JPH1148403A - 耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板およびその製造方法 - Google Patents

耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板およびその製造方法

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JPH1148403A
JPH1148403A JP22300497A JP22300497A JPH1148403A JP H1148403 A JPH1148403 A JP H1148403A JP 22300497 A JP22300497 A JP 22300497A JP 22300497 A JP22300497 A JP 22300497A JP H1148403 A JPH1148403 A JP H1148403A
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organic resin
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lubricity
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JP22300497A
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Masaki Yoshikawa
雅紀 吉川
Junichi Fujimoto
準一 藤本
Nobuyuki Shinohara
信幸 篠原
Yoshiyuki Sugimoto
義之 杉本
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Toyo Kohan Co Ltd
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Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性を向上させ、またコピー用紙の出し入
れ時におけるコピー用紙の擦過等による表面処理皮膜の
擦り疵および摩耗を軽減させるとともに、滑り性を向上
させ、かつ手指が接触した際の汗による変色や錆の発生
を著しく軽減させた耐食性、耐疵付き性、および耐汗性
に優れた表面処理金属板、およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 金属板の表面に、有機樹脂からなる下層
と、シリカおよび潤滑剤を含む有機樹脂からなる上層と
からなる複層の有機樹脂層を設けた表面処理金属板とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐食性、耐疵付き
性、耐汗性、および潤滑性に優れた表面処理金属板、お
よびその製造方法に関する。より詳細には、家電製品の
シャーシや複写機等に使用される表面処理金属板上に有
機樹脂からなる下層と、シリカおよび潤滑剤を含む有機
樹脂からなる上層とからなる複層の有機樹脂層を設ける
ことにより、耐食性を向上させ、また複写機等において
コピー用紙の出し入れ時におけるコピー用紙の擦過によ
る表面処理皮膜の擦り疵および摩耗を軽減させるととも
に、滑り性を向上させ、かつ手指が接触した際の汗によ
る変色や錆の発生を著しく軽減させた表面処理金属板、
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等に使用される表面処理金属板と
して、金属板に亜鉛めっき層、着色亜鉛めっき層を形成
させ、その上層にクロム酸化物、水和酸化物、およびシ
リカからなる表面処理層を設けた表面処理金属板、また
はこの表面処理層のさらに上層にシリカを添加した表面
処理層を設けた表面処理金属板(特開平8−27749
8号公報)が開示されており、この表面処理鋼板は、コ
ピー用紙が表面処理層を擦過する際の耐疵付き性や耐摩
耗性に優れていることが記載されている。しかし、家電
製品のシャーシや複写機などの用途においては、家電製
品を取り扱う際や複写機などのコピー作業等の際に手指
が頻繁に表面に接触するため、手指が振れた部分が跡と
して変色したり、汗が乾燥した後の塩分によって金属板
に錆が発生することがあり、上記の耐疵付き性や耐摩耗
性に優れた表面処理金属板を用いても、変色や錆の発生
を防止することは困難であった。この理由として、汗が
