JPH1145154A - マウス - Google Patents

マウス

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JPH1145154A
JPH1145154A JP9201303A JP20130397A JPH1145154A JP H1145154 A JPH1145154 A JP H1145154A JP 9201303 A JP9201303 A JP 9201303A JP 20130397 A JP20130397 A JP 20130397A JP H1145154 A JPH1145154 A JP H1145154A
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JP
Japan
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mouse
key
input
small keyboard
ball
Prior art date
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Pending
Application number
JP9201303A
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English (en)
Inventor
Shoei Wakizaka
昇榮 脇阪
Hideto Niwa
英人 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MELCO KK
Original Assignee
MELCO KK
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Publication date
Application filed by MELCO KK filed Critical MELCO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面側に入力キーを備えたマウスにおいては
誤操作してしまうことがあったし、入力キーの種類が少
なく多種類に渡る文字入力を行うことができなかった。 【解決手段】 底面側に配設されたマウスボール30の
回転動作を縦方向ピンチローラ31と横方向ピンチロー
ラ32により検出して二次元の移動量を検出するととも
に、上面側に配設された左クリックボタン21aと右ク
リックボタン21bの押し下げ動作を検出するマウス1
0において、底面側の凹部にフルキーレイアウトの入力
キー61aを有する小型キーボード61を埋設するとと
もに、キー入力部60内のキー信号出力回路にて小型キ
ーボード61におけるキー入力に応じた信号を出力する
ようにしたため、誤操作が少なく、かつ、多種類に渡る
文字入力を行うことが可能なマウスを提供することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マウスに関し、特
に、キー入力が可能な入力キーを備えたマウスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、図11に
示すマウスが知られている。同図は、マウスを上面側よ
り示しており、当該マウス1は、上面側に通常のクリッ
ク操作用の左クリックボタン2と、右クリックボタン3
を備えるとともに、「0」〜「9」のテンキーと、
「−,/,*,+」の四種類の入力キーと、「,」およ
び「.」の入力キーとからなる各種入力キー4を備えて
おり、かかる入力キー4を押し下げて種々の入力を行う
ことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマウス
においては、次のような課題があった。入力キー4がマ
ウス1の上面に配設されているため、誤って同入力キー
4を押し下げてしまい、誤入力となることがあった。ま
た、昨今ではインターネットのブラウジング専用端末な
どのコンピュータの利用形態が増加し、省スペース化を
図るためマウスのみが設置され、キーボードが設置され
ない場合がある。その一方で、イントラネットあるいは
エクストラネット化の中で特定サイトへのアクセスに対
してパスワードの入力が要求される場面があるものの、
上述したマウス1では入力キー4の種類が少なく、かか
るパスワードの入力を満足に行うことができなかった。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、誤操作を少なくするとともに、多種類に渡る文字入
