単量体Bの好ましい構成割合は
5〜50重量部である。単量体Cの構成割合が20重量
部未満では、紙塗被用塗料の粘度が高くなり、79.5
重量部を越えると保水性が悪くなったり、完全にアルカ
リ可溶しなくなる恐れがある。単量体Cの好ましい構成
割合は40〜60重量部である。
【0010】上記構成単量体A及びB又はこれらとCか
らなる共重合体を得るための重合方法としては、特に制
限が無く、一般的な乳化重合方法を用いることができ
る。例えば、単量体A、単量体B、単量体C等と必要に
応じて加えられる乳化剤、分子量調整の為の連鎖移動
剤、架橋剤等とを脱イオン水に加えて分散させ、単量体
エマルジョンを調製し、開始剤等と単量体エマルジョン
とを別ラインで重合容器に連続滴下し、40℃〜100
℃の温度範囲で乳化重合すれば良い。また、単量体エマ
ルジョンを一括して重合容器に仕込み、その後温度を4
0℃〜100℃に保ちながら、重合開始剤を連続滴下す
る重合方法でも可能である。本発明では単量体Bとして
乳化剤としての機能を有するものを使用するので、必ず
しも必要とするものではないが、エマルジョンを安定化
させる為に単量体B以外の一般的な乳化剤を使用するこ
ともでき、好ましい方法とも言える。一般的な乳化剤と
してはノニオン性及びアニオン性の乳化剤があげられ、
具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコール
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ソル
ビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、
ソルビタントリステアレート、ソルビタンセスキオレー
ト、ポリオキエチレンソルビタンモノラウレート、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレエ−ト、ポリエチレングリコールモノ
ラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレー
ト、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチ
レングリコールトリアルキルナフタレンスルホン酸、ジ
アルキルスルホコハク酸、アルキルジフェニルエーテル
ジスルフォン酸ナトリウム、アルキルリン酸カリウム
塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸ナトリウム、アルカンスルホン酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイン
酸カリ石鹸、半硬化牛脂脂肪酸カリ石鹸、ステアリン酸
ソーダ石鹸、混合脂肪酸ソーダ石鹸、ラウリルリン酸、
ポリオキシエチレンエーテルリン酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンジアルキル
エーテルリン酸塩等があげられる。その中で好ましいも
のは、エチレンオキシドが2〜20モル付加のポリオキ
シエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、エチレン
オキシドが2〜20モル付加のポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、エチレンオキシド
が2〜20モル付加のポリオキシエチレンアルキルエー
テルリン酸及びそのナトリウム塩、ポリオキシエチレン
オレイルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンジアル
キルエーテルリン酸塩である。乳化剤の使用割合として
は、単量体成分の合計100重量部を基準として0.5
〜20重量部、好ましくは3部から10部である。連鎖
移動剤としては、ドデシルメルカプタン、メルカプトプ
ロピオン酸、臭気の少ないノルマルオクチルプロピオネ
ート、ノルマルドデシルプロピオネート等が挙げられ
る。開始剤としては過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリ
ウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩或いは、アミジノプ
ロパン塩酸塩等の水溶性アゾ化合物等のラジカル重合開
始剤または、t-ブチルハイドロパオキサイド等の有機過
酸化物と亜硫酸ナトリウム等の還元性物質とのレドック
ス開始剤が挙げられる。
【0011】本発明におけるエマルジョンは、アクリル
酸又はメタクリル酸共重合体のエマルジョンでありアル
カリ可溶型エマルジョンの範疇に属するものであり、一
般的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ金属塩の水酸化物や水酸化カルシウム、水酸化マグネ
シウム等のアルカリ土類金属塩の水酸化物、アンモニア
水溶液やエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アミン類で中和して pH=6〜13の水性液として使用
されるものである。本発明のエマルジョンは、水性塗料
用添加剤として用いられるものであり、水溶性塗料、特
に塗被紙用塗料の流動性改良に適したものであるが、そ
の他一般のラテックス及びコーティング剤等の流動性改