表面処理層に含まれるシリカと樹脂の界面を浸透して金
属基板に達し、金属基板を腐食することが考えられる。
また、表面処理鋼板上における紙の滑り性が必ずしも十
分ではなく、複写作業時の紙詰まりなどのトラブルを完
全に回避することが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐食性を向
上させ、またコピー用紙の出し入れ時におけるコピー用
紙の擦過等による表面処理皮膜の擦り疵および摩耗を軽
減させるとともに、滑り性を向上させ、かつ手指が接触
した際の汗による変色や錆の発生を著しく軽減させた耐
食性、耐疵付き性、および耐汗性に優れた表面処理金属
板、およびその製造方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板の少な
くとも片面に、有機樹脂からなる下層と、シリカおよび
潤滑剤を含む有機樹脂からなる上層とからなる複層の有
機樹脂層を設けてなる耐汗性および滑り性に優れた表面
処理金属板、または前記上層が、シリカおよび潤滑剤に
加えてさらに防錆剤を含む有機樹脂からなることを特徴
とする、上記の耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金
属板であり、前記下層を構成する有機樹脂がウレタン樹
脂、アクリル樹脂、オレフィン変性アクリル樹脂、また
はポリエステル樹脂であることを特徴とし、また前記上
層を構成する有機樹脂がオレフィン変性アクリル樹脂で
あることを特徴とし、さらに前記潤滑剤がポリテトラフ
ルオロエチレン、またはポリエチレンワックスであるこ
とを特徴とし、さらにまた前記金属板が、表面に亜鉛、
コバルト、錫、ニッケルのいずれか1種以上からなるめ
っきを施し、さらにその上層にクロム水和酸化物皮膜を
形成させた鋼板であることを特徴とする。また本発明
は、金属板を有機樹脂を含む溶液中に浸漬し、次いで乾
燥して金属板表面に下層となる有機樹脂層を形成させた
後、コロイダルシリカおよび潤滑剤粉末を分散させた有
機樹脂を含む溶液中、またはコロイダルシリカおよび潤
滑剤粉末を分散させ、さらに防錆剤を添加した有機樹脂
を含む溶液中に浸漬し、次いで乾燥してシリカおよび潤
滑剤を含む上層となる有機樹脂層を形成させることを特
徴とする、上記の耐汗性および滑り性に優れた表面処理
金属板の製造方法も発明の対象とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、金属板の少な
くとも片面に、有機樹脂からなる下層と、シリカおよび
潤滑剤を含む有機樹脂からなる上層、またはシリカおよ
び潤滑剤に加えてさらに防錆剤を含む有機樹脂からなる
上層とからなる複層の有機樹脂層を設けることにより、
耐食性が向上し、複写機等においてコピー用紙の出し入
れ時におけるコピー用紙の擦過による表面処理皮膜の擦
り疵および摩耗が軽減するとともに、滑り性を向上さ
せ、かつ手指が接触した際の汗による変色や錆の発生が
著しく軽減した、耐食性、耐疵付き性、耐汗性、および
滑り性に優れた表面処理金属板が得られた。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0006】まず、本発明の表面処理金属板に用いられ
る基体金属板としては、銅板、銅合金板、アルミニウム
板、アルミニウム合金板、ステンレス鋼板などの他に、
スケールを除去した熱延鋼板、または冷延鋼板に、亜
鉛、コバルト、錫、ニッケルのいずれか1種の単層めっ
き、または2種以上からなる亜鉛−コバルト、亜鉛−ニ
ッケル、亜鉛−ニッケル−コバルト、亜鉛−ニッケル−
コバルト−モリブデン、ニッケル−錫などの複層めっ
き、あるいは合金めっきを施した鋼板、またはさらにそ
の上層にクロム水和酸化物皮膜を形成させた鋼板が適用
可能である。また、陽極処理、陰極処理、または酸化剤
を主成分とする浴中への浸漬処理等により、めっき層を
着色した着色めっき鋼板も同様に適用可能である。
【0007】次に、上記の基体金属板上に複層の有機樹
脂層の下層として、薄い有機樹脂層を設けることが、本
発明の目的とする優れた耐食性、および耐汗性、特に耐
汗跡錆性を有する表面処理金属板を得るうえで極めて重
要である。後述するシリカや潤滑剤を含有する上層の樹
脂層を、水分や塩分を含有する汗が浸透したとしても、
この下層となる薄い有機樹脂層が基体金属板との直接接
触を防止する。そのため、優れた耐食性、および耐汗性
を確保することが可能となる。下層の有機樹脂層を構成
する樹脂としては特に限定するものではないが、環境保