力を行うことが可能なマウスの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、底面側に二次元の移動量
を検出する検出部を備えるとともに上面側に押し下げ式
の入力部を備えるマウス本体と、このマウス本体の底面
側に配設されてフルキーレイアウトの入力キーを有する
小型キーボードと、この小型キーボードのキー入力に対
応する信号を出力するキー信号出力手段とを備えた構成
としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、マウス本体を二次元平面で移動させると
底面側の検出部がその移動量を検出し、同マウス本体の
上面側にある入力部にて押し下げ動作を行って所定の入
力を行うことができる。上記検出部の具体的な構成とし
ては、マウス本体の底面側に部分的に露出するマウスボ
ールの回転動作に基づいて上記移動量を検出するもので
あってもよいし、マウス本体の底面側に発光素子と受光
素子を適所に配設するとともにマウス載置面により反射
された同発光素子からの光を同受光素子にて検出するこ
とにより移動量を検出するものであってもよく、種々の
形態のものを適用可能であって特に限定されない。一
方、上記入力部は、通常のマウスが備えているクリック
ボタン等に相当し、マウスを使用するシステム環境に応
じてシングルクリックやダブルクリックやドラッグアン
ドドロップなど種々の入力方法に対応できるようにして
おいてもよい。
【0007】マウス本体の底面側には、フルキーレイア
ウトの小型キーボードを配設してあり、この小型キーボ
ードのキー入力に対応してキー信号出力手段が信号を出
力する。むろん、ここにおける信号フォーマットなどの
信号出力態様は、特に限定されるものではなく、マウス
を使用するシステム環境等に合わせて適宜変更すること
はいうまでもない。上記小型キーボードはフルキーレイ
アウトの入力キーを備えているが、これは一般的な規格
のキーボードが備えている入力キーを備えることを意味
する。従って、数字キーやアルファベットキーのほか、
「Shift」キーや「Ctrl」キー、またはファン
クションキーなどの制御キーを備えていてもよい。
【0008】上述したように小型キーボードは、マウス
本体の底面に配設されているため、操作者の手などが触
れて誤入力してしまうことはないものの、マウスを二次
元平面内で移動させる場合などにおいて、上記入力キー
が容易に外部と接触しないようにしておけば好適であ
る。そこで、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
のマウスにおいて、上記小型キーボードは、上記マウス
本体の底面側に形成された凹部に埋設させて形成した構
成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、上記小型キーボードの入力キーは、マウ
ス本体の底面側に形成された凹部に埋設してあるので、
通常のマウス移動においては外部に接触する可能性は極
めて低いといえる。ところで、小型キーボードはマウス
本体の底面側に配設されるとともに、フルキーレイアウ
トの入力キーを備えているため、自ずと各入力キーも小
型となる。従って、指先などで入力キーを操作すること
も可能であるが、同時に複数の入力キーを操作してしま
うこともあるため、ペン先などの先端の細い部材で操作
することも考慮される。
【0010】後者の場合の好適な構成の一例として請求
項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいずれ
かに記載のマウスにおいて、上記入力キー各々の周辺に
上記マウス本体の底面側から奥方に向かうにつれて幅狭
となるようなすり鉢状のガイド壁を形成した構成として
ある。上記のように構成した請求項3にかかる発明にお
いては、各入力キーの周辺にはマウス本体の底面側から
奥方に向かうにつれて幅狭となるガイド壁を形成してあ
るため、ペン先などの先端の細い部材で入力キーを操作
する場合など、底面側においては同部材を挿入しやす
く、奥方では幅狭となって確実に入力キーを操作するこ
とができる。
【0011】また、上記小型キーボードにてキー入力を
行う場合、同小型キーボードがマウス本体の底面側に配
設されていることから、同マウス本体を反転させること
は必至である。そこで、入力キーの誤操作発生率を低減
する構成の別の一例として、請求項4にかかる発明は、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のマウスにおい
て、上記マウス本体の反転動作を検知する反転検知スイ
ッチを備え、上記キー信号出力手段は、同反転検知スイ
