JPH1146865A - ヘアブラシ - Google Patents
ヘアブラシInfo
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- JPH1146865A JPH1146865A JP21830597A JP21830597A JPH1146865A JP H1146865 A JPH1146865 A JP H1146865A JP 21830597 A JP21830597 A JP 21830597A JP 21830597 A JP21830597 A JP 21830597A JP H1146865 A JPH1146865 A JP H1146865A
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- Japan
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- hairbrush
- diameter
- brush
- bristle
- hair
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 育毛剤や整髪料、洗浄剤等の薬液を毛髪や頭
皮に直接塗布することができ、毛髪、頭皮だけではなく
毛穴にも薬液の浸透を可能とするとともに、頭皮に対し
てもすぐれたマッサージ効果を有し、洗髪用ブラシとし
ても使用することのできるヘアブラシを提供する。 【解決手段】 中空の薬液充填室にブリッスルを配設し
たブラシ部、薬液貯蔵室及び薬液充填室を薬液貯蔵室を
結ぶ薬液誘導路を有するヘアブラシにおいて、ブラシ部
に先端直径が１〜２００μの細径ブリッスルの束を配設
することによりヘアブラシを構成する。
皮に直接塗布することができ、毛髪、頭皮だけではなく
毛穴にも薬液の浸透を可能とするとともに、頭皮に対し
てもすぐれたマッサージ効果を有し、洗髪用ブラシとし
ても使用することのできるヘアブラシを提供する。 【解決手段】 中空の薬液充填室にブリッスルを配設し
たブラシ部、薬液貯蔵室及び薬液充填室を薬液貯蔵室を
結ぶ薬液誘導路を有するヘアブラシにおいて、ブラシ部
に先端直径が１〜２００μの細径ブリッスルの束を配設
することによりヘアブラシを構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、育毛剤や整髪料、
洗浄剤等の薬液の貯蔵室を有し、これらの薬液を毛髪や
頭皮に直接塗布することのできるヘアブラシに関する。
洗浄剤等の薬液の貯蔵室を有し、これらの薬液を毛髪や
頭皮に直接塗布することのできるヘアブラシに関する。
【０００２】
【従来の技術】泡状整髪料等の薬液を、櫛又はブラシの
内部に設けた薬液貯蔵室から薬液誘導路を経て櫛歯又は
ブラシ面に噴出させて、櫛又はブラシから直接毛髪に塗
布するようにしたものとしては、例えば実開昭６２−１
２８４４３号公報、実開昭５７−１０３００３号公報又
は実開昭５０−１２６４７８号公報に開示されている、
噴泡ブラシ、整髪料含浸ぐし又は頭髪用化粧料塗布具等
がある。
内部に設けた薬液貯蔵室から薬液誘導路を経て櫛歯又は
ブラシ面に噴出させて、櫛又はブラシから直接毛髪に塗
布するようにしたものとしては、例えば実開昭６２−１
２８４４３号公報、実開昭５７−１０３００３号公報又
は実開昭５０−１２６４７８号公報に開示されている、
噴泡ブラシ、整髪料含浸ぐし又は頭髪用化粧料塗布具等
がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の櫛又はブラシでは、毛髪又は頭皮と接触する櫛歯
又はブリッスルはいずれも太径のものであるため、薬液
を毛髪に塗布し頭皮に対して多少のマッサージ効果は有
するものの、頭皮上で汚れや匂いの原因となる毛穴から
排出される皮脂を除去し、毛穴に薬液を浸透させること
はできないものであった。本発明は、これら従来の櫛や
ブラシの問題点を解消し、毛髪、頭皮だけではなく毛穴