良にも適したものである。本発明の特定のエマルジョン
からなる水性塗料用添加剤は、 pHが前記の範囲に調整
してあるものはそのまま、調整してないものは使用に際
して、あらかじめ上記のアルカリ化合物を加えて目的の
pHに調整した後で、塗料に添加することも、塗料に添
加した後でアルカリ化合物を加えて pHを調整すること
により使用することができる。使用に際しての添加量
は、添加する塗料の種類や性能により適宜選択しなけれ
ばならないが、一般的には塗料固形分100部当たり、
0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部、
より好ましくは0.1〜3重量部を塗料に添加して用い
られる。10重量部以上の添加は塗料の粘度を著しく上
昇させてしまい、塗料の流動性が得られず、高剪断下で
の塗工が不可能の恐れがある。
【0012】
【作用】本発明の特定の共重合体エマルジョンからなる
水性塗料用添加剤は、水性塗料、特に顔料及びバインダ
ーを主成分とする塗被紙用塗料に添加して使用される。
本発明の添加剤は、従来の粉末性流動性改良剤の様に水
に溶解させる必要がなく、直接塗料に添加することによ
り、流動性や保水性の向上が得られる。さらに塗被の製
造プロセスのブレードコーター、ロールコーター、エア
ナイフコーター、ロッドコーター等のコーターでの塗
工、塗工終了後の赤外線ドライヤー、ドラムドライヤ
ー、エアコンベヤードライヤー等の乾燥機での乾燥、ス
ーパーカレンダーによりカレンダーがけ等において問題
を発生させることの無いものである。
【0013】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げ、本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。なお、以下において、重量部
および重量%は、それぞれ単に部または%と表記する。 ○ 実施例1 脱イオン水120部、メタクリル酸38部、エチレンオ
キシユニット10モル付加のポリオキシエチレンプロペ
ニルノニルフェニルエーテル5部、(前記化学式1にお
いてR1がノニル基、R2がメチル基、XがHの第一工業
製薬製アクアロンRN−10)、アクリル酸エチル57
部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸
ナトリウム3部を攪拌混合させることで単量体エマルジ
ョンを調製する。還流管、温度計、滴下ロートを付した
3L四つ口丸底フラスコに、脱イオン水85部を仕込み
内温90℃迄上昇させる。0.016部の過硫酸アンモ
ニウム水溶液3部を仕込みその後、上記で調製した、単
量体エマルジョンを10部加え、内温が85℃迄に上昇
したら、残りの単量体エマルジョン及び0.2部の過硫
酸アンモニウム水溶液8部を内温80〜100℃保ちな
がら2時間連続滴下した。滴下終了後、1時間熟成し、
冷却後、固形分30%、粘度9mPa・S、乳白色のエマル
ジョンからなる添加剤Aを得た。 ○ 実施例2〜4 脱イオン水120部、メタクリル酸38部、エチレンオ
キシユニット20モル付加のα-[1-[(アリルオキシ)メ
チル]-2(ノニルフェノキシ)エチル]-ω-ヒドロキシポ
リオキシエチレン5部(前記化学式2においてR1がノニ
ル基、R2がH、XがHの旭電化製アデカリアソープN
E−20)、アクリル酸エチル57部、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム3部を攪
拌混合させることで単量体エマルジョンを調製した。還
流管、温度計、滴下ロートを付した3L四つ口丸底フラ
スコに、脱イオン水85部を仕込み内温90℃迄上昇さ
せた。0.016部の過硫酸アンモニウム水溶液3部を
仕込みその後、上記で調製した、単量体エマルジョンを
10部加え、内温が85℃迄に上昇したら、残りの単量
体エマルジョン及び0.2部の過硫酸アンモニウム水溶
液8部を内温80〜100℃保ちながら2時間連続滴下
した。滴下終了後、1時間熟成し、冷却後、固形分30
%、粘度8mPa・S、乳白色のエマルジョンである添加剤
Bを得た。同様にして表1に示される添加剤C(実施例
3)及び添加剤C(実例4)を得た。尚、表中RN−30
はエチレンオキシユニット30モル付加のポリオキシエ
チレンプロペニルノニルフェニルエーテル(前記化学式
1においてR1がノニル基、R2がメチル基、XがHの第
一工業製薬製アクアロンRN−30)、NE−40はエ
チレンオキシユニット40モル付加のα-[1-[(アリル
オキシ)メチル]-2(ノニルフェノキシ)エチル]-ω-ヒド
ロキシポリオキシエチレン(前記化学式2においてR1
ノニル基、R2がH、XがHの旭電化製アデカリアソー
プNE−40)である。 ○ 実施例5 脱イオン水120部、メタクリル酸38部、エチレンオ
キシユニット10モル付加のポリオキシエチレンプロペ
ニルフェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩5部
(前記化学式1においてR1がノニル基、R2がメチル
基、Xが硫酸アンモニウムの第一工業製薬製アクアロン
HS−10)、アクリル酸エチル57部を攪拌混合させ
ることで単量体エマルジョンを調製した。還流管、温度
計、滴下ロートを付した3L四つ口丸底フラスコに、脱
イオン水85部を仕込み内温90℃迄上昇させた。0.