ッチの検知結果に基づき、マウス本体の反転時に上記キ
ー入力に対応する信号を出力可能とし、同マウス本体の
非反転時には同信号を出力不可とする構成としてある。
【0012】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、マウス本体を反転させると反転検知スイ
ッチが検知し、上記小型キーボードにてキー入力を行う
とキー信号出力手段はキー入力に対応する信号を出力す
る。一方、マウス本体の非反転時に上記小型キーボード
にてキー入力を行っても同キー信号出力手段は上記のよ
うな信号を出力しない。このように、キー入力を行うた
めにマウス本体を反転させたとしても、マウスポインタ
を移動させたい場面も十分にあり得る。そこで、請求項
5にかかる発明は、請求項4に記載のマウスにおいて、
上記検出部は、上記マウス本体の反転時に操作可能に保
持されたマウスボールの回転動作に基づいて上記移動量
を検出する構成としてある。
【0013】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、検出部はマウスボールの回転動作に基づ
いてマウス本体の移動量を検出するが、マウス本体を反
転させた場合であっても同マウスボールを操作可能であ
り移動量を検出する。すなわち、マウス本体の反転時に
はマウスボールをトラックボールとして使用することが
できる。むろん、マウスボールによる移動量の検出とト
ラックボールによる移動量の検出とでは移動方向が互い
に逆転することもあり得るため、マウス本体の反転・非
反転に応じて適宜移動方向を逆転させて検出するように
してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、フルキー
レイアウトの小型キーボードをマウス本体の底面側に配
設したため、誤入力を少なくするとともに、多種類に渡
る文字入力を行うことが可能なマウスを提供することが
できる。また、請求項2にかかる発明によれば、マウス
本体の底面側に形成された凹部に小型キーボードを埋設
したため、誤入力の発生率を低減することができる。さ
らに、請求項3にかかる発明によれば、入力キー各々の
周辺にマウス底面側から奥方に向かうにつれて幅狭とな
るすり鉢状のガイド壁を形成したため、誤入力の発生率
を低減しつつ、入力時の操作性を向上させることができ
る。
【0015】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
マウス本体の反転時のみキー入力に応じた信号を出力す
るようにしたため誤入力の発生率を低減することができ
る。さらに、請求項5にかかる発明によれば、マウス本
体の反転時であってもマウスポインタを移動させること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかか
るマウスを斜視図により示しており、図2は、同マウス
を分解斜視図により示しており、図3は、同マウスを長
手方向断面図により示している。。
【0017】図において、マウス10は、概略矩形薄皿
型の上ケーシング21と、下ケーシング22とからなる
ケーシング20を備えており、マウス10の組立作業に
おいては、下ケーシング22側に所定の部品を配置した
後、同下ケーシング22の開口面と上ケーシング21の
開口面を対面させるように合体させて組み立て作業を行
う。上ケーシング21上面側の先端部分には、左クリッ
クボタン21aと、右クリックボタン21bとを並設し
てあるとともに、各々の背面側には下方に向けて押下爪
21a1,21b1を延設してある。一方、この押下爪
21a1,21b1の端部に対面するように下ケーシン
グ22側の内底面には、それぞれのクリック動作を検出
するための左クリック検出ボタン22aと、右クリック
検出ボタン22bとを配設してある。すなわち、左クリ
ックボタン21aまたは右クリックボタン21bを押し
下げると、各々、押下爪21a1,21b1の先端が左
クリック検出ボタン22aまたは右クリック検出ボタン
22bを押し下げてクリック動作が検出され、所定の信
号に変換されて出力される。この意味において、左クリ
ックボタン21aと、右クリックボタン21bとが入力
部を構成する。
【0018】下ケーシング22には、底面側の中央から
やや先端寄りに概略円形の露出口22cを形成してあ
り、マウスボール30を露出口22cに載置したときに
同マウスボール30の一部が露出口22cを介して下ケ
ーシング22の外部に露出するようにしてある。露出口
22c周辺の内底面側には、それぞれ縦方向または横方
向の移動量を検出するための縦方向ピンチローラ31
と、横方向ピンチローラ32とをローラ面がマウスボー