にも薬液の浸透を可能とするとともに、頭皮に対しても
すぐれたマッサージ効果を有し、洗髪用ブラシとしても
使用することのできるヘアブラシを提供することを目的
とするものである。
従来の櫛又はブラシでは、毛髪又は頭皮と接触する櫛歯
又はブリッスルはいずれも太径のものであるため、薬液
を毛髪に塗布し頭皮に対して多少のマッサージ効果は有
するものの、頭皮上で汚れや匂いの原因となる毛穴から
排出される皮脂を除去し、毛穴に薬液を浸透させること
はできないものであった。本発明は、これら従来の櫛や
ブラシの問題点を解消し、毛髪、頭皮だけではなく毛穴
にも薬液の浸透を可能とするとともに、頭皮に対しても
すぐれたマッサージ効果を有し、洗髪用ブラシとしても
使用することのできるヘアブラシを提供することを目的
とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、中空の薬液充填室にブリッスルを配設し
たブラシ部、薬液貯蔵室及び薬液充填室を薬液貯蔵室を
結ぶ薬液誘導路を有するヘアブラシにおいて、ブラシ部
に先端直径が１〜２００μの細径ブリッスルの束を配設
することによりヘアブラシを構成する。人間の毛髪の直
径は、人種、性別、年齢、くせ毛の有無などによって異
なるが、日本人では通常４０ミクロンから１００ミクロ
ン程度、平均７０ミクロン程度であり、数本の毛髪が生
える毛穴の大きさはそれと同等かあるいはそれ以上であ
る。本発明では、上記特定の先端直径を有する細径ブリ
ッスルを束状にしてブラシ部に配設することによって、
きわめて効果的に頭皮をマッサージするとともに毛穴か
ら排出される皮脂を除去し、毛髪や頭皮だけではなく毛
穴にも直接薬液を浸透させることのできるヘアブラシを
得るものである。
成するために、中空の薬液充填室にブリッスルを配設し
たブラシ部、薬液貯蔵室及び薬液充填室を薬液貯蔵室を
結ぶ薬液誘導路を有するヘアブラシにおいて、ブラシ部
に先端直径が１〜２００μの細径ブリッスルの束を配設
することによりヘアブラシを構成する。人間の毛髪の直
径は、人種、性別、年齢、くせ毛の有無などによって異
なるが、日本人では通常４０ミクロンから１００ミクロ
ン程度、平均７０ミクロン程度であり、数本の毛髪が生
える毛穴の大きさはそれと同等かあるいはそれ以上であ
る。本発明では、上記特定の先端直径を有する細径ブリ
ッスルを束状にしてブラシ部に配設することによって、
きわめて効果的に頭皮をマッサージするとともに毛穴か
ら排出される皮脂を除去し、毛髪や頭皮だけではなく毛
穴にも直接薬液を浸透させることのできるヘアブラシを
得るものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明のヘアブラシで、育毛剤や
整髪料、洗浄剤等を収容する薬液貯蔵室の形状や材質に
は特に制限はないが、好ましい形状としては、例えば片
手で握ることのできる太さの円筒状のものが挙げられ
る。この薬液貯蔵室には、薬液の噴出口と噴出操作部を
設け、薬液を高圧ガスにより噴出されるようにすること
もできる。収容する薬液としては、液状のもののほか泡
状のものを使用することもできる。
整髪料、洗浄剤等を収容する薬液貯蔵室の形状や材質に
は特に制限はないが、好ましい形状としては、例えば片
手で握ることのできる太さの円筒状のものが挙げられ
る。この薬液貯蔵室には、薬液の噴出口と噴出操作部を
設け、薬液を高圧ガスにより噴出されるようにすること
もできる。収容する薬液としては、液状のもののほか泡
状のものを使用することもできる。
【０００６】この薬液貯蔵室と中空の薬液充填室を薬液
誘導路により連結するが、その際に必要に応じて薬液誘
導路の外周部を覆う連結部材を使用することもできる。
好ましい薬液誘導路としては、例えば先端に開口部を有
しその断面積が薬液充填室の内部断面積の３０〜７０％
である管状体が挙げられる。この管状体は、その先端が
薬液充填室の長さに対して３５〜６５％の位置に存在す
るように薬液充填室中に配置した場合には、薬液が薬液