全の観点からは有機溶剤系樹脂よりも水に溶解または分
散可能な水性樹脂が好ましく、ウレタン樹脂、アクリル
樹脂、オレフィン変性アクリル樹脂、またはポリエステ
ル樹脂が特に好ましい。
【0008】下層の有機樹脂層を基体金属板上に形成さ
せる方法としては、フィルムラミネート、押出しラミネ
ートなどのラミネート法、粉体塗装法、ロールコート
法、スプレー法、静電塗装法等、公知の塗装方法が適用
可能であるが、有機樹脂層の厚さは比較的薄くてよいこ
と、塗装作業の簡便さ、および経済性の観点から、樹脂
を溶解した溶液中に基体金属板を浸漬し、絞りロール等
を用いて余分の樹脂溶液を除去した後、乾燥させる方法
を採用することが好ましい。乾燥方法は熱風乾燥、ガス
オーブン、電気オーブン、誘導加熱炉等、いずれの手段
を用いてもよく、処理量と経済性の観点から最も有利な
方法を採用すればよい。また、塗装皮膜が生成した後、
UV照射や電子線照射を併用してもよい。
【0009】下層の有機樹脂層の厚さは、乾燥重量で
0.1〜6g/m2で有ることが好ましい。0.1g/m2
未満では十分な耐食性および耐汗性が得られない。6g
/m2を越えると効果が飽和し、経済的でなくなる。
【0010】次に、上記の複層の有機樹脂層の上層とし
て、シリカおよび潤滑剤を含有する有機樹脂層を設ける
ことが、本発明の今一つの目的とする優れた耐疵付き性
を有し、さらに紙等との滑り性が向上した表面処理金属
板を得るうえで極めて重要である。有機樹脂層中に硬質
のシリカを含有させることにより、層全体の硬度が高ま
り、耐疵付き性、および耐摩耗性が向上する。また有機
樹脂層中に滑り性に富む潤滑剤粉末を含有させることに
より、層表面の摩擦係数が減少し、紙等との滑り性が向
上し、また耐摩耗性もさらに向上する。またさらにシリ
カおよび潤滑剤に加えて防錆剤を含有させることによ
り、耐食性が著しく向上する。
【0011】上層の有機樹脂層を構成する樹脂としては
特に限定するものではないが、シリカおよび潤滑剤粉末
を分散しやすいこと、および環境保全の観点から有機溶
剤系樹脂よりも水に溶解または分散可能な水性樹脂が好
ましく、オレフィン変性アクリル樹脂、ウレタン変性ア
クリル樹脂、フッ素変性アクリルが特に好ましい。
【0012】上述したように、上層の有機樹脂は水性で
あることが好ましく、水性樹脂を用いて有機樹脂層中に
シリカを含有させるためには、水性樹脂を溶解した水溶
液中に水性のコロイダルシリカを分散させたものを基体
金属板上に塗布し乾燥する等して適用することができ
る。有機樹脂層中に含有させる硬質粉末も特に限定する
ものではないが、上記のように水溶液に分散可能である
こと、安価であること、および透明な皮膜が得られ、下
層の有機樹脂層、または下層の有機樹脂層を透して基体
金属板の色を識別可能にし得るシリカは特に好ましいも
のである。
【0013】上層の有機樹脂中に含有させる潤滑剤とし
ては、上記の水性樹脂を溶解した水溶液中に分散可能な
ものが好ましく、例えばポリテトラフルオロエチレン、
ポリエチレンワックス等が適用可能である。また、着色
した表面処理皮膜を形成させる場合、二硫化モリブンデ
ン、グラファイト、ボロンナイトライドなどの有色の無
機系潤滑剤の粉末も適用可能である。しかし、これらの
無機系潤滑剤粉末は水溶液中に分散し難いので、有機溶
剤系樹脂を用いる必要がある。
【0014】耐食性を向上させるために、上記のシリカ
および潤滑剤に加えてさらに防錆剤を上層の有機樹脂中
に含有させる場合は、クロム酸アンモニウム、クロム酸
ナトリウム、重クロム酸アンモニウム、重クロム酸ナト
リウム、重クロム酸カリウム、メタホウ酸バリウムなど
のいずれか1種以上の添加が好ましく、クロム酸アンモ
ニウムまたはクロム酸ナトリウムの添加が特に好まし
い。
【0015】上層の有機樹脂層を基体金属板上に形成さ
せる方法としては、ロールコート法、スプレー法、静電
塗装法等、公知の塗装方法が適用可能であるが、下層の
有機樹脂層を形成させる場合と同様に、有機樹脂層の厚
さは比較的薄くてよいこと、塗装作業の簡便さ、および
経済性の観点から、樹脂を溶解した溶液中に基体金属板
を浸漬し、絞りロール等を用いて余分の樹脂溶液を除去
した後、乾燥させる方法を採用することが好ましい。乾
燥方法も下層の有機樹脂層を形成させる場合と同様に、
熱風乾燥、ガスオーブン、電気オーブン、誘導加熱炉
等、いずれの手段を用いてもよく、処理量と経済性の観
点から最も有利な方法を採用すればよい。また、塗装皮
膜が生成した後、UV照射や電子線照射を併用してもよ
い。
【0016】上層の有機樹脂層の皮膜組成としては、シ