ル30に当接するように配置してある。
【0019】すなわち、通常のマウス操作時において、
露出口22cを介して一部露出するマウスボール30
は、マウス10の載置面に当接するとともに互いの摩擦
力により回転し、これに伴って縦方向ピンチローラ31
と横方向ピンチローラ32も回転する。すると、図示し
ない演算制御回路がかかる縦方向ピンチローラ31およ
び横方向ピンチローラ32の回転に基づいてマウス移動
量を算出するとともに、この移動量に応じた信号を出力
する。一方、マウス10が接続されるシステム側は、同
信号に基づいてマウスポインタを移動させるべく画像処
理等を行う。この意味において、縦方向ピンチローラ3
1と横方向ピンチローラ32と、図示しない演算制御回
路が検出部を構成する。
【0020】本実施形態においては、上ケーシング21
の上面側に左クリックボタン21aと、右クリックボタ
ン21bとを並設させて入力部を構成してあるが、むろ
ん、この構成に限定されることはなく、種々の形態のも
のを適用可能であることはいうまでもない。例えば、左
クリックボタンと、中クリックボタンと、右クリックボ
タンの三種類のクリックボタンから入力部を構成するよ
うにしてもよい。また、各クリックボタンの形状につい
ても全くの任意であり、例えば、指先の形状に合わせて
アーチ状に形成するなどしてもよい。
【0021】また、本実施形態においては、マウスボー
ル30の回転動作に基づいてマウス移動量を検出する構
成としているが、必ずしもこの構成に限定されない。例
えば、マウス底面側に発光素子と受光素子とを適所に配
設するとともに、当該マウスを表面反射率の高い専用の
マウスパッド上で操作する構成としてもよい。すなわ
ち、かかる構成としたマウスにおいては、同マウスパッ
ド表面により反射された上記発光素子からの光を上記受
光素子にて検出することによりマウスの移動量を算出す
るようになっており、適宜変更してもかまわない。
【0022】マウスボール30上方側の上ケーシング2
1の天井面には、マウスボール30を回転自在に保持す
るマウスボール保持機構40を配設してある。このマウ
スボール保持機構40は、表面に複数のリブ状突起を備
えた保持板41と、一端を上記天井面に接続するととも
に別の一端を保持板41の裏面に接続した弦巻バネ42
とからなり、上記リブ状突起の先端がマウスボール30
に当接するように配置してあるとともに、弦巻バネ42
の反発力を利用してマウスボール30を下ケーシング2
2側に押さえつけるようにしてある。かかる構成とする
ことにより、マウス10を裏返して反転させた場合であ
っても、露出口22cを介してマウスボール30の一部
が下ケーシング22の外部に露出するようになってお
り、後述するようにトラックボールとして扱うことがで
きるようにしてある。
【0023】マウスボール30の後方における下ケーシ
ング22の内底面には概略円筒状の反転検知スイッチ5
0を配設してある。この反転検知スイッチ50は、図4
の縦方向断面図に示すように天井面を有する筒状枠体5
1と、この筒状枠体51内を往復動可能な短円柱状のマ
グネット52と、筒状枠体51の上記天井面側に配置さ
れてマグネット52の接近を検知するリードスイッチ5
3とから構成される。
【0024】通常時においてマグネット52は筒状枠体
51の下方に位置するが、マウス10を上記のようにし
て反転させると、図5に示すようにマグネット52が筒
状枠体51の天井面側に移動する。すると、リードスイ
ッチ53がマグネット52の接近を検出し、当該反転検
知スイッチ50はマウス10が反転したことを検知す
る。そして、マウス10を反転させた状態から元に戻す
と、マグネット52は天井面側から離れて下ケーシング
22の内底面側に移動し、当該反転検知スイッチ50は
マウス10が元の状態に戻ったことを検知する。この反
転検知スイッチ50による検知結果の利用態様について
は後述する。
【0025】反転検知スイッチ50の後方側には、下ケ
ーシング22の底壁面を概略矩形状に内側に窪ませて段
部22dを形成してある。この段部22dにはフルキー
レイアウトの入力キー61aを備えた小型キーボード6
1や、この小型キーボード61のキー入力に応じて信号
を出力する図示しないキー信号出力回路や、その他の制
御回路等からなるキー入力部60を、入力キー61aが
下方を向くようにして載置固定してある。むろん、段部
22dにおけるキー入力部60の載置面には、各入力キ
ー61aに応じて段部22dの表面と裏面とを貫通する
貫通孔22d1を形成してあり、図6の斜視図に示すよ
うに、小型キーボード61の入力キー61aが対応する
貫通孔22d1に入り込むように位置決めして載置固定
する。