充填室先端部まで充分に行きわたり、ブラシ部を介して
毛髪や頭皮に均一に塗布することが可能となるので好ま
しい。
誘導路により連結するが、その際に必要に応じて薬液誘
導路の外周部を覆う連結部材を使用することもできる。
好ましい薬液誘導路としては、例えば先端に開口部を有
しその断面積が薬液充填室の内部断面積の３０〜７０％
である管状体が挙げられる。この管状体は、その先端が
薬液充填室の長さに対して３５〜６５％の位置に存在す
るように薬液充填室中に配置した場合には、薬液が薬液
充填室先端部まで充分に行きわたり、ブラシ部を介して
毛髪や頭皮に均一に塗布することが可能となるので好ま
しい。
【０００７】薬液充填室の表面には、複数の例えば細孔
状や溝状の開口部を設けるとともに、先端直径が１〜２
００μの細径ブリッスルの束を配設してブラシ部を形成
する。このブラシ部は、細径ブリッスルの束のみによっ
て構成することもできるが、ブリッスル先端近辺に薬液
充填室に連通する開口を有する太径中空ブリッスルを細
径ブリッスルの束と併設した場合には、薬液が細径ブリ
ッスルの先端部にまで行きわたり、頭皮や毛髪にも充分
浸透させることが可能となるので好ましい。
状や溝状の開口部を設けるとともに、先端直径が１〜２
００μの細径ブリッスルの束を配設してブラシ部を形成
する。このブラシ部は、細径ブリッスルの束のみによっ
て構成することもできるが、ブリッスル先端近辺に薬液
充填室に連通する開口を有する太径中空ブリッスルを細
径ブリッスルの束と併設した場合には、薬液が細径ブリ
ッスルの先端部にまで行きわたり、頭皮や毛髪にも充分
浸透させることが可能となるので好ましい。
【０００８】本発明のヘアブラシの細径ブリッスルを構
成する材料には特に制限はなく、通常ヘアブラシに用い
られる材料はいずれも使用することができる。好ましい
材料の例としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン、ナイロン、ポリアセタール等の
プラスチック、豚毛等の獣毛等が挙げられ、特にナイロ
ンを使用することが好ましい。
成する材料には特に制限はなく、通常ヘアブラシに用い
られる材料はいずれも使用することができる。好ましい
材料の例としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン、ナイロン、ポリアセタール等の
プラスチック、豚毛等の獣毛等が挙げられ、特にナイロ
ンを使用することが好ましい。
【０００９】細径ブリッスルの先端直径は、１〜２００
μ、好ましくは２０〜８０μに調製し、その植毛後の長
さは通常１０〜３５ｍｍ、好ましくは１２〜２５ｍｍに
調製する。細径ブリッスル先端の形状には特に制限はな
く、球状、先尖状等とすることができる。また、細径ブ
リッスル全体の形状も直毛状やテーパー状等任意のもの
とすることができる。個々の細径ブリッスルの硬さは、
ＪＩＳ Ｓ ３０１６−１９９５に従って測定された４
０Ｎ／ｃｍ2以上、特に５０Ｎ／ｃｍ2〜８０Ｎ／ｃｍ2
の細径ブリッスルを用いることがことが好ましい。細径
ブリッスルは、通常５〜５０本を束状にして植毛するこ
とが好ましく、束の配列には特に制限はない。細径ブリ
ッスルの面密度としては、ブラシ部の植毛部において５
本／ｃｍ2〜２５０本／ｃｍ2 、好ましくは２０本／ｃ
ｍ2〜１６０本／ｃｍ2 とする。
μ、好ましくは２０〜８０μに調製し、その植毛後の長
さは通常１０〜３５ｍｍ、好ましくは１２〜２５ｍｍに
調製する。細径ブリッスル先端の形状には特に制限はな
く、球状、先尖状等とすることができる。また、細径ブ
リッスル全体の形状も直毛状やテーパー状等任意のもの
とすることができる。個々の細径ブリッスルの硬さは、
ＪＩＳ Ｓ ３０１６−１９９５に従って測定された４
０Ｎ／ｃｍ2以上、特に５０Ｎ／ｃｍ2〜８０Ｎ／ｃｍ2
の細径ブリッスルを用いることがことが好ましい。細径
ブリッスルは、通常５〜５０本を束状にして植毛するこ