016部の過硫酸アンモニウム水溶液3部を仕込みその
後、上記で調製した、単量体エマルジョンを10部加
え、内温が85℃迄に上昇したら、残りの単量体エマル
ジョン及び0.2部の過硫酸アンモニウム水溶液8部を
内温80〜100℃保ちながら2時間連続滴下した。滴
下終了後、1時間熟成し、冷却後、固形分30%、粘度
8mPa・S、乳白色のエマルジョンである添加剤Eを得
た。 ○ 実施例6〜7 脱イオン水120部、アクリル酸エチル50部、エチレ
ンオキシユニット10モル付加のα-[1-[(アリルオキ
シ)メチル]-2(ノニルフェノキシ)エチル]−ω−ヒド
ロキシポリオキシエチレン硫酸エステルアンモニウム5
部(前記化学式2においてR1がノニル基、R2がH、X
が硫酸アンモニウムの旭電化製アデカリアソープSE−
10N)、メタクリル酸45部、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム3部を攪拌混合
させることで単量体エマルジョンを調製した。還流管、
温度計、滴下ロートを付した3L四つ口丸底フラスコ
に、脱イオン水85部を仕込み内温90℃迄上昇させ
る。0.016部の過硫酸アンモニウム水溶液3部を仕
込みその後、上記で調製した単量体エマルジョンを10
部加え、内温が85℃迄に上昇したら、残りの単量体エ
マルジョン及び0.2部の過硫酸アンモニウム水溶液8
部を内温80〜100℃保ちながら2時間連続滴下し
た。滴下終了後、1時間熟成し、冷却後、固形分30
%、粘度10mPa・S、乳白色のエマルジョンである添加
剤Fを得た。添加剤G(実施例7)は実施例6の重合処方
に準じて、表1に示す組成で得た。尚、表中HS−20
はエチレンオキシユニット20モル付加のポリオキシエ
チレンプロペニルノニルフェニルエーテル硫酸エステル
アンモニウム(前記化学式1においてR1がノニル基、R
2がメチル基、Xが硫酸エステルアンモニウムの第一工
業製薬製アクアロンHS−20)である。
【0014】○ 比較例1 脱イオン水120部、メタクリル酸40部、アクリル酸
エチル60部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸ナトリウム3部を攪拌混合させることで単量
体エマルジョンを調製した。還流管、温度計、滴下ロー
トを付した3L四つ口丸底フラスコに、脱イオン水85
部を仕込み内温90℃迄上昇させる。0.016部の過
硫酸アンモニウム水溶液3部を仕込みその後、上記で調
製した単量体エマルジョンを10部加え、内温が85℃
迄に上昇したら、残りの単量体エマルジョン及び0.2
部の過硫酸アンモニウム水溶液8部を内温80〜100
℃保ちながら2時間連続滴下した。滴下終了後、1時間
熟成し、冷却後、固形分30%、粘度9mPa・S、乳白色
のエマルジョンである添加剤Hを得た。 ○ 比較例2 カルボキシメチルセルロース(CMC)の5%水溶液を
調製して添加剤Iとした。
【0015】
【表1】 注 * 東京計器製B型粘度計 60rpm 、25℃で測定 ** 5%水溶液の粘度 MAA;メタクリル酸 EA ;アクリル酸エチル CMC;カルボキシメチルセルロース
【0016】実施例及び比較例の添加剤の性能を以下の
方法により評価した。結果を表2に示した。 (1)塗被紙用塗料の配合 カオリン70部(エンゲルハード社製UW−90)、重
質炭酸カルシウム30部(丸尾カルシウム社製スーパー
2000)、分散剤0.3部(東亞合成社製T−4
0)、リン酸変性澱粉5部(日本食品加工社製MS−4
600)、SBRラテックス10部(日本合成ゴム社製
JSR0668)、潤滑剤0.5部(サンノプコ社製ノ
プコ1097A)を各々固形分換算で配合し、添加剤
0.1部を加えて、水酸化ナトリウム0.1〜0.3部
によりPH=9.0に調整し、塗料濃度60%の塗被紙
用塗料とした。 (2)塗料物性 低剪断粘度 東京計器製B型粘度計、60rpm、25℃で測定した。 高剪断粘度 熊谷理機工業製ハイシェア粘度計、8800rpmでBo