【0026】図7は、マウス10を底面側正面図により
示している。同図からも明らかなように、小型キーボー
ド61はマウス10に配設されることから各入力キー6
1aも自ずと小型となり、入力キー61aを操作する場
合は貫通孔22d1にペン先などの先端の細い部材を挿
入して行う。すると、上記キー信号出力回路が操作され
た入力キー61aに応じた信号を出力する。むろん、こ
こにおいて出力される信号形態はマウス10を使用する
システム環境に合わせて適宜調整する。
【0027】小型キーボード61はマウス10の底面側
から見れば凹部に埋設されることになるし、小型キーボ
ード61上の各入力キー61aは貫通孔22d1を介し
てさらに奥方に位置するため、入力キー61aが誤って
操作される可能性は極めて低いといえる。また、入力キ
ー61aを操作するにあたり、マウス10を反転させる
のは必至であるため、本実施形態においては、上述した
反転検知スイッチ50によりマウス10の反転が検知さ
れた場合にのみ、上記キー信号出力回路はキー入力に応
じた信号を出力するようにしてある。従って、仮に通常
のマウス操作時において、貫通孔22d1に異物が挿入
されて入力キー61aが操作された場合であっても、上
記キー信号出力回路から信号が出力されることはない。
【0028】本実施形態においては、小型キーボード6
1をマウスの底面側に形成された凹部に埋設しつつ同小
型キーボード61上の入力キー61aを貫通孔22d1
を介してさらに奥方に位置させて誤操作を低減させると
ともに、反転検知スイッチ50により反転が検知された
場合に限ってキー入力に応じた信号を出力する構成とし
ているが、必ずしもこの構成に限定されない。例えば、
前者の構成のみを備えた場合であっても十分に誤操作の
発生を低減することができるし、後者の構成のみを備え
た場合であっても同様であり、誤操作の発生を低減する
ことができるものであれば広く適用してもかまわない。
【0029】上述したように、小型キーボード61の有
する入力キー61aはペン先などで操作するため、本実
施形態においては、かかる入力操作の操作性を向上させ
るため種々の技法を適用してある。例えば、小型キーボ
ード61は、「Shift」キーや、「Ctrl」キー
などの制御キーを備えているが、かかる制御キーのよう
に他の入力キーと同時に操作されることのある入力キー
については所定の入力ロック機構を適用してある。すな
わち、「Shift」キーなどが操作されてから別の入
力キーが操作された場合、両者が同時に操作されたもの
として上記キー信号出力回路は対応する信号を出力す
る。かかる入力キーロック機構の具体的な構成について
は従来技術の範疇であるため、ここでは詳述しない。
【0030】また、図8の段部22dにおける要部断面
図に示すように、各入力キー61aの周縁からマウス1
0の底面側に向かうにつれて幅広となるすり鉢状のガイ
ド壁22d2を貫通孔22d1に形成してある。すなわ
ち、貫通孔22d1の底面側は幅広となっているためペ
ン先などの先端を挿入しやすく、入力キー61a側では
ガイド壁22d2が入力キー61aの周縁を取り囲むよ
うに配置されているため確実にペン先などの先端が入力
キー61aに当接して操作することができる。
【0031】以上のように、マウス10にフルキーレイ
アウトの小型キーボード61を配置しておけば、必ずし
も通常のキーボードを備える必要がなくなる。むろん、
キーボードの使用頻度が高い場合は別として、キーボー
ドの使用頻度が比較的少ない場合に本マウス10を適用
すれば省スペース化を図ることが可能となって好適であ
る。例えば、インターネットのブラウジング操作におい
ては、概ねマウスポインタの移動とクリック動作で行う
ことができ、URLの新規入力時などのキー入力が必要
な時にマウス10を反転させて入力操作を行えばよい。
【0032】マウス10を反転させて入力キー61aを
操作する際においても、マウスポインタを移動させたい
場面もある。そこで、本実施形態においては、上述した
ようにマウスボール保持機構40を配置してマウス10
を反転させた場合でもマウスボール30が底面側の露出
口22cから一部露出するようにしてあり、トラックボ
ールとしてマウスボール30を回転操作できるようにし
てある。
【0033】さらに、露出口22c周辺には図7および
図9に示すように凹部22eを形成してあるため、マウ
スボール30をトラックボールとして操作するにあた
り、同凹部22eに指先を挿入して操作しやすくしてあ
る。マウス10を反転させてトラックボールとして使用
する場合、その反転方向によっては、通常のマウス操作
時におけるマウスボール30の回転方向とマウスポイン