とが好ましく、束の配列には特に制限はない。細径ブリ
ッスルの面密度としては、ブラシ部の植毛部において５
本／ｃｍ2〜２５０本／ｃｍ2 、好ましくは２０本／ｃ
ｍ2〜１６０本／ｃｍ2 とする。
【００１０】太径ブリッスルや薬液充填室を構成する材
料に特に制限はないが、通常は可とう性材料、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂、ビニール樹脂、スチロール樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂及びこれらの合成樹脂
を２種以上組み合わせたもの等が使用される。ブラシ部
に細径ブリッスルの束と太径ブリッスルの２種類のブリ
ッスルを併設した場合には、細径ブリッスルによって頭
皮上で汚れや匂いの原因となる毛穴から排出される皮脂
を除去するとともに、太径ブリッスル先端部から育毛剤
等の薬液を直接頭皮や毛穴に浸透させることが可能にな
る。また、細径ブリッスルによるきめ細かいマッサージ
効果と太径ブリッスルによる強力なマッサージ効果が相
乗的に作用するとともに、２種類のブリッスルによって
薬液を毛髪に均一に塗布することが可能となる。
料に特に制限はないが、通常は可とう性材料、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂、ビニール樹脂、スチロール樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂及びこれらの合成樹脂
を２種以上組み合わせたもの等が使用される。ブラシ部
に細径ブリッスルの束と太径ブリッスルの２種類のブリ
ッスルを併設した場合には、細径ブリッスルによって頭
皮上で汚れや匂いの原因となる毛穴から排出される皮脂
を除去するとともに、太径ブリッスル先端部から育毛剤
等の薬液を直接頭皮や毛穴に浸透させることが可能にな
る。また、細径ブリッスルによるきめ細かいマッサージ
効果と太径ブリッスルによる強力なマッサージ効果が相
乗的に作用するとともに、２種類のブリッスルによって
薬液を毛髪に均一に塗布することが可能となる。
【００１１】本発明のヘアブラシは、薬液としてシャン
プー等の洗浄剤を使用し、洗髪用ブラシとして使用する
こともできる。洗髪用ブラシとして使用する場合には、
上記特定の先端直径を有する細径ブリッスルを使用する
ことによって、きわめて効果的に毛穴を洗浄し、従来の
洗髪ブラシでは除去することができなかった毛穴の汚れ
を除去することが可能となる。またブラシ部に細径ブリ
ッスルと太径ブリッスルを併設した場合には、洗浄剤が
頭皮や毛穴へ充分に供給されるとともに２種類のブリッ
スルによる相乗的なマッサージ効果により、毛髪や頭皮
並びに毛穴を一段と効果的に洗浄することができるので
好ましい。細径及び太径ブリッスル、ならびにブラシ部
を構成する材料には、抗菌剤の練り込みや含浸等の処理
により抗菌性を付与することもできる。
プー等の洗浄剤を使用し、洗髪用ブラシとして使用する
こともできる。洗髪用ブラシとして使用する場合には、
上記特定の先端直径を有する細径ブリッスルを使用する
ことによって、きわめて効果的に毛穴を洗浄し、従来の
洗髪ブラシでは除去することができなかった毛穴の汚れ
を除去することが可能となる。またブラシ部に細径ブリ
ッスルと太径ブリッスルを併設した場合には、洗浄剤が
頭皮や毛穴へ充分に供給されるとともに２種類のブリッ
スルによる相乗的なマッサージ効果により、毛髪や頭皮
並びに毛穴を一段と効果的に洗浄することができるので
好ましい。細径及び太径ブリッスル、ならびにブラシ部
を構成する材料には、抗菌剤の練り込みや含浸等の処理
により抗菌性を付与することもできる。
【００１２】次に図に基づいて本発明の実施例を説明す
るが、これらの実施例は本発明を限定するものではな
い。 （実施例１）図１は本発明のヘアブラシの１例を示す斜
視図、図２は図１のヘアブラシの一部を切欠いた部分拡
大側面図である。また、図３は図１のヘアブラシに配設