リカ:5〜70重量%、潤滑剤:3〜20重量%、残部
が有機樹脂からなる組成とすることが好ましい。シリカ
および潤滑剤が8重量%未満では十分な耐疵付き性、耐
摩耗性、および良好な滑り性が得られず、一方90重量
%を越えると表面処理皮膜の加工性が乏しくなり、得ら
れた表面処理金属板に折り曲げ加工等の加工をを施す
と、表面処理皮膜に亀裂を生ずるようになる。
【0017】上層の有機樹脂層にシリカおよび潤滑剤に
加えてさらに防錆剤を含有させる場合は、上記の有機樹
脂皮膜のシリカおよび潤滑剤の皮膜組成が得られる溶液
中に、防錆剤を1〜30g/l添加した溶液を用いて処
理する。防錆剤が1g/l未満では耐食性向上の効果が
認められず、30g/lを越えて添加してもそれ以上の
耐食性向上の効果が認められず、経済的でなくなる。
【0018】上層の有機樹脂層の厚さは乾燥重量で0.
5〜6g/m2で有ることが好ましい。0.5g/m2
満では十分な十分な耐疵付き性、耐摩耗性、および良好
な滑り性が得られない。6g/m2 を越えると効果が飽
和し、経済的でなくなる。上記のようにして、金属板に
有機樹脂からなる下層と、シリカおよび潤滑剤を含む有
機樹脂からなる上層とからなる複層の有機樹脂層を設け
てなる耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板が得
られる。
【0019】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明
する。焼鈍および調質圧延を施した冷延鋼板 (厚さ:
0.50mm)をめっき原板とし、アルカリ溶液中で陰
極電解脱脂し、硫酸中で酸洗した後、表1に示す単一め
っき、または合金めっきを施し、次いでクロメート処理
し、めっき上にクロム水和酸化物皮膜を形成させた。
【0020】次いで、表1に示す組成の水性樹脂溶液中
にこれらのめっき鋼板を浸漬し、絞りロールを用いて余
分の樹脂溶液を除去した後熱風乾燥し、表1に示す厚さ
の下層となる有機樹脂層を形成させた。
【0021】次いで、表1に示す組成のシリカと潤滑剤
を含有する水性のオレフィン変性アクリル樹脂溶液中
に、上記のようにして下層となる有機樹脂層を形成させ
ためっき鋼板を浸漬し、絞りロールを用いて余分の樹脂
溶液を除去した後熱風乾燥し、表1に示す厚さの下層と
なる有機樹脂層を形成させた。
【0022】
【表1】
【0023】このようにして得られた、有機樹脂からな
る下層と、シリカおよび潤滑剤を含む有機樹脂からなる
上層とからなる複層の有機樹脂層を設けてなる表面処理
鋼板を、以下に示す項目について特性を評価した。 1)耐汗跡性 JIS−K 2246 に基づいて人工汗を作成し、これ
を試料の表面処理鋼板上に滴下し、3分間靜置した後拭
き取り、滴下部分の変色の程度を目視評価した。 2)耐汗跡錆性 JIS−K 2246 に基く人工汗を試料の表面処理鋼
板上に塗布し乾燥させ、次いで60℃、95%の恒温恒
湿雰囲気中に96時間放置した後、錆の発生程度を目視
評価した。 3)耐疵付き性 試料の表面処理鋼板上にピー用紙( 64〜70g/
2)を載せ、上から400gfの荷重を載荷した状態
で2000回のラビングを実施し、表面に発生した疵の
程度を目視評価した。 4)加工性 試料の表面処理を半径1mmで180度折り曲げ、折り
曲げ部に生じた亀裂の発生程度を目視評価した。 5)耐食性 JIS−Z 2371 に基づいて72時間の塩水噴霧試
験を実施し、錆の発生程度を目視評価した。 各特性の評価は1(劣)〜5(優)の5段階で評価し
た。評価結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2に示すように、本発明の表面処理金属
板は、耐汗跡性、耐汗跡錆性、耐疵付き性、加工性、耐
食性のいずれにおいても優れている。
【0026】
【発明の効果】本発明は、表面処理金属板上に有機樹脂
からなる下層と、シリカおよび潤滑剤を含む有機樹脂か
らなる上層、またはシリカおよび潤滑剤に加えてさらに
防錆剤を含む有機樹脂からなる上層とからなる複層の有
機樹脂層を設けてなる耐食性、耐疵付き性、耐汗性、お
よび潤滑性に優れた表面処理金属板、およびその製造方
法であり、本発明の表面処理金属板を複写機等に適用し
た場合、コピー用紙の出し入れ時におけるコピー用紙の
擦過による表面処理皮膜の擦り疵および摩耗が軽減する
とともに、滑り性が向上し、かつ手指が接触した際の汗