b−Fにて測定。 保水性 Kaltec Scientific社製AA−GWR保水性試験機に
てろ紙に吸収した塗料中からの水の量を測定。 (3)塗被紙物性。 得られた塗被塗料をフェニックス酸性上質紙64g/m2
上にドクターブレード5番を用いて10g/m2の量で塗
工し、通風乾燥機で150℃中で30秒間乾燥した。そ
の後、スーパーカレンダーにて70℃、線圧70Kg/cm
で2回通紙後、調湿し測定した。 白色度 Techinidyne Corporation社製テクノブライトマイクロ
TB−1Cで測定した。 透気度、平滑度 王研式平滑度透気度試験機で測定した。
【0017】
【表2】
【0018】
【本発明の効果】本発明の水性塗料用添加剤は、低剪断
下での粘度を顕著に増加させることがなく、高剪断下で
の粘度も減少し、塗料の保水性も良好に改善させるもの
である。本発明の水性塗料用添加剤は塗被紙用塗料にそ
のまま添加して、水酸化ナトリウムやアンモニア水溶液
等のアルカリ化合物で pHを調整すれば良く、従来の流
動性改良剤である、アルギン酸ナトリウムやカルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の天
然物の様に、水溶液調整の際に時間を要することもな
く、添加剤自体の粘度も低く、良好なハンドリング性を
呈している。また腐敗や経時変化の恐れもない。本発明
の添加剤は、塗料の高固形分を保ちながら、優れた流動
性のみならず、良好な保水性も塗被紙用塗料に付与する
ことができる。つまりブレードコーター等の高剪断下で
も、ブレード圧が上昇することも無く、ストリ−ク現
象、塗被むらもなく塗工可能であり、バインダーのマイ
グレ−ションも生じることもなく、塗工紙も良好なもの
が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿津地 稔 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 水谷 邦彦 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化学式1又は2で示されるモノエチ
    レン性不飽和単量体を必須構成単量体とするアクリル酸
    又はメタクリル酸共重合体エマルジョンからなることを
    特徴とする水性塗料用添加剤。 【化1】 【化2】 但し、化学式1及び2において、R1は炭素数5〜20
    のアルキル基、R2はCH3又はH、XはH、−SO3
    4又は−SO3Naであり、nは5〜50、mは10〜
    40の整数である。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水性塗料用添加剤を添加
    してなる水性塗料。
  3. 【請求項3】 水性塗料が塗被紙用塗料である請求項2
    記載の水性塗料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10237797A (ja) * 1996-12-26 1998-09-08 Somar Corp 増粘性紙塗工液及びそれを用いた塗工紙
JP2002161103A (ja) * 2000-09-18 2002-06-04 Nippon Shokubai Co Ltd アルカリ可溶性ポリマー水分散体の製造方法
JP2002332303A (ja) * 2001-03-07 2002-11-22 Nippon Shokubai Co Ltd アルカリ可溶性ポリマー水分散体の製造方法
JP2016155993A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 株式会社日本触媒 疎水基及びポリアルキレングリコール鎖含有共重合体及び洗剤組成物

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