する太径ブリッスルの先端部の拡大断面図、図４は同じ
く薬液誘導路の先端部の拡大図である。これらの図にお
いて符号１はヘアブラシ、符号２はブラシ部、符号３は
薬液充填室、符号４は細径ブリッスルの束、符号５は太
径ブリッスル、符号６は薬液誘導路、そして符号７は薬
液貯蔵室を表す。
るが、これらの実施例は本発明を限定するものではな
い。 （実施例１）図１は本発明のヘアブラシの１例を示す斜
視図、図２は図１のヘアブラシの一部を切欠いた部分拡
大側面図である。また、図３は図１のヘアブラシに配設
する太径ブリッスルの先端部の拡大断面図、図４は同じ
く薬液誘導路の先端部の拡大図である。これらの図にお
いて符号１はヘアブラシ、符号２はブラシ部、符号３は
薬液充填室、符号４は細径ブリッスルの束、符号５は太
径ブリッスル、符号６は薬液誘導路、そして符号７は薬
液貯蔵室を表す。
【００１３】このヘアブラシでは、根元部の直径が３ｍ
ｍ、先端部の直径が１ｍｍで内部が薬液充填室３と連通
する長さ２０ｍｍの太径ブリッスル５を一体に形成した
ポリエチレン製の中空の薬液充填室３の表面に、先端直
径が４０μ、植毛後の長さが２１ｍｍとなるナイロン製
の細径ブリッスル４を２６本を１束として配設すること
により、ブラシ部２を形成した。このブラシ部２を取付
け部材８を介して管状の薬液導入路６及びこれと連通す
る薬液貯蔵室７に着脱自在に連結した。薬剤誘導路６と
薬剤貯蔵室７の連結部には噴出操作部９を設け、取付け
部材８を介してこの噴出操作部を押圧することにより薬
液を噴出させることができる。
ｍ、先端部の直径が１ｍｍで内部が薬液充填室３と連通
する長さ２０ｍｍの太径ブリッスル５を一体に形成した
ポリエチレン製の中空の薬液充填室３の表面に、先端直
径が４０μ、植毛後の長さが２１ｍｍとなるナイロン製
の細径ブリッスル４を２６本を１束として配設すること
により、ブラシ部２を形成した。このブラシ部２を取付
け部材８を介して管状の薬液導入路６及びこれと連通す
る薬液貯蔵室７に着脱自在に連結した。薬剤誘導路６と
薬剤貯蔵室７の連結部には噴出操作部９を設け、取付け
部材８を介してこの噴出操作部を押圧することにより薬
液を噴出させることができる。
【００１４】管状の薬液誘導路６はポリエチレンにより
構成し、薬液が薬液充填室３の先端部まで充分に行きわ
たるようにするためには、薬液誘導路６の内部断面積が
薬液充填室３の内部断面積の３０〜７０％とすることが
好ましく、またその先端が薬液充填室３の長さの３５〜
６５％の位置に存在するように配置することが好まし
い。この例では管状の薬液誘導路６の先端は、図４の
（ａ）にみられるように開口６１となっている。この開
口６１としては、図４の（ｂ）、（ｃ）のように、先端
部の側面に設けることもできる。
構成し、薬液が薬液充填室３の先端部まで充分に行きわ
たるようにするためには、薬液誘導路６の内部断面積が
薬液充填室３の内部断面積の３０〜７０％とすることが
好ましく、またその先端が薬液充填室３の長さの３５〜
６５％の位置に存在するように配置することが好まし
い。この例では管状の薬液誘導路６の先端は、図４の
（ａ）にみられるように開口６１となっている。この開
口６１としては、図４の（ｂ）、（ｃ）のように、先端
部の側面に設けることもできる。
【００１５】中空の太径ブリッスル５の先端近辺には、
図３にみられるように開口５１を設け、薬液が頭皮や毛
穴に直接塗布できるようにする。この開口５１の形状や
数には特に制限はなく、例えば図３の（ａ）〜（ｄ）に
みられるようなものとすることができる。また、細径ブ
リッスルの根元部に薬液充填室に連通する細孔及び／又
は溝（図示せず）を設け、薬液が毛髪にも均一に塗布で
きる構成とすることもできる。
図３にみられるように開口５１を設け、薬液が頭皮や毛
穴に直接塗布できるようにする。この開口５１の形状や
数には特に制限はなく、例えば図３の（ａ）〜（ｄ）に
みられるようなものとすることができる。また、細径ブ
リッスルの根元部に薬液充填室に連通する細孔及び／又