タ移動方向との関係が逆転する場合がある。本実施形態
においては、トラックボールとして使用する場合はマウ
ス10を幅方向で反転させる構成としてあり、この場
合、通常のマウス操作時と比べてマウスボール30の回
転方向とマウスポインタ移動方向との関係が上下方向で
逆転する。
【0034】例えば、トラックボールとして使用する場
合、マウスポインタを上方向に移動させるためにはマウ
スボール30を上方向に回転させる。これに対して、通
常のマウスとして使用する場合、マウスポインタを上方
向に移動させるべくマウス10を上方向に移動させると
マウスボール30は下方向に回転する。一方で、左右方
向の移動時におけるマウスボール30の回転方向とマウ
スポインタ移動方向との関係については、通常のマウス
操作時とトラックボールとして使用する場合とでは同一
である。
【0035】図10は、上述した演算制御回路における
移動量の演算方法を模式的に表した図である。同図にお
いて、通常のマウスとして使用する場合、移動量はベク
トルとして書き表すことができ、その移動ベクトルは縦
方向ピンチローラ31と横方向ピンチローラ32の回転
動作に基づく検出ベクトルの合成ベクトルとして書き表
すことができる(図中、実線)。一方、トラックボール
として使用する場合、上述したようにマウスボール30
の回転方向とマウスポインタ移動方向との関係は上記の
ように逆転するため、縦方向の検出ベクトルが逆点する
(図中、二点鎖線)。従って、上記演算制御回路は、反
転検知スイッチ50によりマウス10の反転が検出され
た場合に限って、縦方向の検出ベクトルを逆転させて演
算するようにしてある。かかる構成とすることにより、
マウス10の反転時であっても、利用者はトラックボー
ルを扱うようにしてマウスポインタを移動させることが
できる。
【0036】本実施形態においては、マウス10をトラ
ックボールとして使用する場合、幅方向で反転させる構
成としてあるが、むろん、この構成に限定されることは
なく、長さ方向で反転させる構成としてもよい。ただ
し、この場合マウスボール30の回転方向と移動方向と
の関係は左右方向で逆転するため、上記演算制御回路は
マウス10の反転時に横方向の検出ベクトルを逆転させ
て演算する。
【0037】次に、上記のように構成した本実施形態の
動作について説明する。通常のマウス操作時において、
利用者はマウス10の上面側に形成された左クリックボ
タン21aと、右クリックボタン21bを用いてクリッ
ク操作すると、各々、背面側に形成された押下爪21a
1,21b1が左クリック検出ボタン22aまたは右ク
リック検出ボタン22bを押し下げ、これによりクリッ
ク動作が検出されて所定の信号が出力される。
【0038】一方、マウス10を移動させるとマウスボ
ール30が回転し、このマウスボール30の回転に応じ
て縦方向ピンチローラ31と横方向ピンチローラ32も
回転する。すると、図示しない演算制御回路は、同縦方
向ピンチローラ31と横方向ピンチローラ32の回転動
作を各々縦方向および横方向の検出ベクトルとして検出
するとともに、両者を合成した移動ベクトルに基づいて
信号を出力する。マウス10が接続されるシステム側
は、上記のようなクリック動作検出時の信号と、かかる
マウス10移動時の信号に基づいて入力処理や画像処理
を行う。
【0039】URLやパスワードなどのキー入力が必要
な場合は、マウス10を幅方向で反転させる。すると、
反転検知スイッチ50がマウス10の反転を検知し、キ
ー入力部60内のキー信号出力回路は小型キーボード6
1からのキー入力を受けて信号出力可能な状態となる。
この小型キーボード61はマウス10底面側の凹部に埋
設されるとともに、同小型キーボード61の各入力キー
61aは、段部22dに形成された貫通孔22d1を介
してさらに奥方に位置するため、通常のマウス操作時に
おいて、誤って操作されてしまう可能性は低い。仮に、
通常のマウス操作時において、貫通孔22d1に異物が
挿入され入力キー61aが操作されてしまった場合であ
っても、上記キー信号出力回路から信号が出力されるこ
とはなく極めて信頼性は高い。
【0040】実際のキー入力は、マウス10の底面側か
ら貫通孔22d1にペン先などの先端の細い部材を挿入
し、入力キー61aを操作して行うが、貫通孔22d1
には底面側から入力キー61a側に向かうにつれて幅狭
となるガイド壁が形成されているので、同底面側におい
てはペン先等を挿入しやすく、挿入後は入力キー61a
側に誘導されて確実に押し下げられる。入力キー61a
が押し下げられると、上記キー信号出力回路はキー入力
に応じた信号を出力する。ただし、「Shift」キー
などのように他の入力キーと同時に操作される入力キー