による変色や錆の発生が著しく軽減する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 義之 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の少なくとも片面に、有機樹脂
    からなる下層と、シリカおよび潤滑剤を含む有機樹脂か
    らなる上層とからなる複層の有機樹脂層を設けてなる耐
    汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板。
  2. 【請求項2】 前記上層が、シリカおよび潤滑剤に加
    えてさらに防錆剤を含む有機樹脂からなることを特徴と
    する、請求項1に記載の耐汗性および潤滑性に優れた表
    面処理金属板。
  3. 【請求項3】 前記下層を構成する有機樹脂がウレタ
    ン樹脂であることを特徴とする、請求項1または2に記
    載の耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板。
  4. 【請求項4】 前記下層を構成する有機樹脂がアクリ
    ル樹脂であることを特徴とする、請求項1または2に記
    載の耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板。
  5. 【請求項5】 前記下層を構成する有機樹脂がオレフ
    ィン変性アクリル樹脂であることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の耐汗性および潤滑性に優れた表面処
    理金属板。
  6. 【請求項6】 前記下層を構成する有機樹脂がポリエ
    ステル樹脂であることを特徴とする、請求項1または2
    に記載の耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板。
  7. 【請求項7】 前記上層を構成する有機樹脂がオレフ
    ィン変性アクリル樹脂であることを特徴とする、請求項
    1〜6のいずれかに記載の耐汗性および潤滑性に優れた
    表面処理金属板。
  8. 【請求項8】 前記潤滑剤がポリテトラフルオロエチ
    レンであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか
    に記載の耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板。
  9. 【請求項9】 前記潤滑剤がポリエチレンワックスで
    あることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載
    の耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属板。
  10. 【請求項10】 前記金属板が、表面に亜鉛、コバル
    ト、錫、ニッケルのいずれか1種以上からなるめっきを
    施し、さらにその上層にクロム水和酸化物皮膜を形成さ
    せた鋼板であることを特徴とする、請求項1〜9のいず
    れかに記載の耐汗性および潤滑性に優れた表面処理金属
    板。
  11. 【請求項11】 金属板を有機樹脂を含む溶液中に浸
    漬し、次いで乾燥して金属板表面に下層となる有機樹脂
    層を形成させた後、コロイダルシリカおよび潤滑剤粉末
    を分散させた有機樹脂を含む溶液中に浸漬し、次いで乾
    燥してシリカおよび潤滑剤を含む上層となる有機樹脂層
    を形成させることを特徴とする、請求項1、または3〜
    10のいずれかに記載の耐汗性および潤滑性に優れた表
    面処理金属板の製造方法。
  12. 【請求項12】 金属板を有機樹脂を含む溶液中に浸
    漬し、次いで乾燥して金属板表面に下層となる有機樹脂
    層を形成させた後、コロイダルシリカおよび潤滑剤粉末
    を分散させ、さらに防錆剤を添加した有機樹脂を含む溶
    液中に浸漬し、次いで乾燥してシリカおよび潤滑剤を含
    む上層となる有機樹脂層を形成させることを特徴とす
    る、請求項2〜10のいずれかに記載の耐汗性および潤
    滑性に優れた表面処理金属板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014184709A (ja) * 2013-02-22 2014-10-02 Kobe Steel Ltd 水系樹脂塗膜積層金属板

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