は溝（図示せず）を設け、薬液が毛髪にも均一に塗布で
きる構成とすることもできる。
【００１６】（実施例２）図５は本発明のヘアブラシの
他の例を示す斜視図であり、図６は図５のヘアブラシの
要部を拡大した側面断面図である。これらの図において
符号１はヘアブラシ、符号２はブラシ部、符号３は薬液
充填室、符号４は細径ブリッスルの束、符号５は太径ブ
リッスル、符号６は薬液誘導路、そして符号７は薬液貯
蔵室を表す。
他の例を示す斜視図であり、図６は図５のヘアブラシの
要部を拡大した側面断面図である。これらの図において
符号１はヘアブラシ、符号２はブラシ部、符号３は薬液
充填室、符号４は細径ブリッスルの束、符号５は太径ブ
リッスル、符号６は薬液誘導路、そして符号７は薬液貯
蔵室を表す。
【００１７】このヘアブラシでは、ブラシ部２に細径ブ
リッスルの束４と薬液充填室３に連通する中空の太径ブ
リッスル５を交互に１列に配設して細巾の櫛状の形状と
し、このブラシ部を取付け部材８を介してやや傾斜させ
て、薬液誘導路６及び薬液貯蔵室７と着脱自在に連結し
た。薬液貯蔵室７の上部には、操作ボタン９１を有する
噴出操作部９を設け、操作ボタン９１によって噴出操作
部を上下動させて薬液貯蔵室７から薬液を噴出させる構
成とした。このヘアブラシの他の構成は、実施例１のも
のと基本的に同じである。
リッスルの束４と薬液充填室３に連通する中空の太径ブ
リッスル５を交互に１列に配設して細巾の櫛状の形状と
し、このブラシ部を取付け部材８を介してやや傾斜させ
て、薬液誘導路６及び薬液貯蔵室７と着脱自在に連結し
た。薬液貯蔵室７の上部には、操作ボタン９１を有する
噴出操作部９を設け、操作ボタン９１によって噴出操作
部を上下動させて薬液貯蔵室７から薬液を噴出させる構
成とした。このヘアブラシの他の構成は、実施例１のも
のと基本的に同じである。
【００１８】本発明のヘアブラシを使用したときの効果
を次のようにして評価した。 （１）頭皮へのマッサージ感の評価 成人男性３人、同女性２人をパネラーとして、実施例１
のヘアブラシを使用して頭皮をマッサージした時の使用
感を、太径ブリッスルのみを有するヘアブラシを使用し
たときの使用感と比較して評価した。ヘアブラシを使用
したときのマッサージ感が良好なものを○、どちらとも
いえないものを△、マッサージ感がよくないものを×と
した。結果を表１に示す。
を次のようにして評価した。 （１）頭皮へのマッサージ感の評価 成人男性３人、同女性２人をパネラーとして、実施例１
のヘアブラシを使用して頭皮をマッサージした時の使用
感を、太径ブリッスルのみを有するヘアブラシを使用し
たときの使用感と比較して評価した。ヘアブラシを使用
したときのマッサージ感が良好なものを○、どちらとも
いえないものを△、マッサージ感がよくないものを×と
した。結果を表１に示す。
【００１９】
【表１】
【００２０】（２）洗浄剤を用いた頭皮、毛穴の洗浄評
価 成人男性３人をパネラーとして、実施例１のヘアブラシ
にＥＳ系シャンプーをベースにＬＰＧを噴射剤として充
填し、洗髪用ブラシとして使用したときの、頭皮及び毛
穴の洗浄効果を次の手順で評価した。 １）髪を４０℃の湯で３０秒間予洗した後に、２）ヘア
ブラシから髪にシャンプー約３ｇを吐出させ、３）ヘア
ブラシを使用して３分間頭全体を均一にくし通しし、
４）４０℃の湯で１分間濯ぎ、５）乾燥した。洗髪に使
用した湯の量は、６ｌ／分程度とした。評価は、乾燥後
頭部を２０倍の光源つきカメラを使用し、モニター画面
に映し出して観察した。毛穴の洗浄の評価は、次の５段
階で評価した。 １： 毛穴がすっきり見える。 ２： 毛穴に部分的に汚れが残っている。 ３： 毛穴が汚れで完全につまっている。 ４： 毛穴から汚れがはみ出している。 ５： 毛穴、髪ともに汚れがこびりついている。 太径ブリッスルのみを有するヘアブラシを使用して洗髪
した場合と比較した評価結果を表２に示す。
価 成人男性３人をパネラーとして、実施例１のヘアブラシ