については、所定のキー入力ロック機構により入力ロッ
クがかけられており、かかる入力キーの次に操作された
入力キーと同時に操作されたものとして、上記信号出力
回路は信号を出力する。
【0041】このようなキー入力時において、マウスポ
インタを移動させたい場合は、マウスボール保持機構4
0により露出口22c側に押し上げられて一部が同露出
口22cから露出するマウスボール30をトラックボー
ルとして回転操作する。このとき、露出口22cの底面
側周縁には凹部22eが形成されており、利用者は同凹
部22eに指先を挿入して操作することが可能である。
一方、上記演算制御回路は、反転検知スイッチ50によ
りマウス10の反転を検知しており、上記縦方向の検出
ベクトルを通常のマウス操作時から逆転させて演算する
ため、利用者は何ら違和感を感じることなくマウスポイ
ンタを移動させることができる。
【0042】このように、底面側に配設されたマウスボ
ール30の回転動作を縦方向ピンチローラ31と横方向
ピンチローラ32により検出して二次元の移動量を検出
するとともに、上面側に配設された左クリックボタン2
1aと右クリックボタン21bの押し下げ動作を検出す
るマウス10において、底面側の凹部にフルキーレイア
ウトの入力キー61aを有する小型キーボード61を埋
設するとともに、キー入力部60内のキー信号出力回路
にて小型キーボード61におけるキー入力に応じた信号
を出力するようにしたため、誤操作が少なく、かつ、多
種類に渡る文字入力を行うことが可能なマウスを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるマウスの斜視図で
ある。
【図2】同マウスの分解斜視図である。
【図3】同マウスの長手方向断面図である。
【図4】通常時における反転検知スイッチの縦方向断面
図である。
【図5】マウス反転時における反転検知スイッチの縦方
向断面図である。
【図6】キー入力部の装着過程を示す斜視図である。
【図7】マウス底面側の正面図である。
【図8】段部における要部断面図である。
【図9】マウス反転時におけるマウスボールの位置を示
すための要部断面図である。
【図10】マウスおよびトラックボールにおけるマウス
移動量の演算方法を示した模式図である。
【図11】従来例にかかるマウス上面側の正面図であ
る。
【符号の説明】
10…マウス 20…ケーシング 21a…左クリックボタン 21b…右クリックボタン 30…マウスボール 31…縦方向ピンチローラ 32…横方向ピンチローラ 40…マウスボール保持機構 50…反転検知スイッチ 60…キー入力部 61…小型キーボード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面側に二次元の移動量を検出する検出
    部を備えるとともに上面側に押し下げ式の入力部を備え
    るマウス本体と、 このマウス本体の底面側に配設されてフルキーレイアウ
    トの入力キーを有する小型キーボードと、 この小型キーボードのキー入力に対応する信号を出力す
    るキー信号出力手段とを具備することを特徴とするマウ
    ス。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のマウスにおいて、 上記小型キーボードは、上記マウス本体の底面側に形成
    された凹部に埋設させて形成したことを特徴とするマウ
    ス。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載のマウスにおいて、 上記入力キー各々の周辺に上記マウス本体の底面側から
    奥方に向かうにつれて幅狭となるようなすり鉢状のガイ
    ド壁を形成したことを特徴とするマウス。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のマウスにおいて、 上記マウス本体の反転動作を検知する反転検知スイッチ
    を備え、 上記キー信号出力手段は、同反転検知スイッチの検知結
    果に基づき、マウス本体の反転時に上記キー入力に対応
    する信号を出力可能とし、同マウス本体の非反転時には
    同信号を出力不可とすることを特徴とするマウス。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載のマウスにおいて、 上記検出部は、上記マウス本体の反転時に操作可能に保
    持されたマウスボールの回転動作に基づいて上記移動量
    を検出することを特徴とするマウス。
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