にＥＳ系シャンプーをベースにＬＰＧを噴射剤として充
填し、洗髪用ブラシとして使用したときの、頭皮及び毛
穴の洗浄効果を次の手順で評価した。 １）髪を４０℃の湯で３０秒間予洗した後に、２）ヘア
ブラシから髪にシャンプー約３ｇを吐出させ、３）ヘア
ブラシを使用して３分間頭全体を均一にくし通しし、
４）４０℃の湯で１分間濯ぎ、５）乾燥した。洗髪に使
用した湯の量は、６ｌ／分程度とした。評価は、乾燥後
頭部を２０倍の光源つきカメラを使用し、モニター画面
に映し出して観察した。毛穴の洗浄の評価は、次の５段
階で評価した。 １： 毛穴がすっきり見える。 ２： 毛穴に部分的に汚れが残っている。 ３： 毛穴が汚れで完全につまっている。 ４： 毛穴から汚れがはみ出している。 ５： 毛穴、髪ともに汚れがこびりついている。 太径ブリッスルのみを有するヘアブラシを使用して洗髪
した場合と比較した評価結果を表２に示す。
【００２１】
【表２】
【００２２】
【発明の効果】本発明のヘアブラシでは、上記特定の先
端直径を有する細径ブリッスルを束状にしてブラシ部に
配設することによって、きわめて効果的に頭皮をマッサ
ージするとともに毛穴から排出される皮脂を除去し、毛
髪や頭皮だけではなく毛穴にも直接育毛剤、整髪料や洗
浄剤等の薬液を浸透させることができる。また、ブリッ
スル先端近辺に薬液充填室に連通する開口を有する太径
中空ブリッスルを細径ブリッスルの束と併設することに
より、薬液が細径ブリッスルの先端部にまで行きわた
り、頭皮や毛髪にも充分浸透させるとともに相乗的なマ
ッサージ効果を付与することが可能となる。そして、ブ
ラシ部を取付け部材を介して着脱自在に連結する構成と
することにより、使用済みの薬液貯蔵室を交換すること
によって繰り返しブラシ部を使用することが可能となる
等、実用的価値が高いものである。
端直径を有する細径ブリッスルを束状にしてブラシ部に
配設することによって、きわめて効果的に頭皮をマッサ
ージするとともに毛穴から排出される皮脂を除去し、毛
髪や頭皮だけではなく毛穴にも直接育毛剤、整髪料や洗
浄剤等の薬液を浸透させることができる。また、ブリッ
スル先端近辺に薬液充填室に連通する開口を有する太径
中空ブリッスルを細径ブリッスルの束と併設することに
より、薬液が細径ブリッスルの先端部にまで行きわた
り、頭皮や毛髪にも充分浸透させるとともに相乗的なマ
ッサージ効果を付与することが可能となる。そして、ブ
ラシ部を取付け部材を介して着脱自在に連結する構成と
することにより、使用済みの薬液貯蔵室を交換すること
によって繰り返しブラシ部を使用することが可能となる
等、実用的価値が高いものである。
【図１】本発明のヘアブラシの１例を示す斜視図であ
る。
る。
【図２】図１のヘアブラシの一部を切欠いた部分拡大側
面図である。
面図である。
【図３】図１のヘアブラシに配設する太径ブリッスルの
先端部の拡大断面図である。
先端部の拡大断面図である。
【図４】図１のヘアブラシに配設する薬液誘導路の先端
部の拡大図である。
部の拡大図である。
【図５】本発明のヘアブラシの他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図６】図５のヘアブラシの要部を拡大した側面断面図
である。
である。
１ ヘアブラシ ２ ブラシ部 ３ 薬液充填室 ４ 細径ブリッスルの束 ５ 太径ブリッスル ６ 薬液誘導路 ７ 薬液貯蔵室 ８ 取付け部材 ９ 噴出操作部 ５１、６１ 開口 ９１ 操作ボタン
Claims (6)
- 【請求項１】 中空の薬液充填室にブリッスルを配設し
たブラシ部、薬液貯蔵室及び薬液充填室と薬液貯蔵室を
結ぶ薬液誘導路を有するヘアブラシにおいて、ブラシ部
に先端直径が１〜２００μの細径ブリッスルの束を配設
したことを特徴とするヘアブラシ。 - 【請求項２】 ブラシ部がブリッスルの根元部に薬液充
填室に連通する細孔及び／又は溝を有することを特徴と
する請求項１に記載のヘアブラシ。 - 【請求項３】 ブラシ部がブリッスル先端近辺に薬液充
填室に連通する開口を設けた太径中空ブリッスルを有す
ることを特徴とする請求項１又は２に記載のヘアブラ
シ。 - 【請求項４】 薬液誘導路が基端が薬液貯蔵室に連通
し、先端が薬液充填室の長さに対して３５〜６５％の位
置に存在するように配設した管状体であることを特徴と
する請求項１〜３のいずれか１項に記載のヘアブラシ。 - 【請求項５】 細径ブリッスルの面密度が５本／ｃｍ2
〜２５０本／ｃｍ2、好ましくは２０本／ｃｍ2 〜１６
０本／ｃｍ2 であることを特徴とする請求項１〜４のい
ずれか１項に記載のヘアブラシ。 - 【請求項６】 ブラシ部が取付け部材を介して着脱自在
に連結されたものであることを特徴とする請求項１〜５
のいずれか１項に記載のヘアブラシ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21830597A JPH1146865A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | ヘアブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21830597A JPH1146865A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | ヘアブラシ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1146865A true JPH1146865A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16717765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21830597A Pending JPH1146865A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | ヘアブラシ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1146865A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005328918A (ja) * | 2004-05-18 | 2005-12-02 | Uni Charm Corp | ヘアケア用具 |
| US20170150810A1 (en) * | 2015-12-01 | 2017-06-01 | L'oreal | Power hairbrush with improved sebum-removing brushhead |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP21830597A patent/JPH1146865A/ja active Pending
Cited By (9)
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| CN108463140A (zh) * | 2015-12-01 | 2018-08-28 | 莱雅公司 | 具有改进的皮脂去除刷头的电动发刷 |
| US10258141B2 (en) * | 2015-12-01 | 2019-04-16 | L'oréal | Power hairbrush with improved sebum-removing brushhead |
| CN108463140B (zh) * | 2015-12-01 | 2021-06-04 | 莱雅公司 | 具有改进的皮脂去除刷头的电动发刷 |
| JP2021137582A (ja) * | 2015-12-01 | 2021-09-16 | ロレアル | 改善された皮脂除去ブラシヘッドを備えた電動ヘアブラシ |
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